JPH11164754A - ソファー兼用ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ソファーベッドにおいて、ベッドとしての機能
を重視したものとする。 【解決手段】ベッド本体となる板状長方体の幅方向を、
幅広の主体１と幅狭の副体２に２分割し、その分割面を
主体１の上面幅より下面幅が大となる方向の傾斜面とし
て、主体１と副体２を複数本の連結アーム７により主体
１の内部と副体２の分割面４を連結することとし、この
連結アーム７の基部にラチェット回動装置１０を設け
て、主体１に対して副体２を複数段階の角度に起こし
て、ソファーの背もたれとするものである。 【効果】ベッドとして使用するとき、主体と副体との合
わせ目が、ベッド面の幅の中心より大きく外れているた
め背中に当たることがない。ソファーとして使用すると
き、背もたれとなる副体が主体の上に位置するため座面
の奥行きが丁度よい位置となって掛け心地がよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベッドとしての機
能を重視したソファー兼用ベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のソファーベッドは、ソファーを主
体としたものであって、背もたれや袖を倒してベッドと
して使用できるようにしたものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のソファーベッド
は、背もたれや袖を倒してベッドとして使用する場合
に、背もたれや袖と座との合わせ部に溝が生じて、その
溝部分に背中が当るため寝心地を損なうといった問題点
があるため、本格的なベッドとしては不向きであり、仮
眠用や予備ベッドとして使用される程度のものであっ
た。

【０００４】また、ベッドとして使用するとき、倒した
背もたれとの合わせ目が背中に当たらないように考慮し
て、ソファーの座の奥行きを深くしたものもあるが、座
面が広いとソファーとして使用するとき背もたれとの間
にクッションを置く必要があり、そのためにクッション
を支える物が必要となり、このクッションやクッション
支持物がベッドとしての使用の際の邪魔物となるといっ
た問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、ベッドとしての機能を重視して、ベ
ッド本体の一部を起こしてソファーの背もたれとするこ
ととし、この背もたれを倒してベッドとしたとき、ベッ
ド面の合わせ目がベッド幅の中心より大きく外れている
ため、この合わせ目が背中に当たって寝心地を損なうこ
とがなく、さらにベッド本体の一部を起こしてソファー
の背もたれとする使用の場合、背もたれとなる部分が座
面の上に乗る状態となって、座面の奥行きを程よい広さ
に狭めるため、クッション等を使用する必要がなく、し
かも背もたれの座面に対する傾斜角度を調節できるよう
にして、ソファー機能を充実させたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明ソファー兼用ベッドは、ベ
ッド本体となる板状長方体を、幅広の主体と幅狭の副体
に幅方向を２分割し、その分割面を、上記主体の上面幅
より下面幅が大となる方向に傾斜した斜面として、上記
主体と副体を連結する複数本の連結アームの基端を、上
記主体内部にラチェット付回動装置を介して回動可能に
取付けるとともに、この回動アームの先端を、上記副体
の分割面に固定し、上記連結アームを回動させることに
より、上記副体を上記主体に対して、１または複数段階
の角度に起こして、ソファーの背もたれとすることがで
きる構成としたものである。

【０００７】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１はベッドとした状態の正面、図２は同じく側面、図
３は同じく平面を示し、図４はソファーとしたときの正
面、図５は同じく側面を示している。

【０００８】図において１は主体、２は副体で、この主
体１と副体２は、ベッド本体の幅方向を２分割して、主
体１を幅広とし、副体２を幅狭としたもので、その分割
面３，４は、図２に示す如く主体１の上面幅より下面幅
が広くなる方向に傾斜した斜面としてある。主体１の裏
面に４本の脚５を取り付けてある。

【０００９】主体１と副体２は図１、図２に示す如くベ
ッドとして使用するとき、横一線でベッド面が平面とな
っており、このベッド面における主体１と副体２の合わ
せ部６は、図３に示す如く幅方向の中心より大きくずれ
ているため、正常な使用状態において合わせ部６が背中
に当たらないため寝心地を損なうことがない。

