JPH11175100A - 記録装置または再生装置 - Google Patents

記録装置または再生装置

Info

Publication number
JPH11175100A
JPH11175100A JP9352277A JP35227797A JPH11175100A JP H11175100 A JPH11175100 A JP H11175100A JP 9352277 A JP9352277 A JP 9352277A JP 35227797 A JP35227797 A JP 35227797A JP H11175100 A JPH11175100 A JP H11175100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio data
digital audio
data
digital
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9352277A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamamoto
徹 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Columbia Co Ltd filed Critical Nippon Columbia Co Ltd
Priority to JP9352277A priority Critical patent/JPH11175100A/ja
Publication of JPH11175100A publication Critical patent/JPH11175100A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常速度の再生及び早聞き再生をともに行う
ようにディジタル音声データを記録再生する記録再生装
置を提供する。 【解決手段】 ディジタル音声データの中から予め定め
られた信号レベル以上のディジタル音声データを有音デ
ィジタル音声データとして分別する管理データを生成
し、ディジタル音声データと管理データを媒体に記録す
る記録再生装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、光デ
ィスク、またはIC(Integrated Circuit)メモリであ
る固体メモリ等の媒体を用いて記録再生する記録装置ま
たは再生装置であって、詳しくは、予め定められた信号
レベルであるしきい値以上の有音ディジタル音声データ
のみを記録または再生することにより媒体に記録した内
容を早く聞くための記録装置または再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号の記録再生は、磁気テープを用
いてディジタル音声データを記録する磁気的な記録再
生、光ディスク等を用いた光学的な記録再生、固体メモ
リを用いてディジタル音声データを記録する電気的な記
録再生の3種類ある。特に固体メモリを用いる記録再生
装置は、振動などの外乱に強く、携帯して外部環境で使
用することができるメディアとして注目されている。
【0003】このような固体メモリ記録再生装置の機能
の一つとして、実際の記録時間より短い再生時間で記録
内容を把握するため、記録されたディジタル音声データ
の中から一定法則に基づいてディジタル音声データを選
択して再生する早聞き(以下、単に早聞きという。)が
ある。
【0004】早聞きの従来技術の例として、ディジタル
音声データのサンプリング周波数を高くして再生するn
倍速再生(nは2以上の自然数)により早聞きを行う例
がある。
【0005】また、他の早聞きの例として、ディジタル
音声データの中から予め定められた信号レベル以上のデ
ータを抽出することにより、会話等のディジタル音声デ
ータのみを選択し、会話と会話の間の沈黙のディジタル
音声データを除いて記録再生することにより早聞きを行
う例もある。このような機能を用いて、例えば会議等を
記録した場合、会議における発言のみを記録再生するこ
とが可能となる。
【0006】このような早聞きを行う固体メモリ記録再
生装置の先行技術が、例えば、特開平4−75099号
公報に開示されている。特開平4−75099号公報に
開示されている固体メモリ記録再生装置は、記録時に固
体メモリに全てのディジタル音声データを記録し、記録
終了後にディジタル音声データの中から沈黙であるディ
ジタル音声データを間引いて再度記録し直す。このため
固体メモリに記憶するディジタル音声データを少なくす
るとともに少ない記録容量で効果的に記録するというも
のである。
【0007】しかしながら、ディジタル音声データのサ
ンプリング周波数を高くして再生するn倍速再生(nは
2以上の自然数)、例えば2倍速再生を行った場合、再
生時間が1/2を下回ることはない。さらに再生時間を
短くしたいという要請があった。
【0008】また、特開平4−75099号公報に開示
されている固体メモリ記録再生装置では、無音部である
ディジタル音声データを間引いて記録するために、ディ
ジタル音声データは全て保存できず、早聞きでない通常
の再生機ができないという欠点があった。
【0009】このような先行技術の欠点を補い、通常の
再生及び早聞きが可能なディジタル音声データを記録
し、早聞きを行う必要があるときだけ、従来より短い再
生時間で早聞きを行う記録再生装置が必要とされてい
る。
【0010】また、ある一定期にわたる一群のディジタ
ル音声データを1の検索単位とし、この検索単位毎に検
索して、例えば、再生時に聞き逃したところを再度再生
できる記録再生装置が必要とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常速度の
再生及び早聞き再生をともに行えるようにディジタル音
声データを記録する記録装置を提供することを目的とす
る。また、本発明は、効率のよい早聞きを行うことがで
きる再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明の記録装置は、アナログ音声信
号をディジタル音声データに変換するA/D変換部と、
前記ディジタル音声データの中から予め定められた信号
レベル以上の有音ディジタル音声データと予め定められ
た信号レベル未満の無音ディジタル音声データとに分別
するとともに前記有音ディジタル音声データと無音ディ
ジタル音声データとを識別する管理データを作成する記
録用DSP部と、前記有音ディジタル音声データと無音
ディジタル音声データとを含む前記ディジタル音声デー
タを圧縮してディジタル圧縮音声データを出力するデー
タ圧縮部と、前記ディジタル圧縮音声データと前記管理
データとを媒体に記録する記録部と、を備えたことを特
徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明の記録装置は、
請求項1に記載の記録装置において、前記管理データ
は、前記有音ディジタル音声データの中から一定時間毎
に選択された1のサンプルについて付加されることを特
徴とする。
【0014】また、請求項3記載の発明の記録装置は、
請求項1または請求項2に記載の記録装置において、予
め定められた前記信号レベルを設定するしきい値設定部
を備え、前記ディジタル音声データは、前記しきい値設
定部で設定した前記信号レベルにより前記有音ディジタ
ル音声データと無音ディジタル音声データとに分別され
ることを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載の発明の記録装置は、
請求項1乃至請求項3に記載の記録装置において、前記
ディジタル音声データの記録速度を設定する記録速度設
定部を備え、前記ディジタル音声データは、間引きによ
り前記記録速度設定部で設定された記録速度のディジタ
ル音声データへ変換されることを特徴とする。
【0016】また、請求項5記載の発明の記録装置は、
請求項1乃至請求項3に記載の記録装置において、前記
ディジタル音声データの記録速度を設定する記録速度設
定部を備え、前記ディジタル音声データは前記A/D変
換部のクロック信号の周波数の変更により前記記録速度
のディジタル音声データへ変換されることを特徴とす
る。
【0017】また、請求項6記載の発明の記録装置は、
請求項4または請求項5に記載の記録装置において、前
記ディジタル音声データは、前記無音ディジタル音声デ
ータと前記有音ディジタル音声データとで異なる記録速
度のディジタル音声データへ変換されることを特徴とす
る。
【0018】また、請求項7記載の発明の再生装置は、
媒体に記録されたディジタル圧縮音声データと管理デー
タとを出力する再生部と、前記ディジタル圧縮音声デー
タをディジタル音声データに伸張するデータ伸張部と、
前記管理データに基づいて前記ディジタル音声データの
中から予め定められた信号レベル以上の有音ディジタル
音声データと予め定められた信号レベル未満の無音ディ
ジタル音声データとに分別するとともに前記有音ディジ
タル音声データのみを出力する再生用DSP部と、前記
再生用DSP部から出力された前記有音ディジタル音声
データをアナログ音声信号に変換するD/A変換部と、
を備えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項8記載の発明の再生装置は、
請求項7に記載の再生装置において、前記ディジタル音
声データは有音ディジタル音声データの中から一定時間
毎に選択された1のサンプルについて付加される管理デ
ータに基づいて有音ディジタル音声データと無音ディジ
タル音声データとに分別されることを特徴とする。
【0020】また、請求項9記載の発明の再生装置は、
請求項7または請求項8に記載の再生装置において、前
記ディジタル音声データの再生速度を設定する再生速度
設定部を備え、前記ディジタル音声データは、間引きに
より前記再生速度設定部で設定された再生速度のディジ
タル音声データへ変換されることを特徴とする。
【0021】また、請求項10記載の発明の再生装置
は、請求項7または請求項8に記載の再生装置におい
て、前記ディジタル音声データの再生速度を設定する再
生速度設定部を備え、前記ディジタル音声データは前記
D/A変換部のクロック信号の周波数の変更により前記
再生速度のディジタル音声データへ変換されることを特
徴とする。
【0022】また、請求項11記載の発明の再生装置
は、媒体に記録されたディジタル圧縮音声データと管理
データとを出力する再生部と、前記ディジタル圧縮音声
データをディジタル音声データに伸張するデータ伸張部
と、前記管理データに基づいて前記ディジタル音声デー
タの中から予め定められた信号レベル以上の有音ディジ
タル音声データと予め定められた信号レベル未満の無音
ディジタル音声データとに分別する記録用DSP部と、
前記無音ディジタル音声データと前記有音ディジタル音
声データとで異なる再生速度で再生するように前記記録
用DSP部を制御する制御部と、前記再生用DSP部か
ら出力された前記有音ディジタル音声データと前記無音
ディジタル音声データとをアナログ音声信号に変換する
D/A変換部と、を備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項12記載の発明の再生装置
は、請求項11に記載の再生装置において、前記ディジ
タル音声データは有音ディジタル音声データの中から一
定時間毎に選択された1のサンプルについて付加される
管理データに基づいて有音ディジタル音声データと無音
ディジタル音声データとに分別されることを特徴とす
る。
【0024】また、請求項13記載の発明の再生装置
は、請求項11または請求項12に記載の再生装置にお
いて、前記ディジタル音声データの再生速度を設定する
再生速度設定部を備え、前記ディジタル音声データは前
記D/A変換部のクロック信号の周波数の変更により前
記再生速度のディジタル音声データへ変換されることを
特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例の固体メ
モリ記録再生装置のブロック図である。図の固体メモリ
記録再生装置の記録に関する構成として、A/D(Anal
og-Digital)変換部1、記録用DSP(Digital Signal
Processor)部2、データ圧縮部3および記録再生部4
が設けられている。記録再生部4には、記録再生可能な
固体メモリ5が装着されている。
【0026】さらに、固体メモリ記録再生装置には、再
生に関する構成として、記録再生部4、データ伸張部
6、再生用DSP部7およびD/A(Digital-Analog)
変換部8が設けられている。この記録再生部に装着され
る固体メモリ5は、再生専用の固体メモリと記録再生可
能な固体メモリと2種類ある。
【0027】これらA/D変換部1、記録用DSP部
2、データ圧縮部3、記録再生部4、データ伸張部6、
再生用DSP部7およびD/A変換部8は、制御部9に
接続されている。制御部9は記録再生に関する各種の制
御を行う。
【0028】さらに、制御部9には、記録速度設定部1
0、記録用しきい値設定部11、再生速度設定部12、
再生用しきい値設定部13、操作ボタン14、プログラ
ム記憶部15、表示装置16が接続されている。
【0029】記録速度、記録用しきい値、再生速度及び
再生用しきい値は、制御部9内のメモリに格納され、前
記各設定部により設定値が変更されるまでは、設定値を
維持する。また、前記各設定部による設定終了から5秒
間程度経過すると制御部9は、表示装置16の表示を消
去し、電池等の無駄な電力の消費を抑制する。
【0030】図2に固体メモリ5に記録されるデータの
