JPH11176784A - シリコンウエハの洗浄方法、洗浄装置および洗浄槽 - Google Patents
シリコンウエハの洗浄方法、洗浄装置および洗浄槽Info
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- JPH11176784A JPH11176784A JP9342656A JP34265697A JPH11176784A JP H11176784 A JPH11176784 A JP H11176784A JP 9342656 A JP9342656 A JP 9342656A JP 34265697 A JP34265697 A JP 34265697A JP H11176784 A JPH11176784 A JP H11176784A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリコンウエハの洗浄方法および洗浄装置に
関し、ウエハに付着した汚染金属および汚染粒子を同時
に除去する洗浄方法および洗浄装置を提供する。 【解決手段】 0.0001体積%以上、0.05体積
%未満の低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを含む水
溶液からなる洗浄液を用い、更に、該洗浄液に超音波振
動を加えてシリコンウエハを洗浄する。
関し、ウエハに付着した汚染金属および汚染粒子を同時
に除去する洗浄方法および洗浄装置を提供する。 【解決手段】 0.0001体積%以上、0.05体積
%未満の低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを含む水
溶液からなる洗浄液を用い、更に、該洗浄液に超音波振
動を加えてシリコンウエハを洗浄する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハの
洗浄方法および洗浄装置に関し、特に、汚染金属および
汚染粒子を同時に除去する洗浄方法および洗浄装置に関
する。
洗浄方法および洗浄装置に関し、特に、汚染金属および
汚染粒子を同時に除去する洗浄方法および洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】DRAM(Dynamic Random Access Memo
ry)のような超LSIの製造工程において、ウエハ表面
の汚染物を除去することは製造歩留まりの向上を図る上
で重要な課題であった。このため、従来は、主な汚染源
である汚染粒子および汚染金属を除去するために、汚染
粒子の除去に有効な洗浄液(超純水にアニモニアと過酸
化水素を溶かした液)を用いた洗浄(SC1洗浄)と、
汚染金属の除去に有効な洗浄液(超純水に塩酸と過酸化
水素を溶かした液)を用いた洗浄(SC2洗浄)とを組
み合わせたRCA洗浄方法(W.Kern and D.Puotinenn:R
CA Rev.31,187(1970)参照)が用いられていた。
ry)のような超LSIの製造工程において、ウエハ表面
の汚染物を除去することは製造歩留まりの向上を図る上
で重要な課題であった。このため、従来は、主な汚染源
である汚染粒子および汚染金属を除去するために、汚染
粒子の除去に有効な洗浄液(超純水にアニモニアと過酸
化水素を溶かした液)を用いた洗浄(SC1洗浄)と、
汚染金属の除去に有効な洗浄液(超純水に塩酸と過酸化
水素を溶かした液)を用いた洗浄(SC2洗浄)とを組
み合わせたRCA洗浄方法(W.Kern and D.Puotinenn:R
CA Rev.31,187(1970)参照)が用いられていた。
【0003】図2は、従来のRCA洗浄工程の概略図で
ある。まず、洗浄前のウエハ1を収納したカセット2
が、ローダ部(投入部)21に投入され、続いて、製品
カセット2が、移動ロボット50に装備された上下用ア
クチュエータ6を介したハンド5により捕まれ、超純水
にアンモニアと過酸化水素を溶かした洗浄液31を入れ
た洗浄槽22に運ばれる。製品カセット2に入れられた
ウエハ1は、一定時間、洗浄槽22の中に浸漬されるこ
とにより、汚染粒子が除去される(SC1洗浄)。次
に、製品カセット2に入れられたウエハは、純水35で
満たされた水洗槽23に運ばれ、一定時間リンス処理が
なされ、洗浄液31が水洗除去される。次に、ウエハ1
は、超純水に塩酸と過酸化水素を溶かした洗浄液32を
入れた洗浄槽24に一定時間浸漬されることにより、汚
染金属が除去される(SC2洗浄)。次に、製品カセッ
ト2に入れられたウエハは、超純水35で満たされた水
洗槽25に運ばれリンス処理がなされ、洗浄液32が水
洗除去される。最後に、スピン乾燥装置26およびアン
ローダ部(払い出し部)27へ順次移動され洗浄済のウ
エハ1が取り出される。
ある。まず、洗浄前のウエハ1を収納したカセット2
が、ローダ部(投入部)21に投入され、続いて、製品
カセット2が、移動ロボット50に装備された上下用ア
クチュエータ6を介したハンド5により捕まれ、超純水
にアンモニアと過酸化水素を溶かした洗浄液31を入れ
た洗浄槽22に運ばれる。製品カセット2に入れられた
ウエハ1は、一定時間、洗浄槽22の中に浸漬されるこ
とにより、汚染粒子が除去される(SC1洗浄)。次
に、製品カセット2に入れられたウエハは、純水35で
満たされた水洗槽23に運ばれ、一定時間リンス処理が
なされ、洗浄液31が水洗除去される。次に、ウエハ1
は、超純水に塩酸と過酸化水素を溶かした洗浄液32を
入れた洗浄槽24に一定時間浸漬されることにより、汚
染金属が除去される(SC2洗浄)。次に、製品カセッ
ト2に入れられたウエハは、超純水35で満たされた水
洗槽25に運ばれリンス処理がなされ、洗浄液32が水
洗除去される。最後に、スピン乾燥装置26およびアン
ローダ部(払い出し部)27へ順次移動され洗浄済のウ
エハ1が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のRCA
洗浄では、第1に、SC1洗浄は汚染粒子の除去には有
効であるが、洗浄液に含まれる微量金属によりウエハが
二次汚染される一方、SC2洗浄は汚染金属の除去には
有効であるが、洗浄液に含まれる粒子によりウエハが二
次汚染されるという問題があった。また、第2に、RC
A洗浄では複数の洗浄液を用いるために、洗浄装置が複
雑になるとともに、洗浄処理に必要な時間も長くなると
いう問題もあった。
洗浄では、第1に、SC1洗浄は汚染粒子の除去には有
効であるが、洗浄液に含まれる微量金属によりウエハが
二次汚染される一方、SC2洗浄は汚染金属の除去には
有効であるが、洗浄液に含まれる粒子によりウエハが二
次汚染されるという問題があった。また、第2に、RC
A洗浄では複数の洗浄液を用いるために、洗浄装置が複
雑になるとともに、洗浄処理に必要な時間も長くなると
いう問題もあった。
【0005】これに対して、特開平8−213354号
公報には、0.05〜20重量%のフッ化水素と、1〜
20重量%の過酸化水素を含む洗浄液中にウエハを浸漬
して、更に、超音波を用いてウエハを洗浄することによ
り、汚染金属と汚染粒子を同時に除去する方法が提案さ
れているが、実際には、粒子除去は殆どできず、2次汚
染の方が多くなる。また、かかる方法では、超LSIに
使用できる程度にまで汚染粒子等を除去するためには、
