JPH11163926A - パケット中継装置及び記録媒体 - Google Patents

パケット中継装置及び記録媒体

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JPH11163926A
JPH11163926A JP32446597A JP32446597A JPH11163926A JP H11163926 A JPH11163926 A JP H11163926A JP 32446597 A JP32446597 A JP 32446597A JP 32446597 A JP32446597 A JP 32446597A JP H11163926 A JPH11163926 A JP H11163926A
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JP
Japan
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relay
packet
route
destination
flag
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JP32446597A
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English (en)
Inventor
Manabu Shimoo
学 下尾
Takahiro Murono
隆博 室野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ある経路に障害が発生した時で
も、通信ができなくなる時間を最小にするとともに十分
な通信帯域を確保することができる。 【解決手段】 受信したパケットの宛先に基づいて中継
情報テーブル13を参照し、その参照結果により決定さ
れた中継先にパケットを転送するパケット中継装置にお
いて、中継情報テーブルには、宛先に対応して登録され
た複数の中継先と、複数の中継先それぞれに対応して設
けられ、かつ各中継先を通過する中継経路をパケットの
転送先として使用するか否かを示すフラグとが設けられ
たパケット中継装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパケット中継装置
及び記録媒体、特にコンピュータ通信・ネットワーク分
野における網ネットワークで効率的なデータ中継を行う
のに適したパケット中継装置及び記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・ネットワークにおいて
は、複数のコンピュータがデータ伝送路を介して接続さ
れる。このとき接続されるコンピュータ数が多く、網状
のネットワークが形成されるときには中継装置が設けら
れデータパケットの転送が行われる。このような中継装
置として、例えばパケット交換器やルータ、スイッチ、
あるいはゲートウエイが用いられる。網ネットワークで
は、中継装置によりパケット中継が順次繰り返され、あ
るコンピュータから他のコンピュータへパケットが送ら
れるのである。
【0003】図13は網ネットワークを説明するための
簡単なネットワーク構成図である。同図に示す様なコン
ピュータ・ネットワークにおいてコンピュータ同士が通
信を行う場合、コンピュータ%1から見るとコンピュー
タ%2と間に次のような経路が存在する。
【0004】・経路1:コンピュータ%1−>中継装置
#1−>中継装置#2−>中継装置#3−>中継装置#
4−>中継装置#10−>コンピュータ%2 ・経路2:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#2−>中継装置#5−>中継装置#10−>コン
ピュータ%2 ・経路3:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#5−>中継装置#10−>コンピュータ%2 ・経路4:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#6−>中継装置#10−>コンピュータ%2 ・経路5:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#6−>中継装置#9−>中継装置#10−>コン
ピュータ%2 ・経路6:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#7−>中継装置#8−>中継装置#9−>中継装
置#6−>中継装置#10−>コンピュータ%2 ・経路7:コンピュータ%1−>中継装置#1−>中継
装置#7−>中継装置#8−>中継装置#9−>中継装
置#10−>コンピュータ%2 ・その他...従来のパケット中継方法では、通常、上
記各経路のうち最も距離の短い経路3もしくは経路4の
どちらか一方が使用される。また、最短の経路が複数存
在する場合は、どれか1つだけが選択される。例えば経
路3を選択したとすると、中継装置#1ではコンピュー
タ%2への最短距離として経路3に関する情報だけを記
録しておき、常に経路3を使い通信を行う。
【0005】図14は、図13のネットワーク構成の場
合に中継装置#1、中継装置#5及び中継装置#10が
有する中継情報テーブルの例を示す図である。同図に示
すように各テーブルには、パケットの宛先、その経路情
報つまり次の転送先を示す情報並びに宛先までの距離情
報が格納される。
【0006】例えばコンピュータ%1が送信したコンピ
ュータ%2宛てのヘパケットが中継装置#1に届くと、
まず、パケットに含まれる宛先が参照される。次に、図
14(a)に示すの中継装置#1の中継情報テーブルか
ら中継装置#5に転送すれば最短距離でコンピュータ%
2に届くと判断される。この判断に基づきコンピュータ
%1から受信したパケットが中継装置#5へ送信され
る。このとき中継情報テーブルには、コンピュータ%2
に送るためには中継装置#5宛に送信すればよいと記録
されているだけであり(図14)、この転送を行えば各
中継装置における同様な転送により経路3によるデータ
送信が実行されることになる。
【0007】したがって、中継装置#1からパケットを
受け取った中継装置#5は、同様にコンピュータ%2宛
てのパケットを図14(b)に示す中継情報テーブルか
ら次に転送先として中継装置#10の情報を得て、当該
コンピュータ2宛てのパケットが中継装置#10へ送信
する。
【0008】中継装置#10においても同様に、中継装
置#5から受信したコンピュータ1−>コンピュータ2
宛てのパケットを図14(c)に示す中継情報テーブル
から直接コンピュータ%2へ送るものと判断し、コンピ
ュータ%2宛てのパケットをコンピュータ%2へ送信す
る。こうして結果として経路3によるパケット送信が実
現する。
【0009】また、コンピュータ%2からコンピュータ
%1へパケットを送信する時は、図14に示すような経
路情報に基づいて、上記と逆の経路でパケットが中継さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなパケット中継方法では、例えばまず、経路3を使
用して通信している時に、この経路上の中継装置#1と
中継装置#5の間で障害が発生するとコンピュータ%1
とコンピュータ%2との通信が止まってしまうことにな
る。
【0011】このとき通信を復旧するために、コンピュ
ータ%1に隣接している中継装置#1とコンピュータ%
2に隣接している中継装置#10は、経路情報を集収し
直し、その時点で最短である経路#4をそれぞれの経路
情報テーブルに登録する。すなわち収集された情報に基
づいて新たな中継情報テーブルを作り直していた。
【0012】しかし、新しい中継情報テーブルが完成す
るまでは、コンピュータ%1とコンピュータ%2との通
信は止まったままである。このように、従来の方法では
コンピュータ%1とコンピュータ%2の間の経路上に障
害が発生した場合は、一時的にパケットの中継ができな
くなるという問題がある。また、たとえ通信が復帰した
としても新たな最短経路ではパケット通信に必要な帯域
の確保が十分にできない場合もある。
【0013】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、ある経路に障害が発生した時でも、通信が