配置図を示す。再生専用の固体メモリ及び記録再生可能
の固体メモリ両方とも、図2に示すようなディジタル圧
縮音声データ領域と管理データ領域を備えている。ま
た、ディジタル圧縮音声データと管理データが記録され
ている位置は、アドレスにより指定される。
【0031】本実施例では、16進数で表したアドレス
00000Hからアドレス0FFFFHまでに指定され
る領域を管理データ領域として、また、アドレス100
00HからアドレスFFFFFHまでに指定される領域
をディジタル圧縮音声データ領域として設定されている
ものとして説明する。しかし、領域設定は、固体メモリ
5の記録容量に応じた値とすることが可能である。
【0032】ディジタル圧縮音声データ領域には、ディ
ジタル圧縮音声データが1のファイルとして格納されて
いる。記録再生可能の固体メモリにおける1のファイル
とは、操作者が操作ボタン14を操作して、記録開始か
ら記録終了でにデータ圧縮部3から出力されたディジタ
ル圧縮音声データを1のファイルとする。例えば、会議
の内容や会話などが1のファイルとして記録される。
【0033】また、パッケージメディアとして大量生産
された再生専用の固体メモリにおける1のファイルと
は、音楽や小説の朗読等のディジタル圧縮音声データで
あり、音楽なら1の楽曲が1のファイルに、また、朗読
ならば1の章が1のファイルに相当する。
【0034】管理データ領域には、ある1のファイルに
ついて、ファイルネーム、アドレス値、時刻情報、イン
デクス値およびサンプリング周波数に関する管理データ
が記録されている。
【0035】ファイルネームとは、1のファイルのディ
ジタル音声圧縮データに割り当てられたファイルの名前
である。ファイルネームの1例として、例えば、”カイ
ギ1”、”ファイル2”というような検索を容易にする
文字データなどである。
【0036】アドレス値とは、固体メモリに記録される
1のファイルの先頭であるスタートアドレス値と最後で
あるエンドアドレス値である。例として図2に示すファ
イル1のアドレス値は、スタートアドレス値”1000
0H”、エンドアドレス値”2FFFFH”という数値
データとなる。この2つの値により1のファイルの最初
と最後を定めることができる。
【0037】さらに、ディジタル圧縮音声データの1の
ファイルは、ディジタル圧縮音声データ領域に連続して
記録されたブロックを複数個にわたりまとめて1のファ
イルとして記録してもよい。
【0038】例えば、1のファイル2が2のブロックに
より構成される場合について説明する。2つのブロック
はそれぞれスタートアドレス値とエンドアドレス値を持
つ。この場合、一方のブロックから他方のブロックへア
クセスするためにリンクアドレス値が設定されている。
【0039】一方のブロックの再生終了後、リンクアド
レス値として指定されている他方のブロックのスタート
アドレス値を読み出して、他方のブロックのスタートア
ドレス値のディジタル圧縮音声データを続けて再生する
ものである。これにより、複数のブロックをまとめて1
のファイルとして記録再生できる。
【0040】例えば、図2のファイル2は、スタートア
ドレス値30000H、エンドアドレス値3FFFFF
H及びリンクアドレス値50000Hで指定されるファ
イル2(1)と、スタートアドレス値50000H、エ
ンドアドレス値5FFFFHで指定されるファイル2
(2)により構成されている。アドレス値は、このよう
なアドレス値を格納する。
【0041】時刻情報とは、あるファイルを記録開始し
たときに制御部に内蔵したタイマーから読み出された日
付と時刻である。この時刻情報により記録した日付や時
刻から検索を行うことができる。
【0042】インデクス値とは、ディジタル音声データ
を予め定められた信号レベル以上のディジタル音声デー
タである有音ディジタル音声データ(以下、単に有音デ
ィジタル音声データとする)としきい値未満のディジタ
ル音声データである無音ディジタル音声データ(以下、
単に無音ディジタル音声データとする)とに分別するた
めに、管理データとして付加される。インデクス値につ
いては後述する。
【0043】サンプリング値は、固体メモリに記録した
ディジタル圧縮音声データを伸張してディジタル音声デ
ータとしたときのディジタル音声データのサンプリング
周波数の値を格納する。
【0044】次に固体メモリ記録再生装置の記録動作に
ついて説明する。操作ボタン14の中の記録開始ボタン
が押されたとき、図示しないマイクは、入力端子を通じ
てアナログ音声信号をA/D変換部1に出力する。A/
D変換部1は、制御部9から出力されるサンプリング用
クロックに基づいてアナログ音声信号のサンプリングを
行う。
【0045】A/D変換部1は、サンプリングしたサン
プルデータを量子化してディジタル音声データを生成す
る。A/D変換部1は、生成したディジタル音声データ
を記録用DSP部2へ出力する。
【0046】ここで、A/D変換部1はサンプリング周
波数を、例えば、96kHzという周波数でサンプリン
グを行っている。もし、記録速度設定部10により記録
速度を変更するならば、以下のような第1または第2の
処理を行う。
【0047】第1の処理は、後段の記録用DSP部2
は、A/D変換部1から出力される96kHzのディジ
タル音声データを、例えば、1/2の割合で間引いて記
録する。そして再生時に96kHzの再生速度で再生す
るように設定しておけば2倍速度で再生できるというも
のである。また、48kHzで再生し、インターポーレ
ーションを行うことにより通常の速度でも再生できる。
【0048】第2の処理は、単純なサンプリング周波数
の変更によらない記録速度の設定である。例えば、記録
用DSP部2は、A/D変換部1が96kHzという周
波数でサンプリングを行ったディジタル音声データの中
から無音ディジタル音声データは1/4の割合で間引い
て記録し、有音ディジタル音声データは記録速度を変更
せず記録してもよい。
【0049】第2の処理により生成されたディジタル音
声データを再生速度を変更せず96kHzで再生した場
合、無音ディジタル音声データは4倍速度で再生される
が、有音ディジタル音声データは通常速度で再生される
ため、早聞きができる。
【0050】会話において、30%が会話であり70%
が沈黙という統計結果がある。無音ディジタル音声デー
タを1/4にすることにより、全体を約1/2にするこ
とができる。
【0051】また、第2の処理により生成されたディジ
タル音声データの中から無音デジタル音声データの再生
速度を4倍として再生し、有音ディジタル音声データの
再生速度を変更せず再生した場合、ディジタル音声デー
タが通常速度で再生される。記録速度を設定することに
より第1から第2のいずれかの処理が行われる。
【0052】ちなみに、他の処理として、制御部9が、
A/D変換部1へ出力するサンプリング用クロックのサ
