JPH11162498A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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JPH11162498A
JPH11162498A JP9327490A JP32749097A JPH11162498A JP H11162498 A JPH11162498 A JP H11162498A JP 9327490 A JP9327490 A JP 9327490A JP 32749097 A JP32749097 A JP 32749097A JP H11162498 A JPH11162498 A JP H11162498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料ガスや空気の漏出を防止でき、これにより
発電性能を向上できる固体電解質型燃料電池を提供す
る。 【解決手段】燃焼室仕切板63を一対のセラミックス板
79、80により形成し、該セラミックス板79、80
間における固体電解質型燃料電池セル52外周部に繊維
状セラミックス82を充填するとともに、燃焼室仕切板
63の外周面と反応容器51内壁面との隙間に繊維状セ
ラミックス82を充填してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池に関し、特に、燃焼室仕切板を用いて燃焼室と反応
室を形成した固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】固体電解質型燃料電池は、図1に示すよ
うに、反応容器51内に、空気室仕切板61、燃焼室仕
切板63、燃料ガス室仕切板55を用いて空気室A、燃
焼室B、反応室C、燃料ガス室Dが形成されている。
【0003】反応容器51内に収容された複数の有底筒
状の固体電解質型燃料電池セル52は、燃焼室仕切板6
3に形成されたセル挿入孔に挿入固定されており、ま
た、その内部には空気室仕切板61に固定された空気導
入管59の一端が挿入されている。
【0004】燃焼室仕切板63には、余剰の燃料ガスを
燃焼室Bに導入するための燃料ガス噴出孔が形成されて
おり、燃料ガス室仕切板55には、燃料ガスを反応室C
内に供給するための供給孔が形成されている。
【0005】また、反応容器51には、例えば水素から
なる燃料ガスを導入する燃料ガス導入口53、空気を導
入する空気導入口57、燃焼室B内で燃焼したガスを排
出するための排気口67が形成されている。
【0006】このような固体電解質型燃料電池は、空気
室Aからの空気を固体電解質型燃料電池セル52内にそ
れぞれ供給し、かつ、燃料ガス室Dからの燃料ガスを複
数の固体電解質型燃料電池セル52間に供給し、反応室
Cにて反応させ、余剰の空気と燃料ガスを燃焼室Bにて
燃焼させ、燃焼したガスが排気口67から外部に排出さ
れる。
【0007】ところで、固体電解質型燃料電池では、空
気および燃料ガスの2種類のガスを用いて発電させるも
のであるため、ガスの漏出による悪影響を防止しなけれ
ばならない。このため、上記したように、燃焼室Bを構
成するための空気室仕切板61、セル52の燃焼室仕切
板63、燃料ガス室仕切板55が設けられ、それぞれの
室を構成しており、これらの室に導入されるガスが制御
されている。つまり、空気室仕切板61と空気導入管5
9との固定部から空気が燃焼室B内に漏出しないよう
に、また、燃焼室仕切板63とセル52との固定部から
燃料ガスが燃焼室内に漏出しないように、さらに、空気
室仕切板61、燃焼室仕切板63、燃料ガス室仕切板5
5の外周面と、反応容器51の内壁面との間からガスが
漏出しないようにする必要がある。特に、燃焼室仕切板
63による気密性については十分留意する必要がある。
【0008】ところが、固体電解質型燃料電池には、セ
ラミックス、金属等、様々な材料が用いられており、一
方で固体電解質型燃料電池は動作温度が約1000℃と
高いために各部材間の熱膨張率が異なり、空気室仕切板
61、燃焼室仕切板63、燃料ガス室仕切板55と、セ
ル52や空気導入管59、反応容器51等と密接に接合
するとセル52や空気導入管59等が破損する危険性が
あった。
【0009】そこで、従来、空気室仕切板61、燃焼室
仕切板63、燃料ガス室仕切板55として、熱膨張係数
の観点からセル52や空気導入管59等が破損しないよ