【００１０】この主体１と副体２の連結は、図６、図７
に拡大断面図として示す如く、本体１の内部にラチェッ
ト付回動装置１０の固定体１１を取付け、この固定体１
１の軸１３を中心として回動可能な可動体１２から延び
る連結アーム７の先端を、副体２の分割面４の下端付近
に取り付けてある。この連結アーム７は、中途に湾曲部
７ａを設けて、副体２を図７の状態に起こしたとき、主
体側の分割面３の上端部との干渉を避けるようにしてい
る。

【００１１】このラチェット付回動装置１０は、固定体
１１の軸１３を中心とする円弧上に複数のラチェット歯
１４が形成され、このラチェット歯１４に係合するラチ
ェット爪１５が可動体１２に取り付けてあって、副体２
を図７の状態に起こして、所望の背もたれ角度となるラ
チェット歯１４の一つにラチェット爪１５を係合させる
もので、背もたれ角度θはラチェット歯１４の数だけの
段階的に変えることができ、この主体１に固定されてい
るラチェット歯１４により背もたれである副体２が後方
に倒れるのを防止している。

【００１２】こうして副体２を起こすことによって、図
４の正面及び、図５の側面に示す如く副体２がソファー
の背もたれとなり、ベッドをソファーとして兼用するこ
とができ、背もたれ角度θは、複数のラチェット歯１４
の数に段階的にセットすることができる。

【００１３】ソファーの背もたれとなっている副体２を
倒して元の位置に戻すには、先ず副体２を最大に起こせ
る位置まで起こすことにより、ラチェット爪１５が別の
爪受け板１６に乗って、ラチェット爪１４に関係なく副
体２を元の位置に戻してベッドとし、或いは中途まで戻
して背もたれ角度を変えることができる。

【００１４】このラチェット装置は、本出願人の考案に
係わる実用新案登録第２００９０８３号（実公平０５−
２３０７６号）及び特開平０８−８４６２９号を利用す
るものであって、構造の詳細はこれらの公報により公知
であり記載を省略する。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１６】ベッドとして使用するとき、主体と副体と
の合わせ目画、ベッド面の幅の中心より大きく外れてい
るため背中に当たることがないから、寝心地よく安眠す
ることができる。

【００１７】ソファーとして使用するとき、背もたれと
なる副体が主体の上に位置するため座面の奥行きが丁度
よい位置となって掛け心地がよく、従ってクッションや
クッション支持物を使う必要がなく、従ってこれらの付
属物がベッドとしての使用の際の邪魔にならない。

【００１８】背もたれとなる副体の起こし角度が複数段
階に調節できるため、ソファーとしての使用状態を好み
により選ぶことができて便利である。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一例をベッドとした状態を示す正面図
である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】本発明の一例をソファーとした状態を示す正面
図である。

【図５】図４の側面図である。

【図６】図２の部分拡大断面図である。

【図７】図５の部分拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 主体 ２ 副体 ３ 分割面（主体側） ４ 分割面（副体側） ５ 脚 ６ 合わせ部 ７ 連結アーム ７ａ 湾曲部 １０ ラチェット付回動装置 １１ 固定体 １２ 可動体 １３ 軸 １４ ラチェット歯 １５ ラチェット爪 １６ 爪受け板 θ 背もたれ角度

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ベッド本体となる板状長方体を、幅広の主
   体と幅狭の副体に幅方向を２分割し、その分割面を、上
   記主体の上面幅より下面幅が大となる方向に傾斜した斜
   面として、上記主体と副体を連結する複数本の連結アー
   ムの基端を、上記主体内部にラチェット付回動装置を介
   して回動可能に取付けるとともに、該連結アームの先端
   を、上記副体の分割面に固定し、上記連結アームを回動
   させることにより、上記副体を上記主体に対して１また
   は複数段階の角度に起こしてソファーの背もたれとする
   ことができる構成としたことを特徴とするソファー兼用
   ベッド。