JPH11167959A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH11167959A
JPH11167959A JP9335601A JP33560197A JPH11167959A JP H11167959 A JPH11167959 A JP H11167959A JP 9335601 A JP9335601 A JP 9335601A JP 33560197 A JP33560197 A JP 33560197A JP H11167959 A JPH11167959 A JP H11167959A
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comb
pattern
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signal transmission
circuit board
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裕一 安斎
Hideo Soan
秀夫 宗安
Yuichi Seshimo
雄一 瀬下
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの増加を防ぎ、プリント基板の小型化
にも役立ち、十分な耐久性、信頼性を持ちつつ電気的不
平衡を補償することにより、漏話特性を向上できるコネ
クタを提供する。 【解決手段】 信号を入力するための複数の入力端11
3〜120と、その信号を出力するための複数の出力端
104〜111と、それら入出力端113〜120,1
04〜111を電気的に接続する信号伝送線103,1
21〜123とを有するプリント基板30を設けたコネ
クタにおいて、上記信号伝送線103,121〜123
を、容量性結合を生じさせる機能を付与する少なくとも
一組の櫛状パターン101で形成し、かつそれらの櫛状
パターン101が互い違いに絶縁を取りながら噛み合わ
さるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置同士を配
線ケーブルで接続するためのコネクタに係り、特に情報
配線システムにおける漏話特性を改善するためのコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークシステム全体の効率、性能
は、ルータ、ハブといった通信機器の性能のみならず、
通信機器や端末などを接続する全ての配線ケーブルやコ
ネクタ等を統合化する情報配線システムの伝送特性にも
深く関わっている。
【0003】すなわち、ネットワークシステム全体の効
率、性能を向上させるためには、年々飛躍的に向上する
通信機器の性能だけでなく、情報配線システムの伝達性
能の向上も重要なファクタとなっている。
【0004】情報配線システムは、通常、10年以上の
長期にわたるライフサイクルを持つ。通信機器としての
LAN機器の性能が向上し、LAN機器の入れ替えが行
われた場合でも、情報配線システムを同時に入れ替える
ことはあまりない。これは、元来、情報配線システム
は、先行配線により、予め、配線を敷設しておき、LA
N機器のアップグレードや端末の配置の変更等による配
線レイアウトの変更のためのコストを最小限に抑えると
いう性格を備えているためである。
【0005】このため、LAN機器のアップグレードに
よる伝送帯域の拡大に予め対応しておく必要があり、情
報配線システムに対する電気的特性に関する要求性能
は、高くなりつつある。また、長期にわたる使用に耐え
うる耐久性、信頼性も、情報配線システムに要求される
重要な要素である。
【0006】この情報配線システムに関する電気的特性
の性能を決定するための一つの指標となっている国際規
格に、ISO/IEC11801及びANSI/TIA
/EIA−568Aがある。この規格は、情報配線シス
テムを設計する上での基準を定めており、伝送性能、電
気的特性、信頼性等の項目が含まれている。
【0007】ISO/IEC11801及びANSI/
TIA/EIA−568Aが定める非シールドより対線
を接続するコネクタにおける電気的特性の主なものに
は、減衰量、漏話減衰量、及び反射減衰量がある。
【0008】減衰量は、コネクタを介しての信号電力損
失量である。この量は一般にデシベルで表示され、その
絶対量が小さい程その伝送性能は優れている。
【0009】漏話減衰量は、原信号電力と被誘導線に現
れる漏話電力の比であり、通常これはデシベル表示さ
れ、その絶対量が大きい程その伝送性能は優れている。
更に、この漏話減衰量には、近端漏話減衰量と遠端漏話
減衰量がある。近端漏話減衰量は、原信号電力と近端側
(送信端側)の被誘導線に現れる漏話電力の比であり、
遠端漏話減衰量は、原信号電力と遠端側(受信端側)の
被誘導線に現れる漏話電力の比である。
【0010】反射減衰量は、ある周波数帯域における、
コネクタと接続されるケーブルとのインピーダンスの不
整合によって生じる反射量であり、通常デシベル表示さ
れ、その絶対量が大きい程、伝送性能は優れている。
【0011】また、非シールドより対線を用いた情報配
線システムにおける性能レベルも、ISO/IEC11
801及びANSI/TIA/EIA−568Aに規定
されている。それは、Cat.(Category)
3,4,5と呼ばれるものである。この中でもCat.
