JPH11175464A - 調停装置および方法 - Google Patents

調停装置および方法

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JPH11175464A
JPH11175464A JP34139897A JP34139897A JPH11175464A JP H11175464 A JPH11175464 A JP H11175464A JP 34139897 A JP34139897 A JP 34139897A JP 34139897 A JP34139897 A JP 34139897A JP H11175464 A JPH11175464 A JP H11175464A
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Masataka Ozaka
匡隆 尾坂
Tsutomu Sekibe
勉 関部
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トータルとしてのデータ転送効率を向上さ
せ、メモリのデータ転送性能を有効に使用することがで
きる調停装置および方法を提供する。 【解決手段】 転送要求受付部211は、各処理装置か
らの転送要求BRi(iは1または2)を受け付けて、
バス使用権利駐在ラウンドロビン方式に基づいてデータ
転送処理すべき転送要求BRiを決定し、その旨の要求
を転送許可出力部212に出力する。転送許可出力部2
12は、転送要求受付部211からの要求に従って対応
する第iの処理装置に対し、転送許可BGiを出力す
る。各処理装置に含まれる前要求出力部111,121
は、今すぐには必要ではないが、将来データ転送を行う
予定があるということを調停装置21に連絡するための
前転送要求BRi’を出力する。本要求出力部112,
122は、今までと同様に、本当にデータ転送が必要な
場合の転送要求BRiを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調停装置および方
法に関し、より特定的には、デジタル圧縮または伸長さ
れた映像や音声等のデータと、CPU(コンピュータ・
プロセシング・ユニット)のプログラム等とを、混在し
て蓄積可能な共有メモリを有するシステムにおける調停
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル放送受信機などに代表さ
れるように、デジタル静止画や動画の自然画表示とCP
U等による幾何学的なグラフィックス表示を同時に行な
う映像システムが一般化している。この映像システムに
おいて、CPU、デジタル画像の表示およびグラフィッ
クスの表示を行う各処理装置は、それぞれの処理装置ご
とに必要な容量のメモリを有し、必要なときにメモリに
対してデータの転送が可能であった。
【0003】図13(a)は、従来の映像システムの構
成の一例を示すブロック図である。図13(a)におい
て、従来の映像システムは、チューナ/復調部501
と、MPEG(Moving Picture Experts Group)のTS
デコーダ502、MPEGのAVデコーダ504、グラ
フィックス制御506およびCPU508の処理装置と
を備える。そして、これらの処理装置は、それぞれ独自
にローカルメモリ503,505、グラフィックメモリ
507およびプログラムメモリ509を有しており、そ
れぞれ必要に応じて個別にデータ転送を行なっている。
しかし、近年の技術革新による1個のチップに内蔵でき
るメモリ容量の増加とメモリ転送速度の増大に伴い、各
処理装置ごとに分散していたメモリが共有化される傾向
がある。
【0004】図13(b)は、上記メモリの共用化がさ
れた従来の映像システムの構成の一例を示すブロック図
である。図13(b)に示す従来の映像システムは、図
13(a)に示す従来の映像システムにおいて個別に構
成されていたTSデコーダ502、AVデコーダ50
4、グラフィックス制御506およびCPU508の機
能を、1つの機能ブロック520にまとめて構成してい
る。また、ローカルメモリ503,505、グラフィッ
クメモリ507およびプログラムメモリ509を共用化
し、1つのメモリブロック530にまとめて構成してい
る。
【0005】このように、1つのメモリブロック530
に対して複数の処理装置からデータ転送が行われる場
合、機能ブロック520とメモリブロック530との間
におけるデータ転送の調停を行う調停装置が必要であ
る。調停装置とは、各処理装置から競合するデータ転送
要求に対し、予め定めた手法でデータ転送の順番を決定
するものである。
【0006】図14は、従来の調停装置540を用いた
映像システムの主要な構成部分の一例を示す図である。
図14を参照して、調停装置540は、機能ブロック5
20、すなわち各処理装置からのデータ転送要求を示す
信号BR(Bus Request)を受け付けた後、ある手法を用
いて転送順位を決定し、任意の1つの処理装置に対して
データ転送許可を示す信号BG(Bus Grant)を出力す
る。この転送許可BGを受けた処理装置は、この後デー
タ転送を開始する。
【0007】上記調停装置540におけるデータ転送順
位を決定する手法として、従来から固定優先順位方式や
ラウンドロビン方式等が用いられている。以下、図15
〜図17を参照して、上記ラウンドロビン方式のうち、
バス使用権利駐在ラウンドロビン方式を一例に挙げて説
明する。
【0008】図15は、従来のバス使用権利駐在ラウン
ドロビン方式の調停装置の構成の一例を示すブロック図
である。図16は、図15の従来のバス使用権利駐在ラ
ウンドロビン方式の調停方法の状態遷移を示す図であ
る。図17は、図15の従来の調停システムにおけるデ
ータ転送タイミングの一例を示す図である。図17にお
ける信号は、ローアクティブである。なお、以下、図1
5〜図17においては、説明を容易にするため、データ
転送要求を行なう処理装置として、第1および第2の処
理装置の2つが存在する場合について述べる。
【0009】図15において、第i(iは1または2、
以下同じ)の処理装置からの転送要求BRiを受け付け
ると、転送要求受付部541は、いずれかの処理装置が
バスを使用中(ビジー)であることを示す信号BB(Bu
s Busy)によってバスが使用中であるか否かを判断す
る。バスビジーBBは、各処理装置のいずれかがバスを
使用している場合にアクティブとなる信号である。この
判断時点でバスが使用中でなければ、転送要求受付部5
41は、転送許可出力部542に対して転送許可要求信
号を出す。転送許可要求信号を受けた転送許可出力部5
42は、その時点でバス使用権利(すぐにバスが使用で
きるという優先的な権利をいう)がどこに駐在している
かを判定する。ここで、上記転送要求BRiが、バス使
用権利が駐在している処理装置からの要求であれば、す
でに転送許可BGiが出されたままであるので、引き続
き当該処理装置に対して転送許可BGiを出し続ける。
一方、上記転送要求BRiが、バス使用権利が駐在して
いない処理装置からの要求であれば、当該処理装置に対
し転送許可BGiが出力される。
【0010】このように、バス使用権利が駐在している
処理装置は、転送要求信号BRiを調停装置540に出
力すると同時にデータ転送を開始できる。一方、バス使
用権利が駐在していない処理装置は、転送要求信号BR
iを調停装置540に出力して、転送許可信号BGiを
受け取った後に初めてデータ転送を開始できる。
【0011】次に、図16を参照して、従来のバス使用
権利駐在ラウンドロビン方式の調停装置の状態遷移を説
明する。図16において、丸図形は状態を表し、矢印は
状態の遷移を表す。そして、状態「駐在i」は、第iの
処理装置に対してバス使用権利が存在していることを示
し、状態「許可i」は、第iの処理装置に対してデータ
転送の許可が下りていることを示す。また、遷移616
上に記述した‘!BB&BR1’等は、状態を遷移する
ための条件を示しており、この場合、バスビジーBBの
発生がなく、かつ、転送要求BR1の発生があることを
表している。
【0012】初期状態は、状態「駐在1」であるとする
(状態601)。この状態「駐在1」は、第2の処理装
置が転送要求BR2を出さない限り維持される。状態
「駐在1」において、第1の処理装置のみが転送要求B
R1を出した場合は、すでに転送許可BG1が出力され
ているため、状態「駐在1」が維持されたまま(遷移6
21)待ち時間なしでデータ転送が開始される。しか