できなくなる時間を最小にするとともに十分な通信帯域
を確保することを可能としたパケット中継装置及び記録
媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、受信したパケットの宛
先に基づいて中継情報テーブルを参照し、その参照結果
により決定された中継先にパケットを転送するパケット
中継装置において適用されるものである。
【0015】すなわち中継情報テーブルには、宛先に対
応して登録された複数の中継先と、複数の中継先それぞ
れに対応して設けられ、かつ各中継先を通過する中継経
路をパケットの転送先として使用するか否かを示すフラ
グとが設けられている。
【0016】したがって、このフラグの設定に基づいて
複数ある中継先の中からパケットの中継先が決定される
ことになる。このように中継情報テーブル内に予め複数
の中継先が登録されており、何れの中継先を使用するか
はフラグ設定で行うようになっているので、例えば使用
中の中継先が使用不能になっても中継情報テーブルが作
り直されるまで待つことなく、フラグの再設定を行うだ
けで通信を回復させることができる。また、フラグ設定
により使用中継経路数を調整できるので十分な通信帯域
を確保することも可能となる。
【0017】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、中継情報テーブルには、複
数の中継先それぞれに対応して設けられ、かつ宛先まで
の時間的距離に対応する距離情報が設けられる。
【0018】そして、複数の中継先のうち、時間的距離
が最も短くなる中継先から順に使用するようにフラグを
設定するようになっている。したがって、高速な通信を
実現することができる。
【0019】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応する発明において、中継情報テーブルには、
複数の中継先それぞれに対応して設けられ、かつ中継経
路の帯域の大きさに対応する帯域情報が設けられる。
【0020】そして、複数の中継先のうち、中継経路の
帯域が最も大きくなる中継先から順に使用するようにフ
ラグを設定するようになっている。したがって、十分な
大きさの通信帯域を確保することができ、大容量通信に
も対応することができる。
【0021】さらにまた、請求項4に対応する発明は、
請求項1に対応する発明において、中継情報テーブルに
は、複数の中継先それぞれに対応して設けられ、かつ中
継経路の回線品質に対応する回線品質情報が設けられ
る。
【0022】そして、複数の中継先のうち、中継経路の
回線品質が最も良くなる中継先から順に使用するように
フラグを設定するようになっている。したがって、情報
品質が高いことが必要な場合でもこれに対応することが
できる。
【0023】次に、請求項5に対応する発明は、請求項
1〜4に対応する発明において、複数の中継先のうち、
2以上の中継先を使用するようにフラグを設定するよう
になっている。
【0024】したがって、十分に大きな帯域を確保する
ことができる。また、一つの中継経路が使用不能となっ
ても他の経路で通信を継続することができる。また、請
求項6に対応する発明は、請求項1〜5に対応する発明
において、中継情報テーブルの内容を変更する中継情報
学習機構が設けられている。また、この中継情報学習機
構は、フラグの設定により使用中となっている中継経路
が使用不能となったときには、中継情報テーブル内の他
の中継先を使用するようにフラグ設定する。
【0025】したがって、ある中継経路が使用不能とな
っても即座に他の中継経路が使用され、ある経路に障害
が発生した時でも、通信ができなくなる時間を最小にす
るとともに十分な大きさの通信帯域を確保することがで
きる。
【0026】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項6に対応する発明において、中継情報学習機構は、使
用不能となった中継経路数と同じ経路数ほど、新たに使
用するようにフラグ設定する。
【0027】したがって、確実な通信帯域の確保を図る
ことができる。さらにまた、請求項8に対応する発明
は、受信したパケットの宛先に基づいて中継情報テーブ
ルを参照し、その参照結果により決定された中継先にパ
ケットを転送するとともに、中継情報テーブルには、宛
先に対応して登録された複数の中継先と、複数の中継先
それぞれに対応して設けられ、かつ各中継先を通過する
中継経路をパケットの転送先として使用するか否かを示
すフラグとが設けられているパケット中継装置を制御す
るプログラムにあって、中継情報テーブル内のフラグを
設定するフラグ設定手段をパケット中継装置に実行させ
るプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
媒体である。
【0028】したがって、このプログラムが使用される
パケット中継装置では請求項1に対応する発明と同様な
作用効果を得ることができる。一方、請求項9に対応す
る発明は、受信したパケットの宛先に基づいて中継情報
テーブルを参照し、その参照結果により決定された中継
先にパケットを転送するとともに、中継情報テーブルに
は、宛先に対応して登録された複数の中継先と、複数の
中継先それぞれに対応して設けられ、かつ各中継先を通
過する中継経路をパケットの転送先として使用するか否
かを示すフラグとが設けられているパケット中継装置を
制御するプログラムにあって、フラグの設定により使用
中となっている中継経路が使用不能となったときには、
中継情報テーブル内の他の中継先を使用するようにフラ
グを設定するフラグ設定手段をパケット中継装置に実行
させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な
記録媒体である。
【0029】したがって、このプログラムが使用される
パケット中継装置では請求項6に対応する発明と同様な
作用効果を得ることができる。また、請求項10に対応
する発明は、受信したパケットの宛先に基づいて中継情
報テーブルを参照し、その参照結果により決定された中
継先にパケットを転送するとともに、中継情報テーブル
には、宛先に対応して登録された複数の中継先と、複数
の中継先それぞれに対応して設けられ、かつ各中継先を
通過する中継経路をパケットの転送先として使用するか
否かを示すフラグと、複数の中継先それぞれに対応して
設けられ、かつ宛先までの時間的距離に対応する距離情
報とが設けられているパケット中継装置を制御するプロ
グラムにあって、時間的距離が最も短くなる中継先から
順に使用するようにフラグを設定するフラグ設定手段を
パケット中継装置に実行させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体である。したがって、
このプログラムが使用されるパケット中継装置では請求
項2に対応する発明と同様な作用効果を得ることができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係るパケット中継装置の構成例を示すブロック
図である。
【0031】また、本実施形態以下、各実施形態におけ
るパケット中継装置は、コンピュータ・ネットワークの
一例である図13の網ネットワークに適用されるものと
し、その場合における動作等を説明する。
【0032】図1に示すパケット中継装置11(中継装
置#1〜#10、以下、単に中継装置11ともいう)
は、中継機構12と、中継情報テーブル13と、中継情
報学習機構14とによって構成されている。この中継装
置11(#1〜#10)によってコンピュータ%1とコ
ンピュータ%2との間が網状に接続されている。
【0033】中継機構12は、他のパケット中継装置1
1又はコンピュータから中継したパケットの宛先を調
べ、テーブル参照部15によって、中継情報テーブル1
3から中継情報,つまりパケットの次中継先を調べ、当
該中継先にパケットを転送する。このとき、中継情報テ
ーブル13内に複数設けられた中継先のうち、フラグに
より使用中とされている中継先を次中継先とする。
【0034】中継情報学習機構14は、テーブル作成部
16及びフラグ設定部17を備え、他の中継装置11か
ら受け取った中継情報パケットに基づき、テーブル作成
を行い、また、フラグを設定する。また、さらに他の中
継装置11に対し自己の,あるいは受け取った他の中継
