JPH11178192A - 保護継電器 - Google Patents

保護継電器

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JPH11178192A
JPH11178192A JP9362208A JP36220897A JPH11178192A JP H11178192 A JPH11178192 A JP H11178192A JP 9362208 A JP9362208 A JP 9362208A JP 36220897 A JP36220897 A JP 36220897A JP H11178192 A JPH11178192 A JP H11178192A
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JP
Japan
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circuit
input
arithmetic processing
voltage
signal
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JP9362208A
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Inventor
Toshio Tanaka
年男 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧が確立不可となる低い入力電圧,電
流状態より、動作レベルの入力状態となった場合でも、
動作時間の良好な保護継電器を提供する。 【解決手段】 入力電流,電圧を入力変成器1を介して
入力アナログ回路2に入力し、所定レベルのアナログ信
号に変換して、A/D変換回路3に入力し、所定のディ
ジタル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回
路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源
回路5は、入力電流,電圧より保護継電器内部の電源電
圧として、安定化された電圧を各回路に供給する。演算
処理回路4の演算処理結果をリレー回路6に出力し、リ
レー回路6より外部に接点出力を出すように構成する。
内部電源電圧が確立不可となる低い入力電流,電圧状態
より、瞬時動作すべきレベルの入力状態となった場合に
は、遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の動作直後の初
期化処理を実行後のみ、ピーク値演算処理にて動作判定
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流,電圧の大き
さ,位相条件より電力系統事故を検出する保護継電器に
係り、特に入力電流,電圧を所定のアナログ変換回路を
介した後にA/D変換し、ロジック信号として演算処理
回路に取り込み、所定の演算処理を行うことで動作判定
する演算処理回路を有する保護継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の演算処理回路を有する保護継電器
は、人力電圧,電流の大きさにより動作判定する場合、
1種類の振幅値演算処理により動作判定していた。ま
た、入力変成器,入力アナログ回路およびA/D変換回
路の誤差の影響をキャンセルさせるため可変抵抗による
ゲイン調整を実施していた。
【0003】限時特性を有する保護継電器は、動作時限
をカウント中にはカウント時間を数値表示するか、動作
時限をカウント中であることを表すLEDを点灯させて
いた。また、入力アナログ回路の監視を実施する場合に
は、入力アナログ回路を二重化しそれぞれのデータを比
較することで異常を検出するか、点検用信号を入力アナ
ログ回路に入力させ、この点検用信号入力時のデータと
あらかじめメモリに設定されている比較データとを比較
することで実施していた。
【0004】出力回路の監視を実施する場合には、外部
への出力接点を回路的にロックさせた状態で、強制的に
出力回路にリレー動作出力を出し、リレー接点の動作を
折り返し確認することで実施していた。また、演算処理
回路にて認識している各設定スイッチ状態は、スイッチ
設定ポジションが外部より確認可能な場合には、特にL
ED等への表示は実施していなかった。
【0005】演算処理回路が正常に動作しているか否か
を監視する場合には、発振回路を組み込んだ外部ハード
タイマーを演算処理回路より一定時間ごとにクリア信号
を出力することでクリアーさせ、演算処理回路が停止ま
たは暴走により、外部ハードタイマーがカウントアップ
することで演算処理回路を強制停止させると共に、異常
表示を出力させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術によれ
ば、入力電圧,電流の大きさにより動作する保護継電器
で、入力電圧,電流により保護継電器内部の電源電圧を
確立させた場合、動作値誤差を例えば動作設定タップ値
の±5%以内に抑えるために、平均化処理を含めた二値
加算演算を実施すると、30°サンプリングで10サン
プリングのデータが必要となり、50Hzの場合には1
5msのサンプリング時間が必要となり、60Hzの場
合には12.5msのサンプリング時間が必要となる。
【0007】通常の電源電圧が確立した状態では特に問
題とならないが、電源電圧が確立不可となる低い入力電
圧,電流状態より、動作レベルの入力状態となった場合
には、動作レベルの入力印加後、内部電源電圧が確立
し、その後に演算処理回路が動作可能となることによ
り、電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路の初
期化処理時間が必要となり、動作時間が遅れる問題があ
る。
【0008】また、入力変成器,入力アナログ回路およ
びA/D変換回路の誤差の影響を、可変抵抗によるゲイ
ン調整によりキャンセルさせた場合には、回路調整を自
動化できない問題がある。更に、限時特性を有する保護
継電器で、動作時限のカウント中を表示させる場合に
は、動作時限をカウント中であることを表すLEDを点
灯させていたが、外部より動作カウント経過時間が認識
できない問題があった。また、動作カウント経過時間を
数値表示させた場合には、数値表示可能な表示器が必要
となっていた。
【0009】入力アナログ回路を二重化し、それぞれの
データを比較することで入力アナログ回路の監視を実施
する場合、監視のために同一回路を2回路実装する必要
があり、コスト的な問題がある。また、点検信号を入力
アナログ回路に入力させることで監視,点検を実施した
場合、本来の入力信号を切り外す必要があり、信頼性を
低下させる問題がある。出力回路の監視を、リレー接点
を折り返し確認することで実施する場合、外部への出力
接点を回路的にロックさせる必要があり、出力接点をロ
ックさせるための回路が必要となりコスト的な問題があ
る。また、接点出力を外部より切り外すため、信頼性を
低下させる問題がある。
【0010】演算処理回路が認識している各設定スイッ
チによる設定内容を、LED等へ表示しない場合には、
設定スイッチ不良等により演算処理回路が認識している
設定状態と、外部より認識できる設定スイッチポジショ
ンに不一致が発生した場合、不一致が発生していること
が発覚しない問題がある。また、設定スイッチ不良の内
容によっては、誤動作,誤不動作に到る問題がある。更
に、演算処理回路の監視として、発振回路を組み込んだ
ハードタイマーを使用した場合、外部に専用のハードタ
イマー回路が必要となり、コスト的な問題がある。
【0011】そこで本発明は、電源電圧が確立不可とな
る低い入力電圧,電流状態より、動作レベルの入力状態
となった場合でも、動作時間の良好な保護継電器を提供
し、可変抵抗による調整を必要とせず、入力変成器,入
力アナログ回路およびA/D変換回路の誤差の影響を自
動補正可能とする保護継電器を提供することを目的とす
る。
【0012】また、本発明は、数値表示可能な表示器を