界面活性剤の添加が不可欠であり、また、10重量%以
上の濃度では、界面活性剤を入れても十分な粒子除去は
困難である。また、用いた界面活性剤のウエハからの除
去洗浄が必要であり、洗浄工程が複雑化するという問題
があった。
公報には、0.05〜20重量%のフッ化水素と、1〜
20重量%の過酸化水素を含む洗浄液中にウエハを浸漬
して、更に、超音波を用いてウエハを洗浄することによ
り、汚染金属と汚染粒子を同時に除去する方法が提案さ
れているが、実際には、粒子除去は殆どできず、2次汚
染の方が多くなる。また、かかる方法では、超LSIに
使用できる程度にまで汚染粒子等を除去するためには、
界面活性剤の添加が不可欠であり、また、10重量%以
上の濃度では、界面活性剤を入れても十分な粒子除去は
困難である。また、用いた界面活性剤のウエハからの除
去洗浄が必要であり、洗浄工程が複雑化するという問題
があった。
【0006】そこで、発明者らは鋭意研究の結果、汚染
粒子等は、シリコンウエハ表面部のシリコン表面が有す
る電位に引かれてシリコンウエハ表面に付着するが、洗
浄液中のフッ化水素濃度を一定の範囲内の低濃度とする
こと、並びに、過酸化水素を加えることにより、洗浄中
のシリコンウエハ表面に存在している酸化シリコン膜の
膜厚を比較的厚くすることができ、この結果、シリコン
ウエハ表面部のシリコン表面からの電位の、汚染粒子等
に与える影響を低減させ、汚染粒子等への付着力の低減
が可能であることを見出した。かかる知見に基づき、所
定の低濃度のフッ化水素と過酸化水素とを含む洗浄液を
用いて、シリコンウエハ表面の酸化シリコン膜をエッチ
ングしながら、かつ超音波振動を加えることにより、付
着力の弱まった汚染粒子をシリコンウエハ表面からシリ
コン膜のエッチングと共に除去することで優れた洗浄効
果を得るのに成功した。この結果、界面活性剤の添加を
行うことなく、優れた洗浄効果が得られることを見出し
た。
粒子等は、シリコンウエハ表面部のシリコン表面が有す
る電位に引かれてシリコンウエハ表面に付着するが、洗
浄液中のフッ化水素濃度を一定の範囲内の低濃度とする
こと、並びに、過酸化水素を加えることにより、洗浄中
のシリコンウエハ表面に存在している酸化シリコン膜の
膜厚を比較的厚くすることができ、この結果、シリコン
ウエハ表面部のシリコン表面からの電位の、汚染粒子等
に与える影響を低減させ、汚染粒子等への付着力の低減
が可能であることを見出した。かかる知見に基づき、所
定の低濃度のフッ化水素と過酸化水素とを含む洗浄液を
用いて、シリコンウエハ表面の酸化シリコン膜をエッチ
ングしながら、かつ超音波振動を加えることにより、付
着力の弱まった汚染粒子をシリコンウエハ表面からシリ
コン膜のエッチングと共に除去することで優れた洗浄効
果を得るのに成功した。この結果、界面活性剤の添加を
行うことなく、優れた洗浄効果が得られることを見出し
た。
【0007】本発明は、フッ化水素と過酸化水素を含む
洗浄液と、超音波振動の物理的除去力とを用いて、ウエ
ハを洗浄することにより、超LSI製造工程に適用可能
なレベルまでウエハに付着した汚染金属および汚染粒子
を同時に除去する洗浄方法および洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。
洗浄液と、超音波振動の物理的除去力とを用いて、ウエ
ハを洗浄することにより、超LSI製造工程に適用可能
なレベルまでウエハに付着した汚染金属および汚染粒子
を同時に除去する洗浄方法および洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは鋭意
研究の結果、0.0001体積%以上、0.05体積%
未満の低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを含む水溶
液からなる洗浄液を用い、更に、該洗浄液に超音波振動
を加えてウエハを洗浄することにより、界面活性剤の添
加を行うことなく、超LSI製造工程に適用可能な程度
までウエハに付着した汚染金属および汚染粒子を同時に
除去できることを見出し、本発明を完成した。
研究の結果、0.0001体積%以上、0.05体積%
未満の低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを含む水溶
液からなる洗浄液を用い、更に、該洗浄液に超音波振動
を加えてウエハを洗浄することにより、界面活性剤の添
加を行うことなく、超LSI製造工程に適用可能な程度
までウエハに付着した汚染金属および汚染粒子を同時に
除去できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、低濃度のフッ化水素と、
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液中にシリコン
ウエハを浸漬し、該シリコンウエハに超音波振動を加え
て洗浄することを特徴とするシリコンウエハの洗浄方法
である。かかる方法を用いることにより、従来のRCA
法では、別々の工程で除去していた汚染粒子と微量金属
汚染の除去を同時に行うことができ、洗浄工程の簡略化
と、2次汚染の低減が可能となる。特に、汚染粒子と微
量金属汚染とを同時に除去することにより、従来のRC
A法で発生していたような、一方の汚染物の除去工程に
おける他方の汚染物の再付着を防止でき、汚染の極めて
少ない清浄なシリコンウエハを得ることが可能となり、
DRAMの製造工程に必要な、極めて清浄なウエハ表面
を得ることが可能となる。また、使用する洗浄液が一種
類であり、またその濃度が極めて低濃度であるため、
液、並びにウエハ表面から洗浄液を洗い流す(リンス)
のに必要とされる超純水の使用量の削減が可能となる。
更に、かかる洗浄工程はフッ化水素による酸化シリコン
のエッチング反応を伴うが、洗浄液を室温で使用できる
ため、エッチング速度の制御を容易に行うことができ
る。また、洗浄液の加熱に必要なエネルギーも不要であ
る。一方、本発明は、例えば、特開平7−115077
号公報のような、低濃度のフッ化水素と、過酸化水素を
用いた洗浄方法とは異なる。即ち、上記公報記載の方法
は、超音波振動を用いない点、高温(例えば80℃)で
洗浄する点で、本発明と異なる。特に、フッ化水素のエ
ッチング速度は温度に大きく依存するため、シリコンウ
エハ表面に形成される酸化シリコンのエッチングを伴う
これらの洗浄方法では、高温での洗浄においては恒温槽
等の使用が不可欠となり、洗浄工程の複雑化、不安定化
を招くことになる。従って、本発明のように、室温洗浄
で極めて清浄な表面のシリコンウエハが得られること
は、製造工程上、極めて有利である。また、上記公報記
載の方法では、超音波を加えないため、実際には粒子の
除去は極めて困難である。そのため、DRAM製造に必
要な粒子レベルまでの除去は、本質的に困難である。
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液中にシリコン
ウエハを浸漬し、該シリコンウエハに超音波振動を加え
て洗浄することを特徴とするシリコンウエハの洗浄方法
である。かかる方法を用いることにより、従来のRCA
法では、別々の工程で除去していた汚染粒子と微量金属
汚染の除去を同時に行うことができ、洗浄工程の簡略化
