JPH11174006A - 不純物濃縮点の探索方法およびそれに用いる濃縮装置 - Google Patents

不純物濃縮点の探索方法およびそれに用いる濃縮装置

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JPH11174006A
JPH11174006A JP9314738A JP31473897A JPH11174006A JP H11174006 A JPH11174006 A JP H11174006A JP 9314738 A JP9314738 A JP 9314738A JP 31473897 A JP31473897 A JP 31473897A JP H11174006 A JPH11174006 A JP H11174006A
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wafer
searching
impurity
concentration point
organic film
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JP9314738A
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Toshiyuki Yamazaki
利幸 山崎
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃縮TXRF法では、通常はFe−Kαを測
定して濃縮点を求めるが、Feが検出されない場合には
他の元素によって濃縮点を探索するために二度手間とな
り、また検出限界値以下の場合には濃縮点の位置が誤判
定される。 【解決手段】 ウエハ11の表面の全面に広がった不純
物を一か所に集めて不純物領域21を形成した後、その
不純物領域21の表面にX線51を照射した際に検出さ
れる特定の物質、例えばBr−Kαの蛍光X線52の検
出量が最大となる位置を濃縮点31とする不純物濃縮点
の探索方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不純物濃縮点の探
索方法に関し、詳しくは蛍光X線を測定することにより
不純物濃縮点の探索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】全反射蛍光X線を測定することによりウ
エハ表面の不純物を分析する場合、最近では装置のクリ
ーン化が進んだために、全反射蛍光X線では検出限界以
下となって定量値を得ることが困難になってきている。
具体的には、検出限界値が5×109 atoms/cm
2 程度に対し、多くの分析対象物は108 atoms/
cm2 〜109 atoms/cm2 台である。そこで、
ウエハ表面に広がった不純物をフッ化水素酸等を用いて
一か所に集め定量値が得られるように高濃度化する。そ
してこの部分の分析結果を、濃縮点の面積に対するウエ
ハの表面積(8インチウエハの場合102 πcm2
度)で除算することによって、108 atoms/cm
2 〜109 atoms/cm2 といった通常の全反射蛍
光X線では検出限界以下となる範囲に対しても測定を可
能としている。この方法を一般に濃縮全反射蛍光X線法
(濃縮TXRF法)と呼んでいる。この方法で分析を行
う場合、最も濃度の高い部分を濃縮点として測定する。
測定する元素としては、鉄(Fe)、クロム(Cr)、
ニッケル(Ni)、カリウム(K)、カルシウム(C
a)、マンガン(Mn)のうちの特定の元素を選択して
測定を行う。
【0003】この濃縮点の探索方法としては、通常、濃
縮点と推定される位置を中心にして、その周辺の9点程
度を測定し、最も濃縮の高い位置を見いだしている。9
点を測定する場合、測定準備と測定とを順に9回繰り返
すために、1枚のウエハの分析にかかる時間はおよそ7
2分となる。その内訳は、1回の測定時間が5分でそれ
を9回行うために総測定時間は45分になり、1回の準
備時間が3分でそれを9回行うために総準備時間は27
分になる。一方、この分析時間を短縮するソフトウエア
もある。そのソフトウエアを用いた分析では、測定準備
と濃縮点の探索とを順に9回繰り返した後、測定を行
う。そのため、38分程度の分析時間を必要としてい
た。その内訳は、1回の準備時間が3分でそれを9回行
うために総準備時間は27分になり、1回の濃縮点探索
のための測定時間が20秒でそれを9回行うために総探
索時間は3分になり、さらに測定時間に5分を必要とし
ていた。このように分析時間の多くは、角度調整、ステ
ージの移動等の測定前の準備のかかる時間である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
元素間では、それぞれ検出レベルに差があり、検出され
ない場合もある。通常は鉄(Fe)の検出量が比較的多
