JPH11170055A - 切断機 - Google Patents

切断機

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JPH11170055A
JPH11170055A JP9336116A JP33611697A JPH11170055A JP H11170055 A JPH11170055 A JP H11170055A JP 9336116 A JP9336116 A JP 9336116A JP 33611697 A JP33611697 A JP 33611697A JP H11170055 A JPH11170055 A JP H11170055A
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JP
Japan
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ring
torch
energizing
cutting machine
outer ring
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JP9336116A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Sano
義美 佐野
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Tanaka Manufacturing Co Ltd
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Tanaka Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ、ガス炎、レーザ等の熱源を利用し
て被切断材を切断する切断機にあっては、従来、トーチ
近傍のモータやセンサ類への電気導通を図るための構成
が大型になっていたため、小型化、低コスト化、軽量化
を図る必要があった。 【解決手段】 本発明の切断機20では、トーチ3に一
体的に取り付けた通電用リング23を介して、モータや
センサ類の電気導通を図るようにしている。通電用リン
グ23では、共に導電材料から形成した外側リングおよ
び内側リングを、内外に同軸に相対回転自在に配置し、
これら外側リングおよび内側リング間の電気導通を、両
者の直接接触あるいは導電性ボール等の導電性介装部材
を介して常時安定に確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例のプラズマ切断機1を示
す。図4中、符号2は昇降機構であり、トーチ3を旋
回、俯仰自在に支持するトーチ支持機構4を昇降させ
る。前記トーチ支持機構4は、前記昇降機構2に支持さ
れた水平回転機構5によって垂直軸線回りに回転される
支持フレーム6と、この支持フレーム6の下端にて前記
トーチ3を支持するトーチブロック6aとを備えてい
る。トーチブロック6aは、トーチ3を固定するトーチ
ホルダ3aと、該トーチホルダ3aを水平軸線回りに回
転させることでトーチ3を俯仰させる垂直回転機構7と
を備えている。前記トーチ3に接続したホース8は、前
記トーチ3から上方へ、前記水平回転機構5による前記
支持フレーム6の回転軸線に沿って延在し、前記水平回
転機構5に取り付けた筒状の通電用ユニット9内を貫通
している。前記ホース8内には、プラズマガスを供給す
るためのガスホースや、電気ケーブル10を収納してい
る。電気ケーブル10は、前記通電用ユニット9から前
記ホース8を経由してトーチ3近傍に引き込まれ、垂直
回転機構7等に接続され、垂直回転機構7等に電力を供
給する給電線等として機能する。垂直回転機構7は、支
持フレーム6に対して回転駆動可能に取り付けられた第
1アーム7aと、この第1アーム7aに対して回転駆動
可能に取り付けられ、しかもトーチホルダ3aを支持す
る第2アーム7bとを備える平行リンク機構を構成し、
トーチホルダ3aに支持したトーチ3を目的角度に俯仰
させる。図4中、符号5aはモータであり、水平回転機
構5の駆動源である。符号11はセンサであり、前記支
持フレーム6に取り付けた補助フレーム12によってト
ーチ3から離間させて支持されている。このセンサ11
にも、別途、図示していない電気ケーブルを接続してい
る。
【0003】図5は、通電用ユニット9を示す斜視図で
ある。図5において、通電用ユニット9では、鉄や銅等
の導電材料から構成された導電性リング13、13…
を、互いの電気的絶縁を確保して同軸上に複数枚積層し
ている。この通電用ユニット9の近傍には、各導電性リ
ング13、13…に個別に付勢力を以て接触する複数の
接触端子14、14…が取り付けられた端子部15を隣
設している。また、各導電性リング13、13…には、
通電用ユニット9の内側にて前記ホース8から引き出し
た前記ケーブル10を接続している。この通電用ユニッ
