JPH11167825A - 電線・ケーブル及びケーブルカバー - Google Patents

電線・ケーブル及びケーブルカバー

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JPH11167825A
JPH11167825A JP34855897A JP34855897A JPH11167825A JP H11167825 A JPH11167825 A JP H11167825A JP 34855897 A JP34855897 A JP 34855897A JP 34855897 A JP34855897 A JP 34855897A JP H11167825 A JPH11167825 A JP H11167825A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
wave shielding
cable
shielding material
rubber
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JP34855897A
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English (en)
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Yuhei Kurata
雄平 倉田
Hidetoshi Furushima
英俊 古嶌
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TSUCHIYA RUBBER KK
Original Assignee
TSUCHIYA RUBBER KK
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波のシールド特性に優れた電磁波シール
ド材料を外被として心線と一体に成形してなり、余分な
スペースをとらない上、低コストで容易に製作でき取扱
性に優れる電線・ケーブル、及び電磁波シールド材料か
らなるケーブルカバーを提供する。 【解決手段】 ゴム素材に導電性充填剤を添加すると共
に、ゴム素材100重量部に対し0ないし16重量部と
なる割合で硫黄を添加して電磁波シールド材料となし、
当該電磁波シールド材料で心線を被覆することにより、
電磁波シールド材料からなる外被のみで電磁波、特に高
周波帯域の電磁波を遮蔽でき、フレキシビリティを損わ
ず、且つ省スペースとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波を遮蔽する電
磁波シールド材料を外被として有する電線・ケーブル並
びに前記電磁波シールド材料からなるケーブルカバーに
関し、特に、前記電磁波シールド材料がゴムを素材とし
て形成されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器がディジタル化すると共
に、機器内各部品の集積度が増して微小電流で動作する
ようになっているが、これに伴い、機器自身が発生する
電磁波や、他の電子機器等からの妨害電磁波によって機
器の信号電流が乱される電磁波障害(ElectroMagneti
c Interference;EMI)が多発している。このEM
Iを引き起す電磁波(ノイズ)には、電子機器の回路・
配線を流れて伝わる導電ノイズと、空中を伝搬する輻射
ノイズとがある。導電ノイズは回路中にフィルタ等を介
装することにより、また、輻射ノイズは導電性材料でシ
ールドの対象となる電子機器等を覆うことにより、それ
ぞれ電磁波を通過・透過させないようにして除去するの
が一般的であった。
【0003】こうした電子機器内の配線として、又は電
子機器外で電子機器同士を接続するのに用いられるケー
ブルは、前記導電ノイズと共に、外部からの輻射ノイズ
にさらされることが多かった。また、ケーブルや電線か
らは、電流が流れることによってそれ自身から電磁波、
すなわち輻射ノイズが発生していた。このケーブルにお
いては、従来、フェライトコア等のフィルタにより、輻
射ノイズが基で生じた導電ノイズや機器から直接伝わる
導電ノイズを除去する他、シールドケーブルを用いるこ
とにより、外部からの電磁波の影響並びにケーブル自身
からの電磁波の発生を防いでいた。
【0004】一方、シールドとしての金属箔や金属編組
を導体周囲に有しない高圧線等の電線は、外部からの電
磁波にはあまり影響を受けない場合が多いものの、電線
自身から電磁波が発生し、周囲に放射されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁波シールド
は以上のように行われていたことから、フェライトコア
等のフィルタを用いる場合、部分的に使用するためにシ
ールド性能が不十分であることが多い上、フィルタを設
置する余分なスペースが必要となり、一般に小型化が要
求される電子機器内部で配線用ケーブルに対して用いる
ことは難しいという課題を有した。
【0006】また、シールドケーブルの場合、ケーブル
中に金属編組や金属箔を配設する必要があったため、構
造が複雑化して生産性がよくなく、製造コストがかかっ
ていた。また、電界と磁界の両方の影響を遮る電磁遮蔽
を行うためには、シールド材に導電性材料だけでなく磁
