JPH11166658A - 弁制御装置 - Google Patents
弁制御装置Info
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- JPH11166658A JPH11166658A JP9354144A JP35414497A JPH11166658A JP H11166658 A JPH11166658 A JP H11166658A JP 9354144 A JP9354144 A JP 9354144A JP 35414497 A JP35414497 A JP 35414497A JP H11166658 A JPH11166658 A JP H11166658A
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
量が変化したや制御信号が変動した場合でも、油圧アク
チュエータを適切に制御する。 【解決手段】 コントロールユニット17には目標電流
設定部28、デューティ比補正部31等が設けられてい
る。そして、コントロールユニット17は、目標電流設
定部28による目標値と最大値演算部32による最大値
とから擬似目標値設定部33によって擬似目標値を設定
する。そして、コントロールユニット17は、目標値を
用いてPWM信号のデューティ比を演算すると共に、デ
ューティ比補正部31によって電磁アクチュエータ16
に流れる制御電流の検出値を擬似目標値に近付けるため
にデューティ比を補正し、補正したデューティ比に応じ
たPWM信号を電磁アクチュエータ16に出力する。
Description
締結、開放を制御する自動クラッチ制御装置等に用いて
好適な弁制御装置に関する。
有する車両において、運転者の負担を軽減するために、
車両の発進時や変速ギヤの切換時を検出することによっ
て、クラッチを自動的に締結、開放するようにした自動
クラッチ制御装置が提案されている。
ラッチを締結、開放するためのレリーズシリンダ等のア
クチュエータが設けられ、該レリーズシリンダは制御弁
と制御信号出力手段とからなる弁制御装置によって、そ
の作動が制御されている。
手段によって制御弁の電磁アクチュエータにPWM信号
を出力し、制御弁の弁体を変位させることによって、油
圧ポンプ等の液圧源からレリーズシリンダに圧油を給排
している。これにより、自動クラッチ制御装置は、レリ
ーズシリンダを伸縮させ、クラッチの締結、開放を制御
している。
状態に応じて予め決められた位置までクラッチを移動さ
せるための制御信号としての制御電流に対応したPWM
信号を電磁アクチュエータに出力するものである。
よる弁制御装置では、前記制御弁の弁体を変位させる比
例ソレノイド等の電磁アクチュエータが長時間の稼動等
で加熱されたときに、電磁アクチュエータのコイル部に
熱抵抗が生じるため、入力電圧に対する弁体の変位が徐
々に小さくなることがある。
への圧油の供給量が減少し、レリーズシリンダの作動量
が徐々に変化してしまうことがあり、クラッチの締結、
開放を適切に制御できないという問題がある。
更新するときには、電磁アクチュエータ内の抵抗および
インダクタンスの影響により電磁アクチュエータの作動
が遅延し、クラッチを締結、開放するときの電磁アクチ
ュエータの作動速度である応答性が低下するという問題
がある。
電源の電圧が変動した場合には、制御信号が変動し、電
磁アクチュエータの作動を適切に制御できないという問
題がある。
されたもので、本発明は制御信号に対する電磁アクチュ
エータの作動量が変化した場合や制御信号が変動した場
合でも、制御信号を補正して油圧アクチュエータを適切
に制御することができ、電磁アクチュエータの応答性を
向上できるようにした弁制御装置を提供することを目的
としている。
ために請求項1の発明は、油圧アクチュエータと油圧源
との間に配設され、弁体の変位に応じて油圧アクチュエ
ータに給排させる圧油量を制御する弁部と、該弁部の弁
体を制御信号に応じて変位させる電磁アクチュエータと
からなる制御弁と、前記油圧アクチュエータを作動させ
るため、前記電磁アクチュエータに制御信号を出力する
制御信号出力手段とからなる弁制御装置に適用される。
特徴は、前記制御信号出力手段は、前記油圧アクチュエ
ータを目標となる位置まで作動させるための制御信号の
目標値を設定する目標値設定手段と、該目標値設定手段
による目標値に応じた制御信号を演算する制御信号演算
手段と、前記制御信号の最大値を演算する最大値演算手
段と、該最大値演算手段による最大値が目標値よりも大
きいときには擬似目標値を目標値に設定し、最大値が目
標値よりも小さいときには擬似目標値を最大値に設定す
る擬似目標値設定手段と、前記制御信号演算手段による
制御信号に対して前記電磁アクチュエータに実際に加え
られた給電値を検出する給電値検出手段と、該給電値検
出手段による検出値と前記擬似目標値設定手段による擬
似目標値との偏差を減少させるために前記制御信号演算
手段による制御信号を補正して出力する制御信号補正手
段とから構成したことにある。
定手段による目標値に応じて制御信号演算手段によって
制御信号を演算すると共に、擬似目標値設定手段による
擬似目標値と給電値検出手段による検出値との偏差に従
って制御信号を補正することができる。これにより、電
磁アクチュエータの発熱等による影響を相殺できると共
に、油圧アクチュエータを目標となる位置まで速やかに
作動させることができる。
は、擬似目標値設定手段によって擬似目標値を最大値に
設定するから、制御信号を最大値に保持することがで
き、制御信号を過大に補正することなく、電磁アクチュ
エータを作動させることができる。
結、開放する油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエ
ータと油圧源との間に配設され、弁体の変位に応じて油
圧アクチュエータに給排させる圧油量を制御する弁部
と、該弁部の弁体を制御信号に応じて変位させる電磁ア
クチュエータとからなる制御弁と、前記油圧アクチュエ
ータを作動させるため、前記電磁アクチュエータに制御
信号を出力する制御信号出力手段とからなる弁制御装置
に適用される。
特徴は、前記制御信号出力手段は、車両の運転状態に応
じてクラッチを締結、開放するために前記油圧アクチュ
エータを作動させるための制御信号の目標値を設定する
目標値設定手段と、該目標値設定手段による目標値に応
じた制御信号を演算する制御信号演算手段と、前記制御
信号の最大値を演算する最大値演算手段と、該最大値演
算手段による最大値が目標値よりも大きいときには擬似
目標値を目標値に設定し、最大値が目標値よりも小さい
ときには擬似目標値を最大値に設定する擬似目標値設定
手段と、前記制御信号演算手段による制御信号に対して
前記電磁アクチュエータに実際に加えられた給電値を検
出する給電値検出手段と、該給電値検出手段による検出
値と前記擬似目標値設定手段による擬似目標値との偏差
を減少させるために前記制御信号演算手段による制御信
号を補正して出力する制御信号補正手段とから構成した
ことにある。
応じて制御信号演算手段によって制御信号を演算すると
共に、擬似目標値設定手段による擬似目標値と給電値検
出手段による検出値との偏差に従って制御信号を補正す
ることができる。これにより、電磁アクチュエータの発
熱等による影響を相殺できると共に、油圧アクチュエー
タを目標となる位置まで早期に作動させて、クラッチの
締結、開放を制御することができる。
は、擬似目標値設定手段によって擬似目標値を最大値に
設定するから、制御信号を最大値に保持することがで
き、制御信号を過大に補正することなく、電磁アクチュ
エータを作動させて、クラッチの締結、開放を適切に制
御することができる。
段は、電源の電圧値と前記制御弁を構成する電磁アクチ
ュエータのインピーダンスとの関係から制御信号の最大
値を演算する構成としている。
値と電磁アクチュエータのインピーダンスとを用いるこ
とによって電磁アクチュエータに給電できる制御信号の
最大値を演算することができる。
定手段によって設定される擬似目標値は、最大値が目標
値よりも大きいときには目標値と等しい値に設定し、最
大値が目標値よりも小さいときには最大値と等しい値に
設定する構成としている。
よりも大きくなるのを防止することができ、目標値が最
大値よりも大きいときには、制御信号を最大値に保持す
ることができ、制御信号を過大に補正することなく、電
磁アクチュエータを速やかに作動させることができる。
手段は、前記擬似目標値設定手段による擬似目標値と該
給電値検出手段による検出値との偏差を演算する偏差演
算手段と、該偏差演算手段からの偏差に対する比例演算
を行う比例演算手段と、前記偏差演算手段からの偏差に
対する積分演算を行う積分演算手段と、前記比例演算手
段による演算値と積分演算手段による演算値とを前記制
御信号演算手段による制御信号に対して加算する加算手
段とから構成している。
例演算手段による演算値と積分演算手段による演算値と
を制御信号演算手段による制御信号に対して加算し、こ
の加算演算値に基づく制御信号を電磁アクチュエータに
出力することができる。
手段による演算値によって擬似目標値と検出値との偏差
を減少させる制御信号を出力することができ、電磁アク
チュエータの作動が遅延するのを抑制し、電磁アクチュ
エータの応答性を向上させることができる。
の演算値によって擬似偏差を減少させる制御信号を出力
することができ、擬似目標値と検出値との間に定常偏差
が生じるのを防止し、前記油圧アクチュエータを目標と
する位置まで速やか作動させることができる。
弁制御装置を自動クラッチ制御装置に適用した場合を例
に挙げて詳細に説明する。
の形態を示し、1は車両に搭載されるエンジンで、該エ
ンジン1には出力軸としてのクランク軸1Aが設けら
れ、該クランク軸1Aはエンジン1によって回転駆動さ
れるものである。
に締結、開放される変速機で、該変速機2には、入力軸
2Aと出力軸2Bとが設けられ、該入力軸2Aと出力軸
2Bとの間には変速ギヤ2C等が配設されている。そし
て、変速機2は、シフトレバー2Dを操作し、変速ギヤ
2Cを例えば1速、2速、3速、4速、リバースに切換
えることによって、車両の駆動力と速度を可変に制御す
るものである。
れたクラッチを示し、該クラッチ3は、エンジン1のク
ランク軸1Aに取付けられた駆動側ディスク3Aと変速
機2の入力軸2Aに取付けられた従動側ディスク3Bと
から構成されている。そして、クラッチ3は、従動側デ
ィスク3Bを駆動側ディスク3Aに摺接させることによ
ってエンジン1のクランク軸1Aと変速機2の入力軸2
Aとを締結し、エンジン1から変速機2にトルクを伝達
している。また、クラッチ3は、従動側ディスク3Bを
駆動側ディスク3Aから離間させることによって、エン
ジン1のクランク軸1Aと変速機2の入力軸2Aとを切
離している。このとき、エンジン1から変速機2にトル
クは伝達されず、エンジン1と変速機2とは開放される
ものである。
(図示せず)によって駆動側ディスク3Aに向け矢示A
方向に付勢され、このときのばね力により従動側ディス
ク3Bは駆動側ディスク3Aに向けた締結力が付与され
ている。そして、従動側ディスク3Bが駆動側ディスク
3Aから離間する矢示B方向に変位したときには、エン
ジン1のクランク軸1Aと変速機2の入力軸2Aとが切
離されるものである。
3Aに摺接、離間させるレリーズシリンダで、該レリー
ズシリンダ4は、図1ないし図3に示すように、チュー
ブ4Aと、該チューブ4A内に摺動可能に設けられたピ
ストン4Bと、一端側が該ピストン4Bに固着され、他
端側がチューブ4A外に突出したロッド4Cとから構成