ンプリング周波数を48kHzに変更する。そして再生
時に96kHzの再生速度で再生することにより2倍速
で再生できる。このように記録速度の変更は、A/D変
換部12を制御することにより設定することも可能であ
る。
【0053】さらに、記録用DSP部2おいては、操作
ボタン14からの設定に基づき、しきい値の値に関係な
くそのままディジタル音声データを出力する第1出力
か、あるしきい値以上の信号レベルのディジタル音声デ
ータのみを出力する第2出力か、あるいは、あるしきい
値以上の信号レベルの有音ディジタル音声データと無音
ディジタル音声データとを識別するインデクスを付加し
た上でしきい値に関係なく有音及び無音全てのディジタ
ル音声データを出力する第3出力の場合かいずれか一つ
を行う。
【0054】しきい値の値に関係なくディジタル音声デ
ータを出力する第1出力の場合、ディジタル音声データ
は、そのまま記録用DSP部2を通過する。
【0055】あるしきい値以上の信号レベルのディジタ
ル音声データのみを出力する第2出力の場合、記録用D
SP部2は、ディジタル音声データの中から予め定めら
れた信号レベルであるしきい値以上の有音ディジタル音
声データを選択する。図3は、記録用DSP部2におけ
る有音ディジタル音声データ生成の説明図である。
【0056】図3において、横軸は時間を、縦軸は、デ
ィジタル音声データの信号レベルを示している。図3
に、記録用しきい値設定部11により予め設定されてい
るしきい値を細線として示す。
【0057】ディジタル音声データは、期間T2におい
ては、しきい値未満の信号レベルのディジタル音声デー
タである無音ディジタル音声データとなる。また、期間
T1および期間T3においては、しきい値以上の信号レ
ベルのディジタル音声データである有音ディジタルデー
タとなる。
【0058】記録用DSP部2は、しきい値未満の信号
レベルである期間T2の無音ディジタル音声データと、
しきい値以上の信号レベルである期間T1および期間T
3の有音ディジタル音声データとを分別する。
【0059】あるしきい値以上の信号レベルとは、例え
ば、会話において人が発声した音声であり、あるしきい
値未満とは、会話の合間の沈黙である。しきい値未満で
ある会話中の沈黙である無音ディジタル音声データを省
略して再生しても、会話の内容は充分把握できる。
【0060】あるしきい値以上の信号レベルの有音ディ
ジタル音声データと無音ディジタル音声データとを識別
するインデクスを付加した上でしきい値に関係なく有音
及び無音全てのディジタル音声データを出力する第3出
力の場合、あるサンプルの信号レベルがしきい値以上の
とき、有音ディジタル音声データにはインデクス値を付
加して管理データ領域に記録する。
【0061】インデクス値は、しきい値以上の有音ディ
ジタル音声データ全てに付加することが望ましい。イン
デクス値の付加の例として、しきい値以上の有音ディジ
タル音声データの全てのサンプルのアドレス値全てを記
録する方式や、あるいは、先頭から全てのサンプルにつ
いて、しきい値以上の有音ディジタル音声データに1
を、また、しきい値未満の無音ディジタル音声データに
0を付加することにより全てのディジタル音声データに
インデクス値を付加する方式などがある。
【0062】また、記録容量を節約するため、インデク
ス値の付加は、複数のサンプルにつき1のインデクス値
を付加するようにすることもできる。例えば、サンプリ
ング周波数が96kHzのディジタル音声データならば
96000のサンプル、つまり、1秒毎に1のインデク
ス値を付加するようにする。
【0063】このばあい、1秒の中で1サンプルでもし
きい値を上回ったならば、96000サンプル全てを有
音ディジタル音声データであるものとしてインデクス値
を付加し、管理データ領域に記録する。そして、960
00サンプルの中の1のサンプルのアドレス値をインデ
クス値として記録する。もし固体メモリ5の記録容量が
大きいなら、間隔は0.5秒等短い間隔にすることもで
きる。
【0064】また、インデクス値は、一群の有音ディジ
タル音声データにおいて初めてしきい値を上回るあるサ
ンプルのアドレス値と、最初にしきい値を下回るサンプ
ルのアドレス値という2つのアドレス値とすることもで
きる。この場合、2つのサンプル間に存在する全てのサ
ンプルは、全てしきい値以上のサンプルである。
【0065】このようにインデクス値を付加することに
より、操作ボタン14によりインデクス検索を行った場
合、インデクスが付加されているディジタル音声データ
を有音ディジタル音声データ単位で検索可能となり、フ
ァイルとして記録されているすべてのディジタル音声デ
ータの中から会話部分のみ抽出して再生することが可能
となる。
【0066】このように第1出力乃至第3出力を記録用
DSP部2に行わせるためのディジタル音声データの処
理及びしきい値の設定は、以下の様に行う。まず、前も
ってプログラム記憶部15に記録されているディジタル
音声データ処理用プログラムを制御部9が読み出し、記
録用しきい値設定部11により設定されたしきい値を制
御部9が読み出す。
【0067】制御部9は、プログラム記憶部15から読
み出したディジタル音声データ処理用プログラムに記録
用しきい値設定部11で設定されているしきい値をあて
はめ、制御部9から記録用DSP部2へプログラムを出
力することで設定される。
【0068】図4は、記録用DSP部2の記録処理に関
するフローチャートを示す。ステップS1では、開始
(スタート)を示す。ステップS2では、記録用DSP
部2に内蔵されているメモリ部にA/D変換部1から出
力されるディジタル音声データを順次記録する。
【0069】ステップS3では、ディジタル音声データ
から有音ディジタル音声データを選択する設定か否かを
判別する。有音ディジタル音声データを選択する設定な
らばステップS4へ進み、有音ディジタル音声データを
選択しない設定ならばステップS5へジャンプする。ス
テップS4では、しきい値以上のディジタル音声データ
を選択する。選択したディジタル音声データは、しきい
値以上である有音ディジタル音声データであることを示
す識別データを一時的に付加する。
【0070】ステップS5では、記録速度を速くする設
定か否かを判定する。この場合、記録速度を速くするよ
うに設定されていないならばステップS7へジャンプ
し、記録速度を速くするように設定されているならばス
テップS6へ進む。ステップS6では、記録速度を速く
する処理を行う。前述の第1の処理か第2の処理により
記録速度を速くする。
【0071】ステップS7では、ディジタル音声データ
をデータ圧縮部3へ順次出力する。ステップS8では、
インデクス値を付加する設定か否かを判定する。インデ
クス値を付加する設定ならばステップS10へジャンプ
し、インデクス値を付加しない設定ならばステップS9
へ進む。