く、測定グラフ上においてFeのピークに重なる状態で
表れるピークもないことから、Fe−Kαの値より濃縮
点を求めるが、Feが検出されない場合もある。このよ
うな時は他の元素に切り換えて濃縮点を探索しなければ
ならず、二度手間となる。さらには、濃縮点と思われる
近辺の複数個所を測定した検出量の結果を濃淡で表す
と、例えば図10の(1)に示すような結果を得た。こ
の場合、ウエハ11上の濃縮点と思われる位置32の検
出量が検出限界以下の値であっても、図10の(2)に
示すように、各測定位置において検出量が数値として現
れるために、図面矢印で示す方向の横一列の5点とも信
頼できる値ではないにもかかわらず、言い換えれば検出
限界値以下の値であるにもかかわらず、左から2点目の
位置32が濃縮点であると、誤った判断をする場合があ
った。
【0005】従来の濃縮点の探索方法では、角度調整、
ステージの移動等にかかる時間が長いため、1枚のウエ
ハの分析時間が長くなっていた。そのため、測定前の準
備にかかる時間の短縮が望まれていた。
【0006】また、不純物の濃縮点はシリコン基板の表
面上で求めているため、その濃縮点を全反射X線蛍光分
析法によって分析を行った場合、シリコン結晶の規則性
のために反射するX線の強度は測定部分によってさまざ
まな値となって出力されることになる。通常、測定しよ
うとする座標を(r,θ)座標で表すと、シリコンの蛍
光X線の出力強度(積分強度)はθの変化とともに規則
的に変化する。また、シリコンの出力強度(積分強度)
のピークが強くなる位置を測定したときには、図11に
示すように、シリコンのいわゆるサムピーク(3.47
8keV)が、カリウムのピークK−Kα(3.312
keV)とカルシウムのピークCa−Kα(3.690
keV)との間に出現し、カリウムとカルシウムの定量
精度が失われることになる。このサムピークは、スズの
ピークSn−Kα(3.443keV)に非常に近いた
め、これとも間違え易い。さらに、シリコンのピークの
近くに表れるアルミニウム等のピークが見えにくくな
り、その定量精度が落ちることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた不純物濃縮点の探索方法およびそ
れに用いる濃縮装置である。第1の不純物濃縮点の探索
方法は、ウエハ表面上の不純物を一か所に集めて不純物
領域を形成した後、その不純物領域の表面にX線を照射
した際に検出される特定の物質からの蛍光X線の検出量
が最大となる濃縮点を探索する不純物濃縮点の探索方法
において、その特定の物質を臭素(Br)として、その
Brからの蛍光X線の検出量が最大となる位置を濃縮点
とすることを特徴とする。また有機膜を形成したウエハ
の表面上に不純物を集めた不純物領域を移して濃縮点を
探索することを特徴とする。
【0008】上記不純物濃縮点の探索方法では、特定の
物質をBrとして、Brからの蛍光X線におけるBrの
検出量が最大となる位置を濃縮点とすることから、従
来、検出元素としていた鉄、クロム、ニッケル、カリウ
ム、カルシウム、マンガン等の元素よりも検出量が多く
なるので検出し易くなる。また、測定グラフ上において
他の物質とピークが重なったりすることもない。このた
め、他の元素に切り換えて濃縮点を探索し直すという、
二度手間となることがなくなる。さらには、検出限界値
以上の値で確実に濃縮点が探索される。また有機膜を形
成したウエハの表面上に不純物領域を移して濃縮点を探
索する方法では、その濃縮点を求めた後の蛍光X線分析
における測定においてシリコン基板のシリコン格子から
の回折の影響が上記有機膜によって抑えられる。
【0009】第2の不純物濃縮点の探索方法は、ウエハ
の表面上の不純物を一か所に集めて不純物領域を形成し
た後、この不純物領域からなる濃縮点を探索する不純物
濃縮点の探索方法において、上記不純物領域およびその
近傍の表面にレーザ光線を照射した際に検出されるレー
ザ光の散乱光の検出量が最大となる位置を濃縮点とする
ことを特徴とする。また有機膜を形成したウエハの表面
上に不純物を集めた不純物領域を移して濃縮点を探索す
ることを特徴とする。
【0010】上記第2の不純物濃縮点の探索方法では、
不純物領域およびその近傍の表面にレーザ光線を照射し
た際に検出されるレーザ光の散乱光の検出量が最大とな
る位置を濃縮点とすることから、ウエハ面内にレーザ光
を連続的に照射するとともに走査して、散乱光量を連続
的に測定することが可能になる。そのため、X線を照射
した際に発生する蛍光X線の強度を1点ごとに測定する
従来の方法よりも、濃縮点の探索時間が大幅に短縮され
る。また有機膜を形成したウエハの表面上に不純物領域
を移して濃縮点を探索する方法では、その濃縮点を求め
た後の蛍光X線分析における測定においてシリコン基板
のシリコン格子からの回折の影響が上記有機膜によって
抑えられる。
【0011】不純物濃縮点の探索方法に用いる濃縮装置
