JP4612645B2 - Mplsネットワークにおけるデータ転送方法、エッジルータ、as境界ルータおよびプログラム - Google Patents

Mplsネットワークにおけるデータ転送方法、エッジルータ、as境界ルータおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)を用いた通信技術に関する。
近年、IP(Internet Protocol)電話やIP放送などの新サービスが登場したり、既存の専用線サービスからIPネットワークサービスへの移行が進んだりしており、様々なサービスをIPネットワークへ統合することが期待されている。そして、多様なサービスをIPネットワークに収容するために、複数のサービスの論理的分離(物理的に同じ通信回線を用いて複数のサービスを実現すること)や信頼性の向上などの観点からMPLS(たとえば非特許文献1参照)の利用が期待されている。
また、MPLSは、コネクション型通信(データが通信相手に到達したことを通信装置同士が確認しながら行う通信)の技術であり、転送パケットに経路情報などを示す短い固定長のラベルを付加することでルータにおけるIPヘッダ解釈を省略させる技術、つまり、ラベルスイッチング機能による技術である。そして、MPLSでは、従来のIPネットワークでは必要のなかった仮想パスであるLSP(Label Switched Path)の管理が必要となる。
MPLSネットワークが大規模化すると、必要になるLSPの本数が急増する。特に、IP電話のようにユーザ機器間の通信が主体のサービスにMPLSを適用しようとすると、ユーザ機器を収容しているエッジルータ間にフルメッシュ(各拠点が他のすべての拠点とつながれ、網の目のようになっている状態)のLSPが必要となる。LSPをフルメッシュに確立する場合、ネットワーク全体で必要なLSPの本数はエッジルータ数の二乗のオーダとなる。
つまり、エッジルータ数が数百になると、数万〜数十万本のLSPが必要となるが、数万本のLSPを運用管理することは事実上困難である。この問題を解決するために、たとえば、非特許文献2では、ネットワークを複数のドメイン(エリア)に分割して、そのドメインごとにLSPを確立することで、LSPの本数を減らす技術が開示されている。
E.Rosen, A.Viswanathan, R.Callon,"MultiprotocolLabel Switching Architecture", RFC3031, [online], January 2001, IETF, Section 2.1, 3.1〜3.6, 3.9, 3.25, 3.27, [平成19年2月19日検索],インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3031.txt> 小島久史、外4名、「ドメイン分割によるMPLSネットワーク大規模化の一検討」、信学会総合大会、2006年3月、B-6-89
しかしながら、前記した非特許文献2の技術は、OSPF(Open Shortest Path First)のマルチ(複数)エリアのみに適用可能なものである。また、エリアの単位としてはAS(Autonomous System)もあり、たとえば、1つのASはOSPFのマルチエリアを包含することができる。そして、前記した非特許文献2の技術は、プロトコルの相違などにより、複数のASから構成されるMPLSネットワークには適用できないという問題があった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、MPLSネットワークに必要となるLSPの本数を従来よりも少なくすることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ラベルスイッチング機能を有する複数のMPLSルータを含むASを複数備えたMPLSネットワークにおけるデータ転送方法である。MPLSルータは、MPLSネットワークの外部のユーザ機器と接続されるエッジルータと、他のASとの境界に位置するAS境界ルータと、を含む。エッジルータとその同じAS内のAS境界ルータの間、および、異なるASのAS境界ルータ同士の間において、LSPを確立する。宛先となるエッジルータである宛先エッジルータに対してパケットを送信するエッジルータである送信元エッジルータは、パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと宛先エッジルータを示すラベルとをパケットに付与してMPLSフレームとし、そのMPLSフレームを同じAS内のAS境界ルータに送信する。AS境界ルータは、受信したMPLSフレームに含まれるラベルに基づいて次の転送先となるASを決定してそのMPLSフレームをそのASのAS境界ルータに転送する。宛先エッジルータと同じAS内のAS境界ルータは、受信したMPLSフレームに含まれる宛先エッジルータを示すラベルを参照してその宛先エッジルータにそのMPLSフレームを転送する。
かかる発明により、ASごとにLSPを確立し、ASの境界でLSPの乗せ替えを行うことで、MPLSネットワークに必要となるLSPの本数を従来よりも少なくすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のMPLSネットワークにおけるデータ転送方法であり、送信元エッジルータは、パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと宛先エッジルータを示すラベルとを、MPLSフレームを転送する各AS境界ルータが参照する順番に外側から配置する。AS境界ルータは、受信したMPLSフレームの一番外側に配置されたラベル値に基づいて次の転送先となるASを決定し、転送時に他のASへMPLSフレームを転送する場合はその一番外側に配置されたラベルを参照した後に削除する。
