JPH11162702A - チップ部品 - Google Patents
チップ部品Info
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- JPH11162702A JPH11162702A JP9323141A JP32314197A JPH11162702A JP H11162702 A JPH11162702 A JP H11162702A JP 9323141 A JP9323141 A JP 9323141A JP 32314197 A JP32314197 A JP 32314197A JP H11162702 A JPH11162702 A JP H11162702A
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- Japan
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- chip
- protective film
- color
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- Details Of Resistors (AREA)
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観上の見栄えを向上でき、しかも外部から
の入射光によって回路膜に物性変化を生じることがない
チップ部品を提供する。 【解決手段】 抵抗膜3を覆う第1,第2保護膜4,5
が白色の表面色を有し、且つ透光度が低く非透光性に近
い性質を有していることから、該第1,第2保護膜4,
5はその下側にある抵抗膜3への光入射を遮ることにな
る。依って、抵抗膜3の表面色が濃灰色であっても、該
抵抗膜3の形状や色等が第1,第2保護膜4,5を通じ
て外部から見えてしまうことはなく、これらが浮き上が
って見えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実
に防止することができる。しかも、光強度の高い環境下
で使用した場合でも、外部光が抵抗膜3に達することを
第1,第2保護膜4,5によって阻止できるので、光の
影響によって抵抗膜3の物性に変化を生じることを防止
して安定した特性を維持することができる。
の入射光によって回路膜に物性変化を生じることがない
チップ部品を提供する。 【解決手段】 抵抗膜3を覆う第1,第2保護膜4,5
が白色の表面色を有し、且つ透光度が低く非透光性に近
い性質を有していることから、該第1,第2保護膜4,
5はその下側にある抵抗膜3への光入射を遮ることにな
る。依って、抵抗膜3の表面色が濃灰色であっても、該
抵抗膜3の形状や色等が第1,第2保護膜4,5を通じ
て外部から見えてしまうことはなく、これらが浮き上が
って見えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実
に防止することができる。しかも、光強度の高い環境下
で使用した場合でも、外部光が抵抗膜3に達することを
第1,第2保護膜4,5によって阻止できるので、光の
影響によって抵抗膜3の物性に変化を生じることを防止
して安定した特性を維持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ抵抗器等の
チップ部品に関するものである。
チップ部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チップ部品として代表的なチップ抵抗器
は、偏平角柱形状を成す絶縁性のチップと、チップ表面
に間隔をおいて形成された一対の引出電極と、チップ表
面にその両端部が引出電極と重なるように形成された抵
抗膜と、引出電極及び抵抗膜を覆うようにチップ表面に
形成された保護膜と、各引出電極と接続するようにチッ
プ両端部に形成された一対の外部電極とを備えており、
前記抵抗膜には抵抗値調整のためのトリミングが施され
ている。
は、偏平角柱形状を成す絶縁性のチップと、チップ表面
に間隔をおいて形成された一対の引出電極と、チップ表
面にその両端部が引出電極と重なるように形成された抵
抗膜と、引出電極及び抵抗膜を覆うようにチップ表面に
形成された保護膜と、各引出電極と接続するようにチッ
プ両端部に形成された一対の外部電極とを備えており、
前記抵抗膜には抵抗値調整のためのトリミングが施され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保護膜には
一般に透明または半透明の材料、例えばガラスが用いら
れているため、とりわけ抵抗膜の表面色が濃色系の場合
にはトリミング後の抵抗膜の形状や色等が外部から見え
てしまい、外観上の見栄えを低下させてしまう。また、
光強度の高い環境下で使用すると、保護膜を透過した光
によって抵抗膜に物性変化を生じてしまう恐れがある。
一般に透明または半透明の材料、例えばガラスが用いら
れているため、とりわけ抵抗膜の表面色が濃色系の場合