は、被分析ウエハの表面全域にわたって回収液の液滴を
滑らせて、この被分析ウエハの表面上の不純物をその液
滴中に吸収させた後、上記液滴を被分析ウエハの表面上
の一か所に集めてから被分析ウエハから離して保持し、
その後この液滴を有機膜が形成されたウエハ上に移す濃
縮部が備えられている。さらに液滴が濃縮部に保持され
た状態のときに、不純物が回収された被分析ウエハを濃
縮部より搬出し、かつ有機膜が形成されているウエハを
濃縮部に搬入する搬送部が備えられていることを特徴と
している。
【0012】不純物濃縮点の探索方法に用いる濃縮装置
では、被分析ウエハの表面上の不純物を回収して一か所
に集められた回収液の液滴を一時保持する濃縮部が備え
られ、また不純物が回収された被分析ウエハを濃縮部よ
り搬出し、かつ有機膜が形成されているウエハを濃縮部
に搬入する搬送部が備えられていることから、一時保持
していた上記液滴をシリコンの回折の影響を抑えること
が可能な有機膜が形成されたウエハ上に移すことが可能
になる。すなわち、濃縮部によって不純物を吸収した液
滴を保持している間に、搬送部により被分析ウエハを搬
出し、その被分析ウエハの表面に有機膜を形成してか
ら、再び搬送部により、その有機膜が形成されたウエハ
を濃縮部に搬入する。または濃縮部によって不純物を吸
収した液滴を保持している間に、搬送部により、被分析
ウエハを搬出し、別の有機膜が形成されたウエハを濃縮
部に搬入する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係わる第1の不純物濃縮
点の探索方法の実施形態の一例を、図1の不純物濃縮点
の探索方法の説明図によって説明する。
【0014】図1の(1)に示すように、ウエハ11の
表面上の不純物(例えば金属不純物)を一か所に集めて
不純物領域21を形成する。例えば、ウエハ表面に広が
った不純物をフッ化水素酸等を用いて一か所に集めて不
純物濃度を高濃度化した上記不純物領域21を形成す
る。
【0015】その後図1の(2)に示すように、ウエハ
11上の不純物領域21の表面にX線51を照射し、そ
の際に特定の物質から放出される蛍光X線52を検出器
61で検出して、その検出量が最大となる濃縮点を探索
する、いわゆる、濃縮全反射蛍光X線法(濃縮TXRF
法)を用いる。上記X線51の照射位置は、濃縮点と思
われる位置を中心に、例えばx軸方向およびy軸方向に
±5mmずつの間隔で、2cm四方の計25点を測定し
た。そして特定の物質として臭素(Br−Kα)を検出
した。そこで、上記X線51には11.91keV以上
のエネルギーを有するものを用いる必要があり、ここで
はX線源にモリブデン(Mo)(エネルギー:17.4
4keV)を用いた。
【0016】上記検出結果の蛍光X線52の検出量の分
布を、図1の(3)の分布図によって説明する。図1の
(3)は、濃縮点31の近傍の25点を測定した場合の
Br−Kαの検出量を濃淡で表したものである。この結
果、(0、−5)の位置が最大の検出量を示したことか
らその位置が濃縮点31となり、この点から離れるにし
たがって、Br−Kαは検出されなくなる。このように
して、Br−Kαからの蛍光X線の検出量が最大となる
位置を濃縮点31として求める。図では、濃淡により検
出量を表示しているが、濃縮点31を判断する際には、
検出量の数値の大小によって判断する。
【0017】一例として、前記図1の(3)に示すよう
なBr−Kαの検出量分布において、濃縮点31を通る
y軸方向のBr−Kαの検出量分布を模式的に図2の
(1)に示し、前記図1の(3)においてBr−Kαが
検出されなかった位置(10,−10)の各元素の検出
状態を図2の(2)に示す。図2の(1)では、縦軸に
蛍光X線の強度I(積分強度)を示し、横軸にy軸方向
の測定位置を示す。また図2の(2)では、縦軸に蛍光
X線の強度I(積分強度)を示し、横軸にX線のエネル
ギー値を示す。
【0018】図2の(1)に示すように、位置(0,−
5)、すなわち、x軸方向0、y軸方向−5mmの位置
でBr−Kαのピークが最も大きく表れている。しか
も、Br−Kαは検出限界値よりも高い値となって表れ
ている。したがって、その位置(0,−5)が濃縮点と
なる。
【0019】一方、図2の(2)に示すように、濃縮点
を外れると、Br−Kα(11.91keV)は検出さ
れなくなる。このとき、Fe−Kα(6.40keV)
も検出されていない。したがって、測定時においてBr
はウエハ全域に分布しているのではなく、上記不純物領
域に集められていることがわかる。
【0020】また一例として、33台の装置におけるF
e−Kαで測定した場合のFeの検出量と、Br−Kα
で測定した場合のBrの検出量とを比較した結果を、図
3の(1)および(2)によって説明する。なお、図3
の(1)および(2)では、縦軸にそれぞれの元素の検
出量を示し、横軸に装置名を示す。また、縦軸の検出量
