JP2021011889A - 軸受装置及びスピンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立ての際の作業性を改善することが可能な軸受装置を提供する。【解決手段】転がり軸受は、内周面と、外周面とを有するハウジングと、軸と、ハウジング内において軸を回転可能に支持している転がり軸受と、内周面に取り付けられた非回転部材と、非回転部材に取り付けられ、転がり軸受の状態を検知するセンサと、センサに電気的に接続された第1配線と、第1配線に電気的に接続された第1端子と、第1端子に電気的に接続された第2端子とを有する第1接続器とを備える。ハウジングは、軸方向において、第1端と、第1端の反対側の端である第2端とを有する。非回転部材は、転がり軸受よりも第2端側に位置している。内周面には、外周面側に向かって窪む溝が形成されている。溝は、第1端から第2端側に向かって延在している。第1配線は、非回転部材から溝内に引き出されている。第1接続器は、溝に挿入されている。【選択図】図2

Description

本発明は、軸受装置及びスピンドル装置に関する。
特許文献1(特開2012−37013号公報)には、軸受装置が記載されている。特許文献1に記載の軸受装置は、ハウジングと、軸と、第1転がり軸受と、第2転がり軸受と、内輪間座と、外輪間座と、温度センサと、配線とを有している。
ハウジングは、軸の延在方向に沿って、第1端と、第1端の反対側の端である第2端とを有している。ハウジングは、内周面と、外周面とを有している。内周面には、外周面側に向かって窪んでいる溝が形成されている。溝は、第1端から第2端側に向かって延在している。
軸は、ハウジング内に収納されている。第1転がり軸受及び第2転がり軸受は、ハウジング内において軸を回転可能に支持している。第1転がり軸受は、軸に取り付けられた第1内輪と、ハウジングの内周面に取り付けられた第1外輪とを有している。第2転がり軸受は、軸に取り付けられた第1内輪と、ハウジングの内周面に取り付けられた第1外輪とを有している。第2転がり軸受は、軸の延在方向において、第1転がり軸受よりも第1端から離れた位置に配置されている。
内輪間座は、軸に取り付けられている。内輪間座は、軸の延在方向において、第1内輪と第2内輪とに挟み込まれている。外輪間座は、ハウジングの内周面に取り付けられている。外輪間座は、軸の延在方向において、第1外輪と第2外輪とに挟み込まれている。温度センサは、第1転がり軸受及び第2転がり軸受の温度を非接触で検知するための赤外線センサである。温度センサは、外輪間座に取り付けられている。
配線は、一方端において温度センサに接続されており、他方端において軸受装置の外部に接続されている。配線は、ハウジングの内周面に形成された溝内に配置されている。
特開2012−37013号公報
特許文献1に記載の軸受装置においては、温度センサと軸受装置の外部とが配線によって接続されているため、配線が組み立ての際に邪魔になり、軸受装置を組み立てる際の作業性が低下する。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、組み立ての際の作業性を改善することが可能な軸受装置及びスピンドル装置を提供する。
本発明の一態様に係る転がり軸受は、内周面と、外周面とを有するハウジングと、ハウジング内に収納される軸と、ハウジング内において軸を回転可能に支持している転がり軸受と、内周面に取り付けられた非回転部材と、非回転部材に取り付けられ、転がり軸受の状態を検知するセンサと、センサに電気的に接続された第1配線と、第1配線に電気的に接続された第1端子と、第1端子に電気的に接続された第2端子とを有する第1接続器とを備える。ハウジングは、軸方向において、第1端と、第1端の反対側の端である第2端とを有する。非回転部材は、転がり軸受よりも第2端側に位置している。内周面には、外周面側に向かって窪む溝が形成されている。溝は、第1端から第2端側に向かって延在している。第1配線は、非回転部材から溝内に引き出されている。第1接続器は、溝に挿入されている。
上記の軸受装置は、第1端に取り付けられた蓋部材と、第2端子に電気的に接続された第2配線とをさらに備えていてもよい。第2配線は、蓋部材と第1端との間に通されていてもよい。
上記の軸受装置において、第1接続器は、互いに着脱可能な第1部分、第2部分及び第3部分を有していてもよい。第1部分は、第1端子を含んでいてもよい。第2部分は、第2端子を含んでいてもよい。第3部分は、互いに電気的に接続された第1接点及び第2接点を含んでいてもよい。第3部分は、第1接点が第1端子に接するとともに、第2接点が第2端子に接するように、第1部分と第2部分との間に配置されていてもよい。
上記の軸受装置において、第1接続器は、互いに着脱可能な第1部分及び第2部分を有していてもよい。第1部分は、第1端子と、第1端子に電気的に接続された第1接点とを含んでいてもよい。第2部分は、第2端子を含んでいてもよい。第2部分は、第1接点が第2端子に接するように配置されていてもよい。
上記の軸受装置において、第1部分は、非回転部材に取り付けられていてもよい。第2部分は、蓋部材に取り付けられていてもよい。
上記の軸受装置は、センサに電気的に接続され、非回転部材から溝内に引き出された第3配線と、蓋部材と第1端との間に通された第4配線とをさらに備えていてもよい。第1接続器は、第3配線に電気的に接続された第3端子と、第4配線に電気的に接続された第4端子とをさらに有していてもよい。第3端子及び第4端子は、互いに電気的に接続されていてもよい。
上記の軸受装置は、センサに電気的に接続され、非回転部材から溝内に引き出された第3配線と、蓋部材と第1端との間に通された第4配線と、第3配線に電気的に接続された第3端子と、第4配線に電気的に接続された第4端子とを有する第2接続器とをさらに備えていてもよい。第3端子及び第4端子は、互いに電気的に接続されていてもよい。
上記の軸受装置は、第1接続器と第2接続器との間を絶縁する絶縁部材をさらに備えていてもよい。
上記の軸受装置において、センサからの出力信号は、第1配線を介して出力されてもよい。センサを駆動するための電力は、第3配線を介して給電されてもよい。
上記の軸受装置において、第1接続器は、センサからの出力信号に対する信号処理を行う処理回路をさらに有していてもよい。