し、状態「駐在1」において、第2の処理装置が転送要
求BR2を出力した場合は、状態「許可2」へ遷移する
とともに、第2の処理装置に対する転送許可BG2が出
力される(遷移611,状態602)。
【0013】状態「許可2」においては、転送許可BG
2を与えられた第2の処理装置は、バスビジーBBを見
ながら(遷移622)第1の処理装置のデータ転送が終
了するのを待って自らのデータ転送を開始する。そし
て、第2の処理装置のデータ転送が終了すると、状態
「駐在2」に遷移して次の転送要求BRiがあるまで待
機する(遷移612,状態603)。しかし、この状態
「許可2」における第2の処理装置のデータ転送中に第
1の処理装置の転送要求BR1が発生すると、第2の処
理装置のデータ転送の終了後に、直接状態「許可1」へ
遷移するとともに、第1の処理装置に対して転送許可B
G1が出される(遷移616,状態604)。なお、も
ちろん状態「許可2」において、第2の処理装置の転送
要求BR2が出し続けられている場合には、状態「許可
2」にとどまり、第2の処理装置からの転送要求BR2
に対する処理を続ける(状態602)。
【0014】上記処理は、状態「駐在2」および状態
「許可1」においても、同様に行われる(状態603お
よび604)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバス使用権利駐在ラウンドロビン方式の調停装置5
40は、一の処理装置からのデータ転送要求に対し、バ
ス使用権利が他の処理装置に対して駐在状態にある場
合、当該一の処理装置のデータ転送を開始するまでに2
サイクルの遅延が必ず発生するという問題がある(図1
7において、第12のクロック目に転送要求BR1を出
力した後、第14のクロック目に第1の処理装置のデー
タ転送が開始されるまでの2サイクルの遅延)。また、
データ転送要求を受けた調停装置540は、メモリ53
0の同一ページへの転送や、リード転送を優先的に行な
うことがトータルの転送効率のアップにつながることが
考慮されていないことも問題である。さらに、特に緊急
性を必要としないデータ転送の場合も、バス使用権利駐
在ラウンドロビン方式に従ってデータ転送が行なわれて
しまうため、システム全体の性能の低下につながるとい
う問題がある。
【0016】それ故、本発明の目的は、トータルとして
のデータ転送効率を向上させ、メモリのデータ転送性能
を有効に使用することができる調停装置および方法を提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、複数の処理装置により共有された記憶装置と当
該複数の処理装置との間の競合するデータ転送を、デー
タ転送要求があった処理装置のいずれか1つに対してデ
ータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置であ
って、前回行ったデータ転送に関する転送アドレス、転
送サイズおよび読み出し書き込み等の関連情報を記憶す
る記憶手段と、複数の処理装置のそれぞれに対応し、今
回の受け付けたデータ転送要求に関する関連情報と記憶
手段に記憶されている前回の関連情報とを、それぞれ比
較する複数の比較手段と、複数の比較手段が出力するそ
れぞれの比較結果と予め定めた規則とに基づいて、複数
の処理装置のデータ転送順序を決定する転送順序決定手
段と、転送順序決定手段に従い、複数の処理装置に対し
てデータ転送権利を付与するデータ転送処理手段とを備
える。
【0018】上記のように、第1の発明によれば、今回
の受け付けたデータ転送要求に関する関連情報(例え
ば、転送データのページアドレス,バンクアドレス、転
送データサイズやリード/ライト等)の同一性を考慮し
てデータ転送の順序を求める。これにより、ページアド
レスが変化することによるロー(行)アドレスの再入力
や、転送データサイズが変化することによるコマンドの
再設定等のオーバーヘッドを最低限に押さえることが可
能となり、記憶装置に対するデータ転送効率を向上させ
ることができる。
【0019】第2の発明は、第1〜第N(Nは2以上の
整数)の処理装置により共有された記憶装置と当該第1
〜第Nの処理装置との間の競合するデータ転送を、デー
タ転送要求があった処理装置のいずれか1つに対してデ
ータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置であ
って、第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応してお
り、対応する当該第i(i=1,2,…,N)の処理装
置のデータ転送が行われていない時間をカウントし、当
該データ転送が開始した時点でカウント値をクリアする
第1〜第Nの非転送時間カウンタと、第1〜第Nの処理
装置のそれぞれに対応しており、予め定めた値を格納す
る第1〜第Nのレジスタと、第iの非転送時間カウンタ
の値と第iのレジスタの値とを比較し、当該第iの非転
送時間カウンタの値が当該第iのレジスタの値に達した
場合に、予め定めた比較結果を出力する第1〜第Nの比
較手段と、第1〜第Nの比較手段が出力する各々の比較
結果に基づいて、第1〜第Nの処理装置のデータ転送順
序を決定する転送順序決定手段と、転送順序決定手段に
従い、第1〜第Nの処理装置に対してデータ転送権利を
付与するデータ転送処理手段とを備え、第iの非転送時
間カウンタの値が第iのレジスタの値に達するまでは、
第iの処理装置以外のデータ転送を優先的に行い、当該
第iの非転送時間カウンタの値が当該第iのレジスタの
値に達した場合は、当該第iの処理装置のデータ転送を
行うことを特徴とする。
【0020】上記のように、第2の発明によれば、各処
理装置ごとにデータ転送をしていない時間をカウント
し、予め定めた時間に達するまでは、それぞれ処理装置
のデータ転送処理を制限する。これにより、一定の時間
内に決められた回数のデータ転送を行なえばよい処理装
置と急を要する処理装置とのデータ転送の調停を、効率
的に行なうことができる。従って、優先的にデータ転送
を行う必要がある処理装置の実行性能の向上を図ること
ができる。
【0021】第3の発明は、第2の発明において、第1
〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、対応する
当該第iの処理装置のデータ転送が行われていない時間
をカウントし、当該データ転送を最後まで完了した時点
でカウント値をクリアする第1〜第Nの非転送限界時間
カウンタと、第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応し
ており、予め定めた値を格納する第1〜第Nの限界時間
レジスタと、第iの非転送限界時間カウンタの値と第i
の限界時間レジスタの値とを比較し、当該第iの非転送
限界時間カウンタの値が当該第iの限界時間レジスタの
値に達した場合に、予め定めた限界比較結果を出力する
第1〜第Nの限界比較手段とをさらに備え、転送順序決
定手段は、第1〜第Nの限界比較手段のいずれかが限界
比較結果を出力した場合には、当該限界比較結果を優先
して当該第1〜第Nの処理装置のデータ転送順序を決定
し、第iの非転送限界時間カウンタの値が第iの限界時
間レジスタの値に達した場合には、当該第iの処理装置
のデータ転送を最優先して最後まで行うことを特徴とす
る。
【0022】上記のように、第3の発明によれば、第2
の発明において、さらに各処理装置ごとにデータ転送を
していない時間をカウントし、予め定めた時間に達する
までは、それぞれ処理装置のデータ転送処理を制限する
とともに、予め限界時間をレジスタに設定して当該限界
時間に達した場合には、最優先でデータ転送処理を行
う。これにより、急を要する処理装置のデータ転送処理
を優先的に行なうとともに、急を要しないが限界時間内
に一定量のデータ転送を必要とする処理装置について
も、限界時間内のデータ転送の完了を保証することがで
きる。
【0023】第4の発明は、第1〜第N(Nは2以上の
整数)の処理装置により共有された記憶装置と当該第1
〜第Nの処理装置との間の競合するデータ転送を、デー
タ転送要求があった処理装置のいずれか1つに対してデ
ータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置であ
って、第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応してお
り、対応する当該第i(i=1,2,…,N)の処理装
置のデータ転送が行われていない時間をカウントし、当