性材料を加える必要があり、構造が一層複雑化すると共
にコスト高になってしまうという課題を有した。
【0007】さらに、特別の導電性プラスチック成形材
料や金属材料でケーブルや電線全体を覆って電磁波シー
ルドを確実にする方法も考えられるが、導電性プラスチ
ック成形材料や金属材料をケーブルや電線に対応した形
状に製作することは困難で、製作コストが高くなると共
に、いずれも十分な柔軟性を得にくく、ケーブルや電線
への装着が難しいという課題を有した。特に、細いケー
ブルにおいては、前記材料により十分なフレキシビリテ
ィ、心線との絶縁性を満足した状態で省スペース性を損
わない所定の細い径に成形することが困難であるという
課題を有した。
【0008】一方、高圧線等の電線においては、電線自
身から電磁波が発生しているものの、シールドとしての
金属箔や金属編組を導体周囲に有しないことから、電磁
波シールドが全く行われておらず、発生する電磁波の周
囲の環境に与える影響が懸念されていた。
【0009】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、電磁波のシールド特性に優れた電磁波シール
ド材料を外被として心線と一体に成形して余分なスペー
スをとらず、且つ低コストで容易に製作でき取扱性に優
れる電線・ケーブル及び電磁波シールド材料からなるケ
ーブルカバーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電線・ケー
ブルは、ゴム素材に導電性充填剤を添加して導電性を与
えると共に前記ゴム素材100重量部に対し0ないし1
6重量部となる割合で硫黄を添加して形成される電磁波
シールド材料により一又は複数の心線を被覆して形成さ
れるものである。このように本発明によれば、ゴム素材
に導電性充填剤を添加すると共に所定量の硫黄を添加し
て電磁波シールド材料となし、当該電磁波シールド材料
で心線を被覆することにより、電磁波シールド材料から
なる外被のみで電磁波、特に高周波帯域の電磁波を遮蔽
できることとなり、フレキシビリティを損わず、且つ省
スペースとなる上、容易且つ低コストに製作できる。
【0011】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料における導電性充填
剤がカーボンであるものである。このように本発明によ
れば、カーボンを導電性充填剤とすることにより、より
安定且つ均一にゴム素材を導電性材料とすることがで
き、ケーブルのシールド性を向上させられる。
【0012】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料におけるゴム素材に
亜鉛華を添加するものである。このように本発明によれ
ば、加硫促進助剤となる亜鉛華をゴム素材に添加するこ
とにより、導電性充填剤が添加されてなる電磁波シール
ド材料をさらに一様で均質な状態とすることができ、よ
り均一且つ確実な導電性が得られ、ケーブルのシールド
性能を偏りなく一様に発揮させてシールド効果を大幅に
向上させられる。
【0013】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料におけるゴム素材
に、ゴム素材100重量部に対して、35ないし65重
量部の割合のカーボン及び3ないし30重量部の割合の
亜鉛華をそれぞれ添加して導電性を与えるものである。
このように本発明によれば、ゴム素材に対してカーボン
及び亜鉛華を特定の割合で添加することにより、ゴム素
材をより安定且つ均一に導電性材料とすることができ、
ケーブルの電磁波シールド作用を高周波帯域において向
上させることができる。
【0014】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料におけるゴム素材
に、ゴム素材100重量部に対して10ないし100重
量部の割合でカーボン繊維を添加して導電性を与えるも
のである。このように本発明によれば、ゴム素材にカー
ボン繊維10ないし100重量部を添加して導電性材料
とすることにより、ゴム素材をより確実に導電性材料と
することとなり、金属の板体と同等の低周波帯域から高
周波帯域までの全帯域において電磁波シールド特性を有
しながら、十分なフレキシビリティを得ることができ
る。
【0015】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料におけるゴム素材
に、ゴム素材100重量部に対して50ないし230重
量部の割合で電磁波吸収性を有する金属化合物の微細短
繊維を添加するものである。このように本発明によれ
ば、ゴム素材に電磁波吸収性を有する金属微細短繊維を
添加することにより、金属微細短繊維と同一金属の板体
の場合と類似した低周波帯域から高周波帯域までの全帯
域において有効な電磁波シールド特性を発揮でき、同時
に十分なフレキシビリティを確保できる。
【0016】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料と共に、別の導電性
を有しないゴム素材も心線を被覆して、電磁波シールド
材料及び前記別のゴム素材が層をなして心線を被覆する
ものである。このように本発明によれば、ケーブル外被
の形態を別のゴム素材層と電磁波シールド材料層の複数
層構造とすることにより、別のゴム素材層を最外層又は