【0072】ステップS9では、有音ディジタル音声デ
ータをデータ圧縮部3へ順次出力する。ステップS10
では、識別データが設定されているディジタル音声デー
タのアドレス値をインデクス値として管理データ領域に
記録するように制御部9に指示する。
【0073】ステップS11では、ディジタル音声デー
タをデータ圧縮部3へ順次出力する。同時に管理データ
を制御部9に出力する。ステップS12では、終了(エ
ンド)を示す。
【0074】このように、記録用DSP部2は、第1出
力である入力されたままのディジタル音声データか、第
2出力であるしきい値以上の信号レベルの有音ディジタ
ル音声データか、第3出力であるしきい値以上の信号レ
ベルにインデクスを付加したディジタル音声データかい
ずれかを、データ圧縮部3へ出力する。
【0075】データ圧縮部3は、記録用DSP部2から
出力されたディジタル音声データまたは有音ディジタル
音声データを圧縮してディジタル圧縮音声データを生成
する。データ圧縮部3は、圧縮専用エンコーダや、プロ
グラム演算により圧縮を行うDSP部である。
【0076】ここに圧縮は、例えば、DCC(Digital
Conpact Cassete)で採用されているPASC(Precisi
on Adapted Subband Coding)、MPEG(Moving Pict
ureExperts Group)で採用れているISO/IEC/I
S11172−3(MPEG1オーディオ)などによる
圧縮が可能ある。しかし、圧縮方法に関しては、他のど
のような方法を用いても本発明の実施は可能である。
【0077】データ圧縮部3は、制御部9からの指示に
基づきディジタル圧縮音声データを記録再生部4へ出力
する。記録再生部4には、不揮発性フラッシュメモリー
や強誘電体メモリーなどのRAMである固体メモリ5が
装着されている。記録再生部4はこの固体メモリ5にデ
ィジタル圧縮音声データを記録する。
【0078】また、制御部9は、記録用DSP部2にお
いて作成された管理データを制御部9へ読み出し、記録
再生部4へ出力する。記録再生部4は、固体メモリ5の
管理データ領域部に管理データを記録する。
【0079】次に固体メモリ記録再生装置の再生動作に
ついて説明する。前記記録再生部4に記録再生可能な固
体メモリ、または、ROMなど再生専用の固体メモリを
装着する。
【0080】ROMなど再生専用の固体メモリに関して
は、有音ディジタル音声データのみが記録されておら
ず、また、インデクスも付加されていない場合があるの
で、早聞きを行わず全ディジタル音声データを普通に再
生する設定か、再生用しきい値設定部13で設定したし
きい値以上の信号レベルを持つディジタル音声データの
みを再生する設定かどちらかを選択することができる。
【0081】また、RAMなどの記録再生可能の固体メ
モリに関しては、3通りの再生が想定できる。有音ディ
ジタル音声データのみが圧縮されて記録されている場合
は、記録されているディジタル圧縮音声データをそのま
ま再生する。
【0082】有音ディジタル音声データにインデクス値
が付加されている全ディジタル音声データを出力する場
合は、早聞きを行わず全ディジタル音声データを普通に
再生する設定か、インデクス値を参照しながらインデク
ス値が付加されている有音ディジタル音声データのみを
再生する設定かどちらかを選択することができる。
【0083】また、インデクス値が付加されていないデ
ィジタル音声データが記録されているが場合、早聞きを
行わず全データを普通に再生する設定か、再生用しきい
値設定部で設定したしきい値以上の信号レベルを持つデ
ィジタル音声データのみを再生する設定かいずれかを選
択ることが出来る。
【0084】以上をふまえて再生動作を説明する。記録
再生部4は、操作ボタン14により選択されたファイル
のディジタル圧縮音声データをデータ伸張部6へ出力す
る。データ伸張部6は、伸張専用デコーダや、プログラ
ム演算により伸張してディジタル音声データを生成する
DSP部等である。データ伸張部6は、制御部9の指示
によりディジタル音声データを再生用DSP部7へ出力
する。
【0085】また、制御部9は、固体メモリ5の管理デ
ータ領域部から管理データを読み出す。制御部9は、こ
の管理データに基づいて再生用DSP部7の前記ディジ
タル音声データを出力する。
【0086】再生用DSP部7へ入力されたディジタル
音声データは、あるしきい値以上の信号レベルの有音デ
ィジタル音声データのみか、しきい値に関係なく有音及
び無音をあわせた全てのディジタル音声データか、ある
いは、あるしきい値以上の信号レベルの有音ディジタル
音声データにのみインデクス値が付加されている有音及
び無音をあわせた全てのディジタル音声データかいずれ
かである。
【0087】再生用DSP部7へ入力されたディジタル
音声データがあるしきい値以上の信号レベルのみの有音
ディジタル音声データのみという場合は、RAMなど記
録再生可能な固体メモリ5に、データの圧縮を行って記
録したような場合に出力される。
【0088】また、再生用DSP部7へ入力されたディ
ジタル音声データが、しきい値に関係なく有音及び無音
をあわせた全てのディジタル音声データという場合は、
固体メモリ5が、パッケージメディアとして販売された
再生専用の固体メモリであったり、記録時にはデータの
圧縮を行わず記録したような場合に出力される。
【0089】再生用DSP部7へ入力されたディジタル
音声データが、あるしきい値以上の信号レベルの有音デ
ィジタル音声データにのみインデクス値が付加されてい
る有音及び無音をあわせた全てのディジタル音声データ
という場合は、固体メモリ5が、パッケージメディアと
して販売された再生専用の固体メモリに予めインデクス
値が付加されていたり、記録再生可能な固体メモリ5へ
記録する際にインデクス値を付加した場合に出力され
る。
【0090】再生用DSP部7は、操作ボタン14から
の設定に基づき、しきい値の値に関係なくそのままディ
ジタル音声データを出力する第1出力か、あるしきい値
以上の信号レベルのディジタル音声データのみを出力す
る第2出力か、あるいは、あるしきい値以上であること
を示すインデクス値を付加された有音ディジタル音声デ
ータを出力する第3出力の場合かいずれか一つを行う。
【0091】しきい値の値に関係なくディジタル音声デ
ータを出力する第1出力の場合、ディジタル音声データ
は、そのまま次の再生速度の変更の検討を行う。
【0092】あるしきい値以上の信号レベルのディジタ
ル音声データのみを出力する第2出力の場合、再生用D
SP部2は、ディジタル音声データの中から予め定めら
れた信号レベルであるしきい値以上の有音ディジタル音
声データを選択し、再生速度の変更の検討を行う。有音
ディジタル音声データの識別に関しては記録用DSP部
2の処理と同じであるので説明を省略する。
【0093】あるしきい値以上であることを示すインデ