と、2次汚染の低減が可能となる。特に、汚染粒子と微
量金属汚染とを同時に除去することにより、従来のRC
A法で発生していたような、一方の汚染物の除去工程に
おける他方の汚染物の再付着を防止でき、汚染の極めて
少ない清浄なシリコンウエハを得ることが可能となり、
DRAMの製造工程に必要な、極めて清浄なウエハ表面
を得ることが可能となる。また、使用する洗浄液が一種
類であり、またその濃度が極めて低濃度であるため、
液、並びにウエハ表面から洗浄液を洗い流す(リンス)
のに必要とされる超純水の使用量の削減が可能となる。
更に、かかる洗浄工程はフッ化水素による酸化シリコン
のエッチング反応を伴うが、洗浄液を室温で使用できる
ため、エッチング速度の制御を容易に行うことができ
る。また、洗浄液の加熱に必要なエネルギーも不要であ
る。一方、本発明は、例えば、特開平7−115077
号公報のような、低濃度のフッ化水素と、過酸化水素を
用いた洗浄方法とは異なる。即ち、上記公報記載の方法
は、超音波振動を用いない点、高温(例えば80℃)で
洗浄する点で、本発明と異なる。特に、フッ化水素のエ
ッチング速度は温度に大きく依存するため、シリコンウ
エハ表面に形成される酸化シリコンのエッチングを伴う
これらの洗浄方法では、高温での洗浄においては恒温槽
等の使用が不可欠となり、洗浄工程の複雑化、不安定化
を招くことになる。従って、本発明のように、室温洗浄
で極めて清浄な表面のシリコンウエハが得られること
は、製造工程上、極めて有利である。また、上記公報記
載の方法では、超音波を加えないため、実際には粒子の
除去は極めて困難である。そのため、DRAM製造に必
要な粒子レベルまでの除去は、本質的に困難である。
【0010】上記フッ化水素の濃度は、0.0001体
積%以上、0.05体積%未満であることが好ましい。
このように、低濃度のフッ化水素と過酸化水素、および
超音波振動の物理的除去力を用いることにより、界面活
性剤の添加を行うことなく、汚染粒子と微量金属汚染の
同時除去が可能となるからである。
積%以上、0.05体積%未満であることが好ましい。
このように、低濃度のフッ化水素と過酸化水素、および
超音波振動の物理的除去力を用いることにより、界面活
性剤の添加を行うことなく、汚染粒子と微量金属汚染の
同時除去が可能となるからである。
【0011】また、上記フッ化水素の濃度は、0.00
1体積%以上、0.05体積%未満であることが好まし
い。かかる範囲では、特に、汚染粒子の低減が可能とな
るからである。
1体積%以上、0.05体積%未満であることが好まし
い。かかる範囲では、特に、汚染粒子の低減が可能とな
るからである。
【0012】更に、上記フッ化水素の濃度は、0.00
1体積%以上、0.03体積%未満であることが好まし
い。
1体積%以上、0.03体積%未満であることが好まし
い。
【0013】上記過酸化水素の濃度は、0.0001体
積%以上、50体積%未満であることが好ましい。
積%以上、50体積%未満であることが好ましい。
【0014】上記超音波振動の振動周波数は、100k
Hz以上であることが好ましい。本発明の方法には、超
音波振動の付加が不可欠であるが、特に100kHz以
上の振動数を用いることにより、DRAM等のデバイス
へのキャビテーションによる膜はがれ等の悪影響を避け
ることができるためである。
Hz以上であることが好ましい。本発明の方法には、超
音波振動の付加が不可欠であるが、特に100kHz以
上の振動数を用いることにより、DRAM等のデバイス
へのキャビテーションによる膜はがれ等の悪影響を避け
ることができるためである。
【0015】また、本発明は、低濃度のフッ化水素と、
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液を保持する洗
浄槽であって、上記洗浄液に浸漬されたシリコンウエハ
に超音波振動を加えるための超音波発生装置を備えるこ
とを特徴とする洗浄槽でもある。フッ化水素に溶解しな
い材質を洗浄槽に用いることにより、安全性、耐久性に
優れた洗浄装置の提供が可能となる。尚、定期的に洗浄
槽を交換する場合、本発明では低濃度のフッ化水素を用
いるため、石英に対するエッチング速度が低いので、従
来の石英からなる洗浄槽を用いても良い。また、本発明
にかかる洗浄方法には超音波振動の付加が不可欠であ
り、洗浄槽は超音波発生器を備えることが好ましい。
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液を保持する洗
浄槽であって、上記洗浄液に浸漬されたシリコンウエハ
に超音波振動を加えるための超音波発生装置を備えるこ
とを特徴とする洗浄槽でもある。フッ化水素に溶解しな
い材質を洗浄槽に用いることにより、安全性、耐久性に
優れた洗浄装置の提供が可能となる。尚、定期的に洗浄
槽を交換する場合、本発明では低濃度のフッ化水素を用
いるため、石英に対するエッチング速度が低いので、従
来の石英からなる洗浄槽を用いても良い。また、本発明
にかかる洗浄方法には超音波振動の付加が不可欠であ
り、洗浄槽は超音波発生器を備えることが好ましい。
【0016】上記洗浄槽は、シリコンカーバイドからな
ることが好ましい。安全性、耐久性に優れるとともに、
超音波振動の減衰性が少ないためである。
ることが好ましい。安全性、耐久性に優れるとともに、
超音波振動の減衰性が少ないためである。
【0017】また、本発明は、上記洗浄槽と、上記洗浄
槽で洗浄された上記シリコンウエハを水洗するための水
洗槽と、上記水洗槽で水洗された上記シリコンウエハを
乾燥するための乾燥器とを備えることを特徴とするシリ
コンウエハの洗浄装置でもある。
槽で洗浄された上記シリコンウエハを水洗するための水
洗槽と、上記水洗槽で水洗された上記シリコンウエハを
乾燥するための乾燥器とを備えることを特徴とするシリ
コンウエハの洗浄装置でもある。
【0018】また、本発明は、低濃度のフッ化水素と、
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液中に浸漬し
て、超音波振動を加えて洗浄したことを特徴とするシリ
コンウエハでもある。かかるシリコンウエハを用いるこ
とにより、DRAM等の製造歩留まりの向上を図ること
が可能となるからである。
過酸化水素とを含む水溶液からなる洗浄液中に浸漬し
て、超音波振動を加えて洗浄したことを特徴とするシリ
コンウエハでもある。かかるシリコンウエハを用いるこ
とにより、DRAM等の製造歩留まりの向上を図ること
が可能となるからである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、実
施例および比較例を参照しながら説明する。まず、最初
に、金属汚染の洗浄効果の評価用ウエハ(以下「金属汚
染ウエハ52」という)、および粒子汚染の洗浄効果の
評価用ウエハ(以下「粒子汚染ウエハ53」という)の
作製方法について述べる。評価に用いるウエハは、信越
シリコン社製FZタイプの6インチシリコンウエハであ
る。
施例および比較例を参照しながら説明する。まず、最初
に、金属汚染の洗浄効果の評価用ウエハ(以下「金属汚
染ウエハ52」という)、および粒子汚染の洗浄効果の
評価用ウエハ(以下「粒子汚染ウエハ53」という)の
作製方法について述べる。評価に用いるウエハは、信越
シリコン社製FZタイプの6インチシリコンウエハであ
