JPH11169323A

JPH11169323A - 電気掃除機用吸込み補助具

Info

Publication number: JPH11169323A
Application number: JP36294197A
Authority: JP
Inventors: Masaji Iwahashi; 正次岩橋
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-12-11
Filing date: 1997-12-11
Publication date: 1999-06-29

Abstract

(57)【要約】【課題】柔らかい布団等の表面を吸塵する場合に、従
来の電機掃除機に装備された標準吸込み具に対して、靴
のように履かせて使用でき、不要な場合には簡単に取り
外すことのできる吸込み補助具を提供する。【解決手段】電機掃除機の吸込み具Ａを着脱自在に受
け入れるための、上面が開口した収納部２を有し、略平
らな底面６に吸気口３を備えた補助具本体１と、周面の
一部が吸気口３から突出した状態で且つその軸芯が補助
具本体１の走行方向に対して直角となるように前記吸気
口３に回転自在に配置された複数のローラー４…と、電
機掃除機の吸込み具Ａを補助具本体の収納部２に挿入し
たときに吸込み具Ａと補助具本体１とが係合してその抜
脱を阻止する解除機能付き係合片５とからなる電機掃除
機用吸込み補助具の構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機の吸込
み具に履かせて使用される吸込み補助具に関するもの
で、殊に、柔らかい表面を有する布団や毛布、カーペッ
ト等を掃除するのに適した吸込み補助具に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、布団や毛布等の柔らかい表面を掃
除するための吸込み具として、外周下部に吸気口を設け
た円筒状の吸込み具本体に多数の吸込み孔を有する回転
体を設け、移動によって回転する回転体の吸込み孔から
前記吸気口を介してゴミを吸引し、電気掃除機本体に集
塵するようにしたものが、例えば特開平７−１１６０８
９号、特開平７−１１６０９０号、特開昭５４−１５８
０６８号等で知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の吸込み具にあっては回転体が円筒体で形成され、
この円筒状の回転体が吸込み具本体を軸として回転する
構造となっているため、回転体の形態が断面真円形でし
か作ることができなかった。従って回転体の被掃除物に
対する接地面が円弧の一部に限られて吸引エリアが小さ
く、吸塵効率が非常に悪いといった問題点があった。

【０００４】このような問題点を解決するため、本発明
者は先に、回転体の被掃除物に対する接地面が面接触で
接触できるようにして充分な吸引エリアを確保した吸込
み具を特開平９−２１５６３９号で提案した。これによ
れば、柔らかい表面体に対して効率よく吸塵することが
可能となったが、しかしながら一般の吸込み具に比べコ
スト高になると共に、その使用目的が柔らかい表面体の
吸塵用に限定されて通常の掃除に対しては効率が悪く、
その都度スタンダードタイプの吸込み具と取り替えなけ
ればならないといった課題を残していた。

【０００５】そこで本発明は、従来の電気掃除機に装備
された平面略長方形の標準吸込み具に対して、必要に応
じて靴のように履かせて使用でき、不要な場合には簡単
に取り外すことのできる吸込み補助具を簡単な構造で且
つ低コストで提供することにより上記先行技術が内包す
る課題の解決を図った。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる電気掃除機の吸込み補助具の第１の構成にあ
っては、電気掃除機の吸込み具Ａを着脱自在に受け入れ
るための、上面が開口した収納部２を有し、略平らな底
面６に吸気口３を備えた補助具本体１と、周面の一部が
吸気口３から突出した状態で且つその軸芯が補助具本体
１の走行方向に対して直角となるように前記吸気口３に
回転自在に配置された複数のローラー４…と、電気掃除
機の吸込み具Ａが本体の収納部２に挿入したときに吸込
み具Ａと補助具本体１とが係合してその抜脱を阻止する
解除機能付き係合片５とによって構成した。

【０００７】第２の構成は、電気掃除機の吸込み具Ａを
着脱自在に連結するための、上面が開口した収納部２を
有し、略平らな底面６に吸気口３を備えた補助具本体１
と、周面の一部が吸気口３から突出した状態で且つその
軸芯が補助具本体１の走行方向に対して直角となるよう
に前記吸気口３に回転自在に配置された複数のローラー
４…と、電気掃除機の吸込み具Ａが本体の収納部２に挿
入したときに吸込み具Ａと補助具本体１とを連結する解
除自在の連結具５Ａとによって構成したものである。