装置の状態についての中継情報パケットを送信する。
【0035】テーブル作成部16は、中継情報テーブル
13を作成する。フラグ設定部17は、中継情報テーブ
ル13内のフラグ設定を行う。次に、以上のように構成
された本発明の実施の形態に係るパケット中継装置の動
作について説明する。
【0036】このパケット中継装置が用いられる網ネッ
トワークにおいては例えば図13に示すようにコンピュ
ータ%1からコンピュータ%2に対して情報を含んだパ
ケットが送信される。また同様に、コンピュータ%2か
らコンピュータ%1へパケットの送信が行われる。
【0037】図2はパケット中継装置におけるパケット
中継の処理を示す流れ図である。同図に示すように、コ
ンピュータ%1やコンピュータ%2の宛先のパケット
は、各中継装置11がそのパケットを受け取ったとき
に、テーブル参照部15により中継情報テーブル13が
参照され、宛先に対応する経路情報の中で経路使用フラ
グが使用中の状態の経路を選択される(ST1)。
【0038】図3は本実施形態における中継情報テーブ
ルの構成例を示す図である。同図には、中継装置#1,
#5,#6及び#10における中継情報テーブルの内容
例がそれぞれ図3(a),(b),(c)及び(d)に
示されている。
【0039】同図に示すように、中継情報テーブル13
には、パケットの宛先に対し、経路情報、経路使用フラ
グ、宛先までの距離、経路番号が設けられている。なお
経路番号は従来技術で説明した経路1〜経路7に対応し
ている。
【0040】したがって上記したように、経路使用フラ
グの状態に基づき宛先に対する中継先(経路情報)が決
定され、中継機構12によってその中継先にパケットが
転送される(ST2)。
【0041】各中継装置11によりそれぞれパケット中
継が行われることで、コンピュータ%1からコンピュー
タ%2へあるいはその逆のデータ伝送が実現される。こ
こで、例えば経路3(コンピュータ%1−>中継装置#
1−>中継装置#5−>中継装置#10−>コンピュー
タ%2)上のどこか,例えば中継装置#5に障害が発生
したとする。このとき、図3(a)に示す中継装置#1
の中継情報テーブルにおいて、中継情報学習機能14に
よって中継情報テーブル13からその経路3が削除され
る。
【0042】この場合、図3(a)に示すように経路3
が使用中であったので、中継情報学習機能14のフラグ
設定部17によって、その次に宛先までの距離が短い経
路(図3(a)中の経路4)が使用中に設定される。こ
れにより、以降パケットの中継はその経路4が使用さ
れ,すなわち中継装置6に対してパケット転送が行われ
る。このような経路変更処理は、経路の途中にある他の
中継装置11においても、同様に行われる。
【0043】したがって、全中継装置11からの中継情
報パケット基づく、中継情報テーブル13全体の再作成
が行われなくても、中継装置#5に障害発生という情報
を少なくとも受け取れば、代替する経路によって障害発
生から短期間でパケット中継が確保されることになる。
【0044】次に、この中継情報テーブル13の作成及
び使用中フラグ設定の処理について詳しく説明する。ま
ず、中継情報テーブル13に登録される中継情報は、各
中継装置11の中継情報学習機構14により各中継装置
11から送られてきた中継情報パケットを元に作成され
る。同時に、中継機能学習機構14は、それぞれの中継
装置11が持つ中継情報テーブル13に登録された中継
情報を中継情報パケットとして他の中継装置へ送信す
る。
【0045】また、中継情報パケット中には、ある宛先
の経路上に障害が発生した時の情報も含まれる場合があ
る。つまり、中継情報パケットの情報としては、少なく
とも1つの経路についての中継情報のみが含まれる場
合、中継情報と経路障害情報が含まれる場合、経路障害
情報のみが含まれる場合の3種類がある。なお、経路障
害情報は、一般的には、ある中継装置についての障害発
生が検出されるとすぐに発信されるようになっているの
で、各中継装置11に短時間で伝達される情報である。
【0046】この中継情報パケットの内容に基づき中継
情報学習機構により中継情報テーブルが作成される。図
4は中継情報学習機構による処理の一例を示す流れ図で
ある。
【0047】まず、中継情報パケットの受信があると
(ST11)、まず、その内容に経路障害情報が含まれ
るか否か判定される(ST12)。ここで、経路障害情
報が含まれる場合には(ST12)、当該経路について
の中継情報がテーブル作成部16により中継情報テーブ
ル13から削除される(ST13)。
【0048】その結果、使用中のフラグが設定されてい
る経路が削除された場合には、所定の規則に従いフラグ
設定部17によりテーブル内のフラグが再設定される
(ST14)。本実施形態の場合には、中継情報テーブ
ル13に登録された経路のうち、宛先までの距離が最短
となる1経路の経路使用フラグが使用中の状態にされ
る。こうして1つのみが中継に使用される状態が維持さ
れる。なお、ステップST14において、未使用の経路
が削除された場合には特にフラグの再設定はされない。
【0049】経路障害情報を含まない場合(ST1
2)、あるいはフラグ再設定終了後(ST14)、中継
情報パケット内に少なくとも1つの経路についての中継
情報が含まれていれば(ST15)、その各経路につい
ての中継情報を中継情報テーブル13に登録することに
関する処理がなされる(ST16〜ST19)。
【0050】まず、1つの経路についての中継情報が取
り出され(ST16)、これを中継情報テーブル13に
登録すべきか否かの判定が行われる(ST17)。な
お、本実施形態においては、この中継情報というのは宛
先、宛先の経路情報、宛先までの距離を1組とする情報
であり、また、本実施形態では各組の情報すべてをテー
ブル13に登録するようになっている。
【0051】したがって、本実施形態ではステップST
16で取り出されたある経路についての中継情報は中継
情報テーブル13に宛先毎に距離の近いもの順になるよ
うに、テーブル作成部16により中継情報テーブル13
に登録される(ST18)。なお、ここで宛先までの距
離というのは、中継により宛先に到達する回数のことを
意味している。したがって、図3(a)の例でいえば、
中継装置#1からコンピュータ%1までの距離は1であ
り、経路3をとった場合の中継装置#1からコンピュー
タ%2までの距離は3である。また、本実施形態ではス
テップ18では登録処理のみが実行されるが、後述する
他の実施形態では必要に応じてテーブル13からある経
路についての情報を削除する場合もある。
【0052】次に、必要があればフラグの設定がフラグ
設定部17により行われる(ST19)。本実施形態で
は、宛先までの距離が最も近い経路1つについて使用中
と設定されるようになっている。したがって、例えば新
たに登録した経路が最も近い経路であれば、その新経路
が使用中とフラグ設定され、それまで使用中と設定され
ていた経路は未使用と再設定される。なお、新たな登録
により最も近い経路が複数個となる場合には、フラグの
再設定は特に行われない。
【0053】フラグ設定終了後(ST19)、再びステ
ップST15に戻り、中継情報パケットにさらに他の経
路についての中継情報が含まれていれば、ステップST
16〜ST19の処理が行われ、すでに全経路の処理が
終了していれば、中継情報テーブル13の作成処理が終
了する(ST15)。このようにして、図3に示すよう
なテーブル13が作成され、あるいは変更される。
【0054】このテーブルに関し、具体的に説明する
と、例えば図3(a)の中継装置#1に注目すると、そ
の中継情報テーブル13はコンピュータ%1に対して
は、直結の経路だけが登録され、コンピュータ%2に対
しては、現時点でわかり得る経路2,3,4,7が登録
される。その中で最短経路のうち経路3が使用中に設定
され、パケットの中継には経路3が使用されることにな
る。
【0055】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、1つの宛先に対して複数の経路
情報を設定し得るようにし、かつ何れの経路を使用する
かは経路使用フラグで決定するようにしたので、最短経
路上に障害が起きた場合でも、即座に他の冗長な経路に
切り替えることができ、コンピュータ間の通信が途絶え
る時間を短くすることができる。
【0056】本発明では、最短の経路情報の他に冗長な