る。
【0020】金属汚染ウエハ52は、ウエハ表面を予め
金属汚染させるために、超純水にアンモニアと過酸化水
素を溶かした洗浄液(アンモニア:過酸化水素:純水=
1:1:15)に、夫々の重量濃度が1ppmとなる硝
酸第2鉄、塩化アルミニウム、硝酸ニッケル、硫化亜
鉛、塩化カルシウム溶液を滴下した汚染溶液に5分間浸
漬した後、10分間の水洗を行いスピン乾燥処理した
後、更に60時間クリーンルーム内(大気中)に放置し
て自然乾燥させたウエハを用いる。
金属汚染させるために、超純水にアンモニアと過酸化水
素を溶かした洗浄液(アンモニア:過酸化水素:純水=
1:1:15)に、夫々の重量濃度が1ppmとなる硝
酸第2鉄、塩化アルミニウム、硝酸ニッケル、硫化亜
鉛、塩化カルシウム溶液を滴下した汚染溶液に5分間浸
漬した後、10分間の水洗を行いスピン乾燥処理した
後、更に60時間クリーンルーム内(大気中)に放置し
て自然乾燥させたウエハを用いる。
【0021】また、粒子汚染ウエハ53は、ウエハ表面
を粒子汚染させるために、日本合成ゴム(株)製の粒子
径0.2μmのポリスチレンラテックス標準粒子(商品
名:STADEX)を日本合成ゴム(株)製の粒子散布
装置(JSR.AEROMASTER−1)を用いて、
シリコンウエハ表面上に数1000個散布したウエハを
用いる。
を粒子汚染させるために、日本合成ゴム(株)製の粒子
径0.2μmのポリスチレンラテックス標準粒子(商品
名:STADEX)を日本合成ゴム(株)製の粒子散布
装置(JSR.AEROMASTER−1)を用いて、
シリコンウエハ表面上に数1000個散布したウエハを
用いる。
【0022】これらの汚染ウエハ52、53は、図1に
示す本願発明にかかる洗浄装置を用いて10分間の洗浄
を行った。図1中、図2と同一符号は、同一または相当
箇所を示し、また、12は超音波振動器、41は洗浄
液、71は洗浄槽である。洗浄槽71の材質には、耐食
性が高く、減衰性の低いシリコンカーバイドを用いるこ
とが好ましい。
示す本願発明にかかる洗浄装置を用いて10分間の洗浄
を行った。図1中、図2と同一符号は、同一または相当
箇所を示し、また、12は超音波振動器、41は洗浄
液、71は洗浄槽である。洗浄槽71の材質には、耐食
性が高く、減衰性の低いシリコンカーバイドを用いるこ
とが好ましい。
【0023】洗浄効果の評価は、洗浄前後において、
ウエハ表面の金属汚染レベル(鉄原子濃度等)を全反射
蛍光X線装置(テクノス製:TREX)を用いて測定す
ることにより、また、ウエハ表面の粒子汚染レベル
(粒子径0.2μm以上の異物数)を異物検査装置(日
立電子エンジニアリング製:LS−6000)を用いて
測定することにより行った。
ウエハ表面の金属汚染レベル(鉄原子濃度等)を全反射
蛍光X線装置(テクノス製:TREX)を用いて測定す
ることにより、また、ウエハ表面の粒子汚染レベル
(粒子径0.2μm以上の異物数)を異物検査装置(日
立電子エンジニアリング製:LS−6000)を用いて
測定することにより行った。
【0024】この結果、洗浄前の金属汚染ウエハ52上
には、Feが2×1013atoms/cm2、Niが検
出限界(3×1010atoms/cm2)以下、Znが
4×1010atoms/cm2、Caが5×1010at
oms/cm2であった。尚、Alについては検出され
たものの基板であるシリコンの影響を強く受け、定量測
定できなかった。また、異物検出装置による測定の結
果、約6000個の付着粒子(異物)が見られた。これ
は、硝酸第2鉄、塩化アルミニウム、硝酸ニッケル、硫
化亜鉛、塩化カルシウムが、超純水にアンモニアと過酸
化水素を溶かした洗浄液中において化学反応し、水酸化
第2鉄や水酸化アルミニウム等となり粒子状に析出し、
これがウエハ上に付着したことによるものである。尚、
これらの水酸化第2鉄や水酸化アルミニウム等は、60
時間の自然乾燥により、それぞれ酸化第2鉄粒子やアル
ミナ粒子等の金属酸化物粒子になってウエハ上に存在す
ると考えられる。
には、Feが2×1013atoms/cm2、Niが検
出限界(3×1010atoms/cm2)以下、Znが
4×1010atoms/cm2、Caが5×1010at
oms/cm2であった。尚、Alについては検出され
たものの基板であるシリコンの影響を強く受け、定量測
定できなかった。また、異物検出装置による測定の結
果、約6000個の付着粒子(異物)が見られた。これ
は、硝酸第2鉄、塩化アルミニウム、硝酸ニッケル、硫
化亜鉛、塩化カルシウムが、超純水にアンモニアと過酸
化水素を溶かした洗浄液中において化学反応し、水酸化
第2鉄や水酸化アルミニウム等となり粒子状に析出し、
これがウエハ上に付着したことによるものである。尚、
これらの水酸化第2鉄や水酸化アルミニウム等は、60
時間の自然乾燥により、それぞれ酸化第2鉄粒子やアル
ミナ粒子等の金属酸化物粒子になってウエハ上に存在す
ると考えられる。
【0025】一方、洗浄前の粒子汚染ウエハ53上の各
種金属汚染原子濃度は、全反射蛍光X線装置のもつ検出
限界(3×1010atoms/cm2)以下の低濃度で
あった。また、異物検出装置による測定では、約500
0個のポリスチレンラテックス標準粒子(PSL)の付
着が見られた。
種金属汚染原子濃度は、全反射蛍光X線装置のもつ検出
限界(3×1010atoms/cm2)以下の低濃度で
あった。また、異物検出装置による測定では、約500
0個のポリスチレンラテックス標準粒子(PSL)の付
着が見られた。
【0026】実施例1 上記金属汚染ウエハ52、および粒子汚染ウエハ53
に、本発明にかかる洗浄方法を適用し、洗浄前後におけ
る汚染状態の評価を行う。即ち、所定の濃度のフッ化水
素と、1.0体積%一定濃度とした過酸化水素を含む水
溶液からなる洗浄液中に評価用シリコンウエハを浸漬
し、該洗浄液に100KHz以上の超音波を加えて10
分間、室温で洗浄することにより、金属汚染ウエハ5
2、および粒子汚染ウエハ53の洗浄を行った。
に、本発明にかかる洗浄方法を適用し、洗浄前後におけ
る汚染状態の評価を行う。即ち、所定の濃度のフッ化水
素と、1.0体積%一定濃度とした過酸化水素を含む水
溶液からなる洗浄液中に評価用シリコンウエハを浸漬
し、該洗浄液に100KHz以上の超音波を加えて10
分間、室温で洗浄することにより、金属汚染ウエハ5
2、および粒子汚染ウエハ53の洗浄を行った。
【0027】具体的には、図1において、21はウエハ
1を収納した製品カセット2を洗浄装置に投入するため
に設けられたローダ装置21であり、ここに投入された
ウエハ1を収納した製品カセット2が、移動ロボット5
0に装備された上下移動用アクチュエータ6を介したハ
ンド5により捕まれ、超純水にフッ化水素と過酸化水素
を溶かした洗浄液41の満たされた洗浄槽71の中に投
入され、汚染粒子と汚染金属の同時洗浄が行われる。こ
の洗浄槽71の外側には、超音波発振器12(本多電子
(株)製:周波数800KHz、消費電力30W)が取
り付けられており、ウエハ1に超音波振動が加えられ
る。洗浄槽71は、洗浄液41により溶解しない材質で
かつ、洗浄槽71の外部に設置される超音波発振器12
から発振される超音波の減衰性が少ないシリコンカーバ
イド75により構成されている。
1を収納した製品カセット2を洗浄装置に投入するため