【０００８】このような構成とすることによって、必要
に応じて従来の電気掃除機の平面視略長方形をなす吸込
み具Ａに靴を履かすように、または靴を連結するよう
に、本発明の吸込み補助具を取り付けて使用することに
より、柔らかい布団等の表面を効率よく吸塵することが
できると共に、通常の床面等を掃除するときは、この吸
込み補助具を取り外せば通常の吸込み具として使用する
ことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】前記吸込み補助具の収納部２は、
前記第１の構成のものにあっては、既存の電気掃除機の
平面略長方形の吸込み具Ａがうまく嵌まるような形態で
構成することが必要である。しかし現在では吸込み具が
規格化されていないので、各家電メーカーの吸込み具の
外形態の寸法に合わせて数種製作することが必要であろ
う。また各家電メーカーの電気掃除機のパイプに取り付
けられる標準吸込み具を製作しておき、この吸込み具に
合わせて吸込み補助具を作成するようにしてもよい。ま
た、第２の構成のものにあっては、連結具５Ａの構造
は、収納部２の上面が平坦状のものであってもよい。

【００１０】吸込み補助具の収納部２に電気掃除機の吸
込み具Ａを挿入したときに両者を係合連結する係合片５
は吸込み補助具側に設けておくのが好ましいが、吸込み
具Ａ側に予め組み込んで形成してもよいことは勿論であ
る。

【００１１】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１〜図５は本発明に係る吸込み補助具の第１の実
施例を示すものであって、符号１で補助具本体を示す。
この補助具本体１は合成樹脂材によって分割成型された
上部ボデイ１ａと下部ボデイ１ｂとからなり、ビス２３
によって連結結合されており、平面視長方形状に形成さ
れている。また、この補助具本体１は、電気掃除機の平
面略長方形の吸込み具Ａを着脱自在に受け入れるため
の、上面が開口した収納部２を有し、略平らな底面６に
吸気口３を備えている。尚、前記収納部２は、既存の電
気掃除機の吸込み具Ａがガタツキなく収まるような形態
で構成されている。また前記吸気口３には、周面の一部
が吸気口３から突出した状態で、且つその軸芯が補助具
本体１の走行方向に対して直角となるように複数のロー
ラー４…が回転自在に配設されている。

【００１２】本実施例では、図１並びに図５に示すよう
に、三つのローラーユニット１０…により前記ローラー
４…が組成されている。この夫々のローラーユニット１
０は、左右の側板７，７からピン８…を突出させて、こ
のピン８…に筒状のローラー４…を回転自在に挿入する
ことによって組成されている。また側板７，７の外側面
に段部９が設けられ、この段部９が下部ボデイ１ｂに形
成した横桟１１の受棚１２に受け止められ、側板７，７
の上面が上部ボデイ１ａの下面で押さえられ、これによ
りローラーユニットが上下ボデイの間で安定保持されて
いる。

【００１３】また、電気掃除機の吸込み具Ａを本体の収
納部２に挿入したときに吸込み具Ａの背面の窪み部１２
に弾力的に係合してその抜脱を阻止する係合片５が補助
具本体１の上端後部に設けられている。この実施例で
は、前記係合片５は板バネ材によって形成され、上端部
分が後方に向かって緩やかに傾斜して吸込み具Ａを上方
から押し下げるだけでスムースに収納部２に滑り込ませ
ることができるように形成されている。またこの傾斜し
た上端部分５ａが係合を解除するときの解除操作部を兼
ねている。尚、上記実施例では前記係合片５が板バネで
形成したが、図６に示すようなループスプリング１３、
若しくは図７で示すようなコイルスプリング１４によっ
て枢軸１５を支点として係合方向に付勢するように形成
することも可能である。この図７の場合、係合片５の下
端部分５ｂをコイルスプリング１４に抗してプッシュす
ることにより係合解除を行うこともできる。また、この
係合片５は、上部ボデイ１ａと一体のものとし、ボデイ
形成素材の弾性変形を利用するものとしてもよい。