の1E+11は1×1011を意味しており、その他の縦
軸の数値もこれと同様に10の整数乗倍を表している。
【0021】Br−Kαを用いてBrの検出量を測定し
た結果〔図3の(2)参照〕は、Fe−Kαを用いてF
eの検出量を測定した結果〔図3の(1)参照〕と比較
して、検出量が多く、Brが検出されている装置からは
いずれも同じ程度の量が検出されている。つまり、Br
−Kαの11.91keV以上のエネルギーのX線で分
析を行う場合、Br−Kαのピークはどんな試料から
も、多くかつ安定的に検出されている。そのため、濃縮
点を探索するにはFe、Ni、Cr等の金属よりもBr
を用いたほうが都合が良いことがわかる。
【0022】また、例えば図4の(1)に示すように、
装置「H」では、Fe−Kαで測定した場合であって
も、Br−Kαで測定した場合であっても、濃縮点の検
出に可能な検出量が得られている。しかしながら、例え
ば図4の(2)に示すように、装置「W」では、Fe−
Kαで測定した場合が測定限界値(5×109 atom
s/cm2 )以下の検出量となっていても、Br−Kα
で測定した場合には測定限界値(5×109 atoms
/cm2 )を越える検出量となっていることがわかる。
このように、Br−Kαで測定することによって、従
来、検出限界値以下のために濃縮点の判別が困難であっ
た場合であっても、その判別が可能になる。なお、ここ
での説明に用いた図4の(1)および(2)では、縦軸
に蛍光X線の強度I(積分強度)を示し、横軸にX線の
エネルギーを示す。
【0023】上記不純物濃縮点の探索方法では、特定の
物質をBr−Kαとして、Br−Kαの検出量が最大と
なる位置を濃縮点31とすることから、従来、検出元素
としていたFe、Cr、Ni、K、Ca、Mn等の元素
よりも検出量が多くなるので検出し易くなる。また、測
定グラフ上において他の物質とピークが重なったりする
こともない。さらには、検出限界値以上の値で濃縮点が
探索される。このため、他の元素に切り換えて濃縮点を
探索し直すという、二度手間となることがなくなり、安
定的に濃縮点の探索が可能になる。
【0024】次に本発明に係わる第2の不純物濃縮点の
探索方法の実施形態の一例を、図5の不純物濃縮点の探
索方法の説明図によって説明する。この図5では、前記
図1によって説明した構成部品と同様のものには同一符
号を付与する。
【0025】図5に示すように、ステージ71上にウエ
ハ11を載置し、前記図1によって説明した方法と同様
にフッ化水素酸等の液滴を利用してウエハ11の表面上
の不純物を一か所に集め、ウエハ11上で不純物を吸収
した液滴を乾燥させて不純物領域21を形成する。その
後、上記不純物領域21を中心とする近傍の領域の表面
にレーザ発振器81から発振されるレーザ光Liを照射
するとともに、ステージ71を、例えばθ方向に回転さ
せかつr方向に移動させて、ウエハ11の表面上でレー
ザ光Liがスキャニングされる状態にする。上記レーザ
発振器81には、例えばヘリウム−ネオン(He−N
e)レーザ発振器を用いる。そしてウエハ11の表面か
らの散乱光Lsを受光部82により検出し、その際、最
も高いレベルの散乱光Lsを発したr−θ座標における
位置を不純物濃縮点とする。ここで用いた上記受光部8
2は、上記レーザ光Liの波長に感度を有するような、
例えば、光電子倍増管、フォトダイオード等の光電変換
素子を備えたものであり、上記レーザ光Liの反射光L
rが入射しないような位置に設置しておくことが望まし
い。
【0026】上記ステージ71の移動方法は、上記説明
したようにr−θ座標系に限定されることはなく、例え
ば、x−y座標における移動であってもよく、またはス
テージ71はθ方向への回転のみとし、レーザ光Liを
反射光学系(図示省略)を用いてウエハ11の半径r方
向に走査してもよい。このように、レーザ光Liは不純
物領域21を中心とする近傍の領域の全域にわたって走
査されればよく、その走査形態は、上記説明した方法に
限定されることはない。なお、上記レーザ発振器81
は、He−Neレーザ発振器に限定されることはなく、
アルゴンレーザ発振器、半導体レーザ発振器等の上記不
純物領域21で散乱を起こすような波長のレーザ光を発
振するものであればいかなるレーザ発振器も用いること
が可能である。
【0027】上記第2の不純物濃縮点の探索方法では、
不純物領域21およびその近傍の表面にレーザ光Liを
照射した際に検出されるレーザLiの散乱光Lsの検出
量が最大となる位置を濃縮点とすることから、ウエハ1
1面内にレーザ光Liを連続的に照射するとともに走査
して、散乱光Lsの光量を連続的に測定することが可能
になる。そのため、X線を照射した際に発生する蛍光X
線の強度を1点ごとに測定する従来の方法よりも、濃縮
点の探索時間が大幅に短縮される。一例としては、レー
ザ光Liを用いた濃縮点の探索には2分かかり、全反射