上記の軸受装置は、蓋部材に取り付けられたコネクタと、コネクタに接続されたソケットを有するケーブルとをさらに備えていてもよい。ケーブルは、コネクタ及びソケットを介して第2配線及び第4配線に電気的に接続されていてもよい。
上記の軸受装置は、蓋部材に取り付けられた第1通信部と、第1通信部から離間して配置された第2通信部とをさらに備えていてもよい。第1通信部は、第2配線及び第4配線に電気的に接続されていてもよい。第1通信部は、センサからの出力信号を第2通信部に対して無線送信するように構成されていてもよい。第2通信部は、センサを駆動するための電力を第1通信部に対して無線給電するように構成されていてもよい。
上記の軸受装置において、非回転部材は、外輪間座であってもよい。上記の軸受装置において、非回転部材は、転がり軸受に定圧予圧を付与するためのバネを保持する保持部材であってもよい。上記の軸受装置において、センサは、軸側からハウジング側への熱流束を検知する熱流束センサであってもよい。上記の軸受装置は、軸の回転により発電を行う発電機をさらに備えていてもよい。
本発明の一態様に係るスピンドル装置は、軸を回転させるモータと、上記の軸受装置とを備える。
本発明の一態様に係る軸受装置及びスピンドル装置によると、組み立ての際の作業性を改善することができる。
スピンドル装置100の断面図である。 図1の領域IIにおける拡大図である。 図2のIII−IIIにおける断面図である。 図3のIV−IVにおける断面図である。 図3のV−Vにおける断面図である。 図2のVI−VIにおける断面図である。 図6のVII−VIIにおける断面図である。 図6のVIII−VIIIにおける断面図である。 図2のIX−IXにおける断面図である。 図9のX−Xにおける断面図である。 図9のXI−XIにおける断面図である。 スピンドル装置200における軸受装置30の断面図である。 図12のXIII−XIIIにおける断面図である。 図13のXIV−XIVにおける断面図である。 図13のXV−XVにおける断面図である。 スピンドル装置300における軸受装置30の断面図である。 図16のXVII−XVIIにおける断面図である。 図17のXVIII−XVIIIにおける断面図である。 図17のXIX−XIXにおける断面図である。 スピンドル装置400における軸受装置30の断面図である。 スピンドル装置500における軸受装置30の断面図である。 スピンドル装置600における軸受装置30の断面図である。
実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置100」とする)を説明する。
<スピンドル装置100の全体構成>
図1は、スピンドル装置100の断面図である。図2は、図1の領域IIにおける拡大図である。図1及び図2に示されるように、スピンドル装置100は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。スピンドル装置100は、例えば、ビルトインモータ方式の工作機械用スピンドル装置である。
<軸10の構成>
軸10は、回転中心軸Aを有している。以下においては、回転中心軸Aに沿う方向を、軸方向といい、回転中心軸Aを通る円周に沿う方向を周方向といい、回転中心軸Aを通るとともに、軸方向に直交する方向を径方向という。
軸10は、第1端10aと、第2端10bとを有している。第1端10a及び第2端10bは、軸方向における軸10の端である。第1端10aには、エンドミル等の切削工具が取り付けられる。第2端10bは、第1端10aの反対側の端である。
軸10は、第1軸部11と、第2軸部12と、先端部13とを有している。第1軸部11は、第2端10bから第1端10a側に向かって延在している。先端部13は、第1端10aに位置している。第2軸部12は、第1軸部11と先端部13とを連結するように延在している。
第1軸部11における軸10の外径は、第2軸部12における軸の外径よりも小さい。第2軸部12における外径は、先端部13の第2軸部12側の端における外径よりも小さい。すなわち、軸10の外周面には、第1軸部11と第2軸部12との境界及び第2軸部12と先端部13との境界において、段差が形成されている。
<外筒20の構成>
外筒20は、軸方向に沿って延在している筒形状を有している。外筒20は、軸方向において、第1端20aと、第2端20bとを有している。第1端20aは、第1端10a側にある外筒20の端である。第2端20bは、第2端10b側にある外筒20の端である。すなわち、第2端20bは、第1端20aの反対側の端である。外筒20は、内周面20cを有している。
<軸受装置30の構成>
軸受装置30は、ハウジング31と、転がり軸受32と、転がり軸受33と、内輪間座34と、外輪間座35と、蓋部材36と、ナット37と、間座38と、センサ39と、配線40(図4参照)と、配線41(図4参照)と、接続器42と、配線43と、配線44と、コネクタ45と、ケーブル46とを有している。なお、軸10は、軸受装置30の一部を構成している。
ハウジング31は、軸方向に沿って延在している筒形状を有している。ハウジング31は、軸方向において、第1端31aと、第2端31bとを有している。第1端31aは、第1端10a側にあるハウジング31の端である。第2端31bは、第2端10b側にあるハウジング31の端である。すなわち、第2端31bは、第1端31aの反対側の端である。ハウジング31の内部には、軸10が収納されている。
ハウジング31は、外筒20の内部に収納されている。より具体的には、ハウジング31は、内周面31cと、外周面31dとを有しており、外周面31dが内周面20cに接するように配置されている。
内周面31cには、溝31caが形成されている。溝31caにおいて、内周面31cは、外周面31d側に窪んでいる。溝31caは、第1端31aから第2端31b側に向かって延在している。外周面31dには、溝31daが形成されている。溝31daは、回転中心軸A周りの螺旋状に形成されている。溝31daと内周面20cとにより、軸受装置30を冷却するための冷媒を流す流路が画されている。
転がり軸受32は、例えば、アンギュラ玉軸受である。転がり軸受32は、ハウジング31内において軸10を回転可能に支持している。転がり軸受は、軸10に作用するラジアル方向(径方向)の荷重及びスラスト方向(軸方向)の荷重を支持している。
