JPH11174868A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11174868A
JPH11174868A JP9348187A JP34818797A JPH11174868A JP H11174868 A JPH11174868 A JP H11174868A JP 9348187 A JP9348187 A JP 9348187A JP 34818797 A JP34818797 A JP 34818797A JP H11174868 A JPH11174868 A JP H11174868A
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JP
Japan
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intermediate transfer
lubricant
image
image forming
forming apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP9348187A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Kimura
高明 木村
Makoto Takemoto
竹本  誠
Hiroichi Sakashita
博一 坂下
Masao Okubo
雅夫 大久保
Masaaki Takahashi
政明 高橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】文字の中抜けなどの画像欠陥を解消すると共
に、潤滑剤の不均一な塗布に起因する画像ムラを改善す
ること。 【解決手段】 像担持体1と、像坦持体1上に静電潜像
を生じさせる書込み手段13と、前記静電潜像に現像剤
を処理してトナー像を得る現像手段3と、トナー像を保
持する中間転写体2と、前記トナー像を中間転写体2に
一次転写する一次転写手段51と、中間転写体2上のト
ナー像を転写材4に二次転写させる二次転写手段26、
52を備えた画像形成装置において、中間転写体2に潤
滑剤を塗布するシリコーンゴムブレード8a等の塗布手
段と、該潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤量制御手段を
備えたことを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写
機、プリンタ等の電子写真プロセスを利用する画像形成
装置に関するものであり、特に、トナー像を保持する中
間転写体を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を備えた従来の電子写真式複
写機等の画像形成装置では、原稿に書かれた文字写真等
の画像を転写材(用紙等の最終記録媒体)に複写するた
めに、フルカラー方式の場合、まず、原稿からの反射光
を異なる色成分毎に分解した光像を感光体上に個別に露
光して各色成分毎の静電潜像を形成し、それら色成分毎
の静電潜像を異なった色の現像剤で現像して個別に顕像
する。
【0003】次に、前記感光体と転写材の搬送路との間
に中間転写体を設け、感光体上に個別に形成された異な
る色の顕像を中間転写体上に重ねて転写して合成像を得
る。そして、前記合成像を中間転写体から前記搬送路上
の転写材に転写すると共に、該合成像を定着装置におい
て転写材に融着することによって複写プロセスを終了す
る。前記転写の手段としては静電気力を利用したコロト
ロンあるいは転写ローラを用いることができ、転写部で
はトナーとは逆極性の電荷を転写材の裏面から印加しト
ナーを中間転写体から転写材側に吸引することにより、
前記合成像が転写材上に転写される。
【0004】一方、前記中間転写体上の転写されずに残
ったトナーはクリーニング部材を該中間転写体表面に当
接させることによってクリーニングされる。
【0005】なお、ここではフルカラー方式を挙げて説
明しているが、単色の場合も含まれることは言うまでも
ない。単色の場合は転写の工程は一回のみとなる。
【0006】ところで、このような中間転写体を備えた
画像形成装置においては、感光体及びクリーニング部材
が前記中間転写体と摺擦することによって該中間転写体
の表面が摩耗し、その耐用年数あるいは転写性が低減す
るといった問題がある。そこで、この問題を解決するた
め、例えば特開平8−30120号公報に示されている
ように、クリーニング工程後の中間転写体の表面にシリ
コーンオイルを塗布し潤滑性を良くすることが提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法ではシリコーンオイルが供給ローラを介して中間転写
体に常時供給されているために、過剰なシリコーンオイ
ルが感光体に転移して画像ムラを引き起こしたりする不
都合が生じる。そして、中間転写体が停止中もシリコー
ンオイル供給ローラが中間転写体に常時圧接しているた
め、中間転写体の圧接部分だけがシリコーンオイル供給
過多状態になるために転写性が他の部分に比べ変化して
画像ムラが発生するという問題点もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置は
上記した従来の技術における問題点を解決するためのも
のであって、像担持体と、前記像坦持体上に静電潜像を
