JPH1116558A - クラッド板とその製造方法 - Google Patents

クラッド板とその製造方法

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JPH1116558A
JPH1116558A JP9167269A JP16726997A JPH1116558A JP H1116558 A JPH1116558 A JP H1116558A JP 9167269 A JP9167269 A JP 9167269A JP 16726997 A JP16726997 A JP 16726997A JP H1116558 A JPH1116558 A JP H1116558A
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JP
Japan
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plate
clad
clad plate
hole
tensile strength
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JP9167269A
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Inventor
Hiroshi Yamada
廣志 山田
Yoshikazu Yamasako
義和 山迫
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力逃がし用への使用が予定され、又は該機能
を信頼性良く果たし得るクラッド板を簡単な加工で安価
に提供する。 【解決手段】引張強度及びエッチング速度の低い例えば
純Tiの薄板からなる第1の板材2と、引張強度及びエ
ッチング速度の高い例えばSUS304等のステンレス
鋼板からなる第2の板材4を、互いの厚さ方向に例えば
冷間圧延による接合によって一体に積層したクラッド板
1。このクラッド板1の上記第2の板材4の一部に圧力
逃がし用の孔6を形成したクラッド板10も含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引張強度及びエッ
チング速度が互いに相違する2種類の板材を一体に積層
したクラッド板とその製造方法に関し、特に容器内の圧
力を逃がすために用いるのに適したクラッド板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年において普及が著しい携帯電話や携
帯端末機等のような通信用電子機器は、小型・軽量化が
進むと共に、それらを構成する半導体デバイスも小型・
軽量化され、高密度の実装化が要求されている。一方、
これらを稼働させる電池も、重要な構成部品であり、特
に小型・軽量化の要求が強いため、最近では高容量で且
つ軽量化が可能なリチウムイオン電池が広く使用されて
いる。
【0003】係るリチウムイオン電池を用いることによ
り、携帯電話等を屋外等で手軽に長時間使用することが
可能になった。このリチウムイオン電池は、有機電解液
に浸した金属リチウム(Li)を一方の電極として用い
て、電気エネルギーを発生させる電池である。ところ
で、上記リチウムイオン電池を始め、同様な電池では何
らかの原因でその容器の内部の圧力が異常に上昇した場
合、爆発するのを避けるため、容器の一部分、例えば蓋
板の一部に優先的に破壊される圧力逃がし部を設けてい
る。
【0004】例えば、図6(A)及び(B)に示すように、
蓋板30は鋼板等からなる板材32の所定の位置に貫通
孔34を穿設し、この貫通孔34の外側に引張強度の低
い、例えばNi(ニッケル)の薄い箔36をレーザー溶接
することにより、リング状の溶着部38を介して図示し
ない電池容器内を密封している。そして、電池容器内の
圧力が異常に上昇した場合、図6(C)に示すように、貫
通孔34を通じて上記Ni箔36が優先的に破壊され、
電池容器の本体の爆発を予防している。しかしながら、
上記蓋板30の板材32に貫通孔34を明けて、その開
口部にNi箔36をレーザー溶接によって溶着し密封す
る場合、加工が煩雑でコスト高になるという問題点があ
