JP4383647B2 - フィルタ部材の組立方法及び組立治具 - Google Patents

フィルタ部材の組立方法及び組立治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般産業復水、上水、工業用水、工場排水、発電所用水、ボイラ復水処理等のろ過などに用いられるフィルタ部材の組立方法及び組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、火力発電所では、ボイラで発生した水蒸気を高圧タービン、低圧タービンの順に送り、各タービンで発電機を回転させて発電し、発電後の蒸気を復水器で冷却して復水として復水浄化系へ送り、繰り返し使用している。復水浄化系では、復水をろ過装置、復水脱塩装置の順に送り、ボイラ等の機器類や配管等の配管材料から発生した酸化鉄微粒子等の懸濁物質やCuイオン、Naイオン、Clイオン等の種々のイオン成分を除去した後、復水を低圧給水加熱器、高圧給水加熱器の順に通し、ボイラへ送る。
【0003】
また、沸騰水型原子力発電所(BWR)では、原子炉で発生した水蒸気を高圧タービン、低圧タービンの順に送り、各タービンで発電機を回転させて発電し、発電後の蒸気を復水器で冷却して復水として復水浄化系へ送り、繰り返し使用している。復水浄化系では、復水をろ過装置、復水脱塩装置の順に送り、原子炉等の機器類や配管等の配管材料から発生した酸化鉄微粒子等の懸濁物質やCuイオン、Naイオン、Clイオン等の種々のイオン成分を除去した後、復水を低圧給水加熱器、高圧給水加熱器の順に通し、原子炉へ送る。また、発電所には復水浄化系のほかに、原子炉冷却材浄化系や燃料プール冷却浄化系が付設されており、これらの浄化系においても系内で発生した懸濁物質やイオン成分を除去している。
【0004】
上記した各浄化系で使用されるろ過装置としては、例えば、塔本体内に横設される目板に形成された集水孔に、フィルタ部材を吊り下げ支持させたものが用いられる。また、ろ過エレメントとしては、コアの周囲にろ過膜を例えばプリーツ状に折り畳んで配設すると共に、外側を例えばポリプロピレン製ネットで被覆した略筒状のカートリッジ型のものが用いられ、このろ過エレメントの中空部を貫通するように多孔管を配置し、該多孔管の上端側を、上記した目板の集水孔に挿入し、目板を境に上部に形成されるろ過水室側に突出させ、ナットを用いて固定し吊り下げている。目板の下端とろ過エレメントの上端との間には、筒状のスペーサ部材が配置されており、これによりろ過エレメントの上端位置が規制されている。また、多孔管の下端側においては、ナットが装着され、ろ過エレメントの下端位置がこのナットによって規制されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したカートリッジ型のろ過エレメントの長さは、通常、ある程度の製造誤差が許容されている。従って、上記のように、多孔管上のろ過エレメントの上下端位置を、スペーサ部材とナットによって固定する場合、多孔管に対してろ過エレメントが上下に移動しないように取り付けようとすると、ろ過エレメントに製造誤差が含まれている分、ろ過エレメントを装着する多孔管ごとにナットの締め付け位置を変化させる必要があり、数百本もある多孔管に対するろ過エレメントの装着作業が非常に面倒となる。
【0006】
また、通水初期には、湿潤することにより、2本直列に配置したろ過エレメントの場合で、最大約10mmその長さが収縮する。従って、ろ過エレメントを上記の製造許容誤差を考慮して、正確に取り付けたとしても、通水を開始して湿潤した場合には、上記のナットやスペーサとろ過エレメントとの間に隙間が生じ、通水処理時にろ過エレメントが多孔管の周囲を振動して、ろ過エレメントを通過せず、未処理のままろ過水室へ送られる被処理水が生じるおそれがある。
【0007】
上記した問題を解決する技術として、目板の上方に突出させた多孔管の上端と該目板の上面との間にコイルスプリングを配設し、このコイルスプリングにより、エレメント室内に配設されたろ過エレメントを目板の下面に向かって常時押圧付勢することにより、製作許容誤差及び湿潤時の収縮量を吸収する手段が知られている。しかしながら、この場合には、コイルスプリングが目板上に突出し、ろ過水室内の作業スペースが制限される。また、目板上にコイルスプリングを配置した場合には、処理水流出時の抵抗となり、さらには、コイルスプリングを配設することで錆等の発生要因が増え、処理水の水質低下を招く原因となる。従って、コイルスプリングを配設するに当たっては、目板の上部ではなく、エレメント室内におけるろ過エレメントとの間に配設することが適切である。
【0008】
