JPH11177430A - 変調装置および変調方法、復調装置および復調方法、並びに提供媒体 - Google Patents

変調装置および変調方法、復調装置および復調方法、並びに提供媒体

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JPH11177430A
JPH11177430A JP33975697A JP33975697A JPH11177430A JP H11177430 A JPH11177430 A JP H11177430A JP 33975697 A JP33975697 A JP 33975697A JP 33975697 A JP33975697 A JP 33975697A JP H11177430 A JPH11177430 A JP H11177430A
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dsv
bit
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Toshiyuki Nakagawa
俊之 中川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長度を必要最小限に抑えてDSV制御を行
う。 【解決手段】 区間DSV計算部12は、符号列を各区間
に分割してNRZI化し、”1”を+1、”0”を−1とし
て加算して区間DSVを計算する。DSVビット決定部13
は、区間DSVの結果と、それまでの累積DSVの結果を比較
し、両者の加算値が小さくなるように、区間DSVを反転
するか、そのまま非反転とするかを決定する。DSVビッ
ト挿入部14は、反転か非反転かの決定に対応して、2
ビットまたは1ビットのDSVビットを、所定の規則に従
って符号列に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調装置および変
調方法、復調装置および復調方法、並びに提供媒体に関
し、特に、データを伝送したり記録媒体に記録する際
に、伝送や記録に適した変調を施した変調符号のDSV
を、より少数のDSVビットにさせることを可能にする変
調装置および変調方法、復調装置および復調方法、並び
に提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】データを伝送したり、または例えば磁気
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体に
データを記録する際に、伝送や記録に適するようにデー
タの変調が行われる。このような変調の1つとしてブロ
ック符号が知られている。このブロック符号は、データ
列をm×iビットからなる単位(以下データ語という)
にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従って
n×iビットからなる符号語に変換するものである。そ
してi=1のときには固定長符号となり、またiが複数
個選べるとき、すなわちiが1以上で最大のiであるi
max=rで変換したときには可変長符号となる。このブ
ロック符号化された符号は可変長符号(d,k;m,
n;r)と表す。
【0003】ここでiは拘束長といい、imaxはrとな
る(以下最大拘束長rという)。またdは同一シンボル
の最小連続個数、すなわち例えば0の最小ランを示し、
kは同一シンボルの最大連続個数、すなわち例えば0の
最大ランを示している。
【0004】ところで上記のようにして得られる可変長
符号について、例えば光ディスクや光磁気ディスク等に
データを記録する場合、コンパクトディスクやミニディ
スク等では可変長符号から、”1”を反転し、”0”を
無反転するNRZI(Non Returnto Zero Inverted)変調を行
い、NRZI変調された可変長符号(以下記録波形列とい
う)に基づき記録を行っている。また他にもISO規格の
光磁気ディスクのように、記録変調したビット列を、NR
ZI変調を行なわずにそのまま記録を行なうシステムもあ
る。
【0005】記録波形列の最小反転間隔をTminとし、
最大反転間隔をTmaxとするとき、線速方向に高密度記
録を行うためには、最小反転間隔Tminは長い方が、す
なわち最小ランdは大きい方が良く、またクロックの再
生の面からは、最大反転間隔Tmaxは短いほうが、すな
わち最大ランkは小さい方が望ましく、種々の変調方法
が提案されている。
【0006】具体的には、例えば光ディスク、磁気ディ
スク、又は光磁気ディスク等において提案されている変
調方式として、可変長RLL(Run Length Limited)(1−
7)、固定長RLL(1−7)、そして可変長であるRLL
(2−7)などがある。
【0007】可変長RLL(1−7)符号の変換テーブル
は例えば以下の通りである。
【0008】
【0009】ここで変換テーブル内の記号xは、次に続
くチャネルビットが0であるときに1とされ、また次に
続くチャネルビットが1であるときに0とされる。拘束
長rは2である。
【0010】可変長RLL(1−7)のパラメータは
(1,7;2,3;2)であり、記録波形列のビット間
隔をTとすると、最小反転間隔Tminは2(=1+1)
Tとなる。これはデータ列のビット間隔をTdataとする
と、最小反転間隔Tminは1.33(=(2/3)×
2)Tdataとなる。また最大反転間隔Tmaxは8T
(5.33Tdata)である。さらに検出窓幅Twは(m
/n)×Tで表され、その値は0.67(=2/3)T
となる。
【0011】記録媒体への記録および、データの伝送の
際には、各媒体(伝送)に適した符号化変調が行われる
が、これら変調符号に直流成分が含まれていると、たと
えばディスク装置のサーボの制御におけるトラッキング
エラーなどの、各種のエラー信号に変動が生じ易くなっ
たり、あるいはジッターが発生し易くなったりする。従
って、直流成分はなるべく含まない方が良い。
【0012】ところで、上記した、可変長RLL(1−
7)テーブルは、DSV(Digital Sum Value)制御が行われ
ていない。DSVとは、チャネルビット列をNRZI化し(す
なわちレベル符号化し)、そのビット列(データのシン
ボル)の”1”を+1、”0”を−1として、符号を加
算していったときの、その総和を意味する。DSVは符号
列の直流成分の目安となり、DSVの絶対値を小さくする
ことは、ビット列の直流成分を抑制することになる。DS
V制御とは、DSVの絶対値を小さくするために、ビット列
を反転させるか、または反転させないように制御するこ
とを意味する。また、このとき使用(例えば、チャネル
ビット列に挿入)されるビットをDSV制御ビット(以
下、DSVビットという)という。
【0013】そこで例えば、この挿入されるDSVビット
のビット数を、 2×(d+1) すなわちd=1の場合では、2×(1+1)=4ビット
としたとき、任意の間隔において、最小ランおよび最大
ランを守ることができ、かつ反転または非反転の制御も
可能な完全なDSV制御ができる。
【0014】しかしながら、挿入されるDSVビットは、
基本的には冗長ビットである。従って符号変換の効率か
ら考えれば、DSVビットのビット数はなるべく少ない方
が良い。
【0015】そこで、例えばDSVビットのビット数を、 1×(d+1) すなわちd=1の場合では、1×(1+1)=2ビット
としたとき、任意の間隔において、反転または非反転の
制御も可能な完全なDSV制御ができる。
【0016】ただしこのとき、最小ランは守られるが、
最大ランは大きくなり、(k+2)となる。符号列にお
いては、最小ランは必ず守る必要があるが、最大ランに
ついてはその限りではない。場合によっては最大ランを
破るパターンを同期信号に用いるフォーマットも存在す
る。例えば、DVD(Digital Video Disc)のEFM(Eight to
Fourteen Modulation)プラスは、最大ランが11Tだ
が、フォーマットの都合上14Tを許している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、RLL符
号のうちの、DSV制御の考慮されていないRLL(1,7)
符号のような符号は、上記の様な直流成分によるエラー
が発生する等の虞れがあるので、DSV制御を行う必要が
ある。
【0018】その場合、冗長度を抑制するため、挿入す
るDSVビットのビット数をできるだけ減らす必要がある
のだが、上記のように、 1×(d+1) すなわちd=1の場合では、1×(1+1)=2ビット
としたとき、任意の間隔において、反転と非反転の制御
も可能な完全なDSV制御が可能である。しかしながら、
冗長度をさらに抑制するため、DSVビットのビット数を
さらに減らして、 1×(d) とした場合、任意の間隔において完全なDSV制御を行う
ことはできなくなる。すなわち最小ランを守るために、
DSV制御による反転を行うことが出来ない場合が生じる
課題があった。
【0019】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、例えば、DSV制御が考慮されていないRLL符
号に対して、最小ランを守りながら、必要最小限のビッ
ト数のDSVビットで完全なDSV制御を行うことを可能にす
るものである。
【0020】ただしそのとき、最小ランを守りながらDS
V制御を行うことを優先するため、ときには完全なDSV制
御を行えない場合も生じるが、本発明は、その条件下
で、できる限りのDSV制御を行うことを可能にするもの
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の変調装
置は、RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、そ
れまでの累積DSVを計算する計算手段と、区間DSVと累積
DSVの加算値が0に近づくように、区間DSVを反転させる
か、またはそのまま非反転とするかを決定する決定手段
と、決定手段による、反転または非反転の決定に対応し
て、少なくとも2種類のビット数のDSVビットのうちの
所定のものを、所定の規則に従ってRLL符号列に挿入す
る挿入手段とを備えることを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の変調方法は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算ステップと、区間DSVと累積DSVの加算
値が0に近づくように、区間DSVを反転させるか、また
はそのまま非反転とするかを決定する決定ステップと、
決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応し
て、少なくとも2種類のビット数のDSVビットのうちの
所定のものを、所定の規則に従ってRLL符号列に挿入す
る挿入ステップとを備えることを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の提供媒体は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算ステップと、区間DSVと累積DSVの加算
値が0に近づくように、区間DSVを反転させるか、また
はそのまま非反転とするかを決定する決定ステップと、
決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応し
て、少なくとも2種類のビット数のDSVビットのうちの
所定のものを、所定の規則に従ってRLL符号列に挿入す
る挿入ステップとを備えるコンピュータプログラムを提
供することを特徴とする。
【0024】請求項12に記載の復調装置は、変調され
た変調符号を復調する復調手段と、復調手段により復調
され、出力された符号列から除去するDSVビットを、少
なくとも2種類のビット数のDSVビットを用いて判定す
る判定手段と、判定手段が判定したDSVビットを、所定
の規則に従って符号列から除去する除去手段とを備える
ことを特徴とする。
【0025】請求項19に記載の復調方法は、変調され
た変調符号を復調する復調ステップと、復調ステップで
復調され、出力された符号列から除去するDSVビット
を、少なくとも2種類のビット数のDSVビットを用いて
判定する判定ステップと、判定ステップで判定したDSV
ビットを、所定の規則に従って符号列から除去する除去
ステップとを備えることを特徴とする。
【0026】請求項20に記載の提供媒体は、変調され
た変調符号を復調する復調ステップと、復調ステップで
復調され、出力された符号列から除去するDSVビット
を、少なくとも2種類のビット数のDSVビットを用いて
判定する判定ステップと、判定ステップで判定したDSV
ビットを、所定の規則に従って符号列から除去する除去
ステップとを備えるコンピュータプログラムを提供する
ことを特徴とする。
【0027】請求項21に記載の変調装置は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算手段と、区間DSVと累積DSVの加算値が
0に近づくように、区間DSVを反転させるか、またはそ
のまま非反転とするかを決定する決定手段と、決定手段
による、反転または非反転の決定に対応して、dビット
のビット数のDSVビットを、所定の規則に従ってRLL符号
列に挿入する挿入手段とを備えることを特徴とする。
【0028】請求項29に記載の変調方法は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算ステップと、区間DSVと累積DSVの加算
値が0に近づくように、区間DSVを反転させるか、また
はそのまま非反転とするかを決定する決定ステップと、
決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応し
て、dビットのビット数の前記DSVビットを、所定の規
則に従ってRLL符号列に挿入する挿入ステップとを備え
ることを特徴とする。
【0029】請求項30に記載の提供媒体は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算ステップと、区間DSVと累積DSVの加算
値が0に近づくように、区間DSVを反転させるか、また
