JPH11175485A - 分散システムおよび並列演算制御方法 - Google Patents

分散システムおよび並列演算制御方法

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JPH11175485A
JPH11175485A JP9346369A JP34636997A JPH11175485A JP H11175485 A JPH11175485 A JP H11175485A JP 9346369 A JP9346369 A JP 9346369A JP 34636997 A JP34636997 A JP 34636997A JP H11175485 A JPH11175485 A JP H11175485A
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JP
Japan
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computer
processing
client
virtual machine
client computer
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JP9346369A
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Takashi Ishii
隆 石井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】頻繁に非接続状態となり得る不特定多数のクラ
イアントコンピュータのCPUパワーを並列演算用に援
用することのできる分散システムを提供する。 【解決手段】サーバコンピュータ10の並列演算サービ
ス14は、処理要求クライアントコンピュータ30の専
用アプリケーション32からの処理要求を受信すると、
演算分割部13にその処理内容を通知する。演算分割部
13は、通知された処理内容を部分処理に分割し、その
実行を並列演算処理部12に依頼する。そして、この依
頼を受けた並列演算処理部12は、接続状態にある処理
クライアントコンピュータ20にそれぞれの部分処理を
割り当て、その部分処理に対応する仮想マシンコードを
送信して処理させる。このとき、並列演算処理部12
は、同一の仮想マシンコードを複数の処理クライアント
コンピュータ20に送信し、最初に返却された演算結果
のみを採用するといった演算制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばインタ
ーネットなどの計算機ネットワークを介して構築される
クライアントサーバシステム上で稼動する分散システム
および同システムに適用される並列演算制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】科学技術計算やコンピュータグラフィッ
クス処理などの処理は、必要とするCPUパワーが年々
増加の一途を辿っており、単一CPUでの処理ではその
処理速度に限界が見え始めてきている。そこで、現在で
は、複数のCPUに処理を並行して行なわせることによ
って、総合的な処理速度を向上させる技術が確立してい
る。
【0003】このCPUの並列処理方式には、比較的近
い距離にCPU群を配置する「密結合方式」や、独立性
の高い別バスに配置された複数のCPUを何らかの特殊
バスにより接続して使用する「疎結合方式」などがあ
る。また、さらに結合性が低いものとして、計算機ネッ
トワークに接続されたコンピュータに対して「リモート
プロシジャーコール」を発行することにより、処理を行
なわせる負荷分散処理も存在する。
【0004】一方、一般的なコンピュータは、現在では
ネットワークに接続して使用することが一般化してお
り、業務用の個人端末や、コンシューマ向けのパーソナ
ルコンピュータなどを含めて、多くのコンピュータはイ
ンターネットなどのネットワークに接続されている。特
に、インターネットでは、接続されるコンピュータのC
PUが異なるため、従来ではCPUに依存するバイナリ
コードを直接転送して実行することはできなかったが、
たとえば米サン・マイクロシステムズ社が開発したJa
va言語で記述されたプログラムを実行するJava環
境のように、広く仮想マシンがサポートされる環境が現
れており、仮想マシンのコードを直接転送し実行するこ
とができる環境も一般化しつつある。
【0005】このインターネットのように一般的なネッ
トワークに接続されたコンピュータ同士は、物理的には
互いに接続されており、前述した疎結合またはリモート
プロシジャコールによる並列処理相当の目的で利用でき
る可能性を秘めている。しかしながら、現状では機能的
には独立動作しており、前述したような並列処理のため
には使用されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のコン
ピュータ技術の向上は目覚ましく、コンシューマ向けの
パーソナルコンピュータや業務用の個人端末などでは、
一昔前の汎用コンピュータに匹敵するCPU性能を有し
ている。しかしながら、このようなCPUパワーの向上
にも関わらず、これらがネットワークに接続されたとき
には、WWW(World Wide Web)サーバ
の閲覧や電子メールの送受信程度の負荷の軽い処理が単
独で動作しているケースが多い。すなわち、このCPU
パワーを別目的で利用可能な余地を残している。
【0007】一方、前述したような並列処理方式では、