一方、主に超純水製造装置などの小型のろ過装置に用いられる、コアの端部がエンド部材から突出したタイプのろ過エレメントを、上記した復水浄化系に用いようとする場合には、ろ過エレメントを多孔管に連結に当たって、エンド部材から突出しているコアの端部に嵌合可能なカップ状の嵌合部を備えたコアソケットを用いる必要がある。しかしながら、コアソケットとコアの端部との間には、Oリングなどのシール部材が設けられることから、コアソケットをコアの端部に装着するに当たっては、相当の押圧力が必要となる。このため、かかるタイプのろ過エレメントを使用した上で、上記の問題を解消するためにコイルスプリングを用いようとしても、コアソケットがコイルスプリングに弾設された状態となってしまうため、十分な押圧力をかけることができないという問題が生じる。これでは、コアの端部とコアソケットとの嵌合状態が不十分となり、両者間に隙間が生じ、コイルスプリングを用いているにも拘わらず、その性能を十分に発揮させることができない結果となる。
【0009】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、コアの端部がエンド部材から突出しているタイプのカートリッジ型のろ過エレメントを用いる一方で、コイルスプリングによって下端位置規制部材に押し付けることができる構造としたフィルタ部材を、簡易な構成でもって、コアの端部とコアソケットとを確実に嵌合して組み立てることができ、ろ過エレメントの製造許容誤差及び通水時の収縮量を吸収するコイルスプリングの機能を有効に発揮させることができるフィルタ部材の組立方法及び組立治具を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、塔本体内に設けられた目板の集水孔を介して吊り下げ支持されるフィルタ部材の組立方法であって、
一端付近にフランジ部を有する多孔管を所定長のコイルスプリングのコイル部内に挿入し、前記コイルスプリングが前記フランジ部に当接するように前記コイルスプリングを前記多孔管に取り付ける工程と、
前記多孔管を略円筒状に形成されたカートリッジ型のろ過エレメント内にさらに挿入し、前記ろ過エレメントを前記多孔管に取り付ける工程と、
スプリング押さえ板により、前記コイルスプリングのバネ力が前記ろ過エレメントに作用しないようにした後、前記ろ過エレメントを前記スプリング押さえ板に押し付ける方向に押圧し、前記ろ過エレメントから突出するコアの端部を前記多孔管の周囲に配置したコアソケットに嵌合させるとともに、前記多孔管の他端側に下端位置規制部材を取り付ける工程と、
前記スプリング押さえ板を除去し前記ろ過エレメントを前記下端位置規制部材に向かって弾発付勢する前記コイルスプリングのバネ力を利かしながら、このバネ力に抗して前記ろ過エレメントを前記コイルスプリングに押し付ける方向押圧し、前記下端位置規制部材を所定の取付位置に配置する工程とを具備することを特徴とするフィルタ部材の組立方法を提供する。
請求項2記載の本発明では、前記ろ過エレメントを前記多孔管に取り付ける工程において、前記多孔管に、複数の前記ろ過エレメントが連結用のコアソケットを介して直列に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のフィルタ部材の組立方法を提供する。
請求項3記載の本発明では、一端付近にフランジ部を有する多孔管と、前記多孔管の周囲に取り付けられる、略円筒状に形成されたカートリッジ型のろ過エレメントと、前記ろ過エレメントの下端位置を規制するために、前記多孔管の他端側に取り付けられる下端位置規制部材と、前記多孔管のフランジ部と前記ろ過エレメントとの間に取り付けられ、前記ろ過エレメントを前記下端位置規制部材に向かって付勢するコイルスプリングとを備え、塔本体内に設けられた目板の集水孔を介して吊り下げ支持されるフィルタ部材の組み立てに用いられる組立治具であって
多孔管を横置き状態で支持する架台と、
前記架台に横置きにした多孔管の周囲に取り付けられたろ過エレメントに対し、組立工程中、コイルスプリングのバネ力を作用させなくするために、コイルスプリングとろ過エレメントとの間に介装可能なスプリング押さえ板と、
前記スプリング押さえ板をコイルスプリングとろ過エレメントとの間に介装させている際には、ろ過エレメントを前記スプリング押さえ板に押しつける方向に押圧し、前記スプリング押さえ板を介装させずにコイルスプリングのバネ力をろ過エレメントに作用させている際には、ろ過エレメントをコイルスプリングに押し付ける方向に押圧し得る押圧手段とを具備することを特徴とする組立治具を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。まず、理解を容易にするため、図1〜図13に基づき、本発明の組立方法及び組立治具を用いて製作されるフィルタ部材の構造の一例及びこのフィルタ部材を用いたろ過装置の全体構造の一例について説明する。これらの図において、1はろ過装置の塔本体を示し、2はフィルタ部材を示す。塔本体1内には、複数の集水孔10aが形成された目板10が配設されており、この目板10を境として上部にろ過水室11が、下部にエレメント室12が形成されている。
【0012】