蛍光X線での測定準備に3分かかり、さらに全反射蛍光
X線での測定に5分かかるので、分析にかかる総時間は
10分である。このように、本発明の探索方法によれば
分析時間は従来よりも1/4〜1/7程度に短縮され
る。このため、分析装置の有効活用が図れるとともに分
析装置の稼働率の向上が図れる。
【0028】上記レーザ光による不純物濃縮点の探索方
法においては、上記ウエハ81の表面上の不純物を一か
所に集めて不純物領域21を形成する際に用いる回収液
には予め上記レーザ光Liを散乱する粒子として例えば
0.1μm径程度ラテックス粒子(図示省略)を混入し
ておくことが望ましい。上記粒子には、その粒子の周囲
に分析しようとするような不純物が付着していない清浄
なものを用いることが必要である。
【0029】次に上記粒子を混入した回収液の液滴の供
給方法の一例を図6によって説明する。図6に示すよう
に、回収液貯蔵部91にラテックス粒子(図示省略)を
混入させた回収液92を貯蔵しておく。この回収液貯蔵
部91には配管93を介してポンプ94が接続され、こ
のポンプ94には配管95を介して液滴保持部96が接
続されている。さらに液滴保持96の排出端部の下方に
は、ウエハ11が載置されている。上記ポンプ94によ
って回収液貯蔵部91より適量の回収液92を吸い上
げ、液滴保持部96に送出して排出端部に回収液の液滴
Dを形成する。
【0030】その液滴Dの状態を保った状態で、液滴D
をウエハ11の表面全域にわたってむらなく滑らせるこ
とにより、ウエハ11の表面に付着している不純物(図
示省略)を液滴D中に吸収させる。その方法の一例とし
ては、ウエハ11をθ方向に回転させながら液滴Dをウ
エハ11の中心よりエッジ方向に、すなわちウエハ11
の半径方向rに移動させることにより行う。
【0031】その後、上記不純物を吸収した液滴Dをウ
エハ11のほぼ中央部に移動させて液滴保持部96より
ウエハ11上に放す。そして液滴Dを乾燥させた後、図
6中のウエハの平面図に示すように、液滴Dが放された
ウエハ11上の位置に不純物領域21が形成される。こ
の乾燥方法は、赤外線照射による乾燥、ホットプレート
を用いた乾燥等の方法を採用することが可能である。
【0032】上記説明したように、ラテックス粒子を混
入することによって、レーザ光の散乱が多くなり、濃縮
点の検出感度が向上する。
【0033】また、上記第1,第2の不純物濃縮点の探
索方法においては、ウエハの表面上の不純物を集めた不
純物領域を、有機膜が形成されたウエハ上に移した後、
上記濃縮点を探索することが好ましい。上記有機膜に
は、X線を透過しない厚さを有する有機膜、例えば5n
mよりも厚い、通常の半導体装置の製造で用いるレジス
ト膜で形成することが可能である。なお、上記5nmよ
りも薄いレジスト膜を用いた場合には、レジスト膜をX
線が透過してシリコン格子の回折の影響が出る可能性が
ある。
【0034】この有機膜を形成したウエハの表面上に不
純物領域を移して濃縮点を探索する方法では、その濃縮
点を求めた後の蛍光X線分析における測定においてシリ
コン基板のシリコン格子からの回折の影響が上記有機膜
によって抑えられる。そのため、いわゆるシリコンのサ
ムピークが表れることはないので、高精度な測定が行え
る。その測定結果を図7に示す。図7では、縦軸に積分
強度を示し、横軸にエネルギー値を示す。
【0035】図7に示すように、カリウムのピークK−
Kα(3.312keV)とカルシウムのピークCa−
Kα(3.690keV)との間には、3.478ke
Vのエネルギー値の位置に出現していたシリコンのサム
ピークは現れていない。この結果より、シリコン格子に
よる回折の影響が有機膜によって防止されていることが
わかる。
【0036】次に上記説明した有機膜上で濃縮点を探索
する方法を実現する濃縮装置の一例としての第1実施形
態を、図8の概略構成図によって説明する。図8では、
前記図1によって説明した構成部品と同様のものには同
一符号を付与する。
【0037】図8に示すように、濃縮装置101は、濃
縮部111、搬送部121、有機膜塗布部126、ウエ
ハ収納部131とからなる。
【0038】上記濃縮部111は、ウエハ(被分析ウエ
ハ)11の表面全域にわたって回収液の液滴(図8では
図示を省略するが、前記図6で説明した液滴Dと同様で
あり、以下液滴Dと記す)を滑らせて、ウエハ11の表
面上の不純物を上記液滴D中に吸収した後、この液滴D
をウエハ11の表面上の一か所に集める。そして液滴D
をウエハ11から離して保持し、その液滴Dを有機膜が
形成されたウエハ(以下、有機膜形成ウエハという)1
2上に移して不純物領域(図示省略)を形成するもので
ある。具体的には、回収液の液滴Dを排出端部に形成さ
せるノズル状の液滴保持部112と、この液滴保持部1
12を駆動する駆動部113と、ウエハ11が載置され
るステージ114とが備えられているものである。上記