生じさせる書込み手段と、前記静電潜像に現像剤を処理
してトナー像を得る現像手段と、複数のロールに張架さ
れた中間転写体と、前記トナー像を前記中間転写体に転
写する一次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を
転写材に転写させる二次転写手段を備えた画像形成装置
において、前記中間転写体表面に潤滑剤を塗布する塗布
手段と、該潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤量制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】中間転写体から転写材にトナー像
を転写するタイプの電子写真式画像形成装置において転
写手段として転写ロールを用いた場合、転写ロールの中
間転写体へのニップ荷重が大きいと画像欠陥(文字の中
抜け等)が発生することがあるが、中間転写体表面にシ
リコーンオイル等の潤滑剤を塗布することにより、トナ
ーと中間転写体との付着力を弱めて、転写材への二次転
写時の文字の中抜けの発生を防止することができる。
【0010】そして、本発明においては、中間転写体に
対する潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤量制御手段を備
えたことにより、中間転写体への潤滑剤の塗布量がその
表面の各部分で均一となり、潤滑剤塗布量の不均一に起
因する、画像の一部分のみの文字抜け等のような画像ム
ラを抑制することが可能である。
【0011】適量の潤滑剤を中間転写体に塗布するため
に、本発明における潤滑剤量制御手段は塗布手段の中間
転写体への当接又は離隔を自在とするリトラクト機構を
有することが好ましく、更に該塗布手段の中間転写体へ
の当接圧を制御可能であることがより好ましい。このよ
うにすることで、適切なタイミングで中間転写体に潤滑
剤を塗布することが可能となり、二次的な画像ディフェ
クトを発生させずに文字の中抜けを改善することができ
る。
【0012】また、潤滑剤量制御手段において、LED
等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子を組み合
わせたセンサを用いて該発光素子からの入射光に対する
中間転写体表面からの反射光量を測定することも可能で
あり、その場合には、中間転写体上の潤滑剤量の変動を
該反射光量の強弱によって正確に検知することができ
る。なお、中間転写体に対する前記発光素子の設置角度
は、該発光素子からの入射光が中間転写体上で全反射す
るような角度とすることが好ましい。
【0013】中間転写体上に潤滑剤を塗布する塗布手段
の具体例は特に限定されるものではないが、ブレード又
はロールを挙げることができる。そして、その場合は前
記ブレード又はロールの内部に潤滑剤を含有させてお
き、その表面から潤滑剤を供給することが好ましい。こ
のように、ブレード又はロール自体に予め潤滑剤を含浸
させておいた場合には、それらを中間転写体に当接させ
た際に内部の潤滑剤を滲み出させることが可能であり、
ブレード又はロール自体の塗布作用と相まってより均一
に中間転写体表面に潤滑剤を塗布することができる。な
お、塗布手段は清掃部材によってクリーニングされるこ
とが好ましい。
【0014】中間転写体、特にその表面層をポリイミド
やポリアミドなどの硬い材質で構成した場合には、潤滑
剤を中間転写体表面に均一に付着させる効果がより高ま
る。塗布手段による潤滑剤塗布部分は、中間転写体のク
リーニング手段と一次転写手段の間の中間転写体の表面
とすることが好ましい。このようにすることで、中間転
写体に潤滑剤を塗布するダミーサイクルを最小回数とす
ることができる。
【0015】なお、塗布手段を二次転写手段と共通化す
ることもできる。特に、二次転写手段が二次転写ロール
を備えている場合は、該ロールを介して潤滑剤を塗布す
ることにより塗布手段を別個に設ける必要を排すること
が可能である。
【0016】以下、図面を参照しつつ本発明の特徴をそ
の実施の形態に基づいて具体的に説明する。ただし、本
発明をそれぞれの実施の形態に限定するものではない。
【0017】図1は本発明を適用したカラー電子写真複
写機の構成を示す概略断面図である。
【0018】図1において、1は像坦持体としての感光
体ドラムであり、その周囲には帯電装置11、書込み手
段としての露光装置13、現像装置3、中間転写体とし
ての中間転写ベルト2、クリーニング装置12が順次配
置されている。
【0019】複写作業時には、感光体ドラム1が矢印A
方向へ回転することにより、まずその表面が帯電装置1
1によって均一に帯電される。そして、図示しない原稿
からの反射光が色分解フィルタ等によって各色成分光に
分解され、各色成分光の情報に従って感光体ドラム1が
露光装置13によって露光されてその表面に該情報に応
じた静電潜像が書き込まれる。
【0020】次に、感光体ドラム1上の静電潜像は現像
装置3で現像される。現像装置3内にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B
K)の各色に対応したトナーを収容した現像器31〜3
4が配置されており、感光体ドラム1に前記各色成分光
に対応して形成された静電潜像をその補色に対応する現
像器で現像してトナー像Tを形成するようになってい
る。したがって、例えば、感光体ドラム1に書き込まれ
た静電潜像がブルー成分光に対応したものであれば、こ
