JPH11169279A - 通水性を有する敷物及びその製造法 - Google Patents

通水性を有する敷物及びその製造法

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JPH11169279A
JPH11169279A JP34269897A JP34269897A JPH11169279A JP H11169279 A JPH11169279 A JP H11169279A JP 34269897 A JP34269897 A JP 34269897A JP 34269897 A JP34269897 A JP 34269897A JP H11169279 A JPH11169279 A JP H11169279A
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JP
Japan
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backing sheet
pile
base cloth
rug
holes
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JP34269897A
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English (en)
Inventor
Eitaku Mitsuyama
永澤 光山
Nagatada Mitsuyama
永忠 光山
Naoko Yuhara
直子 湯原
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KOEI CHEMICAL KOGYOSHO KK
Original Assignee
KOEI CHEMICAL KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製のバッキングシートにのみ穴を開
けた敷物を提供することと共に、簡易な設備で合成樹脂
製のパッキングシートにのみ穴を開けた敷物を製造する
方法を提供することである。 【解決手段】 パイル2を形成した基布3、及び基布3
の裏面に接合される合成樹脂製のバッキングシート4か
ら構成される敷物1において、バッキングシート4は所
定数の穴を有し、この所定数の穴を有するバッキングシ
ート4を基布3に接合させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通水性を有する
敷物に関し、詳しくは、バッキングシートとして合成樹
脂製シートを用いる場合において、通水性を確保した敷
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に敷物は、パイルを形成した基布、
及び上記基布の裏面に接合されるバッキングシートから
構成されている。このバッキングシートは、パイルを固
定するために用いられ、合成樹脂製ものが多く使用され
ている。
【0003】この合成樹脂製のバッキングシートは、通
水性に欠けるため、このバッキングシートを使用した敷
物の上に水が溜まった場合、水が逃げにくい。また、通
気性も悪いため、この敷物と床面との間の湿度が高くな
りやすく、かびが発生しやすい。
【0004】これらを防ぐため、合成樹脂製のバッキン
グシートを用いた敷物を製造した後、バッキングシート
に電気ゴテ等で熱を加えて穴を開ける方法が行われてい
る。
【0005】さらに、製造された敷物を打ち抜くことに
よって、穴を設ける方法も知られている。
【0006】また、網にゾル状の物質を塗布し、パイル
を形成した基布を接合させ、その後に上記ゾル状の物質
をゲル化させて除去する方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気ゴ
テ等で熱を加えてバッキングシートに穴を開ける方法
は、バッキングシートに穴を開けると同時に基布及びパ
イルにも熱を加えるので、基布やパイルの材質によって
は、バッキングシートのみならず、敷物全体として穴が
開く場合が生ずる。さらに、打ち抜き法は、敷物全体と
して穴があけられる。これらの場合、敷物の表面からそ
の穴が見えてしまう。
【0008】また、ゾル状物質を使用する方法は、ゾル
物質の塗布、ゲル化、ゲル化物の除去等の工程が必要と
なり、設備が増大する。
【0009】そこで、この発明の課題は、合成樹脂製の
バッキングシートにのみ穴を開けた敷物を提供すること
と共に、簡易な設備で合成樹脂製のバッキングシートに
のみ穴を開けた敷物を製造する方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この通水性を有する敷物にかかる発明は、パイルを
形成した基布、及び上記基布の裏面に接合される合成樹
脂製のバッキングシートから構成される敷物において、
上記バッキングシートは所定数の穴を有し、この所定数
の穴を有するバッキングシートを上記基布に接合させて
なる。
【0011】また、通水性を有する敷物の製造方法にか
かる発明は、押出成形機より押し出され、ガラス転移点