かかる発明により、パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと宛先エッジルータを示すラベルを、MPLSフレームを転送するAS境界ルータが参照する順番に外側から配置することで、通常のラベルスイッチング機能で本発明を実現することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のMPLSネットワークにおけるデータ転送方法であり、MPLSルータは、ルーティングプロトコルとしてBGPを使用し、ASを示すラベルの値としてAS番号を用いる。宛先エッジルータは、予め、自身を示すラベルを、BGPを使用してMPLSネットワーク全体に広告する。送信元エッジルータは、BGPで受信したパケットが経由するすべてのASを示す各AS番号と宛先エッジルータを示すラベルとを基に、送信するパケットにその経由するすべてのAS番号と宛先エッジルータを示すラベルとを付与する。
かかる発明により、パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと宛先エッジルータを示すラベルの使用を、BGPを拡張すること(既存のBGPを流用し、新たな宛先エッジルータを示すラベルを広告すること。以下同様)で実現することができ、新たなプロトコルの開発を不要とすることができる。
請求項4〜請求項6および請求項7〜請求項9の発明により、それぞれ、請求項1〜請求項3の発明におけるエッジルータとAS境界ルータを実現することができる。また、請求項10の発明により、請求項1〜請求項3の発明をコンピュータに実行させるプログラムを実現することができる。
本発明によれば、MPLSネットワークに必要となるLSPの本数を従来よりも少なくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、複数のASで構成されたネットワークを前提とする。また、AS間のルーティングプロトコルとしてBGP(Border Gateway Protocol)を用いることとする。さらに、宛先エッジルータを識別するラベル(以下、「ルータラベル」ともいう。)をネットワークに広告する手段として、BGPを拡張してラベル情報を運ぶことを前提とする。また、MPLSのPHP(Penultimate Hop Popping)の仕様に合わせて、転送ラベル(以下において、「*1」などと記載)はLSP終点の1ホップ前ではずされることとし、また、1ホップしかないLSPの場合には転送ラベルは最初から付与されないものとする。
図1は、本実施形態のMPLSネットワークなどを示す全体構成図である。図1に示すように、MPLSネットワーク1は、AS21(2),AS22(2),AS23(2)、および、それらのAS21〜23を相互に接続するAS29(2)の4つのAS(以下、4つのASを総称するときは「AS2」または「AS」という。)から構成される。なお、それぞれのASは、別々の事業者に割り当てられていてもよいし、また、同一の事業者に割り当てられたもの(たとえば、ルーティングプロトコルのスケーラビリティ向上などを目的として1つのASを分割してサブASとした場合など)であってもよい。
各AS2は、MPLSを実現する(すなわち、ラベルスイッチング機能を有する)MPLSルータであるAS境界ルータ3、エッジルータ4および中継ルータ5のすべての種類、または一部の種類を備えている。AS境界ルータ3は、他のASとの境界に位置するMPLSルータであり、具体的には、MPLSルータB,C,D,E,FおよびH(以下、単に「ルータB」などともいう。)である。エッジルータ4は、ASのエッジに存在してユーザ機器を収容するMPLSルータであり、具体的には、ルータA,GおよびIである。中継ルータ5は、LSPの経路上に位置するMPLSルータであり、図1ではルータA,B間、ルータC,D間、および、ルータF,G間に1つずつしか示していないが、それらの箇所に2つ以上あってもよいし、その他の箇所に存在していてもよい。
なお、AS境界ルータ3およびエッジルータ4は本実施形態に特有の機能を備えるものであるが、中継ルータ5は通常(従来)のラベルスイッチング機能を有するMPLSルータであって以下で詳述する本実施形態に特有の機能を具備していなくてもよいので、その構成や機能の詳細な説明は省略する。
各AS2の境界では、それぞれのASに属するAS境界ルータ3同士の間にLSP6を確立する。また、LSP6と同じ区間に、経路情報とエッジルータ4を示すルータラベルを交換するためのBGPピア7を確立する。本実施形態では、ルータGに、ユーザネットワーク8内でIPアドレス「aa」を持つユーザ機器が収容されている。
次に、AS境界ルータ3およびエッジルータ4の構成と機能について説明する。なお、AS境界ルータ3およびエッジルータ4に関して同様の構成と機能については、代表してAS境界ルータ3について説明し、異なる機能についてはそれぞれについて説明する。図2は、AS境界ルータおよびエッジルータの構成と機能を示すブロック図である。
図2に示すように、AS境界ルータ3は、処理部110、ラベルDB(データベース)104、BGPテーブル105、ラベルテーブル106(ラベル情報)、ネットワークインタフェース107およびスイッチ108を備えている。