った。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、上記従来の技術に
おける問題点を解決して、信頼性が高く容易に製造でき
ると共に、低コストで提供することが可能な圧力逃がし
用に使用することが予定され、或いは圧力逃がし機能を
有するクラッド板とその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、互いに引張強度及びエッチング速度が相違
する2種類の板材を一体に積層したクラッド板を用いる
ことに着想して成されたものである。即ち、本発明のク
ラッド板は、引張強度及びエッチング速度が低い第1の
板材と、引張強度及びエッチング速度が高い第2の板材
を、互いに厚さ方向に一体に積層したことを特徴とす
る。係る構成により、第2の板材の所望の位置に圧力逃
がし用の孔を穿設することで、電池容器等の内部におけ
る流体や媒体類の圧力を安全に放出させ得る。
【0007】また、本発明のクラッド板は、前記クラッ
ド板の第2の板材の一部に、圧力逃がし用の孔を形成し
たことを特徴とする。これによって、上記内部圧力の逃
がし機能を確実に行わしめ得る。更に、上記第1と第2
の板材の間における引張強度の差が、5Kg/mm2以上
で、及び/又は、第1と第2の板材の間におけるエッチ
ング速度の差が、0.1mm/hr(時間)以上であるク
ラッド板も含まれる。係る特性を活用することにより、
上記孔の形成を正確で自在に行え、且つ内部圧力の放出
を安全に行うことが可能になる。尚、上記引張強度の差
を5Kg/mm2以上としたのは、差がこれ未満であると
上記圧力逃がし機能が不十分となり得る為であり、エッ
チング速度の差を0.1mm/hr以上としたのは、差
がこれ未満では第2の板材を優先的に孔明し難くなるた
めである。
【0008】また、前記第1の板材がTi(チタン)又は
Al(アルミニウム)或いはこれらをベースとする合金か
らなり、前記第2の板材がFe系の金属又はその合金か
らなるクラッド板も含む。上記第1の板材には、Ti又
はAlのように耐食性に優れ(エッチング速度が低い)、
且つTi箔やAl箔のように破壊し易い(引張強度が低
い)材料が用いられ、上記第2の板材には、普通鋼、低
合金鋼、或いはステンレス鋼等が使用される。係る構成
により、前記圧力逃がし機能を使用する容器の内部圧力
に応じて容易に付与することが可能となる。
【0009】一方、本発明のクラッド板の製造方法は、
引張強度及びエッチング速度が低い第1の板材と、引張
強度及びエッチング速度が高い第2の板材とを積層して
接合する工程と、上記第2の板材の所要の位置にエッチ
ング液を塗布して圧力逃がし用の孔を形成する工程と、
を含むことを特徴とする。これによれば、前記圧力逃が
し機能を有するクラッド板を正確で且つ確実に製造し得
る。特に、エッチングによるため正確な形状の孔を安価
に得られる。この方法では、上記2種類の板材を積層す
る工程と、上記孔を形成する工程とを何れを先に行って
も良く、両板材の材質や孔のサイズや孔明け位置等によ
る種々の条件によって任意に選択することができる。
尚、上記接合には冷間圧延による圧接、爆着、或いは拡散
接合等が用いられる。
【0010】
【実施の形態】以下において、本発明の実施に好適な形
態を図面と共に説明する。図1は本発明のクラッド板の
形態に関し、同図(A)は例えば純Ti又は純Alからな
る第1の板材2と、例えばオーステナイト系(SUS3
04)のステンレス鋼板からなる第2の板材4を互いに
厚さ方向に接合して一体に積層したクラッド板1の断面
を示す。上記第1の板材2の板厚は、略0.05mm乃至
0.25mm程度であり、第2の板材4の板厚は、略0.2
mm乃至0.5mm程度である。因みに、上記第1と第2の
板材2,4間における引張強度の差は約20Kgf/m
2であり、エッチング速度の差は約0.25mm/hr
である。
【0011】このクラッド板1を用いて圧力逃がし機能
を付与したのが、図1(B)に示すクラッド板10であ
る。即ち、上記第2の板材4の所定の位置に孔6を貫通
して形成したものである。この孔6は例えば次のように
して設けられる。先ず、第2の板材4の図示で底面5に
例えば感光性樹脂を塗布し、乾燥して硬化させる。次に
得られた図示しない樹脂層のうち上記孔6を形成する部