はそのまま非反転とするかを決定する決定ステップと、
決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応し
て、dビットのビット数のDSVビットを、所定の規則に
従ってRLL符号列に挿入する挿入ステップとを備えるコ
ンピュータプログラムを提供することを特徴とする。
【0030】請求項31に記載の復調装置は、変調され
た変調符号を復調する復調手段と、復調手段により復調
され、出力された符号列から除去するDSVビットを、d
ビットのビット数のDSVビットを用いて判定する判定手
段と、判定手段が判定したDSVビットを、所定の規則に
従って符号列から除去する除去手段とを備えることを特
徴とする。
【0031】請求項36に記載の復調方法は、変調され
た変調符号を復調する復調ステップと、復調ステップで
復調され、出力された符号列から除去するDSVビット
を、dビットのビット数のDSVビットを用いて判定する
判定ステップと、判定ステップで判定したDSVビット
を、所定の規則に従って符号列から除去する除去ステッ
プとを備えることを特徴とする。
【0032】請求項37に記載の提供媒体は、変調され
た変調符号を復調する復調ステップと、復調ステップで
復調され、出力された符号列から除去するDSVビット
を、dビットのビット数のDSVビットを用いて判定する
判定ステップと、判定ステップで判定したDSVビット
を、所定の規則に従って符号列から除去する除去ステッ
プとを備えるコンピュータプログラムを提供することを
特徴とする。
【0033】請求項1に記載の変調装置、請求項10に
記載の変調方法、および請求項11に記載の提供媒体に
おいては、RLL符号列が所定の区間に区切られ、区間DSV
と、それまでの累積DSVが計算され、区間DSVと累積DSV
の加算値が0に近づくように、区間DSVを反転させる
か、またはそのまま非反転とするかが決定され、少なく
とも2種類のビット数のDSVビットのうちの所定のもの
が、所定の規則に従ってRLL符号列に挿入される。
【0034】請求項12に記載の復調装置、請求項19
に記載の復調方法、および請求項20に記載の提供媒体
においては、変調された変調符号が復調され、復調さ
れ、出力された符号列から除去するDSVビットが、少な
くとも2種類のビット数のDSVビットを用いて判定さ
れ、判定されたDSVビットが、所定の規則に従って符号
列から除去される。
【0035】請求項21に記載の変調装置、請求項29
に記載の変調方法、および請求項30に記載の提供媒体
においては、RLL符号列が所定の区間に区切られ、区間D
SVと、それまでの累積DSVが計算され、区間DSVと累積DS
Vの加算値が0に近づくように、区間DSVを反転させる
か、またはそのまま非反転とするかが決定され、dビッ
トのビット数のDSVビットが、所定の規則に従ってRLL符
号列に挿入される。
【0036】請求項31に記載の復調装置、請求項36
に記載の復調方法、および請求項37に記載の提供媒体
においては、変調された変調符号が復調され、復調さ
れ、出力された符号列から除去するDSVビットが、dビ
ットのビット数のDSVビットを用いて判定され、判定さ
れたDSVビットが、所定の規則に従って符号列から除去
される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0038】すなわち、請求項1に記載の変調装置は、
RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまで
の累積DSVを計算する計算手段(例えば、図1の区間DSV
計算部12)と、区間DSVと累積DSVの加算値が0に近づ
くように、区間DSVを反転させるか、またはそのまま非
反転とするかを決定する決定手段(例えば、図1のDSV
制御決定部13)と、決定手段による、反転または非反
転の決定に対応して、少なくとも2種類のビット数のDS
Vビットのうちの所定のものを、所定の規則に従ってRLL
符号列に挿入する挿入手段(例えば、図1のDSVビット
挿入部14)とを備えることを特徴とする。
【0039】請求項12に記載の復調装置は、変調され
た変調符号を復調する復調手段(例えば、図23のNRZI
復調部32)と、復調手段により復調され、出力された
符号列から除去するDSVビットを、少なくとも2種類の
ビット数のDSVビットを用いて判定する判定手段(例え
ば、図23のDSVビット判定部33)と、判定手段が判
定したDSVビットを、所定の規則に従って符号列から除
去する除去手段(例えば、図23のDSVビット除去部3
4)とを備えることを特徴とする。
【0040】請求項21に記載の変調装置は、RLL符号
列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それまでの累積D
SVを計算する計算手段(例えば、図13のステップS6
4)と、区間DSVと累積DSVの加算値が0に近づくよう
に、区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反転と
するかを決定する決定手段(例えば、図13のステップ
S69)と、決定手段による、反転または非反転の決定
に対応して、dビットのビット数のDSVビットを、所定
の規則に従ってRLL符号列に挿入する挿入手段(例えば
図13のステップS70)とを備えることを特徴とす
る。
【0041】請求項26に記載の変調装置は、挿入手段
により前記DSVビットが挿入されるとき、計算手段によ
り区切られた前の区間のRLL符号列の直前の1ビット、
または計算手段により区切られた後の区間の符号列の直
後の1ビットを、”0”から”1”に変換する変換手段
(例えば、図13のステップS75)をさらに備えるこ
とを特徴とする。
【0042】請求項31に記載の復調装置は、変調され
た変調符号を復調する復調手段(例えば、図23のNRZI
復調部32)と、復調手段により復調され、出力された
符号列から除去するDSVビットを、dビットのビット数
のDSVビットを用いて判定する判定手段(例えば、図2
6のステップS205)と、判定手段が判定したDSVビ
ットを、所定の規則に従って符号列から除去する除去手
段(例えば、図26のステップS206)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0043】請求項35に記載の復調装置は、DSVビッ
トを除去するとき、DSV制御を行った区間の符号列の最
後のビットと、その2つ後のビットの両方が”1”であ
るとき、どちらかの”1”を”0”に変換する変換手段
(例えば、図26のステップS208)とをさらに備え
ることを特徴とする。
【0044】以下、本発明を適用した変調装置および復
調装置の一実施の形態について図面を参照しながら説明
する。図1は、本発明を適用した変調装置の要部の回路
構成を示すブロック図である。
【0045】変調部11は、入力されたデータ列を所定
の変調符号(例えば RLL(1,7)符号)に変換し、チャネ
ルビット列Aを出力する。区間DSV計算部12は、所定
の区間(例えば72ビット毎)にチャネルビット列Aを区
切り、区切られた各区間のチャネルビット列をNRZI化
(レベル符号化)し、その”1”を+1、”0”を−1
として加算し、区間DSVと累積DSVを計算する。DSV制御
決定部13は、区間DSVの結果と、それまでの累積DSVを
比較し、区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
転とするかの決定を出力する。反転か非反転かの決定の
出力は、区間DSV計算部12およびDSVビット挿入部14
に供給される。
【0046】DSVビット挿入部14は、DSV制御決定部1
3が決定した反転あるいは非反転の決定の出力をもと
に、変調部11より出力されるチャネルビット列Aに対
して、所定の規則に従ってDSVビットを挿入し、チャネ
ルビット列BとしてNRZI変調部15に出力する。DSVビ
ット挿入部14はまた、区間DSV計算部12にもDSVビッ
トを供給する。NRZI変調部15は、DSVビット挿入部1
4からのチャネルビット列Bをレベル符号にNRZI変調し
て、実際に記録される記録符号列を出力する。このとき
出力されたレベル符号のDSVは、0に近づくように制御
されている。すなわち直流成分の抑制(またはカット)
された記録符号列が得られたことになる。この記録符号
列はディスク16に記録される。
【0047】区間DSV計算部12は、DSV制御決定部13
が決定した反転または非反転の決定の出力、およびDSV
ビット挿入部14からのDSVビットの出力を受け取り
(または、DSVビットだけを受け取り、それから反転ま
たは非反転を判定するようにしてもよい)、これをもと
に、累積DSVを計算し、更新する。更新された累積DSVに
対応して、区間DSV計算部12、DSV制御決定部13、お
よびDSVビット挿入部14は、チャネルビット列Aの続
く符号列に対し、以後、同様の動作を繰り返す。
【0048】図2は、図1の変調装置が行うDSV制御の
例を示す図である。区間DSV計算部12は最初に、符号
化されたチャネルビット列Aを、任意の長さ(ここでは
data1,data2,data3それぞれのビット数)の区間に区切
り、NRZI化(レベル符号化)し、実際の記録波形と同様
の形式にする(チャネルビット列aとする)。例えば、
符号化されたチャネルビット列Aが 「10010100000101000」 のとき、NRZI化により、チャネルビット列aは、 「11100111111001111」 となる。
【0049】区間DSV計算部12は、このレベル符号
(チャネルビット列a)の”1”を+1、”0”を−1
として、加算を行い、data1,data2の各区間毎に加算す
る(DSVを計算する)。data1のDSVがプラスである場
合、もしdata2のDSVがプラスであるときは、DSV制御決
定部13はDSV制御を反転とする。DSVビット挿入部14
は、DSVビット決定部13の決定に基づき、チャネルビ
ット列Aとしてのdata1の後に、反転のDSVビットx1 を
挿入して、チャネルビット列Bとする。逆に、data2のD
SVがマイナスである場合、DSV制御決定部13はDSV制御
を非反転とし、DSVビット挿入部14は、data1の後に、
非反転のDSVビットx1 を挿入する(図2)。
【0050】また、data1のDSVがマイナスである場合、
もしdata2のDSVがプラスであるときは、DSV制御決定部
13はDSV制御を非反転とし、DSVビット挿入部14は非
反転のDSVビットx1を挿入する。逆に、data2のDSVがマ
イナスであるときは、DSV制御決定部13はDSV制御を反
転とし、DSVビット挿入部14は反転のDSVビットx1を挿
入する(図2)。
【0051】DSVビットの挿入が完了したら、区間DSV計
算部12は、DSVビット挿入部14からDSVビットx1の供
給を受け、累積DSVとして、data1、DSVビットx1、およ
びdata2のDSVを計算してそれらの合計を算出する。区間
DSV計算部12はさらに、次の区間data3(チャネルビッ
ト列A)をNRZI化したデータ(チャネルビット列a)か
らDSV計算を行う。
【0052】累積DSV((data1+x1+data2)のDSV)がプラ
スの場合、DSV制御決定部13は、次の区間data3のDSV
計算を行った結果がプラスならばDSV制御を反転とし、
またマイナスならば非反転とし、DSVビット挿入部14
はdata2(チャネルビット列A)の後に、反転または非
反転のDSVビットx2を挿入する。累積DSV((data1+x1+da
ta2)のDSV)がマイナスの場合、DSV制御決定部13は、
次の区間data3のDSVがマイナスならばDSV制御を反転と
し、またプラスならば非反転とし、DSVビット挿入部1
4はdata2(チャネルビット列A)の後に、DSVビットx2
を挿入する。
【0053】図3は、図2の具体的な例を説明する図で
ある。ここでは、区間DSV計算部12が区切る各チャネ
ルビット列(data1,data2,data3)それぞれのビット数を
10ビットとする。また、DSVビット挿入部14が挿入
する各DSVビット(x1,x2,x3)について、DSV制御が反転の
場合は”10”または”01”とし、DSV制御が非反転
の場合は”0”とする。
【0054】区間DSV計算部12は、data1(10010
00000),data2(0010100000)をNRZI化
し、(1110000000)と(001100000
0)を得、それぞれのDSVを計算する。その結果、data1
のDSVとして−4、data2のDSVとして−6が得られる。
【0055】data1,data2ともにDSVがマイナスなので、
DSV制御決定部13は、data2に対するDSV制御を反転と
し、この決定をDSVビット挿入部14に出力する。DSVビ
ット挿入部14は、供給された反転の決定に対応して、
DSVビットx1を”10”とし、これをdata1とdata2の間
に挿入する。data1のNRZI化したデータの最後のビット
は”0”であるので、反転のDSVビットx1である”1
0”をNRZI化すると”11”になり、DSVは+2とな
る。
【0056】DSV制御決定部13は、data2に対するDSV
制御における反転の決定を、区間DSV計算部12に出力
する。DSVビット挿入部14は、DSVビットx1の”10”
を区間DSV計算部12に出力する。
【0057】DSV制御決定部13およびDSVビット挿入部
14からそれぞれ、反転か非反転かの決定、および決定
したDSVビットの供給を受けると、区間DSV計算部12
は、DSVビットx1をNRZI化する。data1のNRZI化したデー
タの最後のビットは”0”であるので、反転のDSVビッ
トx1である”10”をNRZI化すると”11”になり、DS
Vは+2となる。またdata2の区間DSVは、反転により、
−6から+6に変化する。区間DSV計算部12は、累積D
SV((data1+x1+data2)のDSV)を計算して、 ((−4)+(+2)+(+6))=+4 を得る。
【0058】区間DSV計算部12は次に、data2の場合と
同様にして、data3(0001000000)をNRZI化
し(1110000000)を得、これから、区間DSV
