JPH11178474A - 浮沈生簀 - Google Patents

浮沈生簀

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JPH11178474A
JPH11178474A JP9365605A JP36560597A JPH11178474A JP H11178474 A JPH11178474 A JP H11178474A JP 9365605 A JP9365605 A JP 9365605A JP 36560597 A JP36560597 A JP 36560597A JP H11178474 A JPH11178474 A JP H11178474A
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JP
Japan
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cage
floating
fish
water flow
float
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JP9365605A
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Inventor
Suenori Tsujimoto
末則 辻本
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時化や台風時等に生簀や養殖中の魚を保護す
る為、確実に生簀を水流の影響の少ない海底方向へと自
動沈下し、水流が小さくなれば海面付近へと自動浮上し
て、作業者が生簀の設置してある海域まで生簀を浮沈さ
せに行く必要をなくすことにある。 【解決手段】 抵抗体2に下方力が発生しない程度に水
流が小さい時、海面付近に浮上する程度の浮力をもった
生簀1は、途中にフロート8を繋着した係留ワイヤー7
により海面付近で係留されており、水流が大きくなると
同抵抗体2に下方力が発生して海底方向に自動沈下し、
水流が小さくなると下方力が小さくなって生簀1にかか
る浮力が勝り、再び海面付近へと自動浮上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水流が小さい時に
海面付近に浮動可能に係留している生簀を、時化や台風
時等には波浪の影響の少ない位置まで海底方向に自動沈
下させて養殖中の魚の保護と生簀の損傷を小さくし、海
面の水流が小さい状態に戻ると、再び海面付近に自動浮
上する浮沈生簀に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浮沈生簀は、生簀を浮上させる浮
きの空気を出入する事で生簀を浮沈させ、又係留ロープ
の途中に剛体のフロートを繋着している。このため時化
や台風時に生簀を沈下させ忘れたり、同生簀を係留して
いる場所まで沈下させに行く事が困難であったりする
と、その時化や台風等による波浪によって、養殖中の魚
が魚同士や生簀との衝突により損傷したり、枠体・網等
が破損して養殖中の魚が逃げ出したり斃死するなどの大
きな被害を受けやすいものであった。更に、フロートが
剛体であると、沈下状態の時にも同フロートの体積が変
わらず浮力が大きい為、生簀の沈下を妨げ、又係留ロー
プに大きな張力がかかり、同係留ロープの疲労を大きく
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、時化や台
風時等に生簀や養殖中の魚を保護するため、同生簀を水
流の影響の少ない海底方向へと自動沈下し、水流が小さ
くなれば自動浮上して、時化や台風時等に確実に海底方
向へ沈下させることができ、作業者が生簀の設置してあ
る海域まで浮沈させに行く必要をなくすことにある。
又、別の課題は、生簀沈下時に係留ロープに繋着してあ
るフロートによる妨げがないようにして同生簀を沈下し
やすくし、又係留ロープにかかる張力を小さくして、同
係留ロープの疲労を小さくすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 全面が網で囲まれている生簀に、複数本の係留ロ
ープの一端を連結し、同係留ロープの他端を海底に固設
した碇に連結して同生簀を係留し、水流を受けると下方
力が発生する抵抗体を同生簀に設け、同生簀を海面付近
に浮上させる為の浮きを同生簀に設け、時化や台風時等
に水流が速くなると、同抵抗体の下方力で同生簀が沈下
し、水流が小さい状態に戻ると再び海面付近に浮上する