分に紫外線等を照射した後、樹脂層に現像液を接触させ
孔6が形成される位置のみに開口部を形成する。係る樹
脂層からなるマスキング材の上記開口部から第2の板材
4に対してエッチング液、例えば塩化第2鉄水溶液を連
続して噴射することにより、第2の板材を順次除去して
孔6を形成する。この場合、第1の板材2はエッチング
速度が低いため、エッチング時間を管理することで、そ
の殆んどが残る。
【0012】係るエッチング(化学加工)によって孔6を
形成するのは、任意の形状やサイズの孔6を任意の位置
に正確で自在に形成できるためである。即ち、異形を呈
する小さな孔6を第2の板材4の適所に任意数同時に形
成できると共に、設備が簡単で済み、工具や電源等が不
要で低コストで加工することが可能なためである。しか
も、第2の板材のエッチング速度を第1の板材のそれよ
りも、0.1mm/時間以上高いものとしたので、クラッ
ド板1とした後でも第2の板材のみを容易にエッチング
加工して孔6を形成することができる。
【0013】図2は前記クラッド板1,10の製造方法
に関する。同図(A)乃至(C)は一つの製造方法を示す。
図2(A)に示す前記第1,第2の各板材2,4を積層し
た状態で、図2(B)に示すように、一対のロールR,R
の間を通過させる冷間圧延を行う。この圧延の圧下率は
約10%乃至60%程度であり、各板材2,4は互いの
接合面において強固に圧縮接合され、一体となった前記
クラッド板1となる。尚、上記圧延を各板材2,4を酸
化スケールが生じない数100℃程度に加熱した状態で
行う(冷間又は温間圧延)と、各板材2,4中の構成原子
が接合面付近において互いに相手板材中に侵入する拡散
接合とすることができ、更に強固な接合としたクラッド
板1を得ることができる。係るクラッド板1に対し、前
記のようにエッチングして第2の板材4の所望の位置に
孔6を形成すると、図2(C)に示すクラッド板10を得
ることができる。
【0014】図2(D)乃至(F)は他の製造方法を示す。
先ず、図2(D)に示すように、第2の板材4の所望の位
置に前記と同様にエッチングして孔6を予め形成する。
係る第2の板材4を第1の板材2と積層した状態で、図
2(E)に示すように、一対のロールR,Rの間を通過さ
せる冷間圧延を施す。この際、孔6内には予め詰物を挿
入しておくと、この孔6に隣接する第1の板材2に不用
意な変形を与えることを防止できる。この圧延によっ
て、図2(F)に示すクラッド板10が得られる。
【0015】上記2つの製造方法は、孔6の形状、サイ
ズ、及び深さ、或いは第2の板材4に形成される位置等
に応じて、何れかの方法が合理的に選択される。尚、前
記図2(B),(E)の圧延に替えて、積層した両板材2,
4を水中にて固定し、第1の板材側に爆薬をセットして
両板材2,4を接合する爆着(爆発接合方法)を用いる
ことも可能である。
【0016】次に、クラッド板10をリチウムイオン電
池の蓋板に適用した具体例を示す。図3(A)はリチウム
イオン電池の容器を想定した直方体の容器20を示し、
この容器20は本体12と、その上面の開口部を溶接部
16で密閉した前記クラッド板10の蓋板とから構成さ
れる。図3(B)の垂直断面図に示すように、上記本体1
2は直方体形の中空部14を形成する4周の側面と底面
を一体に有する箱体で、耐食性を有する鋼板等を深絞り
加工して成形される。この本体12の開口部には、図示
のように中央に孔6を有するクラッド板10が、レーザ
ー溶接により両者の接合面に沿って溶接部16を設けて
溶着され蓋板として、中空部14を密封した容器20を
得る。この蓋板となるクラッド板10を、第1の板材2
を中空部14側とし、第2の板材4及び孔6を外側とし
たのは、第2の板材4が中空部14中に充填される電解
液等により腐食されるのを防ぐためである。
【0017】上記蓋板となるクラッド板10は、具体的
には次のようにして製造される。板厚が0.1〜0.5mm
の純Tiからなる第1の板材2と、板厚が0.5〜0.9
mmのステンレス鋼板(SUS304)を積層した状態で、
前記と同様にして冷間圧延(圧下率約50%)を行い、厚
さ0.5mmのクラッド板1を得た。このクラッド板1に
おける第1の板材2の板厚は、0.05〜0.25mmであ
った。このクラッド板1の第2の板材4の中央部に、前