処理部110は、AS境界ルータ3における各処理を行う手段であるが、特に、本実施形態に大きく関係するものを、BGPプロトコル処理部101、RSVP(Resource reSerVation Protocol:ネットワーク資源予約プロトコル)プロトコル処理部102およびラベル処理部103として示している。また、以下において、処理部110が通常のMPLSルータとしての処理を行う場合は、「処理部110」を動作主体として記載する。
AS境界ルータ3は、具体的には、コンピュータ装置であり、特に図示していないが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などから構成される。そして、ラベルDB104、BGPテーブル105およびラベルテーブル106は、HDDなどの記憶装置に記憶される情報である。また、処理部110は、CPUによるプログラム実行処理機能により実現される。
BGPプロトコル処理部101は、RFC(Request For Comment)などの標準に準拠したBGPプロトコルを動作させる。すなわち、BGPプロトコル処理部101は、他のルータとの間でe(External)BGPやi(Internal)BGPなどのBGPセッションを確立し、自らが保持する経路情報をそのBGPセッションを確立している相手のルータに広告するとともに、その相手のルータから経路情報を受信する役割を担う。そして、BGPプロトコル処理部101がBGPセッションを経由して得た経路情報は、BGPテーブル105に格納される。また、BGPプロトコル処理部101は、前記した通常の機能に加え、エッジルータ4を示すルータラベルの情報をMPLSネットワーク1内に広告するという本実施形態に特有の役割も果たす。
RSVPプロトコル処理部102は、LSPを確立するシグナリングプロトコル(パスによる通信のためにその前に行う情報交換のためのプロトコル)であるRSVP−TE(Traffic Engineering)を動作させる。RSVP−TEプロトコル自体は、RFCなどで標準として規定されているものをそのまま利用する。
ラベル処理部103は、BGPプロトコル処理部101が他のAS境界ルータ3やエッジルータ4から受信した経路情報とエッジルータ4のラベル情報を、ラベルDB104に書き込む処理を実行する。また、ラベル処理部103は、BGPプロトコル処理部101が受信した経路情報(における宛先IPアドレス)と、宛先IPアドレス情報が経由してきたAS番号、および、宛先IPアドレスに対応するルータラベルを、BGPテーブル105の該当箇所に書き込む(詳細は図4で後記)。なお、これらのラベルDB104とBGPテーブル105は、ラベルテーブル106を生成するために使用される。そして、各ルータがパケットを転送する際は、ラベルテーブル106を参照すればよい。
さらに、AS境界ルータ3において、ラベル処理部103は、BGPの経路情報とAS番号またはルータラベルの情報から、入力ラベル(図5参照)と出力ラベル(次に転送すべきLSPの転送ラベル。図5参照)の対応関係をラベルテーブル106に書き込む。一方、エッジルータ4において、ラベル処理部103は、宛先IPアドレスと、AS番号またはルータラベルの対応関係をラベルテーブル106に書き込む。なお、これらの詳細については、図5とともに後記する。
続いて、ラベルDB104について説明する。ラベルDB104は、エッジルータごとのIPアドレス(符号201)と、それに対応するAS番号(符号202)およびルータラベル(符号203)の関係を示す情報である。図3は、ラベルDBの構成テーブルで、(a)は、ラベルDB104A(ルータAのラベルDB104を「ラベルDB104A」と表記する。他のラベルDB104も同様)(104B,104Cおよび104Dも同様)であり、(b)は、ラベルDB104Fである(適宜他図参照)。図3(a)に示すように、ラベルDB104Aは、エッジルータのIPアドレス201、AS番号202およびルータラベル203から構成される。これらの情報は、BGPプロトコル処理部101が受信した経路情報(におけるエッジルータ4のIPアドレス)とそれに対応するAS番号およびルータラベルを、ラベル処理部103がラベルDB104Aの該当箇所に書き込むことで得られる。図3(b)のラベルDB104Fについても同様である。
なお、エッジルータのIPアドレス201は、そのエッジルータがBGPテーブル105を保持するルータ自身のASと同一のASに存在する場合にのみ書き込まれる。エッジルータに対して最後に直接パケットを送信するのはその同じASに存在するAS境界ルータなので、そのエッジルータが同一のASに存在しない場合は、エッジルータのIPアドレス201に情報を書き込む必要がないからである。つまり、図3(b)に示すラベルDB104Fは、エッジルータGと同一のASに存在するAS境界ルータFのものなので、エッジルータのIPアドレス201に、エッジルータGのIPアドレスである「gg」が記載されている。一方、図3(a)に示すラベルDB104Aでは、エッジルータのIPアドレス201に何も記載されない。
