JPH1116802A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH1116802A
JPH1116802A JP16266597A JP16266597A JPH1116802A JP H1116802 A JPH1116802 A JP H1116802A JP 16266597 A JP16266597 A JP 16266597A JP 16266597 A JP16266597 A JP 16266597A JP H1116802 A JPH1116802 A JP H1116802A
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mask
exposure
atmosphere
gas
oxygen
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Takayuki Iwamatsu
孝行 岩松
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光光の照射に起因する位相シフトマスクの
位相シフタ材料の光学定数変化を抑制することができ、
露光精度の向上をはかる。 【解決手段】 所望のパターンが形成されたハーフトー
ン型位相シフトマスク8にArFレーザ光を照射し、マ
スク8のパターンをウェハ15上に転写する投影露光装
置において、マスク8を大気中とは隔離したマスク収容
部20に設置し、このマスク収容部20を酸素を含む窒
素雰囲気に保持し、かつ全ガス圧に対する酸素分圧を5
%に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体産業で用い
られるリソグラフィ技術に係わり、特に位相シフトマス
クを配置した雰囲気の制御を行った露光方法及び露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェハ等の試料上に微細パ
ターンを形成するには、露光用マスクのパターンを光学
的に転写する技術が用いられている。露光用マスクとし
ては、解像度を向上させるために、パターンの一部に露
光光の位相をシフトするための位相シフタを形成した位
相シフトマスクが注目されている。
【0003】一般に、露光時に露光用マスクは大気雰囲
気中(組成:窒素80%程度、酸素20%程度)で使用
される。このとき、ArFレーザ照射によりマスク材料
は酸化等の組成及び結合状態変化を起こし、露光波長で
のマスク材料の光学定数が変化する。特に位相シフトマ
スクでは、位相シフタ材料の露光波長での透過率・位相
差が所望値からずれてしまうために、焦点深度の劣化等
の露光特性の劣化が問題となる。
【0004】例えば、ハーフトーン型位相シフトマスク
に用いられるハーフトーン膜(位相シフタ材料)は、露
光時のArFエキシマレーザ光照射により組成・結合状
態変動に起因する光学定数変化を起こす。このように、
露光時に透過率・位相差が所望値からずれてしまうため
に、焦点深度の劣化等の問題を引き起こす。この様子
を、図4に示しておく。図から、ハーフトーン膜として
のSiNxy 膜は、ArFレーザ光の照射量が増える
に伴い透過率が上昇している。
【0005】上記の原因である組成・結合状態の変化を
位相シフタ材料であるSiNxy膜について調べる
と、図5(a)に示すように、ArFレーザ照射前後で
のFT−IR差スペクトルよりSi−O結合が増加して
いることから、ArFレーザ照射に伴うSiNxy
の酸化が主な原因と考えられる。そして、前記のSi−
O結合の増加により光学定数が変化するために、位相シ
フトマスクでは特に露光波長での透過率・位相差が所望
値よりずれてしまい、これに伴い焦点深度の劣化等の問
題を生じる。
【0006】また、図5(b)に示すように、他の位相
シフタ材料であるMoSiOxy膜についても同様
に、ArFレーザ照射前後でのFT−IR差スペクトル
よりSi−O結合の増加が見られており、これに起因す
る光学定数変化が問題となっていた。
【0007】具体的には、波長193nmでのSi,S
34 ,SiO2 の光学定数は図6のように示され、
ArFレーザ照射によりSiからSiO2 への変化が大