記と同様にマスキングで覆われない部分を設け、この露
出部分に塩化第2鉄の水溶液を連続して噴射してエッチ
ングすることで孔6を形成し、クラッド板10を得た。
【0018】一方、容器20の本体12は、図示で左右
の幅が30mm、奥行きが10mm、高さが50mmのサイズ
を有し、板厚0.5mmの耐食性、耐薬品性に優れたCr,
Mo,Cu又はNi等を含む鋼板を成形したものであ
る。これらのクラッド板10と本体12を前記のように
溶接して、上面に溶着したクラッド板10を蓋板とした
容器20を得た。ここで、純Tiからなる第1の板材2
の板厚を0.05〜0.25mmの範囲において5種類用意
して、5個の容器20を制作した。これらの各容器20
内の中空部14における圧力を変化させ、孔6に面する
第1の板材2が破壊した圧力を測定した。その結果を図
4のグラフに示す。
【0019】図4のグラフから、第1の板材2の板厚が
厚くなるにつれて、破壊圧力が高くなる傾向が判る。即
ち、厚さ0.05mmのTi箔では約40kgf/cm2で破
壊し、板厚が増すにつれ略正比例の関係で破壊圧力が高
くなり、最も厚い0.25mmでは約80kgf/cm2
破壊した。この結果から、第1の板材2の板厚を選択す
ることで、前記蓋板即ちクラッド板10の孔6に面する
第1の板材2を優先的に破壊して、容器20内において
異常と設定される高い内部圧力を放出することができ、
容器の爆発等の事故を防止することが可能となる。
【0020】また、第1の板材2を純Alの箔とし、そ
の厚さを選定することでも、図4のグラフに示したのと
同様の傾向を得ることができる。尚、実際のリチウムイ
オン電池の蓋板に上記クラッド板10を用いる際には、
蓋板(クラッド板)10の中央部付近に外部用接続端子が
位置する場合があるので、第2の板材4に明ける孔6
は、上記端子から適宜離れた位置に単数又は2以上の複
数個設けられる。
【0021】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、図5(A)に断面図を
示すように、クラッド板10における第1の板材2の孔
6に面する部分を優先的に破壊し易くするため、当該部
分に孔6に略倣ったリング状の断面V形のノッチ8を刻
設しておくこともできる。尚、このノッチ8は孔6に面
する第1の板材2に線状、点状、異形状等に形成しても
良い。また、上記ノッチ8に替えて第1の板材2の孔6
に面する部分の一部分又は略全体をやや薄肉にしても、
当該部分を優先的に破壊し易くすることができる。
【0022】更に、図5(B)に示すように、クラッド板
10の孔6に面する第1の板材2を同図の平面視で略コ
形状に切り欠き、且つその各辺を図示のように傾斜させ
たスリット9にて形成し、逆止弁機能を付与したものと
することもできる。即ち、図示で下方の圧力容器内の圧
力が異常に高くなった場合、上記スリット9自体をその
弾性変形可能な範囲で図示の一点鎖線のように変形させ
て内部圧力を放出する。逆に図示の上方からの圧力流体
は容器内部に侵入しないようにしたものである。係るス
リット9による逆止弁機能を付与することにより、クラ
ッド板10を各種の化学プラントや油圧回路内、或いは
タンク類等に適用することも可能となる。
【0023】また、前記クラッド板10の周辺を直角に
折り曲げて、容器の開口部に組み付けし易くし、溶接作
業性を容易にすることもできる。更に、第2の板材4に
明ける孔6を複数とする場合、容器等の内部圧力を放出
し易くするように、孔6の位置によってそのサイズを相
違させても良い。そして、前記エッチング液には、水酸
化ナトリウム等を用いることもできる。尚、前記第1の
板材2には、純度99〜99.5%の純Tiの他、α
型、β型、及びα+β型の各種のTi合金を適用した
り、純度99.0%以上の純Alの他、Al−Cu系、
Al−Mn系、Al−Si系、Al−Mg系、Al−M
g−Si系、及びAl−Zn系に族する各種の展伸用ア
ルミニウム合金を適用することも可能である。尚、第1
と第2の板材は両者間に前記引張強度とエッチング速度
の差があれば良いので、上記Ti又はAl及びこれらの
合金を第2の板材に適用したり、或いは各種の鋼板やス
テンレス鋼板を第1の板材に適用することも可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明のクラッド板は、引
