JPH11178096A - 超音波発生装置 - Google Patents

超音波発生装置

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JPH11178096A
JPH11178096A JP9362887A JP36288797A JPH11178096A JP H11178096 A JPH11178096 A JP H11178096A JP 9362887 A JP9362887 A JP 9362887A JP 36288797 A JP36288797 A JP 36288797A JP H11178096 A JPH11178096 A JP H11178096A
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JP
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vibrator
piezoelectric ceramic
ultrasonic
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frame
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JP9362887A
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English (en)
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Katsunori Yokoyama
勝徳 横山
Yasuhiro Sakamoto
安弘 坂本
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水による冷却効果が充分に発揮されて圧電セ
ラミック素子の高温化が抑制され、然もキャビテーショ
ンにより圧電セラミック素子の電極等が摩耗したり、腐
食したりする弊害が回避され、強力な超音波連続波を安
定して発生できる超音波発生振動子を提供する。 【解決手段】 両面に金属電極層を備えた圧電セラミッ
クス振動子と該振動子を固定保持する枠体及び振動子駆
動用電源とを少なくとも備えた超音波発生装置におい
て、前記圧電セラミックス振動子の超音波放射側の電極
層と前記枠体の超音波放射側表面を、無電解メッキによ
り形成されたNi層で被覆したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波発生装置に
関し、より詳細には、人体内の患部等に超音波を照射し
て治療または診断を行う医療用超音波発生装置、特に、
例えば癌、悪性腫瘍の温熱治療等、患部に強力な超音波
連続波を照射し、その照射局部に生ずる熱によりガン細
胞等を死滅させる治療に好適に使用される、強力な超音
波連続波の照射が可能な超音波発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波発生装置は、種々の分野で広く使
用されているが、医療分野においても、例えば、患者の
体内に存在する結石を超音波衝撃波の振動により破砕す
る結石破砕治療、悪性腫瘍部分へ超音波の連続波を照射
して発熱により患部を局部的に高温にし、悪性腫瘍細胞
を死滅させる温熱治療等に超音波発生装置が用いられて
いる。現在、医療用超音波発生装置での超音波発生手段
としては圧電セラッミック振動子を用いる圧電方式、2
電極間の放電現象を利用する放電方式、電磁誘導による
斥力を利用する電磁誘導方式等があるが、近年において
は、安定した出力が得られ、しかも消耗部品が少なく、
小型化が可能な圧電セラミックス振動子を用いる超音波
発生装置が最も普及している。また、超音波照射の態様
も治療の種類、目的により異なり、例えば前記結石破砕
治療においては、超音波の振動衝撃作用を利用して結石
を破壊するものであるため、この装置の振動子には超音
波パルス波を発生するものが用いられ、パルス波照射が
行われる。
【0003】一方、温熱治療においては、超音波による
患部の局所発熱昇温作用を利用するものであるため、連
続波が照射され、従って、温熱治療用超音波発生装置に
用いる振動子には強力な連続波の安定的発生が必要とさ
れる。温熱治療用等に使用される超音波発生装置は、例
えば、人体内の腫瘍部分等の患部に超音波連続波を照射
する場合、図6に例示したような基本構成で使用され
る。即ち、超音波発生装置は、その主構成要部として超
音波発生源である圧電セラミックス振動子1を有し、こ
の圧電セラミックス振動子1には、通常その両面に一対
