JPH1116316A - ディスク状記録媒体 - Google Patents
ディスク状記録媒体Info
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- JPH1116316A JPH1116316A JP9165455A JP16545597A JPH1116316A JP H1116316 A JPH1116316 A JP H1116316A JP 9165455 A JP9165455 A JP 9165455A JP 16545597 A JP16545597 A JP 16545597A JP H1116316 A JPH1116316 A JP H1116316A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンボスパターンを予め一括成形して作成す
るプラスチック磁気ディスク11であり、記録再生装置
のディスクテーブルに吸引されて、該ディスクテーブル
上にチャッキングされるようになっている磁気ディスク
11において、偏心および歪みやたわみが発生すること
なく、ディスク基板11aを記録再生装置のディスクテ
ーブルに固定することができるようにする。 【解決手段】 平面三角形状に配置された3枚の板バネ
10a〜10cから成るチャッキング用板バネ機構10
を、磁気ディスク11のディスク基板11aの中央孔の
チャッキング部に一体成形する。このチャッキング用板
バネ機構10は、スピンドルモータのスピンドル軸4a
を囲むように挟み込んで位置決めを行う。このような状
態でクランプされた場合、ディスクの厚み方向には力が
加わらないので、ディスク基板11aがたわむ要因はな
い。
るプラスチック磁気ディスク11であり、記録再生装置
のディスクテーブルに吸引されて、該ディスクテーブル
上にチャッキングされるようになっている磁気ディスク
11において、偏心および歪みやたわみが発生すること
なく、ディスク基板11aを記録再生装置のディスクテ
ーブルに固定することができるようにする。 【解決手段】 平面三角形状に配置された3枚の板バネ
10a〜10cから成るチャッキング用板バネ機構10
を、磁気ディスク11のディスク基板11aの中央孔の
チャッキング部に一体成形する。このチャッキング用板
バネ機構10は、スピンドルモータのスピンドル軸4a
を囲むように挟み込んで位置決めを行う。このような状
態でクランプされた場合、ディスクの厚み方向には力が
加わらないので、ディスク基板11aがたわむ要因はな
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体本体部の
中央孔にセンターハブを有し、該センターハブを介し
て、記録再生装置のディスクテーブル上に固定されるよ
うになっている所謂ハブチャッキング方式のディスク状
記録媒体(担体)に係り、特にエンボスパターンを予め
一括成形して作成するプラスチック磁気ディスクのスピ
ンドル軸との位置決め機構に関するものである。
中央孔にセンターハブを有し、該センターハブを介し
て、記録再生装置のディスクテーブル上に固定されるよ
うになっている所謂ハブチャッキング方式のディスク状
記録媒体(担体)に係り、特にエンボスパターンを予め
一括成形して作成するプラスチック磁気ディスクのスピ
ンドル軸との位置決め機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハブチャッキング方式のディスク
状記録媒体(担体)は例えば図5のように構成されてい
た。図5において1は、プラスチック等の熱可塑性樹脂
を射出成形して作成されたリムーバブル型のパターン付
き磁気ディスクであり、予めディスク上にサーボパター
ンを一括成形している。この磁気ディスク1はディスク
基板1aとその中央に設けられた中央孔1bで構成され
ている。
状記録媒体(担体)は例えば図5のように構成されてい
た。図5において1は、プラスチック等の熱可塑性樹脂
を射出成形して作成されたリムーバブル型のパターン付
き磁気ディスクであり、予めディスク上にサーボパター
ンを一括成形している。この磁気ディスク1はディスク
基板1aとその中央に設けられた中央孔1bで構成され
ている。
【0003】前記中央孔1bには、センターハブとして
