JPH11164858A - 医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト - Google Patents

医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト

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JPH11164858A
JPH11164858A JP9333314A JP33331497A JPH11164858A JP H11164858 A JPH11164858 A JP H11164858A JP 9333314 A JP9333314 A JP 9333314A JP 33331497 A JP33331497 A JP 33331497A JP H11164858 A JPH11164858 A JP H11164858A
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JP
Japan
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headrest
head
medical
arm
dental chair
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JP9333314A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Mizukawa
一廣 水川
Shiyuusuke Kimura
集亮 木村
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Morita Tokyo Manufacturing Corp
Original Assignee
Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、医科・歯科用チェアユニットのヘッドレ
ストは、単体で、後頭部を支持するものであったため、
特に長時間の治療時患者が不安定感や肩凝り等の疲労を
訴えることがあった。これらの課題を解決し、頭部及び
頸椎部を別個にかつ、フイットさせて自在に支持ができ
るヘッドレストを提供する。 【解決手段】医科・歯科用チェアユニットのヘッドレス
トにおいて、患者の頭部を支持する頭部用及び頸椎部を
支持する頸椎用のヘッドレストとの2つを備え、かつそ
の位置は患者に合わせて、高さ、前後の角度とも自在に
調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医科・歯科用チェア
ユニットのヘッドレストに係り、特に患者の頭部及び頸
椎部の2箇所を自在に支持するヘッドレストに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、医
科・歯科用チェアユニットのヘッドレストは、単体であ
り、原則として後頭部を支持するものであった。このた
め、特に長時間にわたる治療に際して、患者が不安定感
や肩凝り等の疲労を訴えることがあった。本発明は上記
の課題を解決し、頭部及び頸椎部を別個にかつ、フイッ
トして自在に支持することができるヘッドレストを提供
する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意研究の結果、下記の手段により課題を解決した。 (1)医科・歯科用チェアユニットのヘッドレストにお
いて、患者の、頭部を支持する頭部用ヘッドレスト及び
頸椎部を支持する頸椎用ヘッドレストとを備えてなるこ
とを特徴とする医科・歯科用チェアユニットのヘッドレ
スト。 (2)頭部用ヘッドレストが、高さ及び前後回転角度を
調整できることを特徴とする(1)項に記載の医科・歯
科用チェアユニットのヘッドレスト。 (3)頸椎用ヘッドレストが、頭部用ヘッドレストの背
面下部より吊設されたものであることを特徴とする
(1)項又は(2)項に記載の医科・歯科用チェアユニ
ットのヘッドレスト。 (4)頸椎用ヘッドレストが、その高さを調整できるこ