を計算する。その結果、data3のDSVとして−4を得る。
【0059】DSV制御決定部13は、data3の区間DSVで
ある−4を、累積DSV((data1+x1+data2)のDSV)である
+4と比較する。累積DSV((data1+x1+data2)のDSV)が
プラスで、data3の区間DSVがマイナスであるので、DSV
制御決定部13は、data3に対するDSV制御を非反転と
し、この決定を、DSVビット挿入部14に出力する。
【0060】DSVビット挿入部14は、供給された非反
転の決定に対応して、DSVビットx2を”0”とし、これ
を挿入する。data2のNRZI化したデータの最後のビット
は”1”であるので、非反転のDSVビットX2である”
0”をNRZI化すると”1”になり、DSVは+1となる。
【0061】DSV制御決定部13は、data3に対するDSV
制御における非反転の決定を、区間DSV計算部12に出
力する。DSVビット挿入部14は、DSVビットx2の”0”
を区間DSV計算部12に出力する(図3)。
【0062】DSV制御決定部13およびDSVビット挿入部
14からそれぞれ、反転か非反転かの決定、および決定
したDSVビットの供給を受けると、区間DSV計算部12
は、DSVビットx1を”0”から”1”にNRZI化する。dat
a2のNRZI化したデータの最後のビットは”1”であるの
で、非反転のDSVビットX2である”0”をNRZI化する
と”1”になり、DSVは+1となる。また、data3の区間
DSVは非反転なので−4のままである。区間DSV計算部1
2は、累積DSV((いままでの累積DSV+x2+data3)のDSV)
を計算して、 ((+4)+(+1)+(−4))=+1 を得る。
【0063】図4は、図3におけるデータ、NRZIデー
タ、およびDSVの関係を示す図である。図4を参照し
て、図3で説明したDSV制御により、累積DSV((data1+d
ata2+data3)のDSV)が、制御前と制御後でどう変化した
かをみると、DSV制御前は、 ((data1+data2+data3)のDSV)=(−4)+(−6)+
(+4)=−6 であり、これに、DSVビットx1,x2を挿入することで、DS
V制御後は、 ((data1+x1+data2+x2+data3)のDSV)=(−4)+(+
2)+(+6)+(+1)+(−4)=+1 となる。よって、DSV制御により、累積DSVが、DSV制御
前の−6から、DSV制御後は+1に変わり、DSVが0に近
づくよう制御されていることが判る。
【0064】図5は、区間DSVの極性が、直前のDSVビッ
トをNRZI化したビットの値に対応して変化する様子を示
している。すなわち、区間DSV計算部12は、例えばdat
a2の区間DSVを計算するには、data2の他に、その直前の
1ビット(DSVビットx1の最後のビット)”0”をNRZI
化した値(NRZI化した値を、以下、NRZI化値という)を
必要とする。なお、各区間のチャネルビット列の直前の
ビットをNRZI化した値を、以下、直前レベル値という。
data2の区間DSVは、直前レベル値(DSVビットx1の最後
のビットのNRZI化値)が”0”か”1”かで変わってく
る。
【0065】すなわち、data2は、その直前レベル値
が”0”の場合、そのNRZI化値は”0”でスタートす
る。よって、data2の区間DSVは−6になる。これに対し
て、直前レベル値が”1”の場合だと、そのNRZI化値
は”1”でスタートする。よって、data2の区間DSVは、
符号が反転して+6となる。つまり、data2の区間DSV
は、直前レベル値が変わることにより、その符号(極
性)が変わる。このことは、data3の区間DSVを計算する
場合、さらにDSVビットの区間DSVを計算する場合にも同
様である。
【0066】すなわち、チャネルビット列の区間DSVの
計算には、直前レベル値が必要である。このため、区間
DSV計算部12は、直前のチャネルビット列の最後のビ
ットのNRZI化値を記憶する。
【0067】このようにして、DSV制御により、常に累
積DSVは0に近づくように制御される。
【0068】以下、本発明を適用した変調装置が、d=
1における、1ビットまたは2ビットの2種類のDSVビ
ットを挿入する場合の具体例を説明する。図6は図2に
対応する。この例においては、72ビットが1区間とさ
れ、72ビット毎にDSVビットが挿入される。DSVビット
挿入部14は、72ビット毎に挿入するDSVビットを、
非反転の時は1ビット、反転の時は2ビットとし、これ
を挿入する。なおこのとき、DSVビット挿入部14は、D
SVビットの直前の1ビットを参照してDSVビットを決定
する。
【0069】以下、図1の変調装置の、1ビットまたは
2ビットの2種類のDSVビットを挿入する場合の動作を
図7のフローチャートを参照して説明する。
【0070】最初にステップS1において、区間DSV計
算部12は、変調部11より供給されるチャネルビット
列Aの符号をNRZI化する。区間DSV計算部12はステッ
プS2で、NRZI化された符号のビット数をカウントす
る。区間DSV計算部12はステップS3で、符号のビッ
ト数が72ビットに達したか否かの判定を行う。カウン
トした符号のビット数が72ビットに達していないと判
定された場合、区間DSV計算部12はステップS1に戻
り、カウントしたビットの数が72ビットに達するまで
同様の動作を繰り返す。カウント値が72ビットに達し
たと判定された場合、区間DSV計算部12はステップS
4に進み、この72ビットのDSV(区間DSV)を計算す
る。
【0071】区間DSV計算部12はステップS5で、区
間が、区間DSVを計算した最初の区間か否かの判定を行
う。最初の区間であると判定された場合は、ステップS
6に進み、区間DSV計算部12は累積DSVを計算する(い
まの場合、最初の区間であるので、区間DSVがそのまま
累積DSVとされる)。区間DSV計算部12はステップS7
で、NRZIデータの区間の最後のビットをLBIに記憶す
る。区間DSV計算部12はステップS8で、区間の最後
のエッジデータ(NRZI化される前のデータ)を、NRZIデ
ータ(の区間の最後のビット)とは別に記憶する。区間
の最後のビット(エッジビット)は、DSVビットとし
て”01”または”10”のいずれを挿入するかの判定
(ステップS11)に用いられる。区間DSV計算部12
はその後、ステップS1に戻り、同様の動作をもう1度
繰り返す。
【0072】第2番目の72ビットのデータ(図6のda
ta2)の区間でステップS5に到達したとき、すなわ
ち、最初の区間(図6のdata1)ではないと判定され
る。このとき、ステップS9に進み、DSV制御決定部1
3は、区間DSVと累積DSVの符号が同一か否かの判定を行
う。すなわち、DSV制御を反転とするか、非反転とする
かの判定を行い、反転か非反転かの決定を、DSVビット
挿入部14に出力する。
【0073】区間DSVと累積DSVの符号が同一ではないと
判定された(DSV制御を非反転とする)場合は、ステッ
プS10に進み、DSVビット挿入部14は、DSV制御決定
部13から供給された非反転の決定に基づき、非反転の
DSVビット(1ビット)として”0”をdata2の区間の直
前に挿入する。区間DSVと累積DSVの符号が同一であると
判定された(DSV制御を反転とする)場合は、ステップ
11に進み、DSVビット挿入部14は、DSV制御決定部1
3から供給された反転の決定に基づき、直前の区間のデ
ータ(エッジデータ)の最後のビット(ステップs8で
記憶したビット)が”1”か否かの判定を行う。最後の
ビットが”1”であると判定された場合は、ステップS
12に進み、DSVビット挿入部14は、最小ランを守る
ため、反転のDSVビット(2ビット)として”01”をd
ata2の区間の直前に挿入する。
【0074】最後のビットが”1”ではない(”0”で
ある)と判定された場合は、ステップS13に進み、DS
Vビット挿入部14は、反転のDSVビットとして”10”
をdata2の区間の直前に挿入する。この場合、挿入ビッ
トは”01”であっても最小ランは守られ、不都合は生
じない。しかし、例えばステップS10の非反転の場合
において、挿入するDSVビットの直前のビットが”
0”、直後のビットが”1”で、その間に”0”を挿入
したとする。この場合、ビット挿入後の配列は”00
1”となり、ステップS13で”01”を挿入した場合
と区別がつかなくなる。そうなると、後に述べるが、DS
V ビットを除去することが困難になるので、これを防ぐ
ために、DSVビット挿入部14は、ここでは”10”の
みを選択する。
【0075】図8は、DSV制御による、ビット配列の変
化を示す図である。
【0076】すなわち、DSV制御を行う前のビット配列
として、前の区間の直前の1ビット、およびその次のビ
ットの組み合わせは、上の図に示すように、(0,
0),(1,0)または(0,1)の3通りある
((1,1)はd=1の規則に違反するので存在しな
い)。非反転の場合は、(0,0),(1,0)または
(0,1)のすべての場合において”0”が挿入され、
直前の1ビット、挿入されたDSVビット、およびその直
後の1ビットは、(0,0,0),(1,0,0)また
は(0,0,1)のような配列になる。反転の場合は、
(0,0)および(0,1)の場合に”10”が、
(1,0)の場合に”01”が挿入される。そして、直
前の1ビット、挿入されたDSVビット、およびその直後
の1ビットは、(0,10,0),(1,01,0)ま
たは(0,10,1)のような配列になる。
【0077】DSV制御決定部13は、ステップS9で行
った、反転か非反転かの決定を、区間DSV計算部12に
出力する。また、DSVビット挿入部14は、ステップS
10、ステップS12、またはステップS13において
決定したDSVビットを区間DSV計算部12に出力する。DS
V制御決定部13およびDSVビット挿入部14からそれぞ
れ、反転か非反転かの決定、および決定したDSVビット
を受けると、区間DSV計算部12は、ステップS14
で、今回の区間を包含する累積DSVを計算し、更新す
る。
【0078】ステップS15において、区間DSV計算部
12、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部14
は、データが終了したか否かの判定を行う。処理するデ
ータが終了したと判定された場合、区間DSV計算部1
2、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部14
は、処理を終了する。処理するデータがまだ終了してい
ないと判定された場合、区間DSV計算部12、DSV制御決
定部13、およびDSVビット挿入部14は、ステップS
1に戻り、以後、所定の全区間に対してDSV制御が完了
するまで同様の処理を繰り返す。
【0079】図9は、図7のステップS14で区間DSV
計算部12が累積DSVを計算する処理の詳細を説明する
フローチャートである。
【0080】区間DSV計算部12は最初に、DSV制御決定
部13から受け取った決定に基づき、ステップS31
で、DSV制御が反転か否かの判定を行う。反転ではない
と判定された場合は、ステップS32に進み、区間DSV
計算部12は、LBIに記憶(図7のステップS7、また
は後述するステップS40で記憶)された、直前区間に
おけるNRZIデータの区間の最後のビットが”1”か否か
の判定を行う。
【0081】図10は、DSV制御が非反転の場合におい
て、LBI,DSVビット、および区間データからなるビット
列の、NRZI化による変化を示す図である。すなわち、上
がNRZI化前の状態を、下がNRZI化後の状態を示す。非反
転の場合に累積DSVを計算するための場合分けは、LBIが
0か1かの2通りが考えられる。LBIが”0”の場合、D
SVビットのNRZI化値は”0”となる。従って、そのDSV
は−1となる。また、LBIが”1”の場合、DSVビットの
NRZI化値は”1”となるので、そのDSVは+1となる。
【0082】以上に基づき、ステップS32で、LBI
が”1”であると判定された場合は、ステップS33に
進み、区間DSV計算部12は、累積DSVとして、直前区間
までの累積DSV、+1(DSVビットのDSV)、および区間D
SVを加算した値を計算する。LBIが”1”ではない(”
0”である)と判定された場合は、ステップ34に進
み、区間DSV計算部12は、累積DSVとして、直前区間ま
での累積DSV、−1(DSVビットのDSV)、および区間DSV
を加算した値を計算する。
【0083】一方、ステップS31において、反転であ
ると判定された場合は、ステップS35に進み、区間DS
V計算部12は、DSVビット挿入部14から受け取った、
DSVビットにより、DSVビットが”01”か否(”1
0”)かの判定を行う。
【0084】図11は、DSV制御が反転の場合におい
て、LBI,DSVビット、および区間データからなるビット
列の、NRZI化による変化を示す図である。すなわち、上
がNRZI化前の状態を、下がNRZI化後の状態を示す。反転
の場合に累積DSVを計算するための場合分けは、LBIが0
か1か、および、DSVビットが”01”か否(”1
0”)かで、4通りが考えられる。LBIが”0”で、DSV
ビットが”10”の場合、DSVビットのNRZI化値は”1
1”となり、そのDSVは+2となる。LBIが”1”で、DS
Vビットが”10”の場合、DSVビットのNRZI化値は”0
0”となり、そのDSVは−2となる。LBIが”0”また
は”1”で、DSVビットが”01”の場合、DSVビットの
NRZI化値は”01”または”10”となり、そのDSVは
0となる。区間DSVは、いずれの場合も、反転により符
号が変化する。
【0085】以上に基づき、ステップS35で、DSVビ
ットが”01”であると判定された場合は、ステップS
36に進み、区間DSV計算部12は、累積DSVを計算す
る。まず、直前区間までの累積DSV、および0(DSVビッ
トのDSV)を加算する。区間DSV計算部12は、反転によ
り、区間DSVの符号が変わることを考慮し、そこから区
間DSVを減算する(区間DSVの符号を反転して加算す
る)。DSVビットが”01”ではない(”10”であ
る)と判定された場合は、ステップS37に進み、区間