該データ転送を最後まで完了した時点でカウント値をク
リアする第1〜第Nの非転送限界時間カウンタと、第1
〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、予め定め
た値を格納する第1〜第Nの限界時間レジスタと、第i
の非転送限界時間カウンタの値と第iの限界時間レジス
タの値とを比較し、当該第iの非転送限界時間カウンタ
の値が当該第iの限界時間レジスタの値に達した場合
に、予め定めた限界比較結果を出力する第1〜第Nの限
界比較手段と、第1〜第Nの限界比較手段が出力する各
々の限界比較結果に基づいて、第1〜第Nの処理装置の
データ転送順序を決定する転送順序決定手段と、転送順
序決定手段に従い、第1〜第Nの処理装置に対してデー
タ転送権利を付与するデータ転送処理手段とを備え、第
iの非転送限界時間カウンタの値が第iの限界時間レジ
スタの値に達した場合は、当該第iの処理装置のデータ
転送を最優先して最後まで行うことを特徴とする。
【0024】上記のように、第4の発明によれば、各処
理装置ごとにデータ転送をしていない時間をカウント
し、予め限界時間をレジスタに設定して当該限界時間に
達した場合には、最優先でデータ転送処理を行う。これ
により、急を要しないが限界時間内に一定量のデータ転
送を必要とする処理装置について、限界時間内のデータ
転送を完了することができる。
【0025】第5の発明は、複数の処理装置により共有
された記憶装置と当該複数の処理装置との間の競合する
データ転送を、データ転送要求があった処理装置に対し
てデータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置
によって制御する調停システムであって、複数の処理装
置は、将来データ転送を行うことを前もって示すデータ
転送前要求と、現時点においてデータ転送が必要なこと
を示すデータ転送本要求とを出力する要求出力手段をそ
れぞれ備え、調停装置は、複数の処理装置のいずれかか
ら受けたデータ転送前要求に基づいて、当該データ転送
前要求を出力した処理装置に対してデータ転送権利を付
与する転送前要求処理手段とを備える。
【0026】上記のように、第5の発明によれば、将来
的にデータ転送が発生する可能性がある処理装置から調
停装置に対し、実際のデータ転送要求を出力する前に予
めデータ転送前要求を出力することで、転送前要求処理
手段前は、もって当該データ転送前要求を出力した処理
装置側へバス使用権利を付与することができる。これに
より、上記処理装置は、データ転送本要求に時に直ちに
データ転送を開始することができ、データ転送効率を向
上させることができる。
【0027】第6の発明は、複数の処理装置により共有
された記憶装置と当該複数の処理装置との間の競合する
データ転送を、データ転送要求があった処理装置に対し
てデータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置
によって制御する調停システムであって、複数の処理装
置は、データ転送要求に付随して当該データ転送要求の
優先度を示す信号を出力し、調停装置は、複数の処理装
置が出力する優先度を判定し、高い優先度を出力した処
理装置を優先してデータ転送権利を付与するデータ転送
処理手段とを備える。
【0028】上記のように、第6の発明によれば、各処
理装置からのデータ転送要求とともに当該データ転送要
求の優先度を示す信号を一緒に出力する。これにより、
調停装置は、各処理装置のデータ転送処理の優先順位付
けが最適化でき、データ転送効率を向上することができ
る。
【0029】第7の発明は、複数の処理装置により共有
された記憶装置と当該複数の処理装置との間の競合する
データ転送を、データ転送要求があった処理装置に対し
てデータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置
によって制御する調停方法であって、複数の処理装置
が、実際のデータ転送を行う前に、将来データ転送を行
うことを示すデータ転送前要求を出力する第1のステッ
プと、調停装置が、複数の処理装置のいずれかから受け
たデータ転送前要求に基づいて、当該データ転送前要求
を出力した処理装置にデータ転送権利を付与する第2の
ステップとを備え、データ転送前要求を出力した処理装
置が実際のデータ転送を行う場合、前もって付与された
データ転送権利によって、直ちにデータ転送を開始する
ことができることを特徴とする、調停方法。
【0030】上記のように、第7の発明によれば、将来
的にデータ転送が発生する可能性がある処理装置から調
停装置に対し、実際のデータ転送要求を出力する前に予
めデータ転送前要求を出力するステップと、調停装置が
前もって当該データ転送前要求を出力した処理装置側へ
バス使用権利を付与するステップとを設ける。これによ
り、上記処理装置は、データ転送本要求に時に直ちにデ
ータ転送を開始することができ、データ転送効率を向上
させることができる。
【0031】第8の発明は、複数の処理装置により共有
された記憶装置と当該複数の処理装置との間の競合する
データ転送を、データ転送要求があった処理装置に対し
てデータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停装置
によって制御する調停方法であって、複数の処理装置
が、データ転送要求に付随して当該データ転送要求の優
先度を示す信号を出力する第1のステップと、調停装置
が、複数の処理装置が出力する優先度を判定する第2の
ステップと、第2のステップでの判定の結果、調停装置
が、高い優先度を出力した処理装置を優先してデータ転
送権利を付与する第3のステップとを備え、複数の処理
装置のそれぞれ自らが所望する優先度に基づいた順序に
より、データ転送を行うことを特徴とする、調停方法。
【0032】上記のように、第8の発明によれば、各処
理装置からのデータ転送要求とともに当該データ転送要
求の優先度を示す信号を一緒に出力するステップと、調
停装置が優先度を判定するステップとを設ける。これに
より、調停装置は、各処理装置のデータ転送処理の優先
順位付けが最適化でき、データ転送効率を向上すること
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の各実施
形態に係る調停装置および方法を用いたシステムの構成
を示す図である。図1において、本システムは、機能ブ
ロック11と、調停装置2N(以下の説明において、第
1の実施形態では調停装置21と、第2の実施形態では
調停装置22と、第3の実施形態では調停装置23と、
第4の実施形態では調停装置24と、第5の実施形態で
は調停装置25とする)と、メモリブロック31とを備
える。
【0034】機能ブロック11は、上述した従来の機能
ブロックと同様に、MPEGのTSデコーダ、MPEG
のAVデコーダ、グラフィックス制御およびCPU等の
複数の処理装置を含んでいる。そして、メモリブロック
31は、上記複数の処理装置に必要なメモリを共有化し
て使用する。なお、以下の説明を容易にするため、機能
ブロック11に含まれる調停の対象となる処理装置は、
第1および第2の処理装置の2つが存在するものとす
る。
【0035】(第1の実施形態)図2は、本発明の第1
の実施形態に係る調停方法を用いたシステムの主要部の
構成を示すブロック図である。図2において、調停装置
21は、転送要求受付部211と、転送許可出力部21
2とを備える。機能ブロック11は、第1の処理装置1
10と、第2の処理装置120とを備える。さらに、第
1および第2の処理装置は、それぞれ前要求出力部11
1,121と、本要求出力部112,122とを含む。
【0036】転送要求受付部211は、各処理装置から
の転送要求BRi(iは1または2、以下各実施形態に
て同じ)を受け付けて、バス使用権利駐在ラウンドロビ
ン方式に基づいてデータ転送処理すべき転送要求BRi
を決定し、その旨の要求を転送許可出力部212に出力
する。転送許可出力部212は、転送要求受付部211
からの要求に従って対応する第iの処理装置に対し、転
送許可BGiを出力する。各処理装置に含まれる前要求
出力部111,121は、今すぐには必要ではないが、
将来データ転送を行う予定があるということを調停装置
21に連絡するための前転送要求BRi’を出力する。
本要求出力部112,122は、今までと同様に、本当
にデータ転送が必要な場合の転送要求BRiを出力す
る。
【0037】次に、図17を参照しつつ、本第1の実施
形態の調停方法を用いたシステムが行う調停方法につい