ことを特徴とする浮沈生簀 2) 生簀に設けた抵抗体の内部を中空として、同抵抗
体が浮子を兼ねるようにした前記1)記載の浮沈生簀 3) 抵抗体の上面を円弧状に形成して生簀に環状に周
設し、どの方向からの水流でも下方力が発生するように
した前記1)又は2)記載の浮沈生簀 4) 弾性体で膨縮可能なフロートを係留ロープの途中
に繋着した前記1)〜3)いずれか記載の浮沈生簀 5) 生簀の下部に円錐状の沈子を設け、生簀の浮動状
態を安定するようにした前記1)〜4)いずれか記載の
浮沈生簀 6) 生簀の下側にクッションを設け、生簀が海底まで
沈下した際海底から受ける衝撃を和らげるようにした前
記1)〜5)いずれか記載の浮沈生簀 7) 全面が網で囲まれている生簀の側面を斜設し、同
側面を水流を受けると同生簀に下方力が発生する抵抗体
とし、同生簀を海面付近に浮上させる浮きを同生簀に設
け、海底に固設した碇に生簀が回動自在となるよう、抵
抗体を設けた側面と同側に一本のロープを連結し、生簀
が水流の抵抗の少ない位置へと遊動し、時化や台風時等
に水流が速くなると、同抵抗体の下方力で生簀が沈下
し、水流が小さい状態に戻ると再び浮上することを特徴
とする浮沈生簀 8) 生簀の枠体内部を中空として、同生簀を海面付近
に浮沈させる浮きを兼ね、同生簀上面の同枠体に空気吸
入口を設け、同空気吸入口に一端を連通したチューブの
他端を注入口とし、同注入口に注入口用フロートを設
け、同生簀下面の同枠体に水抜弁を設け、同枠体内部に
水を出入して生簀を浮沈するようにした前記7)記載の
浮沈生簀にある。
【0005】
【作用】本発明では、抵抗体に下方力が発生しない程度
に水流が小さい時は海面付近に浮上する浮きを設けた生
簀が、時化や台風時等の速い水流による強い水圧を同抵
抗体に受ける事で下方力が発生し、同生簀は水流の影響
の少ない位置まで自動沈下して速い水流を回避すること
ができる。更に海面の水流が小さい状態に戻ると海中・
海底の水流も小さくなるので、抵抗体が受ける下方力が
弱まって浮きの浮力が勝り、再び海面付近まで自動浮上
する。抵抗体の内部を中空として浮子を兼ねるようにし
たものでは、浮子を別に設ける必要がなく、構造が簡単
になる。抵抗体の上面を円弧状にして生簀に環状に周設
したものでは、どの方向からの水流からでも下方力を得
られ、円弧状にする事でより大きい下方力を得ることが
できる。フロートを弾性体としたものでは、生簀が沈下
した際、同生簀と共に沈下したフロートにかかる圧力は
水深が深くなるのに伴い大きくなるので、同フロートは
圧縮され体積が減少し浮力が小さくなる。これにより沈
下状態の生簀にかかる浮力が弱まり、若干でも水流の遅
い位置へと沈下させることができ、又フロートの体積が
減少することから水の抵抗を受けにくく、係留ロープに
かかる張力を小さくできる。生簀の下部に沈子を設けた
ものでは、同生簀が浮動する際の安定を計ると共に、同
生簀が沈下しやすくなる。又、円錐状にする事で水流に
よる下方力を発生させる事ができる。生簀の下側にクッ
ションを設けたものでは、生簀が沈下して海底に衝突し
た際の衝撃を和らげ、同生簀を保護できる。生簀の側面
を斜設して抵抗体としたものでは、時化や台風等による
速い水流を受けると、同抵抗体により下方力が発生し
て、水流の影響の少ない海中へと沈下させることがで
き、生簀を碇に回動自在に連結することで常に生簀が水
流の抵抗の少ない位置へと遊動し、同生簀が受ける損傷
を小さくすることができる。生簀の枠体内部を中空とし
て浮きを兼ねたものでは、浮きを別に設ける必要がなく
構造が簡単になり、又注入口に注入口用フロートを設け
て水や空気を枠体内部に出入する事で、強制的に生簀を
浮沈させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】生簀は四角上部を係留ロープで碇
に係留することが望ましい。本発明の生簀は、水深が3
0〜50mの沿海に設置するものである。係留ロープの
途中に繋着するフロートの弾性力・大きさは、使用する
生簀・水深にあった適当なものを使用し、材質は弾性力
のあるゴムを使用するのが望ましい。生簀が海底に衝突
した時の生簀自体と養殖中の魚への衝撃を和らげるた
め、生簀の下側にクッションを設けることが望ましい。
生簀の浮動状態の安定と浮力の調整をするため、生簀の
下部に沈子を設けることが望ましい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜7に示す実施例1は、上面が円弧状の抵抗
体である浮子を生簀の上面に周設し、水流が小さい時海