次に、BGPテーブル105について説明する。BGPテーブル105は、宛先IPアドレス(宛先となるユーザ機器のIPアドレス。符号301)と、そこに到達するまでに経由するAS番号を示すAS_PATH(符号302)、および、その宛先のユーザ機器を収容するエッジルータのルータラベル(符号303)の関係を示す情報である。図4は、BGPテーブルの例で、(a)は、BGPテーブル105A(105)(ルータAのBGPテーブル105を「BGPテーブル105A」と表記する。他のBGPテーブル105も同様)(BGPテーブル105Bも同様)、(b)は、BGPテーブル105C(105)(BGPテーブル105Dも同様)、(c)は、BGPテーブル105F(105)である(適宜他図参照)。図4(a)〜(c)に示すように、BGPテーブル105は、宛先IPアドレス301、AS_PATH302およびルータラベル303から構成される。これらの情報は、BGPプロトコル処理部101が受信した経路情報(における宛先IPアドレス。ここではエッジルータGが収容しているユーザ機器に割り当てられているIPアドレス「aa」)と、宛先IPアドレス情報が経由してきたAS番号、および、宛先IPアドレスに対応するルータラベルを、ラベル処理部103がBGPテーブル105の該当箇所に書き込むことで得られる。
図4(a)のBGPテーブル105Aでは、IPアドレス「aa」を割り当てられているユーザ機器が、ルータラベルが「L100」のエッジルータGの配下に収容されており、そこに到達するにはAS23とAS29を経由する必要があることを示している。図4(b)のBGPテーブル105Cについても同様である。図4(c)のBGPテーブル105Fについても同様であり、また、AS_PATH302に何も記載がないことは、ルータラベルが「L100」のエッジルータGが、自身(AS境界ルータF)と同じASに存在していることを意味する。
なお、図4では、本実施形態に関係のあるBGPの経路情報に関する情報を抽出して示しているが、実際にはBGPで広告される様々な属性情報(次ホップ(Next_Hop)の情報など)が含まれる。
続いて、ラベルテーブル106について説明する。図5(a)〜(e)は、ラベルテーブルの例である(適宜他図参照)。以下、まず、代表してエッジルータAのラベルテーブル106A(106)について説明する。図5(a)に示すように、ラベルテーブル106Aは、宛先IPアドレス401、入力ラベル402、出力ラベル403および出力インタフェース404から構成される。これらの情報は、BGPプロトコル処理部101が受信した経路情報などに基づいて、ラベル処理部103がラベルテーブル106の該当箇所に書き込むことで得られる。
宛先IPアドレス401は、入力したパケットの宛先となるIPアドレスを示す。入力ラベル402は、入力したMPLSフレーム(パケットと各ラベルの全体のデータ)の一番外側のラベルを示す。出力ラベル403は、入力ラベル402に記載されたラベルの入力に対応して出力するMPLSフレームの一番外側に付与するラベルを示す。出力インタフェース404は、そのMPLSフレームを出力するインタフェース番号(図2のネットワークインタフェース107の識別子)を示す。
図5(a)に示すように、本実施形態では、エッジルータAが、自身の収容するユーザ機器(不図示)からのパケットをエッジルータGの収容するユーザ機器(IPアドレス「aa」)に転送するため、ラベルテーブル106Aでは、宛先IPアドレス「aa」(符号401)と出力ラベル「L100,23,29,*1(右から順に外側)」(符号403)と出力インタフェース「IF#2(AS境界ルータB宛のLSPが確立されているインタフェース番号)」(符号404)が対応付けられる。なお、出力ラベルの「*1」は、RSVPプロトコル処理部102がRSVP−TEプロトコルによってLSPを確立する際に割り当てられた転送ラベルである。
一方、図5(b)に示すように、AS境界ルータBのラベルテーブル106Bでは、入力ラベル「29」(符号402)に対して、出力ラベル「-(なし)」(符号403)と出力インタフェース「IF#1(AS境界ルータC宛のLSPが確立されているインタフェース番号)」(符号404)が対応付けられる。ここで、入力ラベルが「29」となっているのは、エッジルータAからの出力ラベルのうち、一番外側の「*1」は前記したPHPの仕様によりAS境界ルータBが受信するときにははずれていて、一番外側のラベルは「29」になっているはずだからである。そして、AS境界ルータBとAS境界ルータCの間は1ホップなので、PHPの仕様により転送ラベルを付与する必要がないので、出力ラベルは「-(なし)」となっている。
以下、同様にして、図5(c)に示すように、AS境界ルータCのラベルテーブル106Cでは、入力ラベル「23」(符号402)に対して、出力ラベル「*2(転送ラベル)」(符号403)と出力インタフェース「IF#1(AS境界ルータD宛のLSPが確立されているインタフェース番号)」(符号404)が対応付けられる。
また、図5(d)に示すように、AS境界ルータDのラベルテーブル106Dでは、入力ラベル「23」(符号402)に対して、出力ラベル「-(なし)」(符号403)と出力インタフェース「IF#5(AS境界ルータF宛のLSPが確立されているインタフェース番号)」(符号404)が対応付けられる。
さらに、図5(e)に示すように、AS境界ルータFのラベルテーブル106Fでは、入力ラベル「L100(エッジルータGのルータラベル)」(符号402)に対して、出力ラベル「*3(転送ラベル)」(符号403)と出力インタフェース「IF#2(エッジルータG宛のLSPが確立されているインタフェース番号)」(符号404)が対応付けられる。
つまり、宛先のユーザ機器を収容するエッジルータ4が存在しないAS(トランジットのAS)におけるAS境界ルータB,CおよびDでは、ラベルテーブル106の入力ラベル402には次にMPLSフレームを転送する先のAS番号が入る。また、宛先のユーザ機器を収容するエッジルータ4が存在するASおけるAS境界ルータFでは、ラベルテーブル106の入力ラベル402には宛先のユーザ機器を収容するエッジルータGのルータラベルが入る。また、いずれの場合も、出力ラベル403には、次に転送するLSPに割り当てられた転送ラベル(RSVP−TEによって割り当てられた通常の転送ラベル)が入る(1ホップのみの場合は何も入らない)。