て説明する。今、第2の処理装置120にバス使用権利
が存在する状態「駐在2」にあり(状態504)、第1
の処理装置110が転送要求BR1を出力する場合を考
える。第1の処理装置110において将来データ転送要
求を出力することが判明した場合(例えば、当該第1の
処理装置110がCPUである場合、キャッシュミスが
発生してメモリ31からデータをリードする必要が生じ
た場合等)、第1の処理装置110は、まず、調停装置
21に対して前転送要求BR1’を1クロック分のみ出
力する。調停装置21は、この前転送要求BR1’を受
けて、状態を「許可1」へ遷移させる(遷移510,状
態501)。ここで、第1の処理装置110が出力する
前転送要求BR1’は、将来のデータ転送の可能性を示
すものであり、実際には、今第1の処理装置110は、
何らデータ転送を開始しない。このため、機能ブロック
11から調停装置21へはバスビジーBBは出力されな
い(アクティブではない)。よって、調停装置21は、
バスビジーBBも第2の処理装置120からの転送要求
BR2も存在しないため、状態をすぐさま「駐在1」へ
遷移させる(遷移506,状態502)。
【0038】上記内容を、図3と図18とを比較して、
データ転送のタイミング上で説明する。図3は、本第1
の実施形態に係る調停システムにおけるデータ転送のタ
イミングを示す図である。図17に示す従来の調停方法
を用いた転送の場合、第12クロック目に第1の処理装
置から転送要求BR1を出力している。このため、実際
にデータ転送を開始するのは「駐在2」→「許可1」→
「駐在1」の状態を遷移した後の第14クロック目とな
る。これに対して、図3に示す本第1の実施形態に係る
調停方法では、第8クロック目に上述の前転送要求BR
1’を出力して第9および第10クロックのサイクルで
前もって「駐在1」まで遷移させている。このため、第
12クロックに本当の転送要求BR1が出力された場合
でも、待ち時間がなく直ちにデータ転送を開始すること
ができる。
【0039】以上のように、本第1の実施形態に係る調
停方法は、将来的にデータ転送が発生する可能性がある
処理装置から調停装置21に対し、実際の転送要求BR
を出力する前に予め前転送要求BR’を出力する。これ
により、調停装置21は、バス使用権利がどの処理装置
に駐在している状態であっても、前転送要求BR’を出
力した処理装置側へ駐在状態を遷移させることができ
る。従って、上記処理装置は、データ転送要求BRに時
に直ちにデータ転送を開始することができ、データ転送
効率を向上させることができる。
【0040】なお、前転送要求BR’を出した処理装置
が、その後実際にデータ転送を行わなくても、これ以降
のデータ転送は、何ら支障なく通常どおり行われる。ま
た、本転送要求前に複数の処理装置から前転送要求が出
力されても、バス使用権利の駐在状態が変わるだけなの
で、データ転送に不都合が発生することはない。
【0041】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る調停装置は、複数の処理装置からの転送要求B
Rが競合した場合に、予め定めた優先度に基づいて適切
なデータ転送処理の順位を決定し、データ転送効率の向
上を図ることを目的としている。
【0042】図4は、本発明の第2の実施形態に係る調
停装置22の構成を示すブロック図である。図4におい
て、調停装置22は、転送要求受付部211と、転送許
可出力部212と、結果比較部221と、第1および第
2の結果判断部222および223と、ページアドレス
記憶部224と、バンクアドレス記憶部225と、サイ
ズ記憶部226と、ページアドレス比較部227と、バ
ンクアドレス比較部228と、サイズ比較部229とを
備える。
【0043】ページアドレス記憶部224は、メモリ3
1内のバンクの各々に関して、前回行ったデータ転送の
ページアドレス箇所を記憶する。バンクアドレス記憶部
225は、前回行ったデータ転送のメモリ31内のバン
クアドレス箇所を記憶する。サイズ記憶部226は、前
回行ったデータ転送のサイズ情報を記憶する。なお、ペ
ージアドレス記憶部224、バンクアドレス記憶部22
5およびサイズ記憶部226に記憶される内容は、必要
に応じメモリインタフェースを介してメモり31へ出力
される(図示せず)。
【0044】ページアドレス比較部227は、第1およ
び第2の処理装置がそれぞれ要求するデータ転送のペー
ジアドレスとページアドレス記憶部224に記憶されて
いる前回のページアドレスとを同一バンクに関し各々比
較して、その比較出力を第1および第2の結果判断部2
22および223へそれぞれ出力する。バンクアドレス
比較部228は、第1および第2の処理装置がそれぞれ
要求するデータ転送のバンクアドレスとバンクアドレス
記憶部225に記憶されている前回のバンクアドレスと
を各々比較し、その比較出力を第1および第2の結果判
断部222および223へそれぞれ出力する。サイズ比
較部229は、第1および第2の処理装置がそれぞれ要
求するデータ転送のサイズ情報とサイズ記憶部226に
記憶されている前回のサイズ情報とを各々比較し、その
比較出力を第1および第2の結果判断部222および2
23へそれぞれ出力する。
【0045】第1の結果判断部222は、第1の処理装
置に関する比較結果およびデータ転送処理がリード/ラ
イトを示す信号とを入力し、これらから第1の処理装置
の要求について優先順位を判断して結果比較部221に
出力する。第2の結果判断部223は、第2の処理装置
に関する比較結果およびデータ転送処理がリード/ライ
トか示す信号とを入力し、これらから第2の処理装置の
要求について優先順位を判断して結果比較部221に出
力する。結果比較部221は、第1の結果判断部222
の出力と第2の結果判断部223の出力とを入力し、第
1の処理装置と第2の処理装置の転送要求のどちらが優
先するかを判断し、転送要求受付部211に伝える。
【0046】転送要求受付部211は、結果比較部22
1から出力された優先順位に基づいて、要求を転送許可
出力部212に出力する。転送許可出力部212は、転
送要求受付部211からの要求に従って対応する第iの
処理装置に対し、転送許可BGiを出力する。
【0047】次に、調停装置22における判断動作につ
いて説明する。なお、以下調停装置22において、第1
の処理装置からの転送要求BR1と第2の処理装置から
の転送要求BR2とが競合した場合を考える。
【0048】まず、第1の処理装置からの転送要求BR
1に対する判断処理は、以下のようである。ページアド
レス比較部227は、転送要求BR1のうちページアド
レスのデータを入力する。ここで、ページアドレス記憶
部224は、前回行ったデータ転送において、どのペー
ジアドレスに対して行ったかを記憶している。そして、
ページアドレス比較部227は、今回の転送要求BR1
のページアドレスが前回のページアドレスと同一か否か
を判断する。このページアドレスの一致を判断するの
は、同一のページアドレスに対するデータ転送要求であ
れば続けて処理を行う方がデータ転送効率が向上するか
らである。また、バンクアドレス比較部228は、転送
要求BR1のうちバンクアドレスのデータを入力する。
ここで、バンクアドレス記憶部225は、前回行ったデ
ータ転送において、どのバンクアドレスに対して行った
かを記憶している。そして、バンクアドレス比較部22
8は、今回の転送要求BR1のバンクアドレスが前回の
バンクアドレスと異なるか否かを判断する。このバンク
アドレスの相違を判断するのは、バンクに関しては、同
一バンクに対する処理を続けて行うよりも、1つの処理
ごとに対象バンクを変える方がデータ転送効率が向上す
るからである。さらに、サイズ比較部229は、転送要
求BR1のうちサイズ情報のデータを入力する。ここ
で、サイズ記憶部226は、前回行ったデータ転送にお
いて、転送のサイズを記憶している。そして、サイズ比
較部229は、今回の転送要求BR1の転送サイズが前
回の転送サイズと同一か否かを判断する。この転送サイ
ズの一致を判断するのは、例えば、DSRAMなどのメ
モリにおいては、同一の転送サイズに関するデータ転送
要求は、続けて処理を行う方がデータ転送効率が向上す
るからである。
【0049】上記転送要求BR1に関するページアドレ
ス比較部227、バンクアドレス比較部228およびサ
イズ比較部229からの判断結果は、第1の結果判断部
222に入力される。第1の結果判断部222は、上記
3つの判断結果と、転送要求BR1がリードに関する要
求かライトに関する要求かを示すデータとを入力する。