経路情報を中継情報テーブル上に保持することにより、
上記効果が得られるようにしている。つまり、網ネット
ワークでは、中継装置の1箇所の障害によって多くの経
路が使えなくなる可能性もあり、本発明では1つの宛先
に対して、その時点で把握しうる全ての経路を登録する
ことによってコンピュータ間の通信が停止してしまう可
能性を最小限あるいは、通信が停止する時間を最小限に
止めることができる。 (発明の第2の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、中継情報テーブルにおいて最短距離となる経路
は全て使用中状態とするものである。
【0057】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図3と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0058】このパケット中継装置11は、中継情報学
習機構14のフラグ設定部17が宛先まで同一距離とな
る経路について、全て経路使用フラグを使用中にし、中
継機構のテーブル参照部15が同一宛先について複数経
路が使用中のときは、交互あるいは順番に中継先を決定
するようになっている他、第1の実施形態と同様に構成
されている。
【0059】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。図4に示す中継情報テーブル1
3の作成処理において、ステップST14及びST19
におけるフラグ設定において宛先まで同一距離となる経
路について、全て経路使用フラグが使用中に設定され
る。
【0060】また、図5(a)の中継装置#1に注目す
ると、その中継情報テーブル13において、コンピュー
タ%1に対しては直結の経路だけが登録され、コンピュ
ータ%2に対しては現時点でわかり得る経路2,3,
4,7が登録される。その中で最短経路の経路3と経路
4が使用中に設定され、パケットの中継には両方の経路
を交互に使ってパケットの中継が行われる。
【0061】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第1の実施形態と同様な手段を
設けた他、最短距離となる経路は全て使用中状態とする
ようにしたので、第1の実施形態と同様な効果が得られ
る他、同時に大量のパケットを送信することができる。
【0062】また、複数の最短経路を使用して通信して
いる場合にその中の経路上に障害が起きても、冗長な経
路を使用して通信の帯域を確保することができる。した
がって、例えば経路3もしくは経路4どちらかの(例え
ば経路3において)経路上で障害が発生すると、その経
路3は削除され残りの経路4だけでパケットの中継を継
続することができる。 (発明の第3の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、中継情報テーブルにおいて最短距離となる経路
は全て使用中状態とするとともに、経路の障害発生報に
よって中継情報テーブルにある経路を削除する時、最短
経路が全て削除されるならば、次に距離の近い経路を全
て経路使用フラグを使用中の状態にするものである。
【0063】このパケット中継装置11は、中継情報学
習機構14のフラグ設定部17が上記条件で経路使用フ
ラグの設定を行う他、第2の実施形態と同様に構成され
ている。
【0064】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。このパケット中継装置では第2
の実施形態における図5と同様な中継テーブルが作成さ
れる。経路の障害発生報によって中継情報テーブル13
における使用中のある経路が削除され、その結果、フラ
グ再設定により新たな経路が使用中とされる場合でも、
図5に示すようなテーブルとなることを意味している。
つまり、このときに、図4の処理において、ステップS
T14におけるフラグ設定において宛先まで同一距離と
なる経路について、全て経路使用フラグが使用中に設定
される。したがって、テーブル内の全ての最短経路は常
に使用中のフラグ状態となる。
【0065】中継機構12によるパケット中継処理につ
いては第2の実施形態の場合と同様である。上述したよ
うに、本発明の実施の形態に係るパケット中継装置は、
第2の実施形態と同様な手段を設けた他、中継情報テー
ブル上の経路を削除する時、最短経路が全て削除される
ならば、次に距離の近い経路を全て経路使用フラグを使
用中の状態にするようにしたので、第2の実施形態と同
様な効果が得られる他、大量なパケットの同時送信をよ
り確実なものとすることができる。 (発明の第4の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、中継情報テーブルにおいて最短距離となる経路
は全て使用中状態とするとともに、中継情報学習機構1
4が中継情報パケットに含まれていた経路の障害発生情
報によって中継情報テーブルにある経路を削除する時、
使用中の最短経路が削除されたならば、次に距離の近い
経路から順番に中継情報テーブルから経路を削除した個
数だけ、経路使用フラグを使用中の状態にするものであ
る。
【0066】このパケット中継装置11は、中継情報学
習機構14のフラグ設定部17が上記条件で経路使用フ
ラグの再設定を行う他、第2の実施形態と同様に構成さ
れている。
【0067】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。例えば中継装置#1に注目する
と、その中継情報テーブル13には図5に示すように、
コンピュータ%1に対しては直結の経路だけが登録さ
れ、コンピュータ%2に対しては、現時点でわかり得る
経路2,3,4,7が登録されている。図5では、その
中で最短経路の経路3と経路4が使用中に設定され、パ
ケットの中継には両方の経路を使ってパケットの中継が
行われている。
【0068】ここで、経路3もしくは経路4どちらかの
(例えば経路3において)経路上で障害が発生すると、
その経路3はテーブル13から削除され、図4のステッ
プST14においてその次に距離の短い経路2が使用中
の状態に再設定される。そして、正常な最短経路4と新
しく使用中になった経路2の両方が使用され、コンピュ
ータ%1とコンピュータ%2の間のパケットの中継が行
われる。これにより、障害が発生する前と同じ帯域が確
保される。
【0069】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第2の実施形態と同様な手段を
設けた他、中継情報テーブルの使用中の最短経路が削除
されたならば、次に距離の近い経路から順番に中継情報
テーブルから経路を削除した個数だけ、経路使用フラグ
を使用中の状態にするようにしたので、第2の実施形態
と同様な効果が得られる他、中継装置が輻輳を効果的に
防止することができる。
【0070】すなわち、大量のパケットを送信している
時に、経路障害によって急に帯域が小さくなるとコンピ
ュータと直結している中継装置が輻輳になり易く、他の
コンピュータ間の通信に影響が出てくるが、本発明によ
れば、この様な現象を回避することができる。 (発明の第5の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、第1〜第4の実施形態では全経路についてその
経路情報がテーブルに設定されていたのに対し、最短距
離となる経路及び次に近い経路の2種類の経路のみを中
継情報テーブルに登録するものである。
【0071】図6は、本発明の第5の実施の形態におけ
る中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図3と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0072】このパケット中継装置11は、中継情報学
習機構14のテーブル作成部16が宛先まで距離が最短
距離となる経路及び最短の次に短い距離になる経路のみ
をテーブルとして作成するようになっている他、第1の
実施形態と同様に構成されている。
【0073】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。まず、中継機構12によるパケ
ットの転送動作は第1の実施形態の場合と同様である。
【0074】次に、中継情報学習機構14による中継情