必要とせず、動作時限カウント中を表すLEDのみで、
外部より動作カウント経過時間を認識可能とする保護継
電器を提供し、信頼性を低下させることなく低コストで
入力アナログ回路の監視を可能とする保護継電器を提供
することを目的とする。
【0013】更に、本発明は、信頼性を低下させること
なく低コストで出力回路の監視を可能とする保護継電器
を提供し、設定スイッチ不良等により、誤動作,誤不動
作を発生させず、不良を認識可能とする保護継電器を提
供し、低コストで演算処理回路の監視を行い、異常発生
により異常状態表示を可能とした保護継電器を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の[請求項1]に係る保護継電器は、入力電
流,電圧の大きさにより系統事故を検出する保護継電器
において、入力電流,電圧を絶縁する入力変成器と、変
成器二次側の信号を所定のレベルに変換する入力アナロ
グ変換回路と、このアナログ信号を所定のディジタル信
号に変換するA/D変換回路と、このディジタル信号を
入力とし所定の演算処理を行う演算処理回路と、入力電
流,電圧を入力とし各回路に電源電圧を供給する電源回
路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を
出すリレー回路を有し、演算処理回路により入力された
電流,電圧をディジタル信号としてサンプリングデータ
より所定周期でサンプリングし、常時は二値加算法によ
る振幅値演算処理を実行することで動作判定させるが、
電源回路より供給される内部電源電圧が確立した直後
の、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、サンプリン
グデータの大きさによるピーク値演算処理により動作判
定する構成とした。
【0015】こうして、本発明によれば、入力電流,電
圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電圧確立
直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算処理と
異なる演算処理を実施させることで、動作時間の良好な
保護継電器を得ることができる。
【0016】本発明の[請求項2]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二
次側の信号を所定のレベルに変換する入力アナログ変換
回路と、このアナログ信号を所定のディジタル信号に変
換するA/D変換回路と、このディジタル信号を入力と
し所定の演算処理を行う演算処理回路と、入力電流,電
圧を入力とし各回路に電源電圧を供給する電源回路と、
演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を出す
リレー回路を有し、演算処理回路により入力電流,電圧
をディジタル信号として所定周期でサンプリングし、サ
ンプリングデータより常時は平均化処理も含めた二値加
算演算により振幅値演算処理を実行することで動作判定
させるが、電源回路より供給される内部電源電圧が確立
した直後の、演算処理回路動作直後の一定時間のみ、平
均化処理を含まない二値加算演算処理により動作判定す
る構成とした。
【0017】こうして、本発明によれば、入力電流,電
圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電圧確立
直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算処理と
異なる演算処理を実施させることで、動作時間の良好な
保護継電器を得ることができる。
【0018】本発明の[請求項3]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を
出すリレー回路と、外部条件を演算処理回路に入力させ
る外部入力インターフェース回路を有し、外部入力イン
ターフェース回路より演算処理回路に入力される外部条
件により、演算処理回路にて演算された振幅値演算処理
データ値,位相差演算処理データ値で、あらかじめ定め
られた基準データ値を割ることで補正データ値を設定
し、この補正データ値を振幅演算および位相演算された
所定のデータ値に掛けることで補正処理する構成とし
た。
【0019】こうして本発明によれば、補正演算処理に
より可変抵抗による調整を必要とせず、入力変成器,入
力アナログ回路およびA/D回路の誤差を自動補正可能
とした保護継電器を得ることができ、調整,試験時間を
短縮させることができる。
【0020】本発明の[請求項4]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定レベルと
に変換する入力アナログ変換回路とこのアナログ信号を
所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、こ
のディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演算
処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路と、
演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を出す
リレー回路と、外部条件の入力および演算処理回路の条
件出力を可能とするシリアルインターフェース回路を有
し、シリアルインターフェース回路より演算処理回路に
入力される外部条件により、演算処理回路にて演算され
た振幅値演算処理データ値,位相差演算処理データ値
で、あらかじめ定められた基準データ値を割ることで補
正データ値を設定し、補正データ値を設定したことを外
部にシリアルデータとして出力可能とし、この補正デー
タ値を振幅演算および位相演算された所定のデータ値に
掛けることで補正処理する構成とした。
【0021】こうして本発明によれば、補正演算処理に
より可変抵抗による調整を必要とせず、入力変成器,入
力アナログ回路およびA/D回路の誤差を自動補正可能
とした保護継電器を得ることができ、調整,試験時間を
短縮させることができる。
【0022】本発明の[請求項5]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出
すリレー回路と、動作時限カウント状態を表示するLE
D表示器を有し、入力条件が設定された動作レベルを越
えた場合に所定の時間データを加算させ、加算データが
所定値に達した場合に動作時限カウント終了と判断させ
るようにし、この加算データ値に応じた周期でLED表
示器を点滅制御することで、外部に動作時限カウント経
過時間をLED表示器の点滅周期により認識可能とする
構成とした。
【0023】こうして本発明によれば、限時特性を有す
る保護継電器の場合に、時限カウント状態をLEDの点
滅周期で表すことにより、数値表示可能な表示器を必要
とせず、安価で外部より動作カウント経過時間を認識可
能とした保護継電器を得ることができる。
【0024】本発明の[請求項6]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出
すリレー回路を有し、同一変成器二次側の信号を入力す
る入力アナログ変換回路を2種類以上の異なった利得の
回路とし、それぞれのアナログ変換回路より供給される
信号レベル比が、それぞれの回路の利得比と一致してい
るか否かにより、入力アナログ変換回路の異常監視を可
能とする構成とする。
【0025】こうして本発明によれば、入力レベル検出
用に使用する、利得の異なった入力アナログ回路のレベ
ルを比較することで、監視用の回路を追加することな
く、信頼性を低下させることなく、低コストな入力アナ
ログ回路監視を実施可能とした保護継電器を得ることが
できる。
【0026】本発明の[請求項7]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を
出すリレー回路を有し、演算処理回路からリレー回路へ
の出力信号をリレーが動作できない短時間出力し、この