図2に戻って、ネットワークインタフェース107は、他のMPLSルータと光ファイバ等で接続されるインタフェースであり、次ホップの転送先の決定やラベルのスワップ(変換や削除など)処理等を行う。スイッチ108は、MPLSフレームを適切なネットワークインタフェース107に転送する役割を果たす。なお、ネットワークインタフェース107とスイッチ108は、たとえば、専用のIC(Integrated Circuit)チップなどにより実現することができる。
次に、本実施形態における通信手順について説明する。図6は、本実施形態における通信手順の流れを示したタイムチャートであり、具体的には、ステップS1〜S6はエッジルータGによる広告、ステップS7〜S12はエッジルータAからエッジルータGに収容されているユーザ機器(IPアドレス「aa」)へのパケット送信の流れを示している(適宜他図参照)。
まず、ステップS1〜S6を参照しながら、エッジルータGから他のルータへのIPアドレス「aa」の情報とエッジルータGのルータラベル(「L100」)の広告と、それに付随して行われる他のルータにおけるラベルDB104、BGPテーブル105およびラベルテーブル106の生成について説明する。
エッジルータGのBGPプロトコル処理部101は、AS境界ルータFに対して、IPアドレス「aa」の情報をBGPによって広告(送信)する(ステップS1)。ここで、広告される情報としては、IPアドレス「aa」以外に、Next_HopとしてルータGのアドレス(図6では単に「G」と表記、以下同様)、AS_PATHはなし、ルータラベル(図6では「R-Label」と表記)として「L100」、という情報が含まれる。
なお、Next_Hopは、宛先アドレス(ここでは「aa」)へ到達させるためにパケットを次に転送すべきアドレスを示す情報であり、RFCなどの標準のBGPプロトコルで定義されているものである。また、AS_PATHとは、この情報が伝播(伝達)されていく間に経由したAS番号を順番に記録していくものであり、これも標準のBGPプロトコルに含まれる。
つまり、ステップS1で送信する4つの情報のうち、IPアドレス、Next_HopおよびAS_PATHの3つは通常(従来)の標準のBGPプロトコルで定義されているものである。そして、残りのルータラベルが本実施形態に特有の情報であり、これは、いわばBGPを拡張したもので、IPアドレス「aa」の情報を最初に広告したエッジルータGに対応するラベルである。
AS境界ルータFは、エッジルータGが広告したIPアドレス「aa」の情報を受信すると、ラベル処理部103によって、受信した情報から必要なものを取り出してラベルDB104に記載する。ここでは、図3(b)に示すように、エッジルータのIPアドレス201にエッジルータGのIPアドレスである「gg」を記載し、受信した情報にAS_PATHの情報がなかったことからエッジルータGは自身(AS境界ルータF)と同じASに存在すると判断してAS番号202に自身のAS番号である「23」を記載し、さらに、ルータラベル203に「L100」を記載する。
また、AS境界ルータFのラベル処理部103は、受信した情報から必要なものを取り出してBGPテーブル105に記載する。ここでは、図4(c)に示すように、宛先IPアドレス301に「aa」、ルータラベル303に「L100」を記載する。AS_PATHの情報は含まれていなかったで、AS_PATH302には何も記載しない。
次に、AS境界ルータFのラベル処理部103は、ラベルDB104FとBGPテーブル105Fの情報を用いて、ラベルテーブル106F(図5(e)参照)を生成する。たとえば、他のASからエッジルータG宛のMPLSフレームが転送されてきたとすると、AS境界ルータFは宛先となるエッジルータGと同一のASに存在するため、入力ラベル値はエッジルータGのルータである「L100」であるはずなので、AS境界ルータFのラベル処理部103は、入力ラベル402に「L100」を記載する。また、AS境界ルータFのラベル処理部103は、出力ラベル403に、IPアドレス「aa」の情報を広告してきたルータであるエッジルータG宛のLSPの転送ラベル「*3(実際にはRSVP−TEプロトコルによってLSPを確立する際に割り当てられたラベル値)」を記載する。さらに、AS境界ルータFのラベル処理部103は、出力インタフェース404には、エッジルータG宛のLSPが確立されているインタフェース番号「IF#2」を記載する。宛先IPアドレス401には何も記載しない。
続いて、AS境界ルータFのBGPプロトコル処理部101は、隣接するAS境界ルータDにIPアドレス「aa」の経路情報を広告(送信)する(ステップS2)。広告される情報には、IPアドレス「aa」以外に、Next_HopとしてルータFのアドレス、AS_PATHとして自身のAS番号である「23」、ルータラベルとして「L100」、という情報が含まれる。
経路情報を受信したAS境界ルータDは、ラベルDB104D(図3(a)参照)およびBGPテーブル105D(図4(b)参照)を生成するが、その生成手順はAS境界ルータFの場合と同様であるので説明を省略する。