報テーブル13の作成において、図4のステップST1
7,ST18の処理のみが第1の実施形態と異なる。第
1の実施形態ではステップST17において全ての経路
についての中継情報を中継情報テーブル13に登録する
ようにしているが、本実施形態では、最短距離となる経
路及び次に近い経路の2種類の経路のみが結果として中
継情報テーブルに登録されるように処理される。すなわ
ち中継情報パケットから取り出された経路の中継情報に
おける宛先までの距離と、すでにテーブル13に登録さ
れている同一宛先の各経路の宛先までの距離が比較さ
れ、当該経路が最短距離となる経路及び次に近い経路に
該当する場合には、その新たな経路の情報が登録される
ように判定される(ST17)。該当しない場合にはそ
の経路は登録対象とならずステップST15に戻る。
【0075】次に、新たな経路が登録される場合、ステ
ップST18においては新たな経路が登録されると共
に、それまで次に近い経路であった経路が3番目に近い
経路となるときにはこれが削除される。また、新たな経
路の距離が次に近い経路であった経路と同距離であれ
ば、新規登録のみが行われる。図4のステップ18は、
本実施形態ではこのような処理となる。
【0076】次に、フラグの再設定が第1の実施形態と
同様な基準で行われ(ST19)、ステップST15に
戻る。中継情報パケットに含まれるすべての経路につい
て同様な処理が施された後、中継情報テーブル13の修
正が終了する。こうして完成した中継情報テーブル13
には、最短距離となる経路及び次に近い経路の2種類の
経路のみが中継情報テーブルに登録され、最短距離の1
つの経路のみが使用中とフラグ設定される。
【0077】例えば図6に示す中継装置#1を例にとっ
て上記動作を説明する。図6は、中継装置#1の中継情
報テーブル13を示している。この中継情報テーブルで
はコンピュータ%1に対しては、直結の経路だけを登録
し、コンピュータ%2に対しては、最短経路である経路
3、経路4および、その次に近い経路2の3つの経路を
登録している。その中で最短経路のうち経路3を使用中
に設定し、パケットの中継には経路3を使用する。
【0078】経路3上のどこか(例えば中継装置#5)
に障害が発生すると、その経路は削除され、その次に距
離の短い経路(例えば、経路4)が使用中に設定され、
パケットの中継はその経路経路4を使用する。経路の途
中にある他の中継装置においても、同様な経路の変更が
起きる。
【0079】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第1の実施形態と同様な手段を
設けた他、最短距離となる経路及び次に近い経路の2種
類の経路のみを中継情報テーブルに登録するようにした
ので、第1の実施形態と同様な効果が得られる他、第1
の実施形態の場合よりは中継情報テーブルの大きさを小
さくすることができる。 (発明の第6の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、第2の実施形態のパケット中継装置に第5の中
継情報テーブルを使用するものである。
【0080】図7は、本発明の第6の実施の形態におけ
る中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図6と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0081】このパケット中継装置11は、第2及び第
5の実施形態のパケット中継装置を組み合わせたもので
ある。したがって、本実施形態のパケット中継装置にお
いては、図7に示すように、最短距離となる経路が全て
使用中とフラグ設定されると共に、テーブル13には宛
先まで距離が最短距離となる経路及び最短の次に短い距
離になる経路のみが登録される。
【0082】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第2の実施形態と同様な手段を
設けた他、宛先まで距離が最短距離となる経路及び最短
の次に短い距離になる経路のみを登録するようにしたの
で、第2の実施形態と同様な効果が得られる他、第2の
実施形態と比較して、中継情報テーブル13の大きさを
小さくすることができる。 (発明の第7の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、第3の実施形態のパケット中継装置に第5の中
継情報テーブルを使用するものである。
【0083】図8は、本発明の第7の実施の形態におけ
る中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図6,図
7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0084】このパケット中継装置11は、第3及び第
5の実施形態のパケット中継装置を組み合わせたもので
ある。したがって、図8の例では、実質的に図7と同じ
図面となっている。
【0085】本実施形態のパケット中継装置において
は、図7に示すように、最短距離となる経路が全て使用
中とフラグ設定されると共に、経路の障害発生報によっ
て中継情報テーブルにある経路が削除される時、その削
除により最短経路が全て削除されるならば、次に距離の
近い経路が全て経路使用フラグが使用中の状態にされ
る。さらに、第5の実施形態のように、中継情報テーブ
ル13には、宛先まで距離が最短距離となる経路及び最
短の次に短い距離になる経路のみが登録される。
【0086】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第3の実施形態と同様な手段を
設けた他、宛先まで距離が最短距離となる経路及び最短
の次に短い距離になる経路のみを登録するようにしたの
で、第3の実施形態と同様な効果が得られる他、第3の
実施形態と比較して、中継情報テーブル13の大きさを
小さくすることができる。 (発明の第8の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、第4の実施形態のパケット中継装置に第5の中
継情報テーブルを使用するものである。
【0087】このパケット中継装置11は、第4及び第
5の実施形態のパケット中継装置を組み合わせたもので
ある。したがって、中継情報テーブル13における経路
登録は図6乃至8と同様となり、経路使用フラグの状態
のみが異なるものとなる。
【0088】したがって、本実施形態のパケット中継装
置においては、使用中の経路が削除されるとき、その削
除により減った経路数分ほど未使用経路が使用経路とな
る様にフラグ再設定される。このとき使用中とされるの
は経路が短いものから順に選択される。
【0089】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第4の実施形態と同様な手段を
設けた他、宛先まで距離が最短距離となる経路及び最短
の次に短い距離になる経路のみを登録するようにしたの
で、第3の実施形態と同様な効果が得られる他、第4の
実施形態と比較して、中継情報テーブル13の大きさを
小さくすることができる。
【0090】また、使用の複数経路上で障害が発生した
場合でも、障害が発生する前と同じ帯域を確保すること
ができる。 (発明の第9の実施の形態)本実施形態のパケット中継
装置は、第8の実施形態において、最短距離となる経路
及び次に近い経路の2種類の経路のみを登録するのに代
えて、最短経路、及び最短経路と同数の経路を距離の近
い順に中継情報テーブルに登録するものである。
【0091】このパケット中継装置11は、中継情報学
習機構14のテーブル作成部16が最短経路及び最短経
路と同数の経路を距離の近い順に中継情報テーブル13
に登録するようになっている他、第8の実施形態と同様
に構成されている。
【0092】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。中継情報パケット作成処理にお
いて、第8実施形態と同様な処理が行われる他、の図4
のステップST17及びST18によって以下のような
処理が実現される。
【0093】ステップST17において、まず、テーブ
ル13に、最短距離と同数の最短距離以外の経路中継情
報が登録されているか否かが判定され、最短距離の経路
数未満であれば無条件に新経路が登録される。