の金属電極1a,1b(一般に焼き付け法によるAg電
極)が形成され、それらの各々には高周波電流源3に通
ずるリード線2a,2bが接続されている。
【0004】また、圧電セラミックス振動子1の放射面
側は、肉薄のゴム袋4内に充填された人体5の音響イン
ピーダンスとほぼ同一の音響インピーダンスを有する液
体、例えば水6に接触して配置されている。そして、こ
のゴム袋4の底部を人体5の表面に圧接し、振動子の放
射面から発せられる超音波の焦点5aが人体の患部に一
致するようにセットした状態で、圧電セラミックス振動
子1の共振周波数(または反共振周波数)に一致した駆
動電流を高周波電流源3から数秒乃至数十秒程度供給し
て超音波連続波を放射する。患部は照射された超音波連
続波のエネルギーにより瞬時に80乃至100℃程度に
加熱され患部が温熱により治療される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した態様で使用さ
れる温熱治療用超音波発生装置に用いられる振動子に
は、強力な超音波の連続波の安定した発生が要求される
が、この振動子は連続的に駆動されるため高温となり、
前記パルス波発生用振動子とは異なる新たな課題が生じ
る。即ち、圧電セラミックス振動子は、高温になると圧
電特性が低下し、これにより超音波出力が低下するの
で、振動子の温度上昇をできるだけ回避し、該温度を一
定限度内に維持して、超音波連続波を安定的に放射しな
ければならない。ここで、前記ゴム袋4内に充填された
前記水(液体)は、圧電セラミックス素子の発熱による
昇温を冷却して抑制するという役割も果たすため、超音
波発生装置の使用において不可欠な構成である。
【0006】ところが、超音波連続波が水などの液体中
を伝播すると、いわゆるキャビテーションが発生する、
キャビテーション現象は超音波が水等の液体中を伝播す
ることによって水中に存在する細かい気泡等がぶつかり
合ったり、気泡が一度つぶされて弾けたりすることによ
り生ずる衝撃であって、パルス波の場合は瞬時であるた
めこのキャビテーションによる問題は発生しないが、連
続波ではこれが不可避的に発生する。圧電セラミックス
に電極を付与しただけの状態の振動子を使用した場合、
振動子と接触する水の中に含まれる気泡により、このキ
ャビテーションが発生し、この衝撃により振動子の金属
電極層が摩耗、剥離するという不都合が生ずる。
【0007】このような電極層の摩耗や剥離を回避する
ため、該電極層の表面に、例えば石英板、樹脂等より成
る絶縁性の整合層を積層し、上記不都合を回避する試み
も既になされている。例えば、特開平8−140972
号公報には、圧電セラミックス素子の超音波放射面側に
石英板を整合層として接着樹脂により接合した超音波発
生振動子が提案されている。この場合は確かに電極は整
合層により摩耗、剥離から守られるが、整合層が上記の
様に石英板等の絶縁板の場合、整合層を設けたことによ
り、セラミックス素子が直接水と接触できないため、水
による冷却効果が低減されてしまいセラミックス素子が
高温に成るという不都合を生ずる。
【0008】また、整合層として樹脂層を用いた場合
は、該樹脂層が摩耗したり、圧電セラミックス素子が高
温になるため樹脂が軟化したり、剥離を生じたりして結
果的に超音波出力が低下し、使用に耐えないという不都
合を生じる。また、上記石英板層、樹脂層等の整合層に
替えて、キャビテーションにより浸食されない金属の薄
板を接着することにより上記キャビテーションによる電
極の摩耗等を防ぐことも考えられたが、この場合は冷却
効果に問題はないものの、鉄、鋼、銅等の金属は繰り返
し水と接触する用途に使用される場合においては長時間
使用すると錆、緑青等を発生しがちであり、また、錆の
発生のないステンレス鋼等を含めこれらの金属板は、振
動子が平板型の場合はともかく、凹面形状等の場合は、
該凹面形状の振動子表面に正確に密着するように形状加
工することが非常に困難であり、その実用化には問題が
ある。また、超音波放射側の電極層と金属の薄板を単に
接着剤で貼り合わせただけの構成であったため、金属の
薄板が剥離するという問題もあった。
【0009】この様な事情から、水による冷却効果が充
分に発揮されて圧電セラミックス素子の高温化が抑制さ
れ、しかもキャビテーションにより生ずる上記弊害が回
避されて強力な超音波連続波を安定して発生できる超音
波発生振動子の出現が強く望まれていた。従って、本発
明の目的は、上述した技術的課題が解消され、強力な超
音波連続波の安定的放射が可能な振動子を備えた超音波
発生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、両面に