ト9は、水平回転機構7によって支持フレーム6と一体
的に回転する。一方、端子部15は水平回転機構5を収
納するケーシング5bに固定であるため、支持フレーム
6を回転しても変位しない。支持フレーム6を水平回転
機構7によって回転した時には、支持フレーム6と一体
的に回転する通電用ユニット9の導電性リング13外面
に接触端子14が摺接して離間しないため、導電性リン
グ14に接続した電気ケーブル10と、前記接触端子1
4に接続した電気ケーブル16との間の電気導通が常時
安定に確保される。通電用ユニット9は、いわゆるスリ
ップリング機構を構成している。
【0004】図6および図7は、このプラズマ切断機1
による開先切断を示す。図6および図7に示すように、
目的の開先角度を得るためには、(1)垂直回転機構7
を駆動してトーチ3の傾斜角度を設定する(図6参
照)、(2)水平回転機構5を駆動してトーチ3を垂直
軸線19回りに回転させて、切断方向(図7中矢印A)
に対して垂直となるように位置決めする(図7参照)、
の2つの動作を行う。(2)の動作では、水平回転機構
5によって支持フレーム6を回転(旋回)させるため、
支持フレーム6と通電用ユニット9とホース8とが一体
的に回転するが、ホース8は、アタッチメント17(図
4参照)を介してトーチ3に対して回転自在に取り付け
ているので、捻れを生じる心配は無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなプラズマ切断機1では、通電用ユニット9の小
型化が困難であり、十分な低コスト化や軽量化が出来な
いといった不満があった。すなわち、前記通電用ユニッ
ト9は、ホース8を収納可能な大きさが必要があり、し
かも、支持フレーム6との一体回転時に接触端子14と
の接触を維持する必要から各導電性リング13の小型化
が困難であった。しかも、接触端子14は通電用ユニッ
ト9の外側から導電性リング13に接触する構成である
ため、通電用ユニット9の設置に係るスペースの縮小が
困難であった。通電用ユニット9が大型であると重量も
大きくなるため、昇降機構2や水平回転機構5を大型化
する必要が生じ、結局、プラズマ切断機1の大型化やコ
ストの上昇を招くことになる。また、通電用ユニット9
では、例えば高周波の微弱な電気信号を伝達しようとし
た時には、回転時の接触端子14との接触抵抗の変動な
どによって雑音が混入して正常な信号伝達が出来なくな
ることがある。この問題を解決するためには、無接点タ
イプのスリップリング機構を採用することが考えられる
が、しかしながら、水平回転機構5によって支持フレー
ム6とともに回転される構成とするには構成が複雑にな
って大型化を余儀なくされ、十分な小型化ができず、し
かも低コスト化できないといった問題が生じる。なお、
これらの問題は、プラズマ切断機に限定されず、例えば
ガス炎、レーザ等を熱源とする各種切断機において共通
に発生するものである。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(1)通電用リングを、トーチと一体的に設けた
ことにより、通電用リングの小型化、低コスト化が可能
になる、(2)(1)の通電用リングの小型化により、
軽量化が可能になり、切断機全体の小型化、低コスト化
が可能になる、(3)内側リングと外側リングとの間に
無接点(全接触)により電気導通が確保される通電用リ
ングを採用したことにより、この通電用リングを経由す
る電気信号の伝達精度が向上し、トーチ支持機構等の制
御を向上できる切断機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、プラズマ、
ガス炎、レーザ等の熱源を利用して被切断材を切断する
切断機において、前記熱源の熱エネルギーを前記被切断
材に向けて放射するトーチと、該トーチを支持して旋回
および俯仰の一方または両方を行うトーチ支持機構と、
前記トーチに取り付けた通電用リングとを備え、前記通
電用リングは、前記トーチに対して固定の外側リング
と、この外側リングの内側にて当該外側リングに対して
同軸に相対回転自在の内側リングとを備え、前記外側リ
ングおよび前記内側リングは共に導電材料からなり、し
かも、前記外側リングと前記内側リングとの間が直接接
触によってあるいは導電性介装部材を介して電気導通が
常時確保されることにより、前記外側リングに接続した
導電手段と前記内側リングに接続した電気ケーブルとの
間の電気導通が確保されるようになっていることを特徴
とする切断機を前記課題の解決手段とした。前記導電性
介装部材としては、内側リングと外側リングとの間のス
ペーサとして機能する導電体リングや、導電体ボール等
が採用される。いずれの構成にしても、導電性介装部材
は鉄や銅等の導電性材料等の素材から形成され、内側リ
ングと外側リングとの間の電気導通を無接点(全接触)
により常時安定に確保する。これにより、内側リングと
外側リングとが相対回転した時であっても、通電用リン