されている。また、レリーズシリンダ4にはピストン4
Bによって油室4Dが画成されると共に、ピストン4B
はばね5によって常時は油室4Dが縮小する方向に付勢
されている。そして、レリーズシリンダ4の給排口4E
には管路6が接続され、該管路6を通じて圧油が給排さ
れるものである。
って矢示C方向に縮小し、従動側ディスク3Bを矢示A
方向に付勢する。一方、油室4Dに管路6を通じて圧油
が供給されたときには、ロッド4Cは矢示D方向に伸長
し、従動側ディスク3Bを矢示B方向に変位させるもの
である。
油圧ユニットで、該油圧ユニット7は、図2に示すよう
に、油圧源としての油圧ポンプ8、リリーフ弁9、電磁
式の制御弁10から大略構成され、油圧ポンプ8から供
給される圧油はリリーフ弁9によって常に一定の圧力に
保たれている。また、電磁式の制御弁10は後述のスプ
ール弁11、ばね15、電磁アクチュエータ16等から
構成されている。
で、該スプール弁11は、図3に示すように略筒状の弁
ケーシング12とスプール13とからなり、該弁ケーシ
ング12の内周側にはスプール13が摺動可能に挿嵌さ
れるスプール摺動穴12Aが形成されている。また、弁
ケーシング12にはスプール摺動穴12Aの軸方向に離
間してタンクポート12B、ポンプポート12C、流出
入ポート12D、ドレンポート12E,12Fが設けら
れている。
に接続され、ポンプポート12Cは油圧ポンプ8に接続
されている。そして、流出入ポート12Dは管路6を介
してレリーズシリンダ4の給排口4Eに接続されてい
る。また、ドレンポート12E,12Fはタンク14に
接続されている。
12A内に変位可能に設けられた弁体としてのスプール
であり、該スプール13には、図3に示すように2個の
ランド13A,13Bが設けられ、ランド13Aはタン
クポート12Bと流出入ポート12Dとの間を連通、遮
断し、ランド13Bはポンプポート12Cと流出入ポー
ト12Dとの間を連通、遮断するものである。
の間には、ドレンポート12Eに連通するばね室12G
が形成され、該ばね室12G内には、スプール13を矢
示E方向に常時付勢するばね15が設けられている。そ
して、スプール13は、後述する電磁アクチュエータ1
6によりコントロールユニット17から出力されるパル
ス幅変調信号(以下、PWM信号という)のデューティ
比に比例して矢示E,F方向に摺動変位され、スプール
弁11を図2に示す中立位置(イ)、低圧位置(ロ)、
高圧位置(ハ)に切換えるものである。
ュエータで、該電磁アクチュエータ16は電磁比例ソレ
ノイドからなり、弁ケーシング12に取付けられたケー
ス16Aと、該ケース16A内に設けられたコイル部1
6Bと、該コイル部16Bの内周側に変位可能に設けら
れた駆動ロッド16Cとから構成されている。
部16Bは後述のコントロールユニット17の出力側に
接続され、電磁アクチュエータ16はコントロールユニ
ット17からコイル部16Bに制御信号としての制御電
流に応じたPWM信号が供給されることによって、スプ
ール13を矢示E,F方向に摺動変位させ、スプール弁
11を中立位置(イ)、低圧位置(ロ)、高圧位置
(ハ)のいずれかに切換制御する。
号が供給されていないときには、スプール13はばね1
5によって矢示E方向に付勢され、スプール弁11は低
圧位置(ロ)となる。このとき、油室4D内の油液がタ
ンク14に排出され、油室4D内の圧力がタンク14内
のドレン圧まで低下し、レリーズシリンダ4のロッド4
Cは矢示C方向に縮小する。
0%のディーティ比のPWM信号が供給されたときに
は、スプール弁11が中立位置(イ)に切換わる。この
とき、タンクポート12B,ポンプポート12Cはスプ
ール13のランド13A,13Bによって閉塞されると
共に、油室4D内に圧油が給排されず、レリーズシリン
ダ4は停止する。
スプール13が中立位置(イ)を越えて矢示F方向に摺
動変位したときには、スプール弁11は高圧位置(ハ)
に切換えられる。このとき、油圧ポンプ8からの圧油が
レリーズシリンダ4の油室4D内に供給され、レリーズ
シリンダ4のロッド4Cは矢示D方向に伸長する。
ットを示し、該コントロールユニット17は例えばマイ
クロコンピュータ等により構成され、該コントロールユ
ニット17にはROM、RAM等からなる記憶部17A
が設けられている。
ーズシリンダ4のストローク位置を検出するストローク
センサ18が接続されると共に、後述の車両運転状態検
出手段として例えばスロットルセンサ19、車速センサ
20、シフト位置センサ21、エンジン回転数センサ2
2等が接続されている。
に示す自動クラッチの制御処理プログラムが格納されて
おり、スロットルセンサ19、車速センサ20、シフト
位置センサ21、エンジン回転数センサ22によるそれ
ぞれの検出信号を用いて車両の運転状態に応じたクラッ
チ3の制御モードを判別すると共に、ストロークセンサ
18による検出位置を用いてレリーズシリンダ4を駆動
制御するために電磁アクチュエータ16に制御信号とし
ての制御電流に対応したPWM信号を出力している。
大きく、デューティ比dが100%に近くなるに従って
制御電流は大きくなると共に、スプール13は矢示F方
向に移動する。これにより、油圧ポンプ8からレリーズ
シリンダ4に圧油が供給され、ロッド4Cは矢示D方向
に伸長し、従動側ディスク3Bを矢示B方向に変位させ
る。
く、デューティ比dが0%に近くなるに従って制御電流
は小さくなると共に、スプール13は矢示E方向に移動
する。これにより、油圧ポンプ8からレリーズシリンダ
4に圧油が供給され、ロッド4Cは矢示C方向に縮小
し、従動側ディスク3Bを矢示A方向に変位させるもの
である。
置を検出する作動位置検出手段としてのストロークセン
サで、該ストロークセンサ18はレリーズシリンダ4の