うに、アルミナファイバーをバインダで固めた断熱ボー
ドが用いられていた。図7に、断熱ボードからなる燃焼
室仕切板63を用いてセル52を固定した状態を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱ボ
ードはアルミナファイバーをバインダで固めただけであ
り、柔軟性を有していたため柔らかく、図7に示したよ
うに、断熱ボードからなる燃焼室仕切板63を用いる場
合には、セルの外周面と燃焼室仕切板63との間に隙間
が生じ、その部分から燃料ガスが燃焼室B内に漏れ、セ
ルの近傍で燃焼が起こり、セル近傍が加熱されてセルが
破損する虞があった。また、燃料ガスの漏出により燃料
効率が悪くなり、発電性能が悪化するという問題があっ
た。
【0011】また、燃焼室仕切板63は、アルミナファ
イバーをバインダで固めただけのものであったため、燃
焼室Bに供給された空気が燃焼室仕切板63を介して反
応室C内に漏出し、燃焼が反応容器内で生ずる虞があっ
た。
【0012】本発明は、燃料ガスや空気の漏出を防止で
き、これにより発電性能を向上できる固体電解質型燃料
電池を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の固体電解質型燃
料電池は、反応容器内に燃焼室仕切板を用いて燃焼室と
反応室を形成し、複数の有底筒状の固体電解質型燃料電
池セルを前記燃焼室仕切板に形成された複数のセル挿入
孔にそれぞれ挿入し固定してなり、空気を前記固体電解
質型燃料電池セル内にそれぞれ供給し、かつ、燃料ガス
を前記反応室内の前記固体電解質型燃料電池セル間に供
給して反応させ、余剰の燃料ガスを前記燃焼室仕切板に
形成された燃料ガス噴出孔から前記燃焼室内に噴出さ
せ、前記燃焼室内の空気と反応させて燃焼させる固体電
解質型燃料電池であって、前記燃焼室仕切板を所定間隔
をおいて対向配置された一対のセラミックス板により形
成し、該セラミックス板間における前記固体電解質型燃
料電池セル外周部に繊維状セラミックスを充填するとと
もに、前記燃焼室仕切板の外周面と前記反応容器内壁面
との隙間に繊維状セラミックスを充填してなるものであ
る。ここで、繊維状セラミックスが、Al2 3 を主成
分とし、SiO2 の含有量が40重量%以下であること
が望ましい。
【0014】
【作用】本発明の固体電解質型燃料電池では、燃焼室仕
切板を所定間隔をおいて対向配置された一対のセラミッ
クス板により形成し、該セラミックス板間における固体
電解質型燃料電池セル外周部に繊維状セラミックスを充
填するとともに、燃焼室仕切板の外周面と反応容器内壁
面との隙間に繊維状セラミックスを充填したので、反応
容器内を、燃焼室と反応室に確実に仕切ることができ、
不要なガスの漏出を防止することができるとともに、燃
焼室仕切板とセルとの間や反応容器内壁面との間は接合
されていないため、多少熱膨張率が相違していても各部
材には応力が殆ど作用せず、セル等の破損を防止するこ
とができる。
【0015】また、燃焼室仕切板が2層構造であるた
め、燃焼室における熱の反応室内のセルへの伝達を抑制
でき、温度差によるセルの破壊を防止できる。
【0016】さらに、繊維状セラミックスを、Al2
3 を主成分とし、SiO2 の含有量が40重量%以下と
することが望ましいが、これはSiO2 を含有すること
によりアルミナファイバーをボード状に成形できるよう
になるが、反面、空気や燃料ガス中へのSiO2 成分が
混入し、セルの空気極や燃料極にSiO2 成分が付着
し、発電特性を劣化させる虞があったが、SiO2 の含
有量を40重量%以下としたことにより、空気や燃料ガ
ス中へのSiO2 成分の含有が抑制され、発電特性を向
上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の固体電解質型燃料電池
は、空気や燃料ガスの漏出を防止する構造を除いて実質
的に従来と同様の構造を有している。本発明の固体電解
質型燃料電池を、図1で説明する。尚、従来の技術で述
べた構造と同様の構造の場合には、従来の技術と同一符
号を付した。
【0018】即ち、固体電解質型燃料電池は、図1に示
すように、反応容器51内に、有底筒状の固体電解質型
燃料電池セル52を配置して構成されており、この反応
容器51には、例えば水素からなる燃料ガスを導入する
燃料ガス導入口53、燃料ガスを分散するための燃料ガ