DSV計算部12は、LBIに記憶された、直前区間における
NRZIデータの区間の最後のビットが”1”か否かの判定
を行う。
【0086】LBIが”1”ではない(”0”である)と
判定された場合は、ステップ38に進み、区間DSV計算
部12は、累積DSVとして、直前区間までの累積DSV、お
よび、+2(DSVビットのDSV)を加算し、そこから区間
DSVを減算した値を計算する。LBIが”1”であると判定
された場合は、ステップS39に進み、区間DSV計算部
12は、累積DSVとして、直前区間までの累積DSV、−2
(DSVビットのDSV)を加算し、さらに区間DSVを減算す
る。
【0087】ステップS33,S34,S36,S3
8,またはS39の処理が終了すると、ステップS40
に進み、区間DSV計算部12は、NRZIデータの区間の最
後のビットをLBIに記憶する。区間DSV計算部12は、ス
テップS41で、区間の最後のビット(エッジビット)
をNRZIデータの区間の最後のビットとは別に記憶する。
【0088】このようにして、最小ランを守りながらDS
V制御を行うように、DSVビットが符号列に挿入されるの
で、DSVを小さくするようDSV制御された、すなわち直流
成分が抑制(あるいはカット)された変調符号が出力さ
れ、伝送や記録に適した符号が得られる。
【0089】以上のようにするとき、d=1における非
反転の1ビット、または反転の2ビットのDSVビットに
より完全にDSV制御が行われ、反転と非反転の発生頻度
はおよそ1対1であるので、この場合の完全DSVビット
(完全にDSV制御を行うDSVビット)は平均約1.5ビッ
トとなり、また最大ランの増加も+1までに抑制するこ
とが可能になる。
【0090】したがって、完全なDSV制御を行うDSVビッ
トの条件としては、従来言われていた最短の2ビットに
較べて、約1.5ビットで行われるので、さらに冗長度
の少ない効率の良いDSV制御を行うことが可能になる。
またこの方法によれば、最大ランの増加も(k+1)ま
でとなり、従来の2ビットの場合に(k+2)まで増加
するのに較べ、最大ランの影響もより少なくすることが
可能になる。
【0091】続いて、本発明を適用した変調装置が、d
=1における、1ビットのDSVビットを挿入する場合の
具体例を図12を参照して説明する。図12は図6に対
応する。この例においても上述した場合と同様に、72
ビットが1区間とされ、72ビット毎にDSVビットが挿
入されるが、この場合においては、72ビット毎に挿入
するDSVビットが、反転、または非反転のどちらの場合
にも1ビットとされる。ただし、この場合、DSV制御を
反転させると、最小ランを守ることができなくなるとき
がある。このようなとき、最小ランを守るため、非反転
とされる。DSVビット挿入部14は、このような条件下
でDSV制御をできるだけ多く行うために、DSVビットを決
定するにあたり、少なくとも、DSVビットの直前の1ビ
ットと、直後の2ビットの合計3ビットを参照してDSV
ビットを決定する。
【0092】ただし、DSVビット挿入部14は、DSV制御
が反転の場合、所定の規則に従い、直前または直後の1
ビットの値を”0”から”1”に変換する。
【0093】以下、本発明を適用した変調装置が、1ビ
ットのDSVビットを挿入する場合であって、直後の1ビ
ットの値を”0”から”1”に変換する場合の動作を図
13のフローチャートを参照して説明する。
【0094】ステップS61乃至S68における動作
は、図7のステップS1乃至S8における動作と同様で
あるので、その説明を省略する。またその後、ステップ
S69に至るまでの動作は、図7のステップS8の処理
終了後からステップS9に至るまでの動作と同様である
ので説明を省略する。DSV制御決定部13はステップS
69で、DSV制御が反転か否かの判定を行う。DSV制御が
反転ではないと判定された場合、ステップS70に進
み、DSVビット挿入部14は、非反転のDSVビット(1ビ
ット)として区間直前に”0”を挿入する。
【0095】DSV制御が反転であると判定されたとき
は、ステップS71に進み、DSVビット挿入部14は、
挿入するDSVビットと変換する区間ビットを、図14に
示すようにして決定する。DSV制御が反転の場合におい
て、前の区間の直前の1ビット、および今回の区間の1
ビットまたは2ビットからなるビット配列の組み合わせ
は、図14に示すように、(0,0),(1,00),
(1,01),または(0,1)の4通りが考えられる
((1,1)の組み合わせは、規則に違反するので存在
しない)。それぞれの場合におけるDSV制御は以下のよ
うになる。
【0096】1の、直前の区間の最後(直前)のビット
が”0”で、今回の区間の最初の(次の)1ビットが”
0”の場合は、DSVビットは”1”とする(反転可
能)。2の、直前のビットが”1”で、その次の2ビッ
トが”00”の場合は、”1”を挿入すると、最小ラン
の規則に違反するので、最小ランを守るため、挿入する
DSVビットは”0”とし、直後の1ビットを”0”か
ら”1”に変換する(反転可能)。3の、直前のビット
が”1”で、その次の2ビットが”01”の場合は、最
小ランを守るため、DSVビットは”0”とする(反転不
可能)。4の、直前のビットが”0”で、その次の1ビ
ットが”1”の場合は、最小ランを守るため、DSVビッ
トは”0”とする(反転不可能)。
【0097】ステップS69で、DSV制御が反転である
と判定された場合は、DSVビット挿入部14は、以上の
規則に従って区間の直前および直後の2ビットを参照
し、ステップS71に進み、反転が可能か否かの判定を
行う。反転が可能ではないと判定された場合、DSVビッ
ト挿入部14はステップS70に戻り、DSVビットを非
反転の”0”とし、これを挿入する(図14の3または
4の場合に対応する)。
【0098】反転が可能であると判定された場合、DSV
ビット挿入部14はステップS72に進み、DSVビット
として”1”を挿入することができるか否かの判定を行
う。”1”を挿入することができると判定された場合
は、ステップS73に進み、DSVビット挿入部14
は、”1”を挿入する(図14の1の場合に対応す
る)。”1”を挿入することができないと判定された場
合は、ステップS74に進み、DSVビット挿入部14
は、DSVビットとして”0”を挿入する(図14の2の
場合に対応する)。DSVビット挿入部14は、ステップ
S75で、DSVビットを挿入した直後のビットを”0”
から”1”に変換する。
【0099】図15は、前の区間の直前の1ビット、お
よび次の2ビットまたは1ビットからなるビット配列の
DSV制御による変化を示す図である。すなわち、DSV制御
を行う前のビット配列として、前の区間の直前の1ビッ
ト、およびその次の2ビットまたは1ビットの組み合わ
せは上に示すように4通りある。非反転の場合は、同図
の左側に示すように、1乃至4のすべての場合におい
て”0”が挿入され、直前の1ビット、およびその直後
の2ビットは特に変化しない。反転の場合、同図の右側
に示すように、1の場合には”1”が挿入される。2の
場合には”0”が挿入される。そして、直後の1ビット
が”1”に変換される。なお、非反転の3または4の場
合には、反転が不可能なために、非反転となったものも
含まれる。
【0100】DSV制御決定部13は、ステップS69で
行った、反転か非反転かの決定を、区間DSV計算部12
に出力する。また、DSVビット挿入部14は、ステップ
S70、ステップS73、または、ステップS74およ
びステップS75において決定したDSVビット(変換ビ
ットデータも含む)を区間DSV計算部12に出力する。D
SV制御決定部13およびDSVビット挿入部14から、そ
れぞれ、反転か非反転かの決定、および決定したDSVビ
ットを受けると、区間DSV計算部12は、ステップS7
6で、今回の区間を包含する累積DSVを計算し、更新す
る。
【0101】ステップS77において、区間DSV計算部
12、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部14
は、処理データが終了したか否かの判定を行う。処理デ
ータが終了したと判定された場合、区間DSV計算部1
2、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部14
は、処理を終了する。処理データが終了していないと判
定された場合、区間DSV計算部12、DSV制御決定部1
3、およびDSVビット挿入部14は、ステップS61に
戻り、以後、すべてのデータのDSV制御が完了するまで
同様の処理を繰り返す。
【0102】図16は、図13のステップS76で区間
DSV計算部12が行う累積DSVの計算の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【0103】区間DSV計算部12は最初にステップS9
1で、DSV制御決定部13から受け取った、DSV制御が反
転か非反転かの決定に基づき、DSV制御が反転か否かの
判定を行う。反転ではないと判定された場合は、ステッ
プS92に進み、区間DSV計算部12は、LBIが”1”か
否かの判定を行う。
【0104】LBIが”1”であると判定された場合は、
ステップS93に進み、区間DSV計算部12は、累積DSV
として、直前区間までの累積DSV、+1(DSVビットのDS
V)、および区間DSVを加算した値を計算する。LBIが”
1”ではない(”0”である)と判定された場合は、ス
テップ94に進み、区間DSV計算部12は、累積DSVとし
て、直前区間までの累積DSV、−1(DSVビットのDS
V)、および区間DSVを加算した値を計算する。
【0105】ステップS91において、反転であると判
定された場合(DSVビットが”1”または(”0”+ビ
ット反転)の場合)は、ステップS95に進み、区間DS
V計算部12は、DSVビット挿入部14から受け取ったDS
Vビットにより、DSVビットが”1”か否(”0”)かの
判定を行う。
【0106】図17は、DSV制御が反転の場合におい
て、DSVビットの直前のビット(以下、直前ビットとい
う)、LBI,DSVビット、および区間データからなるビッ
ト列の、NRZI化による変化を示す図である。すなわち、
上がNRZI化前の状態を、下がNRZI化後の状態を示す。累
積DSVを計算するための場合分けは、図の1乃至4の4
通りが考えられる。このうち1と2は、DSVビットが”
1”の場合(図13のステップS73に対応する)にあ
たる。3と4は、DSVビットが”0で、その直後のビッ
トを反転した場合(図13のステップS74,S75に
対応する)にあたる。
【0107】ステップS95で、DSVビットが”1”で
あると判定された場合、すなわち、図17の1または2
に対応する場合、区間DSV計算部12は、ステップS9
6に進み、LBIが1か否(0)かの判定を行う。LBIが1
ではないと判定された場合、区間DSV計算部12は、ス
テップS97に進み、DSVビット、直前の累積DSV、およ
び区間DSVから累積DSVを計算する。これは、図17の1
の場合に対応し、区間DSV計算部12はまず、前区間ま
での累積DSVに+1(DSVビットのDSV)を加算する。そ
して、これより区間DSV(反転で符号が変わるため)を
減算(反転で符号が変わるため)する。
【0108】LBIが1であると判定された場合、区間DSV
計算部12はステップS98に進み、DSVビット、直前
の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算する。こ
れは、図17の2の場合に対応し、区間DSV計算部12
はまず、前区間までの累積DSVに−1(DSVビットのDS
V)を加算する。そして、これより区間DSVを減算(反転
で符号が変わるため)する。
【0109】ステップS95で、DSVビットが”1”で
はない((”0”+ビット反転)の場合である)と判定
された場合(図17の3と4に対応する)、区間DSV計
算部12はステップS99に進み、LBIが1か否かの判
定を行う。
【0110】LBIが1であると判定された場合、区間DSV
計算部12はステップS100に進み、DSVビット、直
前の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算する。
これは、図17の4の場合に対応し、区間DSV計算部1
2はまず、前区間までの累積DSVに+1(DSVビットのDS
V)を加算する。そして区間DSV計算部12は、これよ
り、直後の1ビットを含む区間DSVをデータのDSVを減算
(反転で符号が変わるため)する。
【0111】LBIが1ではないと判定された場合、区間D
SV計算部12はステップS101に進み、DSVビット、
直前の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算す
る。これは、図17の3の場合に対応し、区間DSV計算
部12はまず、前区間までの累積DSVに−1(DSVビット
のDSV)を加算する。そして区間DSV計算部12は、これ
より、直後の1ビットを含む区間DSVをデータのDSVを減
算(反転で符号が変わるため)する。
【0112】ステップS93,S94,S97,S9
8,S100,またはS101の処理が終了すると、ス
テップS102に進み、区間DSV計算部12は、NRZIデ
ータの区間の最後のビットをLBIに記憶する。区間DSV計
算部12は、ステップS103で、区間の最後のビット
(エッジビット)をNRZIデータの区間の最後のビットと
は別に記憶する。
【0113】以上の例においては、d=1における1ビ
ットでのDSV制御は、不完全ではあるが、より多く行わ
れることになる。また、反転と非反転の発生頻度はおよ
そ1体1であるので、この場合の完全DSV制御ビットは
約1.5ビットとなり、また最大ランの増加も+1まで
に抑制することができる。
【0114】このようにして本発明を適用した変調装置
により、最小ランd=1における、1ビットのDSVビッ
トを挿入する動作が行われることで、チャネルビット列
が反転を行う確率は向上し、後のシミュレーションによ
れば、図13のステップS75に対応する、ビット反転
可能な場合によって、全DSV制御のうち、反転したい場
合の約60%が実際に反転を行うことができるようにな
る。
