JPH11170186A - パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法 - Google Patents

パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法

Info

Publication number
JPH11170186A
JPH11170186A JP33742197A JP33742197A JPH11170186A JP H11170186 A JPH11170186 A JP H11170186A JP 33742197 A JP33742197 A JP 33742197A JP 33742197 A JP33742197 A JP 33742197A JP H11170186 A JPH11170186 A JP H11170186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parallel link
link robot
operable range
axis
spindle head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33742197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Katsumata
洋文 勝又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP33742197A priority Critical patent/JPH11170186A/ja
Publication of JPH11170186A publication Critical patent/JPH11170186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に動作可能範囲を設定することのできる
パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボット
の動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボット
による加工方法を提供する。 【解決手段】 ベースプレート23に設けられている各
リンク17を軸方向へ移動させて、各リンク17の先端
に設けられている可動プレート31を移動および方向変
換させ、各リンク17の移動量検出手段29により検出
された移動量およびB軸、C軸に設けられている角度検
出器29により検出された角度に基づいて演算部49が
主軸ヘッド33の位置および姿勢を算出する。主軸ヘッ
ド33にタッチセンサ49を取り付けて、このタッチセ
ンサ49を動作可能範囲を制限する障害物に接触させ、
このときに各移動量検出手段および角度検出器により検
出された移動量および角度に基づいて、演算部49が動
作可能範囲を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のリンクを
動かして姿勢を変化させるパラレルリンクロボットおよ
びパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並び
にパラレルリンクロボットによる加工方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5には、従来より一般的な工作機械1
が示されている。この工作機械1では、加工具3はX、
Y、Zの三軸方向に相対的に移動自在である。すなわ
ち、ワークWを載置してX軸方向に移動自在なテーブル
5と、このテーブル5を跨いで設けられた門型フレーム
7に沿ってZ軸方向に移動自在なZキャレッジ9と、こ
のZキャレッジ9に沿ってY軸方向へ移動自在な主軸頭
11を有しており、テーブル5に載置されたワークWに
対して前記主軸頭11の主軸12に装着された加工具3
が三軸方向に移動自在となっている。
【0003】また、移動する際に主軸頭11や主軸12
がテーブル5や門型フレーム7にぶつからないようにす
るために、移動可能な範囲の限界位置にそれぞれリミッ
トスイッチ13が設けられている。従って、これらのリ
ミットスイッチ13の1つがオンになったときにアラー
ムを発して非常停止状態となり、加工具3等がテーブル
5等に衝突して破損するのを防止している。
【0004】また、図6には、パラレルリンクロボット
15が示されている。このパラレルリンクロボット15
は三本のリンク17U、17V、17Wを有しており、
これらのリンク17U、17V、17Wの外周はネジ切
りされている。
【0005】前記リンク17U、17V、17Wは任意
の方向に揺動自在な軸受け19U、19V、19Wによ
りリンク箱21の天板であるベースプレート23に揺動
自在に支持されている。
