JPH11165319A - 空気入りタイヤ用モールド - Google Patents

空気入りタイヤ用モールド

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JPH11165319A
JPH11165319A JP9332672A JP33267297A JPH11165319A JP H11165319 A JPH11165319 A JP H11165319A JP 9332672 A JP9332672 A JP 9332672A JP 33267297 A JP33267297 A JP 33267297A JP H11165319 A JPH11165319 A JP H11165319A
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JP
Japan
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recess
vent hole
block
forming
mold
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JP9332672A
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English (en)
Inventor
Makoto Ishiyama
誠 石山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックの大きさの違いから生じるトレッド
ゲージのばらつきを抑えた空気入りタイヤを成形する。 【解決手段】 空気入りタイヤ形成用モールド10のト
レッド形成面12に設けられた大凹部24Lにはベント
ホール30Lを、中凹部24Mにはベントホール30M
を、小凹部24Sにはベントホール30Sを連結する。
大凹部24Lに連結しているベントホール30Lの容積
VL >中凹部24Mに連結しているベントホール30M
の容積VM >小凹部24Sに連結しているベントホール
30Sの容積VS 、とすることにより、大きい凹部ほど
ゴムの排出量が増大し、ゴム流入時にベルト34を凹ま
せること、即ち、空気入りタイヤの小ピッチ部分の小さ
いブロックでのトレッドゲージGに対し、大ピッチ部分
の大きいブロックでのトレッドゲージGが増大すること
が抑制され、ユニフォミティが良化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤ用モ
ールドに係り、タイヤ1回転中のブロックの大きさが変
化することに伴うトレッドゲージのばらつきが抑制され
た空気入りタイヤを成形することのできる空気入りタイ
ヤ用モールドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気入りタイヤでは、タイヤの
パターンから生じる種々の騒音を低減させることを目的
として、ピッチ長の異なる複数種類のピッチを周上で適
宜に組み合わせて配列することによってトレッドパター
ンを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
にあっては、タイヤ1周のブロックの大きさが変化する
ことに伴い、トレッドゲージがばらつく問題があった。
【0004】タイヤを加硫するモールドには、ブロック
を形成する凹部と、横溝を形成する突起等が形成されて
る。生タイヤの一定厚さ(ゲージ)の生トレッドがモー
ルドに押し付けられると、モールドに設けられている横
溝形成用の突起がゴムを押し退け、押し退けられたゴム
がブロック形成用の凹部側へ流動する。
【0005】ここで、ピッチに大小があると、凹部の単
位容積当たりに流入するゴム量は大ピッチ部分の凹部が
小ピッチ部分の凹部よりも相対的に大となり、この結
果、ベルトを凹ませて大ブロック部分のトレッドゲージ
が小ブロック部分のトレッドゲージに対して増大する。
【0006】トレッドゲージのばらつきが大きくなると
ユニフォミティーが悪化し、操縦安定性、耐偏摩耗性等
の低下につながるため、トレッドゲージのばらつきを抑
えることが望まれている。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、ブロックの大
