JPH11164461A - 架設装置 - Google Patents

架設装置

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JPH11164461A
JPH11164461A JP9328276A JP32827697A JPH11164461A JP H11164461 A JPH11164461 A JP H11164461A JP 9328276 A JP9328276 A JP 9328276A JP 32827697 A JP32827697 A JP 32827697A JP H11164461 A JPH11164461 A JP H11164461A
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JP
Japan
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line
hooks
existing
new
erection
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JP9328276A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Kato
智康 加藤
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HARUHI DENKO KK
Original Assignee
HARUHI DENKO KK
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にしかも素早く新規の供給線を架設する
ことができるようにする。 【解決手段】 フック12a,12b,…(複数の掛止
部)のうち少なくとも一つのフックは他のフックと反対
側に向けて設けたので、下方から押し上げた場合でも既
設線16(既設の供給線)から架設装置10が外れるの
を防止できる。また、フック12a,12b,…と湾曲
部14a,14b,…(複数の支持部)とを一列状に連
結したので、架設装置10自体を既設線16に連続的に
掛けて止めることができる。しかも、既設線16が設置
されている高さに関係しない。そのため、従来のように
作業車等を移動させながら行う必要がなく、1箇所の電
柱18等で作業を行うことができる。この場合、登り下
りの回数も最小限に抑えられる。したがって、既設線1
6に対して新規線24(新規の供給線)を簡単にしかも
素早く架設することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架設装置に関し、既
設の供給線に対して新規の供給線を架設するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】既設の供給線(以下「既設線」と呼
ぶ。)に対して新規の供給線(以下「新規線」と呼
ぶ。)を架設するには、既設線に掛けて支持するための
架設装置(「ケーブルハンガー」とも呼ばれる。)が必
要となる。ここで、供給線には例えば電線,電気ケーブ
ル,光ファイバケーブル等のように電力,情報を供給す
る架線に限らず、液体(水や油等)や気体(空気等)を
供給する管やホース等がある。また、既設線には、電柱
(支柱を含む)相互間の供給線、電柱と建物との間の供
給線、設備相互間の供給線、設備と建物との間の供給線
等がある。
【0003】従来の架設装置の一例を図8に示す。図8
において、架設装置104は、フック102,106と
湾曲部110とを備えている。フック102,106
は、既設線100に架設装置104自体を掛けて止める
部位である。湾曲部110は、新規線108を支持する
部位である(図9参照)。なお、湾曲部110には、支
持する新規線108を保護するためにプロテクタ112
が設けられている。
【0004】既設線100に新規線108を架設する場
合には、次のような作業を行う。まず、架設しようとす
る既設線100の両端付近に金車をそれぞれ設け、その
金車間に新規線108を緩い状態のまま張る。この作業
では、まず既設線100の一端付近に金車を設けて、そ
の金車に新規線108を通す。そして、通した新規線1
08を引っ張りながら既設線100の他端付近に移動
し、新規線108の端部を既設線100に針金等で固定
する。次に、緩い状態のまま張ってある新規線108を
押し上げるようにして、適宜に間隔を空けながら架設装
置104で支持する。この作業では、架設装置104を
既設線100に掛けて止める位置に作業車(あるいは作
業台や梯子等)を移動させながら、フック102,10
6を既設線100に掛けて止める。こうして既設線10
0に架設装置104で新規線108を支持した状態を図
9に示す。図9では、3個の架設装置104を用いて新
規線108を支持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電柱相互間の
距離が長くなるほど、必要となる架設装置104の数も
増す。この場合、必要な数の架設装置104を既設線1
00に掛けて止める作業は、作業車等を移動させながら
ひとつひとつ行う必要がある。そのため、架設装置10
4の数が多くなるにつれて作業に要する時間も大幅に長
くなり、手間もかかる。また、既設線100が高い位置
にある場合、作業車等を移動する際には安全のために地
上付近まで下りる必要がある。このように既設線100
と地上との間で登り下りをする必要があるため、全体の
作業時間もさらに増してしまう。本発明はこのような点
に鑑みてなされたものであり、簡単にしかも素早く新規