【0006】また、これらの軸受け19U、19V、1
9Wにはモータ25U、25V、25Wが取り付けられ
ており、前記三本のリンク17U、17V、17Wに螺
合するナット27U、27V、27Wを回転駆動するよ
うになっている。なお、ナット27U、27V、27W
には各々ロータリーエンコーダ29U、29V、29W
が取り付けられており、回転角度を測定するようになっ
ている。
【0007】前記リンク17U、17V、17Wの先端
には可動プレート31が揺動自在に取り付けられてお
り、この可動プレート31には主軸ヘッド33が取り付
けられている。主軸ヘッド33は、可動プレート31に
垂直な軸(C軸)と、これに直角な軸(3軸)の回りに
回転自在となっている。この主軸ヘッド33には主軸3
4を介してエンドミル等の加工具35が取り付けられて
いる。なお、主軸ヘッド33におけるB軸方向およびC
軸方向の回転角度は、ロータリーエンコーダ29Bおよ
び図示しないロータリーエンコーダにより検出するよう
になっている。
【0008】従って、モータ25U、25V、25Wに
よりナット27U、27V、27Wを回転させてリンク
17U、17V、17Wを軸方向へ出し入れすることに
より可動プレート31の姿勢を変える。さらに、主軸ヘ
ッド33をB軸、C軸方向へ回転させる。このときの可
動プレート31および主軸ヘッド33の位置および姿勢
は、各ロータリーエンコーダ29U、29V、29W、
29B、29Cからの回転角度から演算により求めるこ
とができるので、前記加工具35を用いてテーブル5の
上に載置されたワークWを加工することができる。
【0009】以上のようなパラレルリンクロボット15
では、シリアルリンク機構を用いた場合に比して剛性が
高く、各軸における誤差が累積しない。また移動部分が
軽量化できるので高速移動が可能になるという利点があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なパラレルリンクロボット15にあっては、安全対策と
してのリミットスイッチ13を設置することが困難であ
るという問題がある。
【0011】すなわち、図5に示したような工作機械1
では、例えばX軸を100mm移動させたい場合にはX
軸のみに100mmの移動指令を出すように、X軸、Y
軸、Z軸の三軸が独立して制御されている。このため、
動作範囲をX軸、Y軸、Z軸の各軸ごとにそれぞれ決定
し、その範囲以外に移動させたくない場合にはその限界
位置にリミットスイッチ13を設けることができる。
【0012】一方、図6に示されているようなパラレル
リンクロボット15では、X軸方向のみに移動したい場
合でもX軸、Y軸、Z軸、B軸、C軸の五軸すべてを動
かす必要があるため移動方向と各軸との関係は複雑であ
り、各軸に対してリミットスイッチを設けることにより
移動範囲を制限することが困難となる。
【0013】例えば図7に示されているように、テーブ
ル5と加工具35や可動プレート31との衝突を防止す
るために各リンク17U、17V、17Wが等しい長さ
で移動した状態で各リンク17U、17V、17Wにリ
ミットスイッチ37U、37V、37Wを設置すると、
図8に示されているような位置に移動させる場合には、
リンク17Wの長さは図7に示されている長さを超える
ためリミットスイッチ37Wをオンとしてしまい、テー
ブル5に衝突しないにもかかわらず移動できないという
不都合が生じてしまう。
【0014】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、容易に動作可能範囲
を設定することのできるパラレルリンクロボットおよび
パラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びに
パラレルリンクロボットによる加工方法を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明のパラレルリンクロボット
は、基準となるベースプレートの所定位置において揺動
自在に支持される少なくとも3個のリンクの軸方向の移
動量を検出する移動量検出手段と、前記各リンクの先端
に揺動自在に支持されて方向変換自在に設けられた可動
プレートと、この可動プレートに取り付けられてB軸、
C軸方向へ回転自在且つ加工具またはタッチセンサを選
択的に取付可能な主軸ヘッドと、前記B軸およびC軸の
回転角度を検出すべく設けられている角度検出器と、を
備えたパラレルリンクロボットであって、前記主軸ヘッ
ドにタッチセンサを取り付けて障害物に接触させたとき
の接触位置を前記移動量検出手段および前記角度検出器
により計測してパラレルリンクロボットの動作可能範囲
を求める演算部と、この演算部により得られた動作可能
範囲を記憶するメモリと、を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0016】従って、ベースプレートに設けられている
