JPH11169448A - 液状放散剤放散体 - Google Patents

液状放散剤放散体

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JPH11169448A
JPH11169448A JP9345481A JP34548197A JPH11169448A JP H11169448 A JPH11169448 A JP H11169448A JP 9345481 A JP9345481 A JP 9345481A JP 34548197 A JP34548197 A JP 34548197A JP H11169448 A JPH11169448 A JP H11169448A
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JP
Japan
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liquid
diffusing agent
dispersant
liquid dispersant
liquid diffusing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9345481A
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English (en)
Inventor
Tadashi Uwakawa
決 宇和川
Yoji Fujimori
洋治 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状放散剤の吸収性及び放散性が優れた液状
放散剤放散体を提供する。 【解決手段】 液状放散剤と該液状放散剤を吸収し放散
する液状放散剤吸収体とからなる液状放散剤放散体であ
って、該液体放散剤吸収体が吸水性樹脂及び塩化ビニル
系重合体から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状放散剤放散体
に関し、さらに詳しくは液状放散剤を吸液し、吸液した
液状放散剤を空気中に放散する液状放散剤放散体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液状放散剤を吸液させ空気中に揮
散させるようになされたもので、かつ、その後の形状の
変化を楽しむことができる放散体として、寒天、ゼラチ
ン等の担体が用いられている。しかしながら、このよう
な放散体において、液状放散剤の放散量は、担体の表面
積が大きくなる程大きくなる、つまり担体が収容される
容器の開口部面積によって決定されるため、放散量を大
きくするためには大きな開口部面積を有する容器を使用
する必要があった。
【0003】上記の問題点を解決するために、例えば特
開昭53−107430号公報には、液状放散剤放散体
として粒径の小さな担体を使用することによって、液状
放散剤放散体の表面積を相対的に大きくした芳香性組成
物が開示されている。
【0004】しかしながら、液状放散剤の表面積を相対
的に大きくするために、余りに粒径の小さい担体を使用
すると、担体間の空隙が殆どなくなり、空気の流通が悪
くなるため、液状放散剤の放散量が小さくなるという問
題点があった。また、液状放散剤の粒径が小さくなる
と、液状放散剤を収納する容器の転倒や傾きによって、
容器に入れられた液状放散剤が容器開口部から漏れだす
恐れがあった。
【0005】このような問題点を解決する手段として、
例えば特開昭59−120653号公報には、高吸水性
樹脂を軟質樹脂又はゴムの中に分散させたシート状成形
体を液状放散剤放散体として使用する方法が家事されて
いる。しかしながら、この方法は、液状放散剤の放散部
分がシート状成形体の表面に限定されるため、放散量を
多くするためには、シート状成形体の表面積を大きくす
る必要があり、そのため大きな容器を使用しなければな
らなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液状
放散剤の吸収性及び放散性が優れた液状放散剤放散体を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液状放散剤放散
体は、液状放散剤と該液状放散剤を吸収し放散する液状
放散剤吸収体とからなる液状放散剤放散体であって、該
液体放散剤吸収体が、ポリアクリル酸塩架橋体、澱粉−
アクリル酸共重合体及びポリビニルアルコール−アクリ
ル酸共重合体から選ばれる1種以上の吸水性樹脂、なら