にはトリミング後の抵抗膜の形状や色等が外部から見え
てしまい、外観上の見栄えを低下させてしまう。また、
光強度の高い環境下で使用すると、保護膜を透過した光
によって抵抗膜に物性変化を生じてしまう恐れがある。
【0004】このような不具合は、前記チップ抵抗器に
限らず、チップ表面の回路膜を保護膜で覆ったチップ部
品全般において生じ得る。
限らず、チップ表面の回路膜を保護膜で覆ったチップ部
品全般において生じ得る。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、外観上の見栄えを向上で
き、しかも外部からの入射光によって回路膜に物性変化
を生じることがないチップ部品を提供することにある。
で、その目的とするところは、外観上の見栄えを向上で
き、しかも外部からの入射光によって回路膜に物性変化
を生じることがないチップ部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、チップ表面の回路膜を保護膜で覆ったチ
ップ部品において、保護膜がその下側にある回路膜への
光入射を遮る性質を有する、ことをその主たる特徴とす
る。
め、本発明は、チップ表面の回路膜を保護膜で覆ったチ
ップ部品において、保護膜がその下側にある回路膜への
光入射を遮る性質を有する、ことをその主たる特徴とす
る。
【0007】このチップ部品によれば、保護膜がその下
側にある回路膜への光入射を遮る性質を有するので、回
路膜の形状や色等が保護膜を通じて外部から見えてしま
うことがなく、しかも光強度の高い環境下で使用しても
外部光が回路膜に達することはない。
側にある回路膜への光入射を遮る性質を有するので、回
路膜の形状や色等が保護膜を通じて外部から見えてしま
うことがなく、しかも光強度の高い環境下で使用しても
外部光が回路膜に達することはない。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明をチップ抵
抗器に適用した一実施形態を示すもので、図1はチップ
抵抗器の平面図、図2は図1のX−X線断面図である。
抗器に適用した一実施形態を示すもので、図1はチップ
抵抗器の平面図、図2は図1のX−X線断面図である。
【0009】図中の1は偏平角柱形状を成す絶縁性のチ
ップで、例えばアルミナセラミクスから成り、白色の表
面色を有している。
ップで、例えばアルミナセラミクスから成り、白色の表
面色を有している。
【0010】2は平面形状が矩形を成す一対の引出電極
で、各一端縁がチップ端縁と一致するようにチップ上面
に間隔をおいて形成されている。この引出電極2は、例
えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
で、各一端縁がチップ端縁と一致するようにチップ上面
に間隔をおいて形成されている。この引出電極2は、例
えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
【0011】3は平面形状が矩形を成す抵抗膜で、その
両端部が引出電極2と重なるようにチップ上面に形成さ
れている。この抵抗膜3は、例えば酸化ルテニウムから
成り、濃灰色の表面色を有している。また、抵抗膜3に
は抵抗値調整のためのレーザトリミングが後述する第1
保護膜4を形成した後に実施されており、この結果、抵
抗膜3と第1保護膜4にはトリミング跡としての溝3a
と4aがそれぞれ形成されている。
両端部が引出電極2と重なるようにチップ上面に形成さ
れている。この抵抗膜3は、例えば酸化ルテニウムから
成り、濃灰色の表面色を有している。また、抵抗膜3に
は抵抗値調整のためのレーザトリミングが後述する第1
保護膜4を形成した後に実施されており、この結果、抵
抗膜3と第1保護膜4にはトリミング跡としての溝3a
と4aがそれぞれ形成されている。
【0012】4は平面形状が矩形を成す第1保護膜で、
引出電極2の一部と抵抗膜3を覆うようにチップ上面に
形成されている。この第1保護膜4は、例えば石英系ガ
ラスから成り、チップ1の表面色と一致した白色の表面
色を有すると共に、透光度が低く非透光性に近い性質を
有している。ガラス製の第1保護膜4の表面色を白色化
して透光度を低下させる手法としては、アルミナ粉末や
白色系の色素をガラスペーストに添加する方法が採用で
きる。
引出電極2の一部と抵抗膜3を覆うようにチップ上面に
形成されている。この第1保護膜4は、例えば石英系ガ
ラスから成り、チップ1の表面色と一致した白色の表面
色を有すると共に、透光度が低く非透光性に近い性質を
有している。ガラス製の第1保護膜4の表面色を白色化
して透光度を低下させる手法としては、アルミナ粉末や
白色系の色素をガラスペーストに添加する方法が採用で
きる。
【0013】5は平面形状が矩形を成す第2保護膜で、
第1保護膜3とチップ上面の露出部分を覆うようにチッ
プ上面に形成されている。先に述べた抵抗膜3と第1保
護膜4の溝3a及び4aにはこの第2保護膜5の一部が