に設けられたローダ装置21であり、ここに投入された
ウエハ1を収納した製品カセット2が、移動ロボット5
0に装備された上下移動用アクチュエータ6を介したハ
ンド5により捕まれ、超純水にフッ化水素と過酸化水素
を溶かした洗浄液41の満たされた洗浄槽71の中に投
入され、汚染粒子と汚染金属の同時洗浄が行われる。こ
の洗浄槽71の外側には、超音波発振器12(本多電子
(株)製:周波数800KHz、消費電力30W)が取
り付けられており、ウエハ1に超音波振動が加えられ
る。洗浄槽71は、洗浄液41により溶解しない材質で
かつ、洗浄槽71の外部に設置される超音波発振器12
から発振される超音波の減衰性が少ないシリコンカーバ
イド75により構成されている。
【0028】次に、製品カセット2およびウエハ1は、
表面に付着した洗浄液41を洗い流すために超純水35
が満たされた水洗槽23へ移動ロボット50により運ば
れ、水洗(リンス)処理がなされる。
表面に付着した洗浄液41を洗い流すために超純水35
が満たされた水洗槽23へ移動ロボット50により運ば
れ、水洗(リンス)処理がなされる。
【0029】次に、製品カセット2およびウエハ1は、
再び移動ロボット50によりスピン乾燥装置26まで運
ばれ、乾燥される。乾燥された製品カセット2およびウ
エハ1は、27のアンローダ装置へ移動ロボット50に
より運ばれ、洗浄装置から払い出される。尚、ここで示
した乾燥は、スピン乾燥装置を用いて行われるが、他の
IPA乾燥装置やユランゴーニ乾燥装置等を用いること
も可能であり、特にスピン乾燥装置に限定されるもので
はない。
再び移動ロボット50によりスピン乾燥装置26まで運
ばれ、乾燥される。乾燥された製品カセット2およびウ
エハ1は、27のアンローダ装置へ移動ロボット50に
より運ばれ、洗浄装置から払い出される。尚、ここで示
した乾燥は、スピン乾燥装置を用いて行われるが、他の
IPA乾燥装置やユランゴーニ乾燥装置等を用いること
も可能であり、特にスピン乾燥装置に限定されるもので
はない。
【0030】以下の表1、2に、上記洗浄を行った金属
汚染ウエハ52の評価結果を示す。
汚染ウエハ52の評価結果を示す。
【表1】
【表2】 表1は超音波を加えない場合、表2は超音波(800k
Hz)を加えた場合である。また、洗浄液33として
は、超純水に1体積%の過酸化水素を溶解した溶液に、
0〜1.0体積%の異なる濃度のフッ化水素を添加した
洗浄液を用いて、10分間、室温で洗浄をした。なお、
リンスは、超純水を用いて10分間水洗した。
Hz)を加えた場合である。また、洗浄液33として
は、超純水に1体積%の過酸化水素を溶解した溶液に、
0〜1.0体積%の異なる濃度のフッ化水素を添加した
洗浄液を用いて、10分間、室温で洗浄をした。なお、
リンスは、超純水を用いて10分間水洗した。
【0031】表1の超音波を加えない場合は、汚染金属
は、フッ化水素濃度が0.03体積%以上において、F
eは、検出限界(3×1010atoms/cm2)以下
になるまで除去されていることがわかる。一方、表2の
超音波を加えて洗浄した場合では、フッ化水素濃度が、
わずか0.001体積%の場合であっても、Feは、検
出限界(3×1010atoms/cm2)以下になるこ
とがわかる。また、汚染金属の除去特性は、過酸化水素
の濃度にはあまり依存されず、過酸化水素の濃度0.0
5〜50体積%の範囲内で顕著な差異は認められなかっ
た。
は、フッ化水素濃度が0.03体積%以上において、F
eは、検出限界(3×1010atoms/cm2)以下
になるまで除去されていることがわかる。一方、表2の
超音波を加えて洗浄した場合では、フッ化水素濃度が、
わずか0.001体積%の場合であっても、Feは、検
出限界(3×1010atoms/cm2)以下になるこ
とがわかる。また、汚染金属の除去特性は、過酸化水素
の濃度にはあまり依存されず、過酸化水素の濃度0.0
5〜50体積%の範囲内で顕著な差異は認められなかっ
た。
【0032】汚染粒子(金属酸化物粒子)の除去特性に
ついては、表1に示すように、超音波を加えない場合
は、異物数がいずれも数1000個以上であり、除去さ
れにくいことがわかる。むしろ、フッ化水素濃度0.0
5体積%以上において、粒子汚染が進んでいることが認
められる。これに対して、超音波を加えた場合は、フッ
化水素濃度0.001〜0.05体積%の範囲におい
て、異物数が100個以下まで低減でき、顕著な金属酸
化物粒子の除去効果が認められる。しかし、フッ化水素
濃度0.1体積%以上では、徐々に除去されにくくなっ
ている。これは、かかる濃度範囲では、一度除去された
金属酸化物粒子が、洗浄中にウエハに再度付着吸着され
やすくなるため、二次汚染の進行が強まったためと考え
られる。
ついては、表1に示すように、超音波を加えない場合
は、異物数がいずれも数1000個以上であり、除去さ
れにくいことがわかる。むしろ、フッ化水素濃度0.0
5体積%以上において、粒子汚染が進んでいることが認
められる。これに対して、超音波を加えた場合は、フッ
化水素濃度0.001〜0.05体積%の範囲におい
て、異物数が100個以下まで低減でき、顕著な金属酸
化物粒子の除去効果が認められる。しかし、フッ化水素
濃度0.1体積%以上では、徐々に除去されにくくなっ
ている。これは、かかる濃度範囲では、一度除去された
金属酸化物粒子が、洗浄中にウエハに再度付着吸着され
やすくなるため、二次汚染の進行が強まったためと考え
られる。
【0033】かかる結果より、汚染金属および汚染粒子
を同時に除去して清浄なシリコンウエハを得るために
は、最適なフッ化水素濃度の選択が必要であるととも
に、超音波振動の付加も不可欠であることが分かる。な
お、このような汚染粒子(金属酸化物粒子)の除去特性
は、過酸化水素の濃度にあまり依存されず、0.05〜
50体積%まで顕著な差異は認められなかった。しか
し、過酸化水素を全く添加しない場合は、金属酸化物粒
子があまり除去されなかった。
を同時に除去して清浄なシリコンウエハを得るために
は、最適なフッ化水素濃度の選択が必要であるととも
に、超音波振動の付加も不可欠であることが分かる。な
お、このような汚染粒子(金属酸化物粒子)の除去特性
は、過酸化水素の濃度にあまり依存されず、0.05〜
50体積%まで顕著な差異は認められなかった。しか
し、過酸化水素を全く添加しない場合は、金属酸化物粒
子があまり除去されなかった。
【0034】実施例2 本実施例2では、上記実施例1で用いた金属汚染ウエハ
52の代わりに、粒子汚染ウエハ53を用いて洗浄を行
った。洗浄条件は、上記実施例1の場合と同じである。
52の代わりに、粒子汚染ウエハ53を用いて洗浄を行
った。洗浄条件は、上記実施例1の場合と同じである。
【0035】表3に、超音波振動(800kHz)なし
/ありで、10分間ウエハ洗浄した場合のウエハ表面に
存在する異物数(粒子径0.2μm以上の粒子数)につ
いての測定結果を示す。
/ありで、10分間ウエハ洗浄した場合のウエハ表面に
存在する異物数(粒子径0.2μm以上の粒子数)につ
いての測定結果を示す。
【表3】 超音波振動の加えない場合は、異物数がフッ化水素濃度
によらず、いずれの場合も数1000個程度となり、超
音波振動がなければ、異物(PSL粒子)の除去がなさ
れにくいことがわかる。むしろ、フッ化水素濃度0.3