最内層に配置して別のゴム素材による心線と外部との絶
縁性を確保できることとなり、ケーブルに対して特別な
絶縁を考慮する必要がなく、どのような箇所でもケーブ
ル単独で安全に使用できる。
【0017】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料が、別のゴム素材の
二つの層に挟まれた状態で層をなして心線を被覆するも
のである。このように本発明によれば、ケーブル外被の
形態を別のゴム素材で電磁波シールド材料層を挟んだ三
層構造とすることにより、最外層と最内層の別のゴム素
材で電磁波シールド材料部分を心線及び外部に対し確実
に絶縁させられることとなり、ケーブルに対して特別な
絶縁を考慮する必要がなく、どのような箇所でもケーブ
ル単独で安全に使用できると共に、工事作業等で最外層
を除去した場合においても心線側の電流を通さず安全を
確保できる。
【0018】また、本発明に係る電線・ケーブルは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料が、互いに方向性を
異ならせて複数層積層されて心線を被覆するものであ
る。このように本発明によれば、二つの電磁波シールド
材料層を互いに方向性を変えて配設した積層構造とする
ことで、製造時の方向性による電磁波シールド性の不均
一な状態を解消してその影響を小さくでき、同じ厚さの
一層の電磁波シールド材料と比べ、電磁波シールド性を
より確実に発揮させられ、電磁波の減衰効果を大きくで
きる。
【0019】また、本発明に係るケーブルカバーは、ゴ
ム素材に導電性充填剤を添加して導電性を与えると共に
前記ゴム素材100重量部に対し0ないし16重量部と
なる割合で硫黄を添加して形成される電磁波シールド材
料が略管状に成形され、一又は複数の電線あるいはケー
ブルの外周を取囲むものである。このように本発明によ
れば、導電性充填剤を添加すると共に所定量の硫黄を添
加して構成される電磁波シールド材料が管状に形成され
て電線あるいはケーブルを覆うことにより、電線あるい
はケーブルに対し外部から影響を与えたり、電線あるい
はケーブルから発生して周囲に影響を与えたりする電磁
波、特に高周波帯域の電磁波を遮蔽できる。
【0020】また、本発明に係るケーブルカバーは必要
に応じて、前記電磁波シールド材料に別の導電性を有し
ないゴム素材が一又は複数層積層されて略管状に形成さ
れるものである。このように本発明によれば、ケーブル
カバーの構造を別のゴム素材層と電磁波シールド材料層
の複数層構造として外側と内側との絶縁性を確保するこ
とにより、電磁波シールドを行う電線・ケーブルに対し
て特別な絶縁を考慮する必要がなく、どのような電線・
ケーブルに対しても安全に使用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態に係るケーブルを図1に基
づいて説明する。図1は本実施形態に係るケーブルの概
略構成説明図である。本実施形態に係るケーブル1は、
基本素材となるゴム素材に複数種類の導電性剤(補強
剤)を添加して導電性を与えると共に、所定量の硫黄を
添加して形成される電磁波シールド材料を外被2とし
て、心線3を被覆してなる構成である。前記導電性剤
(補強剤)はカーボンブラック及びカーボン繊維であ
り、前記ゴム素材に対し、その混合練り合わせ作業を円
滑に行え、且つ製品加工に支障を来さない量として添加
する構成である。また、この基本素材となるゴム素材に
は、加硫促進助剤としての亜鉛華に加え、軟化剤、加工
助剤、老化防止剤、促進剤等が添加される。さらに、必
要に応じて電磁波吸収性を有するフェライト等の金属化
合物微細短繊維が所定量添加される。このような配合の
電磁波シールド材料を、単独の外被材として心線3を被
覆することでケーブル1が得られる。
【0022】こうして前記各配合剤を所定の混合比率で
添加して得た電磁波シールド材料を心線3に被覆して形
成したケーブル1は、数百MHzといった高周波帯域の
電磁波を遮蔽してノイズレベルを低減させることができ
る。
【0023】このように、本実施の形態のケーブルにお
いては、ゴム素材をベースとした電磁波シールド材料製
外被2によって、ケーブル単独で外部からの電磁波の影
響を受けにくくすると共に、ケーブル自身から発生する
電磁波も吸収して外部への放出を抑えられ、ケーブルが
ノイズ源となることを防止でき、フィルタ等のように余
分なスペースも必要とせず、また、金属編組や金属箔と
異なり、ケーブルの可撓性をほとんど損ねることもな
く、取扱性にも優れる。なお、前記実施形態のケーブル
においては、心線を多心のそれぞれ絶縁電線としてなる
構成であるが、この他、単心の絶縁電線や裸線でもよ
い。
【0024】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2
の実施形態に係るケーブルを図2(A)に基づいて説明
する。図2(A)は本実施形態に係るケーブルの断面図
である。
【0025】本実施形態に係るケーブル1は、前記第1
の実施の形態と同様に、心線3を被覆する外被2とし
て、ゴム素材に硫黄、カーボンブラック、カーボン繊
維、亜鉛華、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤等をそれ
ぞれ所定量添加して得られる導電性を有する電磁波シー