侵入しチップ上面まで達している。この第2保護膜5
は、例えば石英系ガラスから成り、チップ1の表面色と
一致した白色の表面色を有すると共に、透光度が低く非
透光性に近い性質を有している。ガラス製の第2保護膜
5の表面色を白色化して透光度を低下させる手法は第1
保護膜4と同じである。
第1保護膜3とチップ上面の露出部分を覆うようにチッ
プ上面に形成されている。先に述べた抵抗膜3と第1保
護膜4の溝3a及び4aにはこの第2保護膜5の一部が
侵入しチップ上面まで達している。この第2保護膜5
は、例えば石英系ガラスから成り、チップ1の表面色と
一致した白色の表面色を有すると共に、透光度が低く非
透光性に近い性質を有している。ガラス製の第2保護膜
5の表面色を白色化して透光度を低下させる手法は第1
保護膜4と同じである。
【0014】6は一対の外部電極で、各引出電極2の端
縁と接続し、且つ第2保護膜5の両端部と重なるように
チップ両端部に形成されている。この外部電極6は、例
えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
縁と接続し、且つ第2保護膜5の両端部と重なるように
チップ両端部に形成されている。この外部電極6は、例
えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
【0015】前述のチップ抵抗器では、抵抗膜3を覆う
第1,第2保護膜4,5が白色の表面色を有し、且つ透
光度が低く非透光性に近い性質を有していることから、
該第1,第2保護膜4,5はその下側にある抵抗膜3へ
の光入射を遮ることになる。依って、抵抗膜3の表面色
が濃灰色であっても、該抵抗膜3の形状や色等が第1,
第2保護膜4,5を通じて外部から見えてしまうことは
なく、これらが浮き上がって見えてしまうことによる外
観上の見栄え低下を確実に防止することができる。しか
も、光強度の高い環境下で使用した場合でも、外部光が
抵抗膜3に達することを第1,第2保護膜4,5によっ
て阻止できるので、光の影響によって抵抗膜3の物性に
変化を生じることを防止して安定した特性を維持するこ
とができる。
第1,第2保護膜4,5が白色の表面色を有し、且つ透
光度が低く非透光性に近い性質を有していることから、
該第1,第2保護膜4,5はその下側にある抵抗膜3へ
の光入射を遮ることになる。依って、抵抗膜3の表面色
が濃灰色であっても、該抵抗膜3の形状や色等が第1,
第2保護膜4,5を通じて外部から見えてしまうことは
なく、これらが浮き上がって見えてしまうことによる外
観上の見栄え低下を確実に防止することができる。しか
も、光強度の高い環境下で使用した場合でも、外部光が
抵抗膜3に達することを第1,第2保護膜4,5によっ
て阻止できるので、光の影響によって抵抗膜3の物性に
変化を生じることを防止して安定した特性を維持するこ
とができる。
【0016】また、第1保護膜4と第2保護膜5を厚膜
手法によって形成するときに同じペーストを使用できる
ので、ペーストを別々に用意する面倒がなく、コスト的
にも有利である。
手法によって形成するときに同じペーストを使用できる
ので、ペーストを別々に用意する面倒がなく、コスト的
にも有利である。
【0017】さらに、第2保護膜5の表面色をチップ1
の表面色と一致させてあるので、チップ部品が基板上に
表裏逆に搭載された場合でも、画像認識による搭載検査
工程で、表向きに搭載されたものと裏向きに搭載された
ものとが別部品として認識されたり、部品無しとして認
識される恐れがない。
の表面色と一致させてあるので、チップ部品が基板上に
表裏逆に搭載された場合でも、画像認識による搭載検査
工程で、表向きに搭載されたものと裏向きに搭載された
ものとが別部品として認識されたり、部品無しとして認
識される恐れがない。
【0018】尚、図1及び図2に示した実施形態では、
保護膜を2層構造とし、第1,第2保護膜4,5の両方
の表面色を白色化して非透光性に近い性質を付与した
が、第1,第2保護膜4,5の一方を透明または半透明
とし、他方の表面色を白色化して非透光性に近い性質を
付与するようにしても前記同様の効果を得ることができ
る。
保護膜を2層構造とし、第1,第2保護膜4,5の両方
の表面色を白色化して非透光性に近い性質を付与した
が、第1,第2保護膜4,5の一方を透明または半透明
とし、他方の表面色を白色化して非透光性に近い性質を
付与するようにしても前記同様の効果を得ることができ
る。
【0019】また、図1及び図2に示した実施形態で
は、第1,第2保護膜4,5の両方の表面色を白色とし
たが、両者または一方の表面色を灰色化または黒色化し
て非透光性に近い性質を付与するようにしても外観上の
見栄え向上と抵抗膜3の物性変化防止に拘わる効果は得
ることができる。勿論、同効果は無彩色以外の色を用い
た場合でも同様に得られる。
は、第1,第2保護膜4,5の両方の表面色を白色とし
たが、両者または一方の表面色を灰色化または黒色化し
て非透光性に近い性質を付与するようにしても外観上の