結合性が高いほど、同一CPU数を接続する場合に通信
オーバヘッドが少なくなり、総合的に高速な処理が期待
できる反面、特殊なハードウェアを必要とするために接
続可能なCPU数が少なくなり、必要とするコストも高
価となるといった問題がある。
【0008】また、リモートプロシジャーコールを使用
する場合には、呼び出し先であるコンピュータがそのプ
ロシジャーを予めサポートしている必要があるため、負
荷分散計画にしたがい、予め機器のセットアップを行っ
ておく必要があり、どのようなコンピュータとの間でも
行なえるものではなく、たとえネットワーク上に多数の
コンピュータが接続されている場合でも、通常は一部の
機器のみが並列処理を行なえるのみである。
【0009】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たものであり、ネットワークに接続された一般的なコン
ピュータに対して、並列処理用のプロシジャを動的にロ
ードし処理を行なわせる手段をもたせることにより、通
常の並列計算機と比較して低価格であり、かつ現在のネ
ットワーク接続機器で行なわれているリモートプロシジ
ャコール方式に比べて汎用性の高い(利用可能機器を多
くできる)並列処理を行なうことのできる分散システム
および並列演算制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、クライアントコンピュータ側に
は、仮想マシンコードで記述されたプログラムを実行す
る環境を備え、一方、サーバコンピュータ側には、自身
と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理する
クライアント管理手段と、いずれかのクライアントコン
ピュータからデータ処理を要求されたときに、その要求
された処理内容を複数の部分処理に分割する分割手段
と、前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮
想マシンコードで記述されたプログラムを前記クライア
ント管理手段が管理する自身と接続状態にある前記デー
タ処理を要求したクライアントコンピュータ以外の他の
クライアントコンピュータに転送して実行させる並列演
算処理手段とを備えるようにしたものである。
【0011】すなわち、この発明によれば、たとえばイ
ンターネットに接続されるWWWブラウザが動作するだ
けのクライアントコンピュータのように、不定期に接続
される不特定多数のクライアントコンピュータで余剰し
ているCPUパワーを援用した並列演算処理が行なえる
ことになる。
【0012】なお、前記並列演算処理手段は、前記部分
処理に対応する仮想マシンコードで記述されたプログラ
ムを転送したクライアントコンピュータからの演算結果
の返送が予め定められた期間を越えてないときに、その
他のクライアントコンピュータに前記部分処理に対応す
る仮想マシンコードで記述されたプログラムを新たに転
送して実行させる手段を有することが好ましい。これに
より、クライアントコンピュータの自身との接続状態の
解消が予測できないインターネットなどにおいても前述
の並列演算処理を問題なく行なえることになる。
【0013】また、前記並列演算処理手段は、同一の部
分処理に対応する仮想マシンコードで記述されたプログ
ラムを複数のクライアントコンピュータに転送して個々
に実行させ、最初に返送された演算結果のみを採用する
手段を有することが好ましい。これにより、様々な種類
のCPUが搭載された不特定多数の(様々なCPUパワ
ーが混在する)クライアントコンピュータが接続され、
かつ自身との接続状態の解消が予測できないインターネ
ットなどにおいても前述の並列演算処理を問題なく行な
えることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に係
るクライアントサーバシステムの構成例を示す図であ
る。図1に示すように、この実施形態のクライアントサ
ーバシステムでは、サーバコンピュータ10が、ネット
ワーク処理部11、並列演算処理部12、演算分割部1
3および並列演算サービス部14を備える。また、処理
クライアントコンピュータ20が、ネットワーク処理部
21、専用ドライバ22、仮想マシンコード実行環境2
3およびWWWブラウザ24を備え、一方、処理要求ク
ライアントコンピュータ30が、ネットワーク処理部3
1および専用アプリケーション32を備える。
【0015】なお、この処理クライアントコンピュータ
20の構成要素と処理要求クライアントコンピュータ3
0の構成要素とは、一つのクライアントコンピュータ上
に共に備えられるものであり、すべてのクライアントコ
ンピュータは、場合によって処理クライアントおよび処
理要求クライアントのいずれにもなり得るが、ここでは
説明を分かりやすくするために、処理クライアントとし
て動作する際に必要となる構成要素と処理要求クライア
ントとして動作する際に必要となる構成要素とを処理ク
ライアントコンピュータ20と処理要求クライアントコ
ンピュータ30とに分けて図示する。
【0016】また、これら各処理部のうち、この発明の
特徴とする構成要素は、サーバコンピュータの並列演算
処理部12、演算分割部13ならびに並列演算サービス
14、処理クライアントコンピュータ20の専用ドライ
バ22、および処理要求クライアントコンピュータ30
の専用アプリケーションである。
【0017】そして、このサーバコンピュータ10、ク
ライアントコンピュータ20,30および通信回線につ
いては、それぞれ現行のインターネットプロバイダのサ