金属電極層を備えた圧電セラミックス振動子と該振動子
を固定保持する枠体及び振動子駆動用電源とを少なくと
も備えた超音波発生装置において、前記圧電セラミック
ス振動子の超音波放射側の電極層と前記枠体の超音波放
射側表面を、無電解メッキにより形成されたNi層で被
覆したことを特徴とする超音波発生装置が提供される。
本発明の超音波発生装置は、その超音波放射側の全面、
即ち超音波発生源である圧電セラミックス振動子とその
枠体の超音波放射側表面が、無電解メッキにより形成さ
れたNi層で被覆されていることが顕著な特徴である。
ここで、前記圧電セラミックス振動子と前記枠体とを接
合する接着剤等の接着部が超音波放射側表面に存在する
場合には、超音波放射側の電極層と枠体の超音波放射側
表面とは、この接着部等も含むものとする。
【0011】本発明では、超音波発生装置のこの水等に
直接接触する装置部分を該部分の表面に密着した金属N
i被覆層で被覆することによりキャビテーションによる
摩耗や腐食から保護し、且つ、振動子から発生する熱を
効率よく水側に逃がし振動子の高温化を抑止し、上記従
来装置の問題点を解決して強力な超音波連続波の安定的
放射を達成したものである。
【0012】本発明においては、上記Ni層は、装置の
超音波放射側の全面、即ち圧電セラミックス振動子とそ
の枠体の超音波放射側表面に施されるが、該Ni層が無
電解メッキにより形成されたものであることが構成上、
特に重要である。該Ni層の形成を他の方法、例えば溶
射、蒸着、スパッター等の方法を用いて行っても、形成
されたNi被膜が緻密性に欠け、ポーラスであったり、
膜厚が充分でなかったり、密着性に欠け、剥離したりし
て、何れも本発明の目的とする効果を充分に達成するこ
とはできない。それだけでなく、蒸着、スパッターは、
セラミックス振動子とその枠体の超音波放射側表面全体
に、例えば1μm以上の厚さの均一な被覆層を施すため
には膨大な時間を要する。さらに、枠体や接着剤が樹脂
製のものを用いていた場合には、高温となる溶射(溶射
の場合、溶融状態に近い被覆成分を高速で基材表面に衝
突させるため)により被覆層を形成することはできな
い。
【0013】この無電解メッキは、電気エネルギーを用
いずに金属相互の化学的置換及び還元作用を応用して、
物質の表面に金属メッキを施す手法で化学メッキとも称
されるものであって、電気メッキに比べても、メッキ被
膜の密着度が高く、しかも複雑な形状の物品にもその表
面に平滑で均一な被膜を厚く形成することが可能である
という特徴を有する。従って、圧電セラミックス振動子
が平板でなく、例えば、皿形、椀形、放物線形状の凹面
形状(以下、パラボラ形状と称する)等の曲面表面形状
のものであっても、容易にその表面に平滑、均一で、し
かも緻密で厚い密着Ni被膜を形成することができ、こ
の被膜は振動やキャビテーションによっても容易に剥離
しないだけでなく摩耗や腐食にも強い。
【0014】また、無電解メッキは、金属等の電気的良
導体のみでなく、電気的不良導体、例えばプラスチック
等の表面にもメッキすることができるため、金属表面と
樹脂表面とが混在する物品の表面全体に金属被覆層を形
成することが可能である。
【0015】また、無電解メッキにより形成されたNi
被覆層の厚さが5μm以上であり、且つ前記金属電極層
の厚さと該Ni被覆層の厚さの合計が20μm以下であ
ること好ましい。前記金属電極層が金属Niとの密着性
が良好な金属材料から成ることが好ましい。このような
材料として、無電解メッキにより形成されたCu層など
が例示できる。さらに、金属電極層が無電解メッキによ
り形成されたNi層であることがNi被覆層との密着性
の観点から好ましい。この場合には、前記Ni電極層と
該Ni被覆層の厚さの合計が5乃至20μmであること
が好ましい。このように、圧電セラミックス振動子とそ
の枠体の超音波放射側表面を、無電解メッキにより形成
されたNi層で一体に被覆した本発明の超音波発生装置
は、あたかも、水と接触する装置の超音波放射側表面
を、該表面に完全密着した均一厚さのNi金属箔板で覆
ったのと同様の態様となる。従って、前記キャビテーシ
ョンに対する耐性が充分に得られると共に、Ni層は熱
の良導体であると同時に薄膜であるため、水による振動
子の冷却も充分に達成できる。
【0016】また、上記のように本発明にかかる装置
は、圧電セラミックス振動子とその枠体の超音波放射側
表面がNi層で一体に被覆されているため、樹脂等の枠
体と圧電セラミックス素子との接合も充分な密着力を有
するように容易に固定でき、更に、本発明の装置の場
合、圧電セラミックス素子の電極面に直接、Ni被覆層
を形成するため、従来、金属薄板を接着していた場合の