の供給線を架設することができる架設装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
発明は、既設の供給線に対して新規の供給線を架設する
ための架設装置において、既設の供給線に架設装置自体
を掛けて止めるための複数の掛止部と、新規の供給線を
支持するための複数の支持部とを一列状に連結し、少な
くとも一つの掛止部は、他の掛止部と反対側に向けて設
けたことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、複数の掛
止部によって架設装置自体を既設の供給線に掛けて止
め、複数の支持部によって新規の供給線を支持する。こ
のうち複数の掛止部のうち少なくとも一つの掛止部は他
の掛止部と反対側に向けて設けたので、下方から押し上
げた場合でも既設の供給線から架設装置が外れるのを防
止できる。また、複数の掛止部と複数の支持部とを一列
状に連結したので、架設装置自体を既設の供給線に連続
的に掛けて止めることができる。その後新規の供給線を
支持部に通すことにより、簡単にしかも素早く新規の供
給線を架設することができる。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の架設装置において、近接する
二つの掛止部は、互いに反対側に向けて設けたことを特
徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、近接する
二つの掛止部を互いに反対側に向けて、すなわち掛止部
の向きを交互に変えて設けた。そのため、下方から押し
上げた場合でも、いずれか一方側の向きの掛止部が既設
の供給線に掛かる。したがって、既設の供給線から架設
装置が外れるのをより確実に防止することができる。
【0010】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、請求項2に記載の架設装置において、その掛止
部と支持部とを交互に設けたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、掛止部と
支持部とが交互に設けられているので、掛止部によって
架設装置が既設の供給線に掛かっている状態で生ずる力
と、支持部に新規の供給線が支持された状態で生ずる力
との間でバランスがとれる。そのため、架設装置の安定
性をより向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。この実施の形態では電力,
情報を供給する架線に本発明を適用する場合について、
図1〜図7を参照しながら説明する。ここで図1には、
既設線に掛けて止めた状態の一例を斜視図で示す。図2
には、図1におけるA−A断面を模式的に示す。図3に
は、架設装置に新規線を支持させた状態を示す。図4に
は、電柱付近で架設装置を既設線に掛けて止める途中の
状態を示す。図5には、他の電柱付近で架設装置を固定
させた状態を示す。図6,図7には、他の架設装置の例
を斜視図で示す。なお、図3,図4では、既設線を固定
するための部材等は図示を省略している。また、図6の
み左下から見上げた状態を示し、他の図は右上から見下
ろした状態を示す。さらに、この実施の形態では、電柱
相互間に架設されている既設線に対して新規線を架設す
る場合の例について説明する。
【0013】図1において、架設装置10は、複数のフ
ック12a,12b,…と、複数の湾曲部14a,14
b,…とを備えている。これらの複数のフック12a,
12b,…と、複数の湾曲部14a,14b,…とは、
図示するように一列状に連結されている。また、複数の
フック12a,12b,…のうち近接する二つのフック
(具体的には開口部位)は互いに反対側に向けて設けら
れている。図2に示すように、複数のフック12a,1
2b,…は断面からみると既設線16に対して回り込む
ように曲げられて形成されている。複数の湾曲部14
a,14b,…も同様に、新規線24に対して回り込む
ように曲げられて形成されている。なお、架設装置10
において反対側に向けて設けられるフックは少なくとも
一つあればよい。
【0014】さらに、フックと湾曲部とは交互に設けら
れている。すなわち、1つのフックと1つの湾曲部とが
ペアになって、そのペアが複数組連結されているように
見える。そして、架設装置10は、1本の線状部材を曲
げて形成されている。この線状部材としては例えば鉄線
や鋼線等のような金属製の線状部材があり、短絡,漏電
や損傷等を防止するために絶縁ビニールで被覆されてい
る。このように架設装置10が1本の線状部材を曲げて
形成するため、材料を無駄なく利用することができ、そ
の形成も簡単に行える。ここで、フック12a,12
b,…はそれぞれ掛止部に相当し、既設線16に対して
架設装置10自体を掛けて止めるための部位である。同
様に、湾曲部14a,14b,…はそれぞれ支持部に相
当し、新規線24を支持するための部位である(図5参
照)。
【0015】上記のような構成をなす架設装置10を用
いて、電柱18,22間に架設されている既設線16に
対して新規線24を架設するには次のように行う。図3
において、まず作業員は既設線16が設置されている位
置まで電柱18を登る。そして、その位置で既設線16
に対してフック12a,12b,…を順番に掛けて止め
る。この掛け止めの際には、架設装置10を他の電柱2
2に向けて(すなわち図示する矢印D2方向に)押し出
すように移動させる。図3の例では、フック12a,1
2b,12c,12dを既設線16に掛けて止めた状態
になっている。この状態では、次のフック12eを矢印
D4方向のように回しながら既設線16に掛け止めて、