転がり軸受32は、内輪32aと、外輪32bと、転動体32cと、保持器32dとを有している。内輪32aは、軸10(第2軸部12)に取り付けられている。外輪32bは、内周面31cに取り付けられている。内輪32aは、第2端10b側から第2軸部12と先端部13との境界にある軸10の外周面に形成された段差に接している。内輪32aの外周面と外輪32bの内周面とは、互いに対向している。転動体32cは、内輪32aと外輪32bとの間に配置されている。転動体32cの数は、複数である。保持器32dは、内輪32aと外輪32bとの間に配置されており、転動体32cを保持している。保持器32dにより、周方向において隣り合う2つの転動体32cの間隔が、一定範囲内に保たれている。
転がり軸受33は、例えば、アンギュラ玉軸受である。転がり軸受33は、ハウジング31内において軸10を回転可能に支持している。転がり軸受は、軸10に作用するラジアル方向の荷重及びスラスト方向の荷重を支持している。転がり軸受33は、内輪33aと、外輪33bと、転動体33cと、保持器33dとを有している。内輪33aは、軸10(第2軸部12)に取り付けられている。外輪33bは、内周面31cに取り付けられている。内輪33aの外周面と外輪33bの内周面とは、互いに対向している。転動体33cは、内輪33aと外輪33bとの間に配置されている。転動体33cの数は、複数である。保持器33dは、内輪33aと外輪33bとの間に配置されており、転動体33cを保持している。保持器33dにより、周方向において隣り合う2つの転動体33cの間隔が、一定範囲内に保たれている。
転がり軸受32及び転がり軸受33は、軸方向において、互いに離間して配置されている。転がり軸受32は、転がり軸受33よりも第1端10aの近くにある。転がり軸受32及び転がり軸受33は、背面(DB)組み合わせになっている。転がり軸受32及び転がり軸受33は、正面組み合わせ(DF)組み合わせになっていてもよい。
内輪間座34は、軸10(第2軸部12)に取り付けられている。内輪間座34は、第1端10a側の端において内輪32aに接しており、第2端10b側の端において内輪33aに接している。このことを別の観点からいえば、内輪間座34は、軸方向において、内輪32aと内輪33aとにより挟み込まれている。内輪間座34は、軸方向に沿って延在している筒形状を有している。
外輪間座35は、内周面31cに取り付けられている。そのため、外輪間座35は、非回転部材である。ここで、「非回転部材」とは、ハウジング31に対して回転しない(すなわち、ハウジング31に取り付けられている)部材をいう。外輪間座35は、第1端10a側の端において外輪32bに接しており、第2端10b側の端において外輪33bに接している。このことを別の観点からいえば、外輪間座35は、軸方向において、外輪32bと外輪33bとにより挟み込まれている。外輪間座35は、軸方向に沿って延在している筒形状を有している。外輪間座35の外周面は、内周面31cに接している。溝31caからは、外輪間座35の外周面の一部が露出している。
蓋部材36は、筒部36aと、フランジ部36bとを有している。筒部36aは、軸方向に沿って延在している筒形状を有している。筒部36aの外周面は、内周面31cに接している。筒部36aは、軸方向において、外輪間座35との間で、外輪32bを挟み込んでいる。フランジ部36bは、筒部36aの外輪32bとは反対側の端から、軸方向に直交する面内において張り出している。フランジ部36bは、第1端31aに固定されている。これにより、蓋部材36は、第1端31aに取り付けられている。
ナット37は、軸10に取り付けられている(螺合されている)。ナット37は、軸方向において、転がり軸受33(内輪33a)よりも第2端10b側に位置している。間座38は、軸10に取り付けられている。間座38は、第1端10a側の端において内輪33aに接しており、第2端10b側の端においてナット37に接している。このことを別の観点からいえば、間座38は、軸方向において内輪33a及びナット37に挟み込まれている。ナット37を第1端10a側に向かって移動させることにより、転がり軸受32及び転がり軸受33に予圧が印加される。この予圧は、定位置予圧である。
センサ39は、外輪間座35に取り付けられている。より具体的には、センサ39は、外輪間座35の内周面に取り付けられている。センサ39は、例えば、熱流束センサである。センサ39は、軸10に取り付けられた回転部材(内輪32a、内輪33a又は内輪間座34)に対向するように配置されている。これにより、軸10側からハウジング31側への熱流束を検知することができる。転がり軸受32(転がり軸受33)に異常が生じた場合、内輪32a(内輪33a)の温度と外輪32b(外輪33b)の温度との間に差が生じる。この温度差に先行して、軸10側からハウジング31側への熱流束が変化するため、上記の熱流束をセンサ39で検知することにより、転がり軸受32(転がり軸受33)の異常を迅速に(早期に)検知することができる。センサ39は、熱流束センサ以外のセンサ(例えば、温度センサ)であってもよい。
配線40は、一方端において、センサ39に電気的に接続されている。配線40は、他方端において、外輪間座35から溝31ca内に引き出されている。センサ39からの出力信号は、配線40を介して出力される。配線41は、一方端において、センサ39に電気的に接続されている。配線41は、他方端において、外輪間座35から溝31ca内に引き出されている。配線41からは、センサ39を駆動するための電力が供給される。
接続器42は、溝31caに挿入されている。接続器42は、第1部分42aと、第2部分42bと、第3部分42cとを有している。第1部分42a、第2部分42b及び第3部分42cは、互いに着脱可能になっている。
図3は、図2のIII−IIIにおける断面図である。図4は、図3のIV−IVにおける断面図である。図5は、図3のV−Vにおける断面図である。なお、図3〜図5中において、説明に不要な部材の図示は省略されている。図3〜図5に示されるように、第1部分42aは、ケース42aaと、端子42abと、端子42acとを有している。