ロッド4Cの近傍に設けられ、レリーズシリンダ4のス
トローク位置となるロッド4C先端の検出位置に応じた
信号をコントロールユニット17に出力している。
トルセンサ、20は車両の速度を検出する車速センサ、
21はシフトレバー2Dのシフト位置を検出するシフト
位置センサ、22はエンジン1の回転数を検出するエン
ジン回転数センサをそれぞれ示している。そして、スロ
ットルセンサ19、車速センサ20、シフト位置センサ
21、エンジン回転数センサ22は車両運転状態検出手
段を構成し、車両の運転状態に応じた検出信号をコント
ロールユニット17に出力するものである。
で、該電流検出器23の出力側はコントロールユニット
17に接続されている。そして、該電流検出器23は、
電磁アクチュエータ16にコントロールユニット17か
らPWM信号を供給したときに、コイル部16Bに流れ
る実際の制御電流を検出し、制御電流の検出値Iy を検
出信号としてコントロールユニット17に出力してい
る。
される例えば5ms程度の制御ステップ毎にコイル部1
6Bに供給された制御電流を検出し、この検出値をコン
トロールユニット17に出力するものである。即ち、電
流検出器23は、PWM信号の出力タイミングに同期し
て制御電流を検出するものである。
て例えばバッテリ(図示せず)等の電圧を検出する電圧
検出器で、該電圧検出器24の出力側はコントロールユ
ニット17に接続されている。そして、電源検出器24
は電源の電圧値Vをコントロールユニット17に出力し
ている。
動クラッチ制御処理を図4に示す制御ブロック図を参照
して説明する。
チモード判別部25はスロットルセンサ19、車速セン
サ20、シフト位置センサ21、エンジン回転数センサ
22によるそれぞれの検出信号を用いてクラッチ3を締
結、開放させるための制御モードを判別する。
部26はクラッチモード判別部25によって判定された
制御モードに応じてレリーズシリンダ4の目標とすべき
ストローク位置としての目標位置を演算している。この
ため、目標位置演算部26は、例えばクラッチモード判
別部25によってクラッチ3を締結させる制御モードと
判定したときには、レリーズシリンダ4を縮小させ、従
動側ディスク3Bを駆動側ディスク3Aに摺接させるた
めに、レリーズシリンダ4が縮小した位置となる目標位
置を演算する。
ッチモード判別部25によってクラッチ3を開放させる
制御モードと判定したときには、レリーズシリンダ4を
伸長させ、従動側ディスク3Bを駆動側ディスク3Aか
ら離間させるために、レリーズシリンダ4が伸長した位
置となる目標位置を演算する。
ラッチモード判別部25によってクラッチ3をエンジン
1から変速機2に一部のトルクを伝達する半クラッチ位
置から徐々に締結させる制御モードと判定したときに
は、レリーズシリンダ4を徐々に縮小させて、従動側デ
ィスク3Bを駆動側ディスク3Aに徐々に摺接させるた
めに、レリーズシリンダ4が伸長した位置から縮小した
位置に向けて目標位置を更新する。
部27は目標位置演算部26による目標位置とストロー
クセンサ18による検出位置との位置偏差を演算してい
る。
定部で、目標電流設定部28は位置偏差演算部27によ
る位置偏差を減少させて目標位置演算部26による目標
位置までレリーズシリンダ4を伸長させるための目標信
号として制御電流の目標値Ir を設定する。
クラッチ3を締結させる制御モードと判別したときに
は、目標電流設定部28はスプール弁11を低圧位置
(ロ)に切換えるための制御電流の目標値Ir を設定す
る。これにより、スプール13は矢示E方向に摺動変位
し、レリーズシリンダ4が矢示C方向に縮小すると共
に、従動側ディスク3Bは駆動側ディスク3Aに摺接す
る。
クラッチ3を開放させる制御モードと判別したときに
は、目標電流設定部28はスプール弁11を高圧位置
(ハ)に切換えるための制御電流の目標値Ir を設定す
る。これにより、スプール13は矢示F方向に摺動変位
し、レリーズシリンダ4が矢示D方向に伸長すると共
に、従動側ディスク3Bは駆動側ディスク3Aから離間
する。
てクラッチ3を半クラッチ位置から徐々に締結させる制
御モードと判定したときには、目標電流設定部28は高
圧位置(ハ)から低圧位置(ロ)に徐々に切換えるため
の制御電流の目標値Ir を設定する。これにより、スプ
ール13は矢示E方向に摺動変位し、レリーズシリンダ
4が矢示C方向に縮小すると共に、従動側ディスク3B
は駆動側ディスク3Aに徐々に摺接する。
御信号演算手段を構成するデュ−ティ比演算部で、該デ
ュ−ティ比演算部29は目標電流設定部28による制御
電流の目標値Ir に対応したPWM信号のデュ−ティ比
d0 を演算している。即ち、デュ−ティ比演算部29は
例えばスプール弁13を低圧位置(ロ)に切換えるとき
には0%のデュ−ティ比d0 を演算し、スプール弁13
を中立位置(イ)に切換えるときには50%のデュ−テ
ィ比d0 を演算し、スプール弁13を高圧位置(ハ)に
切換えるときには100%のデュ−ティ比d0 を演算す
るものである。そして、デュ−ティ比演算部29は演算
したデュ−ティ比d0 に対応する信号を後述の電圧変動
補正部30に出力している。
るバッテリ(図示せず)の電圧値Vが変動したときに、
この変動に応じてデュ−ティ比d0 を補正する電圧変動
補正部で、該電圧変動補正部30は電圧検出器24によ
る電圧値Vが上昇したときにはデュ−ティ比d0 を減少
させ、電圧値Vが降下したときにはデュ−ティ比d0を
増加させるものである。これにより、電圧変動補正部3
0は補正したデュ−ティ比d1 に対応した信号を出力
し、PWM信号を生成するためのバッテリの電圧値Vが
変動することによって電磁アクチュエータ16に流れる
制御電流が変化するのを防止している。
ィ比補正部で、該デュ−ティ比補正部31は後述の最大