の静電潜像はイエロー(Y)のトナーを内包する現像器
31で現像され、感光体ドラム1上にはイエローのトナ
ー像が形成される。他の色についても順次同様のプロセ
スが施される。
【0021】ここで前記トナーとしては、トナー中にシ
リコーンオイルを添加したもの、あるいはトナーに外添
されるシリカをシリコーンオイル処理したものを用いる
ことができる。
【0022】2は感光体ドラム1の表面に当接されるよ
うに配置された中間転写ベルトであり、ベルト駆動用の
駆動ローラ22、二次転写のバックアップロール26、
従動ローラ23、25及び27、所定の張力をベルトに
付与するテンションローラ24、および一次転写バイア
スロール51間に張架されて矢印B方向へ回動する。な
お、中間転写ベルト2の材質としては、ポリイミドある
いはポリアミドの樹脂にカーボンブラック等の帯電防止
剤を適当量含有させたものを用いることができ、例え
ば、その体積抵抗率が106〜1014Ω・cm、厚み
が0.1mmとなるように予め設定される。このように中
間転写ベルト2を比較的硬質の材料から構成することに
より、後述する潤滑剤の塗布の際に均一な塗布面を得る
ことができる。特に中間転写ベルト2の表面層がポリイ
ミド又はポリアミド材料から構成されることが好まし
い。
【0023】感光体ドラム1に形成されたトナー像Tは
感光体ドラム1と中間転写ベルト2が接する一次転写位
置で感光体ドラム1から中間転写ベルト2の表面に転写
される。図1に示す装置では、一次転写位置において中
間転写ベルト2の裏面側に配設された半導電性の一次転
写バイアスロール51が中間転写ベルト2を感光体ドラ
ム1に当接させており、この一次転写バイアスロール5
1にトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加すること
で、感光体ドラム1上のトナー像Tを感光体ドラム1の
表面から中間転写ベルト2に静電的に吸引する。なお、
トナー像Tを中間転写ベルト2に転写した後の感光体ド
ラム1の表面はクリーニング装置12によって清掃さ
れ、次の書き込みに備える。
【0024】さて、単色画像を形成する場合は中間転写
ベルト2に一次転写されたトナー像Tを直ちに記録媒体
4に二次転写すればよいが、複数色のトナー像Tを重ね
合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム
1上でのトナー像Tの形成、及び、トナー像Tの中間転
写ベルト2への一次転写の工程をトナーの色数分だけ繰
り返す必要がある。例えば、4色のトナー像を重ね合わ
せたフルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム1上
にはその一回転毎にイエロー、マゼンタ、シアン及びブ
ラックの各色のトナー像Tが形成されると共に、これら
のトナー像Tは順次中間転写ベルト2に一次転写され
る。中間転写ベルト2は最初に一次転写された例えばイ
エローのトナー像Tを保持したまま感光体ドラム1と同
一周期で回動するように設定されているので、位置検知
センサ21によって中間体転写ベルト2の回転をモニタ
ーすることにより、中間転写ベルト2の所定の位置上
に、その一回転毎にマゼンタ、シアンおよびブラックの
各色トナー像Tをイエローのトナー像Tに順次重ねて転
写してフルカラーの重畳トナー像を形成することができ
る。
【0025】このようにして中間転写ベルト2に一次転
写された重畳トナー像は、中間転写ベルト2の回動に伴
って二次転写バイアスロール52とバックアップロール
26から構成される二次転写手段へと搬送される。二次
転写バイアスロール52は中間転写ベルト2へ当接又は
離隔自在に配設されている。なお、図1に示される装置
においては前記二次転写手段に向けて記録媒体4を搬送
する給紙手段が中間転写ベルト2下部に配設されてお
り、記録媒体4はフィードローラ42によってトレイ4
3からレジローラ41まで搬出されると共に、レジロー
ラ41の作動によって所定のタイミングで二次転写バイ
アスロール52と中間転写ベルト2との間の二次転写位
置に挟み込まれる。
【0026】前記二次転写位置において中間転写ベルト
2の裏面側に配設されるバックアップロール26は二次
転写バイアスロール52の対向電極をなす。そして、前
記二次転写位置において、所定のタイミングで半導電性
の二次転写バイアスロール52を中間転写ベルト2に圧
接させると共に、二次転写バイアスロール52にトナー
の帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、中間
転写ベルト2に担持された重畳トナー像が二次転写位置
において記録媒体4に静電転写される。
【0027】前記重畳トナー像が転写された記録媒体4
は図示しないスクレーパ等によって中間転写ベルト2か
ら剥がされ、搬送ベルト44によって定着器7に送り込
まれて該トナー像の定着処理がなされる。
【0028】一方、重畳トナー像の二次転写が終了した
中間転写ベルト2は二次転写位置の下流に位置するベル
トクリーナ6によって残留トナーが除去されると共に、
ベルトクリーナ6と一次転写位置の間で、かつ、従動ロ
ーラ27と対向する位置に配設された潤滑剤塗布手段8
のシリコーンゴムブレード8aが中間転写ベルト2に圧
接することによって、シリコーンオイル等の潤滑剤が中
間転写ベルト2の表面上に転移される。潤滑剤塗布手段
8はユーザインターフェース9に接続されたコントロー
ラ83に連結されており、コントローラ83からの信号