また、AS境界ルータDのラベル処理部103は、ラベルDB104DとBGPテーブル105Dの情報を用いて、ラベルテーブル106D(図5(d)参照)を生成する。他のASからエッジルータG宛のMPLSフレームが転送されてきたとすると、入力ラベル値としてはエッジルータGが存在するASの番号である「23」が予測されるので、AS境界ルータDのラベル処理部103は、入力ラベル402に「23」を記載する。また、AS境界ルータDとAS境界ルータFの間には中継ルータ5が存在しないので、前記したPHPの仕様により転送ラベルは不要であり、AS境界ルータDのラベル処理部103は、出力ラベル403には何も記載しない。さらに、AS境界ルータDのラベル処理部103は、出力インタフェース404には、AS境界ルータF宛のLSPが確立されているインタフェース番号「IF#5」を記載する。宛先IPアドレス401には何も記載しない。
同様にして、AS境界ルータDのBGPプロトコル処理部101は、AS境界ルータCにIPアドレス「aa」の経路情報を広告(送信)し(ステップS3)、経路情報を受信したAS境界ルータCは、ラベルDB104C(図3(a)参照)、BGPテーブル105C(図4(b)参照)およびラベルテーブル106C(図5(c)参照)を生成する。
同様にして、AS境界ルータCのBGPプロトコル処理部101は、AS境界ルータBにIPアドレス「aa」の経路情報を広告(送信)し(ステップS4)、経路情報を受信したAS境界ルータBは、ラベルDB104B(図3(a)参照)、BGPテーブル105B(図4(a)参照)およびラベルテーブル106B(図5(b)参照)を生成する。
同様にして、AS境界ルータBのBGPプロトコル処理部101は、エッジルータAにIPアドレス「aa」の経路情報を広告(送信)し(ステップS5)、経路情報を受信したエッジルータAは、ラベルDB104A(図3(a)参照)およびBGPテーブル105A(図4(a)参照)を生成する。
また、エッジルータAのラベル処理部103は、ラベルDB104AとBGPテーブル105Aの情報を用いて、ラベルテーブル106A(図5(a)参照)を生成(ステップS6)するが、その生成方法はAS境界ルータ3の場合とは異なる。エッジルータAはMPLSネットワーク1の入口に存在するため、そこで必要なラベルをすべて付与する必要があるためである。
具体的には、エッジルータAのラベル処理部103は、BGPテーブル105Aの宛先IPアドレス301に記載された「aa」を読み出し、宛先IPアドレス401にその「aa」を記載する。また、エッジルータAのラベル処理部103は、入力ラベル402には何も記載しない。さらに、エッジルータAのラベル処理部103は、BGPテーブル105Aを参照し、IPアドレス「aa」はルータラベル「L100」のエッジルータに収容されていることを認識し、まず、出力ラベル403に「L100」を記載する。次に、エッジルータAのラベル処理部103は、BGPテーブル105Aを参照し、ルータラベル「L100」のエッジルータに到達するためにはAS23とAS29を経由することを認識し、出力ラベル403に「23」と「29」を追加する。また、エッジルータAのラベル処理部103は、受信した経路情報中にNext_Hopとして記載されているAS境界ルータBへのLSPの転送ラベル「*1」を出力ラベル403に追加する。そして、エッジルータAのラベル処理部103は、出力インタフェース404には、AS境界ルータB宛のLSPが確立されているインタフェース番号「IF#2」を記載する。
このようにして、MPLSネットワーク1のAS境界ルータ3およびエッジルータ4において、ラベルDB104、BGPテーブル105およびラベルテーブル106が生成される。
次に、ステップS7〜S12を参照しながら、エッジルータAからエッジルータGに収容されているユーザ機器(IPアドレス「aa」)へのパケット送信(転送)の流れについて説明する。
エッジルータAに、収容しているユーザ機器(不図示)などからIPアドレス「aa」宛のパケット(IPパケット。図6では「IP」と略記)が入力されると(ステップS7)、エッジルータAの処理部110は、ラベルテーブル106Aを参照して、出力ラベルとして「L100」、「23」、「29」および「*1」を設定してパケットに付与し(MPLSフレーム:符号801)、AS境界ルータBに向けて送信する(ステップS8)。なお、前記したPHPの仕様により、AS境界ルータBの直前の中継ルータ5で転送ラベル「*1」は外されており(符号802)、AS境界ルータBがMPLSフレームを受信する際には、最も外側のラベルは「29」となっている。
AS境界ルータBの処理部110は、MPLSフレーム(符号802)を受信すると、ラベルテーブル106Bを参照し、入力ラベルが「29」で出力ラベルがないことから、受信したMPLSフレームからラベル「29」を外して、出力インタフェース404を参照してそのMPLSフレーム(符号901)をAS境界ルータCに転送する(ステップS9)。これにより、AS境界ルータBが複数のLSPを保持している場合でも、受信したMPLSフレームにおけるラベル「29」とラベルテーブル106Bから、AS境界ルータC宛のLSPを正しく選択することができる。
同様に、MPLSフレーム(符号901)を受信したAS境界ルータCの処理部110は、ラベルテーブル106Cを参照して、転送ラベル「*2」を付与したMPLSフレーム(符号1001)をAS境界ルータDに向けて送信する(ステップS10)。
同様に、直前の中継ルータ5で転送ラベル「*2」が外されたMPLSフレーム(符号1002)を受信したAS境界ルータDの処理部110は、ラベルテーブル106Dを参照して、ラベル「23」を外したMPLSフレーム(符号1101)をAS境界ルータFに向けて送信する(ステップS11)。
同様に、MPLSフレーム(符号1101)を受信したAS境界ルータFの処理部110は、ラベルテーブル106Fを参照して、ラベル「L100」を外して転送ラベル「*3」を付与したMPLSフレーム(符号1201)をエッジルータGに向けて送信する(ステップS12)。