気雰囲気(酸素濃度20%付近)で起こることで屈折率
が増加し、消衰係数が減少する。一方、真空中或いは酸
素濃度が非常に少ない場合、若しくはYAGレーザ等で
高出力で照射した場合には、Si34 からSiが析出
する反応が起こることが知られている(1996年春季
応用物理学会:27p-zv-11 等)。そして、この反応では
屈折率が減少し、消衰係数が増加する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、露光
用マスク、特にSiを含む位相シフタを有する位相シフ
トマスクにおいては、露光光の照射により位相シフタ材
料の光学定数が変化し、これが露光精度を低下させる要
因となっていた。
【0009】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、露光光の照射に起因す
る位相シフタ材料の光学定数変化を抑制することがで
き、露光精度の向上をはかり得る露光方法及び露光装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、所望のパターン
が形成され、かつ一部に露光光の位相をシフトするため
の位相シフタを有する位相シフトマスクに露光光を照射
し、該マスクのパターンを試料上に転写する露光方法に
おいて、前記マスクを大気中とは隔離した雰囲気に配置
し、該雰囲気中のガス濃度を制御することにより、前記
露光光の照射による前記マスクの位相シフタ構成材料の
光学定数変化を抑制することを特徴とする。
【0011】また本発明は、所望のパターンが形成さ
れ、かつ一部に露光光の位相をシフトするための位相シ
フタを有する位相シフトマスクに露光光を照射し、該マ
スクのパターンを試料上に転写する露光装置において、
前記マスクを大気中とは隔離した所定のガス雰囲気に設
置するためのマスク収容部と、このマスク収容部内のガ
ス雰囲気を制御する手段とを設けてなることを特徴とす
る。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) マスクを配置した雰囲気は、酸素を含む、希ガス,
窒素ガス,或いはこれらの混合ガス雰囲気であること。 (2) 雰囲気中の全ガス圧に占める酸素の分圧を、20%
より小さく設定したこと。 (3) 雰囲気中の全ガス圧に占める酸素の分圧を、5%近
傍に設定したこと。
【0013】(4) マスクは、位相シフタ材料としてSi
を含む膜を用いていること。 (5) マスクは、ハーフトーン型位相シフトマスクである
こと。 (6) 酸素の代りに弗素を用い、全ガス圧に占める弗素の
分圧を最適に制御すること。
【0014】(7) マスク収容部に、露光光とは別にマス
クに対してレーザ光を照射するためにYAGレーザ又は
ArFレーザ等の光源を設けること。 (8) マスク収容部は、露光光の入射側及び出射側に透明
窓が設けられた容器からなり、該容器にはガス雰囲気を
作るためのガスを導入する手段と、ガスを排気する手段
が設けられていること。
【0015】(作用)マスクを構成する各材料には露光
光が照射されるが、この露光光照射によりマスク材料の
組成や結合状態に変化が生じる。特に、位相シフトマス
クの位相シフタ材料であるSiを含む膜は、露光光の照
射により大気中の酸素と反応してSiO2 を生成し、光
学定数の変化を招く。また、マスクを配置した領域の酸
素分圧が極めて低い場合、Si34 からSiが析出し
て光学定数の変化を招く場合もある。
【0016】そこで本発明では、マスクを配置したガス
雰囲気を最適に制御、例えば酸素の分圧を大気中よりも
低く制御することにより、上記の反応を抑えて、シフタ
材料の光学定数の変化を抑制することができる。これに
より、露光精度の向上をはかることが可能となる。
【0017】具体的には、マスク収容部において全ガス
中に占める酸素分圧を20%より小さく設定(より望ま
しくは5%近傍に設定)することにより、シフタ材料の
酸化と窒化反応のバランスをとり、これにより膜全体で
の光学定数の変化を抑えることが可能となる。これによ
り、露光時にシフタ材料の光学定数変動を抑えることが
可能となり、特に位相シフトマスクでは露光時に所望の
透過率・位相差を保つことが可能となるため、安定した