ーバコンピュータ、コンシューマ向けパーソナルコンピ
ュータおよびインターネットが使用されるものとする。
【0018】クライアントコンピュータ20の専用ドラ
イバ22は、サーバ−クライアント間の通信内容を把握
し、並列演算処理要求がサーバコンピュータ10からあ
った場合には、仮想マシンコード実行環境23を利用し
て演算処理を行ない、その結果をサーバコンピュータ1
0に返却する。この仮想マシンコード実行環境23とし
ては、たとえばJAVA環境などを使用する。この環境
は、現在使用可能な多くのオペレーティングシステムが
実装しているため、特別にこの発明のために付加する必
要がない利点がある。
【0019】並列演算サービス14は、サーバコンピュ
ータ10上に配置されるが、そのサービスは、ネットワ
ーク下のクライアントコンピュータ30がサーバコンピ
ュータ10に対して処理要求を行なうことにより機能さ
せる。クライアントコンピュータ30上で並列演算処理
用の処理要求を行なうのが専用アプリケーション32で
ある。
【0020】この専用アプリケーション32は、たとえ
ばCG(コンピュータ・グラフィックス)や行列計算パ
ッケージ、および各種シミュレーターなどの現行並列演
算処理用アプリケーションと同様の機能を実現するが、
演算処理の分割やCPU割り当てなどはサーバコンピュ
ータ10上に配置される並列演算処理部12によって実
行されるため、演算処理に関しては、処理内容のパラメ
ータをサーバコンピュータ10に通知することでサーバ
コンピュータ10に実行させる。ただし、サーバコンピ
ュータ10による処理クライアントの割り当てが終了
し、実際の演算が各クライアントで開始された後には、
それらのクライアントとの演算結果に関するやり取りな
どの雑処理はこの専用アプリケーション32が行なう。
【0021】図2は、この実施形態の並列演算処理部1
2の構成例を示す図である。この並列計算処理部12
は、ネットワークに接続された利用可能なクライアント
コンピュータ20を認識するためのリソースマップ12
1をもつ。また、クライアントコンピュータ20に対す
る処理要求は、仮想マシンコードライブラリ122から
必要コードをクライアントコンピュータ20にロードし
て実行させる。
【0022】以下、図1および図2に示した構成例をも
とに、この実施形態のクライアントサーバシステムの動
作原理を説明する。処理クライアントコンピュータ20
側の動作から見た場合、まず、処理クライアントコンピ
ュータ20は、インターネットプロバイダであるサーバ
コンピュータ10に対して電話回線/ISDNなどによ
り接続要求を行なうが、この発明が適用されるインター
ネットプロバイダに加入している場合には、この接続要
求によって通常のIPアドレス割り当て処理と同時に、
サーバコンピュータ10側では、リソースマップにこの
アドレスが登録され、以降、このクライアントコンピュ
ータ20が接続を切るまでの間、利用可能なリソースと
して扱われる。
【0023】処理クライアントコンピュータ20は、サ
ーバコンピュータ10との接続後、WWWサーバ閲覧な
どの通常のインターネットサービスを利用するが、サー
バコンピュータ10側から並列演算要求が通知された場
合には、専用ドライバ22がその旨を把握し、サーバコ
ンピュータ10から転送される仮想マシンコードを起動
することにより、通常の処理と並行してその演算を行な
い、演算が終了したときに、その旨をサーバコンピュー
タ10に通知する。
【0024】ただし、計算に必要なデータや計算結果デ
ータについては、サーバコンピュータ10を経由せず、
処理要求クライアントとの間で直接やり取りを行なう
(これにより、サーバコンピュータ10の大規模化を防
止する)。
【0025】サーバコンピュータ10は、処理要求クラ
イアントコンピュータ30から並列演算サービスの利用
要求があった場合には、その受け付けを行ない、演算分
割部13により、処理要求内容を各クライアントが実行
すべき個別処理に分割後、並列演算処理部12により、
処理内容を各処理クライアントコンピュータ20に通知
する。その後、各処理クライアントコンピュータ20か
らの終了報告を束ね、全演算処理が終了した時点で、処
理要求クライアントコンピュータ30に対してその旨を
通知することにより、サービスを終了する。
【0026】各部の動作概要として、レイトレイシング
を使用するCGのアニメーション用画面を作成するサー
ビスを想定して以下に説明する(開始画面と終了画面と
の情報から途中画面を補完することで連続画面を作成す
る)。
【0027】(1)専用アプリケーション32 画面精度情報、補完画面数、演算精度、CG空間上の光
源情報、3Dオブジェクト群に関するアニメーション開
始/終了時における形状・材質・色・座標などの数値情
報を定義してサーバコンピュータ10に処理要求を行な
う(サーバコンピュータ10の並列演算サービス14と
して予め登録されている処理内容に必要なパラメータ情
報を提示して処理要求を行なう)。同時に、演算途中結
果の格納などに必要なメモリ領域を自マシン上に確保
し、以降、ネットワーク経由で寄せられる演算結果情報
から、このメモリ上にCGを構築すると同時に、必要情
報の要求があった場合には、その内容をこのメモリから
転送する(このやり取りは処理クライアントコンピュー
タ20との間で行なう)。
【0028】(2)並列演算サービス14・演算分割部
13 並列演算サービス14は、専用アプリケーション32か
らの処理要求がレイトレーシングによるアニメーション
画面作成であることを認識し、専用の演算分割部13に