ルド材料を用いており、異なる点として、外被2の構造
が、導電性を有しない一般のゴム素材と電磁波シールド
材料の二層となり、電磁波シールド材料を内層に、一般
のゴム素材を外層に配する構成を有するものである。
【0026】このように、本実施の形態のケーブルにお
いては、外被2の形態を一般のゴム素材層と電磁波シー
ルド材料層の二層構造とすることで、外層の一般のゴム
素材による外部との絶縁性を確保でき、ケーブルに対し
て特別な絶縁を考慮する必要がなく、どのような箇所で
もケーブル単独で安全に使用できる。
【0027】(本発明の第3の実施形態)本発明の第3
の実施形態に係るケーブルを図2(B)に基づいて説明
する。図2(B)は本実施形態に係るケーブルの概略構
成断面図である。本実施形態に係るケーブル1は、前記
第1の実施の形態と同様に、心線3を被覆する外被2と
して、ゴム素材に硫黄、カーボンブラック、カーボン繊
維、亜鉛華、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤等をそれ
ぞれ所定量添加して得られる導電性を有する電磁波シー
ルド材料を用いており、異なる点として、外被2の構造
が、導電性を有しない一般のゴム素材を最内層に、電磁
波シールド材料を中間層に、導電性を有しない一般のゴ
ム素材を最外層に配し、一般のゴム素材層の間にシール
ド材層を挟んだ三層となる構成を有するものである。
【0028】このように、本実施の形態のケーブルにお
いては、外被2の形態を一般のゴム素材層で電磁波シー
ルド材料層を挟んだ三層構造とすることで、最外層の一
般のゴム素材による外部との絶縁性を確保でき、ケーブ
ルに対して特別な絶縁を考慮する必要がなく、どのよう
な箇所でもケーブル単独で安全に使用できると共に、電
磁波シールド材料層と内部の心線3とを確実に絶縁でき
る。
【0029】(本発明の第4の実施形態)本発明の第4
の実施形態に係るケーブルを図3(A)に基づいて説明
する。図3(A)は本実施形態に係るケーブルの断面図
である。
【0030】本実施形態に係るケーブル1は、前記第1
の実施の形態と同様に、心線3を被覆する外被2とし
て、ゴム素材に硫黄、カーボンブラック、カーボン繊
維、亜鉛華、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤等をそれ
ぞれ所定量添加して得られる導電性を有する電磁波シー
ルド材料を用いており、異なる点として、外被2の構造
が、導電性を有しない一般のゴム素材を最内層及び最外
層に配し、中間層に電磁波シールド材料を互いに方向性
を変えて二層に配し、一般のゴム素材層の間に二層の電
磁波シールド材料層を挟んだ四層となる構成を有するも
のである。
【0031】このように、本実施の形態のケーブルにお
いては、一般のゴム素材層に挟まれた二つの電磁波シー
ルド材料層を互いに方向性を変えて配設した四層構造の
外被2とすることで、方向性による電磁波シールド性の
不均一な状態を解消してその影響を小さくでき、電磁波
シールド性をより確実に発揮させられ、電磁波の減衰効
果を大きくできる。
【0032】(本発明の第5の実施形態)本発明の第5
の実施形態に係るケーブルを図3(B)に基づいて説明
する。図3(B)は本実施形態に係るケーブルの概略構
成断面図である。本実施形態に係るケーブル1は、前記
第1の実施の形態と同様に、心線3を被覆する外被2と
して、ゴム素材に硫黄、カーボンブラック、カーボン繊
維、亜鉛華、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤等をそれ
ぞれ所定量添加して得られる導電性を有する電磁波シー
ルド材料を用いており、異なる点として、外被2の構造
が、方向性の異なる電磁波シールド材料をそれぞれ内層
及び外層に配した電磁波シールド材料のみの二層となる
構成を有するものである。
【0033】このように、本実施の形態のケーブルにお
いては、二つの電磁波シールド材料層を互いに方向性を
変えて配設した二層構造の外被2とすることで、方向性
による電磁波シールド材料における電磁波シールド性の
不均一な状態を各層で互いに補い合って打消せることと
なり、同じ厚さの前記第1の実施形態の外被2と比べ、
電磁波シールド性をより確実に発揮させられ、電磁波の
減衰効果を大きくできる。
【0034】(本発明の第6の実施形態)本発明の第6
の実施形態に係るケーブルカバーを図4に基づいて説明
する。図4は本実施形態に係るケーブルカバーの概略構
成断面図である。
【0035】本実施形態に係るケーブルカバー5は、前
記第1の実施の形態のケーブル1の外被2と同様の、ゴ
ム素材に硫黄、カーボンブラック、カーボン繊維、亜鉛
華、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤等をそれぞれ所定
量添加して得られる導電性を有する電磁波シールド材料
を用いて、略管状体を形成した構成を有するものであ
る。このケーブルカバー5の内側に、電磁波シールドの
対象とする電線4を収納している。
【0036】このように、本実施の形態のケーブルカバ
ーにおいては、ゴム素材をベースとした電磁波シールド
性を有する略管状体によって、外部からの電磁波の影響
を受けにくくすると共に、収納された電線4自身から発
生する電磁波も吸収して外部への放出を抑えられ、電線
やケーブルがノイズ源となることを防止でき、フィルタ