掛け止めた部位の全体を押し出す。なお、フック12e
と反対側に向けて設けられているフック12f等は矢印
D6方向のように反対方向に回しながら掛け止めて、掛
け止めた部位の全体を押し出す。
【0016】この掛止作業では、二点鎖線で図示するよ
うに、予めリード線20を湾曲部14a,14b,…に
通しておく。そして、そのリード線20の一端を架設装
置10の先頭部(例えば湾曲部14a等)に結びつける
か、あるいは固定部材で固定する。この固定部材は専用
の固定装置の他に、紐やロープ,粘着テープ,針金等の
ようなものがある。一方、リード線20の他端には予め
新規線24を接続しておく。また、リード線20は、少
なくとも電柱18,22間の長さを有すれば十分であ
る。ここで、リード線20には直線性の高い鋼線を用い
るのが作業性の点で望ましい。その他、紐やロープ等の
ように新規線24を引き込むことが可能な線状部材をリ
ード線20として用いてもよい。
【0017】上述したように架設装置10を既設線16
に掛け止めながら押し出してゆくと、架設装置10の先
頭部が電柱22に到達する。この状態を図4に示す。こ
のとき、電柱18側では必要に応じて架設装置10を切
断し、その架設装置10を固定部材で固定する。さらに
は、架設装置10自身を変形させて既設線16に固定し
てもよい。こうして電柱18側の作業は終了し、作業員
は電柱18を下りる。
【0018】次に、作業員は既設線16が設置されてい
る位置まで電柱22を登る。そして、結びつけられある
いは固定部材で固定されたリード線20を自由にして、
引っ張る。この際、複数のフック12a,12b,…と
複数の湾曲部14a,14b,…とは一列状に連結され
ているので、一部のフックや湾曲部が部分的に移動した
り、あるいは外れることがない。そのため、スムーズに
リード線20を引っ張ることができる。この引っ張りに
より、リード線20に接続されている新規線24が湾曲
部14a,14b,…に案内される。さらに、新規線2
4の先頭部が電柱22まで引っ張った後、リード線20
と新規線24との接続を切断等によって解除する。この
とき、フック12a,12b,…によって架設装置10
は既設線16に掛け止められ、新規線24は湾曲部14
a,14b,…に支持された状態となる。この状態を図
5に示す。
【0019】上記実施の形態によれば、フック12a,
12b,…(複数の掛止部)のうち少なくとも一つのフ
ックは他のフックと反対側に向けて設けたので、下方か
ら押し上げた場合でも既設線16(既設の供給線)から
架設装置10が外れるのを防止することができる。ま
た、フック12a,12b,…と湾曲部14a,14
b,…(複数の支持部)とを一列状に連結したので、架
設装置10自体を既設線16に連続的に掛けて止めるこ
とができる。しかも、既設線16が設置されている高さ
に関係しない。そのため、従来のように作業車等を移動
させながら行う必要がなく、1箇所の電柱18等で作業
を行うことができる。また、登り下りの回数も最小限に
抑えられる。したがって、既設線16に対して新規線2
4(新規の供給線)を簡単にしかも素早く架設すること
ができる。本発明の架設装置10の特徴は、少なくとも
一つのフックが他のフックと反対側に向けて設けられた
複数のフック12a,12b,…と、新規線を支持する
ための複数の湾曲部14a,14b,…とを一列状に連
結させた点である。したがって、フック,湾曲部がそれ
ぞれ2以上設けられている架設装置10は、上記と同様
の効果を得ることができる。
【0020】また、フック12a,12b,…のうち近
接する二つのフックを互いに反対側に向けて、すなわち
フックの向きを交互に変えて設けた(図1,図5等参
照)。そのため、下方から押し上げた場合でも、いずれ
か一方側の向きのフックが既設線16に掛かる。したが
って、既設線16から架設装置10が外れるのをより確
実に防止することができる。さらに、架設装置10で
は、フック(掛止部)と湾曲部(支持部)とを交互に設
けた(図1,図5等参照)。そのため、フックによって
架設装置10が既設線16に掛かっている状態で生ずる
力と、湾曲部に新規線24が支持された状態で生ずる力
との間でバランスがとれる。そのため、架設装置10の
安定性をより向上させることができる。
【0021】上記実施の形態における架設装置10は、
以下のような効果をも得ることができる。すなわち、架
設装置10は複数のフック12a,12b,…(複数の
掛止部)と複数の湾曲部14a,14b,…(複数の支
持部)とを一列状に連結する構造になっており、コイル
状には形成されていない。そのため、全体の長さが長く
なっても誘導コイルによる損失がない。さらには、架設
装置10を構成している鉄線等を接地すると、その鉄線
等には外部から到来する電磁波の一部が吸収される。そ
のため、既設線16や新規線24の電波障害を減らすこ
とができる。
【0022】また、連続的に既設線16に掛け止めるこ
とができるので、作業効率がよい。すなわち、従来の架
設装置では、場所を移動しながら梯子を既設線16に掛
けて一つずつ掛け止めていたので、作業効率が悪かっ
た。また、既設線16に宙吊りになって掛け止める場合
には、危険性が少なくなかった。さらに、ワゴン車を設
置し、あるいは移動させながら作業を行う場合には、交
通障害になっていた。本発明によれば、これらの問題が
解決される。さらに、複数のフック12a,12b,…
は既設線16に対して、複数の湾曲部14a,14b,
…は新規線24に対してそれぞれ回り込むように曲げて
形成した。そのため、既設線16等に掛け止めた後は、
下方からの押し上げ等があっても外れにくい。一方、本
発明の架設装置10によれば、電柱18,22に登って