きさの違いから生じるトレッドゲージのばらつきを抑え
ることのできる空気入りタイヤ用モールドを提供するこ
とが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッド形成面にはタイヤ幅方向に沿って延びる複
数の横溝形成用突起とタイヤ周方向に沿って延びる複数
の周方向溝形成用突起とによって区画された少なくとも
2種類以上の大きさの異なるブロック形成用凹部が複数
設けられ、前記ブロック形成用凹部にはベントホールが
連結した空気入りタイヤ用モールドであって、大きい方
のブロック形成用凹部に連結されたベントホールの断面
積は、小さい方のブロック形成用凹部に連結されたベン
トホールの断面積よりも大きいことを特徴としている。
【0009】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤ用
モールドの作用を説明する。ピッチに大小があるブロッ
クパターンの空気入りタイヤをモールドにて成形する場
合、ブロック形成用凹部の単位容積当たりに流入するゴ
ム量は大ピッチ部分のブロック形成用凹部が小ピッチ部
分のブロック形成用凹部よりも相対的に大となり、大ブ
ロックを形成するブロック形成用凹部に対向したベルト
を凹ませようとする。しかし、本発明では、大きい方の
ブロック形成用凹部に連結されたベントホールの断面積
が小さい方のブロック形成用凹部に連結されたベントホ
ールの断面積よりも大きいので、小さい方のブロック形
成用凹部よりも大きい方のブロック形成用凹部のゴムの
排出量は大となり、大きい方のブロック形成用凹部に流
入したゴムを断面積が大とされたベントホールに逃がし
て、ベルトを凹ませること、即ち、小ピッチ部分のブロ
ックのトレッドゲージに対し、大ピッチ部分のブロック
のトレッドゲージが増大することが抑えられる。
【0010】請求項2に記載の発明は、トレッド形成面
にはタイヤ幅方向に沿って延びる複数の横溝形成用突起
とタイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝形成用突
起とによって区画された少なくとも2種類以上の大きさ
の異なるブロック形成用凹部が複数設けられ、前記ブロ
ック形成用凹部にはベントホールが連結した空気入りタ
イヤ用モールドであって、各ベントホールには前記ベン
トホールの断面積よりも小さい断面積に設定された絞り
が設けられており、大きい方のブロック形成用凹部に連
結されたベントホールの絞りの断面積は、小さい方のブ
ロック形成用凹部に連結されたベントホールの絞りの断
面積よりも大であることを特徴としている。
【0011】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤ用
モールドの作用を説明する。ピッチに大小があるブロッ
クパターンの空気入りタイヤをモールドにて成形する場
合、ブロック形成用凹部の単位容積当たりに流入するゴ
ム量は大ピッチ部分のブロック形成用凹部が小ピッチ部
分のブロック形成用凹部よりも相対的に大となり、大ブ
ロックを形成するブロック形成用凹部に対向したベルト
を凹ませようとする。しかし、本発明では、大きい方の
ブロック形成用凹部に連結されたベントホールの絞りの
断面積が、小さい方のブロック形成用凹部に連結された
ベントホールの絞りの断面積よりも大きいので、小さい
方のブロック形成用凹部よりも大きい方のブロック形成
用凹部のゴムの排出量は大となり、大きい方のブロック
形成用凹部に流入したゴムを断面積が大とされたベント
ホールに逃がして、ベルトを凹ませること、即ち、小ピ
ッチ部分のブロックのトレッドゲージに対し、大ピッチ
部分のブロックのトレッドゲージが増大することが抑え
られる。
【0012】請求項3に記載の発明は、トレッド形成面
にはタイヤ幅方向に沿って延びる複数の横溝形成用突起
とタイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝形成用突
起とによって区画された少なくとも2種類以上の大きさ
の異なるブロック形成用凹部が複数設けられ、前記ブロ
ック形成用凹部にはベントホールが連結した空気入りタ
イヤ用モールドであって、前記ベントホールに負圧手段
を連結し、小さい方のブロック形成用凹部に連結された
