JPH11169678A - 濾過塔 - Google Patents

濾過塔

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JPH11169678A
JPH11169678A JP9364158A JP36415897A JPH11169678A JP H11169678 A JPH11169678 A JP H11169678A JP 9364158 A JP9364158 A JP 9364158A JP 36415897 A JP36415897 A JP 36415897A JP H11169678 A JPH11169678 A JP H11169678A
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一彦 斎木
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の濾過塔40の場合には、中空糸膜モジ
ュール47を懸垂支持する仕切板45は材質的に硬度が
高いステンレス鋼板によって形成されているため、貫通
孔45Bの切削加工時の切削工具の消耗が激しく、作業
工数も多くなり、しかも孔加工に伴って仕切板45が歪
むため、仕切板45のプレス加工が必要になる等、仕切
板45が極めてコスト高なものになっていた。 【解決手段】 本発明の濾過塔10は、塔本体11内を
上室(二次側室)12と中間室(一次側室)13に区画
する仕切板15と、この仕切板15に形成された段部を
有する貫通孔15Aで一端のフランジ部17Aが固定さ
れ且つ塔本体11の軸心に沿って中間室13内に配設さ
れた複数の中空糸膜モジュール17とを備え、仕切板1
5はステンレス鋼板151と炭素鋼板152を貼り合わ
せた合板からなり、ステンレス鋼板が上室12に配置さ
れたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電所
や原子力発電所等の発電プラントにおいて復水の濾過処
理に好適に用いられる濾過塔に関し、更に詳しくは一次
側室と二次側室とを区画する仕切板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から原子力発電所や火力発電所等の
発電所では、原子力や火力を利用して蒸気を作り、この
蒸気で発電タービンを駆動して発電するようにしてい
る。例えば、沸騰水型原子力発電所(BWR)では、図
3に示すように、原子炉1で発生した蒸気を高圧タービ
ン2A、低圧タービン2Bの順に送り、各タービン2
A、2Bで発電機を回転させて発電している。そして、
発電後の蒸気を復水器3で冷却して復水とし、復水を復
水濾過装置4、復水脱塩装置5の順に送り、原子炉1等
の機器類や配管材料等から発生した酸化鉄微粒子等の金
属クラッドを復水濾過装置4を用いて復水中から除去
し、次いでFeイオン、Cuイオン等の種々のイオン成
分を復水脱塩装置5を用いて復水中から除去した後、そ
の復水を原子炉1へ送るようにしている。また、原子炉
1へ復水を供給する前に、高圧タービン2A及び低圧タ
ービン2Bそれぞれの蒸気の一部を低圧ヒータ6A及び
高圧ヒータ6Bへ供給し、復水を徐々に加熱している。
また、原子炉1の冷却水は濾過脱塩装置7によって浄化
するようにしてある。尚、図3において、破線で示す8
Aは蒸気配管、実線で示す8Bは復水配管、9A、9
B、9C、9D、9Eはいずれもポンプである。
【0003】ところで、上記復水濾過装置4は例えば図
4の(a)、(b)に示す濾過塔40を複数塔備えて構
成されている。この濾過塔40は、同図に示すように、
塔本体41内を上室42、中間室43及び下室44に区
画する上下の仕切板45、46と、これらの仕切板4
5、46に上下両端がそれぞれ固定され且つ塔本体41
の軸心に沿って中間室43内に配設された複数の両端集
水型の中空糸膜モジュール47とを備えている。そし
て、下方の仕切板46には各中空糸膜モジュール47に
対応させた集水管48が立設され、これらの集水管48
の上端と各中空糸膜モジュール47の下端が連結されて
いる。また、塔本体41の底部中央には下室44の中心
を貫通して中間室43で開口する入口管49が配設され
ている。入口管49の真上にはバッフルプレート50が
配設され、更に、下方の仕切板46と各中空糸膜モジュ
ール47の下端の間には分配機構51が配設され、入口
管49から中間室43内に導入された復水をバッフルプ
レート50及び分配機構51を介して中間室43全体へ