ス室仕切板55、空気を導入する空気導入口57、およ
びセル52内に空気を導入する空気導入管59、この空
気導入管59を固定する空気室仕切板61、セル52を
固定する燃焼室仕切板63とから構成されている。
【0019】燃料ガス室仕切板55には、燃料ガスをセ
ル52間に分散するための分散孔(図示せず)が形成さ
れている。空気室仕切板61とセル52を固定する燃焼
室仕切板63との間は、空気と水素が燃焼する燃焼室B
とされ、燃焼室仕切板63には、図2(b)に示すよう
に、セル52間を通過した燃料ガスを燃焼室B内に導入
する燃料ガス噴出孔83が形成され、燃焼室65内で燃
焼したガスは反応容器51に設けられた排気口67を介
して外部に排出される。
【0020】セル52は燃焼室仕切板63に形成された
セル挿入孔に挿入され、この燃焼室仕切板63には、余
剰の燃焼ガスを燃焼室Bに導入するための導入孔が形成
されている。空気導入管59は、空気室仕切板61に形
成された空気導入管挿入孔に挿入されている。燃焼室仕
切板63のセル挿入孔は、セル52の外径よりも0.5
〜3mm大きい方が良い。
【0021】セル52は、図3に示すように、例えば、
支持管としてのLaMnO3 系空気極71と、この空気
極71の表面に形成されたY2 3 安定化ZrO2 から
なる固体電解質72と、固体電解質72の表面に形成さ
れたNi−ジルコニア系の燃料極73と、空気極71と
電気的に接続されるLaCrO3 系よりなるインターコ
ネクタ74とから構成されている。
【0022】そして、図4に示すように、一方のセル5
2のインターコネクタ74を、他方のセル52の燃料極
73にNi金属繊維等の接続部材75を介して、他方の
セル52の燃料極73に接続して、複数のセル52が電
気的に接続され、スタック77が構成されており、この
ようなスタック77が、図1に示したように、反応容器
51内に複数収容されて固体電解質型燃料電池が構成さ
れている。反応容器51内には、一つのセル52のイン
ターコネクタ74に接続された電極78と、他方のセル
52の燃料極73に接続された電極(図示せず)が配置
されており、これらの電極78を介して電力が取り出さ
れる。
【0023】そして、本発明の固体電解質型燃料電池で
は、図2(c)に示すように、燃焼室仕切板63が一対
のセラミックス板79、80により形成し、該セラミッ
クス板79、80間における固体電解質型燃料電池セル
52外周部に繊維状セラミックス82が充填されてい
る。また、セラミックス板79、80に形成されたセル
挿入孔とセル52の外面との間にも繊維状セラミックス
82が充填されている。さらに、燃焼室仕切板63の外
周面と反応容器51内壁面との隙間にも繊維状セラミッ
クス82が充填されている。
【0024】さらに、燃料ガス室仕切板55もセラミッ
クス板により形成され、このセラミックス板からなる燃
料ガス室仕切板55の外周面と反応容器51の内壁面と
の隙間に繊維状セラミックス82が充填されている。ま
た、空気室仕切板61は、従来の断熱ボードにより形成
され、この断熱ボードからなる空気室仕切板61の外周
面と反応容器51の内壁面との隙間に繊維状セラミック
ス82が充填されている。
【0025】この繊維状セラミックス82は、Al2
3 を主成分とし、SiO2 の含有量が40重量%以下と
されている。これはSiO2 を含有することによりファ
イバー化することができるが、40重量%よりも多くな
ると空気や燃料ガス中にSiO2 成分が混入し、セルの
空気極や燃料極にSiO2 成分が付着し、発電特性を劣
化させる虞があるからである。SiO2 含有量は、10
00時間後における性能劣化を3%未満にする点から5
重量%以下が望ましい。
【0026】このような固体電解質型燃料電池の発電
は、空気を空気導入口57から空気導入管59を介して
セル52内に空気を導入するとともに、燃料ガス導入口
53から水素を導入し、燃料ガス室仕切板55の分散孔
で分散してセル52の外部に導入することにより行わ
れ、余剰の空気と燃料ガスは燃焼室B内で燃焼させら
れ、排気口67から外部に排出される。
【0027】図5に固体電解質型燃料電池セル一本のガ
スの流れを示す。水素ガス(燃料ガス)は燃料電池セル
下方から導入され、発電により酸化されながら上方へと
進む。一方、空気(酸化ガス)は空気導入管59を介し
てセル上方よりセル内部下方へ導入される。そしてセル
内部下方より上部へと流れる。セル上部より排出された