各リンクを軸方向へ移動させて、各リンクの先端に設け
られている可動プレートを移動および方向変換させて主
軸ヘッドを移動させ、主軸ヘッドに取り付けられている
タッチセンサにより障害物に接触させ、このときの接触
点の位置を各リンクの移動量検出手段により検出された
移動量およびB軸、C軸に設けられている角度検出器に
より検出された角度に基づいて演算部がパラレルリンク
ロボットの動作可能範囲を求めると共にメモリに記憶す
る。
【0017】請求項2による発明のパラレルリンクロボ
ットは、基準となるベースプレートの所定位置において
揺動自在に支持される少なくとも3個のナットと、この
各ナットに螺合して各直線軸方向に移動自在な少なくと
も3個のリンクと、前記各ナットを回転駆動することに
より前記各リンクを各軸方向へ移動せしめるモータと、
前記各リンクの先端に揺動自在に支持されて方向変換自
在に設けられた可動プレートと、この可動プレートに取
り付けられてB軸、C軸方向へ回転自在且つ加工具また
はタッチセンサを選択的に取付可能な主軸ヘッドと、前
記各ナットの回転角度やB軸およびC軸の回転角度を検
出すべく設けられている角度検出器と、を備えたパラレ
ルリンクロボットであって、前記主軸ヘッドにタッチセ
ンサを取り付けて障害物に接触させたときの接触位置を
前記角度検出器により計測してパラレルリンクロボット
の動作可能範囲を求める演算部と、この演算部により得
られた動作可能範囲を記憶するメモリと、を備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0018】従って、ベースプレートに設けられている
各ナットを各軸のモータで回転駆動することにより各リ
ンクを軸方向へ移動させて、各リンクの先端に設けられ
ている可動プレートを移動および方向変換させて主軸ヘ
ッドを移動させ、主軸ヘッドに取り付けられているタッ
チセンサにより障害物に接触させ、このときの接触点の
位置を各リンクおよびB軸、C軸に設けられている角度
検出器により検出された角度に基づいて演算部がパラレ
ルリンクロボットの動作可能範囲を求めると共にメモリ
に記憶する。
【0019】請求項3による発明のパラレルリンクロボ
ットは、請求項1または2に記載のパラレルリンクロボ
ットにおいて、作業中にパラレルリンクロボットまたは
同ロボットに取り付けられた加工具が前記動作可能範囲
を超えたときにアラームを発すると共に作業を停止させ
る警報装置を備えてなること、を特徴とするものであ
る。
【0020】従って、作業中に加工具やパラレルリンク
ロボットが動作可能範囲を超えた場合には、アラームを
表示して作業を停止させて作業の安全の確保を図る。
【0021】請求項4による発明のパラレルリンクロボ
ットの動作可能範囲設定方法は、請求項1、2または3
に記載されたパラレルリンクロボットが動作できる範囲
を設定するためのパラレルリンクロボットの動作可能範
囲設定方法において、主軸ヘッドにタッチセンサを取り
付け、このタッチセンサを動作可能範囲を制限する障害
物に接触させてこのときの障害物の位置を各リンク、B
軸およびC軸に設けられている移動量検出手段および/
または角度検出器により検出し、この検出された移動量
データおよび/または角度データを用いて演算部により
パラレルリンクロボットの動作可能範囲を求め、これを
メモリに記憶しておくこと、を特徴とするものである。
【0022】従って、主軸ヘッドに取り付けられたタッ
チセンサを動作可能範囲を制限する障害物に接触させて
障害物の位置を移動量検出手段および/または角度検出
器により検出し、この検出データに基づいてパラレルリ
ンクロボットの動作可能範囲を求め、メモリに記憶して
おく。
【0023】請求項5による発明のパラレルリンクロボ
ットの動作可能範囲設定方法は、請求項4記載のパラレ
ルリンクロボットの動作可能範囲設定方法において、作
業時に前記主軸ヘッドの加工具を交換したときには、加
工具の大きさを考慮して演算部により前記動作可能範囲
を設定し直してメモリに記憶すること、を特徴とするも
のである。
【0024】従って、作業時に使用する加工具を交換し
た場合には、この加工具が障害物に衝突しないように動
作可能範囲が設定し直される。
【0025】請求項6記載のパラレルリンクロボットに
よる加工方法は、作業時における主軸ヘッドの位置およ
び姿勢を各リンクの移動量検出手段または角度検出器、
並びにB軸およびC軸の角度検出器により検出し、検出
された移動量データおよび/または角度データを予め設
定されてメモリに記憶されている動作可能範囲を示す移
動量データおよび/または角度データと比較して、主軸
ヘッドを含むパラレルリンクロボットまたは加工具の動
作位置が前記動作可能範囲を超えたと判断された場合に
はアラームを発すると共に作業を停止すること、特徴と