値演算部32、擬似目標値設定部33、偏差演算部3
4、比例演算部35、積分演算部36、加算演算部37
およびPWM変換部38から構成されている。そして、
デュ−ティ比補正部31は制御電流の擬似目標値Ir0を
設定すると共に、擬似目標値Ir0と検出値Iy との偏差
eを減少させるためにデュ−ティ比d1 を補正し、補正
後のデュ−ティ比dを演算し、デュ−ティ比dに対応し
たPWM信号を電磁アクチュエータ16に出力してい
る。
部で、該最大値演算部32は、電圧検出器24による電
圧値Vと、例えば6Ω程度の予め決められた電磁アクチ
ュエータ16のインピーダンスZとを用いて、電磁アク
チュエータ16に給電できる制御電流の最大電流値とし
ての最大値IL を下記数1に示す如く演算する。
標値設定部で、該擬似目標値設定部33は最大値演算部
32による最大値IL と目標電流設定部28による目標
値Ir とから擬似目標値Ir0を設定する。
L が目標値Ir よりも大きい(IL>Ir )ときには、
擬似目標値Ir0を目標値Ir と等しい値(Ir0=Ir )
に設定し、最大値IL が目標値Ir よりも小さい(IL
≦Ir )ときには、擬似目標値Ir0を目標値Ir と等し
い値(Ir0=IL )に設定するものである。
で、該偏差演算部34は擬似目標値設定部33によって
設定された擬似目標値Ir0と電流検出器23からの検出
値Iyとの偏差eを下記数2に示すように演算する。
で、該比例演算部35は、比例演算用の定数Kp と偏差
演算部34による偏差eとの積から比例演算値u1 を下
記数2に示す如く演算する。
で、該積分演算部36は、積分演算用の定数Ki を用い
て偏差演算部34からの偏差eとに対する積分演算を行
い、このときの積分値に対応した積分演算値u2 を下記
数4に示す如く演算する。
加算演算部37は、比例演算部35による比例演算値u
1 、積分演算部36による積分演算値u2 およびデュー
ティ比d1 を加算している。そして、加算演算部37は
補正後のデューティ比dを下記数5に示す如く演算す
る。
8は加算演算部37から出力されるデューティ比dをP
WM信号に変換し、このPWM信号を電磁式の制御弁1
0の電磁アクチュエータ16に出力している。これによ
り、PWM変換部38は補正後のデューティ比dに対応
した制御電流を電磁アクチュエータ16のコイル部16
Bに出力するものである。
ールユニット17による自動クラッチの制御処理につい
て説明する。ここで、自動クラッチの制御処理は図5に
示す制御モード判別処理と図6に示すPWM信号出力処
理とからなり、PWM信号出力処理は制御モード判別処
理に対して例えば5ms程度の制御ステップ毎に割込み
処理されるものである。
るに、ステップ1では例えばイグニションスイッチが
「OFF」か否かによって制御終了条件が成立している
か否かを判定し、ステップ1で「YES」と判定したと
きには、イグニションスイッチが「OFF」となってい
るから、ステップ2に移って制御を終了する。一方、ス
テップ1で「NO」と判定したときには、制御終了条件
が成立していないから、次なるステップ3に移る。
車速センサ20、シフト位置センサ21、エンジン回転
数センサ22による検出信号を用いてクラッチ3を締
結、開放させる制御モードを判別し、再度ステップ1に
移行する。
いて説明するに、ステップ11では、制御モード判別処
理によって判別された制御モードに応じてレリーズシリ
ンダ4の目標位置を設定し、ステップ12では目標位置
と検出位置との位置偏差を演算する。
させるために電磁アクチュエータ16に出力すべき制御
電流の目標値Ir を設定する。例えば、クラッチ3を締
結させるときには、制御電流の目標値Ir を零(Ir =
0)に設定する。一方、クラッチ3を開放させるときに
は、例えば制御電流の目標値Ir を予め決められた最大
となる一定値Imax (Ir =Imax )に設定する。
値Ir に対応したPWM信号のデューティ比d0 を演算
し、ステップ15ではバッテリの電圧値Vの変動に応じ
てこのデューティ比d0 を補正し、補正したデューティ
比d1 を演算すると共に、ステップ16に移行する。
を設定すると共に、ステップ17では電磁アクチュエー
タ16に流れる制御電流の検出値Iy と擬似目標値Ir0
との偏差eを減少させるために制御電流の検出値Iy に
対するデューティ比の補正処理を行ない、デューティ比
dを演算する。
ティ比dをPWM信号に変換し、このPWM信号を電磁
アクチュエータ16に出力し、ステップ19に移ってリ
ターンする。
理について説明するに、ステップ21では、電圧検出器
24によってバッテリの電圧値Vを検出し、ステップ2
2では、この電圧値Vと予め記憶部17Aに格納されて
いる電磁アクチュエータ16のインピーダンスZとから
数1の式に基づいて制御電流の最大値IL を演算する。
標値Ir よりも小さい(IL ≦Ir)か否かを判別し、
ステップ23で「YES」と判定したときには、最大値
ILが目標値Ir よりも小さい(IL ≦Ir )から、ス
テップ24に移って擬似目標値Ir0を最大値IL と等し
い値(Ir0=IL )に設定し、ステップ26に移ってリ
ターンする。
ときには、最大値IL は目標値Irよりも大きい(IL
>Ir )から、ステップ25に移って擬似目標値Ir0を
目標値Ir と等しい値(Ir0=Ir )に設定し、ステッ
プ26に移ってリターンする。
対するデューティ比の補正処理について説明するに、ス
テップ31では擬似目標値Ir0と検出値Iy との偏差e
を数2の式により演算し、ステップ32に移って偏差e
と比例演算の利得として予め決められた値の定数Kp と
を掛けることによって比例演算値u1 を数3の式によっ
て演算する。
の利得として予め決められた値の定数Ki との積を演算
し、前回の積分演算値u2 に加算することによって新た