ケース42aaは、絶縁材料により形成されている。ケース42aaの内部には、端子42ab及び端子42acが配置されている。ケース42aaからは、端子42ab及び端子42acが露出している。端子42abは配線40に電気的に接続されており、端子42acは配線41に電気的に接続されている。端子42ab及び端子42acは、プリント配線板42ad上に形成されており、プリント配線板42adの裏面に配線40及び配線41がハンダ付けされることにより、配線40及び配線41が端子42ab及び端子42acにそれぞれ電気的に接続される。第1部分42aは、好ましくは、外輪間座35(より具体的には、溝31caから露出している外輪間座35の外周面)に取り付けられている。
図6は、図2のVI−VIにおける断面図である。図7は、図6のVII−VIIにおける断面図である。図8は、図6のVIII−VIIIにおける断面図である。なお、図6〜図8において、説明に不要な部材の図示は省略されている。図6〜図8に示されるように、第2部分42bは、ケース42baと、端子42bbと、端子42bcとを有している。
ケース42baは、絶縁材料により形成されている。ケース42baの内部には、端子42bb及び端子42bcが配置されている。ケース42baからは、端子42bb及び端子42bcが露出している。端子42bbは配線43に電気的に接続されており、端子42bcは配線44に電気的に接続されている。端子42bb及び端子42bcは、プリント配線板42bd上に形成されており、プリント配線板42bdの裏面に配線43及び配線44がハンダ付けされることにより、配線43及び配線44が端子42bb及び端子42bcにそれぞれ電気的に接続される。端子42bb及び端子42bcは、第2部分42bは、蓋部材36に取り付けられていることが好ましい。
図9は、図2のIX−IXにおける断面図である。図10は、図9のX−Xにおける断面図である。図11は、図9のXI−XIにおける断面図である。なお、図9〜図11中において、説明に不要な部材の図示は省略されている。図9〜図11に示されるように、第3部分42cは、ケース42caと、ケース42caの内部に配置された電極42cb及び電極42ccとを有している。
ケース42caは、絶縁材料により形成されている。電極42cbは、一方端において接点42cbaを有しており、他方端に接点42cbbを有している。電極42ccは、一方端において、接点42ccaを有しており、他方端において、42ccaを有している。すなわち、接点42cba及び接点42cbbは互いに電気的に接続されており、接点42cca及び接点42ccbは互いに電気的に接続されている。
ケース42caの一方端からは接点42cba及び接点42ccaが露出しており、ケース42caの他方端からは接点42cbb及び接点42ccbが露出している。第3部分42cは、接点42cbaが端子42abに接し、接点42cbbが端子42bbに接し、接点42ccaが端子42acに接し、かつ接点42ccbが端子42bcに接するように、第1部分42aと第2部分42bの間に配置されている。これにより、端子42abと端子42bbとが電気的に接続されるとともに、端子42acと端子42bcとが電気的に接続されることになる。
上記の例においては、電極42cb及び電極42ccがケース42caの内部に配置されているが、外輪32bの外周面上に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜上に電極42cb及び電極42ccを配置してもよい。この場合、接続器42の構造をコンパクト化することができる。
図示されていないが、接続器42は、センサ39からの出力信号に対して信号処理を行う処理回路を有していてもよい。この処理回路は、例えば、センサ39からの出力信号を増幅する増幅回路、センサからの出力信号に基づいて転がり軸受32(転がり軸受33)の異常判定を行う回路、センサ39からの出力信号に対するシリアル通信を行うための回路等である。この処理回路は、例えば、第1部分42a(ケース42aa)の内部に配置されているプリント配線板42adに実装されている。
図1及び図2に示されるように、配線43及び配線44は、蓋部材36と第1端31aとの間に通されている。より具体的には、配線43及び配線44は、第1端31aと接する蓋部材36に形成された溝内に配置されている。なお、上記のとおり、配線43及び配線44は、端子42bb及び端子42bcにそれぞれ電気的に接続されている。
コネクタ45は、配線43及び配線44に電気的に接続されている。ケーブル46は、ソケット46aを有している。ケーブル46は、ソケット46aがコネクタ45に嵌合することにより、配線43及び配線44に電気的に接続されている。
<モータ60の構成>
図1に示されるように、モータ60は、筒状部材61と、ロータ62と、ステータ63とを有している。筒状部材61は、軸10に取り付けられている。筒状部材61の第1端10a側の端は、第1軸部11と第2軸部12との境界にある外周面10cに形成された段差に接している。
ロータ62は、筒状部材61に取り付けられている。ステータ63は、ロータ62と対向するように、内周面20cに取り付けられている。ステータ63に流れる電流の方向がインバータ回路で順次切り替えられることにより、ロータ62に対する回転力が発生し、当該回転力により軸10が回転中心軸A周りに回転する。
<端部材70の構成>
端部材70は、第2端20bに取り付けられている。端部材70には、貫通穴71が形成されている。貫通穴71は、軸方向に沿って端部材70を貫通している。貫通穴71には、軸10が挿通されている。
<軸受装置80の構成>
軸受装置80は、転がり軸受81と、内輪押さえ部材82と、位置決め部材83と、位置決め部材84と、ナット85とを有している。
転がり軸受81は、例えば円筒ころ軸受である。転がり軸受81は、軸10を回転中心軸A周りに回転可能に支持している。転がり軸受81は、軸10に作用するラジアル方向における荷重を支持している。転がり軸受81の内輪は、軸10に取り付けられており、転がり軸受81の外輪は、端部材70(より具体的には、貫通穴71の内壁面)に取り付けられている。転がり軸受81の内輪は、筒状部材61の第2端10b側の端に接している。
内輪押さえ部材82は、軸10に取り付けられている。内輪押さえ部材82は、第2端10b側から転がり軸受81の内輪に接している。すなわち、転がり軸受81の内輪は、軸方向において、筒状部材61と内輪押さえ部材82とにより挟み込まれている。