フィルタ部材2は、複数の集水孔10aのそれぞれに対応して、エレメント室12内に複数吊り下げ支持されている。そして、処理対象となる被処理水は、流入管13を介してエレメント室12内に流入し、流入した被処理水は塔下部(鏡板)にあたることにより塔下部がバッフルプレートの役目を果たし、塔内に均一に分配されて、フィルタ部材2を通過してろ過され、ろ過水としてろ過水室11内に流入した後、流出管14から次工程へ送られる。
【0013】
フィルタ部材2は、図2に示したように、軸部材である多孔管21と、この多孔管21の周囲に装着されるろ過エレメント22とを有して構成されている。多孔管21は、図3に示したように、例えばステンレスから形成され、周面に多数の小穴21aが形成されており、その長さ方向に沿って複数本、例えば、2本のろ過エレメント22を支持可能な長さを有している(図2参照)。
【0014】
なお、多孔管21において、目板10に吊り下げた際に下端側となる端部には端壁部材21bが固着されており、この端壁部材21bに下部ボルト21cが外方に突出するように固着されている。また、目板10に吊り下げた際に上端側となる端部から所定長さ下端方向に寄った位置には、その外周にフランジ21dが溶接されている。フランジ21dは、多孔管21を目板10の集水孔10aに下方から挿入した際、該フランジ21dが目板10の下面に当接し、ろ過水室11側への多孔管21の突出量を規制して一定にするものである。従って、フランジ21dの溶接位置は、多孔管21を集水孔10aに挿通した際に、該集水孔10aを貫通した上で、ろ過水室11側で、集水孔10aからの脱落を防止するロックナット21eを締結し得る位置となる(図2及び図4参照)。
【0015】
ろ過エレメント22は、図7に示したように、円筒形のコア23の周囲に、ろ材として、例えばろ過膜24をプリーツ状に折り畳んだ状態で略筒状に配設すると共に、その外周をポリプロピレン製のネット部材25で被覆したプリーツ型フィルタが用いられる。このろ過エレメント22の各端部には、ろ過膜を保持するための略環状のエンド部材26が配設されており、また、コア23の各端部23a,23bが外方に突出しており、上記の多孔管21は、このコア23を貫通して配設される。
【0016】
このろ過エレメントは、従来、超純水製造装置などで用いられる小型のろ過装置において目板に形成した集水孔に、Oリングなどのシール部材を介して直接連結するために用いられているものであり、コア23の端部23a,23bがエンド部材26から突出しているため、目板の集水孔に直接取り付ける場合には便利であるが、上記した復水浄化系に用いられるろ過装置のように、ろ過エレメント22を複数連結して使用する場合には、逆に、この突出しているコア23の端部23a,23bが邪魔となり連結しにくい。しかしながら、本発明が適用されるフィルタ部材2においては、後述のコアソケット27〜29を用いることにより、コア23の端部23a,23bに予め設けられているシール部材を生かし、復水浄化系のろ過装置で従来用いられていたコアの端部が突出していないタイプのろ過エレメント同士を連結する際に必要であった両者間のシール機構を簡素化できることに着目し、このコア23の端部23a,23bが突出しているタイプのろ過エレメント22を使用したものである。
【0017】
すなわち、上側に配置されるろ過エレメント22におけるコア23の上端側の端部23aには、図5に示したように、シール部材としてのOリング23cを介在させた上で、上部コアソケット27を装着し、下側に配置されるろ過エレメント22におけるコア23の下端側の端部23bには、図6に示したように、中央部に多孔管21の下部ボルト21cが挿通される挿通孔を有する下部コアソケット28をシール部材としてのOリング23cを介在させた上で装着している。また、上側に配置されたろ過エレメント22の下端側の端部23bと下側に配置されたろ過エレメント22の上端側の端部23aとの間には、図2に示したように、それぞれOリング(図示せず)を介在させた上で、両者間を密閉的に接続する連結用コアソケット29を装着している。
【0018】
ここで、上部コアソケット27は、より詳しくは、図8及び図9に示したように、全体として断面略カップ状に形成され、筒部27aと筒状絞り部27bとを有し、かつ両者が一体的に成形されている。筒部27aは、エンド部材26から突出している上記のコア23の端部23aの周面にOリング23cを介して嵌合可能な大きさで形成されている(図5参照)。筒部27aの一端部には、該筒部27aの軸心に向かって突出するように形成された環状端壁27cが形成されている。そして、この環状端壁27cの内周縁から、筒部27aと反対方向に突出するように上記の筒状絞り部27bが形成されている。筒状絞り部27bは、軸部材である多孔管21の外径以上である一方、前記筒部27aよりも小さな内径で形成されている。
【0019】