出力信号を折り返し演算処理回路に入力させることでリ
レー回路の異常監視を可能とする構成とした。
【0027】こうして本発明によれば、リレー出力回路
に、リレーが動作できない短時間幅でリレー励磁出力を
出し、この出力を折り返しチェックすることで、信頼性
を低下させることなく、低コストなリレー出力回路監視
を可能とする保護継電器を得ることができる。
【0028】本発明の[請求項8]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出
すリレー回路と、動作レベル等を外部より設定可能とす
る設定スイッチ回路と、演算処理回路より制御される7
セグメントLEDの表示回路を有し、設定スイッチ回路
の各スイッチポジション状態を演算処理回路に取り込
み、演算処理回路が認識しているスイッチポジション状
態を、各スイッチポジション状態に応じた数値として、
7セグメントLEDの表示回路に各スイッチ毎に一定の
時間間隔で表示することで、演算処理回路が認識してい
る各スイッチポジション状態を、外部より認識可能とす
る構成とした。
【0029】こうして本発明によれば、演算処理回路が
認識している、各設定スイッチ状態を所定の周期で切り
換えて表示させることで、設定スイッチ不良等により誤
動作,誤不動作を発生させず、設定スイッチ不良を外部
より認識可能とした安価な保護継電器を得ることができ
る。
【0030】本発明の[請求項9]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ回路と、この入力アナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受けて外部に接点出力を
出すリレー回路と、動作レベル等を外部より設定可能と
する設定スイッチ回路と、演算処理回路より制御される
7セグメントLEDの表示回路を有し、設定スイッチ回
路に設定完了スイッチを設け、この設定完了スイッチが
OFF状態の場合には、設定スイッチ回路の各設定スイ
ッチ状態を演算処理回路に取り込まず、この設定完了ス
イッチがON状態の場合に、設定スイッチ回路の各設定
スイッチ状態を演算処理回路に取り込み、同時に演算処
理回路が認識しているスイッチポジション状態を、各ス
イッチポジション状態に応じた数値として、7セグメン
トLEDの表示回路に各スイッチ毎に一定の時間間隔で
表示することで、演算処理回路が認識している各スイッ
チポジション状態を、外部より認識可能とする構成とし
た。
【0031】こうして本発明によれば、演算処理回路が
認識している、各設定スイッチ状態を所定の周期で切り
換えて表示させることで、設定スイッチ不良等により誤
動作,誤不動作を発生させず、設定スイッチ不良を外部
より認識可能とした安価な保護継電器を得ることができ
る。
【0032】本発明の[請求項10]に係る保護継電器
は、入力電流,電圧の大きさ,位相条件により系統事故
を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する電源回路
と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点出力を出
すリレー回路と、演算処理回路より出力されるワンショ
ットパルス信号を所定時間引き延ばすディレー回路と、
このディレー回路の出力により制御される異常表示LE
D回路を有し、システムクロックの停止等により演算処
理回路が停止したり、演算処理回路が暴走し正常に動作
していない場合に、ディレー回路に所定周期のワンショ
ットパルスが入力されず、ディレー回路による引き延ば
し時間以内にパルスが入力されないことより、異常表示
LED回路に点灯制御出力を出し、異常表示LEDを点
灯状態とすることで、演算処理が停止または暴走してい
ることを外部に表示する構成とした。
【0033】こうして、本発明によれば、発振回路を組
み込んだハードタイマーを必要とせず、演算処理回路か
ら出力させる一定周期のワンショットパルス信号を所定
時間引き延ばすディレー回路により、演算処理回路の動
作監視を行い、動作停止等の異常時に、異常状態を表示
可能とした安価な保護継電器を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の保護継電器のブロック構成図である。図において、入
力電流,電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器
1の2次側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定
レベルのアナログ信号に変換する。入力アナログ回路2
より出力されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入
力し、所定のディジタル信号に変換し、このディジタル
信号は演算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理
を実施する。
【0035】電源回路5は、入力電流,電圧より保護継
電器内部の電源電圧として、安定化された電圧を各回路
に供給する。演算処理回路4の演算処理結果をリレー回
路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出す
ように構成された保護継電器である。
【0036】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号は、入力電流,電圧を入力変成器1にて絶縁し、
入力アナログ回路2でレベル変換された信号であり、整
流,平滑されない交流アナログ信号である。この交流ア
ナログ信号をA/D変換回路3にて所定のディジタル信
号に変換し、演算処理回路4にて30°サンプリングに
てデータを取り込む。
【0037】サンプリングされたディジタル信号は、サ
ンプリングデータとして演算処理回路4内のメモリに記
憶され、下記に示す二値加算演算を行う。
【数1】 Vm =|vm |+|vm-3 |+1/2||vm |−|vm-3 || vm :最新のサンプリングデータ vm-3 :3個前のサンプリングデータ Vm :二値加算演算後のデータ値
【0038】この演算処理により得られるデータ値は、
人力信号の振幅値を表すが、±5.5%の演算誤差を生
じることより、3回の二値加算演算後のデータ値より下
記の平均化処理を実施する。
【数2】 V=K(Vm +Vm-1 +Vm-2 ) K :定数 Vm :最新の二値加算演算データ値 Vm-n :n個前の二値加算演算データ値 V :平均化処理後のデータ値
【0039】この二値加算演算処理と平均化処理によ
り、±0.6%の演算誤差で入力信号の振幅値を求める
ことができる。
【0040】定常時は、上記の平均化処理を含めた二値
加算演算処理を実行することで動作判定させるが、電源
回路5より供給される内部電源電圧が立ち上がった直後
の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間のみ、7
回のサンプリングデータ内の最大サンプリングデータ値
の大きさによるピーク値演算処理を実行させる。
【0041】設定されている動作判定レベルと、半サイ
クルのサンプリングデータとなる7サンプリングデータ
値の中の最大サンプリングデータ値を比較することで動
作判定させる。
【0042】演算処理回路4の動作後、8サンプリング
以降は定常時の平均化処理を含めた二値加算演算処理を
実行させる。上記のように定常時は、平均化処理を含め
た二値加算演算処理にて動作判定することより、10サ
ンプリングのデータが必要となり、サンプリング時間が
50Hzの場合には15ms必要となり、60Hzの場
合には12.5ms必要となる。
【0043】内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算
処理回路4が動作した直後の一定時間は、半サイクルの
ピーク値演算処理にて動作判定することより、7サンプ
リングのデータが必要となりサンプリング時間が50H
zの場合には10msとなり、60Hzの場合には8.