5は、周波数100MHzまでの電気的性能を持ち、1
00BASE−T、156MbpsATM等の応用シス
テムに適用できる。
【0012】非シールドより対線を接続する従来のコネ
クタには、モジュラプラグを接続するためのモジュラジ
ャックと、ケーブルの心線を接続するためのIDC(Ins
ulation Displacement Connection)端子とが一体となっ
ているタイプや、モジュラジャックとIDC端子とをプ
リント基板を介して構成するタイプ等がある。
【0013】このプリント基板を介して構成するタイプ
のコネクタは、上述した減衰量、漏話減衰量、及び反射
減衰量等の電気的特性を改善し得る方策として、プリン
ト基板に形成される信号線の形状を、様々な意匠を以て
設計し、信号線間の静電結合及び電磁結合を利用するこ
とで、電気的不平衡を補償している。
【0014】しかし、このタイプのコネクタは、ケーブ
ルが取り付けられたモジュラプラグをモジュラジャック
に接続すると、ケーブル内で対をよることによって保た
れていた平衡度が、モジュラジャック及びモジュラプラ
グの部分では崩れ、隣接した導体(信号線)同士の静電
容量は大きくなり、離れた導体同士の静電容量は小さく
なる。これにより、対間の静電容量のバランスが崩れ、
漏話が生じやすくなる。
【0015】例えば、図6に示すように、モジュラジャ
ックの導体3及び導体4間の静電容量は、それよりも間
隔が離れた導体3及び導体5間の静電容量と比較し大き
い。同様に、導体5及び導体6間の静電容量は、それよ
りも間隔が離れた導体4及び導体6間の静電容量と比較
し大きい。この静電容量のアンバランスにより生じる静
電結合が対間の漏話特性を悪化させていることは、一般
に知られる事実である。
【0016】このため、従来のコネクタは、静電容量の
アンバランスを補正する方策として、前記に示すような
静電容量のバランスが取れていない導体間に、静電容量
を付加する何らかの手段が用いられている。この静電容
量を付加する手段は、以下に示すような様々な方式が考
えられており、実用化されている。
【0017】図7に、スルーホールを用いて静電容量を
付加する方式を示す。
【0018】図7に示すように、スルーホールを用いる
方式は、必要とされる静電容量を生じさせるために、プ
リント基板701の表面に形成された配線パターン70
3と裏面に形成された配線パターン704の両方に、ス
ルーホール702がプリント基板701上に適当な間隔
をおかれて配置されるものである。この方式は、スルー
ホール702の間隔、大きさを変化させることによっ
て、静電容量を調整することが可能である。
【0019】図8に、平行平面板を用いて静電容量を付
加する方式を示す。
【0020】図8に示すように、平行平面板を用いる方
式は、配線パターンの一部又は全てを太くした平面状の
導体(平行平面板)802,803をプリント基板80
1の両面同位置に配置し、平行平板コンデンサの原理を
利用して静電容量を得るものである。この方式は、配線
パターンを加工する場合と同様の製造技術で製造可能な
ため、コストが少なくて済む点と、静電容量の計算がし
やすい点等の利点がある。
【0021】図9に、コンデンサを用いて静電容量を付
加する方式を示す。
【0022】図9に示すように、コンデンサを用いる方
式は、必要とされる静電容量を持つコンデンサ905
を、プリント基板901の配線パターン904上の容量
付加が必要な導体間に取り付けるものである。この方式
は、付加するコンデンサ905を選択することにより、
プリント基板901のレイアウト設計とは独立して付加
容量を調整することが可能である。また、通常、チップ
コンデンサを用いるため、静電容量を得るためにプリン
ト基板面積の利用効率が良いという利点も持つ。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7の
スルーホールを用いて静電容量を付加する方法では、ス
ルーホール702の個数を増やすほど、静電容量を増や
せるが、スルーホール702は製造コストが高いため、
プリント基板コストが高くなるという問題がある。ま
た、スルーホール702を多く使用すればするほどプリ
ント基板701の機械的強度が減少することにより、耐
久性、信頼性が低下する可能性がある。
【0024】また、図8の平行平面板を用いて静電容量
を付加する方式では、平行平面板802,803の面積
の拡大に伴うプリント基板801の大型化によるプリン
ト基板コストの増大が予測される。
【0025】更に、図9のコンデンサを用いて静電容量
を付加する方式では、コンデンサ905を取り付けるた
めのコストが高いという問題がある。