より高温状態にある合成樹脂製バッキングシートに、加
圧空気をエアノズルから間欠的に噴射して、上記バッキ
ングシートに穴を設け、次いで、この合成樹脂製バッキ
ングシートにパイルを支持した基布の裏面を沿わせて一
緒に圧延することにより、上記バッキング材と上記基布
とを接合してなる。
【0012】押出成形機より押し出された状態のバッキ
ングシートは、シート状にあるもののガラス転移点より
高温状態にある。このため、次の工程の圧延ローラでの
圧延工程で冷却され、シート状が維持される。ガラス転
移点より高温状態にあるバッキングシートに加圧空気を
噴射すると、このバッキングシートに容易に穴を開ける
ことができる。この開けられた穴は、流動性をある程度
有する周囲の樹脂により閉塞される方向に進行するが、
閉塞される前に前述の圧延工程に入れば、冷却されて穴
は保持される。
【0013】また、穴の開いた状態でガラス転移点より
高温のバッキングシートをパイルを支持した基布と沿わ
せるので、圧延工程でこれらを密着させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この発明にかかる敷物1は、図1
又は図2に示すように、パイル2を形成した基布3、及
び基布3の裏面に接合される合成樹脂製のバッキングシ
ート4から構成される。
【0015】上記パイル2は、図3に示すように、パイ
ル用繊維を基布3に植え込むことにより得られる。この
パイル用繊維は、綿繊維や羊毛繊維等の天然繊維、アク
リル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の合成
繊維のいずれも用いることができる。このパイル用繊維
を基布3に植え込む方法は、任意の方法を採用すること
ができる。例えば、基布にミシン針でパイルを刺し込む
タフテッド、基布3の表面にパイル用繊維を重ね合わ
せ、多数の針で突き刺すニードルパンチの方法等があげ
られる。上記のようにしてパイル用繊維を基布3に植え
込んだままでは、パイル用繊維は基布3から抜けやすい
ため、基布3の裏面に合成樹脂等でコーティングして接
着層6を設けて、パイル用繊維と基布3を一体化させ
る。この敷物1の場合、バッキングシート4を、後に基
布3の裏面に接合させるので、この段階でパイル用繊維
と基布3との確実な一体化が図られる。このため、接着
層6は、パイル用繊維と基布3との仮止めの役目を果た
せば十分である。このため、接着層6は薄いものでよ
く、通気性や通水性を遮るような完全な層ではなく、パ
イル用繊維と基布3とを接合できるものであればよい。
【0016】上記のタフテッドにより植え込むと、得ら
れるパイル2はループ状となる。このまま使用すれば、
ループパイルを有する敷物1となり、パイル2のループ
部分をカットすれば、カットパイルを有する敷物1とな
る。また、ニードルパンチにより植え込むと、パイル用
繊維が絡み合うため、フェルト状の敷物1が得られる。
【0017】上記基布3は、パイル用繊維を支持するも
のであり、織布であっても、不織布であってもよい。ま
た、基布3を構成する繊維の材質は、特に限定されるも
のではなく、用途にしたがって、任意の天然繊維や合成
繊維を使用することができる。
【0018】上記バッキングシート4は、パイル2を基
布3の裏面から固定するためのものであり、合成樹脂か
らなる。この合成樹脂は特に限定されないが、熱可塑性
樹脂を用いれば、そのガラス転移点より高温状態で基布
3と接触させることにより、熱可塑性樹脂が基布3に浸
み込んで基布3とバッキングシート4を一体化させるこ
とができるので好ましい。熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩ビ、
熱可塑性エラストマー等やこれらの混合物があげられ
る。
【0019】上記バッキングシート4は、図2に示すよ
うに、穴5を有する。この穴5は、バッキングシート4
の所定面積内に所定数設けられる。設けられる穴5の数
は、特に限定されるものでなく、敷物1上に水がかかっ
たとき、水が容易に穴から敷物1の下方へ移動できる程
度であればよい。また、バッキングシート4は、パイル
2を定着させる役目を果たすので、穴5の数が多すぎる
とパイル2がほぐれ易くなる。このため、設けられる穴
5の数は、パイル2が安定的に保持できる程度であれば
よい。また、所定数の穴5の位置は、特に限定されるも
のではないが、一定間隔を開けて設ければ、通水効果を
あげることができて好ましい。
【0020】このバッキングシート4は、図3に示すよ
うに、基布3と接合する面と反対側の面が水平面を有し
ていてもよいが、図4に示すように、凹凸を設けてもよ
い。このようにすれば、穴5から床面7に落ちた水等が
流れ出ることができて好ましい。
【0021】次に、この敷物1の製造方法を説明する。
まず、任意の方法でパイル用繊維を基布3に植え込み、
接着層6で仮止めして、パイル2を支持した基布11
(以下、「パイル植込み基布」と称する。)を製造す
る。
【0022】また、図5に示すように、押出成形機12
の先端に取り付けたTダイ13よりバッキングシート4
を押し出す。押し出されたばかりのバッキングシート4
は、そのガラス転移点より高温の状態にあり、変形等は