33msとなる。
【0044】内部電源電圧が確立不可となる低い入力電
流,電圧状態より、瞬時動作すべきレベルの入力状態と
なった場合には、この入力印加後に内部電源電圧が確立
し、その後に演算処理回路が動作可能となることより、
電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路4の初期
化処理時間が必要となり、定常時に比べ動作時間が遅れ
てしまう。
【0045】この遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の
動作直後の初期化処理を実行後のみ、ピーク値演算処理
にて動作判定させることで、50Hzの場合に5ms、
60Hzの場合に4.17ms動作時間を短縮させるこ
とができる。
【0046】本発明のこの実施形態は次の変形も可能と
なる。即ち、入力電流,電圧を入力変成器1により絶縁
し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2
に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。
【0047】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタ
ル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4
に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路
5は、入力電流,電圧より保護継電器内部の電源電圧と
して、安定化された電圧を各回路に供給する。演算処理
回路4の演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー
回路6より外部に接点出力を出すように構成された保護
継電器である。
【0048】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号は、入力電流,電圧を入力変成器1にて絶縁し、
入力アナログ回路2でレベル変換された信号であり、整
流,平滑されない交流アナログ信号である。この交流ア
ナログ信号をA/D変換回路3にて所定のディジタル信
号に変換し、演算処理回路4にて30°サンプリングに
てデータを取り込む。
【0049】サンプリングされたディジタル信号は、サ
ンプリングデータとして演算処理回路4内のメモリに記
憶され、下記に示す二値加算演算を行う。
【数3】 Vm =|vm |+|vm-3 |+1/2||vm |−|vm-3 || vm :最新のサンプリングデータ vm-3 :3個前のサンプリングデータ Vm :二値加算演算後のデータ値
【0050】この演算処理により得られるデータ値は、
入力信号の振幅値を表すが、±5.5%の演算誤差を生
じることより、3回の二値加算演算後のデータ値より下
記の平均化処理を実施する。
【数4】V=K(Vm +Vm-1 +Vm-2 ) K :定数 Vm :最新の二値加算演算データ値 Vm-n :n個前の二値加算演算データ値 V :平均化処理後のデータ値
【0051】この二値加算演算処理と平均化処理によ
り、±0.6%の演算誤差で入力信号の振幅値を求める
ことができる。
【0052】定常時は、上記の平均化処理を含めた二値
加算演算処理を実行することで動作判定させるが、電源
回路5より供給される内部電源電圧が立ち上がった直後
の、演算処理回路4が動作した直後の一定時間のみ、平
均化処理を実施せず、1回の二値加算演算処理にて得た
データ値で動作判定させる。
【0053】演算処理回路4の動作後、4サンプリング
以降は定常時の平均化処理を含めた二値加算演算処理を
実行させる。上記のように定常時は、平均化処理を含め
た二値加算演算処理にて動作判定することより、10サ
ンプリングのデータが必要となり、サンプリング時間が
50Hzの場合には15ms必要となり、60Hzの場
合には12.5ms必要となる。
【0054】内部電源電圧が立ち上がった直後の、演算
処理回路4が動作した直後の一定時間は、1回の二値加
算演算処理にて動作判定することより、4サンプリング
のデータが必要となりサンプリング時間が50Hzの場
合には5msとなり、60Hzの場合には4.17ms
となる。
【0055】内部電源電圧が確立不可となる低い入力電
流,電圧状態より、瞬時動作すべきレベルの入力状態と
なった場合には、この入力印加後に内部電源電圧が確立
し、その後に演算処理回路が動作可能となることより、
電源電圧の立ち上がり時間および演算処理回路4の初期
化処理時間が必要となり、定常時に比べ動作時間が遅れ
てしまう。
【0056】この遅れ時間を考慮し、演算処理回路4の
動作直後の初期化処理を実行後のみ、平均化処理を実施
しない1回の二値加算演算処理にて得られたデータ値で
動作判定させることで、50Hzの場合に10ms、6
0Hzの場合に8.33ms動作時間を短縮させること
ができる。
【0057】図2は本発明の第2の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。入力アナログ回路2より出力
されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所
定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演
算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施す
る。
【0058】電源回路5は、外部より供給される電源入
力より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された
電圧を各回路に供給する。外部入力インターフェース回
路7は、外部からの設定等を外部入力として演算処理回
路4に入力し、演算処理回路4は演算処理結果をリレー
回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出
すように構成された保護継電器である。
【0059】外部入力インターフェース回路7より、演
算処理回路4に入力される外部入力条件により、演算処
理回路4にて演算された振幅値演算処理データ値および
位相差演算処理データ値で、あらかじめ定められた基準
データ値を割ることで振幅値演算用補正データ値および
位相差演算用補正データ値を設定する。
【0060】振幅値演算用補正データ値を設定する場
合、例えば入力電流,電圧を定格状態として、外部より
外部入力インターフェース回路7を介して、演算処理回
路4に入力状態が定格状態となっていることを認識させ
ると共に、補正値の設定を要求していることを認識させ
る。
【0061】演算処理回路4は、この要求を受け現在演
算された振幅値演算処理データ値で、あらかじめ定めら
れた定格状態での基準データ値を割ることで、定格状態
での振幅値演算用補正値データ値を設定する。この設定
された振幅値演算用補正データ値を演算処理回路4内部
のメモリに記憶させ、定常時の振幅演算処理されたデー
タ値に掛けることで、補正処理を実施する。
【0062】この補正処理を実施することで、入力変成
器1および入力アナログ回路2により発生するゲイン誤
差を補正可能であり、A/D変換回路3のA/D変換誤
差もキャンセルすることが可能となる。また、同様に定
格10%,定格20%,…等の振幅値演算用補正データ
値の設定を行うことで、入力変成器1,入力アナログ回
路2およびA/D変換回路3のリニアリティー誤差も補
正可能となる。
【0063】位相差演算用補正値を設定する場合も、振
幅値演算用補正値の設定と同様に、所定の入力位相状態
で外部入力インターフェース回路7を介して、演算処理
回路4に入力位相状態が所定となっていることを認識さ
せると共に、補正値の設定を要求していることを認識さ
せる。
【0064】演算処理回路4は、この要求を受け現在演
算された位相差演算処理データ値で、あらかじめ定めら
れた所定位相状態での基準データ値を割ることで、所定
位相状態での位相差演算用補正値データ値を設定する。
この設定された位相差演算用補正データ値を演算処理回
路4内部のメモリに記憶させ、定常時の位相差演算処理
されたデータ値に掛けることで、補正処理を実施する。
【0065】この補正処理を実施することで、入力変成
器1および入力アナログ回路2により発生する位相誤差
を補正可能であり、A/D変換回路3のA/D変換誤差
もキャンセルすることが可能となる。
【0066】図3は本発明の第3の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。
