JPH1116609A - 電池の充放電設備 - Google Patents

電池の充放電設備

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JPH1116609A
JPH1116609A JP16595197A JP16595197A JPH1116609A JP H1116609 A JPH1116609 A JP H1116609A JP 16595197 A JP16595197 A JP 16595197A JP 16595197 A JP16595197 A JP 16595197A JP H1116609 A JPH1116609 A JP H1116609A
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JP
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container
battery
batteries
discharging
cool air
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JP16595197A
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English (en)
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Shinichi Sato
進一 佐藤
Akira Saito
昌 斉藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲温度の上昇又は下降に拘わらず、複数の電
池の電流容量を精度よく測定できるようにする。 【解決手段】複数の電池10をマトリクス状に配列させ
て収容することができるコンテナ40と、コンテナ40
を固定する固定台112と、コンテナ40の上方に配置
され、かつコンテナ40に対して接離方向に移動可能に
支持されたブローボックス114と、コンテナ40の下
方に配置され、かつ各電池10に対応して複数の下接触
子116が取り付けられた下接触子取付板118と、下
接触子取付板118を上下に移動させる下接触子用アー
ム120を設けて構成する。そして、ブローボックス1
14の底板124の平面投影面積を、コンテナ40の平
面投影面積とほぼ同じとし、底板124の各電池10に
対応した位置に複数の上接触子126を設け、各上接触
子126の配置間にそれぞれ貫通孔128を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電が可能な例え
ばNi−Cd電池やリチウム電池等の二次電池に対する
充放電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、Ni−Cd電池やリチウム電池
等のような円筒形電池の二次電池は、それぞれ集電用リ
ードが設けられた正極板と負極板とがセパレータを介し
て巻回された極板群を円筒形ケース内に挿入して構成さ
れている。
【0003】一般に、電子機器の直流電源として電池を
使用する場合、複数の電池を直列にあるいは並列に接続
して使用している。このため、接続される複数の電池の
うち、1つでも電流容量の低い電池があると、直流電源
としての性能及び寿命が当該電流容量の低い電池によっ
て律速されることとなる。つまり、放電時における電流
容量は、電池の性能を決定する上で重要なパラメータで
ある。
【0004】電池の放電時における電流容量の測定は、
放電開始の前段階において、例えば定電流充電及び定電
圧充電を行って、電池の両端電圧を一定電圧に保持させ
ておき、放電開始と同時に、電池に放電回路を接続して
電池から一定電流を流すようにし、電池の両端電圧が規
定レベル以下となった時点で放電測定を終了する。
【0005】そして、放電開始時点から放電終了時点ま
での電流値の累積を求めることにより、その電池におけ
る放電時の電流容量が得られ、特に、周辺温度を(25
±2℃)に設定することにより、その電池の公称電流容
量が得られることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの二
次電池において、電池の充放電中は、一般的に電池自体