の上部クランパ2a、下部クランパ2bおよび締め付け
ネジ3が設けられている。この上部クランパ2a,2b
は鉄等の磁性金属板からなり、直径が磁気ディスク1の
中央孔1bの直径よりも若干大きく形成され、中央にネ
ジ挿入孔を有するとともに外周部に所定幅の受け面を有
して円板状に構成されている。
の上部クランパ2a、下部クランパ2bおよび締め付け
ネジ3が設けられている。この上部クランパ2a,2b
は鉄等の磁性金属板からなり、直径が磁気ディスク1の
中央孔1bの直径よりも若干大きく形成され、中央にネ
ジ挿入孔を有するとともに外周部に所定幅の受け面を有
して円板状に構成されている。
【0004】4は記録再生装置のスピンドルモータであ
り、該モータ4のスピンドル軸4aにはディスクテーブ
ル5が取り付けられ、該ディスクテーブル5にはチャッ
キング用のマグネット(図示省略)が内設されている。
り、該モータ4のスピンドル軸4aにはディスクテーブ
ル5が取り付けられ、該ディスクテーブル5にはチャッ
キング用のマグネット(図示省略)が内設されている。
【0005】上部、下部クランパ2a,2bによりディ
スク基板1aの両面を挟み、それらを締め付けネジ3に
よって締め付ける。すると下部クランパ2bが、ディス
クテーブル5に内設された前記マグネットによって磁気
的に吸引チャッキングされ、スピンドル軸4aに固定さ
れる。これによって磁気ディスク1は、スピンドルモー
タ4によってディスクテーブル5とともに回転する。
スク基板1aの両面を挟み、それらを締め付けネジ3に
よって締め付ける。すると下部クランパ2bが、ディス
クテーブル5に内設された前記マグネットによって磁気
的に吸引チャッキングされ、スピンドル軸4aに固定さ
れる。これによって磁気ディスク1は、スピンドルモー
タ4によってディスクテーブル5とともに回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図5に示すような
センターハブによって磁気ディスクをスピンドル軸に固
定した場合、次に述べるような問題点があった。
センターハブによって磁気ディスクをスピンドル軸に固
定した場合、次に述べるような問題点があった。
【0007】(1)パターン付き磁気ディスクでは、予
めサーボパターンがディスク上にあることから通常の固
定型磁気ディスクの場合と異なり、ディスク基板1aの
内径と上部、下部クランパ2a,2bの径との間の公差
によって中心位置がずれ、前記ディスク基板1aとクラ
ンパ2a,2bの間で偏心が発生する。
めサーボパターンがディスク上にあることから通常の固
定型磁気ディスクの場合と異なり、ディスク基板1aの
内径と上部、下部クランパ2a,2bの径との間の公差
によって中心位置がずれ、前記ディスク基板1aとクラ
ンパ2a,2bの間で偏心が発生する。
【0008】このように偏心が発生すると、ヘッドの位
置決めに用いられるサーボの特性に悪影響を及ぼす。即
ち前記偏心が100μmあったとすれば、サーボ系の利
得を40dBとするとトラッキング残差が1μmとなっ
て、ヘッドの位置決め精度としては不十分となる。
置決めに用いられるサーボの特性に悪影響を及ぼす。即
ち前記偏心が100μmあったとすれば、サーボ系の利
得を40dBとするとトラッキング残差が1μmとなっ
て、ヘッドの位置決め精度としては不十分となる。
【0009】(2)締め付けネジ3によって上部、下部
クランパ2a,2bを締め付けるときに、不適性な締め
付けトルクや、上部、下部クランパ2a,2bの位置合
わせ誤差、外周部受け面の平面性の悪さおよび幅寸法の
不一致、剛性不足等の要因に依存して、ディスク基板1
aに歪み、たわみが生じてしまう。
クランパ2a,2bを締め付けるときに、不適性な締め
付けトルクや、上部、下部クランパ2a,2bの位置合
わせ誤差、外周部受け面の平面性の悪さおよび幅寸法の
不一致、剛性不足等の要因に依存して、ディスク基板1
aに歪み、たわみが生じてしまう。
【0010】すなわち、例えば図6(a)は上部、下部
クランパ2a,2bの位置合わせ誤差によって発生する
トルクに起因してディスク基板1aがたわむ様子を示し
ている。この図6(a)において、上部、下部クランパ
2a,2bのずれが100μmあるものとして、ディス
ク最外周の変形をシミュレーションにより求めると4.
