JPH11173378A - 免震構造体及びその製造方法 - Google Patents

免震構造体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11173378A
JPH11173378A JP9345391A JP34539197A JPH11173378A JP H11173378 A JPH11173378 A JP H11173378A JP 9345391 A JP9345391 A JP 9345391A JP 34539197 A JP34539197 A JP 34539197A JP H11173378 A JPH11173378 A JP H11173378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
thickness
seismic isolation
hard plate
hard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9345391A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kubo
孝治 久保
Shigehiko Mashita
成彦 真下
Isao Hagiwara
萩原  勲
Yoshihide Fukahori
美英 深堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP9345391A priority Critical patent/JPH11173378A/ja
Publication of JPH11173378A publication Critical patent/JPH11173378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で免震性能に優れ、しかも、製造
が簡単な免震構造体及びその簡易な製造方法を提供す
る。 【解決手段】 上下の面板22、24の間に剛性を有し
た硬質板14と粘弾性的性質を有した軟質板16とを、
複数個、交互に積層した複合積層体12を設けた免震構
造体10であって、硬質板14が、合成樹脂材料により
成形され、中央部の厚みが周辺部の厚みより大きい形状
をなし、硬質板14の厚みの差により形成された空間に
環状のシールゴム20が配置され、軟質板16が、中央
部に空隙を有する形状をなし、硬質板14の厚みの差に
より形成された空間に配置された環状のシールゴム20
の外周部分に配置される、ことを特徴とする。この免震
構造体は、硬質板14とシールゴム20との積層体を金
型にいれ、軟質板14の材料を注型して、硬化すること
により容易に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高生産性が要求され
る軽荷重用免震構造体に係わり、免震性能に優れ、製造
が簡単な免震構造体及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地震から建物を守るためは、複数
個の鋼板等の剛性を有した硬質板と、粘弾性的性質を有
したゴム等の軟質板とを交互に積層した複合積層体構造
を有する免震構造体で建物を支えることが行われてい
る。この免震構造体においては、複合積層体を備えるこ
とにより、建物の固有振動数の長周期化を図り、地震波
との共振を防ぎ、振幅は大きいがゆっくりした振動と
し、その揺れをダンパーを併設することにより短時間で
収束させる方法が一般的に用いられている。
【0003】このような免震構造体は、積層構造体にお
ける硬質板と軟質板との密着性が重要であり、このた
め、金属板等の硬質板と、ゴム板等の粘弾性を有する軟
質板とを交互に積層した後、その積層物を金型に入れ
て、加圧、加熱することにより、軟質板を硬質板に密着
させて積層構造体を得る工程を必要としていた。
【0004】この方法によれば、柔軟な軟質板を積層す
るのに多くの時間がかかり、さらに、得られた積層物に
対して、金型に配置して加圧、加熱を行うという2重の
煩雑な工程を必要とし、しかも、加圧、加熱による加硫
工程は、長時間がかかるという問題も有していた。
【0005】積層構造体の中央部に中空部を設け、その
中に摩擦板を積層封入する摩擦板型積層構造体では、加
硫工程終了後に摩擦板を封入する工程も必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を考慮してなされたものであり、本発明の目的は、硬質
板と摩擦板が一体となった摩擦板型積層構造体によっ
て、硬質板、摩擦板材料として成型加工が容易な樹脂材