クス値を付加された有音ディジタル音声データを出力す
る第3出力の場合、管理データに基づいてインデクス値
が付加されているサンプルを有音ディジタル音声データ
として出力する。インデクス値は記録における説明で述
べたように付加されている。
【0094】しきい値以上の有音ディジタル音声データ
全てインデクス値が付加されている場合、インデクス値
が付加されている全ての有音ディジタル音声データを選
択して、次の再生速度の変更の検討を行う。
【0095】また、記録容量を節約するために、複数の
サンプルを一括して1のインデクス値が付加された有音
ディジタル音声データならば、以下のように再生する。
例えば、サンプリング周波数が96kHzのディジタル
音声データならば96000のサンプル、つまり、1秒
毎に1のインデクス値が付加されている。このばあい、
インデクス値が付加されたサンプルを先頭として、先頭
から96000サンプル全てを有音ディジタル音声デー
タとして再生するというものである。
【0096】このようにインデクス値が付加された有音
ディジタル音声データ単位で検索して再生することが可
能となり、ファイルとして記録されているすべてのディ
ジタル音声データの中から会話部分のみ抽出して再生す
ることが可能となる。
【0097】なお、操作ボタン14からの設定により再
生用DSP部7は、何も処理を行わないようにすること
もできる。この場合、ディジタル音声データは、再生用
DSP部7をそのまま通過する。
【0098】次に再生速度の設定を行う。ここで、D/
A変換部8は、例えば、96kHzのサンプリング周波
数のディジタル音声データを受け取り、アナログ音声信
号に変換する。もし、再生速度設定部12により再生速
度の設定を2倍にしたいならば、以下の第1の処理を行
う。
【0099】第1の処理は、再生用DSP部7が96k
Hzのディジタル音声データから1/2の割合で間引い
て実質上48kHzのサンプリング周波数のディジタル
音声データとし、96kHzの再生速度で再生すること
により2倍速度で再生できる。具体的な処理としてはに
は、再生用DSP部7で選択するディジタル音声データ
のアドレス値のインクリメント量を2にする。
【0100】第2の処理は、単純なサンプリング周波数
の変更によらない再生速度の設定である。例えば、再生
用DSP部7は、96kHzのサンプリング周波数で記
録されたディジタル音声データの中から無音ディジタル
音声データを1/4の割合で間引いて出力し、有音ディ
ジタル音声データは再生速度を変更せずそのまま再生し
てもよい。
【0101】第2の処理により生成されたディジタル音
声データを再生した場合、無音ディジタル音声データは
4倍速度で再生されるが、有音ディジタル音声データは
通常速度で再生されるため、早聞きができる。
【0102】また、第3の処理として、記録時におい
て、ディジタル音声データの中から無音デジタル音声デ
ータの記録速度を4倍に設定し、また、有音ディジタル
音声データの再生速度をそのままに設定して記録したデ
ィジタル音声データがある。このディジタル音声データ
をそのまま再生すれば早聞きができる。
【0103】第3の処理により生成されたディジタル音
声データの中から無音デジタル音声データの再生速度を
1/4倍として再生し、また、有音ディジタル音声デー
タの再生速度を変更せず再生した場合、全てのディジタ
ル音声データが通常速度で再生される。再生速度を設定
することにより第1から第3のいずれかの処理が行われ
る。
【0104】また、他の処理の例として、制御部9が、
D/A変換部8へ出力するサンプリング用クロックのサ
ンプリング周波数を192kHzに変更する。そして再
生用DSP部7が192kHzでディジタル音声データ
をD/A変換部8へ出力することにより2倍速で再生で
きる。
【0105】2倍速再生を行っても、音楽データと異な
り、音声データの認識は可能である。ここで、有音ディ
ジタル音声データの再生速度を速くした場合は、再生ピ
ッチも自動的に上がってしまうが、再生DSP部7によ
り音程を下げる処理を付加することで聞き易い再生を行
うことができる。
【0106】再生ピッチの変動は予想できないが、再生
用DSP部7においてバンドパスフィルタ(BPF)を
構成し、20Hzから4kHzまでの狭帯域のディジタ
ル音声データを出力するようにすることにより聞き易い
再生を行うことができる。
【0107】前述の再生用DSP部7におけるディジタ
ル音声データの処理及びしきい値の設定は、以下のよう
に行う。まず、前もってプログラム記憶部15に記録さ
れているディジタル音声データ処理用プログラムを制御
部9が読み出し、再生用しきい値設定部13により設定
されたしきい値を制御部9が読み出す。
【0108】制御部9は、プログラム記憶部15から読
み出したディジタル音声データ処理用プログラムに、再
生用しきい値設定部14で設定されているしきい値をあ
てはめた上で、制御部9から再生用DSP部7へプログ
ラムを出力することで設定される。
【0109】図5は、再生用DSP部7の再生処理に関
するフローチャートを示す。ステップS21では、開始
(スタート)を示す。ステップS22では、再生用DS
P部7に内蔵されているメモリ部にデータ伸張部6から
出力されるディジタル音声データを順次記録する。同時
に制御部9に記憶された管理データを読み出す。
【0110】ステップS23では、インデクス値を参照
する設定か否かを判定する。インデクス値を参照する設
定ならばステップS24へ進み、インデクス値を参照し
ない設定ならばステップS25へジャンプする。ステッ
プS24では、管理データ領域のインデクス値を参照し
てディジタル音声データを選択する。ステップS24が
終了した後ステップS30へジャンプする。
【0111】ステップS25では、ディジタル音声デー
タから有音ディジタル音声データを選択する設定か否か
を判別する。有音ディジタル音声データを選択する設定
ならばステップS26へ進み、有音ディジタル音声デー
タを選択しないならばステップS27へジャンプする。
ステップS26では、しきい値以上のディジタル音声デ
ータを選択する。選択したディジタル音声データは、し
きい値以上であることを示す識別データを一時的に付加
する。ステップS24の終了後ステップS30へジャン
プする。
【0112】ステップS27では、再生速度を速くする
設定か否かを判定する。この場合、再生速度を速くする
ように設定されていないならばステップS29へジャン
プし、再生速度を速くするように設定されているならば
ステップS28へ進む。ステップS28では、再生速度
を速くする処理を行う。前述の第1処理または第2処理
により再生速度を速くする。
【0113】ステップS29では、ディジタル音声デー
タをD/A変換部へ順次出力する。ステップS30で
は、再生速度を速くする設定か否かを判定する。この場