【0115】なおこのとき、最小ランは守られている
が、最大ランは+1増加する。
【0116】以上の例においては、直後のビットを変換
して、最小ランを守るようにしたが、直前のビットを変
換するようにしてもよい。以下、本発明を適用した変調
装置が、1ビットのDSVビットを挿入する場合であっ
て、直前の1ビットの値を”0”から”1”に変換する
場合の動作を図18のフローチャートを参照して説明す
る。
【0117】図18のステップS121乃至S137に
おける処理は、基本的に図13のステップS61乃至S
77における処理と同様である。ただし、ビット挿入の
原理、ビット変換の原理、および累積DSVの計算方法が
異なっている。以下、主にこれらの点について説明す
る。
【0118】DSV制御が反転であると判定されたとき、
ステップS131に進み、DSVビット挿入部14は、挿
入するDSVビットと変換する区間ビットを、図19に示
すようにして決定する。DSV制御が反転の場合におい
て、前の区間の直前の1ビットまたは2ビット、および
今回の区間の1ビットからなるビット配列の組み合わせ
は、図19に示すように、(0,0),(1,0),
(00,1),または(10,1)の4通りが考えられ
る((1,1)の組み合わせは、規則に違反するので存
在しない)。それぞれの場合におけるDSV制御は以下の
ようになる。
【0119】1の、直前の区間の最後(直前)の1ビッ
トが”0”で、今回の区間の最初の(次の)1ビット
が”0”の場合は、DSVビットは”1”とする(反転可
能)。2の、直前の1ビットが”1”で、その次の1ビ
ットが”0”の場合は、”1”を挿入すると、最小ラン
の規則に違反するので、最小ランを守るため、DSVビッ
トは”0”とする(反転不可能)。3の、直前の2ビッ
トが”00”で、その次の1ビットが”1”の場合は、
最小ランを守るため、挿入するDSVビットは”0”と
し、直前の1ビットを”0”から”1”に変換する(反
転可能)。4の、直前の2ビットが”10”で、その次
の1ビットが”1”の場合は、最小ランを守るため、DS
Vビットは”0”とする(反転不可能)。
【0120】ステップS129で、DSV制御が反転であ
ると判定された場合は、DSVビット挿入部14は、以上
の規則に従って区間の直前の1ビットまたは2ビット、
および直後の1ビットを参照し、ステップS131に進
み、反転が可能か否かの判定を行う。反転が可能ではな
いと判定された場合、DSVビット挿入部14はステップ
S130に戻り、DSVビットを非反転の”0”とし、こ
れを挿入する(図19の2または4の場合に対応す
る)。
【0121】反転が可能であると判定された場合、DSV
ビット挿入部14はステップS132に進み、DSVビッ
ト”1”を挿入することができるか否かの判定を行
う。”1”を挿入することができると判定された場合
は、ステップS133に進み、DSVビット挿入部14
は、”1”を挿入する(図19の1の場合に対応す
る)。”1”を挿入することができないと判定された場
合は、ステップS134に進み、DSVビット挿入部14
は、DSVビットとして”0”を挿入する(図19の3の
場合に対応する)。DSVビット挿入部14は、ステップ
S135で、DSVビットを挿入した直前のビットを”
0”から”1”に変換する。
【0122】図20は、前の区間の直前の1ビットまた
は2ビット、および次の1ビットからなるビット配列の
DSV制御による変化を示す図である。すなわち、DSV制御
を行う前のビット配列として、前の区間の直前の1ビッ
トまたは2ビット、およびその次の1ビットの組み合わ
せは上に示すように4通りある。非反転の場合は、図の
1乃至4のすべての場合において”0”が挿入され、直
前の1ビットまたは2ビット、およびその直後の1ビッ
トは特に変化しない。反転の場合、1の場合には”1”
が挿入される。3の場合には”0”が挿入される。そし
て、直前の1ビットが”1”に変換される。なお、非反
転の2または4の場合には、反転が不可能なために、非
反転となったものも含まれる。
【0123】DSV制御決定部13は、ステップS129
で行った、反転か非反転かの決定を、区間DSV計算部1
2に出力する。また、DSVビット挿入部14は、ステッ
プS130、ステップS133、または、ステップS1
34およびステップS135において決定したDSVビッ
ト(変換ビットデータも含む)を区間DSV計算部12に
出力する。DSV制御決定部13およびDSVビット挿入部1
4からそれぞれ、反転か非反転かの決定、および決定し
たDSVビットを受けると、区間DSV計算部12は、ステッ
プS136で、今回の区間を包含する累積DSVを計算
し、更新する。
【0124】ステップS137において、区間DSV計算
部12、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部1
4は、処理データが終了したか否かの判定を行う。処理
データが終了したと判定された場合、区間DSV計算部1
2、DSV制御決定部13、およびDSVビット挿入部14
は、処理を終了する。処理データが終了していないと判
定された場合、区間DSV計算部12、DSV制御決定部1
3、およびDSVビット挿入部14は、ステップS121
に戻り、以後、すべてのデータのDSV制御が完了するま
で同様の処理を繰り返す。
【0125】図21は、図18のステップS136で区
間DSV計算部12が行う累積DSVの計算の処理の詳細を説
明するフローチャートである。
【0126】区間DSV計算部12は最初に、DSVビット挿
入部14から受け取ったDSVビット(変換ビットデータ
も含む)データを基に、ステップS151で、直前区間
の最後のビットを”0”から”1”に変換した(図19
の3の処理を行った)か否かの判定を行う。変換処理を
行ったと判定された場合は、ステップS152に進み、
区間DSV計算部12は、DSVビット挿入部14から受け取
った変換ビットをNRZI化して、LBIに記憶し直す。LBIの
更新処理終了後、または変換処理を行っていないと判定
された場合は、ステップS153に進み、区間DSV計算
部12は、DSV制御決定部13から受け取った、DSV制御
が反転か非反転かの決定に基づき、DSV制御が反転か否
かの判定を行う。反転ではないと判定された場合は、ス
テップS154に進み、区間DSV計算部12は、LBIが”
1”か否かの判定を行う。
【0127】LBIが”1”であると判定された場合は、
ステップS155に進み、区間DSV計算部12は、累積D
SVとして、直前区間までの累積DSV、+1(DSVビットの
DSV)、および区間DSVを加算した値を計算する。LBI
が”1”ではない(”0”である)と判定された場合
は、ステップ156に進み、区間DSV計算部12は、累
積DSVとして、直前区間までの累積DSV、−1(DSVビッ
トのDSV)、および区間DSVを加算した値を計算する。
【0128】ステップS153において、反転であると
判定された場合(DSVビットが”1”または(”0”+
ビット反転)の場合)は、ステップS157に進み、区
間DSV計算部12は、DSVビット挿入部14から受け取っ
たDSVビットにより、DSVビットが”1”か否(”0”)
かの判定を行う。
【0129】図22は、DSV制御が反転の場合におい
て、DSVビットの直前のビット(以下、直前ビットとい
う)、LBI,DSVビット、および区間データからなるビッ
ト列の、NRZI化による変化を示す図である。すなわち、
上がNRZI化前の状態を、下がNRZI化後の状態を示す。累
積DSVを計算するための場合分けは、図の1乃至4の4
通りが考えられる。このうち1と2は、DSVビットが”
1”の場合(図18のステップS133)に対応する。
3と4は、DSVビットが”0で、その直後のビットを反
転した場合(図13のステップS134,S135)に
対応する。なお、3と4は、ステップS152(ステッ
プS127)に対応し、LBIが変更された場合を示す。
【0130】ステップS157で、DSVビットが”1”
であると判定された場合、すなわち、図22の1または
2に対応する場合、区間DSV計算部12は、ステップS
158に進み、LBIが1か否(0)かの判定を行う。LBI
が1ではないと判定された場合、区間DSV計算部12
は、ステップS159に進み、DSVビット、直前の累積D
SV、および区間DSVから累積DSVを計算する。これは、図
22の1の場合に対応し、区間DSV計算部12はまず、
前区間までの累積DSVに+1(DSVビットのDSV)を加算
する。そして、これより区間DSV(反転で符号が変わる
ため)を減算(反転で符号が変わるため)する。
【0131】LBIが1であると判定された場合、区間DSV
計算部12はステップS160に進み、DSVビット、直
前の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算する。
これは、図22の2の場合に対応し、区間DSV計算部1
2はまず、前区間までの累積DSVに−1(DSVビットのDS
V)を加算する。そして、これより区間DSVを減算(反転
で符号が変わるため)する。
【0132】ステップS157で、DSVビットが”1”
ではない((”0”+ビット反転)の場合である)と判
定された場合(図22の3と4に対応する)、区間DSV
計算部12はステップS161に進み、LBIが1か否か
の判定を行う。
【0133】LBIが1であると判定された場合、区間DSV
計算部12はステップS162に進み、DSVビット、直
前の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算する。
これは、図22の3の場合に対応し、区間DSV計算部1
2はまず、前区間までの累積DSVに+2を加算する。こ
れは、前区間の最後の1ビットのDSVが(エッジデータ
が”0”から”1”に変換されたため)−1から+1に
変わるからである。そして区間DSV計算部12は、これ
に+1(DSVビットのDSV)を加算する。そしてさらに区
間DSV計算部12は、これより区間DSVを減算(反転で符
号が変わるため)する。
【0134】LBIが1ではないと判定された場合、区間D
SV計算部12はステップS163に進み、DSVビット、
直前の累積DSV、および区間DSVから累積DSVを計算す
る。これはすなわち、図22の4の場合に対応し、区間
DSV計算部12はまず、前区間までの累積DSVに−2を加
算する。これは、前区間の最後の1ビットのDSVが(エ
ッジデータが”0”から”1”に変換されたため)+1
から−1に変わるからである。そして区間DSV計算部1
2は、これに−1(DSVビットのDSV)を加算する。そし
てさらに区間DSV計算部12は、これより区間DSVを減算
(反転で符号が変わるため)する。
【0135】ステップS155,S156,S159,
S160,S162,またはS163の処理が終了する
と、ステップS164に進み、区間DSV計算部12は、N
RZIデータの区間の最後のビットをLBIに記憶する。区間
DSV計算部12は、ステップS165で、区間の最後の
ビット(エッジビット)をNRZIデータの区間の最後のビ
ットとは別に記憶する。
【0136】以上の例においては、d=1における1ビ
ットでのDSV制御は、不完全ではあるが、より多く行わ
れることになる。また、反転と非反転の発生頻度はおよ
そ1対1であるので、この場合の完全DSV制御ビットは
約1.5ビットとなり、また最大ランの増加も+1まで
に抑制することができる。
【0137】なおこのとき、最小ランは守られている
が、最大ランは+1増加する。
【0138】図23は、本発明を適用した復調装置の要
部の回路構成を示すブロック図である。
【0139】ディスク16から再生され、2値化された
レベル符号からなる記録符号列は、NRZI復調部32に供
給される。NRZI復調部32は、供給された、レベル符号
からなる記録符号列をNRZI復調して、DSVビット判定部
33およびDSVビット除去部34に供給する。DSVビット
判定部33は、供給されたチャネルビット列より同期信
号を検出し、検出結果に基づいてDSVビット除去部34
を制御する。DSVビット除去部34は、NRZI復調部32
より供給されたチャネルビット列から、DSVビット判定
部33からの制御のもと、所定の規則に従いDSVビット
を除去して元のチャネルビット列を再生し、復調部35
に供給する。復調部35は、供給されたチャネルビット
列を復調し、元のデータ列を出力する。
【0140】図23の復調装置の、最小ランd=1にお
ける、1ビットおよび2ビットの2種類のDSVビットを
除去する場合の動作を図24のフローチャートを参照し
て説明する。
【0141】最初にステップS181において、DSVビ
ット判定部33は、NRZI復調部32から供給された符号
列の同期信号を検出する。DSVビット判定部33は、S
182で内蔵するカウンタをリセットする。DSVビット
判定部33はステップS183で、供給されたビット列
のビットをカウントする。DSVビット判定部33はステ
ップS184で、ビットのカウント値が72ビットに達
したか否かの判定を行う。ビットのカウント値が72ビ
ットに達していないと判定された場合は、ステップS1
83に戻り、DSVビット判定部33は同様の動作を繰り
返し行う。
【0142】このようにして、DSVビット判定部33
は、図7のステップS2,S3で区切られた各区間を判
定することができる。すなわち、DSVビット判定部33
は、DSVビットの挿入位置を判定することができる。
【0143】ビットのカウント値が72ビットに達した
と判定された場合、ステップ185に進み、DSVビット
判定部33は、図1の変調装置により、図8に示すよう
にしてDSV制御された各区間のビット列から、DSVビット
除去部34にビットを除去させ、元のビット列を再生す
るために、挿入されたDSVビットの判定を図25に示す
ようにして行う。
【0144】図25は、DSVビット判定部33がDSVビッ
トを判定する場合に従う規則を示す。すなわち、挿入さ
れたDSVビットを除去するとき、DSVビット判定部33
は、挿入されたのが1ビットまたは2ビットの2種類の
DSVビットのいずれであるかを判定するために、DSV制御
を行った所定のチャネルビット列の最後の1ビット(各
区間の72ビット目)と、その次の2ビットの合計3ビ