【0026】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
し、コストの増加を防ぎ、プリント基板の小型化にも役
立ち、十分な耐久性、信頼性を持ちつつ電気的不平衡を
補償することにより、漏話特性を向上できるコネクタを
提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、基板に、信号を入力するための複
数の入力端と、その信号を出力するための複数の出力端
と、それら入出力端を電気的に接続する信号伝送線とを
形成したコネクタにおいて、上記信号伝送線に、容量性
結合を生じさせる機能を付与する少なくとも一組の櫛状
パターンを形成し、かつそれらの櫛状パターンが互い違
いに絶縁を取りながら噛み合わさるように形成したもの
である。
【0028】請求項2の発明は、上記櫛状パターンをプ
リント基板の表裏両面に形成したものである。
【0029】請求項3の発明は、上記信号伝送線は、魚
骨状パターンが形成された第1導体と櫛状パターンが形
成された第2導体及び第3導体とを有すると共に、魚骨
状パターンを挟んでそれぞれの櫛状パターンが同時に魚
骨状パターンと噛み合わさるように形成されたものであ
る。
【0030】すなわち、本発明の要点は、基板上に、少
なくとも一組の信号伝送線が枝分かれした配線パターン
を持ち、それら枝分かれした配線パターンが互い違いに
並ぶ櫛状の配線パターンを形成し、1本の信号伝送線と
他の1本以上の信号伝送線間での静電容量を生じさせる
ことを可能にしたものである。
【0031】上記構成によれば、入力端からの信号は、
プリント基板の両面に形成された容量性結合を生じさせ
る機能により、信号伝送線間の静電容量のアンバランス
が補正されながら、出力端に伝送される。容量性結合を
生じさせる機能は、信号伝送線で形成されるので、通常
の配線パターンを製造する技術をそのまま利用して形成
される。また、櫛状パターンは、その櫛の本数、幅、パ
ターン間隔を変化させることによって、生じさせる静電
容量の微妙に調整される。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適一実施の形態
を詳述する。
【0033】図5に、本発明にかかるコネクタの概略図
を示す。
【0034】図5に示すように、本発明にかかるコネク
タは、ケーブル端に設けられたモジュラプラグを接続す
るためのモジュラジャック10と、ケーブルの心線を接
続するためのIDC(Insulation Displacement Connect
ion)端子20と、これらモジュラジャック10及びID
C端子20が載置されるプリント基板30とから構成さ
れている。
【0035】このプリント基板30には、図示されてい
ないが、モジュラジャック10とIDC端子20との間
で信号を伝送する導体からなる信号伝送線が端子の数に
合わせて形成されており、この信号伝送線には、信号伝
送線間の漏話を低減すべく、容量性結合を生じさせる機
能が付与されている。
【0036】この容量性結合を生じさせる機能は、プリ
ント基板30の表面と裏面にそれぞれ形成されている。
図1に、このプリント基板30の表面側から透視した裏
面図を示し、図2にその表面図を示す。
【0037】図1に示すように、本発明のプリント基板
30は、信号を入力するための8つの入力端104〜1
11と、それら信号を出力するための8つの出力端11
3〜120と、これら入出力端104〜111,113
〜120をそれぞれ電気的に接続する8本の信号伝送線
103,112,121,122,123とから主に構
成されており、それぞれの入出力端104〜111,1
13〜120は、1番から8番までの番号が付されてい
ると共に全てスルーホールで形成されている。また、プ
リント基板30の表裏に形成された6番の信号伝送線間
にも、スルーホールが形成されている。
【0038】モジュラジャックが接続される入力端10
4〜111は、1番から8番まで順にジグザグに形成さ
れると共に、連続する三つの番号の入力端同士が等間隔
となる距離を隔てて形成されている。
【0039】また、信号伝送線103,112,12
1,122,123には、適宜な容量性結合を付与でき
るように、櫛状パターン101が形成されている。例え
ば、1番の信号伝送線121、2番の信号伝送線12
3、3番の信号伝送線112、5番の信号伝送線10
3、7番の信号伝送線122、及び8番の信号伝送線1
03に櫛状パターン101が形成されており、3番の信
号伝送線112にあっては、櫛状パターンを変形させた
魚骨状パターン124が形成されている。更に、2番と