7μmとなる。ディスク変形としてはトータルで数μm
程度に抑えなければならないので、この変形は無視する
ことができない量である。また図6(a)において、デ
ィスク基板1aの厚みを0.5mm、ディスク径を2.
5インチ、上部、下部クランパ2a,2bのずれが10
0μmあるものとし、0.4kgfcmのトルクで半径
10.5mm〜11.5mmのディスクをクランプする
場合についての、ディスク最外周の変形をシミュレーシ
ョンにより求めると4.3μmとなる。ディスク変形と
してはトータルで数μm程度に抑えなければならないの
で、この変形は無視することができない量である。
クランパ2a,2bの位置合わせ誤差によって発生する
トルクに起因してディスク基板1aがたわむ様子を示し
ている。この図6(a)において、上部、下部クランパ
2a,2bのずれが100μmあるものとして、ディス
ク最外周の変形をシミュレーションにより求めると4.
7μmとなる。ディスク変形としてはトータルで数μm
程度に抑えなければならないので、この変形は無視する
ことができない量である。また図6(a)において、デ
ィスク基板1aの厚みを0.5mm、ディスク径を2.
5インチ、上部、下部クランパ2a,2bのずれが10
0μmあるものとし、0.4kgfcmのトルクで半径
10.5mm〜11.5mmのディスクをクランプする
場合についての、ディスク最外周の変形をシミュレーシ
ョンにより求めると4.3μmとなる。ディスク変形と
してはトータルで数μm程度に抑えなければならないの
で、この変形は無視することができない量である。
【0011】また図6(b)は、上部、下部クランパ2
a,2bの受け面の平面度が悪かったり、受け面の表面
に例えば凹凸がある場合に、ディスク基板1aがたわむ
様子を示している。
a,2bの受け面の平面度が悪かったり、受け面の表面
に例えば凹凸がある場合に、ディスク基板1aがたわむ
様子を示している。
【0012】また図6(c)は、上部クランパ2a自体
の剛性が不足している場合に、ディスク基板1aがたわ
む様子を示している。
の剛性が不足している場合に、ディスク基板1aがたわ
む様子を示している。
【0013】また図6(d)は、上部クランパ2aと下
部クランパ2bの受け面の幅寸法の設定が不適切である
(寸法が一致しない)場合に、ディスク基板1aがたわ
む様子を示している。この場合、ディスク基板1aの最
外周部には75μm程度の歪みが発生する。
部クランパ2bの受け面の幅寸法の設定が不適切である
(寸法が一致しない)場合に、ディスク基板1aがたわ
む様子を示している。この場合、ディスク基板1aの最
外周部には75μm程度の歪みが発生する。
【0014】上述した図6のように歪み、たわみが生じ
てディスク基板1aの形状が不適切であると、ディスク
が一回転する間にヘッド基準高さに対して変動が生じ、
ヘッドの浮上特性に悪影響を及ぼす。
てディスク基板1aの形状が不適切であると、ディスク
が一回転する間にヘッド基準高さに対して変動が生じ、
ヘッドの浮上特性に悪影響を及ぼす。
【0015】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、前記偏心および歪みやたわみが発生するこ
となく、記録媒体本体部を記録再生装置のディスクテー
ブルに固定することができるディスク状記録媒体を提供
することにある。
その目的は、前記偏心および歪みやたわみが発生するこ
となく、記録媒体本体部を記録再生装置のディスクテー
ブルに固定することができるディスク状記録媒体を提供
することにある。
【0016】
(1)上述した偏心、たわみ、歪み等の問題は、ディス
ク基板を上下から挟んでクランプすることにより発生す
るものである。従って、この問題点を解消するには前記
上下から挟む機構を取り除けば良いことになる。このた
めに、クランプ部分もディスク基板上にパターンと同時
に作成することによって、偏心を小さくし、ディスクの
たわみを減少させることが可能になる。
ク基板を上下から挟んでクランプすることにより発生す
るものである。従って、この問題点を解消するには前記
上下から挟む機構を取り除けば良いことになる。このた
めに、クランプ部分もディスク基板上にパターンと同時
に作成することによって、偏心を小さくし、ディスクの