直前の中継ルータ5で転送ラベル「*3」が外されたパケット(符号1202)を受信したエッジルータGの処理部110は、IPアドレスを参照して、自身が収容するユーザ機器にパケットを送信する。
このように、本実施形態のAS境界ルータ3およびエッジルータ4によれば、ASごとにLSPを分割し、ASや宛先のエッジルータ4に対応するラベルを付与してMPLSフレームを転送し、AS境界ルータ3でLSPの乗せ替えを行うことによって、通常のMPLSルータのラベルスイッチング機能に特別な拡張を施さずにLSP数を大幅に削減することができる。つまり、本発明は、OSPFのマルチエリアなどに限定されることなく、複数のASから構成されるMPLSネットワークに適用することができる。
また、ASの境界においても転送プレーン(段階)上はラベルスイッチングによってLSP間の転送が行われるため、MPLSフレームによって運ばれるIPパケットやEthernet(登録商標)フレームの秘匿性が維持され、多数のサービスを多重してもIPアドレスの重複の懸念がないなど、1本のLSPでエッジルータ間を接続している場合と同様のサービスを実現できる。
さらに、本実施形態のMPLSネットワーク1は、一般的なIPネットワークのAS間のルーティングプロトコルとして最も広く利用されている標準的なプロトコルであるBGPを少し拡張し、ルータラベルを自動的に割り当てることだけで実現できる。したがって、ラベルの設定負担を軽減することができ、既存のネットワークの構成を変更しなくてもよい。つまり、通常のラベルスイッチングによるMPLS転送の実装が流用できるので、新たなハードウェアやプロトコルを開発する必要がなく、初期投資コストを低く抑えることができる。
なお、AS境界ルータ3およびエッジルータ4における各処理は、コンピュータのCPUに実行させるためのプログラムを所定の者が作成し、実行することで、実現することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
たとえば、MPLSネットワーク1におけるASの数は4つでなくてもいくつでもよい。その他、具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本実施形態のMPLSネットワークなどを示す全体構成図である。 AS境界ルータおよびエッジルータの構成と機能を示すブロック図である。 ラベルDBの構成テーブルである。 BGPテーブルの構成テーブルである ラベルテーブルの構成テーブルである。 本実施形態における通信手順の流れを示したタイムチャートである。
符号の説明
1 MPLSネットワーク
2,21,22,23,29 AS
3 AS境界ルータ
4 エッジルータ
6 LSP
7 BGPピア
101 BGPプロトコル処理部
102 RSVPプロトコル処理部
103 ラベル処理部
106 ラベルテーブル
110 処理部

Claims (10)

  1. ラベルスイッチング機能を有する複数のMPLS(Multi-Protocol Label Switching)ルータを含むAS(Autonomous System)を複数備えたMPLSネットワークにおけるデータ転送方法であって、
    前記複数のMPLSルータは、前記MPLSネットワークの外部のユーザ機器と接続されるエッジルータと、他のASとの境界に位置するAS境界ルータと、を含み、
    前記エッジルータとその同じAS内の前記AS境界ルータとの間、および、異なるASのAS境界ルータ同士の間において、LSP(Label Switched Path)を確立し、
    宛先となる前記エッジルータである宛先エッジルータに対してパケットを送信する前記エッジルータである送信元エッジルータは、前記パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと前記宛先エッジルータを示すラベルとをパケットに付与してMPLSフレームとし、そのMPLSフレームを同じAS内の前記AS境界ルータに送信し、
    前記AS境界ルータは、受信したMPLSフレームに含まれる前記ラベルに基づいて次の転送先となるASを決定してそのMPLSフレームをそのASのAS境界ルータに転送し、
    前記宛先エッジルータと同じAS内のAS境界ルータは、受信したMPLSフレームに含まれる前記宛先エッジルータを示すラベルを参照してその宛先エッジルータにそのMPLSフレームを転送する
    ことを特徴とするMPLSネットワークにおけるデータ転送方法。
  2. 前記送信元エッジルータは、パケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと前記宛先エッジルータを示すラベルとを、前記MPLSフレームを転送する各AS境界ルータが参照する順番に外側から配置し、
    前記AS境界ルータは、受信したMPLSフレームの一番外側に配置されたラベル値に基づいて次の転送先となるASを決定し、転送時に他のASへMPLSフレームを転送する場合はその一番外側に配置されたラベルを参照した後に削除する
    ことを特徴とする請求項1に記載のMPLSネットワークにおけるデータ転送方法。
  3. 前記MPLSルータは、ルーティングプロトコルとしてBGP(Border Gateway Protocol)を使用し、ASを示すラベルの値としてAS番号を用い、
    前記宛先エッジルータは、予め、自身を示すラベルを、前記BGPを使用して前記MPLSネットワーク全体に広告し、