ように貼り合わせのための接着剤が使用されないため、
前記接着層からの剥離の心配もなく信頼性の高い振動子
となる。
【0017】尚、本発明の超音波発生装置の使用時にお
ける人体との絶縁性、安全性については、この装置の超
音波放射面全体が一体のNi層により同電位となるた
め、これをグランド電位とすることにより、超音波放射
面に直接接する水を絶縁性のゴム袋内に封入し人体と水
が直接接触しないようにすることにより、確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施形態にかかる
超音波発生装置の基本構成を図面に基づき説明する。図
1(a)は、本発明の超音波発生装置の一形態に於ける
振動子超音波放射面の対面側(背面側)平面図、(b)
は(a)のA−A線での断面図をそれぞれ示す。この図
の装置では、圧電セラミックス素子1は図1(a),
(b)に示すように、超音波放射面側が凹面状に湾曲し
た円形薄板状に形成されている。この圧電セラミックス
素子1は共振周波数が1乃至2MHzの厚み振動を有
し、図1(b)に示したように薄板状セラミックスの両
面に一対の電極層1a,1bが形成され、夫々リード線
2a,2bにより振動子駆動用電源である高周波電流源
3に接続されている。
【0019】この圧電セラミックス素子1は超音波放射
面側(凹面側)を外側に向けて、図1(b)に示されて
いるように、円筒状の樹脂製枠体10の該内側底部に接
着剤101により接合固定される。少なくとも、この圧
電セラミックス素子1と接着剤101と枠体10の超音
波放射面側表面は、無電解メッキにより形成されたNi
層11で被覆されている。より好ましくは図1(b)に
示されているように、枠体外側の側面まで、被覆されて
いると強固に接合できる。従って、本発明の装置の振動
子部分の断面層構成はその背面側から超音波放射面側に
向けて、電極層1b/圧電セラミックス層1/電極層1
a/Niメッキ被覆層11の順に構成される。
【0020】次に図2は本発明の超音波発生装置の他の
形態を示した図(図2(a)は背面側平面図、図2
(b)はA−A線での断面図)であって、この形態の装
置の場合、振動子は、複数に分割された圧電セラミック
ス素子片1s(図2の場合6片に分割)から構成され
る。圧電セラミックス素子1sは一枚で大型に形成する
ことが困難であり、また歩留まりも悪くなるため、振動
子の超音波放射面の面積を大きくし、超音波出力の大き
い振動子を製作する必要のある場合等にはこの形態の振
動子が好適である。この図2の振動子の場合、夫々の圧
電セラミックス素子片1sは同一の曲率面を有する扇形
板状に形成され、前記同様その両面には各々電極1s
a,1sbが形成されている。
【0021】また、各圧電セラミックス素子片1sは、
図2(b)に示す様に、環状枠体10の外周壁と内周壁
を形成する2個の樹脂製の枠体の外側円筒10a、枠体
の内側円筒10bによって形成された底部に、超音波放
射面側(凹面側)を外側に向けて夫々接着樹脂層101
により接合固定される。なお、互いに隣接する各圧電セ
ラミックス素子片1s同志も接着樹脂により接合され
る。従って、この形態の装置の振動子は、複数の素子片
1s(この図の場合6個の素子片)は該枠体10の環状
底面に超音波放射面側(凹面側)を外側に向けて花弁状
に配設され、全体としてパラボラ状の凹面形状に組立ら
れる。少なくともこの圧電セラミックス素子片1sを組
合せ集合体とした振動子と接着剤101と枠体10の超
音波放射面側表面は、無電解メッキにより形成されたN
i層11で被覆されている。従って、この装置の振動子
部分の断面層構成も、その背面側から超音波放射面側に
向けて、電極層1sb/圧電セラミックス層1/電極層
1sa/Niメッキ被覆層11の順に構成される。
【0022】本発明の超音波発生装置の超音波発生源で
ある圧電セラミックス振動子としては、圧電セラミック
ス素子と該セラミックス素子の両面に形成された電極層
から成り、1乃至2MHzの超音波連続波の発振が可能
なセラミックス素子が用られる。圧電セラミックス素子
の構成材料としては、例えば、PbTiO3 (チタン酸
鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PbTiO3
・PbZrO3 ・Pb(Y1/2 Nb1/2 )O3 三成分系
セラミックス、Pb(Sb1/2 Nb1/2 )O3 ・PbT
iO3 ・PbZrO3 三成分系セラミックス等の圧電セ
ラミックス材料を挙げることができる。このセラミック
ス素子の両面に形成される電極層に用いる金属材料とし
ては、本発明において、この電極層の上に化学メッキに