位置決め部材83は、端部材70に取り付けられており、第2端10b側から転がり軸受81の外輪に接している。位置決め部材84は、端部材70に取り付けられており、第1端10a側から転がり軸受81の外輪に接している。すなわち、転がり軸受81の外輪は、軸方向において、位置決め部材83及び位置決め部材84により挟み込まれている。これにより、軸10が伸縮した場合には、転がり軸受81の内輪は、軸10と一体になって端部材70の貫通穴71に沿って軸方向に摺動する。
ナット85は、軸10に取り付けられている(螺合されている)。ナット85は、転がり軸受81の内輪との間で内輪押さえ部材82を軸方向において挟み込むように配置されている。すなわち、内輪押さえ部材82は、ナット85により軸10から抜けてしまうことが抑制されている。
<軸受装置30の効果>
軸受装置30の組み立てにおいては、第1に、転がり軸受32、内輪間座34、外輪間座35、転がり軸受33及び間座38が、順次、軸10に取り付けられる。この段階で、外輪間座35にはセンサ39及び第1部分42aが取り付けられており、外輪間座35の内部には配線40及び配線41が配置されている。軸受装置30の組み立てにおいては、第2に、ナット37が軸10に螺合される。これにより、転がり軸受32及び転がり軸受33に予圧が印加される。
軸受装置30の組み立てにおいては、第3に、転がり軸受32、内輪間座34、外輪間座35、転がり軸受33、ナット37及び間座38が取り付けられた軸10が、ハウジング31に挿入される。この際、第1部分42aは、溝31caに挿入されている。軸受装置30の組み立てにおいては、第4に、溝31caに、第3部分42cが挿入される。軸受装置30の組み立てにおいては、第5に、第2部分42bが取り付けられた蓋部材36が、第1端31aに取り付けられる。この際、第2部分42bが溝31caに挿入されることにより、端子42ab(端子42ac)が第3部分42cを介して端子42bb(端子42bc)に電気的に接続される。
このように、軸受装置30の組み立てにおいては、配線40及び配線41を軸受装置30の外部に引き出すことなく、接続器42を用いてセンサ39と軸受装置30の外部との間の電気的な接続を行うことができるため、組み立てに際して長い配線を取り回す必要がなく、組み立て性を改善することができる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置200」とする)を説明する。ここでは、スピンドル装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
スピンドル装置100は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。この点に関して、スピンドル装置200は、スピンドル装置100と共通している。しかしながら、スピンドル装置200は、軸受装置30に関して、スピンドル装置100と異なっている。より具体的には、スピンドル装置200は、接続器42の詳細に関して、スピンドル装置100と異なっている。
図12は、スピンドル装置200における軸受装置30の断面図である。図12に示されるように、スピンドル装置200における軸受装置30では、接続器42が、第1部分42dと、第2部分42bとを有している。第1部分42d及び第2部分42bは、互いに着脱可能になっている。
図13は、図12のXIII−XIIIにおける断面図である。図14は、図13のXIV−XIVにおける断面図である。図15は、図13のXV−XVにおける断面図である。なお、図13〜図15中において、説明に不要な部材の図示は省略されている。図13〜図15に示されるように、第1部分42dは、ケース42daと、端子42dbと、端子42dcと、電極42ddと、電極42deとを有している。ケース42daは、絶縁材料により形成されている。端子42db及び端子42dcは、ケース42daの内部に配置されている。端子42db及び端子42dcは、プリント配線板42df上に形成されており、配線40及び配線41がハンダ付けされている。これにより、配線40及び配線41が端子42db及び端子42dcにそれぞれ電気的に接続される。なお、プリント配線板42df上にセンサ39の出力を増幅する計装アンプ等の電気回路を実装してもよい。
電極42ddは、一方端においてプリント配線板42dfを介して端子42dbに電気的に接続されており、他方端において接点42ddaを有している。電極42deは、一方端においてプリント配線板42dfを介して端子42dcに電気的に接続されており、他方端において接点42deaを有している。すなわち、端子42dbは、接点42ddaに電気的に接続されており、端子42dcは、接点42deaに電気的に接続されている。接点42dda及び接点42deaは、ケース42daの外部に露出している。第1部分42dは、好ましくは、外輪間座35に取り付けられている。以上のことを別の観点からいえば、第1部分42dは、第1部分42aと第3部分42cとを一体化したような構造を有している。
接点42dda及び接点42deaは、それぞれ、端子42bb及び端子42bcに接している。これにより、端子42db及び端子42dcは、それぞれ、端子42bb及び端子42bcに電気的に接続されている。
スピンドル装置200における軸受装置30の組み立て方法は、第3部分42cの挿入が不要になる点を除き、スピンドル装置100における軸受装置30の組み立て方法と同様である。そのため、スピンドル装置200における軸受装置によっても、スピンドル装置100における軸受装置30と同様に、組み立て性を改善することができる。
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置300」とする)を説明する。ここでは、スピンドル装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
スピンドル装置100は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。この点に関して、スピンドル装置300は、スピンドル装置100と共通している。しかしながら、スピンドル装置300は、軸受装置30に関して、スピンドル装置100と異なっている。より具体的には、スピンドル装置300は、接続器42の詳細に関して、スピンドル装置100と異なっている。