【0094】一方、最短距離以外の経路中継情報が、最
短距離の経路数と同数登録されているときには、まず、
新たな経路が最短距離の経路となるか否か判定され、最
短距離の経路となる場合にはこれを登録するように決定
される(ST17)。また、新たな経路が最短距離の経
路とならないときには、最短距離の経路と同数のテーブ
ル内の他の経路のいずれかの経路よりも距離が短いか否
かが判定される。この結果、新たな経路が他の経路の何
れかより距離が短ければ登録するように決定され、他の
経路の何れよりも距離が長ければ登録しないように決定
される(ST17)。新たな経路を登録するように決定
したときにはステップST18に進み、登録しないよう
に決定したときにはステップST15に戻る。
【0095】ステップST18では、新たな経路を登録
すると共に、距離の一番長い経路を1つ削除する。さら
にステップST19で第8の実施形態と同様にフラグが
再設定される。
【0096】この処理(ST15〜ST19)が繰り返
されることにより本実施形態における中継情報テーブル
13が作成される。上述したように、本発明の実施の形
態に係るパケット中継装置は、第8の実施形態と同様な
手段を設けた他、最短経路、及び最短経路と同数の経路
を距離の近い順に中継情報テーブルに登録するようにし
たので、第8の実施形態と同様な効果が得られる他、第
8の実施形態よりも大きな障害に対しても有効に対処す
ることができる。
【0097】すなわち、最短経路が同時に障害が発生し
たとしても、すでに中継情報テーブルに登録された同数
の冗長な経路を使用して障害前と同じ帯域を確保できる
ものである。 (発明の第10の実施の形態)本実施形態のパケット中
継装置は、中継情報テーブルにおいて宛先までの距離で
なく、経路の帯域の大きさを基準として経路使用フラグ
を設定するものである。
【0098】図9は、本発明の第10の実施の形態にお
ける中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図3と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0099】このパケット中継装置11は、宛先までの
距離に代えて帯域の大きさが中継情報テーブルに設定さ
れ、各部が帯域の大きさが大きい場合を、宛先までの距
離が短い場合に対応して処理を行う,例えば最短距離経
路に代えて最大帯域のみの経路を使用する,ようになっ
ている他、第5の実施形態と同様に構成されている。す
なわち中継情報テーブルには2種類の帯域の大きさの経
路が登録される。
【0100】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。中継情報パケットに含まれる全
ての宛先に対し、中継情報学習機構14により個々の宛
先、宛先の経路情報、宛先までの回線の帯域を1組とす
る情報が生成され、最も帯域の大きい経路とそれより次
に帯域の大きい経路の2種類が次のような基準で登録さ
れる。つまり、図4のステップST17〜ST19にお
いて以下のような処理が行われる。
【0101】まず、個々の宛先ごとに最大の帯域の経路
と帯域の大きさが比較され、新しい経路が最大の帯域と
なる場合は、その経路が登録されると共に経路使用フラ
グが使用中の状態に設定される。そして、それまで最大
の帯域の経路だった経路情報が未使用状態に設定され
る。この時、次に大きい帯域の経路として登録していた
経路が削除される。
【0102】また、新しい経路が最大の帯域よりは小さ
くかつ、次に大きな帯域の経路として登録していたもよ
り帯域が大きい場合は、新しい経路が次に大きい帯域の
経路として登録され、それまで次に大きい帯域として登
録していた経路が削除される。これ以外の場合は、中継
情報テーブル13に経路を登録しない。
【0103】なお、中継情報学習機構14が中継情報パ
ケットの情報によって中継情報テーブル13を更新する
時、宛先までの帯域が最も大きい経路は全て経路使用フ
ラグを使用中の状態とされる。
【0104】例えば図9に示す中継装置#1を例にとっ
て上記動作を説明する。なお、本実施形態において、帯
域の大小を経路選択の基準にする時の大小関係は、次の
様になっているものとする。
【0105】経路3=経路4>経路2>経路6 中継装置#1に注目すると、図9に示す中継情報テーブ
ル13はコンピュータ%1に対しては、直結の経路だけ
が登録され、コンピュータ%2に対しては、帯域の大き
い経路の経路3、経路4と、さらに経路2が登録されて
いる。その中で最も帯域の大きい経路3と経路4が使用
中に設定され、パケットの中継には両方の経路を使って
パケットの中継が行われる。
【0106】経路3と経路4の両方が同時もしくは順番
に使えなくなると、両方とも中継情報テーブルから削除
され、中継情報テーブルに登録されている冗長な経路の
中で、最も帯域の大きい経路(この例では、経路2)が
使用中の状態に設定され、その経路2を使用してパケッ
トの中継が行われる。
【0107】経路2が最大の帯域の経路になると、中継
情報パケットに基づき、その次に帯域の大きい経路であ
る経路6が経路情報テーブルに登録されることになる。
上述したように、本発明の実施の形態に係るパケット中
継装置は、第5の実施形態と同様な手段を設けた他、中
継情報テーブルにおいて宛先までの距離でなく、経路の
帯域の大きさを基準として経路使用フラグを設定するよ
うにしたので、第5の実施形態と同様な効果が得られる
他、常に大容量の帯域を確保することができる。したが
って、例えば画像情報のような大容量情報の交換を行う
者同士でプライベートネットワークを形成するような場
合に、情報の性質に合わせた確実な帯域確保を行うこと
ができる。 (発明の第11の実施の形態)本実施形態のパケット中
継装置は、第10の実施形態と同様に経路帯域を基準に
使用経路を決定する他、経路障害情報によって最大の帯
域の経路が削除されるならば、次に帯域の大きい経路か
ら順番に中継情報テーブル13から経路を削除した個数
だけ経路使用フラグを使用中の状態にするものである。
【0108】このパケット中継装置11は、フラグ設定
部16が上記処理を行う他、第10の実施形態と同様に
構成されている。このように構成されたパケット中継装
置は以下のように動作する。
【0109】本実施形態では図4のステップST19に
おいて、フラグ設定部17により、経路障害情報によっ
て最大の帯域の経路が削除されるならば、次に帯域の大
きい経路から順番に中継情報テーブル13から経路を削
除した個数だけ経路使用フラグが使用中の状態に設定さ
れる。
【0110】例えば中継装置#1を例にとって上記動作
を説明する。まず、図9に示す場合と同様に、最も帯域
の大きい経路3と経路4が使用中に設定され、パケット
の中継には両方の経路を使ってパケットの中継が行われ
る。
【0111】ここで、経路3もしくは経路4どちらかの
(例えば経路3において)経路上で障害が発生すると、
その経路3が削除され、その次に距離の短い経路2が使
用中の状態に設定される。こうして正常な最短経路4と
新しく使用中になった経路2の両方を使用して、コンピ
ュータ%1とコンピュータ%2の間のパケットの中継が
行われる。
【0112】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第10の実施形態と同様な手段
を設けた他、経路障害情報によって最大の帯域の経路が
削除されるならば、次に帯域の大きい経路から順番に中
継情報テーブル13から経路を削除した個数だけ経路使
用フラグを使用中の状態にするようにしたので、第10
の実施形態と同様な効果が得られる他、障害が発生する
前と同じ経路数を確保でき帯域の確保をすることができ
る。 (発明の第12の実施の形態)本実施形態のパケット中
継装置は、第10の実施形態と同様に経路帯域を基準に
使用経路を決定する他、2種類の帯域のみならず、最大
の帯域と同じ帯域を最大帯域以外の経路により、中継情
報テーブルに設定するものである。また、最大帯域の経
路に障害が発生したときには、最大帯域以外の経路を全
て使用中にフラグ変更し、障害発生前の帯域を確保する
ものである。
【0113】図10は、本発明の第12の実施の形態に
おける中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図9