空気は発電で消費されなかった水素ガスと反応し、燃焼
室B内で燃焼する。
【0028】以上のように構成された固体電解質型燃料
電池では、燃焼室仕切板63を緻密質な一対のセラミッ
クス板79、80により形成し、これらのセラミックス
板79、80間における固体電解質型燃料電池セル52
外周部に繊維状セラミックス82が充填され、また燃焼
室仕切板63の外周面と反応容器51内壁面との隙間に
も繊維状セラミックス82が充填されているため、反応
容器51内の燃焼室Bと反応室Cを確実に仕切ることが
でき、不要なガスの漏出、例えば、セル挿入孔からの燃
料ガスの燃焼室B内への漏出や、燃焼室仕切板63自体
からの空気の反応室C内への漏出を防止することができ
るとともに、燃焼室仕切板63とセル52との間や反応
容器51内壁面との間は接合されていないため、多少熱
膨張率が相違していても各部材には応力が殆ど作用せ
ず、セル等の破損を防止することができる。
【0029】また、燃焼室仕切板63が2層構造である
ため、燃焼室Bにおける熱の反応室C内のセル52への
伝達を抑制でき、温度差によるセル52の破壊を防止で
きるとともに、空気の反応室Cへの漏出を防止すること
ができる。また、燃料ガス室仕切板55をセラミックス
板により形成し、このセラミックス板と反応容器51内
壁面との隙間に繊維状セラミックス82を充填したた
め、反応容器51内を確実に仕切ることができ、不要な
ガスの漏出を防止することができるとともに、燃料ガス
室仕切板55と反応容器51内壁面との間は接合されて
いないため、多少熱膨張率が相違していても各部材には
応力が殆ど作用せず、セル等の破損を防止することがで
きる。
【0030】さらに、繊維状セラミックス82を、Al
2 3 を主成分とし、SiO2 の含有量が40重量%以
下としたので、セルの空気極や燃料極にSiO2 成分が
付着するのを抑制し、発電特性を向上できる。
【0031】図6は、燃焼室仕切板63を一対のセラミ
ックス板79、80から構成するとともに、これらのセ
ラミックス板79、80の間にアルミナファイバーをバ
インダで固めた従来の断熱ボード84が配置されてお
り、セラミックス板79、80間における固体電解質型
燃料電池セル52外周部に繊維状セラミックス82が充
填されている。セラミックス板79、80のセル挿入孔
の内面とセルの外面との間にも繊維状セラミックス82
が充填されている。
【0032】このような構造でも、セラミックス板7
9、80、繊維状セラミックス82、断熱ボード84に
よりガスの漏出を防止できる。
【0033】
【実施例】図1に示すような固体電解質型燃料電池を作
製した。先ず、反応容器51内に、Al2 3 を主成分
とするセラミックス板からなる燃料ガス仕切板55を収
容し、燃料ガス仕切板55と反応容器51の内壁面との
隙間に、Al2 3 を主成分とし、SiO2 を5重量%
含有する繊維状セラミックス、商品名:カオウール(イ
ソライト工業社製)を詰め込んだ。そして、反応容器5
1内に白煙を導入し、目視にて燃料ガスの供給孔以外か
らガスの流れがないことを確認した。
【0034】次に、燃料ガス室仕切板55上に、図4に
示したようなセル52を9本連結したスタック77を4
組作製した。
【0035】(c)に示す構造の燃焼室仕切板63を反
応容器51内に収容し、燃焼室仕切板63と固体電解質
型燃料電池セル52の外面との隙間、燃焼室仕切板63
と反応容器51の内壁面との隙間、およびセラミックス
板79、80の間に上記した繊維状セラミックス82を
詰め込んだ。この後、セラミックス板79、80に形成
された燃料ガス噴出孔に治具を挿入して燃料ガス噴出孔
を完成した。
【0036】次に、反応容器51内に上記した断熱ボー
ドからなる空気室仕切板61を収容し、空気室仕切板6
1と反応容器51の内壁面との隙間に上記繊維状セラミ
ックス82を詰め込んだ。そして、反応容器51内に白
煙を導入し、目視にて空気導入管59以外から空気の流
れがないことを確認した。
【0037】そして、空気および水素ガスを燃料ガスと
して反応容器51内に供給し、1000℃にて発電を行
った。また、燃焼室仕切板63の燃料ガス噴出孔以外か
らのガスの漏れがないかを、熱電対による温度変化によ
り確認した。
【0038】一方、図7に示すように、燃焼室仕切板6
3を従来のアルミナファイバーからなる断熱ボード84
にて作製した場合、図6に示すように、燃焼室仕切板6