このように、上部コアソケット27は、筒部27aに筒状絞り部27bを一体的に成形して、両者間に環状端壁27cを設けている。この結果、全てを同じ径の筒形に形成した場合と比較すると、同じ厚みであっても高い強度が得られる。
【0020】
筒状絞り部27bの先端には、補強のために形成した厚肉部27eが形成され、該厚肉部27eの内周面にはシール部材としての環状のOリング27dが装着されている。このOリング27dは、多孔管21の周囲に密着可能な内径で形成されており、これにより、筒状絞り部27bと多孔管21との隙間をシールすることができる。
【0021】
下部コアソケット28は、図10及び図11に示したように、上記した上部コアソケット27と同様の筒部28aと筒状絞り部28bとを有し、さらにそれらの間に環状端壁28cが形成されている。また、筒状絞り部28bの先端には、略中央部に多孔管21の下部ボルト21cが挿通される挿通孔28dが形成された環状底板28eが溶接により一体的に取り付けられている。下部コアソケット28は、筒部28aをコア23の下側の端部23bの周面にOリング23cを介して嵌合されるが、この際、多孔管21の下部ボルト21cは、環状底板28eの挿通孔28dに挿通されて下方に突出される(図6参照)。但し、該挿通孔28dからの未処理水のリークを防止するため、環状底板28eを挟んだ下部ボルト21cの周囲には、封止用ガスケット28f,28gが装填されている。
【0022】
下部ボルト21cにおける下部コアソケット28の下側には、ろ過エレメント22の下端位置を規制する下端位置規制部材としての下部ナット30がワッシャ30aを介して配設される(図2及び図6参照)。もちろん、この下部ナット30は、ろ過エレメント22の下方への移動を防止できるものであればよく、かかる機能を果たせる限り、その配設数は何ら限定されるものではない。
【0023】
また、下部ナット30の下側において、下部ボルト21cをフラットバー31に形成された連結孔に挿通することにより、該フラットバー31に係合させており、フラットバー31の下部ボルト21cからの離脱を防止すると共に、上記の下部ナット30と共にろ過エレメント22の下端位置を規制する機能も担う2つのロックナット32,33を螺合させている。なお、フラットバー31とは、格子状に形成され、前後左右に所定間隔ごとに上記連結孔が穿設された構造を有しており、塔本体1内に多数配置されるフィルタ部材2における多孔管21の下部ボルト21c同士を連結して、隣接するフィルタ部材2同士の間隔を一定に保つ役割を果たすものである。
【0024】
連結用コアソケット29は、略カップ状に形成される上記の上部コアソケット27あるいは下部コアソケット28を、筒状絞り部側を対峙させて2つ連接したような形状を有している。すなわち、この連結用コアソケット29は、図12及び図13に示したように、まず、上側に配置されたろ過エレメント22の下端側の端部23bと、下側に配置されたろ過エレメント22の上端側の端部23aとをそれぞれ嵌合可能な大きさで形成された2つの筒部29a,29bを有する。また、各筒部29a,29bの内端部には、軸心方向に突出させた環状端壁29c,29dをそれぞれ有する。そして、この2つの環状端壁29c,29dの内周縁間に、軸部材である多孔管21の外径以上である一方、筒部29a,29bよりも小さな内径で形成された筒状絞り部29eが形成されている。なお、各筒部29a,29b、各環状端壁29c,29d及び筒状絞り部29eは、一体的に成形されており、上部コアソケット27及び下部コアソケット28と同様に、単なる筒形に形成した場合と比較して、同じ厚みで高い強度を得られる構造となっている。このため、各筒部29a,29bに各コア23の端部23a,23bを圧入する際の力に対し、より薄い厚みのもので、それに耐えるのに十分な強度を得ることができる。
【0025】
筒部29a,29bには、それぞれ、一方のろ過エレメント22のコア23における下端側の端部23bと、他方のろ過エレメント22のコア23における上端側の端部23aとが、該各端部23a,23bの周囲に配設されたシール部材であるOリング23cを介して嵌合されるが、各筒部29a,29bにおける環状端壁29c,29dから周壁端面29f,29gまでの長さが略同じであることが好ましい。これにより、各端部23a,23bの各筒部29a,29bへの挿入長さを等しくすることができる。
【0026】
すなわち、環状端壁29c,29dを形成することは、上記のように連結用コアソケット29自体の強度を高くするのに寄与すると共に、隣接するコア23における対向する各端部23a,23bの挿入長さを等しくする機能も果たすものである。このような環状端壁29c,29dを有しない場合には、各筒部29a,29b内に対向方向から挿入される各端部23a,23bの挿入長さを等しくすることが困難となり、仮に、一方の挿入長さが短い場合には、目板10に取り付ける際にぐらつきが発生したり、そのまま取り付けた場合には、処理時に大きく振動し、未処理水のリークが発生するおそれがでてくる。