するものである。
【0026】従って、移動量検出手段または角度検出器
によりリンクの移動量を検出すると共に角度検出器によ
りB軸およびC軸の回転角度を検出して加工時における
主軸ヘッドの位置および姿勢を検出して、この検出され
た移動量データおよび/または角度データを予めメモリ
に記憶されている動作可能範囲を示す移動量データおよ
び/または角度データと比較し、動作可能範囲を超えた
場合にはアラームを発して作業を停止して主軸ヘッドや
加工具などが障害物に衝突するのを防止する。
【0027】請求項7記載のパラレルリンクロボットに
よる加工方法は、請求項6記載のパラレルリンクロボッ
トによる加工方法において、前記動作可能範囲の内側に
減速範囲を設定し、前記主軸ヘッドを含むパラレルリン
クロボットまたは加工具の動作位置が、減速範囲に達し
たと判断された場合には減速指令を発すること、を特徴
とするものである。
【0028】従って、主軸ヘッドや加工具などが動作可
能範囲を超える前に減速範囲に達したときに減速を始め
るので、動作可能範囲を超えて非常停止となったときに
無理なく直ちに停止する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1および図2には、この発明に係るパラ
レルリンクロボット39が示されている。ここで、この
パラレルリンクロボット39は、前述の図6に示された
パラレルリンクロボット15と構造がほぼ同様なので、
同じ部位には同じ符号を付して重複する説明は省略する
こととする。
【0031】図1には動作可能範囲設定時におけるパラ
レルリンクロボット39の状態が示されており、近傍に
はこのパラレルリンクロボット39の各軸のモータ25
U、25V、25W等を制御する制御装置41が設けら
れている。この制御装置41には、警報装置42、後述
する演算を行なう演算部43および演算結果を記憶する
メモリ45が設けられている。
【0032】このパラレルリンクロボット39では、各
リンク17U、17V、17Wの最小長さ位置にリミッ
トスイッチ47U、47V、47Wが取り付けられてい
る。また、主軸ヘッド33には、加工具35の代わりに
タッチセンサ49が取り付けられている。リミットスイ
ッチ47U、47V、47Wおよびタッチセンサ49も
前記制御装置41に接続されている。
【0033】次に、図3に基づいて、パラレルリンクロ
ボット39の動作可能範囲の設定方法について説明す
る。
【0034】作業者はまずパラレルリンクロボット39
の原点出しを行ない(ステップS1)、この原点から低
速で移動させてパラレルリンクロボット39の主軸ヘッ
ド33に取り付けられているタッチセンサ49を箱21
の壁51等の障害物に当てる(ステップS2)。
【0035】制御装置41の演算部43は、タッチセン
サ49が接触した位置を、パラレルリンクロボット39
の移動量検出手段および/または角度検出器である各ロ
ータリーエンコーダ29U、29V、29W、29B、
29Cにより得られた値から演算して求める(ステップ
S3)。
【0036】このとき、四方の側面の壁51が垂直な平
面である場合には(ステップS4)、各壁51の一点を
タッチセンサ49により測定するが、壁51が傾いてい
る場合には一つの壁51で複数点を測定する必要がある
のでステップS2に戻る。また、壁51が曲面の場合に
は、壁51の複数点を測定してカーブフィットすること
により曲面を定義する。以上のようにして得られた各壁
51およびテーブル5の上面の位置を示すデータをメモ
リ45に記憶する(ステップS5)。
【0037】なお、天井方向は、リンク17U、17
V、17Wの最小長さ位置に設けられているリミットス
イッチ47U、47V、47Wにより動作可能範囲を定
めるため、位置の検出は行わない。
【0038】なお、壁51に衝突するものは、タッチセ
ンサ49ではなく、図2に示されているようにパラレル
リンクロボット39の可動プレート31、主軸ヘッド3
3および図6〜図8に示す加工具35である。そこで、
先にタッチセンサ49を用いて測定した壁51およびテ
ーブル5の上面の位置に基づき、可動プレート31、主
軸ヘッド33の形状および加工具35の形状や取り付け
方向などを加味して、幾何学的な演算により動作可能範
囲を求める(ステップS6)。このとき、加工具35
は、加工に応じて交換されるため、別に演算して動作可
能範囲を訂正し直すことができるようにすることが好ま
しい。演算結果をデータベースとしてメモリ45に格納
しておく(ステップS7)。
【0039】作業を行なう場合には、まず使用する加工
具35に基づく新たな動作可能範囲を演算部43により
定義してメモリ45に記憶する。この際、パラレルリン
クロボット39の部位が衝突するデータは変更せず、加
工具35が衝突するデータのみを変更する。また、測定
点は衝突する場所であるので、一回り小さな範囲を動作