の発熱があり、この熱により電池の電流容量が変化す
る。そのため、充放電中は、周囲温度を一定に保つため
に、強制的に空冷を吹き付ける等の設備対応を行い、電
池の温度上昇を極力抑える方法が採用されている。
【0007】1個あるいは数個の電池に対して充放電を
行う場合、前記設備対応は比較的容易であると考えられ
るが、一度に複数(例えば250個)の電池に対して充
放電を行う場合においては、スペース(測定のための空
間)を広くとる必要があるため、前記設備対応では、複
数の電池に対する温度分布を均一化することができない
おそれがある。そのため、すべての電池について電流容
量を精度よく測定できないという問題が生じる。
【0008】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、周囲温度の上昇又は下降に拘わらず、複
数の電池の電流容量を精度よく測定することができる電
池の充放電設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る電池の充放電設備は、複数の電池が収容されたコン
テナ内の前記複数の電池に対して充放電処理を行う充放
電処理手段と、前記複数の電池の配列形態に対応して配
列された複数の電極群を有する充放電用治具と、前記コ
ンテナ内に収容された複数の電池に対して冷風を吹き付
ける冷却手段とを具備し、前記冷却手段を、少なくとも
前記コンテナの平面投影面積とほぼ同じ面積を有し、か
つ、前記コンテナとの対向面に複数の噴射孔を有する冷
風拡散手段と、該冷風拡散手段に冷風を供給する冷風供
給手段とを設けて構成する。
【0010】これにより、まず、コンテナ内に収容され
た複数の電池に対し、充放電処理手段を通じて例えば各
電池の電流容量が測定される。この充放電処理手段によ
る電流容量測定において、電池自体が発熱すると、該電
池の電流容量値は一般に高くなり、実際の公称電流容量
値とはかけ離れた値をとることになる。即ち、電池自体
が発熱すると、高精度に公称電流容量値を得ることがで
きない。
【0011】しかし、本発明においては、冷風供給手段
から供給された冷風を冷風拡散手段を通じてコンテナ内
の複数の電池に吹き付けることができ、しかも、冷風拡
散手段の平面投影面積が少なくとも前記コンテナの平面
投影面積とほぼ同じであって、前記コンテナとの対向面
に複数の噴射孔を有することから、前記冷風をコンテナ
内に収容されている複数の電池に対して均一に吹き付け
ることができる。
【0012】その結果、複数の電池に対する温度分布を
均一化することができ、すべての電池についての公称電
流容量値を高精度に測定することができる。
【0013】そして、前記構成において、前記冷風拡散
手段を前記コンテナに対して接離方向に移動させる移動
駆動手段を設けるようにしてもよい(請求項2記載の発
明)。この場合、冷風拡散手段をコンテナ内に収容され
ている複数の電池に対して接近する方向及び離間する方
向に移動させることができるため、複数の電池に吹き付
けられる冷風の強弱並びに冷風の拡散範囲を調整するこ
とができ、複数の電池に対する温度分布の均一化が容易
となる。
【0014】また、前記構成において、前記移動駆動手
段に、前記冷風拡散手段を支持し、かつ、内部に前記冷
風供給手段からの冷風を前記冷風拡散手段に導くための
冷風導入路が設けられた支持手段と、前記冷風拡散手段
を前記コンテナに対して接離方向に移動させるべく前記
支持手段を移動自在に案内支持する案内支持手段とを設
けるようにしてもよい(請求項3記載の発明)。
【0015】この場合、簡単な構成で、冷風拡散手段を
コンテナ内に収容されている複数の電池に対して接近す
る方向及び離間する方向に移動させることができ、複数
の電池に対して高精度の公称電流容量値を測定すること
ができる充放電設備の構成の簡略化、製造コストの低廉
化をより一層促進させることができる。
【0016】また、前記構成において、前記複数の噴射
孔の平面投影上の配列位置と、複数の電極群の平面投影
上の配列位置を互いに異なるようにすることが好ましい
(請求項4記載の発明)。この場合、電極群における各
電極間の隙間を通じて冷風が電池に吹き付けられるた
め、充放電処理時での電池に対する冷却効果をより一層
高めることができる。
【0017】また、前記構成において、前記冷却拡散手