グを介して伝達される電気信号に雑音が混入することは
無く、信号の伝達に高い精度が得られる。また、この構
成の通電用リングは小型化が容易であり、低コスト化、
軽量化に寄与する。
【0008】本発明では、請求項2記載のように、前記
通電用リングを互いの電気的絶縁を確保して同軸上に複
数積層して、筒状の通電用ユニットを構成すると、複数
の電気回路の電気導通を確保することができる。また、
通電用ユニットは、小型の通電用リングを複数積層する
ことで、コンパクトに形成することができる。
【0009】また、本発明では、請求項3記載のよう
に、前記通電用リングを前記トーチに対して着脱するた
めの着脱手段を具備している構成を採用すると、トーチ
の着脱作業性や、通電用リングの着脱作業性を確保する
ことができる。トーチは、切断作業に伴うスパッタの付
着や、内蔵した電極の消耗等によって交換する必要があ
るが、通電用リングに着脱手段を具備したことにより、
通電用リングをトーチに一体的に設けた本発明の構成に
おいても、トーチ交換等を効率良く行うことができる。
また、この請求項3記載の構成は、通電用リングが請求
項2記載の通電用ユニットを構成している構成をも含
む。この時、通電用ユニットは、通電用リングの積層数
を変更可能であることが好ましい。通電用ユニットがト
ーチに対して着脱可能であると、通電用リングの積層数
の変更が容易になる。また、これにより、通電用ユニッ
トでの通電用リングの積層数を変更することで、例え
ば、通電用ユニットにて接続する電気回路数の変更を伴
うようなトーチ交換が簡便になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の切断機の1実施形態
を、図1から図3を参照して説明する。なお、図中、図
4〜図7と同一の構成部分には同一の符号を付し、その
説明を簡略化する。図1は、本実施形態の切断機20
(プラズマ切断機)を示す正面図である。この切断機2
0は、図4に示したプラズマ切断機1の水平回転機構5
近傍に設置した通電用ユニット9に代えて、トーチ3上
部に取り付けた通電用ユニット21を具備し、それ以外
の構成は図4に示したプラズマ切断機1と同様になって
いる。
【0011】通電用ユニット21は、トーチ3上部に着
脱可能に取り付けるための着脱手段22と、この着脱手
段22上に複数積層したリング状の通電用リング23
と、各通電用リング23に導電手段24(電気ケーブ
ル)を接続するための端子部25とを備えている。通電
用リング23、23…は同軸上に積層しているため、通
電用ユニット21は全体として概略筒状であり、アタッ
チメント17および該アタッチメント17に接続したホ
ース8端部を内側に収納する。また、隣接して積層した
通電用リング23、23間には、絶縁層23dを介在さ
せて電気的絶縁を図っている。
【0012】図2は、通電用ユニット21を示す斜視図
である。図2において、着脱手段22は、トーチ3上部
に外側からクランプ固定される固定リングである。着脱
手段としては、固定リングに限定されず、トーチ3に対
して着脱可能であれば各種構成の採用が可能である。端
子部25は、積層した通電用リング23、23…を支持
して、積層状態を維持している。また、端子部25と着
脱手段22との間は、図示しない固定部品によって連結
して固定しているので、これによって、通電用ユニット
21の各通電用リング23、23…の後述する外側リン
グ23aがトーチ3に対して固定になっている。
【0013】図3は、通電用リング23の一例を示す平
断面図である。図3において、通電用リング23は、前
記端子部25によって支持されトーチ3に対して固定に
なっている外側リング23aと、この外側リング23a
の内側にて当該外側リング23aに対して同軸に相対回
転自在に設けられた内側リング23bと、これら外側リ
ング23aと内側リング23bとの間に多数介在された
導電性介装部材23cとしての導電体ボールとを備え、
ベアリング状になっている。外側リング23a、内側リ
ング23b、導電性介装部材23cは、いずれも、全体
が鉄、銅等の導電体から形成されている。
【0014】図2に示すように、各通電用リング23の
外側リング23aには、導電手段24としての電気ケー
ブルから引き出した信号線24aを端子部25を介して
接続し、内側リング23bには別の電気ケーブル26の
一端から引き出した信号線26aを接続している。電気
ケーブル26は他端に取り付けたコネクタ26bを介し
て、ホース8下端から引き出した電気ケーブル16と着
脱可能に接続している。ホース8から引き出した電気ケ
ーブル16が複数本である時には、コネクタ26bの着
脱によって接続対象の電気ケーブル16を選択すること
ができる。
【0015】図3に示すように、外側リング23aと導
電性介装部材23cとの間、導電性介装部材23cと内
側リング23bとの間は常時接触状態が確保されるた
め、外側リング23aに対して内側リング23bが相対
回転しても、両者間の電気導通は安定に確保され、しか
