JPH11170949A - エアベルト装置 - Google Patents
エアベルト装置Info
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- JPH11170949A JPH11170949A JP9344955A JP34495597A JPH11170949A JP H11170949 A JPH11170949 A JP H11170949A JP 9344955 A JP9344955 A JP 9344955A JP 34495597 A JP34495597 A JP 34495597A JP H11170949 A JPH11170949 A JP H11170949A
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Abstract
部材との干渉を回避しながらバックル装置の揺動を許容
する。 【解決手段】 膨張可能なバッグ12を収納したショル
ダーベルト6の端部に設けたタング装置8が結合される
バックル装置9は、シートベース10に固定されたバッ
クル基部14と、バックル基部14に前後揺動自在に枢
支されたバックル本体部15とを備える。バックル基部
14に一体に設けられたインフレータ11からの高圧ガ
スは、バックル基部14およびバックル本体部15の内
部を通って前記バッグ12に供給される。シートの前後
位置や乗員の体型によってベルトの角度が変化しても、
バックル装置9のバックル本体部15がタング装置8と
共に揺動してベルトの角度変化を吸収することができ、
しかもバックル基部14に固定されたインフレータ11
は揺動することがないため、インフレータ11が他部材
と干渉する慮もない。
Description
員をシートに拘束するシートベルトをインフレータから
供給される高圧ガスで膨張させるエアベルト装置に関す
る。
車両の衝突時に前記バッグを膨張させて乗員を柔らかく
拘束するエアベルト装置は、例えば特開平6−5600
1号公報により既に知られている。
着するときにシートの前後位置や乗員の体型によってベ
ルトの角度が変化するのを補償すべく、ベルトに設けた
タング装置が結合されるバックル装置はシートベースに
前後揺動可能に枢支されており、エアベルト装置におい
ても、同じ理由でバックル装置を前後揺動可能に枢支す
る必要がある。
もので、ショルダーベルト01およびラップベルト02
の端部に設けられたタング装置03が結合されるバック
ル装置04は、シートベース05に支点ピン06を介し
て前後揺動可能に枢支される。車両の衝突時に、バック
ル装置04に一体に設けられたインフレータ07が発生
した高圧ガスは、バックル装置04およびタング装置0
3の内部を通過してショルダーベルト01に供給され、
このショルダーベルト01を膨張させて乗員を柔らかく
拘束する。かかる従来のエアベルト装置では、バックル
装置04にインフレータ07が一体に設けられているた
め、バックル装置04が支点ピン06回りに揺動すると
インフレータ07も一体に揺動してしまい、そのインフ
レータ07と他部材との干渉を回避するために設計上の
制約が発生するという問題がある。
で、エアベルト装置において、インフレータと他部材と
の干渉を回避しながらバックル装置の揺動を許容するこ
とを目的とする。
に、請求項1に記載された発明は、内部に膨張可能なバ
ッグを収納して一端が固定部に支持されたベルトと、こ
のベルトの他端に設けられたタング装置と、固定部に支
持されて前記タング装置が結合されるバックル装置と、
高圧ガスを発生するインフレータとを備えてなり、車両
の衝突時にインフレータが発生した高圧ガスをバックル
装置およびタング装置を経てバッグに供給することによ
り該バッグを膨張させるエアベルト装置において、前記
バックル装置は、インフレータを一体に有して固定部に
固定されたバックル基部と、このバックル基部に前後揺
動自在に枢支されて前記タング装置が結合されるバック
ル本体部とを有することを特徴とする。
タング装置をバックル装置に結合したとき、シートの前
後位置や乗員の体型によってベルトの角度が変化して
も、バックル装置のバックル本体部がバックル基部に対
して揺動してベルトの角度変化を吸収することができ
る。しかも固定部に固定されたバックル基部に一体に設
けられたインフレータは揺動することがないため、イン
フレータが他部材と干渉する慮もない。車両の衝突時に
インフレータが発生した高圧ガスは、バックル装置のバ
ックル基部およびバックル本体部の内部を通過してバッ
グを支障なく膨張させることができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