【0067】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し所定のディジタル
信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4に
取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路5
は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部の
電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給す
る。
【0068】シリアルインターフェース回路7−1は、
外部からのシリアルデータを演算処理回路4に外部条件
として入力し、さらに演算処理回路4からの出力データ
を外部にシリアルデータとして出力する。演算処理回路
4は演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路
6より外部に接点出力を出すように構成された保護継電
器である。
【0069】シリアルインターフェース回路7−1を介
して、演算処理回路4に入力された外部入力条件によ
り、演算処理回路4にて演算された振幅値演算処理デー
タ値および位相差演算処理データ値で、あらかじめ定め
られた基準データ値を割ることで振幅値演算用補正デー
タ値および位相差演算用補正データ値を設定する。
【0070】振幅値演算用補正データ値を設定する場
合、例えば入力電流,電圧を定格状態として、外部より
シリアルインターフェース回路7−1を介して、演算処
理回路4に入力状態が定格状態となっていることを認識
させると共に、補正値の設定を要求していることを認識
させる。
【0071】演算処理回路4は、この要求を受け現在演
算された振幅値演算処理データ値で、あらかじめ定めら
れた定格状態での基準データ値を割ることで、定格状態
での振幅値演算用補正値データ値を設定する。この設定
された振幅値演算用補正データ値を演算処理回路4内部
のメモリに記憶させ、定常時の振幅演算処理されたデー
タ値に掛けることで、補正処理を実施する。
【0072】この補正処理を実施することで、入力変成
器1および入力アナログ回路2により発生するゲイン誤
差を補正可能であり、A/D変換回路3のA/D変換誤
差もキャンセルすることが可能となる。また、同様に定
格10%,定格20%,…等の振幅値演算用補正データ
値の設定を行うことで、入力変成器1,入力アナログ回
路2およびA/D変換回路3のリニアリティー誤差も補
正可能となる。
【0073】位相差演算用補正値を設定する場合も、振
幅値演算用補正値の設定と同様に、所定の入力位相状態
でシリアルインターフェース回路7−1を介して、演算
処理回路4に入力位相状態が所定となっていることを認
識させると共に、補正値の設定を要求していることを認
識させる。
【0074】演算処理回路4は、この要求を受け現在演
算された位相差演算処理データ値で、あらかじめ定めら
れた所定位相状態での基準データ値を割ることで、所定
位相状態での位相差演算用補正値データ値を設定する。
この設定された位相差演算用補正データ値を演算処理回
路4内部のメモリに記憶させ、定常時の位相差演算処理
されたデータ値に掛けることで、補正処理を実施する。
【0075】この補正処理を実施することで、入力変成
器1および入力アナログ回路2により発生する位相誤差
を補正可能であり、A/D変換回路3のA/D変換誤差
もキャンセルすることが可能となる。
【0076】また、これらの補正値設定が完了したこと
や、設定した補正データ値等のデータを、シリアルイン
ターフェース回路7−1を介して、外部にシリアルデー
タとして出力することで、補正値設定処理が正常に実施
できたか否かを確認することが可能となる。
【0077】図4は本発明の第4の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。入力アナログ回路2より出力
されるアナログ信号を、A/D変換回路3に入力し、所
定のディジタル信号に変換し、このディジタル信号は演
算処理回路4に取り込まれて、所定の演算処理を実施す
る。
【0078】電源回路5は、外部より供給される電源入
力より保護継電器内部の電源電圧として、安定化された
電圧を各回路に供給する。演算処理回路4は、動作時限
カウント状態に応じた出力をLED表示器8に出力し、
LED表示器8は演算処理回路4からの出力によりLE
Dを点滅表示する。更に、演算処理回路4は、演算処理
結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に
接点出力を出すように構成された保護継電器である。
【0079】演算処理回路4にて演算された振幅演算結
果および位相差演算結果が、設定された動作レベルを越
えた場合に、所定の時間データを一定周期で加算させ、
加算データが所定値に達した場合に動作時限カウント終
了と判断させるようにし、この加算データ値に応じた周
期でLED表示器8のLEDを点滅制御させる。
【0080】例えば加算データを「1」、動作時限カウ
ント終了と判断する値を「100」とし、LED表示器
8のLEDを加算データ値に応じて下記周期で点滅され
る。
【表1】
【0081】この点滅制御により、動作時限カウント状
態をLED表示器8のLED点滅周期により外部より概
ね判断することができる。また、上記の例では、一定の
加算データとしているため定限時特性を表すが、振幅演
算結果および位相演算結果と動作レベルとのレベル差に
より異なった加算データを複数設けることで、反限時特
性の場合の動作時限カウント状態を表示することもでき
る。
【0082】図5は本発明の第5の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を人力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。ここで入力アナログ回路2
は、それぞれ利得の異なる入力アナログ回路2−1と人
力アナログ回路2−2により構成されている。
【0083】入力アナログ回路2−1および入力アナロ
グ回路2−2より出力されるアナログ信号を、A/D変
換回路3に入力し、所定のディジタル信号に変換し、こ
のディジタル信号は演算処理回路4に取り込まれて、所
定の演算処理を実施する。電源回路5は、外部より供給
される電源入力より保護継電器内部の電源電圧として、
安定化された電圧を各回路に供給する。
【0084】演算処理回路4は、演算処理結果をリレー
回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出
すように構成された保護継電器である。入力アナログ回
路2は、入力電流,電圧のダイナミックレンジを広く必
要とする場合には、1種類の利得の回路とした場合に
は、A/D変換回路のビット数にもよるが、目標とする
検出精度を満足できない場合がある。この場合には、入
力アナログ回路2を利得の異なる入力アナログ回路2−
1と入力アナログ回路2−2に分ける必要がある。
【0085】例えば、入力アナログ回路2−1の利得を
『1』とし、入力アナログ回路2−2の利得を『10』
とし、入力信号が低い場合には、入力アナログ回路2−
2より出力されるアナログ信号を演算に使用し、入力信
号が高い場合には、入力アナログ回路2−1より出力さ
れるアナログ信号を演算に使用する。
【0086】この入力アナログ回路2−1と入力アナロ
グ回路2−2より出力されるアナログ信号を、演算処理
回路4にて下記比較,判定することで入力アナログ回路
2が正常か否かを判定することができる。
【0087】入力信号が低く、入力アナログ回路2−2
より出力されるアナログ信号が飽和していない場合に
は、入力アナログ回路2−1と入力アナログ回路2−2
より出力されるアナログ信号のレベルを比較し、それぞ
れの回路利得と一致した信号レベル比となっていた場合
には正常と判断し、不一致の場合には異常と判断させ
る。但し、入力アナログ回路2−1および入力アナログ
回路2−2の利得誤差、およびA/D変換回路3による
量子化誤差も含めたA/D変換誤差を含めたレベル比較
により判定する。
【0088】次に入力信号が高く、入力アナログ回路2
−2より出力されるアナログ信号が飽和している場合に
は、入力アテログ回路2−1より出力されるアナログ信
号が、入力アナログ回路2−2が飽和すべき信号レベル
に達していれば正常と判断し、飽和すべき信号レベルに
達していなければ異常と判断する。