料を用い、軟質板として熱可塑性ゴムを用いた免震構造
体及びその簡易な製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の免震構造体は、
上下の面板の間に剛性を有した硬質板と粘弾性的性質を
有した軟質板とを、それぞれ複数個、交互に積層した複
合積層体を設けた免震構造体であって、剛性を有した硬
質板が、合成樹脂材料により成形され、中央部の厚みが
周辺部の厚みより厚い形状をなし、剛性を有した硬質板
の厚みの差により形成された空間に環状のシールゴムが
配置され、粘弾性的性質を有した軟質板が、中央部に空
隙を有する形状をなし、剛性を有した硬質板の厚みの差
により形成された空間に配置された環状のシールゴムの
外周部分に配置される、ことを特徴とする。
【0008】ここで、硬質板は、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、及びそれらを母材とする繊維強化樹脂から選択
される1種以上の合成樹脂材料により成形されることが
好ましい。
【0009】また、本発明の免震構造体の製造方法は、
合成樹脂材料により成形された、中央部の厚みが周辺部
の厚みより厚い形状をなす硬質板を、剛性を有した硬質
板の厚みの差により形成された空間に環状のシールゴム
を配置して積層し、該積層体を金型に入れて、粘弾性的
性質を有した軟質板を形成する材料を流動状態で注型し
て硬化させると同時に軟質板と硬質板とを接着させ、軟
質板を形成することにより、複合積層体を形成する、こ
とを特徴とする。
【0010】本発明においては、剛性を有した硬質板と
して、合成樹脂材料により成形され、中央部の厚みが周
辺部の厚みより大きい形状をなしたものを用いることに
より、中央部に硬質板のみが積層された部分が形成さ
れ、これが従来の封入型複合積層体と同様の減衰性能を
発現すると考えられる。さらに、剛性を有した硬質板の
厚みの差により形成された空間に環状のシールゴムを配
置し、その外周部分に粘弾性的性質を有した軟質板が配
置されるため、硬質板積層部分とシールゴムの間に形成
された空隙が、積層体の遊び空間としての機能を果た
し、免震構造体が地震時に剪断変形を生じた場合、硬質
板中央部の肉厚部分(摩擦板として機能する部分)とシ
ールゴムとの接触が生じず、変形によるシールゴムの破
壊が生じにくく、その外周部の軟質板と合わせて、効果
的な免震性能を発現するものと考えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の免震構造体につい
て詳細に説明する。
【0012】本発明の免震構造体は硬質板と軟質板とを
複数個、交互に積層した複合積層体において、硬質板
は、合成樹脂材料により成形され、中央部の厚みが周辺
部の厚みより厚い形状をなしているのが特徴である。
【0013】本発明の免震構造体の態様について図を示
して説明する。図1は後述する本発明の実施例1の免震
構造体10の態様を示す概略断面図である。免震構造体
10を構成する複合積層体12は中央部が厚い硬質板1
4と軟質板16とが交互に積層されてなり、複合積層体
12の中央部は、従って、硬質板14のみが積層された
状態をなしている。その硬質板14中央部の周囲に空隙
18をおいて環状のシールゴム20が配置され、そのシ
ールゴム20の外周部分に沿って、軟質板16が配置さ
れている。
【0014】複合積層体12は外皮ゴム26で被覆され
ている。複合積層体12は上部のフランジ28と、下部
のフランジ29との間に配置されている。
【0015】本発明においては、硬質板14は、図2の
硬質板ユニットの概略断面図に示すように、中央部の厚
みが周辺部の厚みより厚い形状をなしており、中央部の
厚みが厚い部分の厚みは一定であり、その外周部の厚み
の薄い部分の厚みも一定である。厚みの薄い部分にシー
ルゴム20を配置している。この硬質板14を積層する
と、図3に示す構造となる。更に図3の構造体の上部に
図4(A)に示す最上部の硬質板を、下部に図4(B)
に示す最下部の硬質板とシールゴムを積層して図5に示
すような構造体となす。積層体の周辺部には、硬質板1
4の中央部と周辺部の厚みの差による空隙が形成され
る。その空隙のシールゴム20の外周部分に沿って、軟
質板16が形成されて複合積層体12が構成される。こ
の硬質板14の形状は所望の免震性能により、適宜選択
されるが、一般に、中央部の厚みが2〜20mm、好ま
しくは4〜15mm、更に好ましくは4〜10mm、周
辺部の厚みが1〜10mm、好ましくは2〜7.5m
m、更に好ましくは2〜5mm、直径が50〜300m