【0027】
また、環状端壁29c,29d間に形成される筒状絞り部29eは、上記のように、多孔管21の外径以上である一方、筒部29a,29bよりも小さな内径で形成されていればよいが、多孔管21の外径よりも僅かに大きい程度の径であることが好ましい。これにより、装着時に多孔管21がガイドとなって連結用コアソケット29の筒部29a,29bを容易に、各ろ過エレメント22のコア23の端部23a,23bに嵌合することができ、なおかつ、ろ過エレメント22を多孔管21に対して偏りなく、ほぼ平行に装着することができる。
【0028】
なお、上記した上部コアソケット27、下部コアソケット28及び連結用コアソケット29は、いずれも、Oリングが装着されたコア23の端部23a,23bが各筒部27a,28a,29a,29bに所定の力で圧入されるものであるため、強度の関係上、それらを構成する素材としては金属材料が好ましく、また、防錆性の点からステンレスから形成することがより好ましい。また、成形手段は任意であるが、例えば、冷間プレス加工により成形することができる。なお、連結用コアソケット29を製作する際には、プレス加工のみで成形するのは困難であるため、例えば、環状底板28eを除いて下部コアソケット28と全く同じ形状のものをプレス加工により2つ形成し、その筒状絞り部の先端同士を突き合わせて溶接することにより一体的に成形することができる。
【0029】
また、本発明が適用されるフィルタ部材2をろ過装置1に配設するに当たっては、図4に示したように、多孔管21の目板10の下面に当接するフランジ21dと、上記のろ過エレメント22の上端側のコア端部23aに装着される上部コアソケット27との間であって、多孔管21回りにバネ部材としてのコイルスプリング40が配設される。
【0030】
このコイルスプリング40は、上端がフランジ21dに当接し、下端が上部コアソケット27に当接しており、常態において、2本のろ過エレメント22を含む上部コアソケット27から下部コアソケット28までの部位の全てを、下端位置規制部材である下部ナット30に押し付けるように弾発付勢する。すなわち、各ろ過エレメント22を下端位置規制部材である下部ナット30に向かって常時付勢するように機能する。これにより、ろ過エレメント22の製作許容誤差、及び通水初期に生じるろ過エレメント22の収縮に伴って、各コア用ソケット27〜29とろ過エレメント22との間などに、隙間が生じるこを防止することができ、ろ過エレメント22を通過しない未処理水が生じることを防止できる。
【0031】
次に、上記したフィルタ部材2を組み立てるための本発明の一の実施形態に係る組立治具100の構造を図14〜図16に基づき説明する。この組立治具100は、脚部110を備え、所定の高さで略水平に設置される架台120を有する。架台120は、中央部に位置する所定長さの架台本体部120aと、この架台本体部120aの両端を支持するため、一方の端部に設けられる幅広の第1の架台プレート120bと、他端の端部に設けられる幅広の第2の架台プレート120cとを備えている。架台本体部120aには、開放端を上向きにして配置される断面略コ字状の長尺部材からなり、その両側壁により、多孔管21の周囲に装着された略円筒形のろ過エレメント22を支持し、長尺な多孔管21を横置き状態で支持可能な構造となっている。なお、両側壁は、図15(c)に示したように、ろ過エレメント22の保護のため、合成樹脂やゴム等からなるクッション材120eにより被覆されている。また、第1の架台プレート120bには、多孔管21の一端側を支持する支持機構130が設けられ、第2の架台プレート120cには、多孔管21の他端側においてコアソケット27〜29を嵌合させるためにコアソケット28を押圧する押圧機構140が設けられている。
【0032】
支持機構130は、図14及び図15に示したように、略U字状の切り欠き部131aを備え(特に、図15(d)参照)、この切り欠き部131aの開口側を上向きにして第1の架台プレート120bの外側端部に固定配設される支持板131と、この支持板131よりも内側(架台本体部120a寄り)に、着脱可能に設けられるスプリング押さえ板132とを有している。スプリング押さえ板132も、図15(b)に示したように、支持板131と同様に、略U字状の切り欠き部132aを備えているが、スプリング押さえ板132は、切り欠き部132aの開口側を下向きにして配置するように形成されており、このようにして配置した際に、切り欠き部132a及び上記支持板131の切り欠き部131aに共に多孔管21が挿通されるように、各切り欠き部132a,131aの溝の深さが設定されている。
【0033】