たわみを減少させることが可能になる。
【0017】一般にサーボパターンを一括成形によって
作成する磁気ディスクでは、射出成形によってパターン
を形成するが、この際にディスク中心部に、スピンドル
にクランプすることが可能になるような機構を与えれば
良い。通常、ディスクの内径と外径との中心位置のずれ
は数μmに納まるので、機械的な加工で容易に生じる数
十μmに比べれば1/10程度になる。
作成する磁気ディスクでは、射出成形によってパターン
を形成するが、この際にディスク中心部に、スピンドル
にクランプすることが可能になるような機構を与えれば
良い。通常、ディスクの内径と外径との中心位置のずれ
は数μmに納まるので、機械的な加工で容易に生じる数
十μmに比べれば1/10程度になる。
【0018】また、プラスチックを強い力で締め付ける
事のないようにスピンドル軸に対して横方向からの力で
固定できる様なクランプ構造にすることにより、たわみ
量も軽減することができる。
事のないようにスピンドル軸に対して横方向からの力で
固定できる様なクランプ構造にすることにより、たわみ
量も軽減することができる。
【0019】(2)そこで本発明は、記録媒体本体部
と、該記録媒体本体部の中央孔に設けられたセンターハ
ブとを有し、該センターハブが記録再生装置のディスク
テーブルに吸引されて、該ディスクテーブル上にチャッ
キングされるようになっているディスク状記録媒体にお
いて、前記センターハブは、前記記録媒体本体部と一体
成形された弾性体を有し、前記記録再生装置のスピンド
ル軸に固定されるチャッキング機構で構成されているこ
とを特徴とし、前記弾性体は、平面三角形状に配置され
た複数の板バネから成り、且つ前記スピンドル軸への固
定時に該板バネの各々の押圧方向が前記スピンドル軸の
中心を向くように配設されていることを特徴とし、前記
チャッキング機構は、前記記録媒体本体部の中央孔の周
縁部であり且つ前記弾性体の外周部と接する部位の厚み
を、所望の、前記板バネの押圧力が得られる厚みに形成
していることを特徴とし、前記チャッキング機構は、前
記弾性体の外周部の記録媒体本体部内に挿入された磁性
体を有していることを特徴としている。
と、該記録媒体本体部の中央孔に設けられたセンターハ
ブとを有し、該センターハブが記録再生装置のディスク
テーブルに吸引されて、該ディスクテーブル上にチャッ
キングされるようになっているディスク状記録媒体にお
いて、前記センターハブは、前記記録媒体本体部と一体
成形された弾性体を有し、前記記録再生装置のスピンド
ル軸に固定されるチャッキング機構で構成されているこ
とを特徴とし、前記弾性体は、平面三角形状に配置され
た複数の板バネから成り、且つ前記スピンドル軸への固
定時に該板バネの各々の押圧方向が前記スピンドル軸の
中心を向くように配設されていることを特徴とし、前記
チャッキング機構は、前記記録媒体本体部の中央孔の周
縁部であり且つ前記弾性体の外周部と接する部位の厚み
を、所望の、前記板バネの押圧力が得られる厚みに形成
していることを特徴とし、前記チャッキング機構は、前
記弾性体の外周部の記録媒体本体部内に挿入された磁性
体を有していることを特徴としている。
【0020】(3)ディスクテーブル上にチャッキング
されるセンターハブは、記録媒体本体部に射出成形によ
りパターンを形成する際に、弾性体を中央孔に一体成形
することによって作成される。このためディスク状記録
媒体の内径と外径の中心位置のずれは数μmに抑えら
れ、偏心が発生することはない。
されるセンターハブは、記録媒体本体部に射出成形によ
りパターンを形成する際に、弾性体を中央孔に一体成形
することによって作成される。このためディスク状記録
媒体の内径と外径の中心位置のずれは数μmに抑えら
れ、偏心が発生することはない。
【0021】記録媒体本体部は、一体成形された弾性体
によって記録再生装置のスピンドル軸にクランプされる
ので、厚み方向に力が加わることはなく、ディスク状記
録媒体がたわむことはない。
によって記録再生装置のスピンドル軸にクランプされる
ので、厚み方向に力が加わることはなく、ディスク状記
録媒体がたわむことはない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。本発明は磁気ディスク基板を