m、好ましくは100〜300mm、更に好ましくは1
00〜250mm、中央部の直径が33〜200mm、
好ましくは67〜200mm、更に好ましくは67〜1
67mm程度であることが減衰性能の確保及び破壊限界
の観点から好ましい。
【0016】このシールゴム(ゴムリング)20は硬質
板14を成形する際に、二色成形で一体的に同時に成形
してもよく、また、硬質板14上にOリングの如く成形
されたリング上のゴムを配置して用いてもよい。また、
シールゴム20は、この複合積層体12が圧縮荷重を受
けた場合に圧縮変形が生じるように、その厚みは、前記
空隙の厚みと同等か若しくはそれより大きめになすこと
が好ましい。その機能は、軟質板を流動状態で空隙に充
填する際、このシールゴムがせき止めとなり、シールゴ
ムの内側に軟質板材料が入り込まないようにし、必要な
空隙を確保することにある。厚みは具体的には、好まし
くは空隙の高さの100〜150%程度である。ゴムリ
ングの厚みが形成される空隙よりも薄いと軟質板材料注
型時にシールゴムの内側に入り込み、空隙の厚みの15
0%を超えると軟質板材料注型のため硬質板加圧時に硬
質板に不均等なまげを生じ、いずれも好ましくない。ま
た、ゴムリングの内径は硬質板14の中央部の肉厚部直
径より5〜50mm、好ましくは5〜30mm、更に好
ましくは5〜25mm程度大きいことが好ましい。この
直径の差が即ち空隙の大きさとなるが、これが大き過ぎ
ると軟質板の断面積が小さくなり目的とするばね剛性が
得られなくなり、小さ過ぎると剪断変形時に硬質板中央
部(摩擦板相当部)とゴムリングの接触が生じゴムリン
グの破壊が生じ、いずれも好ましくない。
【0017】ゴムリングを構成する素材は、強度、耐久
性及び耐熱性の観点から軟質板の融点より高い融点を持
つ熱可塑ゴムかあるいは、加硫ゴム等が好ましい。
【0018】以下、本発明の免震構造体を構成する複合
積層体について説明する。複合積層体を構成する硬質板
には、所要の剛性を有する各種の材料を使用することが
できる。ここで所望の剛性とは設計条件により大きく変
わるが、せん断変形した時、座屈現象が生じにくい剛性
を意味する。硬質板に用いる合成樹脂材料としては、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及びそれらを母材とする繊
維強化樹脂から選択される1種以上で、前記所要の剛性
を有するものであれば、任意に選択して使用することが
できる。具体的には、例えば、熱可塑性樹脂として、ポ
リアミド(ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ−P−キシレン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フッ素系プラスチッ
ク、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、ポリ
ビニルケトン、ポリエーテル、ポリカーボネイト、ポリ
アセタール、熱可塑性ポリエステル、ジエン系プラスチ
ック、芳香族ポリアミド、ポリフェニレン、シリコーン
等を、熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂、不飽和ポ
リエステル、ポリウレタン系プラスチック、エポシキ樹
脂等を用いることができる。なかでも、熱可塑ゴムとの
接着性の観点から、熱可塑性樹脂であるポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、ABS、ポリスチレン、塩化ビニル、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等から選択されるものが好ましい。これら
の合成樹脂材料は、これをマトリックスとして、ガラス
繊維、カーボン繊維、金属繊維等の強化繊維により補強
された繊維強化樹脂(FRP)や無機質粒子を充填した
材料としても使用することができる。これらの樹脂は単
独でも、複数種を併用したものであってもよい。
【0019】また、粘弾性的性質を有した軟質板に用い
られる材料とは、50%モジュラスが1〜10Kgf/
cm2 、好ましくは1〜8Kgf/cm2 の特性を有す
るものを指す。各種材料の50%モジュラスは、例え
ば、JIS K6251に準拠して測定することができ
る。
【0020】本発明の複合積層体の軟質板に用いられる
材料としては、SEPS(スチレンエチレン−プロピレ
ン−スチレンブロック共重合体)やSEBS(スチレン
エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)等の