分散させるようにしてある。また、塔本体41の頂部中
央及びその底部の入口管49近傍には出口管52、53
がそれぞれ配設され、中間室43において各中空糸膜モ
ジュール47によって処理された濾過水が上下の出口管
52、53から流出するようにしてある。尚、図4にお
いて、54は仕切板45に取り付けられた各中空糸膜モ
ジュール47の上端を仕切板45に固定するための押さ
え板である。
【0004】従って、上記濾過塔40を用いて復水を濾
過する場合には、図4の矢印Xで示すように復水が入口
管49を経由して中間室43内に導入され、バッフルプ
レート50及び分配機構51を介して中間室43全体に
分散する。この復水は各中空糸膜モジュール47の外側
から内側へと透過し、濾過水が各中空糸膜モジュール4
7の上下両端から上室42、下室44へそれぞれ流出し
て集水される。そして、上室42内の濾過水は図4の矢
印Yで示すように出口管52から流出し、下室44内の
濾過水は図4の矢印Zで示すように出口管53から流出
し、復水配管8Bを介して復水脱塩装置5へ供給され
る。
【0005】ところで、上方の仕切板45は、全ての中
空糸膜モジュール47を懸垂支持するため相応の機械的
強度が要求される。しかも、この仕切板45は濾過水に
直接接するため、酸化鉄微粒子等の金属クラッドが発生
し難い材料を使用する必要がある。そのため、従来から
この仕切板45は所定の機械的強度を持った厚肉のステ
ンレス鋼板によって形成されている。また、仕切板45
によって各中空糸膜モジュール47を懸垂支持するた
め、仕切板45には中空糸膜モジュール47のフランジ
部47Aが係止する段部45Aを有する貫通孔45Bが
各中空糸膜モジュール47に対応して形成されている。
しかも、この貫通孔45Bは上室42と中間室43間の
液密を保持しなくてはならないため、貫通孔45Bを切
削加工により高精度に仕上げる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
濾過塔40の場合には、中空糸膜モジュール47を懸垂
支持する仕切板45は材質的に硬度が高いステンレス鋼
板によって形成されているため、貫通孔45Bの切削加
工時の切削工具の消耗が激しく、作業工数も多くなり、
しかも孔加工に伴って仕切板45が歪むため、仕切板4
5のプレス加工が必要になる等、仕切板45の製作にあ
たり、極めてコストが高くなるという欠点を有してい
た。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、酸化鉄微粒子等の金属クラッドが発生する
虞がなく、しかも中空糸膜モジュール等のフィルタエレ
メントを固定するための孔加工が容易で、加工コストを
格段に軽減することができる仕切板を備えた濾過塔を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の濾過塔は、塔本体内を一次側室と二次側室に区画する
仕切板と、この仕切板に形成された段部を有する貫通孔
で一端のフランジ部が固定され且つ上記塔本体の軸心に
沿って上記一次側室内に配設された複数のフィルタエレ
メントとを備え、上記一次側室内に導入された原水を上
記各フィルタエレメントによって濾過し、この濾過水を
上記二次側室内で集水する濾過塔において、上記仕切板
は不銹鋼板と炭素鋼板を貼り合わせた合板からなり、上
記不銹鋼板が上記二次側室に配置されたことを特徴とす
るものである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の濾過塔
は、請求項1に記載の発明において、上記段部を有する
貫通孔は、上記不銹鋼板に形成された上記フランジ部の
外径に略等しい貫通孔と、上記炭素鋼板に形成された上
記フランジ部より小径で且つ上記中空糸膜モジュールの
直胴部より大径の貫通孔とからなることを特徴とするも
のである。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の濾過塔
は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上
記不銹鋼板がステンレス鋼板であることを特徴とするも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2に示す実施形
態に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本
発明の濾過塔の一実施形態を示す図で、(a)はその断