びに、エチレン系共重合体エラストマー又は塩化ビニル
系共重合体エラストマーのいずれかよりなるバインダー
樹脂から形成されている。
【0008】上記液状放散剤としては、揮散性を有する
液体であれば特に制限はなく、例えば、芳香、消臭、殺
虫、抗菌の機能を有する揮散性の液体が用いられる。こ
れらの液状放散剤は、単一の機能を有するものに制限さ
れず、複数の機能を兼ね備えるものであってもよい。
【0009】上記液状放散剤が芳香機能を有するもので
あれば、例えば、ポリオキシエチレンステアレート等の
界面活性剤の存在下で、水に溶解したものが用いられ
る。
【0010】上記液体放散剤吸収体は、吸水性樹脂及び
エチレン系共重合体エラストマー又は塩化ビニル系共重
合体エラストマーから形成され、具体的には、例えば、
吸水性樹脂と上記エラストマーとを混練することによっ
て得ることができる。
【0011】上記吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸
塩架橋体、澱粉−アクリル酸共重合体及びポリビニルア
ルコール−アクリル酸共重合体が挙げられ、これらは単
独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記エラストマーは、吸水性樹脂を結合するためのバイ
ンダー樹脂として用いられる。
【0012】上記液体放散剤吸収体の形状は、特に限定
されず、粒状物であってもと棒状物であってもよい。液
体放散剤吸収体の形状が、例えば、粒状物の場合は粒径
5〜15mmが好ましい。粒径が5mm未満では、液体
放散剤吸収体間の空隙が殆どなくなり、空気の流通が悪
くなるため、液状放散剤の放散量が小さくなる。また、
粒径が15mmを超えると、相対的に表面積が小さくな
るため液状放散剤の放散量が小さくなる。
【0013】上記液体放散剤吸収体は、通常の成形法に
よって任意の形状に成形でき、顔料や染料を混合するこ
とによって任意の色に着色可能である。液体放散剤吸収
体が粒状物又は棒状体の場合は、吸水性樹脂及びバイン
ダー成分の混練物をプレス成形することによって得るこ
とができる。上記液体放散剤吸収体が棒状体の場合は、
少なくとも一方の端部に突起部が設けられたものであっ
てもよい。
【0014】上記液体放散剤吸収体は、図1及び2に示
したように、通常、液状放散剤を充填した開口部を有す
る容器内に設置して使用される。上記容器内に設置され
た液体放散剤吸収体は液状放散剤を吸収し、徐々に空気
中に放散することによって、芳香、消臭、殺虫、抗菌等
の効果を発現する。
【0015】上記液体放散剤吸収体は、液状放散剤を吸
収して膨潤することによって、形状が大きくなり容器内
でからみ合うため、容器が転倒した際に液状放散剤の漏
れを防止できる。また、上記液体放散剤吸収体は、吸収
した液状放散剤の量によって形状が変化するので、形状
の大小によって応用製品の寿命を肉眼によって知ること
ができる。
【0016】尚、図3(イ)〜(ハ)のように、突起物
を有する棒状物とすることにより、からみ合う度合いが
強まり、容器を逆さにしても液状放散剤が容器内に保持
される。
【0017】上記容器の材質は、液状放散剤に悪影響を
及ぼさず、液状放散剤の残料が視認可能なものであれ
ば、特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ガラス等が好適に用いられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明する。
【0019】(実施例1〜5)架橋ポリアクリル酸塩
(三洋化成工業社製「ST−610」)100重量部、
及び、ポリ塩化ビニル共重合体エラストマー100重量
部をロール混練して混合した後、得られた混合物をプレ
ス成形によって、表1及び2に示した粒径を有する球状
物からなる液体放散剤吸収体を得た。次いで、PETを
ブロー成形した円筒状(口径60mm)の容器に、上記
液体放散剤吸収体、消臭剤(日本化成社製「S15」、
植物抽出成分)とイオン交換水とを、重量比4:5:1
00となるように入れ、室温下で液体放散剤吸収体に消
臭剤を十分に吸収させて、脱臭力試験試料を作製した。
【0020】(比較例1)液体放散剤吸収体を使用せず
に、PETをブロー成形した円筒状(口径60mm)の
容器に、消臭剤(日本化成社製「S15」、植物抽出成
分)とイオン交換水とが重量比5:100となるように
入れ、室温下で放置したものを脱臭力試験試料として使
用した。
【0021】(比較例2)架橋ポリアクリル酸塩とポリ
塩化ビニル共重合体エラストマーとの混練物に代えて、
架橋ポリアクリル酸塩単体を液体放散剤吸収体として使