ットを参照する。この3ビットの組合せ、およびビット
除去の規則は、最小ランd=1であるから、以下の5通
りがある。
【0145】すなわち、1に示す、DSVビットの挿入位
置の直前のビットが”0”で、次の2ビットが”00”
の場合(図8の非反転の1に対応する)は、挿入された
DSVビットは1ビットとし、これを除去する。2に示
す、DSVビットの挿入位置の直前のビットが”0”で、
次の2ビットが”01”の場合(図8の非反転の3に対
応する)は、DSVビットは1ビットとし、これを除去す
る。3に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビット
が”0”で、次の2ビットが”10”の場合(図8の反
転の1と3に対応する)は、DSVビットは2ビットと
し、これを除去する。
【0146】4に示す、DSVビットの挿入位置の直前の
ビットが”1”で、次の2ビットが”00”の場合(図
8の非反転の2に対応する)は、DSVビットは1ビット
とし、これを除去する。5に示す、DSVビットの挿入位
置の直前のビットが”1”で、次の2ビットが”01”
の場合(図8の反転の2に対応する)は、DSVビットは
2ビットとし、これを除去する。
【0147】以上の5通りで、図8に示した、1ビット
または2ビットでのDSV制御は全ての場合が網羅されて
いる。
【0148】DSVビット除去部34は、DSVビット判定部
33が行った上記の判定に基づき、DSVビットを除去す
る。その結果、DSVビットが除去された後のビット列は
それぞれ図25の下示すようになる。なお、”−”はビ
ットが除去されたことを表す。
【0149】以上の規則に従って、DSVビット判定部3
3は、ステップS185で除去するDSVビットを判定す
る。そして、ステップS186において、DSVビット判
定部33は、除去するDSVビットのビット数が1ビット
か否かの判定を行う。1ビットであると判定された場合
(図25の1、2、または4に対応する)は、ステップ
S187に進み、DSVビット除去部34は、DSVビットと
して判定された1ビットを除去する。1ビットではない
(2ビット)と判定された場合(図25の3と5に対応
する)は、ステップS188に進み、DSVビット除去部
34は、DSVビットとして判定された2ビットを除去す
る。
【0150】ステップ187またはステップS188の
処理が終了した後、ステップS189で、まだ処理デー
タが終了していないと判定されれば、ステップS182
に戻り、DSVビット判定部33およびDSVビット除去部3
4は、次に続くチャネルビット列に対しても同様の動作
を繰り返す。
【0151】このようにして、長さが1ビットまたは2
ビットのDSVビットの判定および除去は、DSVビット判定
部33およびDSVビット除去部34により、間違えるこ
となく行われる。
【0152】次に、本発明の復調装置の、最小ランd=
1における、1ビットのDSVビットを除去する場合であ
って、直後の1ビットを変換した場合の動作を図26の
フローチャートを参照して説明する。
【0153】ステップS201乃至S204における処
理は、図24のステップS181乃至S184における
処理と同様であるので、その説明は省略する。DSVビッ
ト判定部33はステップS205で、図1の変調装置に
より、図15に示すようにしてDSV制御された各区間の
ビット列から、DSVビット除去部34にビットを除去さ
せ、元のビット列を再生するために、挿入または変換さ
れたDSVビットの判定を図27に示すようにして行う。
【0154】図27は、DSVビット判定部33がDSVビッ
トを判定する場合に従う規則を示す。すなわち、挿入さ
れたDSVビットを除去するとき、DSVビット判定部33
は、1ビットのDSVビットを除去するために、DSV制御を
行った所定のチャネルビット列の最後の1ビットと、そ
の次の2ビットの合計3ビットを参照する。この3ビッ
トの組合せ、およびビット除去の規則は、最小ランd=
1であるから、以下の5通りがある。
【0155】すなわち、1に示す、DSVビットの挿入位
置の直前のビットが”0”で、次の2ビットが”00”
の場合(図15の非反転の1に対応する)は、次の2ビ
ットの最初のビットがDSVビットであるとして、これを
除去する。2に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビ
ットが”0”で、次の2ビットが”01”の場合(図1
5の非反転の4に対応する)は、次の2ビットの最初の
ビットがDSVビットであるとして、これを除去する。3
に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビットが”0”
で、次の2ビットが”10”の場合(図15の反転の1
に対応する)は、次の2ビットの最初のビットがDSVビ
ットであるとして、これを除去する。
【0156】4に示す、DSVビットの挿入位置の直前の
ビットが”1”で、次の2ビットが”00”の場合(図
15の非反転の2と3に対応する)は、次の2ビットの
最初のビットがDSVビットであるとして、これを除去す
る。5に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビット
が”1”で、次の2ビットが”01”の場合(図15の
反転の2に対応する)は、次の2ビットの最初のビット
がDSVビットであるとして、これを除去する。
【0157】以上の5通りで、図15に示した、1ビッ
トでのDSV制御は全ての場合が網羅されている。
【0158】DSVビット除去部34は、DSVビット判定部
33が行った上記の判定に基づき、ステップS206で
DSVビットを除去する。その結果、DSVビットが除去され
た後のビット列はそれぞれ図27の下に示すようにな
る。なお、”−”はビットが除去されたことを表す。そ
して、5の場合は、さらに、最小ランを守るため、特別
処理が行われる。すなわち、ステップS207で、DSV
ビット判定部33は、DSVビット除去により”1”が連
続する(最小ランが守られない)か否かの判定を行う。
【0159】図28は、図27の5の場合に行われる特
別処理を示す図である。DSVビット除去部34は、連続
する”1”のうち後の方、すなわち、除去したDSVビッ
トの直後のビットを”0”に変換する。
【0160】ステップS207で、”1”が連続する
(最小ランが守られない)と判定された場合、DSVビッ
ト判定部33はステップS208に進み、以上の規則に
従って、連続する”1”のうち、除去したDSVビットの
直後の1ビットを”0”に変換する。
【0161】ステップS207で、”1”が連続しない
(最小ランが守られている)と判定された場合、DSVビ
ット判定部33およびDSVビット除去部34はステップ
S209に進む。また、ステップS208の処理が終了
した後、DSVビット判定部33およびDSVビット除去部3
4はステップS209に進む。DSVビット判定部33お
よびDSVビット除去部34はステップS209で、処理
データが終了したか否かの判定を行う。処理データが終
了であると判定された場合、DSVビット判定部33およ
びDSVビット除去部34は、DSVビットの除去処理を終了
する。処理データがまだ終了していないと判定された場
合、ステップS202に戻り、DSVビット判定部33お
よびDSVビット除去部34は、所定の全チャネルビット
列に対する処理が終了するまで同様の処理を繰り返す。
【0162】このようにして、長さが1ビットのDSVビ
ットの判定および除去(除去したDSVビットの直後の1
ビットを変換する場合を含む)は、DSVビット判定部3
3およびDSVビット除去部34により、間違うことなく
行われる。
【0163】次に、本発明の復調装置の、最小ランd=
1における、1ビットのDSVビットを除去する場合であ
って、直前の1ビットを変換した場合の動作を図29の
フローチャートを参照して説明する。
【0164】ステップS221乃至S224における処
理は、図26のステップS201乃至S204における
処理と同様であるので、その説明は省略する。DSVビッ
ト判定部33はステップS225で、図1の変調装置に
より、図20に示すようにしてDSV制御された各区間の
ビット列から、DSVビット除去部34にビットを除去さ
せ、元のビット列を再生するために、挿入または変換さ
れたDSVビットの判定を図30に示すようにして行う。
【0165】図30は、DSVビット判定部33がDSVビッ
トを判定する場合に従う規則を示す。すなわち、挿入さ
れたDSVビットを除去するとき、DSVビット判定部33
は、1ビットのDSVビットを除去するために、DSV制御を
行った所定のチャネルビット列の最後の1ビットと、そ
の次の2ビットの合計3ビットを参照する。この3ビッ
トの組合せ、およびビット除去の規則は、最小ランd=
1であるから、以下の5通りがある。
【0166】すなわち、1に示す、DSVビットの挿入位
置の直前のビットが”0”で、次の2ビットが”00”
の場合(図20の非反転の1に対応する)は、次の2ビ
ットの最初のビットがDSVビットであるとして、これを
除去する。2に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビ
ットが”0”で、次の2ビットが”01”の場合(図2
0の非反転の3と4に対応する)は、次の2ビットの最
初のビットがDSVビットであるとして、これを除去す
る。3に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビット
が”0”で、次の2ビットが”10”の場合(図20の
反転の1に対応する)は、次の2ビットの最初のビット
がDSVビットであるとして、これを除去する。
【0167】4に示す、DSVビットの挿入位置の直前の
ビットが”1”で、次の2ビットが”00”の場合(図
20の非反転の2に対応する)は、次の2ビットの最初
のビットがDSVビットであるとして、これを除去する。
5に示す、DSVビットの挿入位置の直前のビットが”
1”で、次の2ビットが”01”の場合(図20の反転
の3に対応する)は、次の2ビットの最初のビットがDS
Vビットであるとして、これを除去する。
【0168】以上の5通りで、図20に示した、1ビッ
トでのDSV制御は全ての場合が網羅されている。
【0169】DSVビット除去部34は、DSVビット判定部
33が行った上記の判定に基づき、ステップS226で
DSVビットを除去する。その結果、DSVビットが除去され
た後のビット列はそれぞれ図30の下に示すようにな
る。なお、”−”はビットが除去されたことを表す。そ
して、5の場合は、さらに、最小ランを守るため、特別
処理が行われる。すなわち、ステップS227で、DSV
ビット判定部33は、DSVビット除去により”1”が連
続する(最小ランが守られない)か否かの判定を行う。
【0170】図31は、図30の5の場合に行われる特
別処理を示す図である。DSVビット除去部34は、連続
する”1”のうち前の方、すなわち、除去したDSVビッ
トの直前のビットを”0”に変換する。
【0171】ステップS227で、”1”が連続する
(最小ランが守られない)と判定された場合、DSVビッ
ト判定部33はステップS228に進み、以上の規則に
従って、連続する”1”のうち、除去したDSVビットの
直前の1ビットを”0”に変換する。
【0172】ステップS227で、”1”が連続しない
(最小ランが守られる)と判定された場合、DSVビット
判定部33およびDSVビット除去部34はステップS2
29に進む。また、ステップS228の処理が終了した
後、DSVビット判定部33およびDSVビット除去部34は
ステップS229に進む。DSVビット判定部33およびD
SVビット除去部34はステップS229で、処理データ
が終了したか否かの判定を行う。処理が終了であると判
定された場合、DSVビット判定部33およびDSVビット除
去部34は、DSVビットの除去処理を終了する。処理が
終了ではないと判定された場合、ステップS222に戻
り、DSVビット判定部33およびDSVビット除去部34
は、所定の全チャネルビット列に対する処理が終了する
まで同様の処理を繰り返す。
【0173】このようにして、長さが1ビットのDSVビ
ットの判定および除去(除去したDSVビットの直前の1
ビットを変換する場合を含む)は、DSVビット判定部3
3およびDSVビット除去部34により、間違うことなく
行われる。
【0174】なお、d=1における1ビットのDSVビッ
トでDSV制御を行う場合およびこれを除去する場合を説
明する場合に、DSVビットの直前ビットを変換する場合
と、直後ビットを変換する場合とを場合分けしたのには
以下の理由がある。すなわち、もしこの両者を同一の場
合にあてはめて処理を行うと、DSVビットを除去してビ
ット配列が”11”となった場合、DSVビット判定部3
3は、図27の5に対応する場合と判断して、図28の
処理を行うのか、それとも図30の5に対応する場合と
判断して、図31の処理を行うのかの判定が困難になっ
てしまう。よって、一方の処理を行わないことにより、
DSV制御による反転確率が下がることを許容してしまう
ことになるが、完全な復調を行うことを優先して、変換
ビットは、直前または直後のどちらか一方から選択する
ようにした。
【0175】次に、本発明の変調装置および復調装置に
対する、シミュレーション結果を述べる。任意のランダ
ムデータから、最小ランd=1、最大k=7である
(d,k)=(1,7)符号を発生させ、それに対して
30チャネルビットの間隔でDSVビットを挿入した時の
結果を示す。発生させたチャネルビット数は、1,49
9,970ビットである。発生した最小ランは2Tで、
最大ランは8Tであった。
【0176】まず、DSVビットを挿入する前の、NRZI化
(レベル符号化)した時のH(+1)とL(−1)の加
算結果は、 H:750,308ビット、 L:749,662ビット となり、Hが646ビット多くなっている。これはDSV
成分として646ビット持っている(DSVが+646で
ある)ことを示しており、DSV制御をしていない状態を
示している。
【0177】そして、DSV制御を30チャネルビット列
で行い、かつ、DSV制御1回につき、DSVビットを1ビッ
トまたは2ビットとした時の結果としては、1,499,
970ビット/30=49,999回DSV制御が行われて