段が前記充放電用治具を兼ねるように構成することによ
り(請求項5記載の発明)、充放電設備の構造の簡単化
及び小型化を実現させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電池の充放電
設備を例えばNi−Cd電池やリチウム電池等のような
円筒形の二次電池(以下、単に電池と記す)に対する電
流容量測定に適用した実施の形態例(以下、単に実施の
形態に係る充放電設備と記す)を図1〜図6を参照しな
がら説明するが、先に本実施の形態に係る充放電設備に
て充放電処理される電池の構成と、この電池を複数収容
することができるコンテナの構成並びにコンテナに収容
された複数の電池に対して充放電処理を行う充放電処理
装置の構成について説明する。
【0019】まず、図1に示すように、電池10は、有
底円筒形状を有する電池缶12と、この電池缶12内に
リチウム塩を含む非水電解液14と共に封入される極板
群16及び封口体18とを備える。
【0020】極板群16は、リチウム含有金属酸化物を
主体とした層を有する正極板20と負極材料を主体とし
た合剤層とその合剤層上にリチウムを主体とした金属材
料が重ね合わされた負極板22がセパレータ24を介し
て巻回されて構成されており、この正極板20の端部に
正極リード26が設けられ、負極板22の端部に負極リ
ード28が設けられている。
【0021】正極リード26は、極板群16の巻回中心
部側から電池缶12の開口12a側に延在すると共に、
封口体18に溶接されている。この封口体18は、ガス
ケット30を介して電池缶12の開口12a側の端部に
固定されている。負極リード28は、極板群16の外周
側から電池缶12の内底部12b側に延在して、該内底
部12bに溶接されている。
【0022】電池缶12には、開口12aの近傍に位置
して環状溝部32が形成されている。この電池缶12内
には、極板群16に対して下部絶縁板34と上部絶縁板
36とが配設されている。
【0023】そして、前記電池10は、複数揃えられて
1つのコンテナ40(図2参照)に収容されるようにな
っている。このコンテナ40は、平面ほぼ正方形状(例
えば一辺約560mm)で四方に側壁(例えば高さ約1
00mm)42A〜42Dを有する有底箱状の匣体44
を有する。この匣体44の底部46には、縦方向に16
個、横方向に16個、計256個の貫通孔48(図3A
及び図3B参照)がマトリクス状に配されている。
【0024】これら貫通孔48に対応してそれぞれに電
池10を保持するためのホルダ50が一体に形成されて
いる。
【0025】ホルダ50は、図3Bに示すように、対応
する貫通孔48を底部開口(例えば径が約15mmの円
形開口)とし、かつ上部に開口(例えば径が約21mm
の円形開口)52が形成された筒部(例えば高さ約28
mm)54として形成され、更に、この筒部54には、
その内壁に、高さ方向に延在し、かつ幅dが小(例えば
約3mm)とされ、筒部54の軸方向に突出する複数
(図示の例では6つ)のリブ部56が一体に形成されて
いる。
【0026】各リブ部56は、その上端部に軸方向に下
り傾斜とされたテーパー面58が形成されている。ま
た、各リブ部56は、その高さ方向任意の位置に段差が
形成されており、例えば図3Bの例では、匣体44の底
部46から約1mm上方の位置と、前記底部46から約
10mm上方の位置にそれぞれ段差(以下、便宜的に下
部段差60a及び上部段差60bと記す)が形成され、
リブ部56における上部段差60b上の張出し部(上部
張出し部56a)の突出幅d3は筒部54の内壁面から
例えば約1.4mmとされ、上部段差60b下の張出し
部(中央張出し部56b)の突出幅d2は筒部54の内
壁面から例えば約2.25mmとされ(上部張出し部5
6aの端面からの突出幅約0.85mm)、下部段差6
0a下の張出し部(下部張出し部56c)の突出幅d1
は筒部54の内壁面から例えば約4.5mm(中央張出
し部56bの端面からの突出幅約2.25mm)とされ
ている。
【0027】これにより、下部張出し部56cの各端面
を結ぶことによって、径が12mmの円形開口が形づく
られ、中央張出し部56bの各端面を結ぶことによっ
て、径が16.5mmの円形開口が形づくられ、上部張
出し部56aの各端面を結ぶことによって、径が18.