により駆動制御される。
【0029】このように、潤滑剤を中間転写ベルト2表
面に塗布することによってベルトクリーナ6又は感光体
ドラム1との摩擦接触による中間転写ベルト2の摩耗を
低減し、また、中間転写ベルト2の表面上に坦持された
重畳トナー像の剥離性を向上させて文字の中抜け等のな
い記録媒体4への良好な転写を実現することが可能とな
る。しかしながら、画像ムラのない更に良質な画像を得
るために、図1に示す装置では、リトラクト機構を備え
た潤滑剤量制御手段により潤滑剤塗布手段8の動作を制
御することとしている。
【0030】すなわち、潤滑剤塗布手段8はリトラクト
機構により中間転写ベルト2と接離自在に配設され、フ
ルカラー画像が形成される場合には最終色のトナー像T
が中間転写ベルト2に一次転写されるまで、潤滑剤塗布
手段8は中間転写ベルト2から離隔した位置に待機し、
その後に中間転写ベルト2に当接するように制御され
る。したがって、各色トナー像Tの間に潤滑剤が供給さ
れることがなく、良好なフルカラー画像を得ることがで
きる。なお、ベルトクリーナ6も同様に中間転写ベルト
2に対して接離自在とされている。
【0031】図2に潤滑剤塗布手段8及びそのリトラク
ト機構の概略斜視図を、また、図3に該リトラクト機構
の作動概略図を示す。
【0032】図2に示されるように、潤滑剤塗布手段8
では、シリコーンゴムブレード8aの一端を保持した金
属製の保持部材8cがホルダー81に取り付けられてお
り、ホルダー81は偏心軸を中心に回転自在な偏心カム
82を含むリトラクト機構によって中間転写ベルト2に
垂直な方向に対して摺動自在に支持されている。また、
中間転写ベルト2を挟んでシリコーンゴムブレード8a
の反対側には従動ローラ27が配設されており、シリコ
ーンゴムブレード8aが十分な押圧力で中間転写ベルト
2に押圧されることを可能としている。
【0033】次に、図3を参照しつつ潤滑剤塗布手段8
のリトラクト機構の作動について説明する。シリコーン
ゴムブレード8aが中間転写ベルト2から離隔した位置
にある図3(a)の状態にあるときにコントローラ83か
ら潤滑剤塗布手段8に駆動信号が伝達されると、偏心カ
ム82に連結したステッピングモータ(図示せず)が回
転し、それに伴い偏心カム82が回転する。すると、図
3(b)に示すように偏心カム82の作用によりホルダー
81つまりシリコーンゴムブレード8aが中間転写ベル
ト2側へ移動してシリコーンゴムブレード8aが中間転
写ベルト2に圧接する。そして、更に偏心カム82が回
転して図3(c)の状態となると、シリコーンゴムブレー
ド8aの中間転写ベルト2に対する当接圧が最大とな
る。このようなリトラクト機構を採用することで、潤滑
剤塗布手段8を中間転写ベルト2に当接又は離隔自在と
するのみならず、潤滑剤塗布手段8の中間転写ベルト2
に対する当接圧を制御することが可能となり、潤滑剤の
塗布量の細かな制御が可能となる。なお、リトラクト機
構としては偏心カム82以外にも、機械的カム、クラン
ク、ピストン及びシリンダ等の如き様々な駆動手段を採
用することが可能である。
【0034】図示される装置においては、シリコーンゴ
ムブレード8aに、例えばシリコーンオイル等の潤滑剤
が吸収貯蔵されており、シリコーンゴムブレード8aの
エッジを中間転写ベルト2に接触乃至押圧させることに
よってシリコーンゴムブレード8a内部から潤滑剤をそ
の表面に滲み出させて、中間転写ベルト2上に転移する
こととされている。
【0035】したがって、シリコーンゴムブレード8a
の材質は、上記したような潤滑剤を含有するNVRゴム
が好ましく、その硬度は例えば5゜〜30゜(JISA)に設
定される。しかしながら、潤滑剤を必要量含有し、圧力
の作用によりそれを滲み出させるものであればブレード
8aの材質はこの限りではない。なお必要に応じて、シ
リコーンゴムブレード8a自体に潤滑剤を吸収させる代
わりに適当な潤滑剤供給容器から導入された潤滑剤を、
ブレード等の部材を介して中間転写体ベルト2の表面に
塗布する構成を採用してもよい。
【0036】次に、中間転写ベルト2上の潤滑剤量を測
定するセンサについて説明する。
【0037】図1に示される装置においては、ベルトク
リーナ6とシリコーンゴムブレード8aとの中間部分に
於いて、発光素子14aと受光素子14bとの組み合わ
せからなるセンサ14により、中間転写ベルト2上の潤
滑剤付着量を検知している。図5にセンサ14の拡大概
略図を示す。センサ14は、図5(a)に示すように中間
転写ベルト2に対して所定角度θをもって配設された発
光素子14aと受光素子14bから構成されている。潤
滑剤量の正確な検知のためには、前記角度θは、発光素
子14aからの入射光が中間転写ベルト2の表面上で全
反射するような角度に設定することが好ましい。なお、
図5(b)は発光素子14aと受光素子14bを構成する
回路例である。
【0038】センサ14では、発光素子14aから光を
中間転写ベルト2に対して放射すると共にその表面から
の反射光を受光素子14bで受光し、中間転写ベルト2
表面上の潤滑剤量の変動に起因する反射率の強弱変化を
電圧の大小に変換して記録する。したがって、中間転写
ベルト2上の潤滑剤量を正確に把握することができる。
【0039】図1に示す実施の形態においては、センサ
14から得られる潤滑剤量データによって潤滑剤塗布手
段8をリトラクト機構によって駆動し、シリコーンゴム
ブレード8aを中間転写ベルト2に当接させる。ここ