そして、第1の結果判断部222は、以下に示す内容に
基づいて、転送要求BR1の優先度を決定する。なお、
以下に示す内容では、優先度1が最優先されるデータ転
送処理であり、優先度4が最も優先されないデータ転送
処理である。 優先度1:CPUのリード要求である場合 優先度2:前回と異なるバンク、かつ、前回と同一のペ
ージアドレスに対する転送要求である場合 優先度3:前回と同一の転送サイズである場合 優先度4:上記いずれにも該当しない場合
【0050】一方、第2の処理装置からの転送要求BR
2に対する判断処理は、上記第1の処理装置からの転送
要求BR1に対する判断処理と同様に、転送要求BR2
に関するページアドレス比較部227、バンクアドレス
比較部228およびサイズ比較部229の3つの判断結
果および転送要求BR2がリードに関する要求かライト
に関する要求かを示すデータとに基づいて、第2の結果
判断部223が転送要求BR2の優先度を決定する。
【0051】結果比較部221は、第1の結果判断部2
22から出力される転送要求BR1の優先度と、第2の
結果判断部223から出力される転送要求BR2の優先
度とを入力し、双方の優先度を比較する。そして、結果
比較部221は、優先度の高い方の転送要求BRiに関
してデータ転送の処理を行うよう、転送要求受付部21
1に指示する。転送要求受付部211は、結果比較部2
21からの指示を受けて、対応する要求を転送許可出力
部212に出力する。転送許可出力部212は、転送要
求受付部211からの指示に基づいて、転送許可BGi
を第iの処理装置へ出力する。なお、結果比較部221
は、転送要求BR1の優先度と転送要求BR2の優先度
とが同じである場合は、その旨を転送要求受付部211
に伝える。この場合、転送要求受付部211は、通常ど
おりバス使用権利駐在ラウンドロビン方式によりデータ
転送の順番を決定する。
【0052】以上のように、本第2の実施形態に係る調
停装置22は、受付けたデータ転送要求に関する転送デ
ータの転送データのページアドレス,バンクアドレス、
転送データサイズやリード/ライト等の同一性を考慮し
てデータ転送の優先度、すなわち転送順位を求める。こ
れにより、ページアドレスが変化することによるロー
(行)アドレスの再入力や、転送データサイズが変化す
ることによるコマンドの再設定等のオーバーヘッドを最
低限に押さえることが可能となり、メモリに対するデー
タ転送効率を向上させることができる。
【0053】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る調停装置は、急を要するデータ転送処理の転送
要求BRと、任意の時間内に行えばよいという特に急を
要しないデータ転送処理の転送要求BRとが競合した場
合に、急を要するデータ転送処理を優先的に行い、デー
タ転送効率の向上を図ることを目的としている。
【0054】図5は、本発明の第3の実施形態に係る調
停装置23の構成を示すブロック図である。図5におい
て、調停装置23は、転送要求受付部211と、転送許
可出力部212と、第1および第2の非転送時間カウン
タ231および232と、第1および第2のしきい値設
定レジスタ233および234と、第1および第2の比
較器235および236とを備える。
【0055】第1の非転送時間カウンタ231は、第1
の処理装置に関するバスビジーBB1を入力し、データ
転送が行われていない時間をカウントする。第2の非転
送時間カウンタ232は、第2の処理装置に関するバス
ビジーBB2を入力し、データ転送が行われていない時
間をカウントする。第1および第2のしきい値設定レジ
スタ233および234は、それぞれ予め定めたしきい
値が格納されている。第1の比較器235は、第1の非
転送時間カウンタ231がカウントした時間と第1のし
きい値設定レジスタ233に格納されている値とを比較
し、その比較結果を転送要求受付部211に出力する。
第2の比較器236は、第2の非転送時間カウンタ23
2がカウントした時間と第2のしきい値設定レジスタ2
34に格納されている値とを比較し、その比較結果を転
送要求受付部211に出力する。転送要求受付部211
は、第1の比較器235および第2の比較器236のう
ち、アクティブになっている方の第iの処理装置に関す
る要求を、転送許可出力部212に出力する。転送許可
出力部212は、転送要求受付部211からの要求を受
け、対応する第iの処理装置に対して転送許可BGiを
出力する。
【0056】次に、調停装置23における判断動作につ
いて説明する。なお、以下調停装置23において、第1
の処理装置(ここでは、CPUとする)からの転送要求
BR1と第2の処理装置(ここでは、TSデコーダとす
る)からの転送要求BR2とが競合しており、転送要求
BR1が急を要している場合を考える。この場合、第2
の処理装置、すなわちTSデコーダから出力されるデー
タは、一定の時間t内ある決められた回数だけ転送すれ
ばよいものであり、一方第1の処理装置、すなわちCP
Uは、キャッシュミス等を発生してデータ転送を急いで
いるものとする。
【0057】まず、前提として、転送要求受付部211
は、第1の処理装置から急を要する転送要求BR1が転
送要求受付部211に入力されると、第1の処理装置に
関する第1の非転送時間カウンタ231を非動作に設定
し、第2の処理装置に関する第2の非転送時間カウンタ
232のみを有効にする。また、第2の非転送時間カウ
ンタ232は、クリアされている。ここで、転送要求受
付部211には、転送要求BR1と転送要求BR2とが
競合しているので、通常はバス使用権利駐在ラウンドロ
ビン方式によりバス使用権利の常駐状態にある処理装置
からデータ転送処理が交互に行われる(図6を参照。図
6は、状態「駐在2」にあり、第1の処理装置が8回の
データ転送を、第2の処理装置が4回のデータ転送を要
求している場合を示す)。しかし、上述のように第2の
非転送時間カウンタ232のみを有効にしており、ま
だ、当該第2の非転送時間カウンタ232が第2のしき
い値設定レジスタ234の値に達していないため、転送
要求受付部211は、転送要求BR1を優先して第1の
処理装置のデータ転送処理をまず行う。この第1の処理
装置のデータ転送処理が行われている間は、バスビジー
BB2がアクティブとなり、第2の非転送時間カウンタ
232が時間をカウントする。第1の処理装置は、第2
の非転送時間カウンタ232のカウントが第2のしきい
値設定レジスタ234の値に達するまで連続してデータ
転送処理を行う。
【0058】そして、第2の非転送時間カウンタ232
の積算時間カウントが第2のしきい値設定レジスタ23
4の値に達すると、転送要求受付部211は、次に第2
の処理装置のデータ転送処理に移る。これにより、バス
ビジーBB2が非アクティブとなり、第2の非転送時間
カウンタ232がクリアされる。この第2の処理装置の
データ転送処理が終わると、第2の非転送時間カウンタ
232の積算時間カウントが再び第2のしきい値設定レ
ジスタ234の値に達するまで、第1の処理装置のデー
タ転送処理が行われる。
【0059】このように、第1の処理装置のデータ転送
処理は、第2の非転送時間カウンタ232の積算時間カ
ウントが第2のしきい値設定レジスタ234の値に達す
るまで複数回行われ、第2の処理装置のデータ転送処理
は、第2の非転送時間カウンタ232の積算時間カウン
トが第2のしきい値設定レジスタ234の値に達するご
とに1回づつ行われることになる。この処理を繰り返す
ことで、急を要する第1の処理装置のデータ転送処理は
優先的に、急を要しない第2の処理装置のデータ転送処
理は予め定めてある一定の時間t内に行うことができ
る。図7は、上記処理のタイミングを示す図である。
【0060】以上のように、本第3の実施形態に係る調
停装置23は、各処理装置ごとにデータ転送をしていな
い時間をカウントし、予め定めた時間に達するまでは、
それぞれ処理装置のデータ転送処理を制限する。これに
より、一定の時間内に決められた回数のデータ転送を行
なえばよい処理装置(例えば、TSデコーダ)と、急を
要する処理装置(例えば、CPU)とのデータ転送の調
停を、効率的に行なうことができる。従って、優先的に
データ転送を行う必要がある処理装置(例えば、CP
U)の実行性能の向上を図ることができる。
【0061】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る調停装置は、上記第3の実施形態に係る調停装
置23が、急を要する第1の処理装置のデータ転送処理