より形成するNi層との密着性が良好な金属材料を用い
ることが好ましく、このような金属材料としてCu、N
i乃至その導電性合金等を例示することができる。
【0023】本発明においては、電極形成用金属材料と
して、電極層上に被覆するNi層と同じNiを用いるこ
とが、両層の密着性の観点から特に好ましい。また同様
に、電極形成用金属材料として、電解メッキによりCu
層を形成することが、無電解メッキによりCu層上にN
i層を形成する組み合わせが密着性に優れているため、
好ましい。該電極層は圧電セラミックス素子の両表面上
に、化学メッキの手段を用いて通常3乃至5μm程度の
厚さに形成される。
【0024】本発明の超音波発生装置において、圧電セ
ラミックス振動子は一体に形成された一枚の圧電セラミ
ックス板の両面に電極層を形成した、例えば図1に示し
た様な振動子を用いても良く、また図2に示したよう
に、複数の圧電セラミックス素子片を組み合わせ集合し
て構成されていても良い。前記圧電セラミックス振動子
は、通常、その超音波放射面は一体型振動子の場合、凹
状の皿形、椀形、パラボラ形等の形状に形成され、素子
集合型振動子の場合、面中央部に円形開口を有する凹状
皿形、椀形、パラボラ形等の形状に形成され、夫々の振
動子形状に対応した枠体に固定される。
【0025】即ち、圧電セラミックス振動子が一体構成
の場合には、例えば図1(a)、(b)に示されている
ような筒状形状の枠体の底部内側に接着樹脂等により接
着固定され、組合せ構成の場合は、図2(a)(b)に
示されるように外側円筒と内側円筒より成る枠体の底部
に例えば図3の折り返し方式、図4のはめ込み方式に例
示したような形態で固定される。ここで、図3に示され
た折り返し方式について説明すると、環状形状の枠体1
0の底部内側に突出する爪部10cが形成され、圧電セ
ラミックス素子1sは前記爪部10cに載置され、接着
剤101により固定されるように構成されている。ま
た、図4に示されたはめ込み方式は環状形状の枠体の底
部内側に溝部10dが形成され、圧電セラミックス素子
1sは前記溝部10dにはめ込まれ、接着剤101によ
り固定されるように構成されている。
【0026】本発明では、圧電セラミックス振動子の超
音波放射側電極層と枠体の超音波放射側の表面をNi層
で一体に被覆することから、例えば図4に示すような該
電極面と枠体底部面を同一高さに揃えることが好まし
い。また枠体構成材料としては、使用時の振動子の発熱
に耐えうる耐熱性と強度を有する加工可能な絶縁性材料
であれば特に限定されるものではないが、使用温度にお
いて充分な耐熱強度を有し、成型加工性に優れれている
点で、例えば、ポリカーボネート樹脂、ガラスエポキシ
樹脂等の耐熱性樹脂が好適に用いられる。圧電セラミッ
クス素子1と枠体10との接着に使用される接着剤とし
ては、セラミックス素子の使用温度範囲で軟化しない耐
熱性の樹脂接着剤を使用することが好ましく、好適に使
用される接着剤としては、硬化後の軟化点が100℃以
上、ショア硬度が70以上のエポキシ系樹脂接着剤、フ
ェノール樹脂系接着剤等を挙げることができる。
【0027】本発明においては、この圧電セラミックス
振動子1、1sの超音波放射側の電極層1a、1b、1
sa、1sbと枠体10の超音波放射側表面、即ち装置
使用時に伝達媒体である水と接触する部分の表面に金属
Ni層を無電解メッキにより被覆形成する。該Ni層の
厚さは、耐キャビテーション性能の点から5μm以上の
厚さに形成することが好ましく、8μm以上とすること
がより好ましい。但し、前記圧電セラミックス素子の電
極として無電解メッキ(化学メッキ)によるNi層電極
を用いた場合は、該電極層とその上に被覆されるNi層
の合計厚さが5μm以上、好ましくは8μm以上であ
る。
【0028】また、電極層とNi被覆層との厚さの合計
が20μmを越えないことが好ましい。この合計厚さが
20μmを越えると、該Ni被覆層を付与した振動子の
共振点・反共振点近傍のインピーダンス特性とNi被覆
層を付与する前の特性との変化が大きくなり好ましくな
い。具体的には、この合計厚さが20μmを越えると、
Ni被覆層の付与前後での共振インピーダンス値・反共
振インピーダンス値の変化が大きくなると共に、共振
点、反共振点の周波数がずれるため、超音波出力の低下
を招き好ましくない。即ち、共振点・反共振点近傍のイ
ンピーダンス特性はNi被覆層の付与前後で可能な限り
変化させない方が超音波放射効率上得策であるからであ
る。
【0029】本発明では、圧電セラミックス振動子の超
音波放射側の電極層と枠体の超音波放射側表面とを一体
のNi被覆層で覆うため、従来装置の振動子のように整