と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0114】このパケット中継装置11は、テーブル作
成部16が最大の帯域と同じ帯域を確保できるように最
大帯域以外の経路を必要数ほど中継情報テーブルに登録
すると共に、フラグ設定部17が最大帯域の経路に障害
が発生した場合にはもとの帯域を確保できるように経路
使用フラグを変更するようになっている他、第10の実
施形態と同様に構成されている。
【0115】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。中継機構12の動作は第10の
実施形態と同じである。中継情報学習機構14が中継情
報テーブル13に登録する時は、基本的には第10の実
施例と同じような動作をする。但し、2種類の帯域サイ
ズの経路を登録するのみならず、最大の帯域と同じ帯域
が確保できるだけの数の経路を中継情報テーブルに登録
する。
【0116】図10においては、経路番号3と4が最大
の帯域を持つ経路として登録されており、その他の経路
を合計したより大きな帯域を持っている。この様な場合
は、その時点でわかり得る全ての経路が登録される。そ
して、この場合は、最大の帯域を持つ経路に障害が起こ
ると、それ以外の全ての経路の経路使用フラグが使用中
の状態となる。
【0117】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、第10の実施形態と同様な手段
を設けた他、2種類の帯域のみならず、最大の帯域と同
じ帯域を中継情報テーブルに設定するとともに、最大帯
域の経路に障害が発生したときには、最大帯域以外の経
路を全て使用中にするようにしたので、第10の実施形
態と同様な効果が得られる他、障害発生前の帯域を確実
に確保することができる。 (発明の第13の実施の形態)本実施形態のパケット中
継装置は、中継情報テーブルにおいて宛先までの距離で
なく、経路の回線品質を基準として経路使用フラグを設
定するものである。
【0118】図11は、本発明の第13の実施の形態に
おける中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図3
と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0119】このパケット中継装置11は、宛先までの
距離に代えて回線の品質が中継情報テーブルに設定さ
れ、各部が品質がよい場合を、宛先までの距離が短い場
合に対応して処理を行うようになっている他、第5の実
施形態と同様に構成されている。
【0120】このように構成されたパケット中継装置は
以下のように動作する。まず、中継機構12の動作は第
5の実施形態と同じである。一方、中継情報学習機構1
4が中継情報テーブル13に登録する時には、次のよう
な動作をする。
【0121】他の中継装置から受け取った中継情報パケ
ットから個々の宛先、宛先の経路情報、宛先までの回線
品質を1組とする情報が中継情報パケットに含まれる全
ての宛先に対して生成される。そして、例えば図11の
中継装置#1の経路情報テーブルに示すように、最も回
線品質の良い経路とそれより次に回線品質の良い経路の
2種類が次のような基準で登録される。すなわち図4の
ステップST17〜ST19で以下のような処理が行わ
れる。
【0122】まず、個々の宛先ごとに最も回線品質の良
い経路との回線品質が比較され、新しい経路の回線品質
が最も優れている場合は、その経路の経路使用フラグが
使用中の状態にされ、それまで最も回線品質が良かった
経路の経路情報の経路使用フラグが未使用状態にされ
る。この時、次に回線品質の良い経路として登録してい
た経路が削除される。
【0123】また、新しい経路が、最も回線品質の良い
経路よりは品質が悪く、かつ次に回線品質の良い経路と
して登録していたものよりも回線品質が良ければ、新し
い経路が次に回線品質の良い経路として登録される。こ
のとき、それまで次に回線品質の良い経路として登録し
ていた経路は削除される。これ以外の場合は、経路情報
テーブルに経路を登録しない。中継情報学習機構14が
中継情報パケットの情報によって中継情報テーブル13
を更新する時、回線品質の最も良い経路は全て経路使用
フラグを使用中の状態とする。
【0124】例えば図11に示す中継装置#1を例にと
って上記動作を説明する。なお、本実施形態において、
帯域の大小を経路選択の基準にする時の大小関係は、次
の様になっているものとする。
【0125】経路3=経路4>経路2>経路6 中継装置#1に注目すると、図11に示す中継情報テー
ブル13はコンピュータ%1に対しては、直結の経路だ
けが登録され、コンピュータ%2に対しては、回路品質
のよい経路の経路3、経路4と、さらに経路2が登録さ
れている。その中で最も回路品質のよい経路3と経路4
が使用中に設定され、パケットの中継には両方の経路を
使ってパケットの中継が行われる。
【0126】経路3と経路4の両方が同時もしくは順番
に使えなくなると、両方とも中継情報テーブルから削除
され、中継情報テーブルに登録されている冗長な経路の
中で、最も回線品質の良い経路2が使用中の状態に設定
され、その経路2を使用してパケットの中継が行われ
る。
【0127】また、経路2が最も回線品質の良い経路に
なった時点で、その次に回線品質の良い経路経路6が経
路情報テーブル13に登録される。上述したように、本
発明の実施の形態に係るパケット中継装置は、第5の実
施形態と同様な手段を設けた他、中継情報テーブルにお
いて宛先までの距離でなく、経路の回線品質を基準とし
て経路使用フラグを設定するようにしたので、第5の実
施形態と同様な効果が得られる他、例えば音声データの
ように品質が重視されるデータを確実に高品質のまま中
継することができる。したがって、例えば音楽関係者が
集まってプライベートネットワークを構成するような場
合に有効である。 (発明の第14の実施の形態)本実施形態のパケット中
継装置では、最短の経路が複数存在する場合、これらを
全て使用してパケットの中継を行うことにより、同時に
多量のパケットの通信を行うものである。
【0128】図12は、本発明の第14の実施の形態に
おける中継情報テーブルの構成例を示す図であり、図3
と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0129】このパケット中継装置11には、中継情報
テーブル13bを作成する中継情報学習機構と、中継情
報テーブル13bを参照してパケットを転送する中継機
構と、上記中継情報テーブル13bが設けられる。ま
た、中継情報テーブル13bは最短距離となる経路が全
て登録され、経路使用フラグは特に設けられない。
【0130】したがって、中継機構は、中継情報テーブ
ル13bに登録されて中継先をすべて転送可能な先と判
断し、例えは図12(a)の場合であれば経路3と経路
4を交互に使ってパケットを送信する。
【0131】なお、コンピュータ%2からコンピュータ
%1宛てのパケットを中継する時も同様に、中継装置#
10において経路3と経路4を交互に使ってパケットを
送信する。
【0132】上述したように、本発明の実施の形態に係
るパケット中継装置は、最短の経路が複数存在する場
合、これらを全て使用してパケットの中継を行うように
したので、同時に多量なパケットを中継できると共に、
複数経路が登録されているときには1つの経路に障害が
発生してもパケット中継を継続することができる。
【0133】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。また、実施形態に記載した
手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることがで
きるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁
気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク
等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体
メモリ等の記憶媒体に格納し、また通信媒体により伝送
して頒布することもできる。なお、媒体側に格納される
プログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段