成形によって作成する際に、スピンドルへの固定機構を
同時に作成することにより正確に位置決めすることがで
き、締め付けによる変型を考慮しなくてもよい構造を実
現した。図1は磁気ディスク基板の中央孔に、板バネの
機構として作用する形状を成形によって実現した本発明
の実施の形態を示している。
の実施の形態を説明する。本発明は磁気ディスク基板を
成形によって作成する際に、スピンドルへの固定機構を
同時に作成することにより正確に位置決めすることがで
き、締め付けによる変型を考慮しなくてもよい構造を実
現した。図1は磁気ディスク基板の中央孔に、板バネの
機構として作用する形状を成形によって実現した本発明
の実施の形態を示している。
【0023】図1において10は磁気ディスク11のデ
ィスク基板11aの中央孔のチャッキング部に一体成形
された、弾性体としてのチャッキング用板バネ機構であ
る。このチャッキング用板バネ機構10は、平面三角形
状に配置された3枚の板バネ10a〜10cから成り、
図2に示すように、スピンドルモータのスピンドル軸4
aを囲むように挟み込んで位置決めを行う。
ィスク基板11aの中央孔のチャッキング部に一体成形
された、弾性体としてのチャッキング用板バネ機構であ
る。このチャッキング用板バネ機構10は、平面三角形
状に配置された3枚の板バネ10a〜10cから成り、
図2に示すように、スピンドルモータのスピンドル軸4
aを囲むように挟み込んで位置決めを行う。
【0024】この際、各板バネ10a〜10cは接触点
12a〜12cでスピンドル軸4aと接触し、板バネ1
0a〜10cが高精度な成形により作成されることによ
り、スピンドル軸4aを抑える力F1〜F3はほぼ等し
くなる。これによってスピンドル軸4aの中心と3枚の
板バネ10a〜10cで決まる中心とは正確に一致す
る。この際に生ずるずれは数μm程度に抑えられる。こ
の値はディスク基板の内径の精度によって決まる。
12a〜12cでスピンドル軸4aと接触し、板バネ1
0a〜10cが高精度な成形により作成されることによ
り、スピンドル軸4aを抑える力F1〜F3はほぼ等し
くなる。これによってスピンドル軸4aの中心と3枚の
板バネ10a〜10cで決まる中心とは正確に一致す
る。この際に生ずるずれは数μm程度に抑えられる。こ
の値はディスク基板の内径の精度によって決まる。
【0025】このような状態でクランプされた場合、デ
ィスクの厚み方向には力が加わらないので、ディスクが
たわむ要因はない。従って従来のようにクランパの座面
(受け面)の平面度、表面性、締め付けトルクなどの影
響を受けることがなくなる。この結果、磁気ディスク1
1本来の形状のまま、スピンドルにクランプすることが
可能になる。通常ディスク面は極めて表面性が良いの
で、スピンドル受け面(ディスクテーブル5)に接触し
ても変形が生じることはない。
ィスクの厚み方向には力が加わらないので、ディスクが
たわむ要因はない。従って従来のようにクランパの座面
(受け面)の平面度、表面性、締め付けトルクなどの影
響を受けることがなくなる。この結果、磁気ディスク1
1本来の形状のまま、スピンドルにクランプすることが
可能になる。通常ディスク面は極めて表面性が良いの
で、スピンドル受け面(ディスクテーブル5)に接触し
ても変形が生じることはない。
【0026】また前記チャッキング用板バネ機構10の
バネ定数の最適化を図ったり、変更を行ったりする場合
は、図3に示すようにチャッキング用板バネ機構10の
外周のディスク周縁部11bの厚みを変更すればよい。
これにより、チャッキング用板バネ機構10の厚みのみ
を調整することができ、等価的にバネ定数が変化する。
これは成形金型に一部変更を加えることにより容易に実
現可能である。一般的に長さl、厚みb、幅h、ヤング
率Eの板をWの力で曲げた場合のたわみ量δは次式のよ
うに表される。 δ=4l3W/(bh3E)…(1) この式(1)から、たわみ量、あるいは発生する力の大
きさを変えたい場合、厚みbを調整すればよいことは容
易に分かる。
バネ定数の最適化を図ったり、変更を行ったりする場合
は、図3に示すようにチャッキング用板バネ機構10の
外周のディスク周縁部11bの厚みを変更すればよい。
これにより、チャッキング用板バネ機構10の厚みのみ
を調整することができ、等価的にバネ定数が変化する。