要求を行なう。演算分割部13では、画面補完用の演算
処理を行ない処理要求があった開始画面と終了画面との
間のCG画面作成用情報を作成する。レイトレイシング
画面は、出力座標の1ドットごとにほぼ独立した演算を
行なえるため、補完画面を含めた全画面ドットの演算処
理を個別にクライアントに割り当てて処理させることも
可能であるが、通信オーバヘッドを考慮し、数百ドット
程度の処理を各処理クライアントコンピュータ20に割
り当てて処理させることとし、演算分割部13は、独立
性の高い一連の処理要求として、並列演算処理部12に
この割り当てにしたがった処理を要求する。処理終了の
ステータスが並列演算処理部12から報告された場合に
は、その旨を処理要求クライアントコンピュータ30に
通知し、サービスを終了する。
【0029】(3)並列演算処理部12 並列演算処理部12は、実行制御部124のインプット
キュー125に格納された演算分割部12から要求され
た一連の処理要求について、リソース割り当て処理実行
部123がその処理に対応する必要コードを仮想マシン
コードライブラリ122から取りだし、リソースマップ
121の情報から処理クライアントコンピュータ20に
割り当て、その割り当て結果を処理要求インタフェース
部127に出力して実際の処理を処理クライアントコン
ピュータ20に行なわせる。
【0030】処理クライアントコンピュータ20には、
処理要求内容と必要な仮想マシンコード(単純なレイト
レーシング用の演算ルーチンと処理要求クライアントコ
ンピュータ30とのインターフェース処理ルーチン)に
処理要求クライアントコンピュータ30のアドレス情報
も付加して通知する。以降の処理は、必要に応じて処理
要求クライアントコンピュータ20と通信して情報のや
り取りを行ないながら処理クライアントコンピュータ2
0が実行する。要求処理が終了した場合、処理クライア
ントコンピュータ20は、その旨の通知を並列演算処理
部12に対して行なう。
【0031】そして、並列演算処理部12は、処理クラ
イアントコンピュータ20群に発行した要求群の全てが
終了した時点で、演算分割部13に対して処理終了の旨
を通知する。ただし、処理クライアントコンピュータ2
0に対する要求は、処理クライアントコンピュータ20
が接続を切った場合や通信障害などの異常が発生した場
合には終了しない。そこで、処理要求は予め同一内容を
2か所以上の処理クライアントコンピュータ20に同時
実行させる。そして、並列演算処理部12は、これらの
何れかが終了した旨の通知を送ってきた場合に処理が終
了したと判断する。また、処理要求クライアントコンピ
ュータ30は、最初に届いた演算結果のみを採用する。
何れも、後から通知される処理クライアントコンピュー
タ20からの情報は破棄する。このような多重化を行な
った全ての処理クライアントが処理を終了できない場合
もあるが、この場合には、タイムアウト監視により並列
演算処理部12が異常を検出し、新たな処理クライアン
トを割り当ててリトライ処理を行なう。
【0032】次に、図3を参照してこの実施形態のクラ
イアントサーバシステムの動作手順を説明する。並列演
算サービス14は、専用アプリケーション32からの処
理要求を受信すると(ステップA1)、演算分割部13
に処理要求を通知し、この通知を受け取った演算分割部
13では、その処理内容を各処理クライアントコンピュ
ータ20への割り当て単位となる個別処理に分割し(ス
テップA2)、その割り当てを並列演算処理部12に依
頼する。
【0033】そして、この依頼を受けた並列演算処理部
12は、演算分割部12から受け取った一連の(分割さ
れた個別の)処理要求をリソースマップ121の情報か
ら処理クライアントコンピュータ20に割り当て(ステ
ップA3)、実際の処理をこれらの処理クライアントコ
ンピュータ20に行なわせる(ステップA4)。
【0034】このように、この実施形態のクライアント
サーバシステムによれば、様々な種類のCPUが搭載さ
れた不特定多数のクライアントコンピュータが接続さ
れ、かつ自身との接続状態の解消が予測できないインタ
ーネットなどにおいても、これらのクライアントコンピ
ュータで余剰しているCPUパワーを援用した並列演算
処理が行なえることになる。
【0035】なお、この発明の手法は、前述した並列演
算計算に目的を限定せず、ネットワーク上の複数のコン
ピュータに同一の処理を行なわせる部分を拡張し、演算
結果を比較する処理を加えて多数決論理により結果を選
択できるようにすることによって、障害発生に強いコン
ピュータシステムを構築することが可能となる(この場
合にはサーバもネットワーク下で多重化する)。
【0036】また、この発明の手法は、ソフトウェアと
しての実現が可能であるため、コンピュータによって実
行させることのできるプログラムとして、フロッピィデ
ィスク、光ディスクおよび半導体メモリなどのコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に格納して頒布することが
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、新たにネットワーク上のクライアントコンピュータ
に仮想マシンコードの実行環境をもたせ、その仮想マシ
ンコードにより処理を実行させる方式としたことによ
り、従来のリモートプロシジャコール方式の負荷分散と
比較して、サーバコンピュータ側のプログラム変更のみ
によって各種の並列処理プログラムを実現できるように
なり、システム構築が容易となることから、多くのクラ