容易である。
【0023】このバッキングシート4に、エアコンプレ
ッサ14で圧縮した加圧空気をエアノズル15から噴射
する。このとき、バッキングシート4は、ガラス転移点
より高温の状態にあるので、加圧空気はバッキングシー
ト4を貫通し、穴を開けることができる。このエアノズ
ル15を、Tダイ13からバッキングシート4が押し出
される方向と直角方向に1列又は数列に複数個、所定間
隔を開けて並べれば、所定間隔を有する穴を複数個、同
時に開けることができる。また、所定時間をあけて間欠
的に加圧空気を噴射させれば、バッキングシート4が押
し出される方向に所定間隔を開けて穴を設けることがで
きる。
【0024】加圧空気の圧力は、特に限定されないが、
一般のエアコンプレッサーを用いることが好ましいこと
から、一般のコンプレッサーで可能な圧力とするのが好
ましい。また、開けられる穴の径は、次工程の圧延工程
までに、穴が閉塞せず、かつ、得られる敷物1のパイル
2のほつれが生じない径が好ましい。このような径と
は、エアノズル15の径、空気圧等によって調整するこ
とができる。
【0025】次いで、このバッキングシート4にパイル
植込み基布11の裏面、すなわち、パイル植込み基布1
1の接着層6側の面を沿わせて一緒に圧延ローラ16、
16’間に通して圧延する。ガラス転移点より高温でバ
ッキングシート4をパイル植込み基布11に沿わせるの
で、バッキングシート4の樹脂がパイル植込み基布11
内に浸み込み易く、これらは接合される。また、圧延ロ
ーラ16、16’間に通して圧延することによって厚さ
が調節されると共に、冷却が行われる。
【0026】圧延によって、バッキングシート4は少し
延伸されるので、得られる敷物1の穴5は楕円状にな
る。
【0027】上記バッキングシート4と直接接する圧延
ローラ16’のローラ面に凹凸を設けなければ、図3に
示すように、バッキングシート4のパイル植込基布11
がある面と反対側の面が平面状となる。また、上記圧延
ローラ16’のローラ面に凹凸を設ける、すなわち、圧
延ローラ16’をエンボスロール又は彫刻ロールとする
と、図4に示すように、バッキングシート4のパイル植
込基布11がある面と反対側の面に凹凸を設けることが
できる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、加圧空気でガラス転
移点より高温の状態のバッキングシートに穴を開けるの
で、容易にかつ簡便な装置でバッキングシートに穴を開
けられる。
【0029】また、穴を開けたバッキングシートを、ガ
ラス転移点より高温の状態でパイル植込み基布に沿わせ
るので、穴を開けた状態で容易にこれらを接合させるこ
とができる。
【0030】さらに、敷物の表面のパイルは穴が開けら
れたり、傷ついたりしないので、表面上の見栄えが良好
である。
【0031】さらにまた、バッキングシートに穴が開い
ているので、通水性や通気性が良好となり、敷物自体や
敷物と床面との間にかび等が生えるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる敷物の例を示す斜視図
【図2】図1に記載の敷物を裏面から示した斜視図
【図3】図1の断面図
【図4】この発明にかかる敷物の他の例を示す断面図
【図5】図1に記載の敷物を製造する方法を示す斜視図
【符号の説明】
1 敷物 2 パイル 3 基布 4 バッキングシート 5 穴 6 接着層 7 床面 11 パイル植込み基布 12 押出成形機 13 Tダイ 14 エアコンプレッサ 15 エアノズル 16、16’ 圧延ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイルを形成した基布、及び上記基布の
    裏面に接合される合成樹脂製のバッキングシートから構
    成される敷物において、 上記バッキングシートは所定数の穴を有し、この所定数
    の穴を有するバッキングシートを上記基布に接合させて
    なる通水性を有する敷物。
  2. 【請求項2】 押出成形機より押し出され、ガラス転移
    点より高温状態にある合成樹脂製バッキングシートに、
    加圧空気をエアノズルから間欠的に噴射して、上記バッ
    キングシートに穴を設け、次いで、この合成樹脂製バッ
    キングシートにパイルを支持した基布の裏面を沿わせて
    一緒に圧延することにより、上記バッキング材と上記基
    布とを接合する通水性を有する敷物の製造方法。
JP34269897A 1997-12-12 1997-12-12 通水性を有する敷物及びその製造法 Pending JPH11169279A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103211471A (zh) * 2012-09-17 2013-07-24 南通华银毛绒制品有限公司 一种具有透气性结构的复合地毯
CN114086403A (zh) * 2021-11-16 2022-02-25 江苏纵横优仪人造草坪有限公司 人造草坪的制备方法

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