面付近に浮上している同生簀が時化や台風時等には水流
の影響の少ない海底方向へ自動沈下し、水流が小さい状
態に戻ると再び海面付近に自動浮上するようにした例で
ある。図8・9に示す実施例2は、常時は海底に沈下し
ている生簀の側面の一つを斜設して抵抗体とし、沈下し
忘れても時化や台風時には波浪の影響の少ない海底方向
へと自動沈下するようにした例である。図1は実施例1
の浮上状態での生簀の側面図、図2は実施例1の生簀の
縦断面図、図3は実施例1の浮子にかかる圧力の説明
図、図4は実施例1の沈下状態での生簀の側面図、図5
は実施例1の海水の流れによる生簀の浮沈を示した説明
図、図6は実施例1の生簀の平面図、図7は実施例1の
フロ−トの浮力と水深の関係を示したグラフ、図8は実
施例2の生簀の浮沈を示した説明図、図9は実施例2の
生簀の平面図である。
【0008】実施例1(図1〜7参照) 図中1は大きさが縦20m横20m深さ10mの生簀、
2は生簀1上面に環状に周設し上面が円弧状で浮子を兼
ねた抵抗体、3は生簀1の下部四角に設けた円錐状の沈
子、4は沈子3の下側に設けたクッション、5は内部中
空で方形状に配置され海面付近で釣合うように調整され
た浮きを兼ねた枠体、6は枠体5の内側の四側面及び上
面側と底面側に配設された網、7は生簀1と碇9を連結
している係留ロープ、8は係留ロープ7の途中に繋着し
ている直径1mの弾性体の中空のフロート、9は海底に
固設した碇、10は開閉可能な蓋を設けた給餌口、Fは
浮子2が波から受ける圧力、F1は圧力Fの作用点での
接線と鉛直方向の分力、F1’は圧力Fが抵抗体2に及
ぼす下方力、F2は圧力Fの作用点での接線方向の分力
である。実施例1は、生簀1の上面に、上面が円弧状の
抵抗体2を環状に周接し、時化や台風時等の速い水流に
より強い圧力Fを受けると、同抵抗体2に下方力F1’
が発生して、生簀1が水流の影響の少ない海底方向へ自
動沈下し、水流の小さい状態に戻ると、抵抗体2の受け
る圧力Fが減少して下方力F1’が減少し、生簀1にか
かる浮力により同生簀1が再び海面付近に自動浮上する
ものである。生簀1の四角に係留ロープ7の一端を連結
し、同係留ロープ7の他端を海底に固設した碇9に連結
し、同係留ロープ7の途中に同係留ロープ7にあそびを
もたせるため弾性体のフロート8を繋着して同生簀1を
係留する。又、生簀1の下部四角に沈子3を設け、同沈
子3の下側にクッション4を設ける。図3に示すよう
に、抵抗体2にかかる圧力Fを、その作用点における接
線に対する鉛直方向の分力F1と接線方向の分力F2に
分けると、接線方向の分力F2は抵抗体2に力を及ぼさ
ないので、同抵抗体2にかかる圧力は鉛直方向の分力F
1のみとなる。ここで鉛直方向の分力F1を、水平方向
と垂直方向の分力に分けると、この垂直方向の分力が同
抵抗体2に及ぼされる下方力F1’となることがわか
る。本実施例では、図1に示すように、抵抗体2に下方
力F1’が発生しない程度に水流が小さい時、自重と係
留ロープ7による張力に勝って海面付近に浮上する程度
の浮力をもった生簀1は、水深30〜50mの沿海の水
面付近で係留されている。このとき、生簀1上面の開閉
可能な蓋を設けた給餌口10より養殖中の魚(ハマチ・
カツオ等)に餌を与えられる。又、抵抗体2を環状に周
設することで、どの方向からの波による圧力にも対応し
て、生簀1を沈下することができる。図4に示すよう
に、時化や台風時等に水流が速くなり圧力Fが強くなる
と、上面が円弧状の抵抗体2に下方力F1’が発生し、
生簀1は海底方向へと沈下する。このときフロート8は
生簀1に伴って沈下するので、図7に示すように水深が
深くなれば同フロート8に及ぼされる水圧が増加し、同
フロート8は圧縮され体積が小さくなり、浮力も小さく
なる。これにより、より水流の影響の少ない方へと生簀
1を沈下することができる。又、生簀1が海底に衝突す
る深さまで沈下した場合は、同生簀1下側四角に設けた
クッション4により、海底と衝突する際の衝撃が緩和さ
れる。更に生簀1の下部四角に沈子3を設ける事で、生
簀1の浮動を安定させる事ができ、又同沈子3を円錐状
にする事で沈子3にも下方力を発生させる事ができる。
図5に示すように、生簀1に接触する海水の水流が速く
なると、上面が円弧状の抵抗体2は下方力F1’を発生
し、接触する海水の水流が遅くなると同抵抗体2にかか
る下方力F1’が減少する。更に、海面の水流が小さく
なると海中・海底の水流も小さくなるので、生簀1にか
かる浮力により、同生簀1は再び重力と浮力の釣合う海
面付近まで浮上し、浮動可能に係留される。これによ