を優先的に行っために、第2の処理装置のデータ転送処
理が一定の時間t内に終了できない場合を考慮したもの
である(図9を参照)。
【0062】図8は、本発明の第4の実施形態に係る調
停装置24の構成を示すブロック図である。図8におい
て、調停装置24は、転送要求受付部211と、転送許
可出力部212と、第1〜第4の非転送時間カウンタ2
31,232,241および242と、第1〜第4のし
きい値設定レジスタ233,234,243および24
4と、第1〜第4の比較器235,236,245およ
び246とを備える。
【0063】図5と図8とを比較して分かるように、本
第4の実施形態の調停装置24の構成は、上記第3の実
施形態の調停装置23の構成に、第3および第4の非転
送時間カウンタ241および242と、第3および第4
のしきい値設定レジスタ243および244と、第3お
よび第4の比較器245および246とをさらに加えた
ものである。なお、本第4の実施形態の調停装置24の
その他の構成は、上記第3の実施形態の調停装置23の
構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号
を付してその説明を省略する。
【0064】第3の非転送時間カウンタ241は、第1
の処理装置に関する転送要求BR1を入力し、当該第1
の処理装置以外のデータ転送が行われている時間、およ
び何もデータ転送が行われていない時間を積算カウント
する。第4の非転送時間カウンタ242は、第2の処理
装置に関する転送要求BR2を入力し、当該第2の処理
装置以外のデータ転送が行われている時間、および何も
データ転送が行われていない時間を積算カウントする。
第3および第4のしきい値設定レジスタ243および2
44は、それぞれ予め定めたしきい値が格納されてい
る。第3の比較器245は、第3の非転送時間カウンタ
241がカウントした時間と第3のしきい値設定レジス
タ243に格納されている値とを比較し、その比較結果
を転送要求受付部211に出力する。第4の比較器24
6は、第2の非転送時間カウンタ242がカウントした
時間と第4のしきい値設定レジスタ244に格納されて
いる値とを比較し、その比較結果を転送要求受付部21
1に出力する。転送要求受付部211は、上述したよう
に、最初は、第1の比較器235および第2の比較器2
36のうち、アクティブになっている方の第iの処理装
置に関する要求を、転送許可出力部212に出力する。
しかし、転送要求受付部211は、第3の比較器245
または第4の比較器246の出力がアクティブとなると
ともに、当該アクティブとなっている方の第iの処理装
置に関する要求を、転送許可出力部212に固定的に出
力する。
【0065】次に、調停装置24における判断動作につ
いて説明する。なお、以下調停装置24においても、上
記第3の実施形態の調停装置23において述べたような
場合であるとする。
【0066】まず、前提として、転送要求受付部211
は、第1の処理装置から急を要する転送要求BR1が転
送要求受付部211に入力されると、第1の処理装置に
関する第3の非転送時間カウンタ241をも非動作に設
定し、第2の処理装置に関する第4の非転送時間カウン
タ242をも有効にする。また、第4の非転送時間カウ
ンタ242は、クリアされている。また、第4のしきい
値設定レジスタ244は、第2の処理装置以外の他の処
理装置のデータ転送に割り当てることのできる時間(何
も行わない時間も含まれる)、すなわち、第2の処理装
置のデータ転送を行わなければならない一定の時間tか
ら、第2の処理装置のデータ転送にかかる時間を除いた
時間を設定しておく。
【0067】調停装置24は、上述したように、転送要
求BR1を優先して第1の処理装置のデータ転送処理を
まず行う。この第1の処理装置のデータ転送処理が行わ
れている間は、バスビジーBB2により第2の非転送時
間カウンタ232が時間をカウントするとともに、転送
要求BR2がアクティブであるため、第4の非転送時間
カウンタ242も時間をカウントする。第4の非転送時
間カウンタ242のカウントが、第4のしきい値設定レ
ジスタ244の値に達するまでは、上述のように、第1
の処理装置のデータ転送処理と第2の処理装置のデータ
転送処理とが繰り返し行われる。
【0068】ここで、第4の非転送時間カウンタ242
のカウントが、第4のしきい値設定レジスタ244の値
に達するまでに、第1および第2の処理装置双方のデー
タ転送が終了すれば何ら問題はない。これに対し、第1
の処理装置のデータ転送処理がまだ残っているときであ
っても、第4の非転送時間カウンタ242のカウントが
第4のしきい値設定レジスタ244の値に達した場合、
転送要求受付部211は、第2の処理装置のデータ転送
処理に関し、優先順位下げて処理する限界がきたと判断
する(すなわち、これ以上データ転送処理を遅延させる
と一定の時間t内に残りすべてのデータを転送すること
が不可能であると判断する)。そして、転送要求受付部
211は、第1および第2の比較器235および236
の出力にかかわらず、第2の処理装置のデータ転送処理
がすべて終了するまで当該第2の処理装置に関する要求
を出し続ける。
【0069】このように、任意の処理装置に関して優先
順位下げて処理する限界が来るまでは、上述した第3の
実施形態の処理を行い、当該限界に達した場合には、最
優先で最後まで処理される。従って、元々は優先度の低
い処理装置であっても、限界のしきい値を設定しておく
ことで、予め定めている一定の時間t内にデータ転送処
理を終了することができる。図10は、上記処理のタイ
ミングを示す図である。
【0070】以上のように、本第4の実施形態に係る調
停装置24は、各処理装置ごとにデータ転送をしていな
い時間をカウントし、予め定めた時間に達するまでは、
それぞれ処理装置のデータ転送処理を制限するととも
に、一定の時間内にすべてのデータ転送が完了するよう
に予め限界時間を設定し、当該限界時間に達した場合に
は、最優先でデータ転送処理を行う。これにより、急を
要する処理装置のデータ転送処理を優先的に行なうとと
もに、急を要しないが一定の時間内に一定量のデータ転
送を必要とする処理装置についても、一定の時間内のデ
ータ転送の完了を保証することができる。
【0071】なお、本第4の実施形態に係る調停装置2
4における第3および第4の非転送時間カウンタ241
および242と、第3および第4のしきい値設定レジス
タ243および244と、第3および第4の比較器24
5および246とからなる構成は、必ずしも上記第3の
実施形態に係る調停装置23の構成に付随して構成され
る必要はなく、これらと転送要求受付部211および転
送許可出力部212との構成のみによっても、バス使用
権利駐在ラウンドロビン方式に従いつつ、任意の処理装
置に関して一定の時間内に一定量のデータ転送を完了さ
せることができる。
【0072】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る調停方法は、処理装置において転送要求BRを
出力する際に、当該転送要求BRの優先度が高いか低い
かを示す信号を一緒に出力することで、ラウンドロビン
方式によらず当該優先度に基づいて適切なデータ転送処
理の順位を決定し、データ転送効率の向上を図ることを
目的としている。
【0073】図11は、本発明の第5の実施形態に係る
調停方法を用いたシステムの主要部の構成を示すブロッ
ク図である。図11において、調停装置25は、転送要
求受付部211と、転送許可出力部212とを備える。
機能ブロック11は、第1の処理装置110と、第2の
処理装置120とを備える。第1および第2の処理装置
は、それぞれ要求出力部113,123と、優先度出力
部114,124とを含む。
【0074】転送要求受付部211は、各処理装置から
の転送要求BRiと優先度とを入力し、当該優先度に基
づいてデータ転送処理すべき転送要求BRiを決定し、
その旨の要求を転送許可出力部212に出力する。転送
許可出力部212は、転送要求受付部211からの要求
に従って対応する第iの処理装置に対し、転送許可BG
iを出力する。各処理装置に含まれる要求出力部11
3,123は、データ転送を行う場合に、転送許可を得
るために転送要求BRiを出力する。優先度出力部11
4,124は、要求出力部113,123が出力する転
送要求BRiの優先度が高いか低いかを示す信号を出力
する。
【0075】次に、本第5の実施形態の調停方法を用い
たシステムが行う調停方法について、図12を参照して
説明する。図12は、本第5の実施形態の調停方法を用