2mmの円形開口が形づくられることとなる。
【0028】従って、下部段差60aには、外径が12
mmより大きく16.5mm未満の円筒電池が載置可能
であり、上部段差60bには、外径が16.5mmより
大きく18.2mm未満の円筒電池が載置可能である。
即ち、このホルダ50には、外径の異なる例えば2種類
の電池10が保持可能である。
【0029】一方、匣体44は、その上部にフランジ部
62が一体に形成されている。該フランジ部62の各コ
ーナー部C1〜C4のうち、3つのコーナー部C1、C
3及びC4が同一の曲率を有する湾曲形状に形成され、
残りのコーナー部C2が斜め方向に面取りされて、匣体
44における底部46の対角線に直交するテーパー面6
4として形成されている。
【0030】前記フランジ部62は、その内側に矩形環
状の段差66が形成され、この段差66にて区画形成さ
れる形状は、匣体44の底部外形とほぼ同じか僅かに大
とされている。そのため、1つのコンテナ40上に別の
コンテナ40を載せる場合、上に位置するコンテナ40
の底部46を、下に位置するコンテナ40のフランジ部
62の段差66内に挿入することによって、複数のコン
テナ40を安定して積載することが可能となる。
【0031】更に、匣体44の各側壁42A〜42Dに
は、複数の開口68が形成されており、特に、コーナー
部C4に接する辺を構成する側壁42Cの外面のうち、
前記コーナー部C4に近接する部分に、データ記憶用の
カード(データカード)DCが着脱自在に取付可能とさ
れたカード収納部70が形成されている。
【0032】このデータカードDCに内蔵されている記
憶部(ICチップや磁気記録面)には、250個の電池
に対する検査処理、例えば充放電処理の結果が例えば座
標情報やビット情報(0/1=GO/NG)として記憶
されるようになっている。
【0033】このコンテナ40は、自己消火性、自己難
燃性の材料にて一体成形されて構成されるものであり、
例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体)とPBT(ポリブチレンテレフタレート)
とを混合させた合成樹脂にグラスファイバーを混入させ
た材料を成形材料として例えば射出成形により一体成形
されて構成することができる。市販品としては、例えば
ノバロイ−B(ダイセル化学工業株式会社の商品名であ
り、ノバロイはダイセル化学工業株式会社の登録商標で
ある)を用いることができる。
【0034】そして、このコンテナ40には、複数の電
池10が収容される。この場合、匣体44の底部46に
複数配されたホルダ50にそれぞれ開口52を通じて個
々に投入されることにより行われる。このコンテナ40
に対する電池10の出し入れは自動化された搬送機構に
よって行われる。
【0035】次に、図4を参照しながら充放電処理装置
80について説明する。この充放電処理装置80は、電
池10に対して定電流充電、定電圧充電及び定電流放電
を行って、充放電期間における電流の変化、電圧の変化
及び温度変化をサンプリング時間単位毎に取り込んでそ
れぞれデータ列として外部記憶装置に転送し、更に、充
電期間における電流容量値と放電期間における電流容量
値を算出して同じく外部記憶装置に転送するものであ
る。
【0036】具体的には、この充放電処理装置80は、
図4に示すように、各種回路を制御し、かつ、多チャン
ネルの検出測定データの入力及びデータ処理が可能とな
るようにハードウェア及びソフトウェアが組み込まれた
コンピュータ82、該コンピュータ82の制御によって
電源電圧Vcを定電圧充電に必要な一定電圧を発生して
後段の回路系に供給する定電圧回路84と、コンピュー
タ82の制御によって定電流充電に必要な一定電流を発
生して後段の回路系に供給する定電流回路86と、定電
圧回路84、定電流回路86又は後述する放電回路88
のうち、いずれかをコンピュータ82の切換制御に基づ
いて後段の回路系と選択的に接続する定電流電圧切換回
路90と、放電時に活性化(電源供給等)され、かつ電
池10から流れる電流を一定にするための前記放電回路
88と、電池10側に流れる電流及び電池10から流れ
る電流を測定してそのデジタルデータ(電流測定デー
タ)をコンピュータ82に供給する電流測定回路92
と、電池10の両端電圧を測定してそのデジタルデータ
(電圧測定データ)をコンピュータ82に供給する電圧
測定回路94と、電池10の温度を測定してそのデジタ