露光特性を得ることができる。
【0018】このように本発明によれば、露光時におけ
る位相シフトマスクでの露光光による位相シフタ材料で
の光学定数変化が抑制されるため、焦点深度及び露光裕
度が増加する。このため、半導体デバイス作成のための
微細パターン作成が可能となり、また歩留まりの向上も
期待できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。図1(a)は、同実施形態に係
わる投影露光装置を示す概略構成図である。図中の1は
KrF,ArFエキシマレーザ等からなるランプ(露光
光源)、2は楕円反射鏡、3は楕円反射鏡2の第2焦
点、4はインプットレンズ、5はオプチカルインテグレ
ータ(蝿の目レンズ)、6はアウトプットレンズ、7は
コリメーションレンズ、8はレチクル(露光用マス
ク)、9は均一絞りとしての開口絞り、10は光学系が
収差補正されている波長の光だけを通すための狭帯域フ
ィルタ、11,12は光路を曲げて装置の高さを低くす
るコールドミラー、13はランプハウス、14はレン
ズ,ミラー或いはその組み合わせによりレチクル8上の
パターンの像をウエハ上に投影する投影光学系、15は
ウェハ(試料)、16は投影光学系の瞳位置に挿入され
る開口数(NA)を決定する絞りである。
【0020】ここまでの基本構成は従来一般的な装置と
同様であるが、本実施形態ではこれに加えて、露光用マ
スク8を大気中とは隔離された雰囲気に配置するための
マスク収容部20を設けている。
【0021】マスク収容部20は図1(b)に示すよう
に、容器21と、この容器21の上下の開口部に設けら
れた透明窓22,23から構成されている。露光光の光
路に当たる透明窓22,23にはQZ(SiO2 )が使
用されており、照射光の吸収によるコントラストの低下
を防止している。
【0022】また、容器21には、窒素ガスの導入量を
制御するマスフローメータ24と、酸素ガスの導入量を
制御するマスフローメータ25と、真空ポンプ26とが
接続されている。そして、これらにより容器21内の雰
囲気を変化できるようになっている。なお、23a〜2
3dはバルブを示している。
【0023】この投影露光装置に用いる露光用マスクは
ハーフトーン型の位相シフトマスクであり、次のように
して形成した。まず、図2(a)に示すように、石英等
からなる透明基板201上に、Siターゲットを用いた
Ar+N2 ガス雰囲気中で反応性スパッタリング法によ
りSiNx (x=1.19)膜202を形成する。その
後、図2(b)に示すように、SiNx 膜202上にE
Bレジスト203を塗布し、さらにEB描画時に生じる
チャージアップを防止するために導電性の膜204をE
Bレジスト203上に形成する。
【0024】次いで、図2(c)に示すように、EB描
画により所望のレジストパターンを形成する。その後、
図2(d)に示すように、レジストパターンをマスクと
してSiNx 膜202を選択エッチングすることによ
り、SiNx 膜202のパターニングを行った。このエ
ッチングには、等方性ドライエッチングを用いた。次い
で、図2(e)に示すように、レジストパターンを除去
することでSiNx 位相シフトパターンを得た。
【0025】上記のマスクを用い、図1に示す投影露光
装置によりArFレーザ露光を行った。ArFレーザ露
光時は、マスク収容部20での雰囲気を大気圧でArガ
スと酸素ガス混合雰囲気とし、酸素分圧は5%とした。
このとき、位相シフトマスク材料であるSiNx 膜に対
してArFレーザが照射されることになる。
【0026】ArFレーザ照射前のSiNx (x=1.
19)膜202の膜厚は70nmであり、光学定数は波
長193nmで2.41−0.6iで、膜透過率5.5
%、位相差180.1度であった。
【0027】このマスクに対してArFレーザ露光を行
った。ArFレーザ照射3000J/cm2 後にSiN
x 膜202は酸素雰囲気によりSiNxy (x=1.
185,y=0.3)膜と変化した。このときの光学定
数は2.37−0.0602iであり、膜透過率は5.
43%、位相差は175度であった。
【0028】一方、雰囲気制御なしでは、ArFレーザ
照射によりSiNx'y'膜(x'=1.19,y'=0.