体積%以上において、逆に粒子汚染が進んでいるようで
ある。
によらず、いずれの場合も数1000個程度となり、超
音波振動がなければ、異物(PSL粒子)の除去がなさ
れにくいことがわかる。むしろ、フッ化水素濃度0.3
体積%以上において、逆に粒子汚染が進んでいるようで
ある。
【0036】一方、超音波を加えて洗浄した場合は、フ
ッ化水素濃度が0.00005〜0.1体積%の範囲に
おいて、汚染粒子(PSL粒子)の顕著な除去が認めら
れることがわかる。しかし、0.3体積%以上の濃度で
は、徐々に除去されにくくなり、むしろ、フッ化水素濃
度が0.05体積%以上においては、粒子汚染が、進ん
でいるようである。これは、一度洗浄によりウエハ表面
から除去された汚染粒子(PSL粒子)やその他のウエ
ハ裏面等に付着した未確認粒子が、洗浄中に再度ウエハ
に付着しやすくなるためと考えられる。
ッ化水素濃度が0.00005〜0.1体積%の範囲に
おいて、汚染粒子(PSL粒子)の顕著な除去が認めら
れることがわかる。しかし、0.3体積%以上の濃度で
は、徐々に除去されにくくなり、むしろ、フッ化水素濃
度が0.05体積%以上においては、粒子汚染が、進ん
でいるようである。これは、一度洗浄によりウエハ表面
から除去された汚染粒子(PSL粒子)やその他のウエ
ハ裏面等に付着した未確認粒子が、洗浄中に再度ウエハ
に付着しやすくなるためと考えられる。
【0037】かかる結果より、汚染粒子を除去し、清浄
なウエハを得るには、最適なフッ化水素濃度の選択と、
超音波振動の付加が必要であることが分かる。なお、こ
のような汚染粒子(PSL粒子)の除去特性は、過酸化
水素の濃度にあまり依存されず、0.05〜50体積%
の範囲で、顕著な差異は認められなかった。しかし、過
酸化水素を全く添加しない場合は、汚染粒子の除去が殆
どできなかった。
なウエハを得るには、最適なフッ化水素濃度の選択と、
超音波振動の付加が必要であることが分かる。なお、こ
のような汚染粒子(PSL粒子)の除去特性は、過酸化
水素の濃度にあまり依存されず、0.05〜50体積%
の範囲で、顕著な差異は認められなかった。しかし、過
酸化水素を全く添加しない場合は、汚染粒子の除去が殆
どできなかった。
【0038】比較例1 本比較例は、従来のSC1洗浄を行った場合の洗浄効果
を調べたもので、実施例1に用いた洗浄液41に代え
て、純水にアンモニアと過酸化水素を溶かした洗浄液3
4(アニモニア:過酸化水素:純水=1:1:5)を用
いた以外は、上記実施例1と同様の条件でシリコンウエ
ハの洗浄を行い、評価を行ったものである。
を調べたもので、実施例1に用いた洗浄液41に代え
て、純水にアンモニアと過酸化水素を溶かした洗浄液3
4(アニモニア:過酸化水素:純水=1:1:5)を用
いた以外は、上記実施例1と同様の条件でシリコンウエ
ハの洗浄を行い、評価を行ったものである。
【0039】表4に、純水にアンモニアと過酸化水素を
溶かした洗浄液34を用いて、金属汚染ウエハ52およ
び粒子汚染ウエハ53を、超音波振動なし/ありの条件
で、10分間の室温で洗浄をした場合(SC1洗浄)
の、ウエハ表面のFe等の原子濃度、および異物数(粒
子径0.2μm以上の粒子数)についての測定結果を示
す。
溶かした洗浄液34を用いて、金属汚染ウエハ52およ
び粒子汚染ウエハ53を、超音波振動なし/ありの条件
で、10分間の室温で洗浄をした場合(SC1洗浄)
の、ウエハ表面のFe等の原子濃度、および異物数(粒
子径0.2μm以上の粒子数)についての測定結果を示
す。
【表4】
【0040】まず、粒子汚染(異物数)については、超
音波振動を加えない場合においては、表1、3に示す本
発明の実施例で得られた、超音波振動を加えない場合の
異物数の検出結果より、やや良好な結果が得られ、異物
数が、金属汚染ウエハ52で1386個、粒子汚染ウエ
ハ53で435個となっている。一方、超音波を加えた
場合は、金属汚染ウエハ52、粒子汚染ウエハ53双方
において、表2の最適洗浄条件(フッ化水素濃度0.0
01〜0.03体積%)による洗浄結果とほぼ同程度の
異物数(約30個)となり、優れた洗浄効果が得られて
いることを示している。
音波振動を加えない場合においては、表1、3に示す本
発明の実施例で得られた、超音波振動を加えない場合の
異物数の検出結果より、やや良好な結果が得られ、異物
数が、金属汚染ウエハ52で1386個、粒子汚染ウエ
ハ53で435個となっている。一方、超音波を加えた
場合は、金属汚染ウエハ52、粒子汚染ウエハ53双方
において、表2の最適洗浄条件(フッ化水素濃度0.0
01〜0.03体積%)による洗浄結果とほぼ同程度の
異物数(約30個)となり、優れた洗浄効果が得られて
いることを示している。
【0041】次に、金属汚染については、金属汚染ウエ
ハ52に対する洗浄後のウエハ表面の金属汚染レベル
が、Feの原子濃度が、超音波振動なしの場合は5×1
012atoms/cm2、超音波振動ありの場合は6×
1012atoms/cm2と、いずれの場合も高くな
り、また、他のZn、Caなどの金属もやや高いレベル
となっている。また、粒子汚染ウエハ53に対する洗浄
後のウエハ表面の金属汚染レベルについても、Feの原
子濃度が、超音波振動なしの場合は6×1010atom
s/cm2、超音波振動ありの場合は1×1011ato
ms/cm2となり、洗浄前の汚染状態(3×1010a
toms/cm2以下)よりやや高くなっている。
ハ52に対する洗浄後のウエハ表面の金属汚染レベル
が、Feの原子濃度が、超音波振動なしの場合は5×1
012atoms/cm2、超音波振動ありの場合は6×
1012atoms/cm2と、いずれの場合も高くな
り、また、他のZn、Caなどの金属もやや高いレベル
となっている。また、粒子汚染ウエハ53に対する洗浄
後のウエハ表面の金属汚染レベルについても、Feの原
子濃度が、超音波振動なしの場合は6×1010atom
s/cm2、超音波振動ありの場合は1×1011ato
ms/cm2となり、洗浄前の汚染状態(3×1010a
toms/cm2以下)よりやや高くなっている。
【0042】これらの結果を総合すると、実施例1、2
に示す本発明にかかる洗浄方法は、比較例1に示した従
来の洗浄方法(SC1洗浄)より、特に汚染金属の除去
効果において優れていることがわかる。
に示す本発明にかかる洗浄方法は、比較例1に示した従
来の洗浄方法(SC1洗浄)より、特に汚染金属の除去
効果において優れていることがわかる。
【0043】比較例2 本比較例は、従来のSC2洗浄を行った場合の洗浄効果
を調べたもので、実施例1に用いた洗浄液41に代え
て、純水に塩酸と過酸化水素を溶かした洗浄液35(ア
ンモニア:過酸化水素:純水=1:1:5)を用いた以
外は、上記実施例1と同様の条件でシリコンウエハの洗
浄を行い、評価を行ったものである。
を調べたもので、実施例1に用いた洗浄液41に代え
て、純水に塩酸と過酸化水素を溶かした洗浄液35(ア
ンモニア:過酸化水素:純水=1:1:5)を用いた以
外は、上記実施例1と同様の条件でシリコンウエハの洗
浄を行い、評価を行ったものである。
【0044】表5に、上記洗浄液35を用いて、金属汚
染ウエハ52、粒子汚染ウエハ53を超音波振動なし/
ありの条件で、10分間、室温で洗浄した場合のウエハ
表面に付着した各種金属の原子濃度および異物数(粒子