張強度及びエッチング速度が低い第1の板材と、引張強
度及びエッチング速度が高い第2の板材を、互いに厚さ
方向に一体に積層したので、所望レベルの圧力逃がし機
能を任意の位置に容易に付与することが可能であると共
に、簡素な構造であり且つ安価に提供し得る。また、請
求項2乃至4のクラッド板によれば、設定した圧力以上
になると優先的に前記孔に面した第1の板材が破壊し
て、信頼性の高い圧力逃がし機能を発揮し得る。更に、
請求項5の発明によれば、上記クラッド板を簡単な加工
で安価に且つ確実に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は共に本発明のクラッド板の形態
を示す部分断面図である。
【図2】(A)乃至(C)はクラッド板の製造方法の各工程
を示す概略図、(D)乃至(F)は他の製造方法の各工程を
示す概略図である。
【図3】(A)は本発明のクラッド板を蓋板に用いた容器
の斜視図、(B)は(A)中におけるB−B断面図である。
【図4】図3の容器を用いた第1の板材の板厚と破壊圧
力の関係を示すグラフである。
【図5】(A)及び(B)は共に異なる形態のクラッド板を
示す部分断面図である。
【図6】(A)は従来の電池用容器の蓋板の斜視図、(B)
は(A)中におけるB−B断面図、(C)は破壊された状態
を示す同様な断面図である。
【符号の説明】
1,10…クラッド板 2…………第1の板材 4…………第2の板材 6…………孔
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】例えば、図6(A)及び(B)に示すように、
蓋板30は鋼板等からなる板材32の所定の位置に貫通
孔34を穿設し、この貫通孔34の外側に引張強度の低
い、例えばNi(ニッケル)の薄い箔36をレーザー溶接
することにより、リング状の溶着部38を介して図示し
ない電池容器内を密封している。そして、電池容器内の
圧力が異常に上昇した場合、図6(C)に示すように、貫
通孔34を通じて上記Ni箔36が優先的に破壊39
れ、電池容器の本体の爆発を予防している。しかしなが
ら、上記蓋板30の板材32に貫通孔34を明けて、そ
の開口部にNi箔36をレーザー溶接によって溶着し密
封する場合、加工が煩雑でコスト高になるという問題点
があった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張強度及びエッチング速度が低い第1の
    板材と、引張強度及びエッチング速度が高い第2の板材
    を、互いに厚さ方向に一体に積層したことを特徴とする
    クラッド板。
  2. 【請求項2】前記クラッド板の第2の板材の一部に、圧
    力逃がし用の孔を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のクラッド板。
  3. 【請求項3】前記第1と第2の板材の間における引張強
    度の差が5Kg/mm2以上で、及び/又は、第1と第
    2の板材の間におけるエッチング速度の差が0.1mm
    /hr以上であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のクラッド板。
  4. 【請求項4】前記第1の板材がTi又はAl或いはこれ
    らをベースとする合金からなり、前記第2の板材がFe
    系の金属又はその合金からなることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れかに記載のクラッド板。
  5. 【請求項5】引張強度及びエッチング速度が低い第1の
    板材と、引張強度及びエッチング速度が高い第2の板材
    とを積層して接合する工程と、 上記第2の板材の所要の位置にエッチング液を塗布して
    圧力逃がし用の孔を形成する工程と、を含むことを特徴
    とするクラッド板の製造方法。
JP9167269A 1997-06-24 1997-06-24 クラッド板とその製造方法 Withdrawn JPH1116558A (ja)

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