必要な長さだけ連続的に掛け止めることができる。その
ため、既設線16に掛け止める際に作業車等を必ずしも
必要とせず、場所を移動しながら掛け止めることもな
い。したがって、掛止作業の危険性や交通障害の問題も
解決される。
【0023】〔他の実施の形態〕上述した架設装置10
において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個
数,配置および動作条件等については、上記実施の形態
に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応
用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記実施の形態では、フック12a,12b,…
を複数の掛止部とし、湾曲部14a,14b,…を複数
の支持部とした。この形態に代えて、図6に示すよう
に、湾曲部32a,32b,…を複数の掛止部とし、フ
ック34a,34b,…を複数の支持部とする架設装置
30であってもよい。この形態としても、上記実施の形
態と同様の効果を得ることができる。 (2)上記実施の形態では、フックと湾曲部とを交互に
設けた(例えば図1に示すフック12aと湾曲部14
a)。この形態に代えて、図7に示すように、湾曲部相
互間に防振部56a,56bを設けてもよい。すなわ
ち、フック52aとフック52bとの間には、図1に示
す架設装置10の場合では2つのフックが設けられてい
るが、このフックに代えて防振部56a,56bを設け
る。この防振部56a,56bはフックの鈎部をなくし
て丸めた形状であり、さらには既設線16に触れるよう
に形成するのが望ましい。こうして防振部56a,56
bは架設装置50が既設線16の法線方向に生ずる振れ
を防止する。なお、防振部は防振部56aあるいは防振
部56bのいずれかのみを設けてもよく、架設装置50
の適切な位置に複数設けてもよい。
【0024】(3)上記実施の形態では、架設装置10
を金属製の線状部材を曲げて形成した。この形態に代え
て、他の材質・材料によって形成してもよい。他の材質
・材料としては、形状記憶合金,合成繊維,金属繊維,
有機高分子材料等がある。形状記憶合金を用いれば経年
変化による材質の変化がほとんどなく、また耐腐食性に
よって雨水等のために錆びることもない。このため、長
期間に渡って記憶した形状が維持された状態で使用する
ことができる。合成繊維には、グラスファイバー,カー
ボンファイバー,カーボン繊維等がある。金属繊維に
は、アモルファス繊維等がある。有機高分子材料には、
プラスチック,アクリル樹脂等があるが、熱硬化性のも
のが耐久性においてより有利である。なお、金属製の線
状部材を含めて、これら部材のうち少なくとも二以上の
部材を組み合わせて形成したり、一部に用いて形成して
もよい。 (4)上記実施の形態では、鉄線等の全体に絶縁ビニー
ルを被覆した。この形態に代えて、フック12a,12
b,…および/または湾曲部14a,14b,…であっ
て、既設線16や新規線24と接触する可能性のある部
位のみを絶縁ビニールで被覆してもよい。さらには、絶
縁ビニールに代えて他の絶縁部材を用いてもよい。他の
絶縁部材としては、図8等に示すプロテクタ112や、
プラスチック等の有機高分子材料がある。これらの形態
によっても、短絡,漏電や損傷等を防止することができ
る。プロテクタを用いた場合には、既設線16や新規線
24をより確実に保護することができる。
【0025】(5)上記実施の形態では、予めリード線
20を架設装置10の湾曲部14a,14b,…に通
し、そのリード線20の一端を架設装置10の先頭部に
結びつける等した。この形態に代えて、新規線24の重
量や材質あるいは長さ等の状態によっては、この新規線
24を架設装置10の湾曲部14a,14b,…に通
し、その新規線24の一端を架設装置10の先頭部に結
びつける等してもよい。こうすれば、架設装置10のフ
ック12a,12b,…を既設線16に掛け止めて押し
出すように移動させるだけで、新規線24の架設ができ
る。すなわち、上記実施の形態においてリード線20を
引っ張る作業がなくなるので、さらに簡単にしかも素早
く新規線24を架設することができる。なお、電柱相互
間等の距離によっては、架設装置10のみを既設線16
に掛け止めて押し出すように移動させ、その後に新規線
24を湾曲部14a,14b,…に通してもよい。この
新規線24を湾曲部14a,14b,…に通す際には、
そのまま通しても良く、あるいは通し部材を用いて通し
てもよい。
【0026】(6)上記実施の形態では、架設装置10
を電柱18,22相互間に架設されている既設線16に
対して新規線24を架設する場合について適用した。本
発明の架設装置10は、電柱相互間に限らず、電柱・建
物間や、複数の電柱相互間に架設されている既設線16
に対して新規線24を架設する場合についても同様に適
用することが可能である。この場合であっても、上記実
施の形態と同様の効果を得ることができる。 (7)上記実施の形態では、電力,情報を供給する架線
について本発明を適用した。液体や気体を供給する管や
ホース等についても、本発明を同様に適用することがで
きる。この場合であっても、上記実施の形態と同様の作
業が行え、また同様の効果を得ることができる。 (8)本発明の架設装置は、従来の架設方法により、既
設線16に対して新規線24を架設することもできる。
例えば図6において、まず既設線16に架設装置30の
湾曲部32a,32b,…を掛け止める。その後、フッ
ク34a,34b,…のひとつひとつに新規線24を掛
けて架設する。したがって、従来の架設方法でも架設を