おり、トータルで 1,570,435ビットとなった。
発生した最小ランは2Tで、最大ランは9Tであった。
最大ランはDSV制御する前と較べて+1増加した。
【0178】DSVビットを挿入する前の、NRZI化(レベ
ル符号化)した時のH(+1)とL(−1)の加算結果
は、 H:785,217ビット、 L:785,218ビット となり、Lが1ビット多くなるにすぎない。従ってDSV
制御されていることになる。また、平均のDSVビット
は、
【0179】 (1,570,435−1,499,970)/49,999 = 70,465/49,999 = 1.409
【0180】すなわち約1.4ビットで完全なDSV制御
が行われていることが示された。また、これよりDSVビ
ットを除去し、元のチャネルビット列になることを確認
した。
【0181】さらに、DSV制御を30チャネルビット列
で行い、かつ、DSV制御1回につき、DSVビットを1ビッ
トで行った時の結果は、1,499,970ビット/30
=49,999回DSV制御が行われており、トータルで
1,549,969ビット(=1,499,970+49,
999)となった。発生した最小ランは2Tで、最大ラ
ンは9Tであった。最大ランはDSV制御する前と較べて
+1増加した。
【0182】そして、DSVビットを挿入する前の、NRZI
化(レベル符号化)した時のH(+1)とL(−1)の
加算結果は、 H:774,986ビット、 L:774,983ビット となり、Hが3ビット多くなるにすぎない。従ってDSV
制御されていることになる。
【0183】さらにこの場合において、DSV制御による
反転が行われた割合を解析する。DSVビットは49,99
9回入っているが、一番最後のビットは仮に挿入された
ビットであり、直後のビット列のDSV制御がを行わな
い。従ってこれを省いて、49,998回のDSV制御の、
挿入される直前直後のビットの様子を見ると以下のよう
になる。
【0184】 1. …0 0… の場合:19,476 39% 2. …1 0… の場合:15,667 31% 3. …0 1… の場合:14,855 30%
【0185】すなわち、図28、図30に示したよう
な、特別な直前あるいは直後ビットの処理が無い場合す
なわち、上の表において、1のみ反転可能のときは、約
40%が反転可能なビットとなる。そして特別なビット
処理を行ったときを考え、再び挿入される直前直後のさ
らに多くのビットを見て分類すると、以下のようにな
る。
【0186】 1. …0 0… の場合:19,476 39% 2'. …1 00… の場合: 9,311 18% 2". …1 01… の場合: 6,356 13% 3. …0 1… の場合:14,855 30%
【0187】すなわち、本方法によるDSV制御を行った
とき、反転可能なときである1および2' の数字を合算
して、合計57%のDSV制御が行われていることにな
る。また、これよりDSVビットを除去し、元のチャネル
ビット列になることを確認した。
【0188】以上より、本発明の変調装置および復調装
置によれば、DSV制御をDSVビットで行うにあたり、2ビ
ットまたは1ビットのビット数で完全にDSV制御が行わ
れていることが示された。理論的には1.5ビットで行
われる。今回のシミュレーションでも1.4ビットであ
った。またそれによる最大ランの増加は+1にとどまっ
た。そして、DSV制御のために挿入された、長さが2ビ
ットまたは1ビットのDSVビットは、間違うことなく除
去することができる。
【0189】また、本発明の変調装置および復調装置に
よれば、DSV制御をDSVビットで行うにあたって、完全で
なくてもなるべく冗長ビットを減らすことを考えて、1
ビットでDSV制御を行うことにしたとき、その直前ある
いは直後ビットを利用して、反転可能パターンを増や
し、従来の40%から、60%弱にまで反転可能確率を
増加させていることが示された。またそれによる最大ラ
ンの増加は+1にとどまった。そして、DSV制御のため
に挿入された、長さが1ビットのDSVビットは、間違う
ことなく除去することができる。
【0190】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0191】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の変調装
置、請求項10に記載の変調方法、および請求項11に
記載の提供媒体によれば、少なくとも2種類のビット数
のDSVビットのうちの所定のものを、所定の規則に従っ
てRLL符号列に挿入するようにしたので、DSV制御の行わ
れていないRLL符号において、任意の間隔でDSVビットを
挿入してDSV制御を行う場合に、最小ランを守りなが
ら、平均的に、より少いビット数のDSVビットでDSV制御
を行うことができる。そして、その記録符号列としては
冗長ビット(DSVビット)の少ない、すなわち効率のよ
いDSV制御の行われた符号列を与えることができる。
【0192】また、請求項12に記載の復調装置、請求
項19に記載の復調方法、および請求項20に記載の提
供媒体によれば、変調された変調符号を復調し、復調さ
れて出力された符号列から除去するDSVビットを、少な
くとも2種類のビット数のDSVビットを用いて判定し、
判定されたDSVビットを、所定の規則に従って符号列か
ら除去するようにしたので、平均的に、より少いビット
数のDSVビットを挿入してDSV制御を行った符号を、確実
に再生することができる。
【0193】また、請求項21に記載の変調装置、請求
項29に記載の変調方法、および請求項30に記載の提
供媒体によれば、dビットのビット数のDSVビットを、
所定の規則に従ってRLL符号列に挿入するようにしたの
で、最小ランを守りながら、完全ではないが、1ビット
でなるべく多くのDSV制御を行うことができる。そし
て、その記録符号列としては冗長ビット(DSVビット)
の少ない、すなわち効率のよいDSV制御の行われた符号
列を与えることができる。
【0194】また、請求項31に記載の復調装置、請求
項36に記載の復調方法、および請求項37に記載の提
供媒体によれば、変調された変調符号を復調し、復調さ
れて出力された符号列から除去するDSVビットを、dビ
ットのビット数のDSVビットを用いて判定し、判定され
たDSVビットを、所定の規則に従って符号列から除去す
るようにしたので、dビットのビット数のDSVビットを
挿入してDSV制御を行った符号を、確実に再生すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した変調装置の要部の回路構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の変調装置の動作原理の例を説明する図で
ある。
【図3】図2の具体的な例を説明する図である。
【図4】図3のデータ、NRZIデータ、およびDSVの関係
を示す図である。
【図5】DSVの極性の態様を示す図である。
【図6】図1の変調装置の動作の例を説明する図であ
る。
【図7】図1の変調装置の動作の例を説明するフローチ
ャートである。
【図8】図1の変調装置による、ビット配列の変化を示
す図である。
【図9】図1の区間DSV計算部12の動作の例を説明す
るフローチャートである。
【図10】DSV制御が非反転の場合における、ビット列
のNRZI化による変化を示す図である。
【図11】DSV制御が反転の場合における、ビット列のN
RZI化による変化を示す図である。
【図12】図1の変調装置の動作の他の例を示す図であ
る。
【図13】図1の変調装置の動作の他の例を説明するフ
ローチャートである。
【図14】図1のDSVビット挿入部14が従う規則の例
を説明する図である。
【図15】DSV制御によるビット列の変化を示す図であ
る。
【図16】図1の区間DSV計算部12の動作の他の例を
説明するフローチャートである。
【図17】DSV制御が反転の場合における、ビット列のN
RZI化による変化を示すさらに他の他の図である。
【図18】図1の変調装置の動作の他のさらに他の例を
説明するフローチャートである。
【図19】図1のDSVビット挿入部14が従う規則の他
の例を説明する図である。
【図20】DSV制御によるビット列の変化を示す他の図
である。
【図21】図1の区間DSV計算部12の動作のさらに他
の例を説明するフローチャートである。
【図22】DSV制御が反転の場合における、ビット列のN
RZI化による変化を示す他の図である。
【図23】本発明を適用した復調装置の要部の回路構成
を示すブロック図である。
【図24】図23の復調装置の動作の例を説明するフロ
ーチャートである。
【図25】図23のDSVビット判定部33が従う規則を
説明する図である。
【図26】図23の復調装置の動作の他の例を説明する
フローチャートである。
【図27】図23のDSVビット判定部33が従う他の規
則を説明する図である。
【図28】変換ビットの復調の例を説明する図である。
【図29】図23の復調装置の動作のさらに他の例を説
明するフローチャートである。
【図30】図23のDSVビット判定部33が従うさらに
他の規則を説明する図である。
【図31】変換ビットの復調の他の例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
11 変調部, 12 区間DSV計算部, 13 DSV制
御決定部, 14 DSVビット挿入部, 15 NRZI変
調部, 16 ディスク, 32 NRZI復調部, 33
DSVビット判定部, 34 DSVビット除去部, 35
復調部

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する”1”の間に、最小でd個、最
    大でk個の”0”が挿入されるRLL符号列に対して、所
    定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記DSV
    ビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調装
    置において、前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区
    間DSVと、それまでの累積DSVを計算する計算手段と、 前記区間DSVと前記累積DSVの加算値が0に近づくよう
    に、前記区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
    転とするかを決定する決定手段と、 前記決定手段による、反転または非反転の決定に対応し
    て、少なくとも2種類のビット数の前記DSVビットのう
    ち所定のものを、所定の規則に従って前記RLL符号列に
    挿入する挿入手段とを備えることを特徴とする変調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記RLL符号列の最小ランdは1である
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入手段は、挿入する前記DSVビッ
    トを、前記計算手段により区切られた前の区間の前記RL
    L符号列の、最後の少なくとも1ビットを参照して決定
    する。ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入手段は、挿入する前記DSVビッ
    トを、前記区間DSVを非反転とするとき1ビットとし、
    反転とするとき2ビットとすることを特徴とする請求項
    1に記載の変調装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入手段は、前記区間DSVを非反転
    とする場合に挿入する1ビットの前記DSVビットを”
    0”とすることを特徴とする請求項4に記載の変調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記挿入手段は、前記区間DSVを反転と
    する場合に挿入する2ビットの前記DSVビットを”1
    0”または”01”とすることを特徴とする請求項4に
    記載の変調装置。
  7. 【請求項7】 前記挿入手段は、”10”または”0
    1”の前記DSVビットのいずれを挿入するかを、前記計
    算手段により区切られた前の区間の前記RLL符号列の、
    最後の1ビットを参照して決定することを特徴とする請
    求項6に記載の変調装置。
  8. 【請求項8】 前記挿入手段は、最後の1ビットが”
    0”のとき前記DSVビットを”10”とし、最後の1ビ
    ットが”1”のとき前記DSVビットを”01”とするこ
    とを特徴とする請求項7に記載の変調装置。
  9. 【請求項9】 前記挿入手段は、前記DSVビットを挿入
    するとき、前記RLL符号列の最小ランはdのまま守り、
    最大ランは(k+1)に増加することを許容することを
    特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  10. 【請求項10】 連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されるRLL符号列に対して、
    所定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記D
    SVビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調
    方法において、 前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それ
    までの累積DSVを計算する計算ステップと、 前記区間DSVと前記累積DSVの加算値が0に近づくよう
    に、前記区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
    転とするかを決定する決定ステップと、 前記決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応
    して、少なくとも2種類のビット数の前記DSVビットの