これは成形金型に一部変更を加えることにより容易に実
現可能である。一般的に長さl、厚みb、幅h、ヤング
率Eの板をWの力で曲げた場合のたわみ量δは次式のよ
うに表される。 δ=4l3W/(bh3E)…(1) この式(1)から、たわみ量、あるいは発生する力の大
きさを変えたい場合、厚みbを調整すればよいことは容
易に分かる。
【0027】またスピンドル軸4aとの固定に関して保
持力が不足する場合にはマグネットを挿入して成形する
ことにより、これを補うことも可能である。すなわち図
4に示すようにディスク基板11aのディスク周縁部1
1bの外周に吸着用マグネット20を挿入する。この吸
着用マグネット20によりディスクをスピンドルに確実
に固定することができる。
持力が不足する場合にはマグネットを挿入して成形する
ことにより、これを補うことも可能である。すなわち図
4に示すようにディスク基板11aのディスク周縁部1
1bの外周に吸着用マグネット20を挿入する。この吸
着用マグネット20によりディスクをスピンドルに確実
に固定することができる。
【0028】以上のように本発明によるクランプを実現
することにより、従来のようなクランパーを用いること
によって発生する中心位置ずれ(偏心)、ディスクのた
わみ等を回避することができる。
することにより、従来のようなクランパーを用いること
によって発生する中心位置ずれ(偏心)、ディスクのた
わみ等を回避することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次のような
優れた効果が得られる。 (1)請求項1〜6に記載の本発明によれば、偏心およ
び歪みやたわみが発生することなく、ディスク状記録媒
体を記録再生装置のディスクテーブルに固定することが
できる。
優れた効果が得られる。 (1)請求項1〜6に記載の本発明によれば、偏心およ
び歪みやたわみが発生することなく、ディスク状記録媒
体を記録再生装置のディスクテーブルに固定することが
できる。
【0030】(2)請求項2に記載の本発明によれば、
複数の板バネの各押圧方向がスピンドル軸の中心と一致
するため、ディスク状記録媒体の中心位置決めが正確に
行われる。
複数の板バネの各押圧方向がスピンドル軸の中心と一致
するため、ディスク状記録媒体の中心位置決めが正確に
行われる。
【0031】(3)請求項3に記載の本発明によれば、
所望の板バネの押圧力が容易に得られるので、板バネの
バネ定数の変更や最適化を自在に行うことができる。
所望の板バネの押圧力が容易に得られるので、板バネの
バネ定数の変更や最適化を自在に行うことができる。
【0032】(4)請求項4〜6に記載の本発明によれ
ば、前記弾性体による保持力が不足する場合であっても
ディスク状記録媒体をディスクテーブルに確実に固定す
ることができる。
ば、前記弾性体による保持力が不足する場合であっても
ディスク状記録媒体をディスクテーブルに確実に固定す
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態を示すセンターハブ一体型
磁気ディスクの平面図。
磁気ディスクの平面図。
【図2】本発明の磁気ディスクをチャッキングした様子
を示す構成図。
を示す構成図。
【図3】本発明の板バネのバネ性を変更する例を示し、
(a)は磁気ディスクの平面図、(b)は磁気ディスク
の側面図。
(a)は磁気ディスクの平面図、(b)は磁気ディスク
の側面図。
【図4】本発明の吸着用マグネットを挿入した磁気ディ
スクの平面図。
スクの平面図。
【図5】従来のプラスチック磁気ディスクの構成図。
【図6】従来の、クランプにより発生するディスク基板
のたわみの例を表し、(a)は上下クランパの位置合わ
せ誤差に起因する歪の説明図、(b)はクランパの受け
面の平面度、表面性に起因する歪の説明図、(c)はク
ランパの剛性不足に起因する歪の説明図、(d)はクラ
ンパの受け面の幅寸法の不一致に起因する歪の説明図。
のたわみの例を表し、(a)は上下クランパの位置合わ
せ誤差に起因する歪の説明図、(b)はクランパの受け
面の平面度、表面性に起因する歪の説明図、(c)はク
ランパの剛性不足に起因する歪の説明図、(d)はクラ
ンパの受け面の幅寸法の不一致に起因する歪の説明図。