見栄え向上と抵抗膜3の物性変化防止に拘わる効果は得
ることができる。勿論、同効果は無彩色以外の色を用い
た場合でも同様に得られる。
【0020】さらに、図1及び図2に示した実施形態で
は、各外部電極6の一部が第2保護膜5の両端部と重な
るものを示したが、図3に示すように、保護膜4’,
5’の長さ寸法を小さくすることで引出電極2を露出さ
せ、この露出部分に重なるように外部電極6’を形成す
るような構造としてもよい。
は、各外部電極6の一部が第2保護膜5の両端部と重な
るものを示したが、図3に示すように、保護膜4’,
5’の長さ寸法を小さくすることで引出電極2を露出さ
せ、この露出部分に重なるように外部電極6’を形成す
るような構造としてもよい。
【0021】図4及び図5は本発明をチップ抵抗器に適
用した他の実施形態を示すもので、図4はチップ抵抗器
の平面図、図5は図4のY−Y線断面図である。
用した他の実施形態を示すもので、図4はチップ抵抗器
の平面図、図5は図4のY−Y線断面図である。
【0022】図中の11は偏平角柱形状を成す絶縁性の
チップで、例えばアルミナセラミクスから成り、白色の
表面色を有している。
チップで、例えばアルミナセラミクスから成り、白色の
表面色を有している。
【0023】12は平面形状が矩形を成す一対の引出電
極で、各一端縁がチップ端縁と一致するようにチップ上
面に間隔をおいて形成されている。この引出電極12
は、例えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
極で、各一端縁がチップ端縁と一致するようにチップ上
面に間隔をおいて形成されている。この引出電極12
は、例えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
【0024】13は平面形状が矩形を成す抵抗膜で、そ
の両端部が引出電極12と重なるようにチップ上面に形
成されている。この抵抗膜13は、例えば酸化ルテニウ
ムから成り、濃灰色の表面色を有している。また、抵抗
膜13には抵抗値調整のためのレーザトリミングが後述
する保護膜14を形成した後に実施されており、この結
果、抵抗膜13と保護膜14にはトリミング跡としての
溝13aと14aがそれぞれ形成されている。
の両端部が引出電極12と重なるようにチップ上面に形
成されている。この抵抗膜13は、例えば酸化ルテニウ
ムから成り、濃灰色の表面色を有している。また、抵抗
膜13には抵抗値調整のためのレーザトリミングが後述
する保護膜14を形成した後に実施されており、この結
果、抵抗膜13と保護膜14にはトリミング跡としての
溝13aと14aがそれぞれ形成されている。
【0025】14は平面形状が矩形を成す保護膜で、引
出電極12と抵抗膜13を覆うようにチップ上面に形成
されている。この保護膜14は、例えば石英系ガラスか
ら成り、抵抗膜13の表面色よりも黒い黒色の表面色を
有すると共に、透光度が低く非透光性に近い性質を有し
ている。ガラス製の保護膜14の表面色を黒色化して透
光度を低下させる手法としては、黒色系の色素をガラス
ペーストに添加する方法が採用できる。
出電極12と抵抗膜13を覆うようにチップ上面に形成
されている。この保護膜14は、例えば石英系ガラスか
ら成り、抵抗膜13の表面色よりも黒い黒色の表面色を
有すると共に、透光度が低く非透光性に近い性質を有し
ている。ガラス製の保護膜14の表面色を黒色化して透
光度を低下させる手法としては、黒色系の色素をガラス
ペーストに添加する方法が採用できる。
【0026】15は閉塞材で、先に述べた抵抗膜13と
保護膜14の溝13a及び14aを塞ぐように保護膜上
面に設けられている。図示例では、溝13a付近の保護
膜上面にまで閉塞材15が及んでいるが、該閉塞材15
は溝13a及び14aのみに設けられていれば用を成
す。この閉塞材15は、例えば石英系ガラスから成り、
抵抗膜13の表面色よりも黒い黒色の表面色を有すると
共に、透光度が低く非透光性に近い性質を有している。
ガラス製の閉塞材15の表面色を黒色化して透光度を低
下させる手法は保護膜14と同じである。
保護膜14の溝13a及び14aを塞ぐように保護膜上
面に設けられている。図示例では、溝13a付近の保護
膜上面にまで閉塞材15が及んでいるが、該閉塞材15
は溝13a及び14aのみに設けられていれば用を成
す。この閉塞材15は、例えば石英系ガラスから成り、
抵抗膜13の表面色よりも黒い黒色の表面色を有すると
共に、透光度が低く非透光性に近い性質を有している。
ガラス製の閉塞材15の表面色を黒色化して透光度を低
下させる手法は保護膜14と同じである。
【0027】16は一対の外部電極で、各引出電極12
の端縁と接続し、且つ保護膜14の両端部と重なるよう
にチップ両端部に形成されている。この外部電極16
は、例えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
の端縁と接続し、且つ保護膜14の両端部と重なるよう
にチップ両端部に形成されている。この外部電極16