ベントホールに作用する負圧を小、大きい方のブロック
形成用凹部に連結されたベントホールに作用する負圧の
方を大、としたことを特徴としている。
【0013】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤ用
モールドの作用を説明する。ピッチに大小があるブロッ
クパターンの空気入りタイヤをモールドにて加硫する場
合、ブロック形成用凹部の単位容積当たりに流入するゴ
ム量は大ピッチ部分のブロック形成用凹部が小ピッチ部
分のブロック形成用凹部よりも相対的に大となり、大ブ
ロックを形成するブロック形成用凹部に対向したベルト
を凹ませようとする。しかし、本発明では、大きい方の
ブロック形成用凹部に連結されたベントホール 小さい
方のブロック形成用凹部に連結されたベントホールに作
用する負圧を小、大きい方のブロック形成用凹部に連結
されたベントホールに作用する負圧の方を大としたの
で、小さい方のブロック形成用凹部よりも大きい方のブ
ロック形成用凹部のゴムの排出量は大となり、大きい方
のブロック形成用凹部に流入したゴムを負圧が大とされ
たベントホールに逃がして、ベルトを凹ませること、即
ち、小ピッチ部分のブロックのトレッドゲージに対し、
大ピッチ部分のブロックのトレッドゲージが増大するこ
とが抑えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1(A)〜
(C)には、空気入りタイヤを成形するモールド10の
トレッド形成面12が示されている。
【0015】図1(A)〜(C)に示すように、トレッ
ド形成面12には、赤道面CLを挟んでタイヤ幅方向
(矢印W方向)両側にそれぞれ周方向溝形成用リブ14
が設けられており、これらの周方向溝形成用リブ14の
タイヤ幅方向外側にそれぞれ周方向溝形成用リブ16が
形成されている。
【0016】さらに、トレッド形成面12には、周方向
溝形成用リブ14と周方向溝形成用リブ14との間に横
溝形成用リブ18が、周方向溝形成用リブ14と周方向
溝形成用リブ16との間に横溝形成用リブ20が、周方
向溝形成用リブ16のタイヤ幅方向外側に横溝形成用リ
ブ22が形成されている。
【0017】周方向溝形成用リブ14と周方向溝形成用
リブ14とによって挟まれる凹部は横溝形成用リブ18
によってタイヤ周方向(矢印S方向)へ大きさの異なる
複数個の第1凹部24(L,M,S)に区画され、周方
向溝形成用リブ14と周方向溝形成用リブ16とによっ
て挟まれる凹部は、横溝形成用リブ20によってタイヤ
周方向へ大きさの異なる複数個の第2凹部26(L,
M,S)に区画され、周方向溝形成用リブ16のタイヤ
幅方向外側の凹部は横溝形成用リブ22によってタイヤ
周方向へ大きさの異なる複数個の第3凹部28(L,
M,S)に区画されてる。
【0018】本実施形態では、横溝形成用リブ18,2
0,22の周方向ピッチが、図1(A)に示す大、図1
(B)に示す中、図1(C)に示す小の3種類あり、こ
れにより第1凹部24はそれぞれ周方向寸法が異なる3
種類の大凹部24L、中凹部24M、小凹部24Sに分
けられ、第2凹部26はそれぞれ周方向寸法が異なる3
種類の大凹部26L、中凹部26M、小凹部26Sに分
けられ、第3凹部28はそれぞれ周方向寸法が異なる3
種類の大凹部28L、中凹部28M、小凹部28Sに分
けられている。
【0019】図1(A)〜(C)及び図2〜4に示すよ
うに、このモールド10では、相互に異なる大ピッチP
1 、中ピッチP2 、小ピッチP3 を周知の方法(本実施
形態では、3ピッチによる3回の繰り返し配列)でタイ
ヤ周方向に組み合わせることによって、成形された空気
入りタイヤのパターンノイズの悪化を防止している。
【0020】これらの横溝形成用リブ18,20,22
は、成形された空気入りタイヤのトレッドのネガティブ
比がタイヤ周方向において均一となるように、周方向寸
法の長い凹部に隣接するものほど幅(P−L)が広く、
周方向寸法の短い凹部に隣接するものほど幅が狭く設定
されている。
【0021】図2〜4に示すように、大凹部24Lには
ベントホール30Lの一端が、中凹部24Mにはベント
ホール30Mの一端が、小凹部24Sにはベントホール
30Sの一端が連結しており、これらベントホール30
L,30M,30Sの他端は大気に開放されている。