も電気抵抗も安定である。したがって、外側リング23
a側に接続された導電手段24(図2参照)と、内側リ
ング23b側に接続された電気ケーブル10との間の電
気導通および電気抵抗も安定である。なお、導電手段2
4は、端子部25が取り付けられた一端に対向する他端
に備えたコネクタ24bを介して垂直回転機構7側の電
気回路(図示せず)やセンサ11(図4参照)側の電気
回路(図示せず)と着脱可能に接続される。導電手段2
4は、コネクタ24bの着脱によって接続対象の電気回
路を選択することができる。
【0016】この切断機20では、トーチブロック6a
のトーチホルダ3aによってトーチ3を支持・固定して
いるため、トーチ支持機構4(図1参照)の水平回転機
構5を駆動して支持フレーム6を垂直軸線回りに回転
(旋回)すると、支持フレーム6の回転に伴ってトーチ
3と通電用ユニット21とが一体的に回転される。この
時、トーチホルダ3aは内外が相対回転する2重構造に
なっているため、支持フレーム6を垂直軸線回りに旋回
すると、支持フレーム6、垂直回転機構7、トーチホル
ダ3aが一体的に回転し、ホース8、内側リング23
b、トーチ3は回転しないので、ホース8に捻れを生じ
る心配は無い。外側リング23aは端子部25等を介し
てトーチ3に対して固定になっているため、支持フレー
ム6を旋回しても、外側リング23aと端子部25との
間に位置ずれを生じる心配は無く、信号線24aの切断
等の不都合は生じない。また、図2に示すように、通電
用ユニット21の通電用リング23では、内側リング2
3bはホース8側の電気ケーブル10と電気ケーブル2
6を介して接続されているため常にホース8と一体的に
変位するのに対して、外側リング23aはトーチ3と一
体的に旋回されるため、内側リング23bと外側リング
23aとが自由に相対回転する。したがって、内側リン
グ23bに接続した電気ケーブル26やその信号線26
a等を傷めることは無く、外側リング23aに接続した
端子部25についても変形等の不都合を防止できる。
【0017】ここで、図3に示すように、内側リング2
3bと外側リング23aとの間は、導電性介装部材23
cによって電気導通が常に確保されるので、導電手段2
4と電気ケーブル10との間の電気導通は安定に確保さ
れる。しかも、多数の導電性介装部材23c(導電体ボ
ール)によって電気導通を確保しているので、万一、一
部の導電性介装部材23cが内外両側のリング23a、
23bに対して浮き上がって非接触になっても電気抵抗
の変動は殆ど無く、通電用リング23を介して伝達され
る電気信号に雑音が混入することを防止でき、電気信号
の伝達精度を向上できる。
【0018】また、図5に示すように、従来構成のプラ
ズマ切断機1では、通電用ユニット9から支持フレーム
6下端への電気配線は、ホース8や支持フレーム6に沿
わせて配線しているので、図6および図7に示すよう
に、開先切断時には垂直回転機構7が伸縮するため、支
持フレーム6からトーチホルダ3aへの配線は困難であ
った。一方、ホース8からトーチホルダ3aへ配線する
と、ホース8とトーチホルダ3aとが相対回転するた
め、支持フレーム6の旋回によって電気配線が捻れてし
まう。このように、従来構成のプラズマ切断機1では、
電気配線の困難性に鑑みて、トーチホルダ3aへのセン
サ類の設置が困難であったが、これに対して本実施形態
の切断機20では、図1に示すように、ベアリング構造
の通電用ユニット21をトーチホルダ3aに搭載した構
造になっているので、トーチホルダ3a近傍への配線が
容易になり、センサ類の搭載も可能になるのである。
【0019】精密に形成した通電用リング23では、全
ての導電性介装部材23cが、内外両側のリング23
a、23bに対して接触状態を維持するので、電気信号
の伝達に高い精度を確保できる。なお、通電用リング2
3としては、本実施形態記載の構成に限定されず、外側
リングと内側リングとの接触が安定に確保されるのであ
れば、導電性介装部材23cを省略して、内外両側のリ
ング同士を直接接触させた構成も採用可能である。ま
た、この切断機20では、垂直回転機構7を駆動する
と、トーチ3と通電用ユニット21とが一体的に水平軸
線回りに回転され、俯仰されることは言うまでも無い。
【0020】電気信号の伝達精度が向上すると、例え
ば、センサ11による倣い制御の精度等を高めることが
でき、水平回転機構5や垂直回転機構7の駆動制御の精
度を向上できる。このため、開先切断等の切断加工で
は、切断品質を高めることができる。また、図4に示し
た通電用ユニット9では通電性リング13外面に接触端
子14を接触させるための端子部15等が必要であるの
に対し、通電用リング23は接触端子が不要であるため
構造を単純化でき、小型化、軽量化、低コスト化が可能
である。このため、通電用ユニット21についても、小
型化、軽量化、低コスト化が可能である。
【0021】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