駆動部113は、例えば、液滴保持部112を、昇降自
在かつステージ114に載置されるウエハ11の略半径
方向に移動自在に駆動させるものである。また上記ステ
ージ114は例えばθ方向に回動自在な構成になってい
る。
【0039】上記搬送部121は、上記回収液の液滴D
が濃縮部111の液滴保持部112によってウエハ11
より離されて保持された状態のときに、上記不純物が回
収されたウエハ11を上記濃縮部111より搬出し、か
つ有機膜形成ウエハ12を濃縮部111のステージ11
4上にに搬入するものであり、例えばアーム搬送方式の
ものである。
【0040】上記有機膜塗布部126は、上記ウエハ1
2の表面上に有機膜(図示省略)を塗布形成して有機膜
形成ウエハ12を形成するものである。また上記ウエハ
収納部131は、ウエハ11を収納しておくものであ
る。さらにこの有機膜塗布部126には、有機膜が形成
(例えば塗布)されたウエハ11を加熱するベーキング
部(図示省略)を併設することも可能である。
【0041】次に上記図8によて説明した濃縮装置10
1の動作方法を説明する。まず搬送部121によりウエ
ハ収納部131に収納されているウエハ(被分析ウエ
ハ)11を濃縮部111のステージ114に搬送し、そ
のウエハ11をステージ114に載置する。次いで上記
液滴保持部112の排出端部に回収液の液滴Dを形成
し、それを上記ウエハ11の表面の全域にわたって滑ら
せ、ウエハ11の表面の不純物をその液滴Dに吸収させ
る。それには、液滴Dウエハ11の表面に接触するよう
な状態を保ちつつ、例えばステージ114をθ方向に回
転させ、駆動部113によって液滴保持部112をウエ
ハ11の半径方向に移動すればよい。
【0042】その後、不純物を吸収した液滴Dをウエハ
11の中央に集め、上記液滴保持部112の排出端部に
その液滴Dを保持した状態でウエハ11より液滴Dを離
す。その間に、搬送部121によりウエハ11を有機膜
形成部126に搬送し、そこでウエハ11の表面に有機
膜を形成する。この有機膜の形成は、例えばレジストを
塗布することにより行う。その後、ウエハ11をベーキ
ングすることによって、有機膜が形成されたウエハ(有
機膜形成ウエハ)12が完成する。次いで搬送部121
により、その有機膜形成ウエハ12を濃縮部111のス
テージ114に搬送して載置する。
【0043】次いで駆動部113により上記液滴保持部
112を駆動して、その排出端部に保持しておいた液滴
Dを上記有機膜形成ウエハ12上に接触させて静かに放
つ。その後、液滴Dを乾燥させて、有機膜形成ウエハ1
2上に不純物領域(図示省略、前記図6の不純物領域2
1に相当)を形成する。この乾燥は、例えば赤外線照射
による乾燥、ホットプレートを用いた乾燥等により行
う。
【0044】したがって、上記濃縮装置101では、ウ
エハ(被分析ウエハ)11の表面にシリコンの回折の影
響を抑えることが可能な有機膜を形成して有機膜形成ウ
エハ12とすることが可能になり、さらにその有機膜形
成ウエハ12の表面上に、液滴保持部112によって保
持されていた液滴Dを静かに放して不純物領域21を形
成することから、その後の全反射蛍光X線分析では、シ
リコン格子による回折の影響を受けることなく、高精度
な分析が可能になる。
【0045】次に有機膜上で濃縮点を探索する方法を実
現する濃縮装置の一例としての第2実施形態を、図9の
概略構成図によって説明する。図9では、前記図8によ
って説明した構成部品と同様のものには同一符号を付与
する。
【0046】図9に示すように、濃縮装置106は、濃
縮部111、搬送部121、第1ウエハ収納部141、
第2ウエハ収納部142とからなる。
【0047】上記濃縮部111は、ウエハ(被分析ウエ
ハ)11の表面全域にわたって回収液の液滴(図9では
図示を省略するが、前記図6で説明した液滴Dと同様で
あり、以下液滴Dと記す)を滑らせて、ウエハ11の表
面上の不純物を液滴D中に吸収した後、この液滴Dをウ
エハ11の表面上の一か所に集めるとともに、その液滴
Dをウエハ11から離して保持し、その液滴Dを有機膜
が形成されたウエハ(以下、有機膜形成ウエハという)
12上に移して不純物領域(図示省略)を形成するもの
である。具体的には、液滴Dを排出端部に形成させるノ
ズル状の液滴保持部112と、この液滴保持部112を
駆動する駆動部113と、ウエハ11が載置されるステ
ージ114とが備えられているものである。上記駆動部
113は、例えば、液滴保持部112を、昇降自在かつ
ステージ114に載置されるウエハ11の略半径方向に
移動自在に駆動させるものである。また上記ステージ1
14は例えばθ方向に回動自在な構成になっている。
【0048】上記搬送部121は、上記液滴Dが濃縮部
111の液滴保持部112によってウエハ11より離さ
れて保持された状態のときに、上記不純物が回収された
ウエハ11を上記濃縮部111より搬出し、かつ有機膜
形成ウエハ12を濃縮部111のステージ114上にに