合、再生速度を速くするように設定されていないならば
ステップS32へジャンプし、再生速度を速くするよう
に設定されているならばステップS31へ進む。
【0114】ステップS31では、再生速度を速くする
処理を行う。前述の第1処理乃至第3処理により再生速
度を速くする。ステップS32では、識別データが付加
された有音ディジタル音声データをD/A変換部8へ順
次出力する。ステップS33では、終了(エンド)であ
る。
【0115】D/A変換部8は、再生用DSP部7から
出力されたディジタル音声データまたは有音ディジタル
音声データからアナログ音声信号を生成する。D/A変
換部8から出力されたアナログ音声信号は、出力端子を
通じて、図示しないスピーカから音声として出力され
る。これにより操作者は早聞きを行うことができる。
【0116】再生用しきい値設定部13により最初に設
定したしきい値の設定が高すぎて会議内容等必要とする
有音ディジタル音声データが再生されない場合、設定を
下げて改めて再生することにより、必要なデータを聞き
もらさないようにすることができる。
【0117】以上、本発明によって、従来の2倍再生等
による早聞きとは異なり会話部分のみ早聞きすることが
可能になるとともに記録容量もしきい値を設定すること
で少なくすることが可能になる。
【0118】また、記録したディジタル音声データは全
て保存し、早聞きを行う必要があるときだけ、従来より
短い再生時間で早聞きを行うことができる。また、早聞
きの対象となる一群のディジタル音声データ単位で検索
ができるようにし、例えば、再生時に聞き逃したところ
を再度再生できる。
【0119】また、記録再生用の固体メモリに早聞き用
のデータを圧縮して記録する固体メモリ記録装置と、こ
の固体メモリ記録装置により記録した記録再生用の固体
メモリと再生専用の固体メモリとどちらを用いても早聞
きを行うことができる固体メモリ再生装置をともに提供
することができる。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、通常速度の再生及び早
聞き再生をともに行えるようにディジタル音声データを
記録する記録装置を提供することができる。
【0121】また、本発明によれば、効率のよい早聞き
を行うことができる再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の固体メモリ記録再生装置のブ
ロック図。
【図2】固体メモリ5に記録されるデータの配置図。
【図3】記録用DSP部2における有音ディジタル音声
データ生成の説明図。
【図4】記録用DSP部2の記録処理に関するフローチ
ャート。
【図5】再生用DSP部7の再生処理に関するフローチ
ャート。
【符号の説明】
1・・・・A/D変換部 2・・・・記録用DSP部 3・・・・データ圧縮部 4・・・・記録再生部 5・・・・固体メモリ 6・・・・データ伸張部 7・・・・再生用DSP部 8・・・・D/A変換部 9・・・・制御部 10・・・記録速度設定部 11・・・記録用しきい値設定部 12・・・再生速度設定部 13・・・再生用しきい値設定部 14・・・操作ボタン 15・・・プログラム記憶部 16・・・表示装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ音声信号をディジタル音声データ
    に変換するA/D変換部と、 前記ディジタル音声データの中から予め定められた信号
    レベル以上の有音ディジタル音声データと予め定められ
    た信号レベル未満の無音ディジタル音声データとに分別
    するとともに前記有音ディジタル音声データと無音ディ
    ジタル音声データとを識別する管理データを作成する記
    録用DSP部と、 前記有音ディジタル音声データと無音ディジタル音声デ
    ータとを含む前記ディジタル音声データを圧縮してディ
    ジタル圧縮音声データを出力するデータ圧縮部と、前記
    ディジタル圧縮音声データと前記管理データとを媒体に
    記録する記録部と、を備えたことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の記録装置において、 前記管理データは、前記有音ディジタル音声データの中
    から一定時間毎に選択された1のサンプルについて付加
    されることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の記録装置
    において、 予め定められた前記信号レベルを設定するしきい値設定
    部を備え、 前記ディジタル音声データは、前記しきい値設定部で設
    定した前記信号レベルにより前記有音ディジタル音声デ
    ータと無音ディジタル音声データとに分別されることを
    特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3に記載の記録装置に
    おいて、 前記ディジタル音声データの記録速度を設定する記録速
    度設定部を備え、 前記ディジタル音声データは、間引きにより前記記録速
    度設定部で設定された記録速度のディジタル音声データ
    へ変換されることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3に記載の記録装置に
    おいて、 前記ディジタル音声データの記録速度を設定する記録速
    度設定部を備え、 前記ディジタル音声データは、前記A/D変換部のクロ
    ック信号の周波数の変更により前記記録速度のディジタ
    ル音声データへ変換されることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の記録装置
    において、 前記ディジタル音声データは、前記無音ディジタル音声
    データと前記有音ディジタル音声データとで異なる記録
    速度のディジタル音声データへ変換されることを特徴と
    する記録装置。
  7. 【請求項7】媒体に記録されたディジタル圧縮音声デー
    タと管理データとを出力する再生部と、 前記ディジタル圧縮音声データをディジタル音声データ
    に伸張するデータ伸張部と、 前記管理データに基づいて前記ディジタル音声データの
    中から予め定められた信号レベル以上の有音ディジタル
    音声データと予め定められた信号レベル未満の無音ディ
    ジタル音声データとに分別するとともに前記有音ディジ
    タル音声データのみを出力する再生用DSP部と、 前記再生用DSP部から出力された前記有音ディジタル
    音声データをアナログ音声信号に変換するD/A変換部
    と、を備えたことを特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の再生装置において、 前記ディジタル音声データは、有音ディジタル音声デー