とを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれか1項に記
載の医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト。 (5)頸椎用ヘッドレストが、その前後回転角度を調整
できることを特徴とする(4)項に記載の医科・歯科用
チェアユニットのヘッドレスト。 (6)頸椎部用ヘッドレストを吊設支持するアームの前
後回転角度を粗く調整する1次調整機構と、さらに細か
く調整する2次調整機構とを備えてなることを特徴とす
る(5)項に記載の医科・歯科用チェアユニットのヘッ
ドレスト。
【0004】(7)頭部用ヘッドレストが、頭部ヘッド
レスト支持体を構成する2本のスリーブのそれぞれに、
対抗する面に互いに噛み合う歯を備えた回動ギヤと摺動
ギヤとを装着し、それらの歯の噛み合いの解除を単一の
レバーで行って、ヘッドレストの高さ及び角度を調整で
きることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の医
科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト。 (8)頸椎部用ヘッドレストが、頭部用ヘッドレストの
背面下部から吊設されており、前記吊設用支持体を構成
するスリーブに、対抗する面に互いに噛み合う歯を備え
た回動ギヤと摺動ギヤをとを装着し、それらの歯の噛み
合いの解除を単一の回転操作押圧部で行って、頸椎部用
ヘッドレストを吊設支持するアームの前後回転角度を粗
く調整する1次調整機構と、また、前記アームは、前記
支持体を貫通するシャフトにワンウエイクラッチによっ
て取り付けられており、さらに細かく調整する2次調整
機構とを備えてなることを特徴とする(3)項〜(6)
項のいずれか1項に記載の医科・歯科用チェアユニット
のヘッドレスト。 (9)頭部用ヘッドレストに吊設された頸椎部用ヘッド
レストのアームが、その基部は前記ワンウエイクラッチ
部に吊設されており、また中央部は前方部に頭部用ヘッ
ドレストと平行して水平方向に直角に折り曲げられ、さ
らに、アームの基部と中央部との中間に、アームが上下
に伸縮できる調整機構を備えてなることを特徴とする
(8)項に記載の医科・歯科用チェアユニットのヘッド
レスト。 (10)頸椎用ヘッドレストが、アームの前方部に取り
付けられ、前後に回転する調整機構を備えてなることを
特徴とする(9)項に記載の医科・歯科用チェアユニッ
トのヘッドレスト。
【発明の実施の形態】本発明の一事例で、医科・歯科用
チェアユニットのヘッドレストにおいて、同一患者の、
頭部を支持する頭部用ヘッドレストに、頸椎部を支持す
る頸椎部用ヘッドレストを吊設して一体構造とし、患者
の位置の変化に対してフイットするように、各々のヘッ
ドレストは自在の位置に調整設定できる。
【0005】
【実施例】本発明の実施例における作用と構造を図に基
づいて説明する。図1は、医科・歯科用チェアユニット
の頭部ヘッドレスト及び頸椎部ヘッドレストの回転及び
スライドの作用を示す左側面外観図である。図におい
て、1は医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト、
2はバックレスト、3はスライドバー収納部、5は支持
体、10は頭部用ヘッドレスト、12は頸椎部用ヘッド
レスト回転操作押圧部、14は頸椎部用ヘッドレストア
ームスライドねじ、15はアーム、16は頸椎部用ヘッ
ドレスト回転軸、17は頸椎部用ヘッドレスト、20は
頭部ヘッドレストスライド方向矢印、21はヘッドレス
ト支持体下部回転方向矢印、22はヘッドレスト支持体
上部回転方向矢印、23は頸椎部用ヘッドレストアーム
の回転方向矢印、24は頸椎部用ヘッドレストスライド
方向矢印、25は頸椎部用ヘッドレストの回転方向矢
印、47は頭部用ヘッドレスト操作レバーを示す。図2
は、使用時、頭部用ヘッドレスト及び頸椎部用ヘッドレ
ストが、患者の頭部及び頸椎部にフイットしている状態
図である。図において、48は頭部、49は頸椎部、5
0は患者を示す。
【0006】図1及び図2に示すように、先ず、患者を
医科・歯科用チェアーに座らせて、頭部用ヘッドレスト
