JPH11171314A - 急傾斜用コンベアベルト - Google Patents

急傾斜用コンベアベルト

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JPH11171314A
JPH11171314A JP36393697A JP36393697A JPH11171314A JP H11171314 A JPH11171314 A JP H11171314A JP 36393697 A JP36393697 A JP 36393697A JP 36393697 A JP36393697 A JP 36393697A JP H11171314 A JPH11171314 A JP H11171314A
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JP
Japan
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conveyor belt
belt
rubber
oil
steeply inclined
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Pending
Application number
JP36393697A
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English (en)
Inventor
Atsushi Azuma
篤 東
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐油性を有するとともに、難燃性をも有し、
コンベアベルト等に付着した油分に着火した場合でも燃
えにくい急傾斜用コンベアベルトを提供する。 【解決手段】 本体ベルト11a及び波桟11bを含ん
で構成される急傾斜用コンベアベルト11であって、難
燃剤として、ハロゲン化炭化水素ポリマー、金属酸化物
及び金属水酸化物からなる群から選択される少なくとも
1種を含有する耐油性及び難燃性のゴムが、コンベアベ
ルトの部材として使用されている急傾斜用コンベアベル
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐油性及び耐熱性
を有する部材が使用された急傾斜用コンベアベルトに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、狭いスペースで低位置から高
位置に運搬物を搬送するコンベアとして、急傾斜用のベ
ルトコンベアが使用されている。図1は、急傾斜用のベ
ルトコンベアの一例を模式的に示した斜視図である。
【0003】このベルトコンベア10は、エンドレス状
の急傾斜用コンベアベルト11と、急傾斜用コンベアベ
ルト11を駆動させるために設けられたプーリ、ローラ
等の機械部材とから構成されている。上記機械部材は、
上方に配置され、ドライブユニット17に連結されて急
傾斜用コンベアベルト11を駆動させるヘッドプーリ1
2、コンベアベルトの中間の2か所に配置され、ベルト
の方向を変える変角ディスクローラ14及びリターン変
角プーリ15、下方の端部に位置するテールプーリ1
3、及び、急傾斜用コンベアベルト11を円滑に駆動さ
せるためのキャリアローラ16等から構成されている。
【0004】一方、急傾斜用コンベアベルト11は、帯
形状の本体ベルト11aと、この本体ベルト11aの左
右側縁部に立設された平面視波形状の波桟11bと、本
体ベルト11aの長手方向に所定の間隔をおいて立設さ
れた横桟11cとにより構成されており、波桟11bに
より、主に搬送物の側部への脱落が防止され、横桟11
cにより、主に搬送物が下方へずり落ちるのが防止され
る。また、波桟11bは、平面視波形状に屈曲形成され
ているため、縦方向の柔軟性を失うことなく、大きな横
剛性を有し、このため急傾斜用コンベアベルト11に重
い加重の搬送物が積載されても、側部から脱落すること
はない。
【0005】この急傾斜用コンベアベルト11が使用さ
れたベルトコンベア10は、土砂、砕石、鉄鉱石、セメ
ント、肥料等の通常の粉状物、塊状物の運搬に用いられ
るほか、コークス、セメントクリンカー等の高熱物や穀
物、飼料、食肉、ゴミ等の油性物の運搬用にも用いられ
ている。そのため、従来より、耐油性のゴムからなる急
傾斜用コンベアベルトが開発され、この耐油性コンベヤ
ベルトを使用したベルトコンベアは市販されている。
【0006】しかし、このような耐油性ベルトコンベア
を使用したベルトコンベアには、以下のような問題があ
った。通常、粗大ゴミを処理する際には、破砕を行って
ゴミを小さく砕いた後、焼却等の処理を行うが、家庭ゴ
ミの中には、オイル用ボトル等、油分を有するものがあ
り、この油分がベルトコンベアに付着し、更に、破砕の
際に火花が生じると、最悪の場合には、ベルトコンベア
に付着した油分に着火し、燃え出すことがある。しか
し、従来の急傾斜用コンベアベルトでは、コンベアベル
トが比較的燃え易いため、コンベアベルト自身も燃え出
してしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐油性を有するとともに、難燃性をも有し、コンベ
アベルト等に付着した油分に着火した場合でも燃えにく
い急傾斜用コンベアベルトを提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体ベルト及
び波桟を含んで構成される急傾斜用コンベアベルトであ
って、上記コンベアベルトの部材に、難燃剤として、ハ
ロゲン化炭化水素ポリマー、金属酸化物及び金属水酸化
物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する
耐油性及び難燃性のゴムが使用されている急傾斜用コン
ベアベルトである。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明の急傾斜用コンベアベルトは、通
常、図1に示したように、帯形状の本体ベルト11a
と、この本体ベルト11aの左右側縁部に立設された平
面視波形状の波桟11bと、本体ベルト11aの長手方