で、シリコーンゴムブレード8aを中間転写ベルト2に
接触させる頻度は、1回の画像形成毎とすることが可能
ではあるものの、潤滑剤が供給過多になるおそれがある
ので中間転写ベルト2表面上の潤滑剤付着量に応じてシ
リコーンゴムブレード8aを中間転写ベルト2に圧接す
る頻度を決定することが好ましい。
【0040】プリント枚数に対する中間転写ベルト2表
面上の潤滑剤量の変化をセンサ14によって測定した結
果を図4に示す。図中、上向きの矢印は潤滑剤を中間転
写ベルト2の表面へ塗布したことを示す。
【0041】図4に示されるように、プリントジョブを
行うことにより中間転写ベルト2上の潤滑剤量は減少
し、下限量L未満になると中間転写ベルト2の摩耗によ
って二次転写位置での文字の中抜けが発生する。したが
って、中間転写ベルト2表面上の潤滑剤量が前記下限量
L以上となるようにシリコーンゴムブレード8aを中間
転写ベルト2に圧接させてシリコーンオイル等の潤滑剤
を中間転写ベルト2上に供給する必要がある。
【0042】しかしながら、潤滑剤の供給量が過剰とな
り上限量Uを超えると逆に一次転写位置における文字の
中抜けが発生したり、過剰なシリコーンが感光体ドラム
1等に転移して二次障害が発生することが確認されてい
る。したがって、中間転写体ベルト2表面の潤滑剤付着
量は前記上限値U以下、かつ、下限値L以上の範囲に制
御する必要がある。
【0043】そこで、この実施の形態においては、図6
に示すように中間転写ベルト2上の潤滑剤量のとるべき
前記上限値U及び下限値Lに対応する反射率の上限u及
び下限lを予め設定しておき、測定された反射率の値が
下限lに達すると図中上向きの矢印で示したポイントで
潤滑剤塗布手段8を中間転写ベルトに当接させる一方、
反射率が上限値uに達すると図中下向きの矢印で示した
ポイントで潤滑剤塗布手段8を中間転写ベルト2から離
隔させることとして反射率をuとlの間に保ち、したが
って、中間体転写ベルト2上の潤滑剤量を図4に示す上
限値U及び下限値Lの範囲内に保持するようにしてい
る。
【0044】なお、潤滑剤としてシリコーンを使用した
場合には、中間転写ベルト2へのシリコーン付着量は
0.2μl/A4 size以下となるように制御すること
が好ましい。中間転写ベルト2にシリコーンを塗布した
ときの付着量の測定は、シリコーンを付着させた中間転
写ベルト2を約10mm×10mmの大きさに切り取
り、当該サンプルをX線光電子分光法(XPS)により
Siに相当するエネルギーの反射光電子の数を計測し、
装置固有の感度係数を考慮し、Siの信号のカウント数
を定量値とした。
【0045】以下、シリコーンゴムブレード8aによる
中間転写ベルト2上への潤滑剤の塗布方法について説明
する。
【0046】実際のプリント時においては、記録媒体の
種類(普通紙、厚紙、OHP等)や画像情報の種類(文
字、写真等)により、中間転写ベルト2上の潤滑剤消費
量が異なるため、それらの情報が予めユーザーインター
フェース9に入力される。また、センサ14の受光素子
14bからの反射光強度の情報もユーザーインターフェ
イス9に伝達されており、反射率が演算される。次い
で、これらの情報はコントローラ83に伝えられる。
【0047】さて、潤滑剤の多めの塗布が必要な条件
(厚紙、OHPや文字画像等)の場合には、コントロー
ラ83からの信号によってステッピングモータ(図示せ
ず)を駆動し、既述したように偏心カム82を回転さ
せ、シリコーンゴムブレード8aを中間転写ベルト2に
圧接させた状態で中間転写ベルト2のみを回動させるダ
ミーサイクルを実行した後、通常のプリントジョブを行
う。 前記ダミーサイクルは、通常のプリントジョブが
終了した後に行ってもよく、また、プリントジョブの開
始前と終了後の両方に行ってもよい。なお、このダミー
サイクルの間も中間転写ベルト2上の潤滑剤量は反射光
強度としてセンサ14によってモニターされている。
【0048】一方、普通紙など用紙の厚さが薄く、文字
の中抜けがそれほど発生しない用紙種の場合には潤滑剤
の塗布量はさほど必要でないので、例えば100枚毎や
200枚毎といったプリント枚数による情報も勘案し
て、中間転写ベルト2上の潤滑剤量を制御する。すなわ
ち、複数のプリントジョブにまたがって規定枚数毎にシ
リコーンゴムブレード8aを中間転写ベルト2に接触さ
せ、中間転写ベルト2表面に所定量の潤滑剤を塗布す
る。
【0049】中間転写ベルト2に対する潤滑剤の塗布量
の制御は、図3に示すように、シリコーンゴムブレード
8aの中間転写ベルト2に対する圧接力を、ステッピン
グモータ(図示せず)に連結している偏心カム82の回
転度を変化させて調整することによって行う。
【0050】より詳細に説明するに、偏心カム82が図
3(a)の状態のときは、シリコーンゴムブレード8aは
中間転写ベルト2から離れており、中間転写ベルト2に
は潤滑剤が供給されない。一方、図3(c)の状態のとき
は偏心カム82の偏心の効果によってシリコーンゴムブ
レード8aが中間転写ベルト2に対して最も食い込んだ
状態となり、すなわち圧接力が最も大きくなる。したが
って、シリコーンゴムブレード8aから最も多くの潤滑
剤が浸み出して中間転写ベルト2上に塗布される。そし
て、図3(b)のように(a)と(c)の中間の場合には、(c)の
状態よりは弱い圧接力でシリコーンゴムブレード8aが
中間転写ベルト2に食い込んだ状態となる。したがっ
て、(c)の場合に比べて中間転写ベルト2に対する潤滑