4…スピンドルモータ 4a…スピンドル軸 5…ディスクテーブル 10…チャッキング用板バネ機構 11…磁気ディスク 11a…ディスク基板 11b…ディスク周縁部 20…吸着用マグネット
Claims (6)
- 【請求項1】 記録媒体本体部と、該記録媒体本体部の
中央孔に設けられたセンターハブとを有し、該センター
ハブが記録再生装置のディスクテーブルに吸引されて、
該ディスクテーブル上にチャッキングされるようになっ
ているディスク状記録媒体において、 前記センターハブは、前記記録媒体本体部と一体成形さ
れた弾性体を有し、前記記録再生装置のスピンドル軸に
固定されるチャッキング機構で構成されていることを特
徴とするディスク状記録媒体。 - 【請求項2】 前記弾性体は、平面三角形状に配置され
た複数の板バネから成り、且つ前記スピンドル軸への固
定時に該板バネの各々の押圧方向が前記スピンドル軸の
中心を向くように配設されていることを特徴とする請求
項1に記載のディスク状記録媒体。 - 【請求項3】 前記チャッキング機構は、前記記録媒体
本体部の中央孔の周縁部であり且つ前記弾性体の外周部
と接する部位の厚みを、所望の、前記板バネの押圧力が
得られる厚みに形成していることを特徴とする請求項2
に記載のディスク状記録媒体。 - 【請求項4】 前記チャッキング機構は、前記弾性体の
外周部の記録媒体本体部内に挿入された磁性体を有して
いることを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録
媒体。 - 【請求項5】 前記チャッキング機構は、前記弾性体の
外周部の記録媒体本体部内に挿入された磁性体を有して
いることを特徴とする請求項2に記載のディスク状記録
媒体。 - 【請求項6】 前記チャッキング機構は、前記弾性体の
外周部の記録媒体本体部内に挿入された磁性体を有して
いることを特徴とする請求項3に記載のディスク状記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9165455A JPH1116316A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | ディスク状記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9165455A JPH1116316A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | ディスク状記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1116316A true JPH1116316A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15812753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9165455A Pending JPH1116316A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | ディスク状記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1116316A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6549367B1 (en) * | 1999-10-12 | 2003-04-15 | Seagate Technology Llc | Uniform loading damped disc clamp |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP9165455A patent/JPH1116316A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6549367B1 (en) * | 1999-10-12 | 2003-04-15 | Seagate Technology Llc | Uniform loading damped disc clamp |
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