り、生簀1は水流が速くなれば海底方向へ、水流が遅く
なれば海面へと自動浮沈する為、時化や台風時の影響を
与えず養殖中の魚を成長させる事ができ、更に生簀1・
係留ロープ7又はフロート8が受ける被害も防ぐ事がで
きる。
【0009】実施例2(図8・9参照) 図中11は生簀、12は生簀11の側面の一つである斜
面に設けた抵抗体、13は内部が中空で浮きを兼ねた枠
体、14は枠体13内部に空気を出入する為生簀11上
面の枠体13に設けた空気出入口、15は緩衝装置16
に一端を連結し他端を生簀11に回動自在に連結したロ
ープ、16は碇9に回動自在に連結した緩衝装置、17
は生簀11下面の枠体13に設けた水抜弁、18は水抜
弁に設けたスプリング、19は水抜弁に設けたフロー
ト、20は水や空気を注入するための注入口、21は空
気を送るチューブ22の一端を水面上に出すための注入
口用フロート、22は一端を空気出入口14に連結し他
端に注入口用フロート21を設けたチューブ、23は空
気の流れを遮断する為のコックである。実施例2は、生
簀11の側面の一つを斜面とし、同斜面に抵抗体12を
設け、常時沈下して使用する同生簀11を沈下し忘れて
も、時化や台風等による速い水流によって発生する下方
力で水流の影響の少ない海中へと沈下するようにし、更
に給餌などの為に同生簀11を浮上させ再び沈下させる
為に、枠体13の内部に水を入れて沈下し、水を抜いて
空気を入れ浮上させるものである。図7に示すように、
内側に網6を配設し海面付近に浮上するよう調整した浮
きを兼ねた枠体13の上面に空気出入口14を設け、同
枠体13下面に水抜弁17を設ける。そして、生簀11
に設けた斜面に抵抗体12を設け、同抵抗体12を設け
た側にロープ15の一端を連結して同生簀11を回動自
在とし、同ロープ15の他端を緩衝装置16の一端に連
結し、同緩衝装置16の他端を回動自在に碇9に連結す
る。これにより、生簀11が水流による抵抗の小さい方
へ自動に遊動して同生簀11の損傷をおさえると共に、
抵抗体12を設けた同生簀11の斜面が水流に対して垂
直な位置になるようにできる。又、生簀11を作業者が
沈下し忘れ、時化や台風等で海面の水流が速くなった場
合、生簀11に設けた抵抗体12に水流による圧力がか
かって下方力が発生し、水流の影響が少ない海底方向へ
と沈下して生簀11・ロープ15又は養殖中の魚への被
害を防ぐことができる。又、空気出入口14にチューブ
22の一端を連結し、同チューブ22の他端をコック2
3を介して注入口用フロート21に連結する。この注入
口用フロート21により注入口20が海中に沈下しない
様にしている。実施例では沈下状態にある生簀11の枠
体13内部に空気出入口14より空気を送り込むと、同
内部に入っていた水が水抜弁17から放出され、フロー
ト19が水位にあわせて沈下し、水が全て放出されると
自動的に水抜弁17を同フロート19が封止し、その後
チューブ22に設けたコック23を閉める。枠体13内
部に空気を封入する事で生簀11に浮力がかかり、同生
簀11は海面付近まで浮上する。更に、浮上状態にある
生簀11の枠体13内部にある空気を吐出させるため、
コック23を開けると、水圧によりフロート19を支え
ているスプリング18が圧縮されてフロート19が水抜
弁17より離れ、同水抜弁17より海水が侵入し、生簀
11を海底まで沈下させることができる。このとき生簀
1の下側にクッション4を設けることで、海底からの衝
撃を和らげることができる。又、生簀11が浮動する
際、ロープ15に連結している衝撃装置16により、ロ
ープ15にかかる負担を軽くすることができ、更に生簀
11の動きを和らげて同生簀11や養殖中の魚(ヒラメ
・カレイ等)にかかる衝撃を軽くすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、水流が小さ
い時海面付近で使用する生簀が時化や台風時等に強い水
圧を受け、海底方向への下方力を発生する抵抗体によっ
て水流の影響の少ない海底方向へと自動沈下し、又水流
が遅くなって水圧が弱まると下方力が小さくなり、浮力
の方が勝って生簀を海面方向へと自動浮上し、海面の水
流が小さくなれば、再び海面付近に浮上した状態になる
ので、時化や台風等の波浪による生簀・フロート又は養
殖中の魚等への被害を防ぐことができる。又、自動で浮
沈するので人手がいらず作業性に優れている。請求項7
・8記載の発明では、ロープにより生簀を回動自在に連
結する事で、同生簀が水流による抵抗の小さい方へ自動
に遊動し、これにより生簀が受ける損傷を小さくでき