【0089】図6は本発明の第6の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。
【0090】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタ
ル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4
に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路
5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部
の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給す
る。
【0091】演算処理回路4は、演算処理結果をリレー
回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出力を出
す。更に、リレー回路6より演算処理回路4に、リレー
ドライバー回路出力を折り返すように構成された保護継
電器である。
【0092】リレー回路6は演算処理回路4の出力を受
けて、リレードライバーを介してリレーを励磁させる
が、リレーの動作時間は約10ms程度であり、この動
作時間以上励磁出力を出さなければリレーは動作しな
い。
【0093】リレー回路6に対して演算処理回路4の出
力を、リレーが動作できない短時間出力し、リレー回路
6のリレードライバー回路部より演算処理回路4に折り
返すことで、リレー回路6のリレードライバー回路が正
常か否かを監視することができる。
【0094】例えば、演算処理回路4よりリレー回路6
に500μs間リレー励磁出力を出し、リレー回路6の
リレードライバー回路からの折り返し信号を確認する。
折り返し信号がリレー励磁状態となれば、リレー回路6
のリレードライバー回路部は正常と判断し、励磁状態と
ならなければ、リレー回路6のりレードライバー回路部
が異常と判断することができる。
【0095】図7は本発明の第7の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を入力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定レベルの
アナログ信号に変換する。
【0096】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタ
ル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4
に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路
5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部
の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給す
る。
【0097】設定スイッチ回路9は、動作レベル等のス
イッチ設定状態を演算処理回路4に出力し、表示回路1
0は演算処理回路4からの出力により、7セグメントL
EDによる数値表示を行う。更に、演算処理回路4は、
演算処理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6よ
り外部に接点出力を出すように構成された保護継電器で
ある。
【0098】演算処理回路4は、設定スイッチ回路9よ
り取り込まれる動作レベル等のスイッチ設定状態を認識
し、演算処理回路4で認識した各種設定状態を、設定ス
イッチ回路9の各スイッチポジションに応じた数値とし
て表示回路10の7セグメントLEDに、各スイッチ毎
に所定の時間間隔で表示する。
【0099】例えば過電流継電器の場合、設定スイッチ
回路9の設定スイッチの種類として、動作レベル,動作
時限および動作時間の3種類の設定スイッチを設け、各
スイッチポジションを0〜15とし、各スイッチポジシ
ョンの設定の意味を次表とする。
【表2】
【0100】演算処理回路4にて認識した各スイッチ設
定状態を表示回路10に、スイッチポジションNOに応
じて『0』〜『F』の16進数で表示する。また、各設
定スイッチポジション毎に下記時間間隔で表示する。
【0101】60秒間無表示状態とする。 動作レベル設定状態を2秒間表示する。 2秒間無表示状態とする。 動作時限設定状態を2秒間表示する。 2秒間無表示状態とする。 動作時間設定状態を2秒間表示する。 に戻る
【0102】以上の表示処理により、演算処理回路4が
認識している設定スイッチ回路9の各設定スイッチ状態
を、外部より認識可能となり、万一設定スイッチ回路9
に異常があり、誤った設定状態を演算処理回路4が認識
していた場合には、外部より設定スイッチ回路9の異常
を認識することができる。
【0103】本発明のこの実施形態は次の変形も可能と
なる。即ち、入力電流,電圧を入力変成器1により絶縁
し、入力変成器1の2次側の信号を入力アナログ回路2
に入力し、所定レベルのアナログ信号に変換する。
【0104】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタ
ル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4
に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路
5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部
の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給す
る。
【0105】設定スイッチ回路9は、動作レベル等のス
イッチ設定状態を演算処理回路4に出力し、表示回路1
0は演算処理回路4からの出力により、7セグメントL
EDによる数値表示を行う。また、設定スイッチ回路9
に設定完了スイッチを設け、この設定完了スイッチがO
FF状態の場合には、各設定スイッチ状態を演算処理回
路4に取り込まず、この設定完了スイッチがON状態の
場合に、各設定状態を演算処理回路4に取り込み可能と
する。
【0106】更に、演算処理回路4は、演算処理結果を
リレー回路6に出力し、リレー回路6より外部に接点出
力を出すように構成された保護継電器である。演算処理
回路4は、設定スイッチ回路9の設定完了スイッチがO
N状態の場合のみ、各設定スイッチ状態を取り込み、同
時に演算処理回路4にて認識した動作レベル等のスイッ
チ状態を、設定スイッチ回路9の各スイッチポジション
に応じた数値として、表示回路10の7セグメントLE
Dに、各スイッチ毎に所定の間隔で表示する。
【0107】例えば過電流継電器の場合、設定スイッチ
回路9の設定スイッチの種類として、動作レベル,動作
時限および動作時間の3種類の設定スイッチを設け、各
スイッチポジションを0〜15とし、各スイッチポジシ
ョンの設定の意味を次表とする。
【表3】
【0108】演算処理回路4にて認識した各スイッチ設
定状態を表示回路10に、スイッチポジションNOに応
じて『0』〜『F』の16進数で表示する。
【0109】この表示は、設定スイッチ回路9の設定完
了スイッチがON状態の各設定スイッチ状態を演算処理
回路4に取り込んだ場合にのみ、各設定スイッチポジシ
ョン毎に下記時間間隔で表示する。
【0110】60秒間無表示状態とする。 動作レベル設定状態を2秒間表示する。 2秒間無表示状態とする。 動作時限設定状態を2秒間表示する。 2秒間無表示状態とする。 動作時間設定状態を2秒間表示する。 に戻る
【0111】以上の処理により、設定スイッチ回路9の
設定完了スイッチがON状態の場合のみ各設定スイッチ
状態を演算処理回路4に取り込むことより、万一設定ス
イッチ回路9の各設定スイッチに異常が発生しても、誤
動作,誤不動作することを防止でき、設定スイッチ回路
9の設定完了スイッチがON状態で各設定スイッチ状態
を演算処理回路4に取り込むと同時に、表示回路10に
演算処理回路4が認識している設定スイッチ回路9の各
設定スイッチ状態を表示することより、万一設定スイッ
チ回路9に異常があり、誤った設定状態を演算処理回路
4が認識していた場合には、外部より設定スイッチ回路
9の異常を認識することができる。
【0112】図8は本発明の第8の実施の形態の保護継
電器のブロック構成図である。図において、入力電流,
電圧を人力変成器1により絶縁し、入力変成器1の2次
側の信号を入力アナログ回路2に入力し、所定のアナロ
グ信号に変換する。
【0113】入力アナログ回路2より出力されるアナロ