行うことができる。
【0027】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様以外の発明の態様を有するものである。
この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じ
て関連説明を行う。
【0028】〔態様1〕 請求項1に記載の架設装置に
おいて、複数の掛止部と複数の支持部とは、1本の線状
部材によって形成されていることを特徴とする架設装
置。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、材料を無駄な
く利用することができ、その形成も簡単に行える。
【0029】〔態様2〕 請求項1に記載の架設装置に
おいて、その掛止部および/または支持部には、プロテ
クタが設けられていることを特徴とする架設装置。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、プロテクタに
よって短絡,漏電や損傷等を防止することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、簡単にしかも素早く新
規の供給線を架設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架設装置を既設線に掛けて止めた状態
を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面を模式的に示す図であ
る。
【図3】架設装置に新規線を支持させた状態を示す図で
ある。
【図4】電柱付近で架設装置を既設線に掛けて止める途
中の状態を示す図である。
【図5】他の電柱付近で架設装置を固定させた状態を示
す図である。
【図6】他の架設装置を示す斜視図である。
【図7】他の架設装置を示す斜視図である。
【図8】従来の架設装置を示す斜視図である。
【図9】従来の架設装置によって新規線を架設した状態
を示す図である。
【符号の説明】
10 架設装置 12a,12b,… フック(掛止部) 14a,14b,… 湾曲部(支持部) 16 既設線(既設の供給線) 18,22 電柱 20 リード線 24 新規線(新規の供給線)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の供給線に対して新規の供給線を架
    設するための架設装置において、 既設の供給線に架設装置自体を掛けて止めるための複数
    の掛止部と、新規の供給線を支持するための複数の支持
    部とを一列状に連結し、 少なくとも一つの掛止部は、他の掛止部と反対側に向け
    て設けたことを特徴とする架設装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の架設装置において、 近接する二つの掛止部は、互いに反対側に向けて設けた
    ことを特徴とする架設装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の架設装置において、 その掛止部と支持部とを交互に設けたことを特徴とする
    架設装置。
JP9328276A 1997-11-28 1997-11-28 架設装置 Pending JPH11164461A (ja)

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JP9328276A JPH11164461A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 架設装置

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JP9328276A JPH11164461A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 架設装置

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JP9328276A Pending JPH11164461A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 架設装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7644905B2 (en) 2003-11-11 2010-01-12 Fujikura Ltd. Spiral support, installation method of the same, and cable laying method using the spiral support
JP2010063220A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Chugoku Electric Power Co Inc:The 線材集束支持用具
CN102785026A (zh) * 2012-08-02 2012-11-21 华中科技大学 一种激光加工设备的光纤承载支架
JP2012257387A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Chugoku Electric Power Co Inc:The ケーブル分岐部の保護具
WO2021124839A1 (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤハーネス

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