合層や金属薄板が付与されていなくても、枠体と素子と
を充分強固に接合固定することができる。また、圧電セ
ラミックス振動子が、複数の圧電セラミックス素子の集
合体より成る振動子の場合には、該素子同志を強固に固
定できると共に各素子の超音波放射面側電極が一体のN
i層により互いに電気的に導通しているため、従来装置
の振動子ようにこれらの電極をリード線で連結しなくて
も、その電位は常に同一に保持される。
【0030】本発明の上記Ni層の無電解メッキによる
形成方法は、それ自体公知の方法が使用され、例えば、
燐酸ニッケル、硼酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッ
ケル等のニッケル塩またはこれらの塩の混合物、次亜燐
酸ナトリウム、無水亜燐酸ナトリウム、ホルマリン、ヒ
ドロキノン、ヒドラジンなどの還元剤、塩化アンモニウ
ム(弱酸性)乃至酢酸ナトリウム(弱アルカリ性)等の
緩衝剤を配合したPH4乃至6の微酸性、またはPH8
乃至10の弱アルカリ性の水溶液を浴液として用い、8
0乃至100℃で、数十分間、振動子の目的とする被メ
ッキ部分を浴中に浸漬してメッキする。Ni被覆層の厚
さはメッキ浴温と浸漬時間を適宜調節することにより所
望厚さとする。この無電解メッキ処理に際し、前処理と
して、圧電セラミックス素子にメッキする場合は表面を
酸洗浄するか、或いはヤスリ等で表面を粗にし、電極層
や枠体にメッキする場合は電極層や枠体や接着部の接着
剤表面をヤスリ等で荒らして密着性を高めることが好ま
しい。また、目的とする被メッキ部分の表面にNiメッ
キ時の核となるパラジウムイオン等のメッキ核形成物質
を付着させておくことがより好ましい。
【0031】また金属電極層としてCu層を無電解メッ
キにより形成する方法は、硫酸銅、シアン化銅、塩化第
二銅等の銅塩に、ホルマリン等の還元剤及び酢酸ナトリ
ウム等の緩衝剤を添加した弱アルカリ性水溶液を浴液と
して用い、80乃至100℃でメッキする。また、この
無電解メッキ処理に際し、前処理として、表面を酸洗浄
やヤスリ等で荒らして密着性を高めることが好ましい。
【0032】本発明の超音波発生装置を使用して人体内
の患部に超音波を照射するには、図5に示す様な基本構
成で、本発明の超音波発生振動子のNi被覆層面11を
直接超音波伝達媒体である水に接触させると共に振動子
1の放射面から発せられる超音波の焦点が人体の患部5
aに一致するようにセットした状態とする。そして圧電
セラミックス振動子1の共振周波数(または反共振周波
数)に一致した駆動電流を高周波電流源3から数秒乃至
数十秒程度供給して圧電セラミックス素子1から超音波
連続波を患部5aに向けて放射する。患部は照射された
超音波連続波のエネルギーにより瞬時に80乃至100
℃程度に加熱され患部5aが温熱により治療される。
【0033】
【実施例】酸洗浄した扇形曲面形状のセラミックス素子
片をパラジウム塩水溶液に浸漬し、素子片表面にNiメ
ッキの際に核となるPdイオンを付着させた。このPd
イオン付着素子片をニッケル燐とニッケル硼素の混合液
中に浸漬し、80℃で処理して素子片の両面に厚さ3μ
mのNi電極膜を形成させ、厚み振動の共振周波数が
1.5MHzの圧電セラミックス素子片を6枚作製し
た。これを、図4において符号10で示したポリカーボ
ネート製枠体の底部に素子片の超音波放射面側が外側底
面となるようにエポキシ樹脂接着剤を用いて接着固定し
た後、#1000の紙ヤスリで接着部や枠体外部側の底
部表面を荒らし、再び、Pdイオン付着処理した後、ニ
ッケル燐とニッケル硼素の混合液中に浸漬し、80℃で
メッキ処理して枠体の外側底部表面と素子片集合振動子
の超音波放射側全面に厚さ5μmのNi被覆層を一体に
形成させ、外周縁径200mm、内周縁径80mm、曲
率半径230mmの環状パラボラ型枠体付振動子を作製
した。この枠体付振動子をリード線で高周波電流源に接
続して超音波発生装置とした(実施例1)。
【0034】また、Ni被覆層を設けず、各素子をリー
ド線でつなぐ以外は、実施例1と同様に構成したものを
比較例1とし、これら装置を用いてインピーダンス特性
を測定し、共振点・反共振点近傍に於ける共振インピー
ダンス特性を評価した。その結果、実施例1の共振・反
共振インピーダンス特性と比較例1の共振・反共振イン
ピーダンス特性とは、ほぼ同じ特性を示すことが判明し
た。
【0035】次いで、上記装置を下記条件で駆動させ
て、該装置の振動子の耐キャビテーション特性を評価し
た。気泡分が比較的多く含まれる水道粋の入った水槽
に、上記装置の超音波放射面が水と接触するように配置
した。上記超音波発生装置に、高周波電流源3から1.