等のように余分なスペースも必要とせず、また、複数の
電線・ケーブルをまとめてシールドでき、取扱性に優れ
る。
【0037】なお、前記実施の形態に係るケーブルカバ
ーにおいては、内側に電線4を収納し、電線4から外部
に放出される電磁波、又は外部から電線4に向かう電磁
波に対するシールドを行う構成としているが、この他、
ゴム、プラスチック等の絶縁素材の管等を中に通す構成
とすることもでき、ケーブルカバーの導電性を有する電
磁波シールド材料を通じて管表面の静電気を外部に逃せ
ることから、これら管の表面が他の絶縁材との摩擦等に
より帯電して静電気火花が発生するのを防いで、可燃雰
囲気や管内を通る可燃物質に対して安全を確保できるこ
ととなる。
【0038】
【実施例】以下、本発明に係る電線・ケーブルにおい
て、外被の構造を変えて電磁波シールド性についての比
較を行った評価結果について、図5〜図11に基づいて
説明する。図5は本発明に係るケーブルの実施例1〜5
及び比較例の各外被構造説明図、図6は本発明に係るケ
ーブルの比較例の電磁波シールド特性図、図7は本発明
に係るケーブルの実施例1の電磁波シールド特性図、図
8は本発明に係るケーブルの実施例2の電磁波シールド
特性図、図9は本発明に係るケーブルの実施例3の電磁
波シールド特性図、図10は本発明に係るケーブルの実
施例4の電磁波シールド特性図、図11は本発明に係る
ケーブルの実施例5の電磁波シールド特性図である。
【0039】本発明に係るケーブルの外被材として用い
る電磁波シールド材料は、合成ゴム(日本合成ゴム株式
会社製EPDM−EP−33)を基本素材とし、この合
成ゴムに複数種類の導電性剤(補強剤)、各種配合剤、
並びに、合成ゴム100重量部(以下、phr;par
hundred rubber)に対して6phrの割合で硫黄を
添加して、導電性弾性材料とした構成である。この硫黄
は、オイル等による表面処理がなされていないものを使
用している。そして、前記導電性剤(補強剤)をなすカ
ーボンブラックとしては、ライオン株式会社製ケッチェ
ンブラックECを用い、前記合成ゴム100phrに対
して65phrとして添加する構成である。また、合成
ゴムには、合成ゴム100phrに対し50phrの割
合でカーボン繊維(繊維長24mm)を添加している。
【0040】さらに、この基本素材となる合成ゴムに添
加される各種配合剤は、合成ゴム100phrに対し
て、加硫促進助剤として亜鉛華3号を5phr、加硫促
進助剤・軟化剤・分散剤としてステアリン酸を1ph
r、老化防止剤として精工化学株式会社製サンタイトS
を2phr、軟化剤としてナタネ油10phr及びスピ
ンドル油10phr、加硫促進剤としてジベンゾチアジ
ル・ジスルフィド(以下、DM)を2phr、ジフェニ
ル・グァジニン(以下、D)を1phr、テトラメチル
チウラム・モノスルフィド(以下、TS)を0.3ph
r及び2−メルカプトベンゾチアゾール(以下、M)を
0.5phrとする混合比率でそれぞれ添加される。
【0041】こうして得られた電磁波シールド材料と組
合わせて、導電性を有しない一般の合成ゴムも一部外被
に用いる。この導電性を有しない一般の合成ゴムは、合
成ゴム(EPT−3062E:74%及びEPT−30
91:26%;共に三井石油化学工業株式会社製)を基
本素材とし、この合成ゴム100phrに対し硫黄を
0.2phr、充填剤としてHAFカーボン44ph
r、SRFカーボン35phr、重質炭酸カルシウム8
3phrをそれぞれ添加され、さらに、各種配合剤とし
て、亜鉛華3号を4.4phr、ステアリン酸を0.9
phr、加工助剤としてSchill&Seilach
er社製ストラクトールWB250を2.6phr、加
工助剤として花王株式会社製R−300を0.9ph
r、軟化剤として出光興産株式会社製PW−380を8
8phr、加硫剤・架橋剤としてトリアリル・イソシア
ヌレートを3phr、ジクミル・ペルオキシドを7ph
rそれぞれ添加されて構成される。
【0042】前記した電磁波シールド材料及び導電性を
有しない一般の合成ゴムを用いて、それぞれ構造を変え
た外被を成形した(図5参照)。まず、実施例1とし
て、心線周りに前記配合の電磁波シールド材料のみの単
層構造の外被を有するケーブルを得た。外被の厚さは4
mmとしている。
【0043】次に、実施例2として、心線周りに前記配
合の電磁波シールド材料層と導電性を有しない一般の合
成ゴム層との二層構造の外被を有するケーブルを得た。
外被の厚さは前記実施例1同様4mmとし、そのうち電
磁波シールド材料層を3mm、一般合成ゴム層を1mm
としている。
【0044】また、実施例3として、最内層と最外層の
導電性を有しない一般の合成ゴム層の間に電磁波シール
ド材料層を挟んだ三層構造の外被を有するケーブルを得
た。外被の厚さは前記実施例1同様4mmとし、そのう
ち中間の電磁波シールド材料層を3mm、内外の一般合
成ゴム層をそれぞれ0.5mmとしている。
【0045】また、実施例4として、最内層と最外層の
導電性を有しない一般の合成ゴム層の間に、クロッシン
グ押出しによる方向性を変えて(約90°)成形した二
層の電磁波シールド材料層を挟んだ四層構造の外被を有
するケーブルを得た。外被の厚さは前記実施例1同様4
mmとし、そのうち中間の電磁波シールド材料層をそれ
ぞれ1.5mm、内外の一般合成ゴム層をそれぞれ0.