10の位置を決定する。この操作は、スライドバー4を
収納部3からスライド機構(図示せず)により頭部ヘッ
ドレストスライド方向矢印20のように支持体5を上下
にスライドして高さをきめ、また、ヘッドレスト支持体
操作レバー47の下部を押しながら、支持体をヘッドレ
スト支持体下部回転方向矢印21のように前後に回転さ
せて位置決めした後、操作レバー47を離して固定し、
次にヘッドレスト支持体操作レバー47の上部を押しな
がら、支持体5のヘッドレスト支持体上部を上部回転方
向矢印22のように前後に回転させて位置決めして、操
作レバー47を離してその位置を決定する。なお、前記
操作レバー47の中央部を押すと、前記支持体5の下部
及び上部を同時に回転させることができる。上記の作用
により、頭部用ヘッドレスト10は、上下しかつ、上下
2箇所において回転するため、広範囲の所定位置に設定
することができる。
【0007】次に、頸椎部用ヘッドレスト17は、前記
頭部用ヘッドレスト10の背面下部より吊設されてお
り、頸椎部用ヘッドレスト回転操作押圧部12を押しな
がら、アーム15を頸椎部用ヘッドレストアームの回転
方向矢印23のように前後に粗く回転させ位置決めす
る。その後さらに前記アーム15をワンウエイクラッチ
28(後記)により前後に細かく回転させ、微細に前後
位置を決定する。そして、頸椎部用ヘッドレストスライ
ドねじ14によって、頸椎部用ヘッドレスト17のアー
ム15をスライド方向矢印24のようにスライドして、
その上下の位置を決め、さらに、頸椎部用ヘッドレスト
回転軸16によって、頸椎部用ヘッドレスト17の回転
方向矢印25のように回転させることができる。上記の
作用により、頸椎部用ヘッドレスト17は、粗くあるい
は細かくその前後位置を決めることができるとともに、
上下位置も決めることができる。そしてさらに、頸椎用
ヘッドレスト17自体も回転し位置決めできるため、頭
部用ヘッドレスト10に対する所定位置に自在に設定す
ることができる。なお、前記頭部用ヘッドレスト10及
び頸椎部用ヘッドレスト17の形状は、その厚みは少な
く、上方から見ると中央部の両サイドが突出した凹字状
をしている。
【0008】以上、本発明のヘッドレストが、頭部用1
0及び頸椎部用17とも、それぞれ所要位置に自在に設
定できることを述べたが、図2に、バックレスト2の位
置が起伏の中間位置にあるとき、頭部用ヘッドレスト及
び頸椎部用ヘッドレストが、患者の頭部及び頸椎部にフ
イットしている状態を示した。図において、患者50
の、頭部48及び頸椎部49は透視図として示した。こ
の図は前述したように、頭部48と同時に頸椎部49が
支えられており、人間工学的にみて自然であり疲労が少
く、長時間にわたる治療を行っても、患者から不安定感
や肩凝り等の疲労の訴えをなくすことができた。
【0009】次に本発明のヘッドレストの構造につい
て、その事例を図に基づいて説明する。図3は、頭部及
び頸椎部ヘッドレストの左側面外観図である。図におい
て、6、7はギヤシャフト、8は頭部用ヘッドレストと
ヘッドレスト支持体の接続腕、9は頭部用ヘッドレスト
背面板、11は頸椎用ヘッドレスト回転支持機構、13
は頸椎用ヘッドレストアーム上部、18は頸椎用ヘッド
レスト支持体、19は頸椎用ヘッドレスト背面板、26
は頭部ヘッドレスト支持体の取り付け孔を示す。図4
は、頭部用及び頸椎用ヘッドレスト10、17のクッシ
ヨン部を透視した操作機構の正面外観図である。図にお
いて、27は支持体回転機構の取り付け孔、28はワン
ウエイクラッチ、29は回動ギヤA、30は摺動ギヤ
B、32は頸椎用ヘッドレスト支持体の押圧部操作方向
矢印、33はアームスライドねじの回転方向矢印、39
はシャフト、46は頭部用ヘッドレスト支持体の操作レ
バー操作方向矢印、54はヘッドレストの止め穴を示
す。図5は頭部用ヘッドレスト支持体の正面外観図及び
一部縦断面図である。図において、40は摺動ギヤC、
41は回動ギヤD、42はスプリング、43は支持体ハ
ウジング、44はシャフト、45は頭部用ヘッドレスト
支持体の操作レバーの操作幅、51はカラー、52はカ
ラー止めネジ、53は摺動ギヤ止めネジ、55は摺動ギ
ヤシャフト、56はスリーブを示す。図6は、頸椎用ヘ