スプリング押さえ板132には、幅方向両端に、同じ方向に向かって突出する固定板132b,132cが設けられており、図15(a)に示したように全体として平面視で略コ字状に形成されている。固定板132b,132cの端縁が支持板131の表面に当接するように配設することにより、支持板131とスプリング押さえ板132との間隔が保持される。なお、スプリング押さえ板132には取っ手部133が取り付けられており、この取っ手部133を把持して第1の架台プレート120bに、着脱することができる構成となっている。
【0034】
押圧機構140は、図14及び図16に示したように、第2の架台プレート120c上に、ジャッキ支持板141が設けられている。第2の架台プレート120cとジャッキ支持板141には、図16(a),(c),(d)に示したように、それぞれ、幅方向両側付近に、前後方向に伸びる長孔120d,141aが形成されており、各長孔120d,141aを位置合わせして、ボルト(図示せず)を挿通させると共に、これにナットを螺合し、このボルトをガイド軸としてジャッキ支持板141の第2の架台プレート120cに対する固定位置をスライド調整可能となっている。
【0035】
ジャッキ支持板141には、図16(f)に示したように、上端縁から切り欠かれた浅い略U字状の切り欠き部141aが形成されており、この切り欠き部141aに、押圧手段である油圧式のジャッキ150のシリンダ151の先端が載せられて保持される。そして、使用するジャッキ150の大きさに合わせて、ジャッキ支持板141を前後にスライド調整した上で、ボルト、ナットを用いて適切な位置で第2の架台プレート120cに固定する。
【0036】
また、第2の架台プレート120cの外側端部には、押圧手段であるジャッキ150のシリンダ151の基部が固定されるジャッキ取付板142が設けられ、ジャッキ150のラム152は、架台本体部120aの長手方向に沿って、すなわち、第1の架台プレート120bに離設する方向に対して伸縮するように設けられる。ジャッキ150のシリンダ151から突出するラム152には、図16(a),(b),(g)に示したように、略三角形状のラム連結プレート160が取り付けられていると共に、各角部付近に配置された間隔保持アングル材161を介し、該ラム連結プレート160に所定間隔をおいて同じく略三角形状に加工された押圧プレート162が配設されている。
【0037】
押圧プレート162の略中央部には、図16(h)に示したように、多孔管21に設けられる下部ボルト21c及び該下部ボルト21cに螺合されて下端位置規制部材として機能する下部ナット30が挿通される貫通穴162aが形成されている。多孔管21の下部ボルトをこの貫通穴162aに挿通した上で、ラム152を伸長させることにより、押圧プレート162により、多孔管21の周囲に配設されるろ過エレメント22を第1の架台プレート120b方向に押し付け、下端位置規制部材を所定の位置に装着することを可能とする。
【0038】
次に、上記した取付治具100を用いたフィルタ部材の組立方法に係る実施形態について図17〜図19を用いて説明する。まず、取付治具100に設置する前に、図17(a)に示したように、塔本体1内に吊り下げ支持した際に下端側となる多孔管21の他端コイルスプリング40のコイル部内に挿入し、コイルスプリング40がフランジ21dに当接するように、コイルスプリング40を多孔管21に取り付ける。次に、図17(b)に示したように、塔本体1内に吊り下げ支持した際に上側に配置される一方のろ過エレメント22のコア23において、上側に位置することになる端部23a上部コアソケット27の筒部27a手で押し込める範囲で挿入し、上部コアソケット27を端部23aに取り付ける。同様に、該ろ過エレメント22のコア23の下側に配置されることになる端部23b連結用コアソケット29の一方の筒部29a、同じく手で押し込める範囲で挿入し、連結用コアソケット29を端部23bに取り付ける
【0039】
コア23の各端部23a,23bに、上部コアソケット27及び連結用コアソケット29を上記のようにして保持させたろ過エレメント22内に、図17(c)に示したように、多孔管21挿入する。さらに、図17(d)に示したように、塔本体1内に吊り下げ支持した際に下側に配置される他方のろ過エレメント22内に多孔管21挿入する。この際、該他方のろ過エレメント22において上側に配置されることになるコア23の端部23aが、連結用コアソケット29の他方の筒部29bに軽く挿入されるまで押し込む。
【0040】
図18(a)に示したように、上記のようにして多孔管21の周囲にろ過エレメント22を配置したフィルタ部材2を取付治具100に横置き状態に載置する。この際、多孔管21のフランジ21dが支持板131の内側面に当接するように、該多孔管21の一端を切り欠き部131a上に位置させて、架台本体部120aの両側壁のクッション材120eにろ過エレメント22の外面を当接させて支持する。
【0041】