【００１４】前記係合片５が係合する吸込み具Ａの窪み
部１２は吸込み具Ａを製造する家電メーカーの機種によ
ってその形状や位置が異なることがある。従って、各機
種に合わせて、収納部２の形態同様に、係合片５の位置
やその形状を変える必要があろう。

【００１５】上記のごとく構成された吸込み補助具は、
図３に示すように、補助具本体１の収納部２に、従来の
電気掃除機の平面視略長方形をなす吸込み具Ａを挿入し
て布団や毛布、カーテン等の表面を吸塵するのに使用さ
れる。柔らかい毛布や布団表面に補助具本体１の底面６
を押しつけて走行させると、ローラー４…が摩擦力によ
って回動して、吸気口３からゴミやダニが掃除機本体に
吸引される。この場合、ローラー４…の回動によって布
団表面が吸気口３に引き込まれたり、纏わり付いたりす
ることがない。又、ローラー４…を設けた補助具本体１
の底面６が略平らに形成されているから被掃除物に対す
る接地面が面接触で接触させることが可能となり、これ
により充分な吸引エリアを確保して効率よく埃やダニを
吸引することのできる。また、通常の床面等を掃除する
ときは吸込み補助具を取り外せば通常の吸込み具として
使用することができる。

【００１６】また、本発明では前記係合片５を図８に示
すように電気掃除機の吸込み具Ａ側に設けることも可能
である。この実施例では、係合片５はその先端の係合部
５ｃが吸込み具Ａの背面から出没できるように吸込み具
Ａのボデイに組み込まれ、常時スプリング１６によって
突出方向に付勢されている。係合片先端の係合部５ｃは
斜面を下向きにしたラチェット歯状の形態をなし、これ
により、吸込み具Ａを上方から押し下げるだけで係合片
先端が吸込み補助具の上縁に当接して後退し、吸込み具
Ａを収納部２に挿入したときに係合片先端が吸込み補助
具に形成した係入凹部１７に係合するように構成されて
いる。更に、吸込み具Ａのボデイに設けた解除レバー１
８を下方に押して枢軸１９を支点として回動させること
により、解除レバー１８の他端部が揺動して係合片５を
後退させ、その係合を解除するように形成されている。

【００１７】更に、本発明では、図９並びに図１０に示
すように、吸込み補助具のボデイ、例えば上部ボデイ１
ａに内外に通じる通気口２０を設けてスライド調整弁２
１でその開度を調整できるように形成してもよい。これ
により、吸込み補助具の吸気口３における空気量を調整
することができる。尚、図に示すように、スライド調整
弁２１にも通気口２２を設けてもよい。

【００１８】また、補助具本体１と電気掃除機の吸込み
具Ａとを連結する手段としては、前記各実施例に示した
もののようにワンタッチ式の着脱ができるもののみに限
らず、図１２及び図１３に示したように、補助具本体１
に吸込み具Ａを締付け固定する連結具５Ａ、ここでは面
状ファスナーを使用したバンド状のもので締め付け固定
する連結具を示してある。図１２のものは前後方向に設
けたバンドにより、図１３では前方に設けたバンドによ
り連結する構造として示してある。この場合、上部ボデ
イ１ａの上面は略平坦で、吸込み具Ａの位置合わせがで
きる程度の嵌合部が形成されていれば足りる。また、締
付けバンドは面状ファスナーに代わる金具形式のものや
バックル形式のものとしてもよい。

【００１９】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではない。例えば前記したローラ
ユニット１０の数や、ローラー４の本数、若しくはロー
ラー４…の補助具本体１への取り付け手段等は適宜変更
して実施することができる。またローラー４…の形態
も、例えば図１１に示すように大径部分と小径部分が交
互に連続した形状の異形ローラー４または異形パイプで
形成してもよい。また、算盤玉のような単体を列状に配
置形成したものでもよい。その他本発明ではその構成要
件を備え、かつ前記の目的を達成し、下記の効果を有す
る範囲において適宜に改変して実施することができるも
のである。