径0.2μm以上の粒子数)についての測定結果を示
す。
染ウエハ52、粒子汚染ウエハ53を超音波振動なし/
ありの条件で、10分間、室温で洗浄した場合のウエハ
表面に付着した各種金属の原子濃度および異物数(粒子
径0.2μm以上の粒子数)についての測定結果を示
す。
【表5】
【0045】表5から洗浄後の各種金属の原子濃度は、
超音波振動なし/ありにかかわらず、金属汚染ウエハ5
2、粒子汚染ウエハ53ともに、表2の最適洗浄条件
(フッ化水素濃度0.005〜0.03体積%)におけ
る測定結果と同じく検出限界を下回る値(3×1010a
toms/cm2以下)になっており、汚染金属に対し
ては、高い洗浄能力があることが確認できる。
超音波振動なし/ありにかかわらず、金属汚染ウエハ5
2、粒子汚染ウエハ53ともに、表2の最適洗浄条件
(フッ化水素濃度0.005〜0.03体積%)におけ
る測定結果と同じく検出限界を下回る値(3×1010a
toms/cm2以下)になっており、汚染金属に対し
ては、高い洗浄能力があることが確認できる。
【0046】しかし、ウエハ表面に残存する異物数は、
超音波振動なし/ありにかかわらず、金属汚染ウエハ5
2、粒子汚染ウエハ53ともに多く、汚染粒子の除去効
果が期待できないことが分かる。また、この洗浄液にお
いては、超音波を加えることにより、却って2次粒子汚
染が進むこともわかる。
超音波振動なし/ありにかかわらず、金属汚染ウエハ5
2、粒子汚染ウエハ53ともに多く、汚染粒子の除去効
果が期待できないことが分かる。また、この洗浄液にお
いては、超音波を加えることにより、却って2次粒子汚
染が進むこともわかる。
【0047】従って、かかる結果より、実施例1、2に
示す本発明にかかる洗浄方法は、比較例2に示した従来
の洗浄方法(SC2洗浄)より、特に汚染粒子の除去効
果において優れていることがわかる。
示す本発明にかかる洗浄方法は、比較例2に示した従来
の洗浄方法(SC2洗浄)より、特に汚染粒子の除去効
果において優れていることがわかる。
【0048】比較例3 本比較例は、洗浄槽71に使用される材質についての比
較例である。本比較例3では、図1に示す洗浄装置にお
いて、洗浄槽71の材料に、シリコンカーバイトの代わ
りにPFA樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の装
置、同様の洗浄条件にて洗浄評価を行った。
較例である。本比較例3では、図1に示す洗浄装置にお
いて、洗浄槽71の材料に、シリコンカーバイトの代わ
りにPFA樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の装
置、同様の洗浄条件にて洗浄評価を行った。
【0049】この結果、本比較例3では、超音波振動を
加えながら洗浄を行ったにもかかわらず、実施例1にお
いて超音波振動を加えずに洗浄を行った場合と、ほぼ同
程度の洗浄効果しか得られなかった。これは、洗浄槽7
1の外側に設置された超音波発振器12で発振された超
音波のエネルギーの多くが、PFA樹脂で作られた洗浄
槽71に吸収されてしまい、洗浄槽の内部に満たされる
洗浄液41およびシリコンウエハ1に伝わらないためと
考えられる。従って、超音波振動を加えることが不可欠
な本発明にかかる洗浄方法を用いるためには、振動の吸
収が少ないシリコンカーバイド製の洗浄槽71を用いる
ことが好ましいことがわかる。
加えながら洗浄を行ったにもかかわらず、実施例1にお
いて超音波振動を加えずに洗浄を行った場合と、ほぼ同
程度の洗浄効果しか得られなかった。これは、洗浄槽7
1の外側に設置された超音波発振器12で発振された超
音波のエネルギーの多くが、PFA樹脂で作られた洗浄
槽71に吸収されてしまい、洗浄槽の内部に満たされる
洗浄液41およびシリコンウエハ1に伝わらないためと
考えられる。従って、超音波振動を加えることが不可欠
な本発明にかかる洗浄方法を用いるためには、振動の吸
収が少ないシリコンカーバイド製の洗浄槽71を用いる
ことが好ましいことがわかる。
【0050】尚、特開平8−213354号公報記載
の、0.05〜20重量%のフッ化水素と、1〜20重
量%の過酸化水素とを含む洗浄液の洗浄特性は、表2、
3の0.08体積%以上のフッ化水素を用いた場合に相
当するため、殆ど異物の除去効果がないことがわかる。
の、0.05〜20重量%のフッ化水素と、1〜20重
量%の過酸化水素とを含む洗浄液の洗浄特性は、表2、
3の0.08体積%以上のフッ化水素を用いた場合に相
当するため、殆ど異物の除去効果がないことがわかる。
【0051】また、特開平7−115077号公報の超
音波を加えない洗浄条件は、処理温度を除き、表1、3
の本発明の洗浄条件と略同じ条件である。実験結果から
わかるように、かかる洗浄条件では、殆ど異物の除去効
果がないことがわかる。尚、80℃で洗浄を行った場合
も、表1、3と同様の結果が得られる。
音波を加えない洗浄条件は、処理温度を除き、表1、3
の本発明の洗浄条件と略同じ条件である。実験結果から
わかるように、かかる洗浄条件では、殆ど異物の除去効
果がないことがわかる。尚、80℃で洗浄を行った場合
も、表1、3と同様の結果が得られる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるシリコンウエハの洗浄方法を用いることによ
り、従来のRCA法では、別々の工程で除去していた汚
染粒子と微量汚染金属の除去を同時に行うことができ、
更には、界面活性剤の添加も不要であるため、洗浄工程
の簡略化が可能となり、製造コストの低減を図ることが
可能となる。
にかかるシリコンウエハの洗浄方法を用いることによ
り、従来のRCA法では、別々の工程で除去していた汚
染粒子と微量汚染金属の除去を同時に行うことができ、
更には、界面活性剤の添加も不要であるため、洗浄工程
の簡略化が可能となり、製造コストの低減を図ることが
可能となる。
【0053】特に、汚染粒子と微量汚染金属とを同時に
除去することにより、従来のRCA法で発生していたよ
うな、一方の汚染物の除去工程における他方の汚染物の
再付着を防止でき、汚染の極めて少ない清浄なシリコン
ウエハを得ることが可能となる。かかる極めて表面の清
浄なシリコンウエハは、DRAM等、超LSIの製造歩
留まり向上を図るためには不可欠である。
除去することにより、従来のRCA法で発生していたよ
うな、一方の汚染物の除去工程における他方の汚染物の
再付着を防止でき、汚染の極めて少ない清浄なシリコン
ウエハを得ることが可能となる。かかる極めて表面の清
浄なシリコンウエハは、DRAM等、超LSIの製造歩
留まり向上を図るためには不可欠である。
【0054】また、使用する洗浄液が一種類であり、ま
たその濃度が極めて低濃度であるため、薬品の使用量
や、ウエハ表面から洗浄液を洗い流す(リンス)のに必
要とされる超純水の使用量の削減が可能となり、製造工
程の削減、製造コストの低減が可能となる。
たその濃度が極めて低濃度であるため、薬品の使用量
や、ウエハ表面から洗浄液を洗い流す(リンス)のに必
要とされる超純水の使用量の削減が可能となり、製造工
程の削減、製造コストの低減が可能となる。
【0055】また、かかる洗浄工程はフッ化水素による
酸化シリコンのエッチング反応を伴うが、洗浄液を室温
で使用できるため、恒温層等を使用せずにエッチング速