で、図1は車両のフロントシート部の側面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3はエアベルト装置の要部斜視
図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図4の5
−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図である。
はドライバー)を前部右側シート1に拘束するエアベル
ト装置は、センターピラー2の下部に設けられたショル
ダーベルト用リトラクタ3と、このショルダーベルト用
リトラクタ3の下側に設けられたラップベルト用リトラ
クタ4と、ショルダーベルト用リトラクタ3から引き出
され、センターピラー2の上部に設けたスリップガイド
5を経由して延びるショルダーベルト6と、ラップベル
ト用リトラクタ4から引き出されるラップベルト7と、
ショルダーベルト6およびラップベルト7の端部に固定
されたタング装置8と、シートフレームあるいはスライ
ドレールよりなるシートベース10に固定されて前記タ
ング装置8が結合されるバックル装置9と、バックル装
置9に接続されたインフレータ11とを備える。
よびラップベルト用リトラクタ4は、それぞれショルダ
ーベルト6およびラップベルト7を引き出し可能に巻き
取るもので、図示せぬ加速度センサが所定値以上の加速
度を検出していない通常時には、前記両ベルト6,7を
引き出し可能にして乗員の身体の移動を許容し、車両の
衝突時に前記加速度センサが所定値以上の加速度を検出
すると、両ベルト6,7を引き出し不能にロックして乗
員を拘束するようになっている。公知のインフレータ1
1は、加速度センサが所定値以上の加速度を検出したと
きに点火し、推薬の燃焼による高圧ガスを発生する。
ルトから構成される。一方、ショルダーベルト6のうち
の乗員の胸部に接触する部分は、図3に示すように、筒
状に形成されたゴム製のバッグ12と、その外側を覆う
カバー13とから構成される。丸編みニットから構成さ
れたカバー13は半径方向に伸縮し易く、長手方向に伸
縮し難い性質を備えている。バッグ12およびカバー1
3は通常時には偏平な帯状になっているが、インフレー
タ11からバッグ12に高圧ガスが供給されると、図1
および図2に示す状態に膨張して乗員を柔らかく拘束す
る。
はバックル基部14とバックル本体部15とから構成さ
れる。バックル基部14は側面視で円形をなす中空部材
であって、その外周に設けた3個の取付フランジ16…
を貫通する3本のボルト17でシートベース10の側面
に固定される。バックル基部14の上面には円周方向に
延びる開口18が形成されるとともに、前面には筒状の
インフレータ接続部19が一体に形成される。バックル
基部14のインフレータ接続部19にインフレータ11
が結合されており、このインフレータ11の外周に嵌合
する2個の取付バンド20,20が、それぞれ2本のボ
ルト21,21でシートベース10の側面に固定され
る。
断面の連結パイプ22と、この連結パイプ22の下端に
一体に形成された円弧状の摺動板23とを備える。連結
パイプ22はバックル基部14の開口18を貫通してお
り、バックル基部14の内部に収納された摺動板23の
上面が該バックル基部14の内周面に摺動自在に当接す
る。摺動板23の上面とバックル基部14の内周面との
当接状態を維持すべく、摺動板23の下面に当接する2
個のガイド部材24,24がバックル基部14に一体に
形成される。また摺動板23の上面外周に形成した支持
溝に嵌合支持されたシール部材25がバックル基部14
の内周面に気密に当接し、該バックル基部14と摺動板
23との隙間からの高圧ガスの漏れを防止する。
6が固定される。またバックル本体部15の上壁に開口
する接続口27と連結パイプ22とが、バックル本体部
15の内部に形成したガス通路28により連通する。
周面に嵌合するショルダーベルト6のバッグ12および
カバー13と、それらの外側に重ね合わされたラップベ
ルト7とが環状のホルダー32で締め付けられて固定さ
れる。タング本体部31の内部に上半部を埋め込まれた
タング33が、ホルダー32、ラップベルト7、カバー
13およびバッグ12を貫通するボルト34でタング本
体部31に固定される。タング本体部31の下面には、
バックル本体部15の接続口27に挿入可能な接続管3
5が突設される。バックル本体部15および接続管35
の内部には前記接続口27をバッグ12の内部に連通さ
せるガス通路36が形成される。バックル26に結合さ
れたタング33を分離するためのリリースボタン37が
バックル本体部15に設けられる。
の作用を説明する。