剤の塗布量は少なくなる。このように、偏心カム82の
回転を調整してシリコーンゴムブレード8aの中間転写
ベルト2に対する圧接力を制御することで、中間転写ベ
ルト2に対する潤滑剤の塗布量を正確に制御することと
している。
【0051】ここで、シリコーンゴムブレード8aの圧
接力、すなわち偏心カム82の回転量は、ステッピング
モータ(図示せず)に接続しているコントローラ83に
よってステップ数をカウントして行う。つまり、ステッ
プ数と偏心カム82の回転量の対応から偏心カム82の
回転量を規定し、シリコーンゴムブレード8aの圧接力
を制御するのである。
【0052】さて、シリコーンゴムブレード8aは経時
していくと磨耗等により削れるので、偏心カム82の回
転量を一定とした場合には、中間転写ベルト2に対する
シリコーンゴムブレード8aの圧接力は時間と共に減少
していく。したがって、経時するにしたがって偏心カム
82の回転量を調整し、圧接力を増大するようにするこ
とが好ましい。
【0053】なお、多量の潤滑剤を中間転写ベルト2に
塗布する場合には、シリコーンゴムブレード8aの中間
転写ベルト2に対する圧接回数を増大させるのみなら
ず、シリコーンゴムブレード8aの中間転写ベルト2に
対する圧接力を大きくして1回の圧接における潤滑剤の
塗布量を増大させてもよい。
【0054】シリコーンゴムブレード8aを中間転写ベ
ルト2に圧接させる位置は、中間体転写ベルト2に潤滑
剤が塗布されると文字の中抜けが改善するという点から
みると特に限定されるものではないが、潤滑剤塗布用に
別途中間転写ベルト2のみを回動させるダミーサイクル
を設ける回数が減少するという点では、中間転写ベルト
2のクリーナ6と一次転写バイアスロール51の間の中
間転写ベルト2上が好ましい。また、中間体転写ベルト
2上にトナーが存在しないので、反射光強度を正確に捕
捉できるという点からみてもクリーナ6と一次転写バイ
アスロール51との間が好ましい。
【0055】図1に示す装置では、潤滑剤塗布手段8に
はシリコーンゴムブレード8aが1つだけ配設されてい
るが、該ブレードの配設個数は複数であってもよい。
【0056】以上はシリコーンゴムブレード8aを備え
た潤滑剤塗布手段8を有する画像形成装置について説明
してきたが、潤滑剤塗布手段8はブレードの代わりにロ
ールを具備していてもよい。
【0057】塗布手段として、ブレードを用いた場合に
は、ブレード自体が摩耗することにより、常に新しい面
が現れ、その新しい面で中間転写体上に潤滑剤を塗布す
ることができるために文字の中抜け防止効果を長時間維
持することができる一方、塗布手段としてロールを用い
た場合には、中間転写体へのダメージを最小限に抑える
ことができ、中間転写体又は該ロール自体の寿命を伸ば
すことができる。
【0058】図7はシリコーンゴムブレード8aの代わ
りにシリコーンゴムロール8cをホルダー81に取り付
けた実施の態様を示す図である。
【0059】シリコーンゴムロール8bは、シリコーン
ゴムをロール形状にした単層のロールでもよく、また、
シリコーンゴムロールの表皮がシリコーンオイル含浸ゴ
ム層で内部がシリコーンオイル供給層となっている2層
構造のロールでもよい。
【0060】また、シリコーンゴムロール8bはホルダ
ー81に1本だけ配設されていてもよく、2本以上配設
されていてもよい。図8はシリコーンゴムロール8bが
2本のロールから構成された潤滑剤塗布手段8の概略図
である。なお、図8においてはホルダー81についての
図示を省略している。
【0061】図8に示す潤滑剤塗布手段では、中間転写
ベルト2に当接する一方のロール8bが単層シリコーン
ゴムからなり、前記一方のロールに当接する他方のロー
ル8b’がシリコーンオイル含浸ゴム層の表皮とシリコ
ーンオイル含浸供給層の内部層からなる2つのゴム層か
らなるロールとされている。したがって、ロール8b及
び8b’が当接することによりロール8b’の表面から
潤滑剤が滲み出てロール8b表面に供給されると共に、
該潤滑剤はロール8bの表面から中間転写ベルト2上へ
塗布される。
【0062】図9は潤滑剤塗布手段8中のシリコーンゴ
ムロール8bに清掃部材を設けた実施の態様を示す概略
断面図である。この実施例においてはシリコーンゴムロ
ール8bに清掃部材84を当接し、シリコーンゴムロー
ル8bが汚れて中間転写ベルト2へのシリコーン供給量
が変化することを防止している。清掃部材84の形状と
しては特に限定されるものではないが、ブレード形状の
ものが好ましい。また、清掃部材84の材質は、PET
等の樹脂のフィルムを用いることが好ましい。しかしな
がら、シリコーンゴムロール8bの汚れを効果的に清掃
でき、また、耐久性の高いものであれば、他の材質であ
ってもよい。
【0063】このように潤滑剤塗布手段8がシリコーン
ゴムロール8bによって潤滑剤を塗布する場合も、シリ
コーンゴムブレード8aの場合と同様の制御、塗布条件
を用いることにより文字の中抜けを改善することができ
る。なお、中間転写ベルト2に潤滑剤を塗布可能なもの
であれば、ブレードタイプ、ロールタイプ以外のタイプ
の塗布部材によって潤滑剤を中間転写ベルト2に塗布し
てもよい。
【0064】次に、本発明の実施の形態の他の一例を図
10に基づいて説明する。ここで、図1の実施の形態と
同一の部材については同一の符号を付して説明を省略す
る。図10における実施の形態では、二次転写バイアス
ロール52から潤滑剤を中間転写ベルト2に塗布する点
が図1の実施の形態とは異なる。二次転写バイアスロー