ッドレストの支持操作体と頸椎用ヘッドレストを吊設す
るアームと頸椎用ヘッドレストの縦断面図である。図に
おいて、31はキヤップ、34はOリング、35は摺動
ギヤ止めネジ、36は押圧部止めネジ、37は止輪、3
8は緊緩用ナット、39はシャフト、49はスプリン
グ、54はヘッドレスト止め穴を示す。
【0010】まず、図3において、スライドバー4の先
端は支持体5に固定されており、手動機構(図示せず)
により支持体5を上下する。さらに、支持体5の上部
は、頭部用ヘッドレスト10とヘッドレスト支持体の接
続腕8により、頭部用ヘッドレスト10の背面上部に固
定されている。また、前記支持体5の取り付けの概要は
図4に示し、その詳細を図5に示す。図5において、上
部の回転支持機構7(図3、図5)を説明する。頭部ヘ
ッドレスト支持体5を構成する上下2本のスリーブ56
のそれぞれに、対向する面に互いに噛み合う歯を備えた
回動ギヤD41と摺動ギヤC40とを装着し、それらの
歯の噛み合いの解除を単一の頭部用ヘッドレスト操作レ
バー47で行って、ヘッドレストの高さ及び前後の角度
を調整する。上部回転支持機構7の中心部を貫通してい
るシャフト44と、回動ギヤD41の中心部とは固定さ
れており同時に左右に動く、また摺動ギヤC40は頭部
用ヘッドとバックレスト支持体の接続腕8に固定されて
おり、その中心部を前記シャフト44が貫通している。
そして、シャフト44の左端面は、頭部用ヘッドレスト
支持体の操作レバー47の押圧部に接しており、またシ
ャフト44の右端部には、螺旋状のスプリング42が配
設されており、そのばねの復元力により常時は、シャフ
ト44を左に押している。このため、前記回動ギヤD4
1も左に移動しており、前記摺動ギヤC40と噛み合っ
て、その状態でシャフト44に対し固定されるため、ギ
ヤ41に固定された接続腕8と連結し固定されている頭
部用ヘッドレスト10も、その位置で固定される。
【0011】次に、この位置を変える場合、操作レバー
47を押すと、シャフト44は押圧されて右端の前記ス
プリング42を圧縮しながら右側に移動し、前記回動ギ
ヤD41も一緒に移動するため、前記摺動ギヤC40と
の噛み合いが離される。このため、シャフト44と、接
続腕8に固定されている支持体5とは関係なく回転する
ので手動で、頭部用ヘッドレスト10を所定位置まで回
転させ設定することができる。その後、前記操作レバー
47の押圧を止めると、前記スプリング42の復元力に
より、シャフト44は押されて左側に移動するため、ギ
ヤ回動ギヤD41も左に移動し、摺動ギヤC40と再び
噛み合って所定位置で固定することができる。上記は、
上部回転支持機構7の説明であるが、下部回転支持機構
6(図3、図5)の構造も同様である。
【0012】次に、頸椎用ヘッドレスト回転支持機構1
1及び頸椎用ヘッドレスト17の取り付けの正面外観図
を図4に示し、その詳細を図6に示す。図6において、
支持体11の回転支持機構(図3、図6)を説明する。
回転支持機構11の中心部を貫通しているシャフト39
と、回動ギヤA29の中心部とは固定されており、同時
に左右に動く、また摺動ギヤB30は回転支持機構11
の本体に固定されており、その中心部を前記シャフト3
9が貫通している。シャフト39の左端面は、頸椎部用
ヘッドレスト回転操作押圧部12に接しており、またシ
ャフト39の右端部には、螺旋状のスプリング49が配
設されており、そのばねの復元力により常時は、シャフ
ト39を左に押している。このため、前記回動ギヤA2
9は左に移動しており、支持体11に固定されている前
記摺動ギヤB30と噛み合って、その状態でシャフト3
9は固定される。そして、このシャフト39に固定吊設
されている頸椎部用ヘッドレスト(17)用のアーム1
5もその位置で固定される。
【0013】次に、この固定位置を変える場合、前記回
転操作押圧部12を押すと、シャフト39は押圧されて
右端の前記スプリング49を圧縮しながら右側に移動
し、前記回動ギヤA29も一緒に移動するため、前記摺
動ギヤB30との噛み合いが離される。このため、シャ
フト39は、支持体11とは関係なく回転するので手動
で頸椎用ヘッドレスト(17)のアーム15を所定位置
まで回転させ設定した後、前記操作押圧部12の押圧を