いたシステムが行う調停方法の状態遷移を示す図であ
る。
【0076】本第5の実施形態に係る調停方法は、各処
理装置が出力する転送要求BRiについて優先度が高い
という信号を出力しない場合は、上述した従来のバス使
用権利駐在ラウンドロビン方式とまったく遷移は変わら
ない。しかし、状態「駐在1」において、第1の処理装
置の転送要求BR1と第2の処理装置の転送要求BR2
が競合した場合、当該転送要求BR1の優先度が低いと
きは、従来のバス使用権利駐在ラウンドロビン方式のよ
うに第2の処理装置に対してデータ転送処理を行うべく
状態「許可2」に遷移するが(遷移311,状態30
2)、当該転送要求BR1の優先度が高いときは、いく
ら当該転送要求BR2の優先度が高くても引き続いて第
1の処理装置に対してデータ転送処理を行うべく状態
「許可1」に遷移する(遷移317,状態304)。な
お、もちろん状態「駐在1」においては、第2の処理装
置の転送要求BR2のみの場合は、状態「許可2」に遷
移し(遷移311,状態302)、各処理装置から何も
転送要求BRiがない場合には、状態「駐在1」のまま
次の転送要求BRiがあるまで待機する(状態30
1)。
【0077】また、状態「許可2」においては、第1の
処理装置の転送要求BR1と第2の処理装置の転送要求
BR2が競合した場合、当該転送要求BR2の優先度が
低いときに限り、今行っている処理の終了後第1の処理
装置に対してデータ転送処理を行うべく状態「許可1」
に遷移するが(遷移316,状態302)、当該転送要
求BR2の優先度が高い限りは、引き続いて第2の処理
装置に対してデータ転送処理を行うべく状態「許可1」
にとどまる(状態302)。なお、もちろん状態「許可
2」においては、第1の処理装置の転送要求BR1のみ
の場合は、状態「許可1」に遷移し(遷移316,状態
304)、各処理装置から何も転送要求BRiがない場
合には、状態「駐在2」に遷移して次の転送要求BRi
があるまで待機する(遷移312,状態303)。
【0078】上記処理は、状態「駐在2」および状態
「許可1」においても、同様に行われる(状態303お
よび304)。
【0079】このような処理は、以下のような場合に有
効である。例えば、CPUからの転送要求の場合、キャ
ッシュミスが発生したことによるフィル(リード)サイ
クルであれば、要求するデータは緊急に必要である。こ
のような場合、CPUのデータ転送処理を他処理装置の
データ転送処理よりも優先させて実行することにより、
CPUの性能をフルに引き出すことができる。逆に、C
PUのライトサイクルでは、データをライトバッファに
書き出した後、CPUは次の処理を行なうことができる
ので、実際にデータがメモリに書き込まれるための優先
順位は低くても良いのである。
【0080】以上のように、本第5の実施形態に係る調
停方法は、各処理装置からの転送要求BRiとともに当
該転送要求BRiの優先度を示す信号を一緒に出力す
る。これにより、調停装置25は、各処理装置のデータ
転送処理の優先順位付けが最適化でき、データ転送効率
を向上することができる。
【0081】なお、上記第1〜第5の実施形態の説明に
おいて、各調停装置21〜25は、機能ブロック11と
別個に設けられているものとして説明したが、機能ブロ
ックの中に構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係る調停装置および方法
を用いたシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る調停方法を用い
たシステムの主要部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る調停方法を用いたシステ
ムのデータ転送のタイミングを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る調停装置22の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る調停装置23の
構成を示すブロック図である。
【図6】従来の調停システムのデータ転送のタイミング
の一例を示す図である。
【図7】第3の実施形態に係る調停装置23を用いたシ
ステムのデータ転送のタイミングを示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る調停装置24の
構成を示すブロック図である。
【図9】従来の調停システムのデータ転送のタイミング
の一例を示す図である。
【図10】第4の実施形態に係る調停装置24を用いた
システムのデータ転送のタイミングを示す図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る調停装置25
の構成を示すブロック図である。
【図12】本第5の実施形態に係る調停方法を用いたシ
ステムのデータ転送の状態遷移を示す図である。
【図13】従来の映像システムの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図14】従来の調停装置を用いたシステムの主要な構
成部分の一例を示す図である。
【図15】従来のバス使用権利駐在ラウンドロビン方式
の調停装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図16】従来のバス使用権利駐在ラウンドロビン方式
の調停方法の状態遷移を示す図である。
【図17】従来の調停システムにおけるデータ転送タイ
ミングの一例を示す図である。
【符号の説明】
11、520…機能ブロック 21〜25、540…調停装置 31、530…メモリブロック 110、120…処理装置 111、121…前要求出力部 112、122…本要求出力部 113、123…要求出力部 114、124…優先度出力部 211、541…転送要求受付部 212、542…転送許可出力部 221…結果比較部 222、223…結果判断部 224…ページアドレス記憶部 225…バンクアドレス記憶部 226…サイズ記憶部 227…ページアドレス比較部 228…バンクアドレス比較部 229…サイズ比較部 231、232、241、242…非転送時間カウンタ 233、234、243、244…しきい値設定レジス
タ 235、236、245、246…比較器 501…チューナ/復調部 502…MPEGのTSデコーダ 503、505…ローカルメモリ 504…MPEGのAVデコーダ 506…グラフィック制御 507…グラフィックメモリ 508…CPU 509…プログラムメモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理装置により共有された記憶装
    置と当該複数の処理装置との間の競合するデータ転送
    を、データ転送要求があった処理装置のいずれか1つに
    対してデータ転送権利を与えて転送順序を指示する調停
    装置であって、 前回行ったデータ転送に関する転送アドレス、転送サイ
    ズおよび読み出し書き込み等の関連情報を記憶する記憶
    手段と、 前記複数の処理装置のそれぞれに対応し、今回の受け付
    けたデータ転送要求に関する関連情報と前記記憶手段に
    記憶されている前回の関連情報とを、それぞれ比較する
    複数の比較手段と、 前記複数の比較手段が出力するそれぞれの比較結果と予
    め定めた規則とに基づいて、前記複数の処理装置のデー
    タ転送順序を決定する転送順序決定手段と、 前記転送順序決定手段に従い、前記複数の処理装置に対
    してデータ転送権利を付与するデータ転送処理手段とを
    備える、調停装置。
  2. 【請求項2】 第1〜第N(Nは2以上の整数)の処理
    装置により共有された記憶装置と当該第1〜第Nの処理
    装置との間の競合するデータ転送を、データ転送要求が
    あった処理装置のいずれか1つに対してデータ転送権利
    を与えて転送順序を指示する調停装置であって、 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、
    対応する当該第i(i=1,2,…,N)の処理装置の
    データ転送が行われていない時間をカウントし、当該デ
    ータ転送が開始した時点でカウント値をクリアする第1
    〜第Nの非転送時間カウンタと、 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、
    予め定めた値を格納する第1〜第Nのレジスタと、 前記第iの非転送時間カウンタの値と前記第iのレジス