イアントコンピュータのCPUを並列演算用に援用可能
となる。また、従来の並列計算機と比較して、特殊なハ
ードウェアが不要なために低価格に実現することが可能
となる。
【0038】また、新たに利用可能なネットワーク機器
の認識を動的に行なう機構を具備することにより、エン
ドユーザの都合により任意のタイミングで接続状態が変
化する(電源On/Offを含む)機器をも並列演算用
の処理機器として利用できるようになり、特別なコスト
を伴なわずに多くの機器を並列演算用に利用することが
可能となる。
【0039】さらに、複数のクライアントコンピュータ
に同一の処理要求を行なう機構を持たせることにより、
コンシューマ用のパーソナルコンピュータなどの頻繁に
非接続状態となり得るクライアントコンピュータを並列
演算用に使用した場合の弊害をカバーすることができ、
また、高速なマシンと低速なマシンが混在している環境
では、より高速な処理速度が期待できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るクライアントサーバ
システムの構成例を示す図。
【図2】同実施形態の並列演算処理部の構成例を示す
図。
【図3】同実施形態のクライアントサーバシステムの動
作手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…サーバコンピュータ、11…ネットワーク処理
部、12…並列演算処理部、13…演算分割部、14…
並列演算サービス、処理クライアントコンピュータ、2
1…ネットワーク処理部、22…専用ドライバ、23…
仮想マシンコード実行環境、24…WWWブラウザ、3
0…処理要求クライアントコンピュータ、31…ネット
ワーク処理部、32…データ、32…専用アプリケーシ
ョン、121…リソースマップ、122…仮想マシンコ
ードライブラリ、123…リソース割り当て処理実行
部、124…実行制御部、125…インプットキュー、
126…アウトプットキュー、127…処理要求インタ
フェース。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバコンピュータとクライアントコン
    ピュータとが計算機ネットワークを介して接続されるク
    ライアントサーバシステム上で稼働する分散システムに
    おいて、 前記クライアントコンピュータは、仮想マシンコードで
    記述されたプログラムを実行する環境を具備し、 前記サーバコンピュータは、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    するクライアント管理手段と、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割する分割手段と、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムを前記クライアント
    管理手段が管理する自身と接続状態にある前記データ処
    理を要求したクライアントコンピュータ以外の他のクラ
    イアントコンピュータに転送して実行させる並列演算処
    理手段とを具備することを特徴とする分散システム。
  2. 【請求項2】 前記並列演算処理手段は、前記部分処理
    に対応する仮想マシンコードで記述されたプログラムを
    転送したクライアントコンピュータからの演算結果の返
    送が予め定められた期間を越えてないときに、その他の
    クライアントコンピュータに前記部分処理に対応する仮
    想マシンコードで記述されたプログラムを新たに転送し
    て実行させる手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の分散システム。
  3. 【請求項3】 前記並列演算処理手段は、同一の部分処
    理に対応する仮想マシンコードで記述されたプログラム
    を複数のクライアントコンピュータに転送して個々に実
    行させ、最初に返送された演算結果のみを採用する手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の分散システ
    ム。
  4. 【請求項4】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムに適用される前記サーバコンピュータの並列演
    算制御方法において、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    するステップと、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割するステップと、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムを前記管理する自身
    と接続状態にある前記データ処理を要求したクライアン
    トコンピュータ以外の他のクライアントコンピュータに
    転送して実行させるステップとを具備することを特徴と
    する並列演算制御方法。
  5. 【請求項5】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムに適用される前記サーバコンピュータの並列演
    算制御方法において、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    するステップと、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割するステップと、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムを前記管理する自身