着すべくタング装置8のタング33をバックル装置9の
バックル26に結合すると、タング装置8の接続管35
がバックル装置9の接続口27に嵌合する。シート1の
前後位置や乗員の体型によってショルダーベルト6およ
びラップベルト7の角度が変化したとき、ショルダーベ
ルト6およびラップベルト7に接続されたタング装置8
がバックル装置9のバックル本体部15と共に図4の矢
印AB方向に揺動して前記角度変化を補償する。即ち、
バックル本体部15が矢印AB方向に揺動すると、バッ
クル本体部15の下端に設けた摺動板23がシール部材
25をバックル基部14の内周面に当接させた状態で摺
動することにより、バックル基部14に対してバックル
本体部15が相対回転することができる。
定値以上の加速度を検出すると、点火制御装置からの点
火指令でインフレータ11が点火して高圧ガスを発生
し、その高圧ガスはバックル基部14の内部空間からバ
ックル本体部15の連結パイプ22およびガス通路28
と、タング本体部31の接続管35およびガス通路36
とを経て、ショルダーベルト6のバッグ12内に供給さ
れる。その結果ショルダーベルト6が膨張すると、膨張
前のショルダーベルト6に比べて乗員の胸部に対する接
触面積が増加するため、乗員を一層柔らかく拘束するこ
とができる。ショルダーベルト6およびラップベルト7
に作用する張力は、タング装置8からバックル装置9の
バックル本体部15およびバックル基部14を経てシー
トベース10に伝達される。
本体部15が揺動しても、インフレータ11はシートベ
ース10に揺動不能に固定されているので、そのインフ
レータ11が他部材と干渉する虞がなくなって設計自由
度が向上する。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
される固定部としてセンターピラー2を例示し、またバ
ックル装置9およびインフレータ11が支持される固定
部としてシートベース10を例示したが、それら固定部
は実施例に限定されるものではない。
によれば、乗員がシートに座ってタング装置をバックル
装置に結合したとき、シートの前後位置や乗員の体型に
よってベルトの角度が変化しても、バックル装置のバッ
クル本体部がバックル基部に対して揺動してベルトの角
度変化を吸収することができる。しかも固定部に固定さ
れたバックル基部に一体に設けられたインフレータは揺
動することがないため、インフレータが他部材と干渉す
る慮もない。車両の衝突時にインフレータが発生した高
圧ガスは、バックル装置のバックル基部およびバックル
本体部の内部を通過してバッグを支障なく膨張させるこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に膨張可能なバッグ(12)を収納
して一端が固定部(2)に支持されたベルト(6)と、 このベルト(6)の他端に設けられたタング装置(8)
と、 固定部(10)に支持されて前記タング装置(8)が結
合されるバックル装置(9)と、 高圧ガスを発生するインフレータ(11)と、を備えて
なり、車両の衝突時にインフレータ(11)が発生した
高圧ガスをバックル装置(9)およびタング装置(8)
を経てバッグ(12)に供給することにより該バッグ
(12)を膨張させるエアベルト装置において、 前記バックル装置(9)は、インフレータ(11)を一
体に有して固定部(10)に固定されたバックル基部
(14)と、このバックル基部(14)に前後揺動自在
に枢支されて前記タング装置(8)が結合されるバック
ル本体部(15)とを有することを特徴とするエアベル
ト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34495597A JP3748693B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | エアベルト装置 |
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US9283913B2 (en) * | 2013-03-01 | 2016-03-15 | Trw Vehicle Safety Systems, Inc. | Seat belt system |
-
1997
- 1997-12-15 JP JP34495597A patent/JP3748693B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3748693B2 (ja) | 2006-02-22 |
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