    タの値とを比較し、当該第iの非転送時間カウンタの値
    が当該第iのレジスタの値に達した場合に、予め定めた
    比較結果を出力する第1〜第Nの比較手段と、 前記第1〜第Nの比較手段が出力する各々の比較結果に
    基づいて、前記第1〜第Nの処理装置のデータ転送順序
    を決定する転送順序決定手段と、 前記転送順序決定手段に従い、前記第1〜第Nの処理装
    置に対してデータ転送権利を付与するデータ転送処理手
    段とを備え、 前記第iの非転送時間カウンタの値が前記第iのレジス
    タの値に達するまでは、前記第iの処理装置以外のデー
    タ転送を優先的に行い、当該第iの非転送時間カウンタ
    の値が当該第iのレジスタの値に達した場合は、当該第
    iの処理装置のデータ転送を行うことを特徴とする、調
    停装置。
  3. 【請求項3】 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに
    対応しており、対応する当該第iの処理装置のデータ転
    送が行われていない時間をカウントし、当該データ転送
    を最後まで完了した時点でカウント値をクリアする第1
    〜第Nの非転送限界時間カウンタと、 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、
    予め定めた値を格納する第1〜第Nの限界時間レジスタ
    と、 前記第iの非転送限界時間カウンタの値と前記第iの限
    界時間レジスタの値とを比較し、当該第iの非転送限界
    時間カウンタの値が当該第iの限界時間レジスタの値に
    達した場合に、予め定めた限界比較結果を出力する第1
    〜第Nの限界比較手段とをさらに備え、 前記転送順序決定手段は、前記第1〜第Nの限界比較手
    段のいずれかが前記限界比較結果を出力した場合には、
    当該限界比較結果を優先して当該第1〜第Nの処理装置
    のデータ転送順序を決定し、 前記第iの非転送限界時間カウンタの値が前記第iの限
    界時間レジスタの値に達した場合には、当該第iの処理
    装置のデータ転送を最優先して最後まで行うことを特徴
    とする、請求項2に記載の調停装置。
  4. 【請求項4】 第1〜第N(Nは2以上の整数)の処理
    装置により共有された記憶装置と当該第1〜第Nの処理
    装置との間の競合するデータ転送を、データ転送要求が
    あった処理装置のいずれか1つに対してデータ転送権利
    を与えて転送順序を指示する調停装置であって、 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、
    対応する当該第i(i=1,2,…,N)の処理装置の
    データ転送が行われていない時間をカウントし、当該デ
    ータ転送を最後まで完了した時点でカウント値をクリア
    する第1〜第Nの非転送限界時間カウンタと、 前記第1〜第Nの処理装置のそれぞれに対応しており、
    予め定めた値を格納する第1〜第Nの限界時間レジスタ
    と、 前記第iの非転送限界時間カウンタの値と前記第iの限
    界時間レジスタの値とを比較し、当該第iの非転送限界
    時間カウンタの値が当該第iの限界時間レジスタの値に
    達した場合に、予め定めた限界比較結果を出力する第1
    〜第Nの限界比較手段と、 前記第1〜第Nの限界比較手段が出力する各々の限界比
    較結果に基づいて、前記第1〜第Nの処理装置のデータ
    転送順序を決定する転送順序決定手段と、 前記転送順序決定手段に従い、前記第1〜第Nの処理装
    置に対してデータ転送権利を付与するデータ転送処理手
    段とを備え、 前記第iの非転送限界時間カウンタの値が前記第iの限
    界時間レジスタの値に達した場合は、当該第iの処理装
    置のデータ転送を最優先して最後まで行うことを特徴と
    する、調停装置。
  5. 【請求項5】 複数の処理装置により共有された記憶装
    置と当該複数の処理装置との間の競合するデータ転送
    を、データ転送要求があった処理装置に対してデータ転
    送権利を与えて転送順序を指示する調停装置によって制
    御する調停システムであって、 前記複数の処理装置は、将来データ転送を行うことを前
    もって示すデータ転送前要求と、現時点においてデータ
    転送が必要なことを示すデータ転送本要求とを出力する
    要求出力手段をそれぞれ備え、 前記調停装置は、前記複数の処理装置のいずれかから受
    けた前記データ転送前要求に基づいて、当該データ転送
    前要求を出力した処理装置に対して前記データ転送権利
    を付与する転送前要求処理手段とを備える、調停システ
    ム。
  6. 【請求項6】 複数の処理装置により共有された記憶装
    置と当該複数の処理装置との間の競合するデータ転送
    を、データ転送要求があった処理装置に対してデータ転
    送権利を与えて転送順序を指示する調停装置によって制
    御する調停システムであって、 前記複数の処理装置は、データ転送要求に付随して当該
    データ転送要求の優先度を示す信号を出力し、 前記調停装置は、前記複数の処理装置が出力する前記優
    先度を判定し、高い優先度を出力した処理装置を優先し
    てデータ転送権利を付与するデータ転送処理手段とを備
    える、調停システム。
  7. 【請求項7】 複数の処理装置により共有された記憶装
    置と当該複数の処理装置との間の競合するデータ転送
    を、データ転送要求があった処理装置に対してデータ転
    送権利を与えて転送順序を指示する調停装置によって制
    御する調停方法であって、 前記複数の処理装置が、実際のデータ転送を行う前に、
    将来データ転送を行うことを示すデータ転送前要求を出
    力する第1のステップと、 前記調停装置が、前記複数の処理装置のいずれかから受
    けた前記データ転送前要求に基づいて、当該データ転送
    前要求を出力した処理装置に前記データ転送権利を付与
    する第2のステップとを備え、 前記データ転送前要求を出力した処理装置が実際のデー
    タ転送を行う場合、前もって付与された前記データ転送
    権利によって、直ちにデータ転送を開始することができ
    ることを特徴とする、調停方法。
  8. 【請求項8】 複数の処理装置により共有された記憶装
    置と当該複数の処理装置との間の競合するデータ転送
    を、データ転送要求があった処理装置に対してデータ転
    送権利を与えて転送順序を指示する調停装置によって制
    御する調停方法であって、 前記複数の処理装置が、データ転送要求に付随して当該
    データ転送要求の優先度を示す信号を出力する第1のス
    テップと、 前記調停装置が、前記複数の処理装置が出力する前記優
    先度を判定する第2のステップと、 前記第2のステップでの判定の結果、前記調停装置が、
    高い優先度を出力した処理装置を優先してデータ転送権
    利を付与する第3のステップとを備え、 前記複数の処理装置のそれぞれ自らが所望する優先度に
    基づいた順序により、データ転送を行うことを特徴とす
    る、調停方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010035183A (ja) * 2009-09-14 2010-02-12 Panasonic Corp Dtvデータ処理装置
US7689781B2 (en) 2002-02-26 2010-03-30 Nxp B.V. Access to a collective resource in which low priority functions are grouped, read accesses of the group being given higher priority than write accesses of the group
JP2011199804A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Seiko Epson Corp 画像表示装置、プロジェクター、および、画像表示装置におけるデータの取得方法

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