は、例えば銀,ニッケルまたはその合金から成る。
【0028】前述のチップ抵抗器では、抵抗膜13を覆
う保護膜14が黒色の表面色を有し、且つ透光度が低く
非透光性に近い性質を有していることから、該保護膜1
4はその下側にある抵抗膜13への光入射を遮ることに
なる。依って、抵抗膜13の表面色が濃灰色であって
も、該抵抗膜13の形状や色等が保護膜14を通じて外
部から見えてしまうことはなく、これらが浮き上がって
見えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実に防
止することができる。また、光強度の高い環境下で使用
した場合でも、外部光が抵抗膜13に達することを保護
膜14によって阻止できるので、光の影響によって抵抗
膜13の物性に変化を生じることを防止して安定した特
性を維持することができる。
う保護膜14が黒色の表面色を有し、且つ透光度が低く
非透光性に近い性質を有していることから、該保護膜1
4はその下側にある抵抗膜13への光入射を遮ることに
なる。依って、抵抗膜13の表面色が濃灰色であって
も、該抵抗膜13の形状や色等が保護膜14を通じて外
部から見えてしまうことはなく、これらが浮き上がって
見えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実に防
止することができる。また、光強度の高い環境下で使用
した場合でも、外部光が抵抗膜13に達することを保護
膜14によって阻止できるので、光の影響によって抵抗
膜13の物性に変化を生じることを防止して安定した特
性を維持することができる。
【0029】また、保護膜14と閉塞材15を厚膜手法
によって形成するときに同じペーストを使用できるの
で、ペーストを別々に用意する面倒がなく、コスト的に
も有利である。また、閉塞材15として用いるペースト
量が少なくて済むので、この面からもコスト削減が望め
る。
によって形成するときに同じペーストを使用できるの
で、ペーストを別々に用意する面倒がなく、コスト的に
も有利である。また、閉塞材15として用いるペースト
量が少なくて済むので、この面からもコスト削減が望め
る。
【0030】尚、図4及び図5に示した実施形態では、
保護膜14の表面色を黒色としたが、該保護膜14を白
色化または灰色化として非透光性に近い性質を付与する
ようにしても前記同様の効果を得ることができる。勿
論、同効果は無彩色以外の色を用いた場合でも同様に得
られる。
保護膜14の表面色を黒色としたが、該保護膜14を白
色化または灰色化として非透光性に近い性質を付与する
ようにしても前記同様の効果を得ることができる。勿
論、同効果は無彩色以外の色を用いた場合でも同様に得
られる。
【0031】また、図4及び図5に示した前記実施形態
では、各外部電極16の一部が保護膜14の両端部と重
なるものを示したが、先に説明した図3と同様の構造を
採用して、引出電極の露出部分に重なるように外部電極
を形成してもよい。
では、各外部電極16の一部が保護膜14の両端部と重
なるものを示したが、先に説明した図3と同様の構造を
採用して、引出電極の露出部分に重なるように外部電極
を形成してもよい。
【0032】以上、前述の実施形態では、保護膜の表面
色とチップ表面の保護膜で覆われない部分の色とを一致
させたものと異ならせたものを説明したが、保護膜の表
面色とチップ表面の保護膜で覆われない部分の色との色
関係によって部品規格を表すこともできる。つまり、抵
抗値や寸法等に合わせて予め保護膜の表面色とチップ表
面の保護膜で覆われない部分の色との組み合わせを定め
ておけば、双方の色を見るだけで抵抗値や寸法等の部品
規格を簡単に識別することができる。
色とチップ表面の保護膜で覆われない部分の色とを一致
させたものと異ならせたものを説明したが、保護膜の表
面色とチップ表面の保護膜で覆われない部分の色との色
関係によって部品規格を表すこともできる。つまり、抵
抗値や寸法等に合わせて予め保護膜の表面色とチップ表
面の保護膜で覆われない部分の色との組み合わせを定め
ておけば、双方の色を見るだけで抵抗値や寸法等の部品
規格を簡単に識別することができる。
【0033】また、前述の実施形態では、本発明をチッ
プ抵抗器に適用したもの示したが、本発明は、チップ表
面の回路膜を保護膜で覆ったチップ部品全般、例えばチ
ップインダクタやチップコンデンサや複合チップ部品等
に幅広く適用できる。
プ抵抗器に適用したもの示したが、本発明は、チップ表
面の回路膜を保護膜で覆ったチップ部品全般、例えばチ
ップインダクタやチップコンデンサや複合チップ部品等
に幅広く適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
保護膜がその下側にある回路膜への光入射を遮る性質を
有するので、回路膜の形状や色等が保護膜を通じて外部
から見えてしまうことはなく、これらが浮き上がって見
えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実に防止