5MHzの高周波電力を20W/cm2 の割合で、50
秒間印加して駆動させた後、50秒間停止し、再び、5
0秒間駆動させるサイクルで連続駆動させた。この時、
水温が常温一定値となるよう循環させて試験を行った。
その結果、上記装置の駆動時において、圧電セラミック
ス振動子の温度は60℃以下であり、水による冷却効果
が充分に得られていることが確認できた。また、駆動時
間の合計が2000時間を越えても、Ni被覆層に異常
は見られなかった。また、被照射体との絶縁性について
も、本発明の振動子では、その超音波放射面側電極が一
体にNi被覆層により被覆されているため、同電位に保
たれており、これをグランド電位とすることで、充分に
被照体との絶縁性が確保できることが確認できた。
【0036】「実施例2乃至実施例7」圧電セラミック
ス素子として、直径200mm、曲率半径230mmの
パラボラ形板状のセラミックス6枚を用意し、これら6
枚のセラミックスの各々の凹凸両面を、実施例1と同様
に処理して両面に夫々表1に記載された厚さのNi電極
膜を形成した。この時、各圧電セラミックス素子のイン
ピーダンス特性を測定しておいた。そして、これらの圧
電セラミックス素子を各々円筒状ポリカーボネート製枠
体の内部側底部に素子の超音波放射面側(凹面側)が外
側底面となるようにエポキシ樹脂接着剤を用いて接着固
定して、枠体付圧電セラミックス素子とし、これらの枠
体の外側底部表面と圧電セラミックス素子の超音波放射
側全面に、実施例1と同様の無電解メッキ処理を施して
Ni被覆層を形成させ、厚み振動の共振周波数が1.5
MHzであるパラボラ形枠体付振動子を6個作製した。
尚、各振動子のNi被覆層は夫々表1に示した厚さに成
るように浸漬時間を調整して形成した(実施例2乃至実
施例7)。この振動子をリード線で高周波電流源に接続
して超音波発生装置とし、実施例1と同様にして共振・
反共振インピーダンス特性及び耐キャビテーション特性
を評価した。結果を表1に示す。
【0037】前記実施例2乃至7で用いたのと同じ圧電
セラミックス素子を4枚用意し、これら4枚のセラミッ
クスの両面に厚さ3μmのCu電極を無電解メッキ処理
により形成した。この時、各圧電セラミックス素子のイ
ンピーダンス特性を測定しておいた。そして、これらの
圧電セラミックス素子を各々枠体に接着固定して、前記
実施例2乃至7と同様にして無電解メッキ処理によりN
i被覆層を形成し、この振動子を高周波電流源に接続し
て超音波発生装置とし、前記実施例と同様にして共振・
反共振インピーダンス特性及び耐キャビテーション特性
を評価した。なお、各振動子のNi被覆層はそれぞれ表
1に示した厚さになるように浸漬時間を調整して形成し
た(実施例8乃至実施例11)。結果を表1に示す。
【0038】「実施例12」比較例1と同様に3μmの
Ag電極を形成した圧電セラミックス素子を枠体に接着
固定し、前記実施例と同様にして無電解メッキ処理によ
り厚さ5μmのNi被覆層を形成し、この振動子を高周
波電流源に接続して超音波発生装置とし、前記実施例と
同様にしてその耐キャビテーション特性を評価した。結
果を表1に示す。
【0039】「比較例2」前記実施例2乃至12で用い
たのと同じ圧電セラミックス素子の両面にAgペースト
を塗布し、焼付け法により厚さ3μmのAg電極を形成
し、これを枠体に接着固定して、Ni被覆層が設けられ
ていない従来の圧電セラミックス振動子を作製し、前記
実施例と同様にしてその耐キャビテーション特性を評価
した。結果を表1に示す。なお、表1における耐キャビ
テーション時間は、キャビテーションによりNi層や電
極が摩耗、剥離して、圧電セラミックス素子表面の一部
が表出するまでに要した時間を示している。
【0040】
【表1】
【0041】上記表1から明らかなように、Ni被覆層
が形成されていない比較例2は耐キャビテーション時間
が各実施例のものに比べて極端に短い。また、実施例
2,3に示すように、Ni電極層とNi被覆層の厚さの
合計が5μm未満の場合には、5μm以上のもの(実施
例4〜7)に比べて耐キャビテーション時間が短い。し
たがって、Ni電極層とNi被覆層の厚さの合計は5μ
m以上であることが好ましい。
【0042】また、実施例8に示すように、Ni被覆層
の厚さが5μm未満の場合には、5μm以上のもの(実
施例9乃至11)に比べて耐キャビテーション時間が短
い。従って、被覆層の厚さは5μm以上であることが好
ましい。
【0043】また、実施例2〜5、及び実施例8、9の
共振・反共振インピーダンス特性はNi被覆層の付与前
後でほとんど変化しなかった。実施例6、実施例10は
共振インピーダンス値・反共振インピーダンス値、及び
共振点・反共振点の周波数が共に、Ni被覆層付与前と
比べて付与後は10%程度変化したが、超音波出力に低
下は見られなかった。しかし、電極層とNi被覆層の厚
さの合計が20μmを越えた実施例7、11は、共振イ
ンピーダンス値・反共振インピーダンス値及び、共振点
・反共振点の周波数が共に、Ni被覆層付与前と比べて
付与後は30%程度変化し、超音波出力が低下した。従
って、超音波放射効率の観点からは、電極層と被覆層の
厚さの合計は20μm以下であることが好ましい。
【0044】実施例12は、Ag電極上にNi被覆層を
形成する無電解メッキ処理の際に、セラミック素子とA
g電極の密着性が低下するため、キャビテーションの衝