5番、及び5番と8番の信号伝送線に形成された櫛状パ
ターン101は、互い違いに絶縁を取りながら噛み合わ
さるように対になって形成されている。特に、3番の信
号伝送線112からなる第1導体は、1番の信号伝送線
121に櫛状パターンが形成された第2導体と、7番の
信号伝送線122に櫛状パターンが形成された第3導体
とで、その魚骨状パターン124を挟んでそれと交互に
噛み合うように形成されている。
【0040】この櫛状パターン101の形状は、基本的
には、本となる幹パターン101aの片側に、これと垂
直に複数の枝パターン101bが平行に所定の間隔を隔
てて形成されている。また、魚骨状パターン124の形
状は、2つの櫛状パターンを合わせて八木アンテナのよ
うな魚骨状に形成されており、本となる幹パターン10
1aの両側に、これと垂直に複数の枝パターン101b
が平行に所定の間隔を隔てて形成されている。更に、櫛
状パターン101は、形成される信号伝送線によって、
枝パターン101bの長さや間隔及び本数などが調整さ
れて形成されている。
【0041】また、図2に示すように、プリント基板3
0の表面にも、裏面と同様に、信号伝送線に櫛状パター
ン101が形成されている。
【0042】表面側の信号伝送線は、3番の信号伝送線
211と、5番の信号伝送線221と、8番の信号伝送
線に櫛状パターン101が形成されており、3番と5
番、及び5番と8番の櫛状パターン同士が、互い違いに
絶縁を取りながら噛み合わさるように対になって形成さ
れている。
【0043】次に作用を説明する。
【0044】モジュラジャック10を介して入力された
信号は、各入力端104〜111から信号伝送線を伝送
する。それぞれの信号は、プリント基板30の両面に形
成された櫛状パターン101を伝送され、信号伝送線間
の静電容量のアンバランスが補正されながら、各出力端
113〜120に伝送された後、IDC端子20を介し
て出力される。
【0045】この信号伝送線間の静電容量のアンバラン
スの補正は、櫛状パターン同士の結合の強弱を操作する
ことにより行う。具体的には、枝分かれしている枝パタ
ーン101bの本数の増減や、枝パターン101bの間
隔(パターンピッチ)、櫛状パターン巾、櫛状パターン
の間隔(幹パターンの間隔)等を変化させ、容量を調節
することにより行う。
【0046】この櫛状パターン101と容量の関係を図
3に示す。
【0047】図3は、横軸が櫛状パターンの段数(枝パ
ターン間のスペース数)を示し、縦軸が容量を示してい
る。更に、図中、白抜き三角を繋いだ線は、櫛状パター
ンの間隔Wを5mmに形成した配線パターンの容量を示し
た線であり、白抜き丸を繋いだ線は、櫛状パターンの間
隔Wを4mmに形成した配線パターンの容量を示した線で
あり、白抜き四角を繋いだ線は、櫛状パターンの間隔W
を3mmに形成した配線パターンの容量を示した線であ
り、白抜き菱形は、櫛状パターンの間隔Wを2mmに形成
した配線パターンの容量を示した線である。尚、パター
ン巾wは、0.4mm、パターンピッチpは0.7mmとし
て、容量を図示した。
【0048】図3に示すように、容量は、櫛状パターン
の段数と櫛の幅(幹パターンの間隔)に比例して増加し
ている。このことから、櫛の段数や櫛の幅を変化させる
ことにより静電容量を所望の大きさに変化させることが
可能であることが分かる。
【0049】この性質を利用して、容量が小さな信号伝
送線間には、大きな容量の容量性結合を生じさせて静電
容量のアンバランスを補正する。
【0050】このように、本発明は、通常の配線パター
ンを製造する技術をそのまま利用して漏話特性を改善で
きるので、コンデンサ取付けのような2次的作業が不要
になり、プリント基板コストの増加を避けることが可能
である。これにより、低コストでかつ、耐久性、信頼性
に優れるコネクタを実現することが可能である。
【0051】更に、容量性結合を生じさせる機能は、信
号伝送線が枝分かれした櫛状パターン101によって付
加されているため、櫛の本数、幅、パターン間隔を変化
させることによって、生じさせる静電容量を調整してプ
リント基板30の最適化が容易に可能となる。
【0052】また、櫛状パターン101と魚骨状パター
ン124を用いたので、複数の導体間で静電容量を生じ
させることができ、効率良く静電容量を得ることができ
る。これにより、限られたプリント基板面積を有効に使
用してプリント基板30の小型化に有効である。
【0053】次に、本実施の形態で製作したコネクタの
対間における近端漏話減衰量を測定した。その測定結果
を図4に示す。
【0054】図4は、縦軸が近端漏話減衰量の大きさ