ず、プラズマ以外のガス、レーザ等の熱源を利用した各
種切断機に適用可能である。導電手段としては、前記実
施形態に示した電気ケーブルに限定されず、導電材料か
らなるトーチや、トーチホルダ等を適用することも可能
である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の切断機に
よれば、共に導電材料によって形成され同軸に配置さ
れ、相対回転自在になっている外側リングおよび前記内
側リングとを具備し、これら外側リングと前記内側リン
グとの間の電気導通が直接接触によってあるいは導電性
介装部材を介して常時確保されるようになっている通電
用リングをトーチに取り付け、前記外側リングに接続し
た導電手段と、前記内側リングに接続した電気ケーブル
との間の電気導通が常時確保されるようになっているの
で、(a)内側リングと外側リングとが相対回転した時
であっても、通電用リングを介して伝達される電気信号
に雑音が混入することは無く、信号の伝達に高い精度が
得られ、トーチ支持機構の制御やセンサ類のセンシング
精度を向上できる、(b)通電用リングは小型化が容易
であり、切断機の低コスト化、軽量化に寄与する、
(c)前記(b)の通電用リングの軽量化により、トー
チの旋回、俯仰を行うトーチ支持機構の小型化や低コス
ト化が可能になり、切断機の一層の小型化、低コスト化
が可能になるといった優れた効果を奏する。
【0023】請求項2記載のように、前記通電用リング
を互いの電気的絶縁を確保して同軸上に複数積層して、
筒状の通電用ユニットを構成すると、(d)複数の電気
回路の電気導通を確保することができる、(e)通電用
ユニットは、小型の通電用リングを複数積層すること
で、コンパクトに形成することができるといった優れた
効果を奏する。
【0024】請求項3記載のように、前記通電用リング
を前記トーチに対して着脱するための着脱手段を具備し
ている構成を採用すると、(f)着脱手段によって、ト
ーチの交換作業性や、通電用リングの着脱作業性を確保
することができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の切断機を示す正面図
である。
【図2】 図1の切断機の通電用ユニットの一例を示す
斜視図である。
【図3】 図2の通電用ユニットを構成する通電用リン
グの一例を示す平断面図である。
【図4】 従来例のプラズマ切断機を示す正面図であ
る。
【図5】 図4のプラズマ切断機の通電用ユニットを示
す斜視図である。
【図6】 図4のプラズマ切断機に開先切断を示す正面
図である。
【図7】 図6の斜視図である。
【符号の説明】
3…トーチ、4…トーチ支持機構、20…切断機(プラ
ズマ切断機)、21…通電用ユニット、22…着脱手段
(固定用リング)、23…通電用リング、23a…外側
リング、23b…内側リング、23c…導電性介装部材
(導電性ボール)、24…導電手段(電気ケーブル)、
26…電気ケーブル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ、ガス炎、レーザ等の熱源を利
    用して被切断材を切断する切断機において、 前記熱源の熱エネルギーを前記被切断材に向けて放射す
    るトーチ(3)と、該トーチを支持して旋回および俯仰
    の一方または両方を行うトーチ支持機構(4)と、前記
    トーチに取り付けた通電用リング(23)とを備え、 前記通電用リングは、前記トーチに対して固定の外側リ
    ング(23a)と、この外側リングの内側にて当該外側
    リングに対して同軸に相対回転自在の内側リング(23
    b)とを備え、前記外側リングおよび前記内側リングは
    共に導電材料からなり、しかも、前記外側リングと前記
    内側リングとの間が直接接触によってあるいは導電性介
    装部材(23c)を介して電気導通が常時確保されるこ
    とにより、前記外側リングに接続した導電手段(24)
    と前記内側リングに接続した電気ケーブル(26)との
    間の電気導通が確保されるようになっていることを特徴
    とする切断機(20)。
  2. 【請求項2】 前記通電用リングを互いの電気的絶縁を
    確保して同軸上に複数積層して、筒状の通電用ユニット
    (21)を構成したことを特徴とする請求項1記載の切
    断機。
  3. 【請求項3】 前記通電用リングを前記トーチに対して
    着脱するための着脱手段(22)を具備していることを
    特徴とする請求項1または2記載の切断機。
JP9336116A 1997-12-05 1997-12-05 切断機 Pending JPH11170055A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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