    と接続状態にある前記データ処理を要求したクライアン
    トコンピュータ以外の他のクライアントコンピュータに
    転送して実行させるステップと、 前記部分処理に対応する仮想マシンコードで記述された
    プログラムを転送したクライアントコンピュータからの
    演算結果の返送が予め定められた期間を越えてないとき
    に、その他のクライアントコンピュータに前記部分処理
    に対応する仮想マシンコードで記述されたプログラムを
    新たに転送して実行させるステップとを具備することを
    特徴とする並列演算制御方法。
  6. 【請求項6】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムに適用される前記サーバコンピュータの並列演
    算制御方法において、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    するステップと、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割するステップと、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムそれぞれについて、
    前記管理する自身と接続状態にある前記データ処理を要
    求したクライアントコンピュータ以外の他の複数のクラ
    イアントコンピュータに転送して個々に実行させるステ
    ップと、 前記転送した部分処理に対応する仮想マシンコードで記
    述されたプログラムそれぞれについて、最初に返送され
    た演算結果のみを採用するステップとを具備することを
    特徴とする並列演算制御方法。
  7. 【請求項7】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムにおいて前記サーバコンピュータに並列演算制
    御を実行させるためのプログラムであって、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    し、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割し、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムを前記管理する自身
    と接続状態にある前記データ処理を要求したクライアン
    トコンピュータ以外の他のクライアントコンピュータに
    転送して実行させるように前記サーバコンピュータを動
    作させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムにおいて前記サーバコンピュータに並列演算制
    御を実行させるためのプログラムであって、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    し、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割し、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムを前記管理する自身
    と接続状態にある前記データ処理を要求したクライアン
    トコンピュータ以外の他のクライアントコンピュータに
    転送して実行させ、 前記部分処理に対応する仮想マシンコードで記述された
    プログラムを転送したクライアントコンピュータからの
    演算結果の返送が予め定められた期間を越えてないとき
    に、その他のクライアントコンピュータに前記部分処理
    に対応する仮想マシンコードで記述されたプログラムを
    新たに転送して実行させるように前記サーバコンピュー
    タを動作させるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 サーバコンピュータと仮想マシンコード
    で記述されたプログラムを実行する環境を備えたクライ
    アントコンピュータとが計算機ネットワークを介して接
    続されるクライアントサーバシステム上で稼働する分散
    システムにおいて前記サーバコンピュータに並列演算制
    御を実行させるためのプログラムであって、 自身と接続状態にあるクライアントコンピュータを管理
    し、 いずれかのクライアントコンピュータからデータ処理を
    要求されたときに、その要求された処理内容を複数の部
    分処理に分割し、 前記分割手段により得られた部分処理に対応する仮想マ
    シンコードで記述されたプログラムそれぞれについて、
    前記管理する自身と接続状態にある前記データ処理を要
    求したクライアントコンピュータ以外の他の複数のクラ
    イアントコンピュータに転送して個々に実行させ、 前記転送した部分処理に対応する仮想マシンコードで記
    述されたプログラムそれぞれについて、最初に返送され
    た演算結果のみを採用するように前記サーバコンピュー
    タを動作させるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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