ルデータ(温度測定データ)をコンピュータ82に供給
する温度測定回路96を有して構成されている。
【0037】前記電流測定回路92、電圧測定回路94
及び温度測定回路96は、それぞれ最終段にA/D変換
器98、100及び102が接続され、アナログの測定
電流波形、測定電圧波形及び測定温度波形(温度に応じ
た電気信号波形)をそれぞれデジタル変換して、電流測
定データ、電圧測定データ及び温度測定データとして出
力するようになっている。各A/D変換器98、100
及び102でのサンプリング時間は、例えば1秒又は2
秒に設定されており、各A/D変換器98、100及び
102に対するサンプリングパルスPsはタイミング発
生器104から供給されるように配線接続されている。
【0038】この充放電処理装置80は、例えば250
個の電池10に対してそれぞれ同時に定電流充電、定電
圧充電及び定電流放電を行うことができるように多チャ
ンネル接続されて構成されている。
【0039】具体的には、まず、定電流電圧切換回路9
0、電流測定回路92、電圧測定回路94及び温度測定
回路96がそれぞれ電池10の個数に対応して250個
用意され、これら250個の定電流電圧切換回路群、2
50個の電流測定回路群、250個の電圧測定回路群及
び250個の温度測定回路群からそれぞれ導出される
(256×3)本の配線がコンピュータ82に接続され
て構成される。
【0040】そして、図5に示すように、本実施の形態
に係る充放電設備110は、例えば250個の電池10
をマトリクス状に配列させて収容することができる前記
コンテナ40(図2参照)と、該コンテナ40を固定す
る固定台112と、前記コンテナ40の上方に配置さ
れ、かつコンテナ40に対して接近する方向及び離間す
る方向に移動可能に支持されたブローボックス114
と、前記コンテナ40の下方に配置され、かつ各電池1
0に対応して複数の下接触子116が取り付けられた下
接触子取付板118と、該下接触子取付板118を上下
に移動させる下接触子用アーム120を有して構成され
ている。
【0041】ブローボックス114は、空洞122を有
する箱体状に形成され、コンテナ40と対向する底板1
24の平面投影面積が、前記コンテナ40の平面投影面
積とほぼ同じとされている。更に、この底板124に
は、図6に示すように、各電池10に対応した位置に複
数の上接触子126が設けられ、各上接触子126の配
置間にそれぞれ貫通孔128が設けられている。従っ
て、このブローボックス114は、コンテナ40内に収
容された複数の電池10に対して充放電処理を行う充放
電用治具を兼ねた構成を有している。なお、図6におい
ては、図面の複雑化を避けるため、上接触子126及び
貫通孔128を一部分のみ示してある。
【0042】前記上接触子126と貫通孔128との配
置関係は、以下のようになっている。即ち、図6に示す
ように、まず、貫通孔128については、図面上、左上
端(点Oで示す)を原点としたとき、該原点Oから右方
向に例えば40mm、下方向に例えば40mm進んだ箇
所に1行1列目の貫通孔(〔128〕で示す)が配置さ
れ、該1行1列目の貫通孔(〔128〕で示す)を基点
として水平方向及び垂直方向に例えば30mmピッチで
マトリクス状に配列されている。
【0043】一方、上接触子126については、前記原
点Oから右方向に例えば55mm、下方向に例えば55
mm進んだ箇所に1行1列目の上接触子(〔126〕で
示す)が配置され、該1行1列目の上接触子(〔12
6〕で示す)を基点として水平方向及び垂直方向に例え
ば30mmピッチでマトリクス状に配列されている。
【0044】つまり、貫通孔128の中心を横方向に通
る複数本の横罫線と、貫通孔128の中心を縦方向に通
る複数本の縦罫線にて区画される複数のマスを想定した
とき、各マスの中央にそれぞれ上接触子126が配置さ
れた関係となっている。
【0045】また、このブローボックス114は、一方
の側板130に、例えば矩形状の冷風導入口132が形
成され、該冷風導入口132を塞ぐように中空の角筒部
材(例えばアルミニウム製)134が取り付けられてい
る。この角筒部材134は、上下方向に延びる案内レー
ル136に摺動自在に支持され、例えばエアシリンダ等
の往復機構による移動駆動機構138によって前記案内
レール136に沿って上下方向に移動可能となってい
る。
【0046】また、この角筒部材134は、その外方端