熱可塑ゴム、ウレタンゴムを用いることができる。
【0021】次に、本発明の免震構造体の製造方法につ
いて説明する。まず、硬質板を前記例示した如き合成樹
脂材料で所定の形状に成形し、その中央部周辺にゴムリ
ングを配置する。このゴムリングは、硬質板とともに二
色成形により形成されてもよい。かくして得られた硬質
板とゴムリングとを所定の枚数積層し、最上、最下層に
は、図4(A)(B)に示す硬質板を積層して、図5に
示す積層体となし、積層体を金型内に配置する。
【0022】次に、この積層体を金型に入れて、軟質板
を形成する材料を流動状態で注型する。即ち、加熱溶融
させた状態で金型に注入する。その後、この材料を冷却
硬化させ、軟質板を形成することにより、複合積層体を
得ることができる。
【0023】この軟質板材料を注型したとき、加熱の影
響で、軟質板と硬質板との界面が融着するため、簡単な
製造方法で軟質板と硬質板との強固な密着が達成でき、
得られた免震構造体の免震性能も良好なものとなる。
【0024】本願明細書においては、積層構造体は円柱
状の形状を例示したが、もちろんこれに限定されるもの
ではなく、断面が多角形の角柱状であっても、楕円形で
あってもよく、設置場所や所望の免震性能に応じて選択
することができる。
【0025】本発明の免震構造体に用いる複合積層体に
耐候性を付与するために複合積層体の外側を耐候性の優
れた材料で被覆しても良い。この被覆材料としては、例
えば、ポリウレタン、シリコンゴム、多硫化ゴム、また
ハイパロン、塩素化ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル
ゴム等の熱可塑ゴム、樹脂等を用いることができる。こ
れらの材料は単独でも二種類以上をブレンドしても良
い。
【0026】本発明の免震構造体は、面圧5Kgf/c
2 以上100Kgf/cm2 以下で用いられる。好ま
しくは、面圧5Kgf/cm2 以上50Kgf/cm2
以下、更に好ましくは、面圧5Kgf/cm2 以上30
Kgf/cm2 以下で好適に用いられる。
【0027】本発明の免震構造体は、複合積層体の内部
が硬質板のみの積層体、周辺部が硬質板と軟質板の積層
体の形状をなすことにより、簡単な構造で摩擦板積層封
入減衰型免震構造体と同様の優れた免震性能を発現する
ことが可能となった。
【0028】本発明の免震構造体は単独で免震装置とし
て利用するのみならず、さまざまな免震装置に組み込ん
でその免震性能を生かして用いることができる。
【0029】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の実施例に係る免
震構造体10の概略断面図を示している。
【0030】先に図2に示した断面形状を有する硬質板
14(ガラス繊維30%補強ポリプロピレン板)(外径
160mmφ、厚さ2.0mm、中央部径50mmφ、
厚さ4.0mm)を10枚作製し、シールゴムとして、
JIS A ゴム硬度40のゴムを用いた線径2.5m
m、内径70mmのOリング20を用い、前記硬質板1
4とOリング20とを交互に積層した。なお、最上部及
び最下部には、先に図4(A)、(B)に示した形状の
ガラス繊維補強ポリプロピレン製最上部硬質板22、最
下部硬質板24とシールゴム20とを配置した。
【0031】この積層体を金型に組み込み、鉛直方向に
加圧(条件 中央部に面圧50kgf/cm2 )しなが
ら、軟質板16の材料である熱可塑性ゴム(セプトンコ
ニパウンド CJ103、クラレ社製。硬化後の物性
値:100%モジュラス:2.6Kgf/cm2 、引っ
張り強度:70Kgf/cm2 、破断時の伸び:110
0%)を注入し、冷却硬化させて、脱型し、フランジを
取り付けて、免震構造体10を得た。硬質板14周辺部
の空隙には、厚さ2.0mmの軟質板16が形成され
た。 (実施例2)図6は本発明の実施例に係る免震構造体3
0の概略断面図を示している。
【0032】硬質板34として、図7の概略断面図に示
すような中央に開口部を有する形状の板(ガラス繊維3
0%補強ポリプロピレン板)(外径160mmφ、厚さ
2.0mm、中央部径50mmφ、厚さ4.0mm、中
空部内径10mmφ)を10枚作製した。開口部は積層
の際の位置合わせと加圧用の心棒32を貫通させるため
に設けてある。
【0033】シールゴム20は実施例1で用いたのと同
じものを用い、前記硬質板34とOリング20とを10
組交互に積層し、最上部及び最下部には、図8(A)、
(B)に示すような中央に開口部を有する形状のガラス
繊維補強ポリプロピレン製最上部硬質板38、最下部硬
質板40を配置した。この積層体の中央の開口部に9.