図16は、スピンドル装置300における軸受装置30の断面図である。図17は、図16のXVII−XVIIにおける断面図である。また、図18は、図17のXVIII−XVIIIにおける断面図である。図19は、図17のXIX−XIXにおける断面図である。なお、図16〜図19中において、説明に不要な部材の図示は省略されている。図16〜図19に示されるように、スピンドル装置300における軸受装置30は、接続器42に代え、接続器421と、接続器422とを有している。
接続器421は、第1部分421aと、第2部分421bと、第3部分421cとを有している。接続器422は、第1部分422aと、第2部分422bと、第3部分422cとを有している。
第1部分421aは、絶縁材料により形成されたケース421aaと、端子42abとを有している。第2部分421bは、絶縁材料により形成されたケース421baと、端子42bbとを有している。第3部分421cは、絶縁材料により形成されたケース421caと、電極42cbとを有している。
第1部分422aは、絶縁材料により形成されたケース422aaと、端子42acとを有している。第2部分422bは、絶縁材料により形成されたケース422baと、端子42bcとを有している。第3部分422cは、絶縁材料により形成されたケース422caと、電極42ccとを有している。
すなわち、接続器421及び接続器422は、センサ39からの出力信号を伝達する導電経路とセンサ39に対する給電を行う導電経路とを分離するように、接続器42の各ケースを分割することにより形成されている。図17に示されるように、接続器421及び接続器422は、周方向において互いに間隔を空けて配置されていることが好ましい。接続器421と接続器422との間には、絶縁部材423が配置されていてもよい。
スピンドル装置300における軸受装置30においては、センサ39からの出力信号を伝達する導電経路とセンサ39に対する給電を行う導電経路とが分離しているため、センサ39に対する給電に起因したノイズがセンサ39からの出力信号を伝達する導電経路に重畳されてしまうことを抑制できる。スピンドル装置300における軸受装置30が絶縁部材423をさらに有している場合、センサ39に対する給電に起因したノイズがセンサ39からの出力信号を伝達する導電経路に重畳されてしまうことをさらに抑制できる。
(第4実施形態)
以下に、第4実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置400」とする)を説明する。ここでは、スピンドル装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
スピンドル装置400は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。この点に関して、スピンドル装置400は、スピンドル装置100と共通している。しかしながら、スピンドル装置400は、軸受装置30に関して、スピンドル装置100と異なっている。より具体的には、スピンドル装置400は、軸受装置30がコネクタ45を有していない一方で通信部47a及び通信部47bを有している点に関し、スピンドル装置100と異なっている。
図20は、スピンドル装置400における軸受装置30の断面図である。図20に示されるように、通信部47aは、蓋部材36に取り付けられている。通信部47aは、配線43及び配線44に電気的に接続されている。通信部47bは、通信部47aから離間して配置されている。ケーブル46は、通信部47bに電気的に接続されている。
通信部47aは、センサ39からの出力信号を通信部47bに対して無線送信するように構成されている。通信部47aは受信コイルを有しており、通信部47bは送信コイルを有している。通信部47bは、送信コイルを用いて、センサ39を駆動するための電力を、受信コイルを介して通信部47aに対して無線給電するように構成されている。通信部47bに供給された電力は、配線44、接続器42及び配線41を介してセンサ39に供給される。スピンドル装置400においては、軸受装置30から引き出されるケーブルが存在しないため、交換が容易になる。
(第5実施形態)
以下に、第5実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置500」とする)を説明する。ここでは、スピンドル装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
スピンドル装置500は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。この点に関して、スピンドル装置500は、スピンドル装置100と共通している。
しかしながら、スピンドル装置500における軸受装置30は、発電機48をさらに有している。また、スピンドル装置500における軸受装置30は、コネクタ45及びケーブル46を有していない一方で、通信部49a及びアンテナ49bを有している。これらの点に関して、スピンドル装置500は、スピンドル装置100と異なっている。
図21は、スピンドル装置500における軸受装置30の断面図である。図21に示されるように、発電機48は、例えばクローポール型の発電機である。発電機48は、磁気リング48aと、磁気ヨーク48bとを有している。
磁気リング48aには、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されている。磁気リング48aは、内輪間座34の外周面に取り付けられている。磁気ヨーク48bは、コイルを内蔵している。磁気ヨーク48bは、磁気リング48aと対向するように、外輪間座35の内周面に取り付けられている。
外輪間座35の内周面には、切り欠き部35aが形成されていてもよい。切り欠き部35aにおける内径は、切り欠き部35a以外における内径よりも小さくなっている。磁気ヨーク48bは、切り欠き部35aに取り付けられていてもよい。磁気ヨーク48bが取り付けられていない切り欠き部35aの箇所には、リング部材35bが取り付けられていてもよい。
発電機48は、軸10の回転により発電を行う。より具体的には、軸10の回転に伴って、磁気リング48aが、磁気ヨーク48bに対して回転する。磁気リング48aの回転に伴って磁気ヨーク48bに内蔵されたコイルに電流が流れることにより、発電が行われる。