面(中空部の他端側)が例えば蛇腹状の冷風導入管14
0を通じてダクト142の吹出し口(図示せず)とつな
がっており、ダクト142から吹き出された冷風が冷風
導入管140、角筒部材134の中空部及び冷風導入口
132を通じてブローボックス114内に導かれる。
【0047】前記角筒部材134の内部にはファン14
4が取り付けられており、角筒部材134の中空部に導
かれた冷風が前記ファン144の回転によってブローボ
ックス114内全体に行き渡るようになっている。
【0048】そして、前記移動駆動機構138によって
ブローボックス114をコンテナ40に対して接近する
方向に移動駆動させることにより、ブローボックス11
4の底板124に設けられた複数の上接触子126がそ
れぞれ対応する電池10の例えば正極に接触されること
なる。前記複数の上接触子126からはそれぞれ上接触
子ケーブル146が導出され、それぞれ対応する電流測
定回路92及び電圧測定回路94に接続されている。
【0049】また、前記ブローボックス114の底板1
24には、前記複数の上接触子126のほかに、電池1
0の温度を検出するための表面接触子148が複数取り
付けられ、各表面接触子148の先端がそれぞれ対応す
る電池10の表面に接触するように位置決めされてい
る。これら複数の表面接触子148からはそれぞれ表面
接触子ケーブル(図示せず)が導出され、それぞれ対応
する温度測定回路96に接続されるようになっている。
なお、表面接触子148は、例えばサーミスタや熱電対
にて構成することができる。
【0050】一方、固定台112は、枠体にて構成さ
れ、コンテナ40の周辺部分を上方に支持することによ
ってコンテナ40を固定できるようになっている。ま
た、この固定台112の枠開口112aは、下接触子取
付板118が挿入できる程度の開口幅を有する。従っ
て、下接触子取付板118を下接触子用アーム120に
よって前記固定台112の枠開口112aを通じてコン
テナ40の下側に進入させることにより、下接触子取付
板118に取り付けられた複数の下接触子116がそれ
ぞれ対応する電池10の例えば負極に接触されることな
る。
【0051】前記複数の下接触子116からもそれぞれ
下接触子ケーブル150が導出され、それぞれ対応する
電圧測定回路94と共通の負電源−Vcあるいは接地
(電位Vss)に接続されている。
【0052】そして、250個の電池10に対して電流
容量測定を行う場合は、まず、コンテナ40に250個
の電池10を例えば正極を上にして収容した後、該コン
テナ40を搬送アーム等を用いて固定台112の枠上に
載置する。その後、ダクト142からの冷風を冷風導入
管140、角筒部材134及び冷風導入口132を通じ
てブローボックス114内に供給する。ダクト142か
ら角筒部材134に導かれた冷風は、角筒部材134内
のファン144の回転によって効率よくブローボックス
114内に導かれる。
【0053】ブローボックス114内に導かれた冷風
は、複数の貫通孔128を通じて、該ブローボックス1
14の下方に位置するコンテナ40に均一に吹き付けら
れる。即ち、コンテナ40内に収容されている複数の電
池10に向かって冷風が均一に吹き付けられる。
【0054】その後、前記移動駆動機構138によって
ブローボックス114を下方に移動させて、複数の上接
触子126をそれぞれ対応する電池10の正極に接触さ
せ、更に、下接触子用アーム120によって下接触子取
付板118を上方に移動させて、複数の下接触子116
をそれぞれ対応する電池10の負極に接触させる。この
場合、ダクト142から導出される冷風導入管140を
蛇腹状としているため、ブローボックス114をスムー
ズに上下方向に移動させることができる。
【0055】この状態で、250個の定電流電圧切換回
路90をコンピュータ82によって選択的に切換制御す
ることにより、250個の電池10に対して定電流充
電、定電圧充電及び定電流放電が行われることになる。
250個の電池10についての電流測定データ、電圧測
定データ及び温度測定データは、コンピュータ82に供
給され、該コンピュータ82内のCPUのプログラム制
御により、データRAMを転送バッファとして、ハード
ディスク、フレキシブルディスク(FD)、光磁気ディ
スク、CD−R等の外部記憶装置152にデータ転送さ
れる。
【0056】その結果、外部記憶装置152には、電流
測定に関する各チャンネル毎の測定データ列と、電圧測