可能範囲として定義すると共に記憶し、さらに一回り小
さな範囲を減速範囲として設定しておく。なお、ワーク
Wの加工を行なうことを考えると、この減速範囲はテー
ブル5に対する衝突の場合には設けない方がよい。
【0040】図4には、加工時における動作可能範囲チ
ェックのフローチャートが示されている。移動指令が発
せられると(ステップS8)、U軸、V軸、W軸、B
軸、C軸に設けられているロータリーエンコーダ29
U、29V、29W、29B、29Cの値を読み込み
(ステップS9)、減速範囲を超えたか否かを判断する
(ステップS10)。減速範囲を超えた場合には、減速
指令を発する(ステップS11)。
【0041】そして、加工具35や可動プレート31等
が動作可能範囲を超えたか否かを判断して(ステップS
12)、超えていない場合には加工ヘッド33の移動に
伴ってステップS9に戻って前述した工程を繰り返す。
一方、動作可能範囲を超えている場合には非常停止の指
令を発すると共に警報装置42で警報を発する(ステッ
プS13)。
【0042】以上の結果から、今まで設定が困難であっ
たパラレルリンクロボット39の動作可能範囲を、容易
に設定することができるので、パラレルリンクロボット
39を用いて加工を行なう際に、加工具35やパラレル
リンクロボット39の部位が障害物に衝突するのを防止
することができる。
【0043】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されるものではなく、適宜な変更を行なうことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の実施の形態においては、各リンク17U、17V、1
7Wを各々モータ25U、25V、25Wで回転駆動さ
れるナット27U、27V、27Wにより軸方向移動を
行なうと共に、各ナット27U、27V、27Wに設け
られているロータリーエンコーダ29U、29V、29
Wにより回転角度を検出するようにしたが、各リンク1
7U、17V、17Wにラックを設けこのラックに噛合
するピニオンを用いて軸方向の移動を行なうようにして
も良い。この場合には、例えばリニアエンコーダのよう
な各リンク17U、17V、17Wの移動量を直接検出
する移動量検出手段を用いるようにする。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よるパラレルリンクロボットでは、ベースプレートに設
けられている各リンクを軸方向へ移動させて、各リンク
の先端に設けられている可動プレートを移動および方向
変換させて主軸ヘッドを移動させ、主軸ヘッドに取り付
けられているタッチセンサにより障害物に接触して、こ
のときの接触点の位置を各リンクの移動量検出手段によ
り検出された移動量およびB軸、C軸に設けられている
角度検出器により検出された角度から検出し、これに基
づいて動作可能範囲を演算部により求めてメモリに記憶
するため、動作可能範囲を容易かつ的確に設定すること
ができる。
【0045】請求項2の発明によるパラレルリンクロボ
ットでは、ベースプレートに設けられている各ナットを
各軸のモータで回転駆動することにより各リンクを軸方
向へ移動させて、各リンクの先端に設けられている可動
プレートを移動および方向変換させて加工ヘッドを移動
させ、加工ヘッドに取り付けられているタッチセンサに
より障害物に接触させて、このときの接触点の位置を各
リンクおよびB軸、C軸に設けられている角度検出器に
より検出された角度から検出し、これに基づいて動作可
能範囲を演算部により求めてメモリに記憶するため、動
作可能範囲を容易かつ的確に設定することができる。
【0046】請求項3の発明によるパラレルリンクロボ
ットでは、作業中に加工具やパラレルリンクロボットが
動作可能範囲を超えた場合には、アラームを表示して作
業を停止させるので作業における作業の安全の確保を図
ることができる。
【0047】請求項4の発明によるパラレルリンクロボ
ットの動作可能範囲設定方法では、主軸ヘッドに取り付
けられたタッチセンサを動作可能範囲を制限する障害物
に接触させて障害物の位置を移動量検出手段および/ま
たは角度検出器により検出し、この検出データに基づい
て動作可能範囲を求め、メモリに記憶しておくので、容
易かつ的確に動作可能範囲を設定することができる。
【0048】請求項5の発明によるパラレルリンクロボ
ットの動作可能範囲設定方法では、作業時に使用する加
工具が交換された場合には、この加工具が障害物に衝突
しないように動作可能範囲を設定し直すことが容易にで
きる。
【0049】請求項6の発明によるパラレルリンクロボ
ットによる加工方法では、移動量検出手段または角度検
出器によりリンクの移動量を検出すると共に角度検出器
によりB軸およびC軸の回転角度を検出して加工時にお
ける主軸ヘッドの位置および姿勢を検出して、この検出