5mmとしている。
【0046】また、実施例5として、心線周りにクロッ
シング押出しによる方向性を変えて(約90°)成形し
た二層の電磁波シールド材料層からなる二層構造の外被
を有するケーブルを得た。外被の厚さは前記実施例1同
様4mmとし、電磁波シールド材料層をそれぞれ2mm
としている。
【0047】さらに、比較例として、導電性を有しない
一般の合成ゴムのみの単層構造の外被を有するケーブル
を得た。外被の厚さは前記実施例1同様4mmとしてい
る。以上の各実施例及び比較例における電磁波シールド
材料及び一般ゴムの各配合内容及び添加割合を表1にま
とめて示す。
【0048】
【表1】
【0049】前記各実施例及び比較例のケーブルを電磁
波の発生環境に配置し、電磁波のシールド特性評価を行
った。これらケーブルにおける電磁波シールド効果の度
合は、ケーブル外部からのケーブルに対する入射電界
(磁界)とケーブル内への透過後の電界(磁界)との比
である減衰率により表される。ここでは、0〜1000
MHzの周波数範囲の電磁波に対する減衰率特性を調べ
ている。得られた特性を、横軸を電磁波の周波数(MH
z)、縦軸を減衰率(dB)としてグラフに示した(図
6〜図11参照)。
【0050】前記各実施例及び比較例における電磁波シ
ールド特性は、図6〜図11の特性図に示すように、電
界、磁界とも減衰がほとんど見られない比較例1に対
し、実施例1では400〜800MHzで−50dBを
下回る減衰率となり、減衰効果の一般的な目安である減
衰率−40dBを下回る周波数範囲も広く得られ、数百
MHz帯域の高周波における電磁波シールド効果の高い
ことが確認できた。
【0051】また、電磁波シールド材料と一般ゴムを組
合わせた実施例2及び実施例3においては、電界、磁界
とも減衰特性にほとんど差が見られず、前記実施例1に
比べ若干減衰効果が弱くなっていることから、一般ゴム
の層位置の電磁波シールド性能に与える影響は小さく、
電磁波シールド材料層の厚さに左右されることがわか
る。
【0052】加えて、中間層の電磁波シールド材料の方
向性を異ならせて二層とした実施例4では、電磁波シー
ルド材料の配設位置及び厚さが同様な実施例3に比べて
減衰効果が高くなっており、方向性を変えた二つの電磁
波シールド材料層により、方向性に伴う電磁波シールド
効果の偏りを減らして電磁波シールド効果が均等に得ら
れている状態が確認できた。
【0053】さらに、電磁波シールド材料の方向性を異
ならせて二層とした実施例5では、電磁波シールド材料
の厚さが同様な実施例1に比べ、700MHz以上で減
衰効果が向上しており、これにおいても、方向性を変え
た二層により電磁波シールド効果が偏りなく均等に得ら
れている状態が確認できた。また、この実施例5と同じ
ように方向性を異ならせた二層の電磁波シールド材料を
有する実施例4に比べても、全体的に減衰効果が向上し
ていることから、電磁波シールド材料層の厚さが厚いほ
ど、電磁波シールド効果が大きくなることが確認でき
た。
【0054】これらによって、所定範囲の配合比で各材
料を配合してなる電磁波シールド材料単独で、もしくは
電磁波シールド材料と一般ゴムとの組合せで所定の電磁
波シールド効果を得られるケーブル外被を形成できるこ
とが確認できた。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ゴム素
材に導電性充填剤を添加すると共に所定量の硫黄を添加
して電磁波シールド材料となし、当該電磁波シールド材
料で心線を被覆することにより、電磁波シールド材料か
らなる外被のみで電磁波、特に高周波帯域の電磁波を遮
蔽できることとなり、フレキシビリティを損わず、且つ
省スペースとなる上、容易且つ低コストに製作できると
いう効果を奏する。また、本発明においては、カーボン
を導電性充填剤とすることにより、より安定且つ均一に
ゴム素材を導電性材料とすることができ、ケーブルのシ
ールド性を向上させられるという効果を有する。また、
本発明においては、加硫促進助剤となる亜鉛華をゴム素
材に添加することにより、導電性充填剤が添加されてな
る電磁波シールド材料をさらに一様で均質な状態とする
ことができ、より均一且つ確実な導電性が得られ、ケー
ブルのシールド性能を偏りなく一様に発揮させてシール
ド効果を大幅に向上させられるという効果を有する。ま
た、本発明においては、ゴム素材に対してカーボン及び
亜鉛華を特定の割合で添加することにより、ゴム素材を
より安定且つ均一に導電性材料とすることができ、ケー
ブルの電磁波シールド作用を高周波帯域において向上さ
せることができるという効果を有する。また、本発明に
おいては、ゴム素材にカーボン繊維10ないし100重
量部を添加して導電性材料とすることにより、ゴム素材
をより確実に導電性材料とすることとなり、金属の板体
と同等の低周波帯域から高周波帯域までの全帯域におい
て電磁波シールド特性を有しながら、十分なフレキシビ
リティを得ることができるという効果を有する。また、
本発明においては、ゴム素材に電磁波吸収性を有する金