することができる。しかも、光強度の高い環境下で使用
した場合でも、外部光が回路膜に達することを保護膜に
よって阻止できるので、光の影響によって回路膜の物性
に変化を生じることを防止して安定した特性を維持する
ことができる。
保護膜がその下側にある回路膜への光入射を遮る性質を
有するので、回路膜の形状や色等が保護膜を通じて外部
から見えてしまうことはなく、これらが浮き上がって見
えてしまうことによる外観上の見栄え低下を確実に防止
することができる。しかも、光強度の高い環境下で使用
した場合でも、外部光が回路膜に達することを保護膜に
よって阻止できるので、光の影響によって回路膜の物性
に変化を生じることを防止して安定した特性を維持する
ことができる。
【図1】本発明をチップ抵抗器に適用した一実施形態を
示すチップ抵抗器の平面図
示すチップ抵抗器の平面図
【図2】図1のX−X線断面図
【図3】図1及び図2に示した実施形態の構造変形例を
示すチップ抵抗器の縦断面図
示すチップ抵抗器の縦断面図
【図4】本発明をチップ抵抗器に適用した他の実施形態
を示すチップ抵抗器の平面図
を示すチップ抵抗器の平面図
【図5】図4のY−Y線断面図
1…チップ、2…引出電極、3…抵抗膜、4…第1保護
膜、5…第2保護膜、6…外部電極、11…チップ、1
2…引出電極、13…抵抗膜、14…保護膜、15…閉
塞材、16…外部電極。
膜、5…第2保護膜、6…外部電極、11…チップ、1
2…引出電極、13…抵抗膜、14…保護膜、15…閉
塞材、16…外部電極。
フロントページの続き (72)発明者 小原 将孝 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 チップ表面の回路膜を保護膜で覆ったチ
ップ部品において、 保護膜がその下側にある回路膜への光入射を遮る性質を
有する、 ことを特徴とするチップ部品。 - 【請求項2】 保護膜の表面色が無彩色である、 ことを特徴とする請求項1記載のチップ部品。
- 【請求項3】 保護膜の表面色とチップ表面の保護膜で
覆われない部分の色とが一致する、 ことを特徴とする請求項1または2記載のチップ部品。 - 【請求項4】 保護膜の表面色とチップ表面の保護膜で
覆われない部分の色とが異なる、 ことを特徴とする請求項1または2記載のチップ部品。 - 【請求項5】 保護膜の表面色とチップ表面の保護膜で
覆われない部分の色との色関係によって部品規格が表さ
れている、 ことを特徴とする請求項3または4記載のチップ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323141A JPH11162702A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | チップ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323141A JPH11162702A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | チップ部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11162702A true JPH11162702A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18151551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9323141A Pending JPH11162702A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | チップ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11162702A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100894025B1 (ko) | 2001-02-01 | 2009-04-22 | 일렉트로 싸이언티픽 인더스트리이즈 인코포레이티드 | 고체-상태 uv 레이저로부터의 작은 균일한 스폿을 이용한 저항기 트리밍을 위한 방법 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9323141A patent/JPH11162702A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100894025B1 (ko) | 2001-02-01 | 2009-04-22 | 일렉트로 싸이언티픽 인더스트리이즈 인코포레이티드 | 고체-상태 uv 레이저로부터의 작은 균일한 스폿을 이용한 저항기 트리밍을 위한 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030603 |