る。又、同生簀を沈下し忘れても時化や台風等による強
い水圧が同生簀に設けた抵抗体にかかって下方力が発生
し、水流の影響の少ない海底方向へと自動沈下させるこ
とができるので、作業者が船を出して生簀が設置してあ
る所まで行って同生簀を沈下する手間がかからず、生簀
や養殖中の魚等を水流の影響から回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の浮上状態での生簀の側面図である。
【図2】実施例1の生簀の縦断面図である。
【図3】実施例1の浮子にかかる圧力の説明図である。
【図4】実施例1の沈下状態での生簀の側面図である。
【図5】実施例1の海水の流れによる生簀の浮沈を示し
た説明図である。
【図6】実施例1の生簀の平面図である。
【図7】実施例1のフロートの浮力と水深の関係を示し
たグラフである。
【図8】実施例2の生簀の浮沈を示した説明図である。
【図9】実施例2の生簀の平面図である。
【符号の説明】
1 生簀 2 抵抗体 3 沈子 4 クッション 5 枠体 6 網 7 係留ロープ 8 フロート 9 碇 10 給餌口 11 生簀 12 抵抗体 13 枠体 14 空気出入口 15 ロープ 16 緩衝装置 17 水抜弁 18 スプリング 19 フロート 20 注入口 21 注入口用フロート 22 チューブ 23 コック F 圧力 F1 鉛直方向の分力 F1’ 下方力 F2 接線方向の分力

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全面が網で囲まれている生簀に、複数本
    の係留ロープの一端を連結し、同係留ロープの他端を海
    底に固設した碇に連結して同生簀を係留し、水流を受け
    ると下方力が発生する抵抗体を同生簀に設け、同生簀を
    海面付近に浮上させる為の浮きを同生簀に設け、時化や
    台風時等に水流が速くなると、同抵抗体の下方力で同生
    簀が沈下し、水流が小さい状態に戻ると再び海面付近に
    浮上することを特徴とする浮沈生簀。
  2. 【請求項2】 生簀に設けた抵抗体の内部を中空とし
    て、同抵抗体が浮子を兼ねるようにした請求項1記載の
    浮沈生簀。
  3. 【請求項3】 抵抗体の上面を円弧状に形成して生簀に
    環状に周設し、どの方向からの水流でも下方力が発生す
    るようにした請求項1又は2記載の浮沈生簀。
  4. 【請求項4】 弾性体で膨縮可能なフロートを係留ロー
    プの途中に繋着した請求項1〜3いずれか記載の浮沈生
    簀。
  5. 【請求項5】 生簀の下部に円錐状の沈子を設け、生簀
    の浮動状態を安定するようにした請求項1〜4いずれか
    記載の浮沈生簀。
  6. 【請求項6】 生簀の下側にクッションを設け、生簀が
    海底まで沈下した際海底から受ける衝撃を和らげるよう
    にした請求項1〜5いずれか記載の浮沈生簀。
  7. 【請求項7】 全面が網で囲まれている生簀の側面を斜
    設し、同側面を水流を受けると同生簀に下方力が発生す
    る抵抗体とし、同生簀を海面付近に浮上させる浮きを同
    生簀に設け、海底に固設した碇に生簀が回動自在となる
    よう、抵抗体を設けた側面と同側に一本のロープを連結
    し、生簀が水流の抵抗の少ない位置へと遊動し、時化や
    台風時等に水流が速くなると、同抵抗体の下方力で生簀
    が沈下し、水流が小さい状態に戻ると再び浮上すること
    を特徴とする浮沈生簀。
  8. 【請求項8】 生簀の枠体内部を中空として、同生簀を
    海面付近に浮沈させる浮きを兼ね、同生簀上面の同枠体
    に空気吸入口を設け、同空気吸入口に一端を連通したチ
    ューブの他端を注入口とし、同注入口に注入口用フロー
    トを設け、同生簀下面の同枠体に水抜弁を設け、同枠体
    内部に水を出入して生簀を浮沈するようにした請求項7
    記載の浮沈生簀。
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WO2019221611A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-21 Subsea Farming As System and method for controlling a structure suspended in water
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