向に所定の間隔をおいて立設された横桟11cとから構
成されている。ただし、横桟11cは、用途により設け
られていない場合もある。
【0010】本発明の急傾斜用コンベアベルトでは、上
記コンベアベルトの部材に、難燃剤として、ハロゲン化
炭化水素ポリマー、金属酸化物及び金属水酸化物からな
る群から選択される少なくとも1種を含有する耐油性及
び難燃性のゴムが使用されている。上記耐油性のゴム材
料としては特に限定されるものではないが、例えば、天
然ゴム(NR)、ブタジエン/スチレン共重合体ゴム
(SBR)、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体ゴ
ム(NBR)等が好ましい。上記ゴム材料は、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記ゴム材料
のうち、余り高くない耐油性が要求される場合には、N
R、SBRを使用し、高い耐油性が要求される場合に
は、NBRを使用するのが好ましい。
【0011】上記耐油性のゴム材料には、難燃剤が配合
されている。難燃剤として用いられる上記ハロゲン化炭
化水素ポリマーとしては、例えば、塩素化パラフィン、
塩素化ポリエチレン等を挙げることができ、上記金属酸
化物としては、例えば、三酸化アンチモン等を挙げるこ
とができ、上記金属水酸化物としては、例えば、水酸化
アルミニウム等を挙げることができる。上記難燃剤は、
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】上記ハロゲン化炭化水素ポリマーの配合量
としては、原料ゴム100重量部に対して、5〜100
重量部が好ましく、上記金属酸化物の配合量としては、
原料ゴム100重量部に対して、1〜50重量部が好ま
しく、上記金属水酸化物の配合量としては、原料ゴム1
00重量部に対して、0〜50重量部が好ましい。上記
耐油性及び難燃性の急傾斜用コンベアベルトは、例え
ば、以下のような製造方法により製造することができ
る。
【0013】まず、難燃剤及びNBR等のゴム材料を含
む原材料を混練りした後、押出機に投入してシート状等
に押し出し、続いて、成形、加硫等を行うことにより急
傾斜用コンベアベルトの部材を製造する。そして、これ
らの部材を接着剤やボルト等を用い、接着等を行うこと
により、急傾斜用コンベアベルトを作製する。
【0014】本発明の急傾斜用コンベアベルトにおいて
は、必ずしもすべての部材に、難燃剤を含むゴムが使用
されている必要はなく、例えば、本体ベルトのみに難燃
剤を含むゴムが使用されていてもよい。勿論、すべての
部材に、難燃剤を含むゴムが使用されているのが好まし
いことは、いうまでもない。
【0015】本発明の急傾斜用コンベアベルトによれ
ば、上記コンベアベルトの部材に、難燃剤として、ハロ
ゲン化炭化水素ポリマー、金属酸化物及び金属水酸化物
からなる群から選択される少なくとも1種を含有する耐
油性及び難燃性のゴムが使用されているので、耐油性及
び難燃性に優れ、上記コンベヤベルトに油分が付着した
後、この油分に何らかの原因で着火したとしても、容易
に燃焼せず、簡単に消火することが可能である。
【0016】従って、本発明の急傾斜用コンベアベルト
は、土砂、砕石等の一般の塊状物、粉状物の運搬に用い
られるほか、鋳物砂、硫黄、焼結鉱等の高温物の運搬や
家庭ゴミ、穀物、飼料、魚、食肉等の油性物が付着し易
い物の運搬にも好適に用いられる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1〜3、及び、比較例1〜3 下記の表1に示した原材料を用い、表1の配合量に従っ
て原材料の混練り等を行った後、幅25mm、長さ15
0mmの加硫ゴムを作製し、JIS K 6324のコ
ンベヤベルトの難燃性性能基準に準拠して、難燃性試験
を行った。また、耐油性については、製造したゴムを、
40℃のJIS3号油に1週間浸漬し、浸漬後の体積変
化率を測定した。原材料の種類や配合量、及び、難燃
性、耐油性等の特性の評価結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示した評価結果より明らかなよう
に、実施例1〜3に示した急傾斜用コンベアベルトに用
いる部材は、耐油性及び難燃性に優れ、上記コンベヤベ
ルトに炎が接近しても、容易には燃焼しない。
【0021】
【発明の効果】本発明の急傾斜用コンベアベルトは上述
の構成よりなるので、耐油性及び難燃性に優れ、上記コ
ンベヤベルトに油分が付着した後、この油分に何らかの
原因で着火したとしても、容易に燃焼せず、簡単に消火
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】急傾斜用のベルトコンベアの一例を模式的に示
した斜視図である。
【符号の説明】
10 ベルトコンベア 11 急傾斜用コンベアベルト 11a 本体ベルト 11b 波桟 11c 横桟
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 9/06 C08L 9/06 27/00 27/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ベルト及び波桟を含んで構成される
    急傾斜用コンベアベルトであって、前記コンベアベルト
    の部材に、難燃剤として、ハロゲン化炭化水素ポリマ
    ー、金属酸化物及び金属水酸化物からなる群から選択さ
    れる少なくとも1種を含有する耐油性及び難燃性のゴム
    が使用されていることを特徴とする急傾斜用コンベアベ
    ルト。
  2. 【請求項2】 ゴム材料として、天然ゴム(NR)、ス
    チレン/ブタジエン共重合体ゴム(SBR)及びアクリ
    ルニトリル/ブタジエン共重合体ゴム(NBR)からな
    る群から選択される少なくとも1種が使用されている請
    求項1記載の急傾斜用コンベアベルト。
JP36393697A 1997-12-16 1997-12-16 急傾斜用コンベアベルト Pending JPH11171314A (ja)

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