    タの中から一定時間毎に選択された1のサンプルについ
    て付加される管理データに基づいて有音ディジタル音声
    データと無音ディジタル音声データとに分別されること
    を特徴とする再生装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8に記載の再生装置
    において、 前記ディジタル音声データの再生速度を設定する再生速
    度設定部を備え、 前記ディジタル音声データは、間引きにより前記再生速
    度設定部で設定された再生速度のディジタル音声データ
    へ変換されることを特徴とする再生装置。
  10. 【請求項10】請求項7または請求項8に記載の再生装
    置において、 前記ディジタル音声データの再生速度を設定する再生速
    度設定部を備え、 前記ディジタル音声データは、前記D/A変換部のクロ
    ック信号の周波数の変更により前記再生速度のディジタ
    ル音声データへ変換されることを特徴とする再生装置。
  11. 【請求項11】媒体に記録されたディジタル圧縮音声デ
    ータと管理データとを出力する再生部と、 前記ディジタル圧縮音声データをディジタル音声データ
    に伸張するデータ伸張部と、 前記管理データに基づいて前記ディジタル音声データの
    中から予め定められた信号レベル以上の有音ディジタル
    音声データと予め定められた信号レベル未満の無音ディ
    ジタル音声データとに分別する記録用DSP部と、 前記無音ディジタル音声データと前記有音ディジタル音
    声データとで異なる再生速度で再生するように前記記録
    用DSP部を制御する制御部と、 前記再生用DSP部から出力された前記有音ディジタル
    音声データと前記無音ディジタル音声データとをアナロ
    グ音声信号に変換するD/A変換部と、を備えたことを
    特徴とする再生装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の再生装置において、 前記ディジタル音声データは、有音ディジタル音声デー
    タの中から一定時間毎に選択された1のサンプルについ
    て付加される管理データに基づいて有音ディジタル音声
    データと無音ディジタル音声データとに分別されること
    を特徴とする再生装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12に記載の再
    生装置において、 前記ディジタル音声データの再生速度を設定する再生速
    度設定部を備え、 前記ディジタル音声データは、前記D/A変換部のクロ
    ック信号の周波数の変更により前記再生速度のディジタ
    ル音声データへ変換されることを特徴とする再生装置。
JP9352277A 1997-12-05 1997-12-05 記録装置または再生装置 Withdrawn JPH11175100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9352277A JPH11175100A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 記録装置または再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9352277A JPH11175100A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 記録装置または再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11175100A true JPH11175100A (ja) 1999-07-02

Family

ID=18422968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9352277A Withdrawn JPH11175100A (ja) 1997-12-05 1997-12-05 記録装置または再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11175100A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048676A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Toshiba Corp 再生装置および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048676A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Toshiba Corp 再生装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3968206B2 (ja) 再生装置
JPH11175100A (ja) 記録装置または再生装置
JPH0234113B2 (ja)
JP2009075280A (ja) コンテンツ再生装置
JPH08146985A (ja) 話速制御システム
JP2001222300A (ja) 音声再生装置および記録媒体
JPH10116097A (ja) 音声再生装置
JP3081469B2 (ja) 話速変換装置
JP2003058192A (ja) 音楽データ再生装置
JPH11167396A (ja) 音声記録再生装置
JPH1152995A (ja) 音声再生装置
JPS6346518B2 (ja)
JPH09146587A (ja) 話速変換装置
JPH0927189A (ja) 音声情報再生方式
JP3201327B2 (ja) 録音再生装置
KR20010001791A (ko) 엠피3 캡션데이터 표시방법
JP2000020091A (ja) 音声記録再生装置
KR0127030B1 (ko) 음성 녹음장치와 녹음데이타를 쉽게 탐색할 수 있도록 하는 녹음방법
JP2000207838A (ja) デジタル記録装置
JPH08255000A (ja) 音声信号再生装置
JP2004061625A (ja) テキスト音声合成装置、テキスト音声合成方法、テキスト音声合成プログラム、および、プログラム記録媒体
JP2605663B2 (ja) 録音機能付電子機器
JPH07123147A (ja) 留守番電話装置
JPH09127959A (ja) Cdカラオケシステム
KR100563320B1 (ko) 단일 메모리를 갖는 어학학습장치 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301