3を一対のアルミナを主成分とするセラミックス板によ
り構成し、その間にアルミナファイバーからなる断熱ボ
ードを配置して構成し、燃焼室仕切板63と断熱ボード
のセル挿入孔との間に、Al2 3 からなる繊維状セラ
ミックス82を詰め込んだ場合についても確認した。そ
の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】この表1より、燃焼室仕切板63を従来の
断熱ボード84にて作製した場合には、燃料ガスの漏出
があり、発電性能が悪いことが判る。一方、燃焼室仕切
板63をセラミック板により形成し、Al2 3 からな
る繊維状セラミックス82を詰め込んだ本発明の場合に
は、発電性能が良好であることが判る。
【0041】実施例2 実施例1のNo.2と同様な固体電解質型燃料電池を作製
し、繊維状セラミックス82のSiO2 量を変化させて
1000時間後の性能を比較した。この結果を表2に記
載した。
【0042】
【表2】
【0043】この表2より、SiO2 含有量が0の場合
が最も発電性能が良好であり、SiO2 量が増加するに
伴い発電性能が劣化することが判る。
【0044】
【発明の効果】本発明の固体電解質型燃料電池では、反
応容器内を、燃焼室と反応室に確実に仕切ることがで
き、不要なガスの漏出を防止することができるととも
に、燃焼室仕切板とセルとの間や反応容器内壁面との間
は接合されていないため、多少熱膨張率が相違していて
も各部材には応力が殆ど作用せず、セル等の破損を防止
することができる。また、燃焼室仕切板が2層構造であ
るため、燃焼室における熱の反応室内のセルへの伝達を
抑制でき、温度差によるセルの破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体電解質型燃料電池の模式図である。
【図2】燃焼室仕切板およびその近傍を示すもので、
(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は断面図であ
る。
【図3】固体電解質型燃料電池モルの断面図である。
【図4】スタックを示す平面図である。
【図5】固体電解質型燃料電池セルのガスの流れを説明
するための説明図である。
【図6】燃焼室仕切板を一対のセラミックス板、断熱ボ
ード、繊維状セラミックスで構成した断面図である。
【図7】燃焼室仕切板を断熱ボードで構成した従来の固
体電解質型燃料電池の断面図である。
【符号の説明】
51・・・反応容器 52・・・固体電解質型燃料電池セル 55・・・燃料ガス室仕切板 61・・・空気室仕切板 63・・・燃焼室仕切板 79、80・・・セラミックス板 82・・・繊維状セラミックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応容器内に燃焼室仕切板を用いて燃焼室
    と反応室を形成し、複数の有底筒状の固体電解質型燃料
    電池セルを前記燃焼室仕切板に形成された複数のセル挿
    入孔にそれぞれ挿入し固定してなり、空気を前記固体電
    解質型燃料電池セル内にそれぞれ供給し、かつ、燃料ガ
    スを前記反応室内の前記固体電解質型燃料電池セル間に
    供給して反応させ、余剰の燃料ガスを前記燃焼室仕切板
    に形成された燃料ガス噴出孔から前記燃焼室内に噴出さ
    せ、前記燃焼室内の空気と反応させて燃焼させる固体電
    解質型燃料電池であって、前記燃焼室仕切板を所定間隔
    をおいて対向配置された一対のセラミックス板により形
    成し、該セラミックス板間における前記固体電解質型燃
    料電池セル外周部に繊維状セラミックスを充填するとと
    もに、前記燃焼室仕切板の外周面と前記反応容器内壁面
    との隙間に繊維状セラミックスを充填してなることを特
    徴とする固体電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】繊維状セラミックスが、Al2 3 を主成
    分とし、SiO2 の含有量が40重量%以下であること
    を特徴とする請求項1記載の固体電解質型燃料電池。
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Cited By (7)

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