    前記送信元エッジルータは、前記BGPで受信したパケットが経由するすべてのASを示す各AS番号と前記宛先エッジルータを示すラベルとを基に、送信するパケットにその経由するすべてのAS番号と前記宛先エッジルータを示すラベルとを付与する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のMPLSネットワークにおけるデータ転送方法。
  4. MPLS(Multi-Protocol Label Switching)ネットワークにおける複数のAS(Autonomous System)に複数備えられ、ラベルスイッチング機能を有するMPLSルータのうち前記MPLSネットワークの外部のユーザ機器と接続されるエッジルータであって、
    宛先となる前記エッジルータである宛先エッジルータに対してパケットを送信する前記エッジルータである送信元エッジルータである場合、
    処理部と記憶部を備え、
    前記記憶部は、
    パケットの宛先、そのパケットが経由するすべてのASを示す各ラベル、および、前記宛先エッジルータを示すラベル、の関係を表すラベル情報を記憶し、
    前記処理部は、
    同じASに存在して他のASとの境界に位置するAS境界ルータとの間にLSP(Label Switched Path)を確立し、
    パケットを前記宛先エッジルータに送信する場合、前記記憶部に記憶されたラベル情報を参照して、そのパケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと前記宛先エッジルータを示すラベルとをパケットに付与してMPLSフレームとし、
    そのMPLSフレームを、前記宛先エッジルータが存在するASのAS境界ルータに転送させるために、自身のAS内のAS境界ルータに送信する
    ことを特徴とするエッジルータ。
  5. 前記送信元エッジルータの処理部は、前記記憶部に記憶されたラベル情報を参照して、そのパケットが経由するすべてのASを示す各ラベルと前記宛先エッジルータを示すラベルとを、前記MPLSフレームを転送する各AS境界ルータが参照する順番に外側から配置する
    ことを特徴とする請求項4に記載のエッジルータ。
  6. MPLS(Multi-Protocol Label Switching)ネットワークにおける複数のAS(Autonomous System)に複数備えられ、ラベルスイッチング機能を有するMPLSルータのうち前記MPLSネットワークの外部のユーザ機器と接続されるエッジルータであって、
    パケットを送信する前記エッジルータである送信元エッジルータから送られたパケットを受信する前記エッジルータである宛先エッジルータである場合、
    前記送信元エッジルータがパケットの宛先、そのパケットが経由するすべてのASを示す各ラベル、および、前記宛先エッジルータを示すラベルの関係を表すラベル情報を生成するために、予め、自身を示すラベルを、BGP(Border Gateway Protocol)を使用して前記MPLSネットワーク全体に広告する
    ことを特徴とするエッジルータ。
  7. MPLS(Multi-Protocol Label Switching)ネットワークにおける複数のAS(Autonomous System)に複数備えられ、ラベルスイッチング機能を有するMPLSルータのうち他のASとの境界に位置するAS境界ルータであって、
    処理部と記憶部を備え、
    前記記憶部は、
    パケットの宛先、および、次の転送先となるASまたは宛先エッジルータを示すラベルの関係を表すラベル情報を記憶し、
    前記処理部は、
    異なるASのAS境界ルータとの間に、LSP(Label Switched Path)を確立し、
    パケットにラベルが付与されたデータであるMPLSフレームを受信したとき、前記記憶部に記憶されたラベル情報を参照して、そのMPLSフレームに含まれるラベルに基づいて次の転送先となるASまたは前記宛先エッジルータを決定して、その転送先にMPLSフレームを転送する
    ことを特徴とするAS境界ルータ。
  8. 前記処理部は、パケットの送信元エッジルータが前記MPLSフレームを転送する各AS境界ルータの使用する順番に外側からラベルを配置したMPLSフレームを受信した場合、前記記憶部に記憶されたラベル情報を参照して、そのMPLSフレームの一番外側に配置されたラベルに基づいて次の転送先となるASを決定し、転送時に他のASのAS境界ルータへそのMPLSフレームを転送するときはその一番外側に配置された前記ラベルを参照した後に削除する
    ことを特徴とする請求項7に記載のAS境界ルータ。
  9. 前記MPLSルータは、ルーティングプロトコルとしてBGP(Border Gateway Protocol)を使用し、ASを示すラベルとしてAS番号を用い、
    前記AS境界ルータの処理部は、前記宛先エッジルータが前記MPLSネットワーク全体に広告したその宛先エッジルータを示すラベルを、前記BGPを適用して前記記憶部のラベル情報に記憶し、パケット転送のときに使用する
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のAS境界ルータ。
  10. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のMPLSネットワークにおけるデータ転送方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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