度の制御を容易に行うことができる。
酸化シリコンのエッチング反応を伴うが、洗浄液を室温
で使用できるため、恒温層等を使用せずにエッチング速
度の制御を容易に行うことができる。
【0056】また、洗浄液の温度の昇温に伴う加熱も不
要であるため、ランニングコストの低減が可能となる。
要であるため、ランニングコストの低減が可能となる。
【0057】また、本発明にかかる洗浄槽では、フッ化
水素に溶解しない材質を洗浄槽に用いることにより、安
全性、耐久性に優れた洗浄装置の提供が可能となるとと
もに、超音波振動を吸収しにくいため、超音波振動器に
より発生した振動を有効にウエハ洗浄に用いることが可
能となる。
水素に溶解しない材質を洗浄槽に用いることにより、安
全性、耐久性に優れた洗浄装置の提供が可能となるとと
もに、超音波振動を吸収しにくいため、超音波振動器に
より発生した振動を有効にウエハ洗浄に用いることが可
能となる。
【図1】 本発明にかかる洗浄装置の構成図である。
【図2】 従来のRCA洗浄方法に用いられる洗浄装置
の構成図である。
の構成図である。
1 シリコンウエハ、2 製品カセット、5 ハンド、
6 アクチュエータ、12 超音波発振器、21 ロー
ダ部、23 水洗槽、26 スピン乾燥装置、27 ア
ンローダ部、41 洗浄液、50 移動ロボット、71
洗浄槽。
6 アクチュエータ、12 超音波発振器、21 ロー
ダ部、23 水洗槽、26 スピン乾燥装置、27 ア
ンローダ部、41 洗浄液、50 移動ロボット、71
洗浄槽。
Claims (11)
- 【請求項1】 低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを
含む水溶液からなる洗浄液中にシリコンウエハを浸漬
し、該シリコンウエハに超音波振動を加えて洗浄するこ
とを特徴とするシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項2】 上記フッ化水素の濃度が、0.0001
体積%以上、0.05体積%未満であることを特徴とす
る請求項1に記載のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項3】 上記フッ化水素の濃度が、0.0005
体積%以上、0.05体積%未満であることを特徴とす
る請求項1に記載のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項4】 上記フッ化水素の濃度が、0.001体
積%以上、0.05体積%未満であることを特徴とする
請求項1に記載のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項5】 上記フッ化水素の濃度が、0.001体
積%以上、0.03体積%未満であることを特徴とする
請求項1に記載のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項6】 上記過酸化水素の濃度が、0.0001
体積%以上、50体積%未満であることを特徴とする請
求項1〜5に記載のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項7】 上記超音波振動の振動周波数が、100
kHz以上であることを特徴とする請求項1〜6に記載
のシリコンウエハの洗浄方法。 - 【請求項8】 低濃度のフッ化水素と、過酸化水素とを
含む水溶液からなる洗浄液を保持する洗浄槽であって、 上記洗浄液に浸漬されたシリコンウエハに超音波振動を
加えるための超音波発生器を備えることを特徴とする洗
浄槽。 - 【請求項9】 上記洗浄槽が、シリコンカーバイドから
なることを特徴とする請求項8に記載の洗浄槽。 - 【請求項10】 上記請求項8に記載の洗浄槽と、 上記洗浄槽で洗浄された上記シリコンウエハを水洗する
ための水洗槽と、 上記水洗槽で水洗された上記シリコンウエハを乾燥する
ための乾燥器とを備えることを特徴とするシリコンウエ
ハの洗浄装置。 - 【請求項11】 低濃度のフッ化水素と、過酸化水素と
を含む水溶液からなる洗浄液中に浸漬して、超音波振動
を加えて洗浄したことを特徴とするシリコンウエハ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9342656A JPH11176784A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | シリコンウエハの洗浄方法、洗浄装置および洗浄槽 |
US09/206,154 US20020026952A1 (en) | 1997-12-12 | 1998-12-07 | Method of and device for cleaning silicon wafer, cleaned silicon wafer, and cleaned semiconductor element |
DE19857354A DE19857354A1 (de) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen eines Siliciumwafers, gereinigter Siliciumwafer und gereinigtes Halbleiterelement |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9342656A JPH11176784A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | シリコンウエハの洗浄方法、洗浄装置および洗浄槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11176784A true JPH11176784A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18355469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9342656A Pending JPH11176784A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | シリコンウエハの洗浄方法、洗浄装置および洗浄槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11176784A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112713083A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-27 | 杭州中欣晶圆半导体股份有限公司 | 减少运输途中片盒对硅片表面颗粒的清洗方法 |
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-
1997
- 1997-12-12 JP JP9342656A patent/JPH11176784A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
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