なる積分演算値u2 を数4の式により演算する。
1 に比例演算値u1 、積分演算値u2 を加算することに
よって、補正後のデューティ比dを数5の式により演算
し、ステップ35に移ってリターンする。
いて図9を参照しつつ詳述する。ここで、図9は制御電
流の検出値Iy 、比例演算値u1 、積分演算値u2 と時
間との関係を示している。また、目標値Ir は例えばク
ラッチ3を開放するために図9中に一点鎖線で示す特性
線39のようにステップ状に時間変化したものとしてい
る。
演算部26による目標位置が変更されたときに、制御電
流の目標値Ir が例えば零(Ir =0)からある一定値
Ir1(Ir =Ir1)にステップ状に時間変化したものと
し、一定値Ir1は制御電流の最大値IL を越えない(I
L >Ir1)ものとする。
い場合、即ち定数Kp が零(Kp =0)、かつ定数Ki
が零(Ki =0)の場合の制御電流の検出値Iy を比較
例として図9中に点線で示す特性線40に示す。この場
合、電磁アクチュエータ16が加熱されたときには、コ
イル部16Bの内部抵抗が増加するから、実際に電磁ア
クチュエータ16に流れる制御電流は、加熱されていな
いときに比べて減少することになる。
Ir に達することができず、検出値Iy と目標値Ir と
の間に定常偏差e0 が発生することになる。これによ
り、クラッチ3は目標とする位置まで移動することがで
きず、例えば車両の運転状態が変化し、クラッチ3を開
放させる制御モードから半クラッチ位置から徐々に締結
させる制御モードに変更したときに、運転者の意に反し
てクラッチ3が締結してしまう等の不具合を生じること
になる。
ダクタンスにより、電磁アクチュエータ16の作動が遅
延すると共に、電磁アクチュエータ16の応答性が低下
し、クラッチ3の締結、開放が遅れる傾向がある。
はデューティ比補正部31を設けることにより、実際に
電磁アクチュエータ16に流れる制御電流の検出値Iy
と擬似目標値Ir0との偏差eを減少させるためのフィー
ドバック制御を行なっている。このとき、制御電流の検
出値Iy は、図9中に実線で示す特性線41のように一
定値Ir1に向って徐々に増加する。
Ir0と検出値Iy との偏差eを用いて比例演算値u1 を
図9中の特性線42に示すように演算すると共に、偏差
eを用いて積分演算値u2 を図9中の特性線43に示す
ように演算する。そして、比例演算値u1 と積分演算値
u2 とをデューティ比d1 に加算し、補正後のデューテ
ィ比dをPWM信号に変換すると共に、このPWM信号
を電磁アクチュエータ16に出力し、コイル部16Bに
流れる制御電流を増減させている。
れる制御電流の検出値Iy が目標値Ir に達してないと
きには、電磁アクチュエータ16に出力する制御電流を
増加させることができる。一方、電磁アクチュエータ1
6に流れる制御電流の検出値Iy が目標値Ir よりも過
大となるときには、電磁アクチュエータ16に供給する
制御電流を減少させることができる。
e0 に対応した一定値u20となる。これにより、電磁ア
クチュエータ16が加熱されたときでも、この加熱によ
る影響を相殺でき、電磁アクチュエータ16が加熱され
ていないときとほぼ等しい制御電流を流すことができ
る。このため、クラッチ3を目標とする位置に確実に移
動させることができると共に、クラッチ3を適切に制御
することができる。
に加算するから、偏差eを減少させるように電磁アクチ
ュエータ16に出力する制御電流を増減させることがで
き、電磁アクチュエータ16を速やかに作動させて、電
磁アクチュエータ16の応答性を向上させることができ
る。
部33との作用について説明する。ここで、目標値Ir
は例えばクラッチ3を開放するために図10中に一点鎖
線で示す特性線44のようにステップ状に時間変化した
ものとしている。そして、バッテリの電圧値Vが降下
し、制御電流の最大値IL が図10中に仮想線で示す特
性線44に示す如く目標値Ir よりも大きく(IL <I
r )なるものとしている。
IL よりも大きくなったときには、擬似目標値設定部3
3は図10中の特性線45に示すように擬似目標値Ir0
を最大値IL に設定する。これにより、目標値Ir が最
大値IL よりも大きいときには、制御電流の検出値Iy
は図10中の特性線46に示す如く最大値IL に保持さ
れるから、擬似目標値Ir0と検出値Iy との偏差eをほ
ぼ零(e=0)にすることができる。このため、目標値
Ir が最大値IL よりも大きいときには、積分演算値u
2 は図10中の特性線47に示すようにほぼ一定の値に
保持されることになる。
ラッチ3を例えば半クラッチ位置まで移動させるため
に、電磁アクチュエータ16の制御電流を減少させると
きには、制御電流を目標値Ir に追従させて速やか減少
させることができる。このため、電磁アクチュエータ1
6を速やかに作動させて、クラッチ3の応答性を向上さ
せることができる。
に目標値Ir に設定した場合の制御電流の検出値Iy 、
積分演算値u2 と時間との関係を比較例として示してい
る。
うに制御電流の目標値Ir が最大値IL よりも大きくな
ったときには、電磁アクチュエータ16には最大値IL
よりも大きな値の制御電流を供給することができないか
ら、制御電流の検出値Iy は特性線49に示すように最
大値IL で保持されることになる。このとき、積分演算
値u2 は目標値Ir と検出値Iy との偏差を積分するこ
とになるから、図11中の特性線50に示すように徐々
に増加することになる。
チ3を例えば半クラッチ位置まで移動させるために、電
磁アクチュエータ16の制御電流を減少させるときに
は、増加した積分演算値u2 が減少するまでの間は制御
電流の検出値Iy は目標値Irに追従せず、検出値Iy
が減少しないワインドアップ現象が生じることになる。