搬入するものであり、例えばアーム搬送方式のものであ
る。
【0049】上記第1ウエハ収納部141は、分析する
ウエハ11を収納するものであり、上記第2ウエハ収納
部142は、有機膜が形成されたウエハ12を収納して
おくものである。
【0050】次に上記図9によて説明した濃縮装置10
6の動作方法を説明する。まず搬送部121によりウエ
ハ収納部141に収納されているウエハ(被分析ウエ
ハ)11を濃縮部111のステージ114に搬送し、そ
のウエハ11をステージ114に載置する。次いで上記
液滴保持部112の排出端部に回収液の液滴Dを形成
し、それを上記ウエハ11の表面の全域にわたって滑ら
せ、ウエハ11の表面の不純物をその液滴Dに吸収させ
る。それには、液滴Dウエハ11の表面に接触するよう
な状態を保ちつつ、例えばステージ114をθ方向に回
転させ、駆動部113によって液滴保持部112をウエ
ハ11の半径方向に移動すればよい。
【0051】その後、不純物を吸収した液滴Dをウエハ
11の中央に集める。そして、上記液滴保持部112の
排出端部にその液滴Dを保持した状態でウエハ11より
液滴Dを離す。その間に、搬送部121によりウエハ1
1を第1ウエハ収納部141に搬送し、第2ウエハ収納
部146より有機膜を形成した有機膜形成ウエハ12を
上記ステージ114上に搬送して載置する。
【0052】次いで駆動部113により上記液滴保持部
112を駆動して、その排出端部に保持しておいた液滴
Dを上記有機膜形成ウエハ12上に接触させて静かに放
つ。その後、液滴Dを乾燥させて、有機膜形成ウエハ1
2上に不純物領域(図示省略、前記図6の不純物領域2
1に相当)を形成する。この乾燥は、例えば赤外線照射
による乾燥、ホットプレートを用いた乾燥等により行
う。したがって、不純物領域は、シリコンの回折の影響
を受けることがない有機膜を形成して有機膜形成ウエハ
12上に形成されることから、その後の全反射蛍光X線
分析では、シリコン格子による回折の影響を受けること
なく、高精度な分析が可能になる。またX線の入射方位
によらず測定を行うことが可能になるので、エスケープ
ピーク、不純線ピーク等の影響を受けることがない。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の探
索方法によれば、ウエハの表面の全面に広がった不純物
を一か所に集めた不純物領域の表面にX線を照射した際
に検出される臭素からの蛍光X線の検出量が最大となる
位置を濃縮点とするので、1回の検出作業で濃縮点を見
いだすことが可能になる。そのため、作業時間の短縮が
図れる。それとともに、測定器の検出限界値よりも大き
な値で検出することが可能になるので、データの信頼性
の向上が図れる。
【0054】本発明の第2の探索方法よれば、ウエハ面
内にレーザ光を連続的に照射するとともに走査して、散
乱光量を連続的に測定することが可能になるため、X線
を用いた従来の探索方法よりも、濃縮点の探索時間が大
幅に短縮できる。
【0055】また上記第1,第2の探索方法で有機膜を
形成したウエハの表面上に不純物領域を移して濃縮点を
探索する方法によれば、その濃縮点を求めた後の蛍光X
線分析における測定においてシリコン基板のシリコン格
子からの回折の影響を上記有機膜によって抑えることが
できるので、高精度な分析が可能になる。
【0056】本発明の濃縮装置によれば、被分析ウエハ
の表面上の不純物を回収して一か所に集められた回収液
の液滴を一時保持する濃縮部が備えられ、また不純物が
回収された被分析ウエハを濃縮部より搬出し、かつ有機
膜が形成されているウエハを濃縮部に搬入する搬送部が
備えられているので、一時保持していた回収液の液滴を
シリコン格子による回折の影響を抑えることが可能な有
機膜が形成されたウエハ上に移すことが可能になる。そ
の結果、蛍光X線分析におけるシリコン格子の回折の影
響は無くして分析精度の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の不純物濃縮点の探索方法に係わる実施形
態の一例の説明図である。
【図2】不純物領域内の任意の測定点における検出量と
X線のエネルギー値との関係図である。
【図3】装置ごとのFe−Kαでの検出量とBr−Kα
での検出量との比較の説明図である。
【図4】装置間におけるFe−Kαでの検出とBr−K
αでの検出との比較の説明図である。
【図5】第2の不純物濃縮点の探索方法に係わる実施形
態の一例の説明図である。
【図6】回収液の液滴の供給方法に係わる一例の説明図
である。
【図7】有機膜の効果の説明図である。
【図8】第1の濃縮装置に係わる実施形態の一例の説明
図である。
【図9】第2の濃縮装置に係わる実施形態の一例の説明
図である。
【図10】濃縮点と誤った判断をする場合に係わる課題
の説明図である。
【図11】サムピークの説明図である。
【符号の説明】