属微細短繊維を添加することにより、金属微細短繊維と
同一金属の板体の場合と類似した低周波帯域から高周波
帯域までの全帯域において有効な電磁波シールド特性を
発揮でき、同時に十分なフレキシビリティを確保できる
という効果を有する。また、本発明においては、ケーブ
ル外被の形態を別のゴム素材層と電磁波シールド材料層
の複数層構造とすることにより、別のゴム素材層を最外
層又は最内層に配置して別のゴム素材による心線と外部
との絶縁性を確保できることとなり、ケーブルに対して
特別な絶縁を考慮する必要がなく、どのような箇所でも
ケーブル単独で安全に使用できるという効果を有する。
また、本発明においては、ケーブル外被の形態を別のゴ
ム素材で電磁波シールド材料層を挟んだ三層構造とする
ことにより、最外層と最内層の別のゴム素材で電磁波シ
ールド材料部分を心線及び外部に対し確実に絶縁させら
れることとなり、ケーブルに対して特別な絶縁を考慮す
る必要がなく、どのような箇所でもケーブル単独で安全
に使用できると共に、工事作業等で最外層を除去した場
合においても心線側の電流を通さず安全を確保できると
いう効果を有する。また、本発明においては、二つの電
磁波シールド材料層を互いに方向性を変えて配設した積
層構造とすることで、製造時の方向性による電磁波シー
ルド性の不均一な状態を解消してその影響を小さくで
き、同じ厚さの一層の電磁波シールド材料と比べ、電磁
波シールド性をより確実に発揮させられ、電磁波の減衰
効果を大きくできるという効果を有する。また、本発明
においては、導電性充填剤を添加すると共に所定量の硫
黄を添加して構成される電磁波シールド材料が管状に形
成されて電線あるいはケーブルを覆うことにより、電線
あるいはケーブルに対し外部から影響を与えたり、電線
あるいはケーブルから発生して周囲に影響を与えたりす
る電磁波、特に高周波帯域の電磁波を遮蔽できるという
効果を有する。また、本発明においては、ケーブルカバ
ーの構造を別のゴム素材層と電磁波シールド材料層の複
数層構造として外側と内側との絶縁性を確保することに
より、電磁波シールドを行う電線・ケーブルに対して特
別な絶縁を考慮する必要がなく、どのような電線・ケー
ブルに対しても安全に使用できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るケー
ブルの概略構成斜視図である。(B)は本発明の第1の
実施の形態に係るケーブルの断面図である。
【図2】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るケー
ブルの断面図である。(B)は本発明の第3の実施の形
態に係るケーブルの断面図である。
【図3】(A)は本発明の第4の実施の形態に係るケー
ブルの断面図である。(B)は本発明の第5の実施の形
態に係るケーブルの断面図である。
【図4】本発明の第6の実施の形態に係るケーブルカバ
ーの概略構成説明図である。
【図5】本発明に係るケーブルの実施例1ないし5及び
比較例の外被の各構造説明図である。
【図6】本発明に係るケーブルの比較例の電磁波シール
ド特性図である。
【図7】本発明に係るケーブルの実施例1の電磁波シー
ルド特性図である。
【図8】本発明に係るケーブルの実施例2の電磁波シー
ルド特性図である。
【図9】本発明に係るケーブルの実施例3の電磁波シー
ルド特性図である。
【図10】本発明に係るケーブルの実施例4の電磁波シ
ールド特性図である。
【図11】本発明に係るケーブルの実施例5の電磁波シ
ールド特性図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 2 外被 3 心線 4 電線 5 ケーブルカバー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム素材に導電性充填剤を添加して導電
    性を与えると共に前記ゴム素材100重量部に対し0な
    いし16重量部となる割合で硫黄を添加して形成される
    電磁波シールド材料により一又は複数の心線を被覆して
    形成されることを特徴とする電線・ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の電線・ケーブルに
    おいて、 前記電磁波シールド材料における導電性充填剤がカーボ
    ンであることを特徴とする電線・ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の電線・ケー
    ブルにおいて、 前記電磁波シールド材料におけるゴム素材に亜鉛華を添
    加することを特徴とする電線・ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の電線・ケーブルに
    おいて、 前記電磁波シールド材料におけるゴム素材に、ゴム素材
    100重量部に対して、35ないし65重量部の割合の
    カーボン及び3ないし30重量部の割合の亜鉛華をそれ