された移動量データおよび/または角度データを予めメ
モリに記憶されている動作可能範囲を示す移動量データ
および/または角度データと比較し、動作可能範囲を超
えた場合にはアラームを発して作業を停止するので、主
軸ヘッドや加工具などが障害物に衝突するのを防止する
ことができる。
【0050】請求項7の発明によるパラレルリンクロボ
ットによる加工方法では、主軸ヘッドや加工具などが動
作可能範囲を超える前に減速範囲に達したときに減速を
始めるので、動作可能範囲を超えて非常停止となったと
きに無理なく直ちに停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパラレルリンクロボットにより
動作可能範囲を設定している状態を示す正面図である。
【図2】加工中にパラレルリンクロボットの可動プレー
トが壁に衝突する状態を示す正面図である。
【図3】動作可能範囲設定方法の手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】動作可能範囲内における動作か否かをチェック
するフローチャートである。
【図5】従来の工作機械の一例を示す正面図である。
【図6】従来におけるパラレルリンクロボットを示す正
面図である。
【図7】パラレルリンクロボットがテーブルに衝突して
いる状態を示す正面図である。
【図8】パラレルリンクロボットによる作業の状態を示
す正面図である。
【符号の説明】
5 テーブル 17U、17V、17W リンク 23 ベースプレート 29U、29V、29W ロータリーエンコーダ(移動
量検出手段) 29B,29C ロータリーエンコーダ(角度検出器) 31 可動プレート 33 主軸ヘッド 35 加工具 39 パラレルリンクロボット 43 演算部 49 タッチセンサ 51 壁(障害物)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準となるベースプレートの所定位置に
    おいて揺動自在に支持される少なくとも3個のリンクの
    軸方向の移動量を検出する移動量検出手段と、前記各リ
    ンクの先端に揺動自在に支持されて方向変換自在に設け
    られた可動プレートと、この可動プレートに取り付けら
    れてB軸、C軸方向へ回転自在且つ加工具またはタッチ
    センサを選択的に取付可能な主軸ヘッドと、前記B軸お
    よびC軸の回転角度を検出すべく設けられている角度検
    出器と、を備えたパラレルリンクロボットであって、前
    記主軸ヘッドにタッチセンサを取り付けて障害物に接触
    させたときの接触位置を前記移動量検出手段および前記
    角度検出器により計測してパラレルリンクロボットの動
    作可能範囲を求める演算部と、この演算部により得られ
    た動作可能範囲を記憶するメモリと、を備えてなること
    を特徴とするパラレルリンクロボット。
  2. 【請求項2】 基準となるベースプレートの所定位置に
    おいて揺動自在に支持される少なくとも3個のナット
    と、この各ナットに螺合して各直線軸方向に移動自在な
    少なくとも3個のリンクと、前記各ナットを回転駆動す
    ることにより前記各リンクを各軸方向へ移動せしめるモ
    ータと、前記各リンクの先端に揺動自在に支持されて方
    向変換自在に設けられた可動プレートと、この可動プレ
    ートに取り付けられてB軸、C軸方向へ回転自在且つ加
    工具またはタッチセンサを選択的に取付可能な主軸ヘッ
    ドと、前記各ナットの回転角度やB軸およびC軸の回転
    角度を検出すべく設けられている角度検出器と、を備え
    たパラレルリンクロボットであって、前記主軸ヘッドに
    タッチセンサを取り付けて障害物に接触させたときの接
    触位置を前記角度検出器により計測してパラレルリンク
    ロボットの動作可能範囲を求める演算部と、この演算部
    により得られた動作可能範囲を記憶するメモリと、を備
    えてなることを特徴とするパラレルリンクロボット。
  3. 【請求項3】 作業中にパラレルリンクロボットまたは
    同ロボットに取り付けられた加工具が前記動作可能範囲
    を超えたときにアラームを発すると共に作業を停止させ
    る警報装置を備えてなること、を特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のパラレルリンクロボット。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載されたパラ
    レルリンクロボットが動作できる範囲を設定するための
    パラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法におい