グ信号を、A/D変換回路3に入力し、所定のディジタ
ル信号に変換し、このディジタル信号は演算処理回路4
に取り込まれて、所定の演算処理を実施する。電源回路
5は、外部より供給される電源入力より保護継電器内部
の電源電圧として、安定化された電圧を各回路に供給す
る。
【0114】ディレー回路11は、演算処理回路4より
一定周期で出力されるワンショットパルス信号を入力と
し、このワンショットパルス信号を入力される一定周期
以上に引き延ばし、連続した信号として異常表示LED
回路12に出力する。更に、演算処理回路4は、演算処
理結果をリレー回路6に出力し、リレー回路6より外部
に接点出力を出すように構成された保護継電器である。
【0115】演算処理回路4は、ディレー回路11に正
常に演算動作中を表すワンショットパルス信号を一定周
期で出力し、ディレー回路11はこのワンショットパル
ス信号を連続信号に引き延ばす。
【0116】ディレー回路11は、演算処理回路4が正
常に演算処理中であれば、一定周期で出力されるワンシ
ョットパルス信号を入力される周期以上に引き延ばすこ
とで、連続したロジック『1』の信号を異常表示LED
回路12に出力し、演算処理回路4からディレー回路1
1の引き延ばし時間以上、ワンショットパルス信号が入
力されない場合には、連続したロジック『0』の信号を
異常表示LED回路12に出力する。
【0117】異常表示LED回路12は、ディレー回路
11からのロジック信号を受け、ロジック『1』の場合
には異常表示LEDを点灯させず、ロジック『0』が入
力された場合には、異常表示LEDを点灯させる。
【0118】例えば、演算処理回路4から出力するワン
ショットパルス信号の周期を10msとし、ディレー回
路11の引き延ばし時間を20msとすると、演算処理
回路4が正常に動作し10ms周期でワンショットパル
ス信号を出していれば、ディレー回路11はロジック
『1』の信号を異常表示LED回路12に出力する。
【0119】演算処理回路4が、何らかの理由で正常に
動作できず、ワンショットパルス信号が20ms以上、
ディレー回路11に出力されない場合には、ディレー回
路11はロジック『0』の信号を異常表示LED回路1
2に出力する。
【0120】この結果、演算処理回路4が正常に動作し
て、一定周期でワンショットパルス信号を出力している
場合には、異常表示LED回路12のLEDは消灯状態
であるが、演算処理回路4が異常となり一定周期でワン
ショットパルス信号が出力されない場合には、異常表示
LED回路12のLEDを点灯状態とすることで、演算
処理回路4が停止または暴走していることを外部に表示
することができる。
【0121】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力電
流,電圧より内部制御電源を供給した場合でも、電源電
圧確立直後の演算処理回路動作直後のみ、定常時の演算
処理と異なる演算処理を実施させることで、動作時間の
良好な保護継電器を得ることができる。
【0122】また、補正演算処理により可変抵抗による
調整を必要とせず、入力変成器,入力アナログ回路およ
びA/D回路の誤差を自動補正可能とした保護継電器を
得ることができ、調整,試験時間を短縮させることがで
きる。
【0123】また、限時特性を有する保護継電器の場合
に、時限カウント状態をLEDの点滅周期で表すことに
より、数値表示可能な表示器を必要とせず、安価で外部
より動作カウント経過時間を認識可能とした保護継電器
を得ることができる。
【0124】また、入力レベル検出用に使用する、利得
の異なった入力アナログ回路のレベルを比較すること
で、監視用の回路を追加することなく、信頼性を低下さ
せることなく、低コストな入力アナログ回路監視を実施
可能とした保護継電器を得ることができる。
【0125】また、リレー出力回路に、リレーが動作で
きない短時間幅でリレー励磁出力を出し、この出力を折
り返しチェックすることで、信頼性を低下させることな
く、低コストなリレー出力回路監視を可能とする保護継
電器を得ることができる。
【0126】また、演算処理回路が認識している、各設
定スイッチ状態を所定の周期で切り換えて表示させるこ
とで、設定スイッチ不良等により誤動作,誤不動作を発
生させず、設定スイッチ不良を外部より認識可能とした
安価な保護継電器を得ることができる。
【0127】また、発振回路を組み込んだハードタイマ
ーを必要とせず、演算処理回路から出力させる一定周期
のワンショットパルス信号を所定時間引き延ばすディレ
ー回路により、演算処理回路の動作監視を行い、動作停
止等の異常時に、異常状態を表示可能とした安価な保護
継電器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の保護継電器のシス
テム構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の保護継電器のシス
テム構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の保護継電器のシス
テム構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の保諺継電器のシス
テム構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の保諺継電器のシス
テム構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態の保護継電器のシス
テム構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態の保護継電器のシス
テム構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態の保諺継電器のシス
テム構成図。
【符号の説明】
1 入力変成器 2 入力アナログ回路 2−1 入力アナログ回路 2−2 入力アナログ回路 3 A/D変換回路 4 演算処理回路 5 電源回路 6 リレー回路 7 外部入力インターフェース回路 7−1 シリアルインターフェース回路 8 LED表示器 9 設定スイッチ回路 10 表示回路 11 ディレー回路 12 異常表示LBD回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電流,電圧の大きさにより系統事故
    を検出する保護継電器において、入力電流,電圧を絶縁
    する入力変成器と、変成器二次側の信号を所定のレベル
    に変換する入力アナログ変換回路と、このアナログ信号
    を所定のディジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    このディジタル信号を入力とし所定の演算処理を行う演
    算処理回路と、入力電流,電圧を入力とし各回路に電源
    電圧を供給する電源回路と、演算処理回路の判定結果を
    受け外部に接点出力を出すリレー回路より構成され、入
    力された電流,電圧を所定周期でサンプリングし、常時
    は二値加算法による振幅値演算処理を実行することで動
    作判定させるが、演算処理回路動作直後の一定時間の
    み、サンプリングデータの大きさによるピーク値演算に
    より動作判定することを特徴とした保護継電器。
  2. 【請求項2】 常時は平均化処理も含めた二値加算演算
    により動作判定させるが、演算処理回路動作直後の一定
    時間のみ、平均化処理を含まない二値加算演算により動
    作判定することを特徴とした[請求項1]記載の保護継
    電器。
  3. 【請求項3】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件によ
    り系統事故を検出する保護継電器において、入力電流,
    電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所
    定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このア
    ナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処
    理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する
    電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点
    出力を出すリレー回路と、外部条件を演算処理回路に入