止めると、前記スプリング49の復元力により、シャフ
ト39は押されて左側に移動するため、回動ギヤA29
も左に移動し、摺動ギヤB30と再び噛み合って所定位
置で固定することができる。上記の動作は、アーム15
の回転を一定角度で粗く行う場合の1次調整機構操作で
ある。この前後回転角度は前記噛み合わせギアの歯数に
より決まり、例えば36枚とすればそのステップは10
゜となる。
【0014】次に、アームの回転を連続して細かく行う
2次調整機構操作を説明する。図6において、前記アー
ム15の基部は、前記支持体11を貫通するシャフト3
9の、前記回動ギヤ29Aと、前記スプリング49部分
との中間部の外周に、ワンウエイクラッチ28によって
吊設されており、一方向のみには連続して回転するが、
反対方向には作動せず、クラッチにより固定される。従
って、前記1次調整機構により粗に設定されているアー
ム15を、一方向例えば前方に動かし、患者の頸椎部4
9(図2)に頸椎用ヘッドレスト17がフイットするよ
うに位置調整することができる。
【0015】また、図6に示したように、頸椎用ヘッド
レスト支持体18に取り付けられた頸椎用ヘッドレスト
(17)の上下位置を簡単に調整できるように、アーム
の基部と中央部との中間に調整機構が設けられている。
前記アーム15の中間は円筒と、その内周面を摺動する
円柱とからなっており、さらに、該円柱は貫通溝を有し
ており、ヘッドレストアームスライドねじ14を左右に
貫通させ、その先端部は前記円筒に固着させた緊緩用ナ
ット38に出入りするため、アームスライドねじ14を
アームスライドねじの回転方向矢印33のように、緩め
れば前記アーム15の円柱部は上下に動き、そして上記
ねじ14を緊締するとアーム15は固定される。上記の
操作により上下位置を簡単に調整設定することができ
る。
【0016】さらに前記アーム15は図示するように中
央部で直角に折り曲げられ、その前方部の頸椎用ヘッド
レスト支持体18に取り付けれられている頸椎用ヘッド
レスト(17)がアーム15とともに前後に動くように
配設されている。そして、この 頸椎用ヘッドレスト
(17)は、前記アーム15を頸椎用ヘッドレスト背面
板(19)の後方の頸椎用ヘッドレスト支持体18の横
面中央部を貫通させて、Oリング34及び止め輪37に
よって取り付けられており、頸椎用ヘッドレスト17自
体を手動で力を加えれば前後に回転し、離すと固定する
ため、位置を調整することができる。以上に述べたよう
に頸椎用ヘッドレスト17は、前述の各種操作によって
頭部用ヘットレスト10に対し自在にその位置を微細に
調節でき、患者の頸椎部49にフイットさせることがで
きる。周知のように頭部と同時に頸椎部を支えることが
できれば、人間工学的にみて自然であり疲労は少い。そ
して、頭部と同時に頸椎部を支える一体型のものは寝具
として既存している。しかし、前記医科・歯科用チェア
ユニットにおける治療時には、患者の頭部の位置が変わ
ると頸椎部との相対位置が変化するため、頭部及び頸椎
部にフイットさせ、それぞれ別個に支える形態のものは
なかった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば下記のような優れた効果
が発揮される。 1、本発明の請求項1の発明によれば、医科・歯科用チ
ェアユニットのヘッドレストにおいて、同一患者の、頭
部を支持する頭部用ヘッドレスト及び頸椎部を支持する
頸椎用ヘッドレストとを備えているため、人間工学的に
みて自然であり、特に長時間にわたる治療おいても患者
が不安定感や肩凝り等の疲労を訴えることなく、治療を
快適に行うことができる。 2、請求項2の発明によれば、最初に設定する頭部用ヘ
ッドレストの高さ及び前後回転角度を自在に調整できる
ため、簡単に患者のヘッドの位置に合わせることができ
る。 3、請求項3の発明によれば、頸椎用ヘッドレストが、
頭部用ヘッドレストの背面下部より吊設されたものであ
り、頭部ヘッドレストを基準とした頸椎用ヘッドレスト
の設定が容易にできる。 4、請求項4の発明によれば、頸椎部用ヘッドレストの
高さを調整できるため、位置の設定が容易である。
【0018】5、請求項5の発明によれば、頸椎部用ヘ