ル52は、例えばカーボンを分散した発泡ウレタンゴム
の表面にシリコーンゴム層を設け、その体積抵抗率が1
04〜105Ω・cmでロール径がφ28mmとなるよう
に形成され、硬度は例えば30゜(アスカC)に設定され
る。なお、図示しない潤滑剤供給装置から潤滑剤が二次
転写ロールに供給される。
【0065】以下に図10に示した装置を用いて中間転
写ベルト2に潤滑剤を塗布する方法を説明する。
【0066】プリントジョブが終了後、二次転写バイア
スロール52を中間転写ベルト2に当接させたまま中間
転写ベルト2のみを回動させ、いわゆるダミーサイクル
を行う。すると、二次転写バイアスロール52表面から
滲み出た潤滑剤が中間転写ベルト2上に転移し、次のプ
リントジョブにおける文字の中抜けを改善する。
【0067】または、プリントジョブが始まる前に二次
転写バイアスロール52を中間転写ベルト2に当接した
まま前記ダミーサイクルを行うことにより、中間転写ベ
ルト2上に潤滑剤を塗布してもよい。
【0068】図10に示す装置においては、図1におけ
る実施の形態と同様に二次転写バイアスロール52の当
接頻度を用紙種やプリント枚数に合わせて調節すること
ができ、また発光、受光素子からなるセンサを設置し
て、ベルト表面の潤滑剤付着量も加味することにより適
度なタイミングで適当量の潤滑剤を中間転写ベルト2に
塗布することもできる。したがって、図1の実施の形態
と同様に、中間転写ベルト2に対する潤滑剤塗布量を均
一にすることができ、画像ムラ及び文字の中抜けの発生
を常に防止することができる。
【0069】
【実施例】実施例1:赤外LED(波長:800nm、
日立社製HLP40RG−B)に直列に10Ωの抵抗を
接続し、2Vの電圧を印加し、投光用発光素子とした。
受光素子として、フォトトランジスタ(ピーク波長:8
00nm、東芝製TPS615)を使用し、エミッタ、
接地間に1MΩの抵抗を直列に挿入し、コレクタ−接地
間に30Vの電圧を印加した。この状態で該抵抗の両端
の電圧をオシロスコープで観測した。赤外LEDの投入
光軸をおおよそ20度とし、受光用フォトトランジスタ
の配置をオシロスコープでモニタしながら、最大となる
様に位置を制御した。おおよそ20度となった。この条
件でシリコーンブレードを当接させ、シリコーンオイル
をベルト表面に塗布した。この時抵抗の両端間の電圧は
約18Vであった。この状況で画像密度約14%の原稿
を10枚を1ジョブとして300枚までプリントを採取
した。約210枚で文字の中のトナー抜けが認められ、
この時抵抗の両端間の電圧は約6Vであった。この結果
から、シリコーンオイル再塗布時期を、直列に挿入した
抵抗の両端電圧が余裕を見込んで8Vとなった時点と
し、この電圧をシュミットトリガー回路でのトリガー基
準電圧とし、オイル供給装置が稼働するようにした。次
いで動作状況の更なる確認のため、画像密度約14%の
原稿を10枚を1ジョブとして、普通紙8、厚紙1、O
HP1の割合で1000枚までプリントを行った。厚
紙、OHP直後で文字の状況を確認したが、いずれも全
く問題のないプリント画質であった。
【0070】比較例1:実施例1にてシリコーンゴムブ
レード8aを一切中間転写ベルト2に当接させず、した
がって、中間転写ベルト表面にシリコーンオイルを塗布
しない状態で、画像密度約14%の原稿を10枚を1ジ
ョブとして、300枚までプリントを採取したところ、
約220枚程度で文字の中のトナーが抜ける状況が確認
され、300枚時点では、この状況が明瞭に観察でき
た。
【0071】比較例2:実施例1において、図6で示し
たように中間転写ベルト上の反射光強度を測定せず、原
稿の種類、プリント間隔、画像密度の情報のみでシリコ
ーンゴムブレード8aの接触タイミングを決定すること
とし、画像密度約14%の原稿10枚を1ジョブとし
て、普通紙8、厚紙1、OHP1の割合で普通紙の合間
に、厚紙、OHPを連続してプリントし、1000枚ま
でプリントを採取した。これら採取されたプリントを確
認したところ、厚紙、OHP直後で文字の中ぬけが確認
された。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間転写体への潤滑剤の塗布量が均一となり、潤滑剤塗
布量の不均一に起因する画像ムラを抑制することができ
る。
【0073】したがって、本発明においては、トナーと
中間転写体との付着力を弱めることにより転写材への二
次転写時に文字の中抜けの発生を防止することができる
という効果を、二次的な画像ディフェクトを発生させる
ことなく常に維持することが可能である。
【0074】特に、潤滑剤量制御手段において、LED
等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子を組み合
わせたセンサを用いて該発光素子からの入射光に対する
中間転写体表面からの反射光量を測定する場合には、中
間転写体上の潤滑剤の量を正確に検知し、かつ、制御す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー電子写真複写機の構成
を示す概略断面図。
【図2】潤滑剤塗布手段及びそのリトラクト機構の概略
斜視図。
【図3】リトラクト機構の作動概略図。
【図4】プリント枚数に対する中間転写ベルト表面上の
潤滑剤量の変化を示す図。
【図5】センサの拡大概略図。
【図6】センサを用いて中間転写体表面の反射率を測定
したときの、プリント枚数に対する反射率の増減を示す