次に、図18(b)に示したように、スプリング押さえ板132を、その切り欠き部132aを下向きにして該切り欠き部132a内に多孔管21が収容されるように、コイルスプリング40と上部コアソケット27との間に取り付ける(図15(b)参照)。これにより、ろ過エレメント22を多孔管21の一端方向に押圧しても、コイルスプリング40のバネ力が機能しないことになる。そして、他方のろ過エレメント22の下側に位置することになるコア23の端部23b、下部コアソケット28の筒部28a多孔管21の他端側から手で押し込める範囲で挿入する。
【0042】
次に、図18(c)に示したように、押圧機構140を構成する押圧プレート162の貫通穴162aに、多孔管21の下部ボルト21cが挿通されるように位置決めし、しかる後、押圧手段であるジャッキ150を、ラム152がシリンダ151から伸長する方向に動作させ、押圧プレート162により下部コアソケット28を押圧する。このとき、下部ボルト21cが下部コアソケット28から所定長突出するまで、例えば、図19(a)に示したように、突出量x1が約30mmとなるまでラム152を伸長させて押圧する。これにより、上部コアソケット27の筒部27a、連結用コアソケット29の筒部29a,29b及び下部コアソケット28の筒部28aが、各ろ過エレメント22の各コア23の端部23a,23bに強固に嵌合されることになる。そして、図19(b)に示したように押圧プレート162で下部コアソケット28を押圧したままの状態で、貫通穴162aから突出している下部ボルト21cに、封止用ガスケット28gを取り付けた後、下端位置規制部材である下部ナット30をワッシャ30aを介して取り付ける。
【0043】
次に、図18(d)に示したように、ジャッキ150のラム152を所定量縮めて押圧力を解除し、スプリング押さえ板132を第1の架台プレート120bから取り外す。これにより、コイルスプリング40のバネ力が上部コアソケット27に作用する。次に、図18(e)に示したように、コイルスプリング40のこのバネ力を利かせながら、再び、ジャッキ150のラム152を伸長させて、コイルスプリング40方向に、下部ボルト21cの下部コアソケット28からの突出量が予め設定した所定量(図19(c)のx2)となるまで押圧し、下部ナット30を当該位置まで締め込み、ジャッキ150のラム152を短縮させて押圧力を解除する。
【0044】
本実施形態の組立方法によれば、各コアソケット27〜29をろ過エレメント22のコア23の各端部23a,23bに嵌合させる際には、スプリング押さえ板132によってコイルスプリングのバネ力が機能しないようにして押圧手段であるジャッキ150により、スプリング押さえ板132の配置方向に押圧することができる。このため、各コアソケット27〜29をろ過エレメント22のコア23の各端部23a,23bに確実に嵌合させることができる。その一方、各コアソケット27〜29をコア23の各端部23a,23bに嵌合させた後は、スプリング押さえ板132を取り外してコイルスプリング40のバネを利かしながら押し込むことができるため、下端位置規制部材である下部ナット30を予定の装着位置に確実に取り付けることができる。
【0045】
なお、押圧手段としては、ろ過エレメント22を所定の押圧力で押圧できる限り、これに限定されるものではないが、油圧式のジャッキ150のように一定に圧力を加えることができるものが好ましく、一定に圧力を加えることにより、より確実に上記部材類を嵌合させることができる。また、上記した説明では、ろ過エレメント22を多孔管21に対して直列に2本設けているが、3本以上のタイプや1本のみ用いるタイプにおいても本発明を適用可能であることはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、コイルスプリングのバネ力を作用させずにコアソケットをろ過エレメントに対して押圧して両者を嵌合させることができる一方で、コアソケットを嵌合させた後は、コイルスプリングのバネ力を利かせた状態でコアソケットを押圧できる構成である。従って、コアの端部がエンド部材から突出しているタイプのカートリッジ型のろ過エレメントを用いる一方で、コイルスプリングによって下端位置規制部材に押し付けることができる構造としたフィルタ部材を、簡易な構成で、コアの端部とコアソケットとを確実に嵌合して組み立てることができる。この結果、かかるタイプのろ過エレメントにおいても、ろ過エレメントの製造許容誤差及び通水時の収縮量を吸収するコイルスプリングの機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立方法及び組立治具を用いて製作されるフィルタ部材を用いたろ過装置の全体構造の一例を示す図である。
【図2】本発明の組立方法及び組立治具を用いて製作されるフィルタ部材の一例を示す図である。
【図3】上記フィルタ部材で用いた多孔管を示す図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】図4のC部拡大図である。
【図6】図2のB部拡大図である。
【図7】上記フィルタ部材で用いたろ過エレメントの一部を示す斜視図である。