ッドレストの前後回転角度を調整できるため、位置の設
定が容易である。 6、請求項6の発明によれば、頸椎部用ヘッドレストを
吊設支持するアームの前後回転角度を粗く調整する1次
調整機構と、さらに細かく調整する2次調整機構とによ
り、簡単な操作で微細な設定調整を行うことができる。 7、請求項7の発明によれば、頭部用ヘッドレストの操
作が、その支持体に回動ギヤと摺動ギヤとを装着しそれ
らの歯の噛み合いの解除を単一のレバーで行うことによ
り、容易かつ確実にヘッドレストの高さ及び角度を調整
できる。 8、請求項8の発明によれば、頸椎部用ヘッドレスト
が、頭部用ヘッドレストの背面下部から吊設され、その
支持体に回動ギヤと摺動ギヤとを装着し、それらの歯の
噛み合いの解除を単一の回転操作押圧部で行って、吊設
支持するアームの前後回転角度を粗く調整する1次調整
機構と、また、アームを支持体貫通シャフトからワンウ
エイクラッチによって吊設し、さらに連続して細かく調
整する2次調整機構とにより、容易かつ確実にヘッドレ
ストの高さ及び角度を調整できる。
【0019】9、請求項9の発明によれば、頸椎用ヘッ
ドレストを支持するアームが上下に伸縮できる調整機構
を備えており医科・歯科用チェアユニットの頸椎用ヘッ
ドレストの上下位置を簡単に設定できる。 10、請求項10の発明によれば、前記アームの前方部
に取り付けられた頸椎用ヘッドレストが、前後に回転す
る調整機構を備えており、さらに微細位置の調整が簡単
にできる。 以上に説明したように、医科・歯科用チェアーユニット
に備えられた頭部用及び頸椎用ヘッドレストは、患者の
疲労をなくし、かつその操作は簡単で微細にわたる位置
調整ができるため、新規性及び利用度が大であり、医科
・歯科業界に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医科・歯科用チェアユニットの頭部ヘ
ッドレスト及び頸椎部ヘッドレストの回転及びスライド
の作用を示す左側面外観図。
【図2】使用時、頭部用ヘッドレスト及び頸椎部用ヘッ
ドレストが、患者の頭部及び頸椎部にフイットしている
状態図。
【図3】頭部及び頸椎部ヘッドレストの左側面外観図。
【図4】頭部用及び頸椎用ヘッドレストのクッシヨン部
を透視した操作機構の正面外観図。
【図5】頭部用ヘッドレスト支持体の正面外観図及び一
部縦断面図。
【図6】頸椎用ヘッドレストの支持操作体と頸椎用ヘッ
ドレストを吊設するアームと頸椎用ヘッドレストの縦断
面図。
【符号の説明】
1:医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト 2:バックレスト 3:スライド
バー収納部 4:スライドバー 5:支持体 6、7:ギヤシャフト 8:頭部用ヘ
ッドレストとヘッドレスト支持体の接続腕
9:頭部用ヘッドレスト背面板 10:頭部用ヘッドレスト 11:頸椎用ヘッドレスト回転支持機構 12:頸椎部用ヘッドレスト回転操作押圧部 13:頸椎用ヘッドレストアーム上部 14:頸椎部用ヘッドレストアームスライドねじ 15:アーム 16:頸椎部
用ヘッドレスト回転軸 17:頸椎部用ヘッドレスト 18:頸椎用
ヘッドレスト支持体 19:頸椎用ヘッドレスト背面板 20:頭部ヘッドレストスライド方向矢印 21:ヘッドレスト支持体下部回転方向矢印 22:ヘッドレスト支持体上部回転方向矢印 23:頸椎部用ヘッドレストアームの回転方向矢印 24:頸椎部用ヘッドレストスライド方向矢印 25:頸椎部用ヘッドレストの回転方向矢印 26:頭部ヘッドレスト支持体の取り付け孔 27:支持体回転機構の取り付け孔 28:ワンウエイクラッチ 29:回動ギ
ヤA 30:摺動ギヤB 31:キヤッ
プ 32:頸椎部用ヘッドレスト回転操作押圧部操作方向矢
印 33:アームスライドねじ回転方向矢印 34:Oリン
グ 35:摺動ギヤ止めネジ 36:押圧部
止めネジ 37:止輪 38:緊緩用
ナット 39:シャフト 40:摺動ギ
ヤC 41:回動ギヤD 42:スプリ
ング 43:支持体ハウジング 44:シャフ
ト 45:頭部用ヘッドレスト支持体の操作レバーの操作幅 46:頭部用ヘッドレスト支持体の操作レバー操作方向
矢印、47:頭部用ヘッドレスト操作レバー 48頭