用し、この液体放散剤吸収体、消臭剤(日本化成社製
「S15」、植物抽出成分)とイオン交換水とが、重量
比4:5:100となるように入れ、室温下で液体放散
剤吸収体に消臭剤を十分に吸収させて、脱臭力試験試料
を作製した。
【0022】上記実施例及び比較例で得られた脱臭力試
験試料について、下記の性能評価を行い、その結果を表
1及び2に示した。 (1)硫化水素脱臭力試験 容積20リットルのポリプロピレン製密封容器内に硫化
水素を揮散させ、容器内の硫化水素濃度を40ppm
(初期濃度:C0)に調整した。次いで、得られた脱臭力
試験試料を容器内に配置して密封した後、所定時間経過
後に容器内の硫化水素濃度(C1)を測定し、次の式から
硫化水素の残存率(%)を算出した。 硫化水素の残存率(%)=(C1 /C0)×100
【0023】(2)アンモニア脱臭力試験 硫化水素に代えてアンモニアを使用し、アンモニアの初
期濃度を200ppmに調整したこと以外は、(1)と
同様にしてアンモニアの残存率を算出した。
【0024】上記脱臭力試験において、残存率が小さい
ものほど脱臭力が優れる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】(実施例6〜8)架橋ポリアクリル酸塩
(三洋化成工業社製「ST−610」)100重量部、
及び、ポリ塩化ビニルエラストマー100重量部をロー
ル混練して混合した後、混合物をプレス成形によって、
表3及び4に示したサイズの棒状体からなる液体放散剤
吸収体を得た。この液体放散剤吸収体を使用して実施例
1と同様の脱臭力試験試料を作製した後、実施例1と同
様の、硫化水素及びアンモニア脱臭力試験を実施し、硫
化水素及びアンモニアの残存率を表3及び4に示した。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】本発明の液体放散剤吸収体は、上述の構
成であり、液状放散剤の吸収量及び放散量が優れる。ま
た、液体放散剤吸収体は、任意の形状に成形でき、液体
放散剤の吸収量によって形状が変化するので、これを応
用した製品の寿命を肉眼で判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器内で液体放散剤吸収体(球状物)に液体放
散剤を吸収させた状態を示す模式図である。
【図2】容器内で液体放散剤吸収体(棒状物)に液体放
散剤を吸収させた状態を示す模式図である。
【図3】図3(イ)〜(ハ)は、液体放散剤吸収体が突
起部を有する棒状物である場合の例を示す模式図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状放散剤と該液状放散剤を吸収し放散
    する液状放散剤吸収体とからなる液状放散剤放散体であ
    って、該液体放散剤吸収体が、ポリアクリル酸塩架橋
    体、澱粉−アクリル酸共重合体及びポリビニルアルコー
    ル−アクリル酸共重合体から選ばれる1種以上の吸水性
    樹脂、ならびに、エチレン系共重合体エラストマー又は
    塩化ビニル系共重合体エラストマーのいずれかよりなる
    バインダー樹脂から形成されていることを特徴とする液
    状放散剤放散体。
  2. 【請求項2】 液体放散剤吸収体の吸液前の形状が、粒
    径5〜15mmの粒状物であることを特徴とする請求項
    1記載の液状放散剤放散体。
  3. 【請求項3】 液体放散剤吸収体の吸液前の形状が、棒
    状物であることを特徴とする請求項1記載の液状放散剤
    放散体。
  4. 【請求項4】 液体放散剤吸収体の吸液前の形状が、突
    起部を有する棒状物であることを特徴とする請求項1記
    載の液状放散剤放散体。
JP9345481A 1997-12-15 1997-12-15 液状放散剤放散体 Pending JPH11169448A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043403A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Ribero:Kk 空気清浄剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008043403A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Ribero:Kk 空気清浄剤

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