【図8】上記フィルタ部材で用いた上部コアソケットの一例を示す斜視図である。
【図9】上記フィルタ部材で用いた上部コアソケットの一例を示す断面図である。
【図10】上記フィルタ部材で用いた下部コアソケットの一例を示す斜視図である。
【図11】上記フィルタ部材で用いた下部コアソケットの一例を示す断面図である。
【図12】上記フィルタ部材で用いた連結用コアソケットの一例を示す斜視図である。
【図13】上記フィルタ部材で用いた連結用コアソケットの一例を説明するための断面図である。
【図14】本発明の一の実施形態に係る組立治具を説明するための平面図である。
【図15】上記実施形態に係る組立治具の支持機構を示す図であり、(a)は図14のD部拡大図、(b)は(a)のF−F矢視図、(c)は(a)のG−G矢視図、(d)は図14のH−H矢視図である。
【図16】上記実施形態に係る組立治具の押圧機構を示す図であり、(a)は図14のE部拡大図、(b)は(a)のI−I矢視図、(c)は第2の架台プレートの平面図、(d)はジャッキ支持板の平面図、(e)は(a)のJ−J矢視図、(f)はジャッキ支持板の背面図、(g)はジャッキの側面図、(h)は押圧部材の正面図である。
【図17】本発明の一の実施形態に係る組立方法の一部の工程を示す図である。
【図18】上記実施形態に係る組立方法の他の工程を示す図である。
【図19】(a)は図18(c)のK部拡大図、(b)は図18(d)のL部拡大図、(c)は図18(e)のM部拡大図である。
【符号の説明】
1 塔本体
10 目板
10a 集水孔
11 ろ過水室
12 エレメント室
2 フィルタ部材
21 多孔管
22 ろ過エレメント
27 上部コアソケット
28 下部コアソケット
29 連結用コアソケット
30 下部ナット
40 コイルスプリング
100 組立治具
120 架台
130 支持機構
132 スプリング押さえ板
140 押圧機構
150 ジャッキ
162 押圧プレート

Claims (3)

  1. 塔本体内に設けられた目板の集水孔を介して吊り下げ支持されるフィルタ部材の組立方法であって、
    一端付近にフランジ部を有する多孔管を所定長のコイルスプリングのコイル部内に挿入し、前記コイルスプリングが前記フランジ部に当接するように前記コイルスプリングを前記多孔管に取り付ける工程と、
    前記多孔管を略円筒状に形成されたカートリッジ型のろ過エレメント内にさらに挿入し、前記ろ過エレメントを前記多孔管に取り付ける工程と、
    スプリング押さえ板により、前記コイルスプリングのバネ力が前記ろ過エレメントに作用しないようにした後、前記ろ過エレメントを前記スプリング押さえ板に押し付ける方向に押圧し、前記ろ過エレメントから突出するコアの端部を前記多孔管の周囲に配置したコアソケットに嵌合させるとともに、前記多孔管の他端側に下端位置規制部材を取り付ける工程と、
    前記スプリング押さえ板を除去し前記ろ過エレメントを前記下端位置規制部材に向かって弾発付勢する前記コイルスプリングのバネ力を利かしながら、このバネ力に抗して前記ろ過エレメントを前記コイルスプリングに押し付ける方向押圧し、前記下端位置規制部材を所定の取付位置に配置する工程とを具備することを特徴とするフィルタ部材の組立方法。
  2. 前記ろ過エレメントを前記多孔管に取り付ける工程において、前記多孔管に、複数の前記ろ過エレメントが連結用のコアソケットを介して直列に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のフィルタ部材の組立方法。
  3. 一端付近にフランジ部を有する多孔管と、前記多孔管の周囲に取り付けられる、略円筒状に形成されたカートリッジ型のろ過エレメントと、前記ろ過エレメントの下端位置を規制するために、前記多孔管の他端側に取り付けられる下端位置規制部材と、前記多孔管のフランジ部と前記ろ過エレメントとの間に取り付けられ、前記ろ過エレメントを前記下端位置規制部材に向かって付勢するコイルスプリングとを備え、塔本体内に設けられた目板の集水孔を介して吊り下げ支持されるフィルタ部材の組み立てに用いられる組立治具であって
    多孔管を横置き状態で支持する架台と、
    前記架台に横置きにした多孔管の周囲に取り付けられたろ過エレメントに対し、組立工程中コイルスプリングのバネ力を作用させなくするために、コイルスプリングとろ過エレメントとの間に介装可能なスプリング押さえ板と、
    前記スプリング押さえ板をコイルスプリングとろ過エレメントとの間に介装させている際には、ろ過エレメントを前記スプリング押さえ板に押しつける方向に押圧し、前記スプリング押さえ板を介装させずにコイルスプリングのバネ力をろ過エレメントに作用させている際には、ろ過エレメントをコイルスプリングに押し付ける方向に押圧し得る押圧手段とを具備することを特徴とする組立治具。
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