3)は光学定数が2.48−0.53iとなっており、
膜透過率7.37%、位相差189.7度となってい
た。これにより、マスク収容部20の雰囲気制御によっ
てArFレーザに対する光学特性の変化が低減されてい
ることが分る。
【0029】本実施形態記載の露光装置並びに露光方法
により得られた上記SiNx 位相シフトマスクを用い、
露光光源にArFレーザを用いてレジスト塗布(膜厚
0.5μm)したSiウェハ上に0.15μmのホール
パターンを形成したところ、寸法変動±5%まで許容し
た時に、ArFレーザ照射3000J/cm2 後でも約
1.0μmの焦点深度を得ることができた。
【0030】一方、露光時に雰囲気制御を行わなかった
マスクでは、パターン形状劣化が早く、このためArF
レーザ照射3000J/cm2 に焦点深度が0.2μm
とマスク作成時の性能を大幅に劣化させていることが分
った。これにより、露光中のマスク雰囲気制御により良
好な露光特性が得られることが示された。
【0031】ここで、SiNxy 膜にArFエキシマ
レーザを照射した時に、O2 分圧によって透過率変化量
ΔT/Tがどのように変化するかを調べた結果を、図3
に示す。O2 分圧が5%だと透過率変化量は0であり、
2 分圧が上がるに伴い透過率変化量は増加し、大気中
のO2 分圧20%では透過率変化量は約25%となっ
た。逆に、O2 分圧が下がるに伴い透過率変化量は減少
し、O2 分圧1%では透過率変化量は約−55%となっ
た。このことから、O2 分圧を5%近傍に設定すれば、
長時間のArFレーザ光の照射によっても透過率の変化
を十分に抑制できるのが分る。
【0032】このように本実施形態によれば、露光用マ
スクをマスク収容部20に配置し、収容部20内のガス
雰囲気を酸素分圧が5%の窒素雰囲気とすることによ
り、マスクの位相シフタ材料であるSiNx 膜202の
ArFレーザ光照射による光学定数変化を抑制すること
が可能となる。これにより、露光時に所望の透過率・位
相差を保つことが可能となるため、安定した露光特性を
得ることができる。
【0033】さらに、露光時に露光用マスクでの露光光
による光学定数変化が抑制されるため、焦点深度及び露
光裕度が増加する。このため、半導体デバイス作成のた
めの微細パターン作成が可能となり、また歩留まりの向
上も期待できる。
【0034】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。実施形態では、位相シフトマスクの
シフタ材料としてSiNx 膜を用いたが、これに限らず
他の材料であるAlSi,MoSi,WSi,NiS
i,AlCuSiなどの金属シリサイド膜或いはこれら
の酸化物,窒化物,炭化物,水素化物,ハロゲン化物の
単体、又はこれらの混合物を用いても同様の効果が得ら
れる。
【0035】また、実施形態では活性な元素として酸素
を用いる例を説明したが、この代りに弗素を用いてもよ
い。さらに、露光光源はArFレーザに限定されるもの
ではなく、仕様に応じて適宜変更可能である。また、導
電性膜を位相シフト膜上に形成する代りに、基板に予め
帯電防止の役割をする膜が形成されているものを用いて
も良い。
【0036】また、実施形態ではマスク配置領域の雰囲
気制御でマスク材料の光学定数の変化を抑制したが、こ
れ以外に次のような方法で光学定数の変化を抑制するこ
とが可能である。
【0037】マスク収容部に収容された露光用マスクに
対して露光光源とは別にArFレーザ又はYAGレーザ
等の光を照射するための光源を設け、そのエネルギー密
度等を調節することにより、マスク材料の酸化・弗化と
窒化反応の反応効率を最適化することができる。これに
より、雰囲気制御以外にも上記反応のバランスをとるた
めのパラメータが増えるため、より最適な状態に容易に
実現することが可能となる。
【0038】また、マスク材料に使用される元素の組成
を調整することで、酸素或いは弗素を含む雰囲気中で露
光による光学定数変化を抑制するように調整することが
できる。これにより、雰囲気制御以外にも露光での光学
定数変動を抑制するパラメータが増えるため、より最適
な状態を容易に実現することが可能となる。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、位