面図、(b)は図1の○で囲んだ部分を拡大して示す要
部断面図、図2の(a)は図1に示す両端集水型の中空
糸膜モジュールと下方の仕切板に固定された集水管との
連結部を示す断面図、(b)は従来の濾過塔における両
端集水型の中空糸膜モジュールと下方の仕切板に固定さ
れた集水管との連結部を示す断面図である。
【0012】本実施形態の濾過塔10は、例えば図1の
(a)、(b)に示すように、塔本体11内に上室12
(二次側室)、中間室13(一次側室)及び下室14を
有し、上室12と中間室13及び中間室13と下室14
がそれぞれ仕切板15、16によって区画されている。
中間室13内には複数の両端集水型の中空糸膜モジュー
ル17が配置され、各中空糸膜モジュール17の上端は
上方の仕切板15に固定され、それぞれの下端は各中空
糸膜モジュール17に対応して下方の仕切板16に立設
された集水管18に固定されている。そして、下方の仕
切板16には下室14を貫通する入口管19の上端が連
結され、中間室13内に復水を導入するようにしてあ
る。また、入口管19のやや上方にはバッフルプレート
20及び分配機構21がそれぞれ配設され、入口管19
から導入された復水をバッフルプレート20及び分配機
構21を介して中間室13全体へ分散させ、全ての中空
糸膜モジュール17へ復水が行き渡るようにしてある。
そして、各中空糸膜モジュール17による濾過水はそれ
ぞれの上下両端から上室12及び下室14内に流入し、
それぞれの出口管22、23を介して塔本体11から流
出するようにしてある。従って、本実施形態の濾過塔1
0は、上述した点においては従来の濾過塔40と同様に
構成されている。
【0013】しかしながら、図1の(a)、(b)に示
すように本実施形態の濾過塔10の場合には、上方の仕
切板15が従来の仕切板45とは構造的に異なってい
る。即ち、本実施形態の仕切板15は、同図に示すよう
に、2枚の鋼板を貼り合わせ、全体としては従来の仕切
板45と略同じ板厚に形成されている。2枚の鋼板のう
ち、上室12(二次側室)側の鋼板はステンレス鋼板等
の不銹鋼板(以下、「ステンレス鋼板」で代表する。)
151からなり、中間室13(一次側室)側の鋼板は炭
素鋼板152からなっている。そして、同図の(b)に
示すように、ステンレス鋼板151は中空糸膜モジュー
ル17のフランジ部17Aの板厚に略等しい板厚に形成
され、炭素鋼板152は全ての中空糸膜モジュール17
を懸垂支持する機械的強度を保証する板厚に形成されて
いる。
【0014】そして、上記ステンレス鋼板151には中
空糸膜モジュール17のフランジ部17Aの外径と略等
しい径を有する小径貫通孔151Aが高精度に形成さ
れ、この小径貫通孔151AにOリング等のシール部材
25が装着されている。そして、中空糸膜モジュール1
7のフランジ部17Aの外周面と小径貫通孔151Aと
がシール部材25を介して密着し、両者17A、151
A間の液密を保持するようにしてある。炭素鋼板152
には中空糸膜モジュール17の直胴部17Bの外径より
大きな大径貫通孔152Aが形成され、この大径貫通孔
152Aには中空糸膜モジュール17の直胴部17Bが
遊嵌するようにしてある。従って、両鋼板151、15
2にはそれぞれの孔151A、152Aを個別に切削加
工し、全体として段部を有する貫通孔15Aとして形成
されている。しかも、ステンレス鋼板151の小径貫通
孔151Aさえ精密に加工してあれば、炭素鋼板152
の大径貫通孔152Aはバカ孔として形成してあれば良
い。この炭素鋼板152はステンレス鋼板151と比較
して硬度が格段に低いため、孔加工時に歪を発生する虞
がなく、従来のようにプレス加工を行う必要がない。ま
た、ステンレス鋼板151と炭素鋼板152は、例えば
ステンレス鋼板151の外周及び小径貫通孔151Aに
おける隅肉溶接によって互いに貼り合わせて一体化する
ことができる。
【0015】そして、図1に示すように上記各中空糸膜
モジュール17は仕切板15に対してそれぞれ垂直に連
結されている。各中空糸膜モジュール17を塔本体11
内に装着する時には、各中空糸膜モジュール17の集水
管部17C(図2参照)を集水管18に挿着するように
している。ところが、図1に示すように下方の仕切板1
6は緩く湾曲した形状に形成されているため、集水管1
8が上方の仕切板15に対する垂直状態から僅かに傾斜
していると、各中空糸膜モジュール17の集水管部17
Cの位置と集水管18の位置とが一致せず、両者の連結