(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含
む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含むも
のである。本装置を実現する計算機は、記憶媒体に記録
されたプログラムを読み込み、また場合により設定プロ
グラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウ
エア手段によって動作が制御されることにより上述した
処理を実行する。
【0134】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、中
継情報テーブルに使用を示すフラグを設け、このフラグ
変更により経路変更を行うようにしたので、ある経路に
障害が発生した時でも、通信ができなくなる時間を最小
にするとともに十分な通信帯域を確保することを可能と
したパケット中継装置及び記録媒体を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパケット中継
装置の構成例を示すブロック図。
【図2】パケット中継装置におけるパケット中継の処理
を示す流れ図。
【図3】同実施形態における中継情報テーブルの構成例
を示す図。
【図4】中継情報学習機構による処理の一例を示す流れ
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における中継情報テ
ーブルの構成例を示す図。
【図6】本発明の第5の実施の形態における中継情報テ
ーブルの構成例を示す図。
【図7】本発明の第6の実施の形態における中継情報テ
ーブルの構成例を示す図。
【図8】本発明の第7の実施の形態における中継情報テ
ーブルの構成例を示す図。
【図9】本発明の第10の実施の形態における中継情報
テーブルの構成例を示す図。
【図10】本発明の第12の実施の形態における中継情
報テーブルの構成例を示す図。
【図11】本発明の第13の実施の形態における中継情
報テーブルの構成例を示す図。
【図12】本発明の第14の実施の形態における中継情
報テーブルの構成例を示す図。
【図13】網ネットワークを説明するための簡単なネッ
トワーク構成図。
【図14】図13のネットワーク構成の場合に中継装置
#1、中継装置#5及び中継装置#10が有する中継情
報テーブルの例を示す図。
【符号の説明】 11…中継装置 12…中継機構 13…中継情報テーブル 14…中継情報学習機構 15…テーブル参照部 16…テーブル作成部 17…フラグ設定部 #1,#2,#3,#4,#5,#6,#7,#8,#
9,#10…中継装置%1,%2…コンピュータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したパケットの宛先に基づいて中継
    情報テーブルを参照し、その参照結果により決定された
    中継先に前記パケットを転送するパケット中継装置にお
    いて、 前記中継情報テーブルには、 前記宛先に対応して登録された複数の中継先と、 前記複数の中継先それぞれに対応して設けられ、かつ各
    中継先を通過する中継経路をパケットの転送先として使
    用するか否かを示すフラグとが設けられたことを特徴と
    するパケット中継装置。
  2. 【請求項2】 前記中継情報テーブルには、前記複数の
    中継先それぞれに対応して設けられ、かつ宛先までの時
    間的距離に対応する距離情報が設けられ、 前記複数の中継先のうち、前記時間的距離が最も短くな
    る中継先から順に使用するように前記フラグを設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のパケット中継装置。
  3. 【請求項3】 前記中継情報テーブルには、前記複数の
    中継先それぞれに対応して設けられ、かつ前記中継経路
    の帯域の大きさに対応する帯域情報が設けられ、 前記複数の中継先のうち、前記中継経路の帯域が最も大
    きくなる中継先から順に使用するように前記フラグを設
    定することを特徴とする請求項1記載のパケット中継装
    置。
  4. 【請求項4】 前記中継情報テーブルには、前記複数の
    中継先それぞれに対応して設けられ、かつ前記中継経路
    の回線品質に対応する回線品質情報が設けられ、 前記複数の中継先のうち、前記中継経路の回線品質が最
    も良くなる中継先から順に使用するように前記フラグを
    設定することを特徴とする請求項1記載のパケット中継
    装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の中継先のうち、2以上の中継
    先を使用するように前記フラグを設定することを特徴と
    する請求項1乃至4のうち何れか1項記載のパケット中
    継装置。
  6. 【請求項6】 前記中継情報テーブルの内容を変更する
    中継情報学習機構が設けられ、 この中継情報学習機構は、前記フラグの設定により使用
    中となっている中継経路が使用不能となったときには、
    前記中継情報テーブル内の他の中継先を使用するように
    フラグ設定することを特徴とする請求項1乃至5のうち
    何れか1項記載のパケット中継装置。
  7. 【請求項7】 前記中継情報学習機構は、使用不能とな
    った中継経路数と同じ経路数ほど、新たに使用するよう
    にフラグ設定することを特徴とする請求項6記載のパケ
    ット中継装置。
  8. 【請求項8】 受信したパケットの宛先に基づいて中継
    情報テーブルを参照し、その参照結果により決定された
    中継先に前記パケットを転送するとともに、前記中継情
    報テーブルには、前記宛先に対応して登録された複数の
    中継先と、前記複数の中継先それぞれに対応して設けら
    れ、かつ各中継先を通過する中継経路をパケットの転送
    先として使用するか否かを示すフラグとが設けられてい
    るパケット中継装置を制御するプログラムにあって、 前記中継情報テーブル内のフラグを設定するフラグ設定
    手段を前記パケット中継装置に実行させるプログラムを
    記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 受信したパケットの宛先に基づいて中継
    情報テーブルを参照し、その参照結果により決定された
    中継先に前記パケットを転送するとともに、前記中継情
    報テーブルには、前記宛先に対応して登録された複数の
    中継先と、前記複数の中継先それぞれに対応して設けら
    れ、かつ各中継先を通過する中継経路をパケットの転送
    先として使用するか否かを示すフラグとが設けられてい
    るパケット中継装置を制御するプログラムにあって、 前記フラグの設定により使用中となっている中継経路が
    使用不能となったときには、前記中継情報テーブル内の
    他の中継先を使用するようにフラグを設定するフラグ設
    定手段を前記パケット中継装置に実行させるプログラム
    を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 受信したパケットの宛先に基づいて中
    継情報テーブルを参照し、その参照結果により決定され
    た中継先に前記パケットを転送するとともに、前記中継
    情報テーブルには、前記宛先に対応して登録された複数
    の中継先と、前記複数の中継先それぞれに対応して設け
    られ、かつ各中継先を通過する中継経路をパケットの転
    送先として使用するか否かを示すフラグと、前記複数の
    中継先それぞれに対応して設けられ、かつ宛先までの時
    間的距離に対応する距離情報とが設けられているパケッ
    ト中継装置を制御するプログラムにあって、 前記時間的距離が最も短くなる中継先から順に使用する
    ように前記フラグを設定するフラグ設定手段を前記パケ
    ット中継装置に実行させるプログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体。
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