11…ウエハ、21…不純物領域、31…濃縮点、51
…X線、52…蛍光X線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハの表面上の不純物を一か所に集め
    て不純物領域を形成した後、該不純物領域からなる濃縮
    点を探索する不純物濃縮点の探索方法において、 前記不純物領域の表面にX線を照射した際に検出される
    特定の物質からの蛍光X線の検出量が最大となる位置を
    探索する際に、 前記特定の物質を臭素として、 前記臭素からの蛍光X線の検出量が最大となる位置を前
    記濃縮点とすることを特徴とする不純物濃縮点の探索方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記X線は臭素の検出が可能なエネルギーを有すること
    を特徴とする不純物濃縮点の探索方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記ウエハの表面上の不純物を集めた不純物領域を有機
    膜が形成されたウエハ上に移して前記濃縮点を探索する
    ことを特徴とする不純物濃縮点の探索方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記ウエハの表面上の不純物を集めた不純物領域を有機
    膜が形成されたウエハ上に移して前記濃縮点を探索する
    ことを特徴とする不純物濃縮点の探索方法。
  5. 【請求項5】 ウエハの表面上の不純物を一か所に集め
    て不純物領域を形成した後、該不純物領域からなる濃縮
    点を探索する不純物濃縮点の探索方法において、 前記不純物領域およびその近傍の表面にレーザ光を照射
    した際に検出される該レーザ光の散乱光の検出量が最大
    となる位置を前記濃縮点とすることを特徴とする不純物
    濃縮点の探索方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記不純物領域を形成する際に用いる回収液に、予め前
    記レーザ光を散乱させる粒子を混入しておくことを特徴
    とする不純物濃縮点の探索方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記不純物領域を有機膜が形成されたウエハ上に移して
    前記濃縮点を探索することを特徴とする不純物濃縮点の
    探索方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の不純物濃縮点の探索方法
    において、 前記不純物領域を有機膜が形成されたウエハ上に移して
    前記濃縮点を探索することを特徴とする不純物濃縮点の
    探索方法。
  9. 【請求項9】 被分析ウエハの表面上の不純物を一か所
    に集めて不純物領域を形成した後、該不純物領域におけ
    る濃縮点を探索する不純物濃縮点の探索方法に用いる濃
    縮装置であって、 前記被分析ウエハの表面全域にわたって回収液の液滴を
    滑らせて、該被分析ウエハの表面上の不純物を該液滴中
    に吸収させた後、該液滴を被分析ウエハの表面上の一か
    所に集めるとともに、該一か所に集めた液滴を該被分析
    ウエハから離して保持し、該液滴を有機膜が形成された
    ウエハ上に移して前記不純物領域を形成する濃縮部と、 前記液滴が前記濃縮部に保持された状態のときに、前記
    不純物が回収された被分析ウエハを前記濃縮部より搬出
    し、かつ前記有機膜が形成されているウエハを前記濃縮
    部に搬入する搬送部とを備えたことを特徴とする不純物
    濃縮点の探索方法に用いる濃縮装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の不純物濃縮点の探索方
    法に用いる濃縮装置において、 前記被分析ウエハの表面上に有機膜を塗布形成する有機
    膜塗布部を備えたことを特徴とする不純物濃縮点の探索
    方法に用いる濃縮装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の不純物濃縮点の探索方
    法に用いる濃縮装置において、 前記不純物が前記液滴に吸収された被分析ウエハを収納
    する第1ウエハ収納部と、 前記有機膜が形成されたウエハが収納されている第2ウ
    エハ収納部とを備え、 前記搬送部は、液滴中に不純物を吸収された被分析ウエ
    ハを前記濃縮部から前記第1ウエハ収納部に搬送した
    後、前記第2ウエハ収納部より有機膜が形成されたウエ
    ハを前記濃縮部に搬送することを特徴とする不純物濃縮
    点の探索方法に用いる濃縮装置。
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