但し、発電機48は、クローポール型の発電機に限られず、軸10の回転により発電を行うものであればよい。例えば、発電機48は、ペルチェ素子であってもよい。このペルチェ素子は、内輪間座34の外周面に対向するように外輪間座35の内周面に取り付けられる。軸10の回転に伴い、内輪間座34と外輪間座35との間に温度差が発生する。ペルチェ素子には、この温度差に起因して起電力が発生するため、軸10の回転に伴って発電を行うことになる。
通信部49aからは、センサ39からの出力信号が、アンテナ49bを介して無線送信される。通信部49a及びセンサ39は、発電機48によって発電された電力により駆動されてもよい。スピンドル装置500においては、軸受装置30から引き出されるケーブルが存在しないため、交換が容易になる。
(第6実施形態)
以下に、第6実施形態に係るスピンドル装置(以下においては、「スピンドル装置600」とする)を説明する。ここでは、スピンドル装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
スピンドル装置600は、軸10と、外筒20と、軸受装置30と、モータ60と、端部材70と、軸受装置80とを有している。この点に関して、スピンドル装置600は、スピンドル装置100と共通している。
しかしながら、スピンドル装置600における軸受装置30は、内輪間座34及び外輪間座35を有していない。また、スピンドル装置600における軸受装置30は、ナット50と、間座51と、予圧部52とを有している。これらの点に関して、スピンドル装置600は、スピンドル装置100と異なっている。
図22は、スピンドル装置600における軸受装置30の断面図である。図22に示されるように、スピンドル装置600における軸10は、外周面において、段差部14を有している。段差部14における軸10の外径は、段差部14以外における軸10の外径よりも大きくなっている。段差部14は、第1端10a側の端において、内輪32aに接しており、第2端10b側の端において、内輪33aに接している。すなわち、段差部14は、軸方向において、内輪32aと内輪33aとにより挟み込まれている。
スピンドル装置600における軸受装置30のハウジング31は、内周面31cにおいて、段差部31eを有している。段差部31eにおけるハウジング31の内径は、段差部31e以外におけるハウジング31の内径よりも小さくなっている。段差部31eは、第1端31a側の端において外輪32bに接しており、第2端31b側の端においてバネホルダ52bに接している。
ナット50は、軸10に取り付けられている(螺合されている)。ナット50は、転がり軸受32(内輪32a)よりも第1端10a側に位置している。間座51は、軸10に取り付けられている。間座51は、第1端10a側の端において、ナット50に接しており、第2端10b側の端において、内輪32aに接している。すなわち、間座51は、軸方向において、ナット50と内輪32aとにより挟み込まれている。
予圧部52は、リング52aと、バネホルダ52bと、バネ52cとを有している。リング52aは、内周面31cに取り付けられている。リング52aは、第1端10a側から外輪33bに接している。バネホルダ52bは、内周面31cに取り付けられている。そのため、バネホルダ52bは、非回転部材である。バネホルダ52bは、リング52aよりも第1端10a側に配置されている。バネホルダ52bの内周面には、センサ39が取り付けられている。バネホルダ52bの内部には、配線40及び配線41(図22中において図示せず)が配置されている。バネホルダ52bには、第1部分42aが取り付けられていてもよい。バネ52cは、バネホルダ52bに保持されることにより、第1端10aから第2端10bに向かう方向に沿ってリング52aを付勢している。これにより、転がり軸受32及び転がり軸受33に定圧予圧が印加されている。
スピンドル装置600における軸受装置30においても、スピンドル装置100における軸受装置30と同様に、センサ39が取り付けられた非回転部材(バネホルダ52b)から配線が引き出される代わりに、接続器42が用いられているため、組み立て性を改善することができる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
上記の実施形態は、工作機械に用いられる軸受装置及びスピンドル装置に特に有利に適用される。
100 スピンドル装置、10 軸、10a 第1端、10b 第2端、10c 外周面、11 第1軸部、12 第2軸部、13 先端部、14 段差部、20 外筒、20a 第1端、20b 第2端、20c 内周面、30 軸受装置、31 ハウジング、31a 第1端、31b 第2端、31c 内周面、31ca 溝、31d 外周面、31da 溝、31e 段差部、32 転がり軸受、32a 内輪、32b 外輪、32c 転動体、32d 保持器、33 転がり軸受、33a 内輪、33b 外輪、33c 転動体、33d 保持器、34 内輪間座、35 外輪間座、35a 切り欠き部、35b リング部材、36 蓋部材、36a 筒部、36b フランジ部、37 ナット、38 間座、39 センサ、40,41 配線、42 接続器、42a 第1部分、42aa ケース、42ab,42ac 端子、42ad プリント配線板、42b 第2部分、42ba ケース、42bb,42bc 端子、42bd プリント配線板、42c 第3部分、42ca ケース、42cb 電極、42cba,42cbb 接点、42cc 電極、42cca,42ccb 接点、42d 第1部分、42da ケース、42db 端子、42dc 端子、42dd 電極、42dda 接点、42de 電極、42dea 接点、42df プリント配線板、421 接続器、421a 第1部分、421aa ケース、421b 第2部分、421ba ケース、421c 第3部分、421ca ケース、422 接続器、422a 第1部分、422aa ケース、422b 第2部分、422ba ケース、422c 第3部分、422ca ケース、423 絶縁部材、43 配線、44 配線、45 コネクタ、46 ケーブル、46a ソケット、47a 通信部、47b 通信部、48 発電機、48a 磁気リング、48b 磁気ヨーク、49a 通信部、49b アンテナ、50 ナット、51 間座、52 予圧部、52a リング、52b バネホルダ、52c バネ、60 モータ、61 筒状部材、62 ロータ、63 ステータ、70 端部材、71 貫通穴、80 軸受装置、81 転がり軸受、82 内輪押さえ部材、83,84 位置決め部材、85 ナット、200,300,400,500,600 スピンドル装置、A 回転中心軸。