    ぞれ添加して導電性を与えることを特徴とする電線・ケ
    ーブル。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4に記載の電線・ケ
    ーブルにおいて、 前記電磁波シールド材料におけるゴム素材に、ゴム素材
    100重量部に対して10ないし100重量部の割合で
    カーボン繊維を添加して導電性を与えることを特徴とす
    る電線・ケーブル。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし5に記載の電線・ケ
    ーブルにおいて、 前記電磁波シールド材料におけるゴム素材に、ゴム素材
    100重量部に対して50ないし230重量部の割合で
    電磁波吸収性を有する金属化合物の微細短繊維を添加す
    ることを特徴とする電線・ケーブル。
  7. 【請求項7】 前記請求項1ないし6に記載の電磁波シ
    ールド材料において、 前記電磁波シールド材料と共に、別の導電性を有しない
    ゴム素材も心線を被覆して、電磁波シールド材料及び前
    記別のゴム素材が層をなして心線を被覆することを特徴
    とする電線・ケーブル。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載の電磁波シールド材
    料において、 前記電磁波シールド材料が、別のゴム素材の二つの層に
    挟まれた状態で層をなして心線を被覆することを特徴と
    する電線・ケーブル。
  9. 【請求項9】 前記請求項1ないし8に記載の電磁波シ
    ールド材料において、 前記電磁波シールド材料が、互いに方向性を異ならせて
    複数層積層されて心線を被覆することを特徴とする電線
    ・ケーブル。
  10. 【請求項10】 ゴム素材に導電性充填剤を添加して導
    電性を与えると共に前記ゴム素材100重量部に対し0
    ないし16重量部となる割合で硫黄を添加して形成され
    る電磁波シールド材料が略管状に成形され、一又は複数
    の電線あるいはケーブルの外周を取囲むことを特徴とす
    るケーブルカバー。
  11. 【請求項11】 前記請求項10に記載のケーブルカバ
    ーにおいて、 前記電磁波シールド材料に別の導電性を有しないゴム素
    材が一又は複数層積層されて略管状に形成されることを
    特徴とするケーブルカバー。
JP34855897A 1997-04-30 1997-12-02 電線・ケーブル及びケーブルカバー Pending JPH11167825A (ja)

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AU72345/98A AU7234598A (en) 1997-04-30 1998-04-30 Electromagnetic wave shielding material, and electromagnetic wave shielding sheet, electric wire/cable and cable cover each made of the material
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PCT/JP1998/002041 WO1998049228A1 (fr) 1997-04-30 1998-04-30 Materiau de blindage contre les ondes electromagnetiques, feuille pour ledit blindage, fil/cable electrique et enveloppe de cable en materiau pour ce type de blindage

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009170113A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Nissei Electric Co Ltd シールド電線
JP2010192550A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Furukawa Electric Co Ltd:The 電磁波遮蔽用組成物、電磁波遮蔽用組成物の成形体、電磁波遮蔽シート、電磁波遮蔽電線
JP2012231059A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Nissei Eco Co Ltd 電磁波シールドカバー及びその製造法
JP2015057829A (ja) * 2014-09-22 2015-03-26 株式会社ニッセイ エコ 電磁波シールドカバー及びその製造法

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