【0022】なお、本実施形態では、凹部1個当たりに
4個のベントホールが連結している。
【0023】ここで、大凹部24Lに連結しているベン
トホール30Lの断面積AL >中凹部24Mに連結して
いるベントホール30Mの断面積AM >小凹部24Sに
連結しているベントホール30Sの断面積AS の関係が
満足されている。なお、ベントホール30L,30M,
30Sの長さは同一に設定されている。
【0024】また、ベントホール30L,30M,30
Sの中間部分には、小径部32が設けられている。
【0025】なお、大凹部26L、中凹部26M及び小
凹部26Sについても上記大凹部24L、中凹部24
M、小凹部24Sと同様に断面積の異なるベントホール
が連結しており、また、大凹部28L、中凹部28M、
小凹部28Sについても上記大凹部24L、中凹部24
M、小凹部24Sと同様に断面積の異なるベントホール
が連結している。
【0026】次に、本実施形態のモールド10の作用を
説明する。本実施形態のモールド10に生タイヤを装填
し、周知のようにモールド10のブラダー(図示せず)
を膨張させると、生タイヤの外周面がトレッド形成面1
2に押しつけられ、溝形成用リブで押し退けられた生の
ゴムがブロック形成用凹部に流入するが、ブロック形成
用凹部の単位容積当たりに流入するゴム量は大ピッチ部
分のブロック形成用凹部が小ピッチ部分のブロック形成
用凹部よりも相対的に大であり、大ブロックを形成する
ブロック形成用凹部に対向したベルト34を凹ませよう
とする。
【0027】ここで、大凹部24L、中凹部24M及び
小凹部24Sの3つの凹部について見ると、ベントホー
ル30Mの断面積AM >小凹部24Sに連結しているベ
ントホール30Sの断面積AS であるので、ベントホー
ル30Lのゴムの排出量>ベントホール30Mのゴムの
排出量>ベントホール30Sのゴムの排出量となり、ゴ
ム流入時にベルト34を凹ませること、即ち、空気入り
タイヤの小ピッチ部分の小さいブロックでのトレッドゲ
ージGに対し、大ピッチ部分の大きいブロックでのトレ
ッドゲージGが増大することを抑制することができる。
このため、トレッドゲージGがタイヤ周方向で均一化
し、ユニフォミティが良化する。
【0028】なお、大凹部26L、中凹部26M、小凹
部26S、大凹部28L、中凹部28M、小凹部28S
についても上記大凹部24L、中凹部24M、小凹部2
4Sと同様の作用により小ピッチ部分の小さいブロック
でのトレッドゲージGに対し、大ピッチ部分の大きいブ
ロックでのトレッドゲージGが増大することを抑制する
ことができる。
【0029】また、ベントホール30L,M.Sに充填
されたゴム36は、空気入りタイヤをモールド10から
取り出すときに小径部32で引きちぎられ、そして図5
に示すように、形成されたブロック38には円柱状のは
み出し40が形成される。このゴム36のはみ出し40
は、その後、カッター等で切り取る、またはバフ研磨し
て除去する。 [第2の実施形態]本実施形態の第2の実施形態を図6
にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0030】図6に示すように、本実施形態のモールド
10の大凹部24L、中凹部24M及び小凹部24S
(なお、大凹部26L、中凹部26M、小凹部26S、
大凹部28L、中凹部28M、小凹部28Sについても
同様)には、同一断面積、同一長さのベントホール41
が連結されている。
【0031】これらのベントホール41には、電磁弁4
2及びレギュレーター44を介して真空ポンプ46が連
結している。
【0032】ここで、各レギュレーター44は、大凹部
24L,26L,28Lに連結しているベントホール4
1に作用するバキューム圧>中凹部24M,26M,2
8Mに連結しているベントホール41に作用するバキュ
ーム圧>小凹部24S,26S,28Sに連結している
ベントホール41に作用するバキューム圧となるように
調整されている。
【0033】次に、本実施形態のモールド10の作用を
説明する。本実施形態では、大凹部24L,26L,2
8Lに連結しているベントホール41に作用するバキュ
ーム圧>中凹部24M,26M,28Mに連結している
ベントホール41に作用するバキューム圧>小凹部24