定に関する各チャンネル毎の測定データ列と、温度測定
に関する各チャンネル毎の測定データ列が格納されるこ
とになる。
【0057】特に、前記充放電処理装置80において
は、250個の電池についての公称電流容量値を得るた
めの電流容量処理手段が例えばソフトウェア(電流容量
処理プログラム)として組み込まれており、該電流容量
処理手段は、各チャンネル毎に供給される電流測定デー
タに基づいて各電池の充電期間及び放電期間における電
流容量値を求める。
【0058】このように、本実施の形態に係る充放電設
備110においては、コンテナ40内に収容されている
複数の電池10に対する充放電処理(電流容量測定)に
おいて、ダクト142から供給された冷風をブローボッ
クス114を通じてコンテナ40内の複数の電池10に
吹き付けることができ、しかも、ブローボックス114
の底板124の平面投影面積を前記コンテナ40の平面
投影面積とほぼ同じとし、かつ、前記底板124に複数
の貫通孔128を有することから、前記冷風をコンテナ
40内に収容されている複数の電池10に対してほぼ均
一に吹き付けることができる。
【0059】その結果、複数の電池10に対する温度分
布を均一化することができ、すべての電池10について
の公称電流容量値を高精度に測定することができる。
【0060】しかも、前記ブローボックス114を前記
コンテナ40に対して接離方向に移動させる移動駆動機
構138(並びに角筒部材134及び案内レール13
6)を設けるようにしているため、ブローボックス11
4をコンテナ40内に収容されている複数の電池10に
対して接近する方向及び離間する方向に移動させること
ができる。その結果、複数の電池10に吹き付けられる
冷風の強弱並びに冷風の拡散範囲を調整することがで
き、複数の電池10に対する温度分布の均一化が容易と
なる。
【0061】また、ブローボックス114に、該ブロー
ボックス114を支持し、かつ、内部にダクト142か
らの冷風をブローボックス114に導くための中空部が
設けられた角筒部材134を設け、ブローボックス11
4をコンテナ40に対して接離方向に移動させるべく、
角筒部材134を移動自在に案内する案内レール136
を設けるようにしたので、簡単な構成で、ブローボック
ス114をコンテナ40内に収容されている複数の電池
10に対して接近する方向及び離間する方向に移動させ
ることができ、本実施の形態に係る充放電設備110の
構成の簡略化、製造コストの低廉化をより一層促進させ
ることができる。
【0062】また、ブローボックス114の底板124
に設けられる複数の貫通孔128の平面投影上の配列位
置と、複数の上接触子126の平面投影上の配列位置を
互いに異なるようにしているため、複数の上接触子12
6間の隙間を通じて冷風が電池10に吹き付けられ、こ
れにより、充放電処理時(電流容量測定時)での複数の
電池10に対する冷却効果をより一層高めることができ
る。
【0063】特に、本実施の形態に係る充放電設備11
0においては、前記ブローボックス114が充放電用治
具を兼ねるように構成しているため、充放電設備110
の構造の簡単化及び小型化を実現させることができる。
【0064】この実施の形態では、円筒形の電池10に
適用した例を示したが、その他、ボタン型、角型等の二
次電池や各種形状の二次電池にも適用させることができ
る。
【0065】なお、この発明に係る電池の充放電設備
は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱
することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんで
ある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電池
の充放電設備によれば、複数の電池が収容されたコンテ
ナ内の前記複数の電池に対して充放電処理を行う充放電
処理手段と、前記複数の電池の配列形態に対応して配列
された複数の電極群を有する充放電用治具と、前記コン
テナ内に収容された複数の電池に対して冷風を吹き付け
る冷却手段とを具備し、前記冷却手段を、少なくとも前
記コンテナの平面投影面積とほぼ同じ面積を有し、か
つ、前記コンテナとの対向面に複数の噴射孔を有する冷
風拡散手段と、該冷風拡散手段に冷風を供給する冷風供
給手段とを設けるようにしている。
【0067】このため、周囲温度の上昇又は下降に拘わ