(dB)を示し、横軸が信号の周波数(MHz)を示し
ている。
【0055】図4に示すように、本発明にかかるコネク
タの対間における近端漏話減衰量は、最悪でも10dB
のマージンを以てCat.5規格値(40dB,100
MHz)を満足していることが分かる。
【0056】尚、本実施の形態にあっては、櫛状パター
ン101の結合を強めるために、第2導体、第3導体の
櫛状パターンの間に第1導体の魚骨状パターン124を
形成したが、櫛状パターン101の結合を強める組み合
せは、様々に変化させてよい。
【0057】また、モジュラジャック10が接続された
スルーホールを入力端とし、IDC端子20が接続され
たスルーホールを出力端として説明したが、反対にモジ
ュラジャックが接続されたスルーホールを出力端とし、
IDC端子が接続されたスルーホールを入力端として用
いても良いことは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下の如
き効果をもたらす。
【0059】(1)プリント基板上で櫛状の配線パター
ンを使用することにより、配線パターンの製造技術と同
様の技術で静電容量を得ることが可能であり、プリント
基板コストの増加を防ぐことができる。
【0060】(2)櫛状パターンの本数、幅、間隔を変
化させることにより、静電容量を調整できるため、プリ
ント基板の最適化が容易である。
【0061】(3)複数の導体間で静電容量を生じさせ
ることができ、効率良く静電容量を得ることができるた
め、限られたプリント基板面積を有効に使用でき、プリ
ント基板の小型化に有効である。
【0062】(4)コンデンサ取付けのような2次的作
業が不要なため、プリント基板コストの増加を避けるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコネクタのプリント基板の裏面
に形成されたパターンを示す図である。
【図2】本発明にかかるコネクタのプリント基板の表面
に形成されたパターンを示す図である。
【図3】本発明の櫛状パターンと容量との関係を示す図
である。
【図4】本発明にかかるコネクタの近端漏話減衰量の特
性を示す図である。
【図5】本発明にかかるコネクタの外観を表す図であ
る。
【図6】モジュラジャックの構造を説明するための図で
ある。
【図7】従来のコネクタのプリント基板におけるスルー
ホールを用いて静電容量を得る方式を説明するための説
明図である。
【図8】従来のコネクタのプリント基板における容量性
パッドを用いて静電容量を得る方式を説明するための説
明図である。
【図9】従来のコネクタのプリント基板におけるコンデ
ンサを用いて静電容量を得る方式を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
30 プリント基板 101 櫛状パターン 103 信号伝送線 104〜111 スルーホール(入力端又は出力端) 113〜120 スルーホール(出力端又は入力端) 121〜123 信号伝送線 124 魚骨状パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に、信号を入力するための複数の入
    力端と、その信号を出力するための複数の出力端と、そ
    れら入出力端を電気的に接続する信号伝送線とを形成し
    たコネクタにおいて、上記信号伝送線に、容量性結合を
    生じさせる機能を付与する少なくとも一組の櫛状パター
    ンを形成し、かつそれらの櫛状パターンが互い違いに絶
    縁を取りながら噛み合わさるように形成したことを特徴
    とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 櫛状パターンをプリント基板の表裏両面
    に形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 信号伝送線は、魚骨状パターンが形成さ
    れた第1導体と櫛状パターンが形成された第2導体及び
    第3導体とを有すると共に、魚骨状パターンを挟んでそ
    れぞれの櫛状パターンが同時に魚骨状パターンと噛み合
    わさるように形成された請求項1記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008078155A (ja) * 2001-06-26 2008-04-03 Matsushita Electric Works Ltd モジュラコネクタ
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