Claims (17)

  1. 内周面と、外周面とを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収納された軸と、
    前記ハウジング内において前記軸を回転可能に支持している転がり軸受と、
    前記内周面に取り付けられた非回転部材と、
    前記非回転部材に取り付けられ、前記転がり軸受の状態を検知するセンサと、
    前記センサに電気的に接続された第1配線と、
    前記第1配線に電気的に接続された第1端子と、前記第1端子に電気的に接続された第2端子とを有する第1接続器とを備え、
    前記ハウジングは、軸方向において、第1端と、前記第1端の反対側の端である第2端とを有し、
    前記非回転部材は、前記転がり軸受よりも前記第2端側に位置しており、
    前記内周面には、前記外周面側に向かって窪む溝が形成されており、
    前記溝は、前記第1端から前記第2端側に向かって延在しており、
    前記第1配線は、前記非回転部材から前記溝内に引き出されており、
    前記第1接続器は、前記溝に挿入されている、軸受装置。
  2. 前記第1端に取り付けられた蓋部材と、
    前記蓋部材と前記第1端との間に通され、前記第2端子に電気的に接続された第2配線とをさらに備える、請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記第1接続器は、互いに着脱可能な第1部分、第2部分及び第3部分を有し、
    前記第1部分は、前記第1端子を含み、
    前記第2部分は、前記第2端子を含み、
    前記第3部分は、互いに電気的に接続された第1接点及び第2接点を含み、
    前記第3部分は、前記第1接点が前記第1端子に接するとともに、前記第2接点が前記第2端子に接するように、前記第1部分と前記第2部分との間に配置されている、請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記第1接続器は、互いに着脱可能な第1部分及び第2部分を有し、
    前記第1部分は、前記第1端子と、前記第1端子に電気的に接続された第1接点とを含み、
    前記第2部分は、前記第2端子を含み、
    前記第2部分は、前記第1接点が前記第2端子に接するように配置されている、請求項2に記載の軸受装置。
  5. 前記第1部分は、前記非回転部材に取り付けられており、
    前記第2部分は、前記蓋部材に取り付けられている、請求項3又は請求項4に記載の軸受装置。
  6. 前記センサに電気的に接続され、前記非回転部材から前記溝内に引き出された第3配線と、
    前記蓋部材と前記第1端との間に通された第4配線とをさらに備え、
    前記第1接続器は、前記第3配線に電気的に接続された第3端子と、前記第4配線に電気的に接続された第4端子とをさらに有し、
    前記第3端子及び前記第4端子は、互いに電気的に接続されている、請求項2に記載の軸受装置。
  7. 前記センサに電気的に接続され、前記非回転部材から前記溝内に引き出された第3配線と、
    前記蓋部材と前記第1端との間に通された第4配線と、
    前記第3配線に電気的に接続された第3端子と、前記第4配線に電気的に接続された第4端子とを有する第2接続器とをさらに備え、
    前記第3端子及び前記第4端子は、互いに電気的に接続されている、請求項2に記載の軸受装置。
  8. 前記第1接続器と前記第2接続器との間を絶縁する絶縁部材をさらに備える、請求項7に記載の軸受装置。
  9. 前記センサからの出力信号は、前記第1配線を介して出力され、
    前記センサを駆動するための電力は、前記第3配線を介して給電される、請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の軸受装置。
  10. 前記第1接続器は、前記センサからの出力信号に対する信号処理を行う処理回路をさらに有する、請求項9に記載の軸受装置。
  11. 前記蓋部材に取り付けられたコネクタと、
    前記コネクタに接続されたソケットを有するケーブルとをさらに備え、
    前記ケーブルは、前記コネクタ及び前記ソケットを介して前記第2配線及び前記第4配線に電気的に接続されている、請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載の軸受装置。
  12. 前記蓋部材に取り付けられた第1通信部と、
    前記第1通信部から離間して配置された第2通信部とをさらに備え、
    前記第1通信部は、前記第2配線及び前記第4配線に電気的に接続されており、
    前記第1通信部は、前記センサからの出力信号を前記第2通信部に対して無線送信するように構成されており、
    前記第2通信部は、前記センサを駆動するための電力を前記第1通信部に対して無線給電するように構成されている、請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載の軸受装置。
  13. 前記非回転部材は、外輪間座である、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の軸受装置。
  14. 前記非回転部材は、前記転がり軸受に定圧予圧を付与するためのバネを保持する保持部材である、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の軸受装置。
  15. 前記センサは、前記軸側から前記ハウジング側への熱流束を検知する熱流束センサである、請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の軸受装置。
  16. 前記軸の回転により発電を行う発電機をさらに備える、請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の軸受装置。
  17. 前記軸を回転させるモータと、
    請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の前記軸受装置とを備える、スピンドル装置。
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