図。
【図7】塗布手段として、シリコーンゴムロールをホル
ダー81に取り付けた実施の態様を示す図。
【図8】シリコーンゴムロールが2本のロールから構成
された潤滑剤塗布手段の概略図。
【図9】潤滑剤塗布手段のシリコーンゴムロールに清掃
部材を設けた実施の態様を示す概略断面図。
【図10】本発明の実施の形態の他の一例を示す概略断
面図。
【符号の説明】
1:感光体ドラム、2:中間転写ベルト、3:現像装
置、4:記録媒体、6:ベルトクリーナ、7:定着器、
8a:シリコンゴムブレード、8b:シリコンゴムロー
ル、9:ユーザーインターフェース、11:帯電装置、
12:クリーニング装置、13:露光装置、21:位置
検知センサ、22:駆動ローラ、23、25、27:従
動ローラ、24:テンションローラ、26:バックアッ
プロール、31:イエロー用現像器、32:マゼンタ用
現像器、33:シアン用現像器、34:ブラック用現像
器、41:レジローラ、42:フィードローラ、43:
トレイ、44:搬送ベルト、51:一次転写バイアスロ
ール、52:二次転写バイアスロール、81:ホルダ、
82:偏心カム、83:コントローラ、84:清掃部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 雅夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高橋 政明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、 前記像坦持体上に静電潜像を生じさせる書込み手段と、 前記静電潜像に現像剤を処理してトナー像を得る現像手
    段と、 トナー像を保持する中間転写体と、 前記トナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写
    手段と、 前記中間転写体上の前記トナー像を転写材に二次転写さ
    せる二次転写手段を備えた画像形成装置において、 前記中間転写体に潤滑剤を塗布する塗布手段と、 該潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤量制御手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記潤滑剤量制御手段が、前記塗布手段の
    前記中間転写体への当接又は離隔を自在とするリトラク
    ト機構を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】前記リトラクト機構が前記塗布手段の前記
    中間転写体への当接圧を制御可能であることを特徴とす
    る請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記潤滑剤量制御手段が、前記中間転写体
    表面への入射光に対する反射光を測定することによって
    潤滑剤の塗布量を制御することを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記塗布手段がブレード又はロールからな
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記ブレード又は前記ロールが潤滑剤を含
    有しており、それらの表面から該潤滑剤を供給すること
    を特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記塗布手段が清掃部材によってクリーニ
    ングされることを特徴とする請求項1乃至6記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】前記中間転写体を清掃するクリーニング手
    段を備えており、前記塗布手段が、前記クリーニング手
    段と前記一次転写手段による一次転写位置との間の前記
    中間転写体の部分に潤滑剤を塗布することを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記二次転写手段を前記塗布手段として使
    用することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記二次転写手段が二次転写ロールを備
    えており、該二次転写ロールを介して潤滑剤を前記中間
    転写体に塗布することを特徴とする請求項9記載の画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】前記中間転写体の構成材料がポリイミド
    又はポリアミドを含むことを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれかに記載の画像形成装置。
JP9348187A 1997-12-17 1997-12-17 画像形成装置 Pending JPH11174868A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064725A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011064725A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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