相シフトマスクを大気中とは隔離した雰囲気に配置し、
該雰囲気中のガス濃度を制御することによって、露光光
の照射に起因するマスク材料の光学定数変化を抑制する
ことができ、これにより露光精度の向上をはかることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる投影露光装置の概
略構成とマスク収容部の構成を示す図。
【図2】同実施形態に用いた露光用マスクの製造工程を
示す断面図。
【図3】O2 分圧に対する透過率変化量ΔT/Tの変化
を示す図。
【図4】大気雰囲気中でのSiNx 膜のArFレーザ照
射による透過率変化を示す図。
【図5】AeFレーザ照射前後でのFT−IR差スペク
トルを示す図。
【図6】波長193nmでの各材料の光学定数を示す
図。
【符号の説明】
1…ArFレーザ(露光光源) 4…インプットレンズ 5…オプチカルインテグレータ(蝿の目レンズ) 6…アウトプットレンズ 7…コリメーションレンズ 8…レチクル(露光用マスク) 10…狭帯域フィルタ 13…ランプハウス 14…投影光学系 15…ウェハ(試料) 20…マスク収容部 21…容器 23…バルブ 24,25…マスフローメータ 26…真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 528

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望のパターンが形成され、かつ一部に露
    光光の位相をシフトするための位相シフタを有する位相
    シフトマスクに露光光を照射し、該マスクのパターンを
    試料上に転写する露光方法において、 前記マスクを大気中とは隔離した雰囲気に配置し、該雰
    囲気中のガス濃度を制御することにより、前記露光光の
    照射による前記位相シフタの光学定数変化を抑制するこ
    とを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】前記マスクを配置した雰囲気は、酸素を含
    む、希ガス,窒素ガス,或いはこれらの混合ガス雰囲気
    であることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】前記雰囲気中の全ガス圧に占める酸素の分
    圧を、20%より小さく設定したことを特徴とする請求
    項2記載の露光方法。
  4. 【請求項4】前記雰囲気中の全ガス圧に占める酸素の分
    圧を、5%近傍に設定したことを特徴とする請求項2記
    載の露光方法。
  5. 【請求項5】前記マスクの位相シフタ構成材料として、
    Siを含む膜を用いることを特徴とする請求項1記載の
    露光方法。
  6. 【請求項6】前記マスクとして、ハーフトーン型位相シ
    フトマスクを用いることを特徴とする請求項1又は5記
    載の露光方法。
  7. 【請求項7】所望のパターンが形成され、かつ一部に露
    光光の位相をシフトするための位相シフタを有する位相
    シフトマスクに露光光を照射し、該マスクのパターンを
    試料上に転写する露光装置において、 前記マスクを大気中とは隔離した所定のガス雰囲気に設
    置するためのマスク収容部と、このマスク収容部内のガ
    ス雰囲気を制御する手段とを設けてなることを特徴とす
    る露光装置。
  8. 【請求項8】前記マスク収容部内のガス雰囲気は、酸素
    を含む、希ガス,窒素ガス,或いはこれらの混合ガス雰
    囲気であることを特徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】前記雰囲気中の全ガス圧に占める酸素の分
    圧を、20%より小さく設定してなることを特徴とする
    請求項8記載の露光装置。
  10. 【請求項10】前記マスク収容部は、露光光の入射側及
    び出射側に透明窓が設けられた容器からなり、該容器に
    は前記ガス雰囲気を作るためのガスを導入する手段と、
    ガスを排気する手段が設けられていることを特徴とする
    請求項7記載の露光装置。
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