が難しくなる。
【0016】例えば、従来の濾過塔40の場合には図2
の(b)に示すように集水管48の内径と集水管部47
Cの外径との差が僅かしかないため、集水管48の傾斜
許容範囲は同図の○で囲んだ一点鎖線で示すように僅か
の傾斜しか認められず、湾曲した下方の仕切板46に対
する集水管48の取付作業が難しくなる。そこで、本実
施形態の濾過塔10の場合には、集水管18に多少の傾
斜があってもこの傾斜を吸収できる工夫が集水管部17
Cの下端部に施されている。即ち、集水管部17Cの内
径は従来のものと同一寸法に形成されている。しかし、
集水管部17Cの外径はシール部材26の装着位置の上
下の僅かの範囲のみが従来のものと略同一外径に形成さ
れ、この部分の上下に逆向きのテーパ面17D、17E
が形成されている。従って、集水管18が図2の(a)
の○で囲んだ一点鎖線で示す範囲まで大きく傾斜してい
ても集水管部17Cは下端のテーパ面17Dを介して集
水管18内に案内されて容易に挿入され、両者を確実に
連結し、両者間の液密をシール部材26によって保つこ
とができる。
【0017】また、下方の仕切板16と各中空糸膜モジ
ュール17の下端の間に配設された分配機構21は、各
中空糸膜モジュールに対応して孔21Aが形成され、各
孔21Aには分配管21Bが取り付けられている。各分
配管21Bの周面には小さな孔(図示せず)が形成され
ている。従って、分配機構21は入口管19から流入し
た復水を複数の孔21Aを介して中間室13全体に分散
させると共に、各孔21Aから各中空糸膜モジュール1
7の下端に向けて圧縮空気をバブリングさせて各中空糸
膜モジュール17を逆洗するようにしてある。この時に
圧縮空気は分配管21Bの小さな孔を通り、細かな気泡
となって各中空糸膜モジュール17に対してバブリング
するようにしてある。尚、圧縮空気は入口管19を介し
て分配機構21の部分へ導入するようにしてある。
【0018】次に、動作について説明する。復水を濾過
する場合には、塔本体11の上下に配置された入口管1
9及び出口管22、23のバルブ(図示せず)をそれぞ
れ開放し、他のバルブを閉止する。この状態で復水を供
給すると、図1の矢印Xで示すように復水は入口管19
から中間室13内に流入し、バッフルプレート20及び
分配機構21を介して中間室13全体に分散し各中空糸
膜モジュール17全体に行き渡る。更に、復水は各中空
糸膜モジュール17の中空糸膜の外側から内側へ流入
し、復水中の酸化鉄微粒子等の金属クラッドが各中空糸
膜モジュール17によって捕捉され、濾過水は各中空糸
膜フィルタの上下両端から上室12及び下室14内で集
水され、それぞれの出口管22、23からY、Z方向に
流出して復水配管を経由して復水脱塩装置に達する。
【0019】この際、上方の仕切板15の中間室(一次
側室)13側が炭素鋼板152によって形成されている
ため、僅かではあるがこの炭素鋼板152で酸化鉄微粒
子が発生し、復水中に混入する。しかし、この酸化鉄微
粒子は中空糸膜モジュール17によって除去されるた
め、炭素鋼板152において発生した酸化鉄微粒子が濾
過水に混入することはない。また、仕切板15の上室
(二次側室)12側は従来と同様にステンレス鋼板15
1によって形成されているため、ステンレス鋼板151
において酸化鉄微粒子は殆ど発生する虞がなく、濾過水
の鉄濃度を高める虞はない。また、圧縮空気を用いた中
空糸膜モジュール17の逆洗時に、逆洗に先だって上室
12内の濾過水を中間室13側へ逆流させて上室12内
の水抜きを行うが、この時にも濾過水に酸化鉄微粒子が
含まれていないため、中空糸膜フィルタの内面に酸化鉄
微粒子が進入する虞はない。
【0020】以上説明したように本実施形態によれば、
上室12と中間室13を区画する仕切板15はステンレ
ス鋼板151と炭素鋼板152を貼り合わせた合板から
なるため、ステンレス鋼板151の板厚を薄くすること
ができ、小径貫通孔151Aを切削加工するだけで段部
を設ける必要がなく、仕切板15の製作コストを低減す
ることができる。また、径寸法を異にするステンレス鋼
板151の小径貫通孔151Aと炭素鋼板152の大径
貫通孔152Aを別々に切削加工するだけで貫通孔に段
部を設けることができる。しかもステンレス鋼板151
の孔加工のみを高精度に行えば、炭素鋼板152の孔加
工は中空糸膜モジュール17の直胴部17Bが通る大き
さに加工するだけのラフな加工で済ますことができ、更
なるコストダウンを図ることができる。更に、上室12