    力させる外部入力インターフェース回路より構成され、
    外部入力インターフェース回路より入力される外部条件
    により、入力された電流,電圧の大きさおよび位相の演
    算データ値で、あらかじめ定められた基準データ値を割
    ることで補正データ値を設定し、この補正データ値を振
    幅演算および位相演算された所定のデータ値に掛けるこ
    とで補正処理することを特徴とした保護継電器。
  4. 【請求項4】 外部入力インターフェース回路をシリア
    ルインターフェース回路とし、外部条件をシリアルデー
    タとして入力可能とし、さらに内部演算処理回路より外
    部にシリアルデータを出力可能とすることで、シリアル
    データとして入力される外部条件により、入力された電
    流,電圧の大きさおよび位相の演算データ値で、あらか
    じめ定められた基準データ値を割ることで補正データ値
    を設定し、補正データ値を設定したことを外部にシリア
    ルデータとして出力可能とし、この補正データ値を振幅
    演算および位相演算された所定のデータ値に掛けること
    で補正処理することを特徴とした[請求項3]記載の保
    護継電器。
  5. 【請求項5】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件によ
    り系統事故を検出する保護継電器において、入力電流,
    電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所
    定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このア
    ナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処
    理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する
    電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点
    出力を出すリレー回路と、動作時限カウント状態を表示
    するLED表示器より構成され、動作レベルを越えた場
    合に所定の時間データを加算させ、加算データが所定値
    に達した場合に動作するようにし、この加算データ値に
    応じた周期でLED表示器を点滅制御させることを特徴
    とした保護継電器。
  6. 【請求項6】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件によ
    り系統事故を検出する保護継電器において、入力電流,
    電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所
    定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このア
    ナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処
    理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する
    電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点
    出力を出すリレー回路より構成され、同一変成器二次側
    の信号を入力する入力アナログ変換回路を2種類以上の
    異なった利得の回路とし、それぞれのアナログ変換回路
    より供給される信号レベル比により入力アナログ変換回
    路の異常監視を行うことを特徴とした保護継電器。
  7. 【請求項7】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件によ
    り系統事故を検出する保護継電器において、入力電流,
    電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所
    定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このア
    ナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処
    理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する
    電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点
    出力を出すリレー回路より構成され、演算処理回路から
    リレー回路への出力信号をリレーが動作できない短時間
    出力し、この出力信号を折り返し演算処理回路に入力さ
    せることでリレー回路の異常監視を行うことを特徴とし
    た保護継電器。
  8. 【請求項8】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件によ
    り系統事故を検出する保護継電器において、入力電流,
    電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号を所
    定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、このア
    ナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演算処
    理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給する
    電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に接点
    出力を出すリレー回路と、動作レベル等を外部より設定
    可能とする設定スイッチ回路と、演算処理回路より制御
    される7セグメントLEDの表示回路より構成され、演
    算処理回路が認識しているスイッチ回路の各スイッチポ
    ジション状態を、各スイッチポジション状態に応じた数
    値として、表示回路に一定の時間間隔で表示することを
    特徴とした保護継電器。
  9. 【請求項9】 設定スイッチ回路に設定完了スイッチを
    設け、この設定完了スイッチがON状態の場合のみ、演
    算処理回路に各設定スイッチ状態を取り込み、同時にこ
    の取り込み状態を各スイッチポジション状態に応じた数
    値として、表示回路に一定の時間間隔で表示することを
    特徴とした[請求項8]記載の保護継電器。
  10. 【請求項10】 入力電流,電圧の大きさ,位相条件に
    より系統事故を検出する保護継電器において、入力電
    流,電圧を絶縁する入力変成器と、変成器二次側の信号
    を所定のレベルに変換する入力アナログ変換回路と、こ
    のアナログ信号を所定のディジタル信号に変換するA/
    D変換回路と、このディジタル信号を入力とし所定の演
    算処理を行う演算処理回路と、各回路に電源電圧を供給
    する電源回路と、演算処理回路の判定結果を受け外部に
    接点出力を出すリレー回路と、演算処理回路より出力さ
    れるワンショットパルス信号を所定時間引き延ばすディ
    レー回路と、このディレー回路の出力により制御される
    異常表示LED回路より構成され、システムクロックの
    停止等により演算処理回路が停止した場合に、異常表示
    LED回路を点灯することを特徴とした保護継電器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382659B1 (ko) * 1999-07-28 2003-05-09 가부시끼가이샤 도시바 디지털 보호 계전기
US9997048B2 (en) 2015-07-28 2018-06-12 Lsis Co., Ltd. Power failure monitoring device of digital protection relay

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KR100382659B1 (ko) * 1999-07-28 2003-05-09 가부시끼가이샤 도시바 디지털 보호 계전기
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