S,26S,28Sに連結しているベントホール41に
作用するバキューム圧、としたので、大凹部24L,2
6L,28Lに連結しているベントホール41のゴム排
出量>中凹部24M,26M,28Mに連結しているベ
ントホール41のゴム排出量>小凹部24S,26S,
28Sに連結しているベントホール41のゴム排出量と
なり、ゴム流入時にベルト34を凹ませること、即ち、
空気入りタイヤの小ピッチ部分の小さいブロックでのト
レッドゲージGに対し、大ピッチ部分の大きいブロック
でのトレッドゲージGが増大することを抑えることがで
きる。
【0034】なお、本実施形態では、全てのベントホー
ル41を真空ポンプ46に連結したが、大凹部24L,
26L,28Lに連結しているベントホール41のゴム
排出量>中凹部24M,26M,28Mに連結している
ベントホール41のゴム排出量>小凹部24S,26
S,28Sに連結しているベントホール41のゴム排出
量、とすることができれば小凹部24S,26S,28
S(場合によっては中凹部24M,26M,28Mも)
を真空ポンプ46に連結しなくても良い。 [第3の実施形態]本実施形態の第3の実施形態を図7
にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0035】本実施形態では、大凹部24L,26L,
28Lにベントホール48Lが連結し、中凹部24M,
26M,28Mにベントホール48Mが連結し、小凹部
24S,26S,28Sにベントホール48Sが連結し
ている。
【0036】ベントホール48L,M,Sは、断面積及
び長さが全て同じであるが、ベントホール48Lの小径
部32の内径>ベントホール48Mの小径部32の内径
>ベントホール48Sの小径部32の内径、となるよう
に各々小径部32の内径が設定されている。
【0037】次に、本実施形態のモールド10の作用を
説明する。本実施形態では、ベントホール48Lの小径
部32Lの内径>ベントホール48Mの小径部32Mの
内径>ベントホール48Sの小径部32Sの内径とした
ので、その結果、ベントホール48Lのゴム排出量>ベ
ントホール48Mのゴム排出量>ベントホール48Sの
ゴム排出量となり、ゴム流入時にベルト34を凹ませる
こと、即ち、空気入りタイヤの小ピッチ部分の小さいブ
ロックでのトレッドゲージGに対し、大ピッチ部分の大
きいブロックでのトレッドゲージGが増大することをを
抑制することができる。
【0038】なお、ベントホールの断面形状は、円形、
楕円形、矩形、多角形等の何れであっても良い。また、
ベントホールの断面形状を溝形状として図8に示すよう
にブロック38に枠状のはみ出し40が形成されるよう
にしても良い。
【0039】また、ベントホールの長さは各々異なって
いても良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例の空
気入りタイヤ用モールドと本発明の適用された実施例の
タイヤ用モールド(第1の実施形態)とを用意してそれ
ぞれで空気入りタイヤ(タイヤサイズ:205/55Z
R16)の成形を行い、これらのモールドによって成形
された空気入りタイヤのトレッドゲージの測定、RFV
(ラジアルフォースバリエーション)、LFV(ラテラ
ルフォースバリエーション)及びTFV(タンジェンシ
ャルフォースバリエーション)の測定を行うと共に、操
縦安定性試験を行った。
【0040】試験に用いた従来例の空気入りタイヤ用モ
ールドには、大〜小各凹部に直径一.4mm、長さ15mm
のベントホールが四本連結しているものである。
【0041】一方、実施例の空気入りタイヤ用モールド
には、大きい凹部に直径2.5mm、長さ15mmのベント
ホールが四本連結し、中間の大きさの凹部に直径1.4
mm、長さ15mmのベントホールが四本連結し、小さい凹
部に直径1.0mm、長さ15mmのベントホールが四本連
結しているものである。
【0042】トレッドゲージは、超音波を用いて測定し
た。従来例の空気入りタイヤ用モールドで成形した空気
入りタイヤのトレッドゲージの測定結果は図9に示す通
りであり、トレッドゲージのばらつきは0.12mmであ
った。一方、実施例の空気入りタイヤ用モールドで成形
した空気入りタイヤのトレッドゲージの測定結果は図1
0に示す通りであり、トレッドゲージのばらつきは0.