部 49:頸椎部 50:患者 51:カラー 52:カラー
止めネジ 53:摺動ギヤ止めネジ 54:ヘッド
レスト止め穴 55:摺動ギヤシャフト 56:スリー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医科・歯科用チェアユニットのヘッドレス
    トにおいて、患者の、頭部を支持する頭部用ヘッドレス
    ト及び頸椎部を支持する頸椎用ヘッドレストとを備えて
    なることを特徴とする医科・歯科用チェアユニットのヘ
    ッドレスト。
  2. 【請求項2】頭部用ヘッドレストが、高さ及び前後回転
    角度を調整できることを特徴とする請求項1に記載の医
    科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト。
  3. 【請求項3】頸椎用ヘッドレストが、頭部用ヘッドレス
    トの背面下部より吊設されたものであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の医科・歯科用チェアユニット
    のヘッドレスト。
  4. 【請求項4】頸椎用ヘッドレストが、その高さを調節で
    きることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の医科・歯科用チェアユニットのヘッドレスト。
  5. 【請求項5】頸椎用ヘッドレストが、その前後回転角度
    を調整できることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の医科・歯科用チェアユニットのヘッドレス
    ト。
  6. 【請求項6】頸椎部用ヘッドレストを吊設支持するアー
    ムの前後回転角度を粗く調整する1次調整機構と、さら
    に細かく調整する2次調整機構とを備えてなることを特
    徴とする請求項5に記載の医科・歯科用チェアユニット
    のヘッドレスト。
  7. 【請求項7】頭部用ヘッドレストが、頭部ヘッドレスト
    支持体を構成する2本のスリーブのそれぞれに、対抗す
    る面に互いに噛み合う歯を備えた回動ギヤと摺動ギヤと
    を装着し、それらの歯の噛み合いの解除を単一のレバー
    で行って、ヘッドレストの高さ及び角度を調整できるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の医科・歯科用チ
    ェアユニットのヘッドレスト。
  8. 【請求項8】頸椎部用ヘッドレストが、頭部用ヘッドレ
    ストの背面下部から吊設されており、前記吊設用支持体
    を構成するスリーブに、対抗する面に互いに噛み合う歯
    を備えた回動ギヤと摺動ギヤとを装着し、それらの歯の
    噛み合いの解除を単一の回転操作押圧部で行って、頸椎
    部用ヘッドレストを吊設支持するアームの前後回転角度
    を粗く調整する1次調整機構と、また、前記アームは、
    前記支持体を貫通するシャフトにワンウエイクラッチに
    よって取り付けられており、さらに細かく調整する2次
    調整機構とを備えてなることを特徴とする請求項3〜6
    のいずれか1項に記載の医科・歯科用チェアユニットの
    ヘッドレスト。
  9. 【請求項9】頭部用ヘッドレストに吊設された頸椎部用
    ヘッドレストのアームが、その基部は前記ワンウエイク
    ラッチ部に吊設されており、また中央部は前方部に頭部
    用ヘッドレストと平行して水平方向に直角に折り曲げら
    れ、さらに、アームの基部と中央部との中間に、アーム
    が上下に伸縮できる調整機構を備えてなることを特徴と
    する請求項8に記載の医科・歯科用チェアユニットのヘ
    ッドレスト。
  10. 【請求項10】頸椎用ヘッドレストが、アームの前方部
    に取り付けられ、前後に回転する調整機構を備えてなる
    ことを特徴とする請求項9に記載の医科・歯科用チェア
    ユニットのヘッドレスト。
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