    て、主軸ヘッドにタッチセンサを取り付け、このタッチ
    センサを動作可能範囲を制限する障害物に接触させてこ
    のときの障害物の位置を各リンクの移動量検出手段又は
    角度検出器、並びにB軸およびC軸に設けられている角
    度検出器により検出し、この検出された移動量データお
    よび/または角度データを用いて演算部によりパラレル
    リンクロボットの動作可能範囲を求め、これをメモリに
    記憶すること、を特徴とするパラレルリンクロボットの
    動作可能範囲設定方法。
  5. 【請求項5】 作業時に前記主軸ヘッドの加工具を交換
    したときには、加工具の大きさを考慮して演算部により
    前記動作可能範囲を設定し直してメモリに記憶するこ
    と、を特徴とする請求項4記載のパラレルリンクロボッ
    トの動作可能範囲設定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2または3記載のパラレルリ
    ンクロボットを用いた加工方法において、作業時におけ
    る主軸ヘッドの位置および姿勢を各リンクの移動量検出
    手段または角度検出器、並びにB軸およびC軸の角度検
    出器により検出し、検出された移動量データおよび/ま
    たは角度データを予め設定されてメモリに記憶されてい
    る動作可能範囲を示す移動量データおよび/または角度
    データと比較して、主軸ヘッドを含むパラレルリンクロ
    ボットまたは加工具の動作位置が前記動作可能範囲を超
    えたと判断された場合にはアラームを発すると共に作業
    を停止すること、を特徴とするパラレルリンクロボット
    による加工方法。
  7. 【請求項7】 前記動作可能範囲の内側に減速範囲を設
    定し、前記主軸ヘッドを含むパラレルリンクロボットま
    たは加工具の動作位置が、減速範囲に達したと判断され
    た場合には減速指令を発すること、を特徴とする請求項
    6記載のパラレルリンクロボットによる加工方法。
JP33742197A 1997-12-08 1997-12-08 パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法 Pending JPH11170186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33742197A JPH11170186A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33742197A JPH11170186A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11170186A true JPH11170186A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18308482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33742197A Pending JPH11170186A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11170186A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025263A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御装置
US6719647B2 (en) 2000-03-08 2004-04-13 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Golf ball
JP2008054938A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 洗濯機
JP2008242550A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Kobe Steel Ltd ワーク位置決め装置の制御装置およびそのプログラム
JP2009006417A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Ihi Corp 可動装置及び物品搬送装置
JP2017109270A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 作業装置
CN108177144A (zh) * 2016-12-08 2018-06-19 发那科株式会社 机器人系统
CN110076625A (zh) * 2019-03-11 2019-08-02 大族激光科技产业集团股份有限公司 防碰撞方法、装置及计算机可读存储介质