撃によりAg電極がNi被覆層ごとセラミック素子から
剥離してしまい、同じ5μmのNi被覆層を付与した実
施例5、実施例9に比べて耐キャビテーション時間が短
い。従って、電極層の材質としては無電解メッキによる
Ni電極層又はCu電極層が好ましい。また、実施例2
〜12の振動子の温度は60℃以下であり、水による冷
却効果が充分に得られていることも確認できた。
【0045】
【発明の効果】本発明の超音波発生装置は、上述した構
成により、超音波発生源である圧電セラミックス素子の
水等の伝達媒体液による冷却効果が十分に発揮されるた
め圧電セラミックス素子の高温化が防止され、しかもキ
ャビテ−ションにより生ずる素子電極層の摩耗、腐食等
の弊害が回避され、強力な超音波連続波を安定して発生
できる。また、従来の金属薄板を接着した振動子を用い
た装置に比べ、Ni金属被覆層形成が無電解メッキによ
るため、凹面形状の振動子でも形状密着性の極めて良好
な被覆層を形成できる。また、枠体と振動子とを強固に
接合固定でき、特に、強力で安定した超音波連続波の照
射が必要な腫瘍等の温熱治療用超音波発生装置として好
適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の超音波発生装置の一例を示す
図であって、(a)はその平面図(背面側図)、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図2】図2は、本発明の超音波発生装置の他の一例を
示す図であって、(a)は平面図(背面側図)、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図3】図3は、本発明の圧電セラミックス素子と枠体
との接合部分の一例を示す説明図である。
【図4】図4は、本発明の圧電セラミックス素子と枠体
との接合部分の他の例を示す説明図である。
【図5】図5は、本発明の超音波発生装置の使用時にお
ける基本構成を示す図。
【図6】図6は、従来品の超音波発生装置の使用時にお
ける基本構成を示す図。
【符号の説明】
1 圧電セラミックス素子(振動子) 1a 電極(電極層) 1b 電極(電極層) 1s (扇形)圧電セラミックス素子片(振動
子) 1sa 電極(電極層) 1sb 電極(電極層) 2a リ−ド線 2b リ−ド線 3 高周波電源 4 ゴム袋 5 人体 5a 焦点 6 水 10 枠体 10a 枠体の外側円筒 10b 枠体の内側円筒 101 接着樹脂層(接着剤) 11 Ni被覆層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に金属電極層を備えた圧電セラミッ
    クス振動子と該振動子を固定保持する枠体及び振動子駆
    動用電源とを少なくとも備えた超音波発生装置におい
    て、 前記圧電セラミックス振動子の超音波放射側の電極層と
    前記枠体の超音波放射側表面を、無電解メッキにより形
    成されたNi層で被覆したことを特徴とする超音波発生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記無電解メッキにより形成されたNi
    被覆層の厚さが5μm以上であり、且つ前記金属電極層
    の厚さと該Ni被覆層の厚さの合計が20μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載された超音波発生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記金属電極層が金属Niとの密着性が
    良好な金属材料から成ることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載された超音波発生装置。
  4. 【請求項4】 前記金属電極層が無電解メッキにより形
    成されたCu層から成ることを特徴とする請求項3に記
    載された超音波発生装置。
  5. 【請求項5】 前記金属電極層が無電解メッキにより形
    成されたNi層から成ることを特徴とする請求項1に記
    載された超音波発生装置。
  6. 【請求項6】 前記金属電極層が無電解メッキにより形
    成されたNi層から成り、該電極層の厚さと前記Ni被
    覆層の厚さの合計が5乃至20μmの範囲にあることを
    特徴とする請求項5に記載された超音波発生装置。
  7. 【請求項7】 前記圧電セラミックス振動子と前記振動
    子保持用枠体とがエポキシ樹脂接着剤により接合されて
    固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載された超音波発生装置。
  8. 【請求項8】 前記圧電セラミックス振動子の超音波放
    射面が放物線形状の凹面形状に形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された
    超音波発生装置。
  9. 【請求項9】 前記圧電セラミックス振動子が、複数の
    圧電セラミックス振動素子片の組み合わせ集合体から成
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載された超音波発生装置。
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