04mmであった。
【0043】RFV,LFV及びTFVは室内のドラム
試験機にて測定した。結果は、実施例のタイヤ用モール
ドで形成された空気入りタイヤは、従来例の空気入りタ
イヤ用モールドと比較して、RFVが30%、高速(1
20km/h)RFVが27%、高速TFVが50%、LF
Vが11%良化した。
【0044】また、操縦安定性試験は、タイヤを装着し
た実車をテストコース(乾燥路及びウエット路)で走行
させ、テストドライバーによる10点満点評価をしたと
ころ、従来例の空気入りタイヤ用モールドで成形された
空気入りタイヤは6点であったが、実施例のタイヤ用モ
ールドで形成された空気入りタイヤは6.5点であっ
た。
【0045】なお、大ピッチ部分の大きいブロックの寸
法が22mm(幅方向)×33mm(周方向)×8mm(高
さ)、中ピッチ部分の中間の大きさのブロックの寸法が
22mm(幅方向)×27mm(周方向)×8mm(高さ)、
小ピッチ部分の小さいブロックの寸法が22mm(幅方
向)×21mm(周方向)×8mm(高さ)である場合、大
きいブロックを形成する凹部からのゴムのはみ出し量
を、小さいブロックを形成する凹部からのゴムのはみ出
し量よりも、50〜100mm2 多くすることにより、
トレッドゲージのばらつきを抑制できることが分かっ
た。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤ用モールドは上記の構成としたので、トレッドゲ
ージのばらつきが抑えられたユニフォミティの良い空気
入りタイヤを成形することができる、という優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施形態に係る空気
入りタイヤ用モールドの大ピッチ部分のトレッド形成面
の平面図であり、(B)は中ピッチ部分のトレッド形成
面の平面図であり、(C)は小ピッチ部分のトレッド形
成面の平面図である。
【図2】トレッドの大ピッチ部分の周方向断面図であ
る。
【図3】トレッドの中ピッチ部分の周方向断面図であ
る。
【図4】トレッドの小ピッチ部分の周方向断面図であ
る。
【図5】モールドで成形されたブロックの斜視図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤ
用モールドの要部の構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る空気入りタイヤ
用モールドの要部の断面図であ
【図8】枠状のはみ出しの形成されたブロックの斜視図
である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド形成面 14 周方向溝形成用リブ(周方向溝形成用突起) 18 横溝形成用リブ(横溝形成用突起) 16 周方向溝形成用リブ(周方向溝形成用突起) 20 横溝形成用リブ(横溝形成用突起) 22 横溝形成用リブ(横溝形成用突起) 24L 大凹部(ブロック形成用凹部) 24M 中凹部(ブロック形成用凹部) 24S 小凹部(ブロック形成用凹部) 26L 大凹部(ブロック形成用凹部) 26M 中凹部(ブロック形成用凹部) 26S 小凹部(ブロック形成用凹部) 28L 大凹部(ブロック形成用凹部) 28M 中凹部(ブロック形成用凹部) 28S 小凹部(ブロック形成用凹部) 30 ベントホール 32L 小径部(絞り) 32M 小径部(絞り) 32S 小径部(絞り) 41 ベントホール 48 ベントホール P1 大ピッチ P2 中ピッチ P3 小ピッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド形成面にはタイヤ幅方向に沿っ
    て延びる複数の横溝形成用突起とタイヤ周方向に沿って
    延びる複数の周方向溝形成用突起とによって区画された
    少なくとも2種類以上の大きさの異なるブロック形成用
    凹部が複数設けられ、前記ブロック形成用凹部にはベン
    トホールが連結した空気入りタイヤ用モールドであっ
    て、 大きい方のブロック形成用凹部に連結されたベントホー
    ルの断面積は、小さい方のブロック形成用凹部に連結さ
    れたベントホールの断面積よりも大きいことを特徴とす
    る空気入りタイヤ用モールド。
  2. 【請求項2】 トレッド形成面にはタイヤ幅方向に沿っ
    て延びる複数の横溝形成用突起とタイヤ周方向に沿って
    延びる複数の周方向溝形成用突起とによって区画された
    少なくとも2種類以上の大きさの異なるブロック形成用
    凹部が複数設けられ、前記ブロック形成用凹部にはベン
    トホールが連結した空気入りタイヤ用モールドであっ
    て、 各ベントホールには前記ベントホールの断面積よりも小
    さい断面積に設定された絞りが設けられており、大きい
    方のブロック形成用凹部に連結されたベントホールの絞
    りの断面積は、小さい方のブロック形成用凹部に連結さ
    れたベントホールの絞りの断面積よりも大であることを
    特徴とする空気入りタイヤ用モールド。
  3. 【請求項3】 トレッド形成面にはタイヤ幅方向に沿っ
    て延びる複数の横溝形成用突起とタイヤ周方向に沿って
    延びる複数の周方向溝形成用突起とによって区画された
    少なくとも2種類以上の大きさの異なるブロック形成用
    凹部が複数設けられ、前記ブロック形成用凹部にはベン
    トホールが連結した空気入りタイヤ用モールドであっ
    て、 前記ベントホールに負圧手段を連結し、小さい方のブロ
    ック形成用凹部に連結されたベントホールに作用する負
    圧を小、大きい方のブロック形成用凹部に連結されたベ
    ントホールに作用する負圧の方を大、としたことを特徴
    とした空気入りタイヤ用モールド。
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