このため、電磁アクチュエータ16の作動が遅延し、ク
ラッチ3を速やかに半クラッチ位置に移動させることが
できなくなり、クラッチ3の応答性が低下することにな
る。
は擬似目標値Ir0と検出値Iy との偏差eを用いること
によって、積分演算値u2 が過大に増加するのを防止
し、このようなワインドアップ現象の発生を防止してい
る。
ティ比補正部31によって電磁アクチュエータ16に流
れる制御電流の検出値Iy と擬似目標値Ir0との偏差e
を減少させる構成としたから、電磁アクチュエータ16
が加熱されたときでも、電磁アクチュエータ16が加熱
していないときと実質的に等しい制御電流を流すことが
でき、電磁アクチュエータ16の発熱による影響を相殺
することができる。
値Vと電磁アクチュエータ16のインピーダンスZとの
関係から制御電流の最大値IL を演算する構成としたか
ら、電圧値VとインピーダンスZとの商から電磁アクチ
ュエータ16に給電できる制御電流の最大値IL を確実
に演算することができる。
値Ir よりも大きいときには目標値Ir と等しい値(I
r0=Ir )に設定し、最大値IL が目標値Ir よりも小
さいときには最大値IL と等しい値(Ir0=IL )に設
定したから、擬似目標値Ir0が制御電流の最大値IL よ
りも大きくなるのを防止することができ、目標値Irが
最大値IL よりも大きいときには、制御電流を最大値I
L に保持することができ、制御電流を過大に補正するこ
となく、電磁アクチュエータ16を作動させて、クラッ
チ3の締結、開放を適切に制御することができる。
差eを減少させる構成としたから、バッテリの電圧値V
が降下し、目標値Ir が最大値IL よりも大きくなると
きに積分演算値u2 が過大に増加するのを防ぐことがで
き、ワインドアップ現象が生じるのを防止できると共
に、電磁アクチュエータ16を速やかに作動させて、ク
ラッチ3の応答性を向上させることができる。
正したデューティ比dを用いることによって、電磁アク
チュエータ16の応答性を向上させることができ、車両
の運転状態に対応して、例えばクラッチ3を半クラッチ
位置から徐々に締結させる制御モードで、クラッチ3を
速やかに目標となる位置に移動させることができ、クラ
ッチ3の締結、開放を適切に制御することができる。
算部35、積分演算部36を設けたから、比例演算部3
5によって制御電流の検出値Iy と擬似目標値Ir0との
偏差eを減少させることができると共に、温度変化によ
って発生する定常偏差e0 を積分演算部36よって減少
させることができる。
は最大値演算部32の具体例、ステップ23〜25は擬
似目標値設定部33の具体例、ステップ31は偏差演算
部34の具体例、ステップ32は比例演算部35の具体
例、ステップ33は積分演算部36の具体例、ステップ
34は加算演算部37の具体性をそれぞれ示している。
クラッチ制御装置に適用した場合を例に挙げて示した
が、本発明はこれに限らず、自動クラッチの制御以外
に、例えば油圧シリンダのストロークを可変に制御する
種々の電磁式の制御弁の弁制御にも広く適用できるもの
である。
れば、制御信号出力手段に制御信号補正手段を設け、実
際に電磁アクチュエータに加えられた給電値の検出値と
擬似目標値との偏差を減少させる構成としたから、電磁
アクチュエータが加熱されたときでも、電磁アクチュエ
ータが加熱されていないときと実質的に等しい制御信号
を加えることができ、電磁アクチュエータの発熱による
影響を相殺できると共に、電磁アクチュエータの応答性
を向上させることができる。
させる構成としたから、制御信号が変動することによっ
てワインドアップ現象が生じるのを防止できると共に、
電磁アクチュエータを速やかに作動させて、クラッチの
応答性を向上させることができる。
出力手段によって電磁アクチュエータの作動を制御し、
アクチュエータに圧油を給排することによってクラッチ
を締結、開放する構成としたから、クラッチを高い応答
性をもって可変に制御でき、車両の運転状態に対応して
クラッチを速やかに目標となる位置に移動させることが
でき、クラッチの締結、開放を適切に制御することがで
きる。
算手段は電源の電圧値と前記制御弁を構成する電磁アク
チュエータのインピーダンスとの関係から制御信号の最
大値を演算する構成としたから、電源の電圧値と電磁ア
クチュエータのインピーダンスとを用いることによって
電磁アクチュエータに給電できる制御信号の最大値を演
算することができる。
定手段によって設定される擬似目標値を、最大値が目標
値よりも大きいときには目標値と等しい値に設定し、最
大値が目標値よりも小さいときには最大値と等しい値に
設定したから、擬似目標値が制御信号の最大値よりも大
きくなるのを防止することができ、目標値が最大値より
も大きいときには、制御信号を最大値に保持することが
でき、制御信号を過大に補正することなく、電磁アクチ
ュエータを速やかに作動させることができる。
号補正手段に比例演算手段、積分演算手段を設けたか
ら、比例演算手段によって制御電流の検出値と制御電流
の擬似目標値との偏差を減少させることができると共
に、温度変化によって検出値と制御電流の擬似目標値と
の間に発生する定常偏差を積分演算手段よって減少させ
ることができる。
れる自動クラッチ制御装置を示す全体構成図である。
る。
弁等を示す断面図である。
ブロック図である。
れ図である。
れ図である。
流れ図である。
ューティ比の補正処理を示す流れ図である。
信号を出力したときの検出値、目標値、比例演算値およ
び積分演算値の時間変化を示す特性線図である。
M信号を出力したときの検出値、目標値および積分演算
値の時間変化を示す特性線図である。
値、目標値および積分演算値の時間変化を比較例として
示す特性線図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 油圧アクチュエータと油圧源との間に配