側にステンレス鋼板151を配置したため、上室12内
で酸化鉄微粒子が発生する虞がなく、炭素鋼板152を
使用したにも拘らず濾過水の鉄濃度を低く押さえること
ができる。
【0021】尚、上記実施形態では不銹鋼板としてステ
ンレス鋼板を使用した場合について説明したが、本発明
ではクロム鋼板等の他の不銹鋼板を用いても良く、ま
た、炭素鋼板ついても種々のグレードのものを使用する
ことができる。また、フィルタエレメントとして中空糸
膜モジュールを用いたものについて説明したが、本発明
は中空糸膜モジュール以外のフィルタ、例えばプリコー
ト型フィルタについても適用することができる。また、
上記実施形態では塔本体内内に上室(二次側室)12、
中間室(一次側室)13及び下室14が形成されたもの
について説明したが、中間室を省略した上室と下室(一
次側室)から塔本体に片端集水型の中空糸膜フィルタを
装着したものであっても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項2に記載の発
明によれば、酸化鉄微粒子等の金属クラッドが発生する
虞がなく、しかも中空糸膜モジュール等のフィルタエレ
メントを固定するための孔加工が容易で、加工コストを
格段に軽減することができる仕切板を備えた濾過塔を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過塔の一実施形態を示す図で、
(a)はその断面図、(b)は図1の○で囲んだ部分を
拡大して示す要部断面図である。
【図2】図2の(a)は図1に示す両端集水型の中空糸
膜モジュールと下方の仕切板に固定された集水管との連
結部を示す断面図、(b)は従来の濾過塔における両端
集水型の中空糸膜モジュールと下方の仕切板に固定され
た集水管との連結部を示す断面図である。
【図3】沸騰水型原子力発電プラントの概要を示すフロ
ー図である。
【図4】図3に示す沸騰水型原子力発電プラントに用い
られた従来の濾過塔を示す断面図である。
【符号の説明】
10 濾過塔 11 塔本体 12 上室(二次側室) 13 中間室(一次側室) 14 下室 15 仕切板 17 中空糸膜モジュール(フィルタエレメント) 151 ステンレス鋼板(不銹鋼板) 151A 小径貫通孔 152 炭素鋼板 152A 大径貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔本体内を一次側室と二次側室に区画す
    る仕切板と、この仕切板に形成された段部を有する貫通
    孔で一端のフランジ部が固定され且つ上記塔本体の軸心
    に沿って上記一次側室内に配設された複数のフィルタエ
    レメントとを備え、上記一次側室内に導入された原水を
    上記各フィルタエレメントによって濾過し、この濾過水
    を上記二次側室内で集水する濾過塔において、上記仕切
    板は不銹鋼板と炭素鋼板を貼り合わせた合板からなり、
    上記不銹鋼板が上記二次側室に配置されたことを特徴と
    する濾過塔。
  2. 【請求項2】 上記段部を有する貫通孔は、上記不銹鋼
    板に形成された上記フランジ部の外径に略等しい貫通孔
    と、上記炭素鋼板に形成された上記フランジ部より小径
    で且つ上記中空糸膜モジュールの直胴部より大径の貫通
    孔とからなることを特徴とする請求項1に記載の濾過
    塔。
  3. 【請求項3】 上記不銹鋼板がステンレス鋼板であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の濾過
    塔。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161335A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Japan Organo Co Ltd ろ過脱塩装置
JP2011161334A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Japan Organo Co Ltd ろ過脱塩装置
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CN109821319A (zh) * 2019-01-25 2019-05-31 惠州德赛信息科技有限公司 塔式分流过滤系统

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