8mmφの鉄製の心棒32を配置し、ナット44で締め
つけることによって積層体を加圧した(加圧条件:トル
ク150Kgcm)。
【0034】この積層体を金型に組み込み、軟質板36
の材料である熱可塑性ゴム(セプトンコニパウンド C
J103、クラレ社製。硬化後の物性値:100%モジ
ュラス:2.6Kgf/cm2 、引っ張り強度:70K
gf/cm2 、破断時の伸び:1100%)を注入し、
冷却硬化させて、脱型し、フランジを取り付けて、免震
構造体30を得た。硬質板34周辺部の空隙には、厚さ
2.0mmの軟質板36が形成された。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造で免震性能
に優れ、しかも、製造が簡単な実用性の高い免震構造体
を提供することができた。
【0036】また、本発明の製造方法によれば、免震性
能に優れた免震構造体を、容易に短時間で製造すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の免震構造体を示す概略断面図であ
る。
【図2】 実施例1の免震構造体に用いる硬質板の概略
断面図である。
【図3】 図2に示した硬質板とシールゴムとを積層し
た状態を示す概略断面図である。
【図4】 (A)は実施例1の免震構造体に用いる最上
部硬質板の概略断面図であり、(B)はそのシールゴム
を配置した最下部硬質板の概略断面図である。
【図5】 実施例1の免震構造体に用いる硬質板とシー
ルゴムとを積層した状態を示す概略断面図である。
【図6】 実施例2の免震構造体を示す概略断面図であ
る。
【図7】 実施例2の免震構造体に用いる硬質板の概略
断面図である。
【図8】 (A)は実施例2の免震構造体に用いる最上
部硬質板の概略断面図であり、(B)はそのシールゴム
を配置した最下部硬質板の概略断面図である。
【図9】 実施例2の免震構造体に用いる硬質板とシー
ルゴムとを積層し、中空部に心棒を配置してナットで固
定した状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 免震構造体 12 複合積層体 14 硬質板 16 軟質板 18 空隙 20 シールゴム 22 最上部硬質板 24 最下部硬質板 26 外皮ゴム 28 上フランジ(上面板) 29 下フランジ(下面板) 30 免震構造体 32 心棒 34 硬質板 36 軟質板 38 最上部硬質板 40 最下部硬質板 44 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04H 9/02 331 E04H 9/02 331A F16F 1/40 F16F 1/40 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の面板の間に剛性を有した硬質板と
    粘弾性的性質を有した軟質板とを、それぞれ複数個、交
    互に積層した複合積層体を設けた免震構造体であって、 剛性を有した硬質板が、合成樹脂材料により成形され、
    中央部の厚みが周辺部の厚みより厚い形状をなし、 剛性を有した硬質板の厚みの差により形成された空間に
    環状のシールゴムが配置され、 粘弾性的性質を有した軟質板が、中央部に空隙を有する
    形状をなし、剛性を有した硬質板の厚みの差により形成
    された空間に配置された環状のシールゴムの外周部分に
    配置される、 ことを特徴とする免震構造体。
  2. 【請求項2】 前記硬質板が、熱可塑性樹脂、熱硬化性
    樹脂、及びそれらを母材とする繊維強化樹脂から選択さ
    れる1種以上の合成樹脂材料により成形されることを特
    徴とする請求項1記載の免震構造体。
  3. 【請求項3】 合成樹脂材料により成形された、中央部
    の厚みが周辺部の厚みより大きい形状をなす硬質板を、
    剛性を有した硬質板の厚みの差により形成された空間に
    環状のシールゴムを配置して積層し、 該積層体を金型に入れて、弾性的性質を有した軟質板を
    形成する材料を流動状態で注型して硬化させ、軟質板を
    形成することにより、複合積層体を形成する、ことを特
    徴とする免震構造体の製造方法。
JP9345391A 1997-12-15 1997-12-15 免震構造体及びその製造方法 Pending JPH11173378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345391A JPH11173378A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 免震構造体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345391A JPH11173378A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 免震構造体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11173378A true JPH11173378A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18376288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9345391A Pending JPH11173378A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 免震構造体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11173378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220360A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Bridgestone Corp ゴム支承体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220360A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Bridgestone Corp ゴム支承体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170072656A1 (en) Reinforced composite structure
EP3412929B1 (en) Seismic isolation device
JPS63180741A (ja) 空気圧力装置
CN101469758B (zh) Frp增强橡胶隔振器及其制造方法
JP2007512976A (ja) 型枠を備えた改良構造用サンドイッチ板
JP2018058541A (ja) 非空気圧タイヤ及びその製造方法
JP6432271B2 (ja) 免震支持装置
JPS63225739A (ja) 免震装置
WO2012077364A1 (ja) 空気ばね及びその製造方法
JP2009008181A (ja) プラグ入り免震装置の製造方法
CN1867750B (zh) 层压镶板以及用于生产层压镶板的方法
JPH11173378A (ja) 免震構造体及びその製造方法
JPH0229890B2 (ja)
JPH09250247A (ja) 複合材補強コンクリート構造体
WO2020198143A1 (en) Dual expanding foam for closed mold composite manufacturing
JPH0337435A (ja) 免震支承
JP4061818B2 (ja) 免震装置
JPS6350322Y2 (ja)
JP6711212B2 (ja) 回転子の製造方法
JP6747722B2 (ja) 構造体の製造方法及び構造体
US20210086842A1 (en) Fiber-reinforced resin composite
CN103203947B (zh) 可附接的弹性体垫
JP2004520210A (ja) トレッド当接支持体
JP2009228855A (ja) 免震用積層ゴム
JP3482592B2 (ja) 誘電加熱成形型

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term