    うちの所定のものを、所定の規則に従って前記RLL符号
    列に挿入する挿入ステップとを備えることを特徴とする
    変調方法。
  11. 【請求項11】 連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されるRLL符号列に対して、
    所定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記D
    SVビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調
    装置に使用するコンピュータプログラムであって、 前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それ
    までの累積DSVを計算する計算ステップと、 前記区間DSVと前記累積DSVの加算値が0に近づくよう
    に、前記区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
    転とするかを決定する決定ステップと、 前記決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応
    して、少なくとも2種類のビット数の前記DSVビットの
    うちの所定のものを、所定の規則に従って前記RLL符号
    列に挿入する挿入ステップとを備えるコンピュータプロ
    グラムを提供することを特徴とする提供媒体。
  12. 【請求項12】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調装置において、 変調された前記変調符号を復調する復調手段と、 前記復調手段により復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、少なくとも2種類のビット数
    のDSVビットを用いて判定する判定手段と、 前記判定手段が判定した前記DSVビットを、所定の規則
    に従って前記符号列から除去する除去手段とを備えるこ
    とを特徴とする復調装置。
  13. 【請求項13】 前記RLL符号の最小ランdは1である
    ことを特徴とする請求項12に記載の復調装置。
  14. 【請求項14】 前記判定手段は、除去する前記DSVビ
    ットを、少なくとも、前記区間の最後の1ビット、およ
    びその次の2ビットの、合計3ビットを参照して判定す
    ることを特徴とする請求項12に記載の復調装置。
  15. 【請求項15】 前記判定手段は、除去する前記DSVビ
    ットを、その直前のビットが”0”か”1”かで区別す
    ることを特徴とする請求項12に記載の復調装置。
  16. 【請求項16】 前記判定手段は、前記区間の符号列の
    最後のビットが”0”のとき、続く2ビットが”00”
    または”01”ならば非反転のDSVビットが挿入された
    と判定し、続く2ビットが”10”ならば反転のDSVビ
    ットが挿入されたと判定することを特徴とする請求項1
    5に記載の復調装置。
  17. 【請求項17】 前記判定手段は、前記区間の符号列の
    最後のビットが”1”のとき、続く2ビットが”00”
    ならば非反転のDSVビットが挿入されたと判定し、続く
    2ビットが”01”ならば反転のDSVビットが挿入され
    たと判定することを特徴とする請求項15に記載の復調
    装置。
  18. 【請求項18】 前記判定手段は、非反転のDSVビット
    として1ビットが、反転のDSVビットとして2ビットが
    挿入されたとみなして、前記DSVビットを除去する判定
    を行うことを特徴とする請求項12に記載の復調装置。
  19. 【請求項19】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調方法において、 変調された前記変調符号を復調する復調ステップと、 前記復調ステップで復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、少なくとも2種類のビット数
    のDSVビットを用いて判定する判定ステップと、 前記判定ステップで判定した前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記符号列から除去する除去ステップとを
    備えることを特徴とする復調方法。
  20. 【請求項20】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調装置に使用するコン
    ピュータプログラムであって、 変調された前記変調符号を復調する復調ステップと、 前記復調ステップで復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、少なくとも2種類のビット数
    のDSVビットを用いて判定する判定ステップと、 前記判定ステップで判定した前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記符号列から除去する除去ステップとを
    備えるコンピュータプログラムを提供することを特徴と
    する提供媒体。
  21. 【請求項21】 連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列に対して、
    所定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記D
    SVビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調
    装置において、 前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それ
    までの累積DSVを計算する計算手段と、 前記計算手段が計算した結果に対応して、前記区間DSV
    と前記累積DSVの加算値が0に近づくように、前記区間D
    SVを反転させるか、またはそのまま非反転とするかを決
    定する決定手段と、 前記決定手段による、前記反転または非反転の決定に対
    応して、dビットのビット数の前記DSVビットを、所定
    の規則に従って前記RLL符号列に挿入する挿入手段とを
    備えることを特徴とする変調装置。
  22. 【請求項22】 前記RLL符号の最小ランdは1である
    ことを特徴とする請求項21に記載の変調装置。
  23. 【請求項23】 前記挿入手段は、前記DSVビットを挿
    入する場合に、前記計算手段により区切られた前の区間
    の前記RLL符号列の最後の1ビット、およびその次の2
    ビットの、合計3ビットを参照することを特徴とする請
    求項21に記載の変調装置。
  24. 【請求項24】 前記挿入手段は、非反転の場合に、挿
    入する前記DSVビットを”0”とすることを特徴とする
    請求項21に記載の変調装置。
  25. 【請求項25】 前記挿入手段は、反転の場合に、DSV
    制御により最小ランが守られるときは、前記DSVビット
    を”1”とすることを特徴とする請求項21に記載の変
    調装置。
  26. 【請求項26】 前記挿入手段により前記DSVビットが
    挿入されるとき、前記計算手段により区切られた前の区
    間の前記RLL符号列の最後の1ビット、または前記計算
    手段により区切られた後の区間の符号列の最初の1ビッ
    トを、”0”から”1”に変換する変換手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項21に記載の変調装置。
  27. 【請求項27】 前記挿入手段は、反転の場合に、DSV
    制御により最小ランが守られないときは、最小ランを守
    ることを優先して前記DSVビットを”0”として挿入
    し、 前記変換手段は、前記DSVビットが挿入された符号列に
    対し、DSV制御による反転を行うために、前記計算手段
    により区切られた前の区間の前記RLL符号列の最後の1
    ビット、またはその2つ後の1ビットのどちらか一方
    を”1”に変換することを特徴とする請求項26に記載
    の変調装置。
  28. 【請求項28】 前記挿入手段は、前記DSVビットを挿
    入するとき、前記RLL符号の最小ランはdのまま守り、
    最大ランは(k+1)に増加することを許容することを
    特徴とする請求項21に記載の変調装置。
  29. 【請求項29】 連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列に対して、
    所定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記D
    SVビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調
    方法において、 前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それ
    までの累積DSVを計算する計算ステップと、 前記区間DSVと前記累積DSVの加算値が0に近づくよう
    に、前記区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
    転とするかを決定する決定ステップと、 前記決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応
    して、dビットのビット数の前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記RLL符号列に挿入する挿入ステップと
    を備えることを特徴とする変調方法。
  30. 【請求項30】 連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列に対して、
    所定の長さのDSVビットを所定の区間毎に挿入し、前記D
    SVビットが挿入されたチャネルビット列を変調する変調
    装置に使用するコンピュータプログラムであって、 前記RLL符号列を所定の区間に区切り、区間DSVと、それ
    までの累積DSVを計算する計算ステップと、 前記区間DSVと前記累積DSVの加算値が0に近づくよう
    に、前記区間DSVを反転させるか、またはそのまま非反
    転とするかを決定する決定ステップと、 前記決定ステップでの、反転または非反転の決定に対応
    して、dビットのビット数の前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記RLL符号列に挿入する挿入ステップと
    を備えるコンピュータプログラムを提供することを特徴
    とする提供媒体。
  31. 【請求項31】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調装置において、 変調された前記変調符号を復調する復調手段と、 前記復調手段により復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、dビットのビット数のDSVビッ
    トを用いて判定する判定手段と、 前記判定手段が判定した前記DSVビットを、所定の規則
    に従って前記符号列から除去する除去手段とを備えるこ
    とを特徴とする復調装置。
  32. 【請求項32】 前記RLL符号の最小ランdは1である
    ことを特徴とする請求項31に記載の復調装置。
  33. 【請求項33】 前記判定手段は、除去する前記DSVビ
    ットを、少なくとも、前記区間の符号列の最後の1ビッ
    ト、およびその次の2ビットの合計3ビットを参照して
    判定することを特徴とする請求項31に記載の復調装
    置。
  34. 【請求項34】 前記判定手段は、前記DSVビットを除
    去するとき、前記区間の最後から2つ後の1ビットを除
    去するよう判定することを特徴とする請求項31に記載
    の復調装置。
  35. 【請求項35】 前記DSVビットを除去するとき、前記D
    SV制御を行った区間の符号列の最後のビットと、その2
    つ後のビットの両方が”1”であるとき、どちらかの”
    1”を”0”に変換する変換手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項31に記載の復調装置。
  36. 【請求項36】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調方法において、 変調された前記変調符号を復調する復調ステップと、 前記復調ステップで復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、dビットのビット数のDSVビッ
    トを用いて判定する判定ステップと、 前記判定ステップで判定した前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記符号列から除去する除去ステップとを
    備えることを特徴とする復調方法。
  37. 【請求項37】 所定の長さのDSVビットが所定の区間
    毎に挿入された、連続する”1”の間に、最小でd個、
    最大でk個の”0”が挿入されたRLL符号列を変調して
    生成された変調符号を復調する復調装置に使用するコン
    ピュータプログラムであって、 変調された前記変調符号を復調する復調ステップと、 前記復調ステップで復調され、出力された符号列から除
    去する前記DSVビットを、dビットのビット数のDSVビッ
    トを用いて判定する判定ステップと、 前記判定ステップで判定した前記DSVビットを、所定の
    規則に従って前記符号列から除去する除去ステップとを
    備えるコンピュータプログラムを提供することを特徴と
    する提供媒体。
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