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6719647B2 (en) 2000-03-08 2004-04-13 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Golf ball
JP2003025263A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御装置
JP2008054938A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 洗濯機
JP2008242550A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Kobe Steel Ltd ワーク位置決め装置の制御装置およびそのプログラム
US7965055B2 (en) 2007-03-26 2011-06-21 Kobe Steel, Ltd. Control device of work positioning apparatus
JP2009006417A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Ihi Corp 可動装置及び物品搬送装置
JP2017109270A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 作業装置
CN108177144A (zh) * 2016-12-08 2018-06-19 发那科株式会社 机器人系统
JP2018094639A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 ファナック株式会社 ロボットシステム
DE102017222057B4 (de) 2016-12-08 2019-09-19 Fanuc Corporation Robotersystem
US10421193B2 (en) 2016-12-08 2019-09-24 Fanuc Corporation Robot system
CN108177144B (zh) * 2016-12-08 2020-03-13 发那科株式会社 机器人系统
CN110076625A (zh) * 2019-03-11 2019-08-02 大族激光科技产业集团股份有限公司 防碰撞方法、装置及计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8680806B2 (en) Numerically controlled machine tool and numerical control device
JP2009034738A (ja) 接触検知による取り付け誤差の自動補正機能を有する工作機械
EP1203632A2 (en) Machine tool with tool position control
JPH11170186A (ja) パラレルリンクロボットおよびパラレルリンクロボットの動作可能範囲設定方法並びにパラレルリンクロボットによる加工方法
JP2831610B2 (ja) 測定装置
JP2531964B2 (ja) スクロ―ル形状の加工方法
JP2018128328A (ja) 工作機械の幾何誤差測定方法
JP7000295B2 (ja) 送り軸およびウォームギヤ異常判定システム
JP2005034934A (ja) 数値制御装置、それを備えた工作機械及びワークの座標算出方法
JPH0966480A (ja) 工具ハンドおよびそれを用いた工作機械
US5243872A (en) Robotic hand for controlling movement in multiple axes
JP2018116458A (ja) 制御装置
JPH02109683A (ja) 数値制御研削盤における自動砥石寸法測定装置
JP3459847B2 (ja) ツールプリセッタによる工具補正量再設定方法およびその装置
JP3405744B2 (ja) 工作機械におけるワーク及び経時変化の計測方法
JP2786893B2 (ja) 砥石の研削先端点の座標位置検出方法
JP7026718B2 (ja) 加工方法
EP0063466A2 (en) Method for detecting a position of a moving body
JPH08229776A (ja) 工具の刃先位置変位測定機能を備えたnc工作機械
JP3604473B2 (ja) 工作機械
JP3042157U (ja) 三次元座標測定機
JPS58206316A (ja) 放電加工装置
JP2758810B2 (ja) 形状測定方法
JPH0871966A (ja) ロボット制御装置
JP2023026358A (ja) 加工装置、制御方法、及び、プログラム