らず、複数の電池の電流容量を精度よく測定することが
できるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る充放電設備にて充放電処理
される電池の構成を示す断面図である。
【図2】電池を複数収容することができるコンテナの構
成を示す斜視図である。
【図3】図3Aはコンテナの底部に設けられたホルダの
構成を示す平面図であり、図3Bはホルダの縦断面図で
ある。
【図4】充放電処理装置のハード構成を示すブロック図
である。
【図5】本実施の形態に係る充放電設備を示す構成図で
ある。
【図6】ブローボックスの底面図である。
【符号の説明】
10…電池 40…コンテ
ナ 80…充放電処理装置 110…充放
電設備 112…固定台 114…ブロ
ーボックス 116…下接触子 122…空洞 124…底板 126…上接
触子 128…貫通孔 132…冷風
導入口 134…角筒部材 136…案内
レール 138…移動駆動機構 140…冷風
導入管 142…ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電池が収容されたコンテナ内の前記
    複数の電池に対して充放電処理を行う充放電処理手段
    と、 前記複数の電池の配列形態に対応して配列された複数の
    電極群を有する充放電用治具と、 前記コンテナ内に収容された複数の電池に対して冷風を
    吹き付ける冷却手段とを具備し、 前記冷却手段は、少なくとも前記コンテナの平面投影面
    積とほぼ同じ面積を有し、かつ、前記コンテナとの対向
    面に複数の噴射孔を有する冷風拡散手段と、該冷風拡散
    手段に冷風を供給する冷風供給手段とを有することを特
    徴とする電池の充放電設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電池の充放電設備におい
    て、 前記冷風拡散手段を前記コンテナに対して接離方向に移
    動させる移動駆動手段を有することを特徴とする電池の
    充放電設備。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電池の充放電設備におい
    て、 前記移動駆動手段は、前記冷風拡散手段を支持し、か
    つ、内部に前記冷風供給手段からの冷風を前記冷風拡散
    手段に導くための冷風導入路が設けられた支持手段と、 前記冷風拡散手段を前記コンテナに対して接離方向に移
    動させるべく前記支持手段を移動自在に案内支持する案
    内支持手段とを有することを特徴とする電池の充放電設
    備。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池
    の充放電設備において、 前記複数の噴射孔の平面投影上の配列位置と、複数の電
    極群の平面投影上の配列位置が互いに異なることを特徴
    とする電池の充放電設備。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池
    の充放電設備において、 前記冷却拡散手段が前記充放電用治具を兼ねることを特
    徴とする電池の充放電設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111403846A (zh) * 2020-03-28 2020-07-10 哈尔滨工程大学 一种基于正压直吹式风冷优化的动力电池热管理系统
KR102383403B1 (ko) * 2021-09-17 2022-04-25 주식회사 원익피앤이 배터리 충방전 테스트 지그

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111403846A (zh) * 2020-03-28 2020-07-10 哈尔滨工程大学 一种基于正压直吹式风冷优化的动力电池热管理系统
CN111403846B (zh) * 2020-03-28 2022-12-30 哈尔滨工程大学 一种基于正压直吹式风冷优化的动力电池热管理系统
KR102383403B1 (ko) * 2021-09-17 2022-04-25 주식회사 원익피앤이 배터리 충방전 테스트 지그

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