【００２０】

【発明の効果】本発明の吸込み補助具は上記の如く構成
したものであるから、従来の電気掃除機に装備された平
面略長方形の吸込み具に対して、靴のように履かせて使
用することにより、布団や毛布、カーテン等の柔らかい
表面を、生地が吸気口に引き込まれたり、纏わりついた
りすることなく効率よく吸塵することができると共に、
通常の床面等を掃除するときには吸込み補助具を取り外
すことにより通常の吸込み具として使用することができ
て便利である。また吸込み補助具の着脱が簡単で手間を
要せず、構造も簡単で複雑な運動機構を有しないから故
障がなく、且つ低コストで製作でき、さらに加えて、ロ
ーラー群を設けた補助具本体の底面が略平らに形成され
ているから被掃除物に対する接地面が面接触で接触させ
ることが可能となり、これにより充分な吸引エリアを確
保して効率よく埃やダニを吸引することのできるといっ
た顕著な効果がある。

【００２１】また、第２の構成の吸込み補助具は、ロッ
ク構造に代えて解除自在の連結具としたものであるか
ら、着脱がワンタッチ式に比して面倒であるが構造が簡
単であり、補助具の形状に制限がない点で既製の吸込み
具の形状に合わせた形状とし易く、製造が容易にできる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る吸込み補助具の一実施例を示す分
解斜視図。

【図２】上記吸込み補助具の断面図。

【図３】上記吸込み補助具に電気掃除機の吸込み具を挿
入するときの断面図。

【図４】上記吸込み補助具に電気掃除機の吸込み具を挿
入した状態を示す断面図。

【図５】本発明の吸込み補助具におけるローラーユニッ
トの拡大分解斜視図。

【図６】本発明の吸込み補助具における係合片の他の実
施例を示す断面図。

【図７】上記係合片の更に他の実施例を示す断面図。

【図８】上記係合片を電気掃除機の吸込み具に設けた実
施例を示す断面図。

【図９】本発明の吸込み補助具に吸引エアー調整用の通
気口を設けた実施例を示す斜視図。

【図１０】上記吸引エアー調整用の通気口における調整
弁の斜視図。

【図１１】本発明の吸込み補助具におけるローラーの他
の実施形態を示す図５同様に斜視図。

【図１２】別実施例の補助具本体の上部ボデイを示す斜
視図。

【図１３】更に別実施例を示す図４相当部分の断面図。

【符号の説明】

１補助具本体１ａ補助具本体の上部ボデイ１ｂ補助具本体の下部ボデイ２収納部３吸気口４ローラー５係合片５Ａ連結具Ａ電気掃除機の吸込み具２０通気口２１調整弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電気掃除機の吸込み具(A)を着脱自在に
受け入れるための、上面が開口した収納部(2)を有し、
略平らな底面(6)に吸気口(3)を備えた補助具本体(1)
と、周面の一部が吸気口(3)から突出した状態で且つそ
の軸芯が補助具本体(1)の走行方向に対して直交するよ
うに前記吸気口(3)に回転自在に配置された複数のロー
ラー(4)…と、電気掃除機の吸込み具(A)を補助具本体の
収納部(2)に挿入したときに吸込み具(A)と補助具本体
(1)とが係合してその抜脱を阻止する解除機能付き係合
片(5)とからなる電気掃除機用吸込み補助具。
【請求項２】前記補助具本体(2)に内外に通じる吸引
エアー調整用の通気口(20)が設けられ、該通気口(20)に
その開度を調整する調整弁(21)が組み込まれている請求
項１に記載の電気掃除機用吸込み補助具。
【請求項３】前記係合片(5)が補助具本体(1)に設けら
れている請求項１又は２に記載の電気掃除機用吸込み補
助具。
【請求項４】前記係合片(5)が電気掃除機の吸込み具
(A)に設けられている請求項１又は２に記載の電気掃除
機用吸込み補助具。
【請求項５】電気掃除機の吸込み具(A)を着脱自在に
連絡するための、上面が開口した収納部(2)を有し、略
平らな底面(6)に吸気口(3)を備えた補助具本体(1)と、
周面の一部が吸気口(3)から突出した状態で且つその軸
芯が補助具本体(1)の走行方向に対して直交するように
前記吸気口(3)に回転自在に配置された複数のローラー
(4)…と、電気掃除機の吸込み具(A)を補助具本体(1)の
上部に嵌合したときに吸込み具(A)と補助具本体(1)とを
連結する解除自在の連結具(5A)とからなる電気掃除機用
吸込み補助具。