設され、弁体の変位に応じて油圧アクチュエータに給排
させる圧油量を制御する弁部と、該弁部の弁体を制御信
号に応じて変位させる電磁アクチュエータとからなる制
御弁と、 前記油圧アクチュエータを作動させるため、前記電磁ア
クチュエータに制御信号を出力する制御信号出力手段と
からなる弁制御装置において、 前記制御信号出力手段は、前記油圧アクチュエータを目
標となる位置まで作動させるための制御信号の目標値を
設定する目標値設定手段と、 該目標値設定手段による目標値に応じた制御信号を演算
する制御信号演算手段と、 前記制御信号の最大値を演算する最大値演算手段と、 該最大値演算手段による最大値が目標値よりも大きいと
きには擬似目標値を目標値に設定し、最大値が目標値よ
りも小さいときには擬似目標値を最大値に設定する擬似
目標値設定手段と、 前記制御信号演算手段による制御信号に対して前記電磁
アクチュエータに実際に加えられた給電値を検出する給
電値検出手段と、 該給電値検出手段による検出値と前記擬似目標値設定手
段による擬似目標値との偏差を減少させるために前記制
御信号演算手段による制御信号を補正して出力する制御
信号補正手段とから構成したことを特徴とする弁制御装
置。 - 【請求項2】 クラッチを締結、開放する油圧アクチュ
エータと、 該油圧アクチュエータと油圧源との間に配設され、弁体
の変位に応じて油圧アクチュエータに給排させる圧油量
を制御する弁部と、該弁部の弁体を制御信号に応じて変
位させる電磁アクチュエータとからなる制御弁と、 前記油圧アクチュエータを作動させるため、前記電磁ア
クチュエータに制御信号を出力する制御信号出力手段と
からなる弁制御装置において、 前記制御信号出力手段は、車両の運転状態に応じてクラ
ッチを締結、開放するために前記油圧アクチュエータを
作動させるための制御信号の目標値を設定する目標値設
定手段と、 該目標値設定手段による目標値に応じた制御信号を演算
する制御信号演算手段と、 前記制御信号の最大値を演算する最大値演算手段と、 該最大値演算手段による最大値が目標値よりも大きいと
きには擬似目標値を目標値に設定し、最大値が目標値よ
りも小さいときには擬似目標値を最大値に設定する擬似
目標値設定手段と、 前記制御信号演算手段による制御信号に対して前記電磁
アクチュエータに実際に加えられた給電値を検出する給
電値検出手段と、 該給電値検出手段による検出値と前記擬似目標値設定手
段による擬似目標値との偏差を減少させるために前記制
御信号演算手段による制御信号を補正して出力する制御
信号補正手段とから構成したことを特徴とする弁制御装
置。 - 【請求項3】 前記最大値演算手段は、電源の電圧値と
前記制御弁を構成する電磁アクチュエータのインピーダ
ンスとの関係から制御信号の最大値を演算する構成とし
てなる請求項1または2に記載の弁制御装置。 - 【請求項4】 前記擬似目標値設定手段によって設定さ
れる擬似目標値は、最大値が目標値よりも大きいときに
は目標値と等しい値に設定し、最大値が目標値よりも小
さいときには最大値と等しい値に設定する構成としてな
る請求項1,2または3に記載の弁制御装置。 - 【請求項5】 前記制御信号補正手段は、前記擬似目標
値設定手段による擬似目標値と該給電値検出手段による
検出値との偏差を演算する偏差演算手段と、 該偏差演算手段による偏差に対する比例演算を行う比例
演算手段と、 前記偏差演算手段による偏差に対する積分演算を行う積
分演算手段と、 前記比例演算手段による演算値と積分演算手段による演
算値とを前記制御信号演算手段による制御信号に対して
加算する加算手段とから構成してなる請求項1,2,3
または4に記載の弁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35414497A JP3574557B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35414497A JP3574557B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166658A true JPH11166658A (ja) | 1999-06-22 |
JP3574557B2 JP3574557B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=18435592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35414497A Expired - Fee Related JP3574557B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 弁制御装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3574557B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-12-08 JP JP35414497A patent/JP3574557B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2013146122A1 (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ソレノイドバルブの制御装置および制御方法 |
CN104126090A (zh) * | 2012-03-26 | 2014-10-29 | 爱信艾达株式会社 | 电磁阀的控制装置以及控制方法 |
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