JPH11161533A - ファイル管理方法、ファイルシステムおよび記録媒体 - Google Patents

ファイル管理方法、ファイルシステムおよび記録媒体

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JPH11161533A
JPH11161533A JP9323412A JP32341297A JPH11161533A JP H11161533 A JPH11161533 A JP H11161533A JP 9323412 A JP9323412 A JP 9323412A JP 32341297 A JP32341297 A JP 32341297A JP H11161533 A JPH11161533 A JP H11161533A
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JP
Japan
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file
block
management table
directory entry
unused
Prior art date
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Application number
JP9323412A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Miyauchi
哲夫 宮内
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NEC Microcomputer Technologies Ltd
Original Assignee
NEC Microcomputer Technologies Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイルを新規に作成し書き込みを行う場合
などに処理が異常終了するとファイルに致命的な障害が
発生する。 【解決手段】 ファイルへの新規書き込み要求があった
場合、先ず、ファイルブロック管理テーブルを検索し、
空きブロックを取得し、使用のマークをつける(A
2)。その後に、ディレクトリエントリの開始ブロック
番号のセットをし(A4)、取得したブロックへデータ
の書き込みを行う(A5)。 【効果】 処理が異常終了してもディレクトリエントリ
から見ると、使用されているブロックがファイルブロッ
ク管理テーブルで未使用のマークがついているような状
態を回避でき、ファイルシステムに矛盾が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助記憶装置によ
りデータをファイルとして記憶するときに適用されるフ
ァイル管理方法、ファイルシステムおよびファイル管理
プログラムの記録媒体特に、データをファイルに書き込
み、または削除するときの、これらの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術として、「記憶媒体
のファイル管理方法」(特開平4−344953号公
報)を挙げることができる。本公報の記載によると、補
助記憶装置の記憶媒体中の領域に、一定記憶長を単位と
して連続するセクタで構成されるデータ記憶領域と、フ
ァイル名別にそのファイル名のデータの記憶が開始され
るセクタ番号とセクタ数を対応づけて記憶するファイル
管理テーブル領域と、ファイル名別にファイル名とその
ファイル名に対応するファイル管理テーブルの開始セク
タ番号を記憶するディレクトリ領域とを設ける。
【0003】データ記憶領域に、新たにデータを書き込
むときには、先ず、ディレクトリ領域をアクセスして当
該ファイル名を記憶し、次いで、ファイル管理テーブル
から未使用のセクタのセクタ番号を調べて、そのセクタ
番号のアドレスを開始セクタ番号としてディレクトリ領
域に記憶する。
【0004】以上の従来の技術におけるセクタの代わり
に、ファイルブロックとすることは容易に考え得る。す
なわち、補助記憶装置をいくつかのブロックに分け、そ
のブロックを管理するファイルブロック管理テーブル
と、ファイルを階層的に管理するためのディレクトリエ
ントリと、ファイルの内容が格納されるデータ領域とか
ら構成する。ファイルブロック管理テーブルには、各ブ
ロックの使用状況が格納されており、使用中のブロック
にはファイルブロック管理テーブルの対応するブロック
番号の領域にそのブロックが使用されているマークをつ
ける。また、ディレクトリエントリには、ファイル名や
そのファイル名に対応したファイルの先頭を表す開始ブ
ロック番号を保持するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術においては、以下のような問題点がある。
【0006】第1に、ファイルを新規に作成し書き込み
を行った場合に、ファイル書き込み処理中に電源断等の
理由により処理が異常終了した場合には、ファイルブロ
ック管理テーブル内容と、ディレクトリエントリ内の開
始ブロック番号に矛盾が発生し、ファイルシステムに致
命的な障害が発生する恐れがある。その理由は、ディレ
クトリエントリ内の開始ブロック番号領域に新規に確保
したブロック番号を入れた直後に、処理が異常終了した
場合には、図12に示すように、確保されたブロックは
ファイルブロック管理テーブルでは、未使用となってい
るために、他の処理で新規にブロックを確保する必要が
出た場合にこのブロックが再度使用されてしまう可能性
があり、また、図13に示すように、一つのブロックが
複数のディレクトリエントリから参照されてしまう可能
性があるためである。
【0007】第2に、既存のファイルをライトモードで
オープンすることで、既存ファイルの先頭から書き込み
処理中に第1の問題点であげた理由と同様な理由で処理
が異常終了した場合にも、ファイルブロック管理テーブ
ルの内容と、ディレクトリエントリ内の開始ブロック番
号に矛盾が発生し、ファイルシステムに致命的な障害が
発生する恐れがある。その理由は、ファイルブロック管
理テーブルのいままで使用していたブロックに対して未
使用のマークをつけた直後に、処理が異常終了した場合
には、確保されたブロックはファイルブロック管理テー
ブルでは、未使用となっているために、他の処理で新規
にブロックを確保する必要が出た場合にこのブロックが
再度使用されてしまう可能性があり、一つのブロックが
複数のディレクトリエントリから参照されてしまう可能
性があるためである。
【0008】第3に、既存のファイルを消去処理中に、
処理が異常終了した場合にも、同様の障害が発生する恐
れがある。その理由は、第2の問題点の理由と同じであ
る。
【0009】これらの問題点を解消し、異常終了時のフ
ァイルシステムの破壊を防ぐシステムとしては、フォル
ト・トレラント・ファイルシステムと言われるシステム
が存在するが、このシステムでは、ディスクの内容を二
重に持ち、処理が異常終了した場合には、正常なディス
クの内容を異常なディスクに書き込むようなことを行う
が、ディスクを二重に持たねばならない等、オーバーヘ
ッドが大きく、比較的小規模のシステムには用いること
ができないという問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のファイル管理方
法は、ファイルに対する新規書き込み中,既存ファイル
をライトモードでオープンして書き込み中または既存フ
ァイルを消去中に、各処理が異常終了した場合において
も、ファイルブロックごとに使用・未使用の別を表示す
るファイルブロック管理テーブルと、ファイル名ごとに
当該ファイルの開始ブロック番号を表示するディレクト
リエントリとの矛盾を回避して、ファイルシステムの破
壊が起こらないようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明の記録媒体は、ファイルにデータを
新規に書き込むときには、ファイルブロックごとに使用
・未使用の別を表示するファイルブロック管理テーブル
を検索して空きブロックを取得し、使用のマークをつけ
た後に、ファイル名ごとに当該ファイルの開始ブロック
番号を表示するディレクトリエントリに前記取得したブ
ロックの番号をセットするようにし、また、既存ファイ
ルをライトモードでオープンしてデータを書き込むとき
には、先ず、ディレクトリエントリのファイルの開始ブ
ロック番号をクリアし、ディレクトリエントリのファイ
ルサイズ値を0にセットした後に、ファイルブロック管
理テーブルの当該ブロックについて使用のマークを未使
用にするようにしたプログラムを記録したコンピュータ
読み込み可能である。
【0012】本発明のファイルシステムは、ファイルへ
の新規書き込みの場合には、ファイルブロックごとに使
用・未使用の別を表示するファイルブロック管理テーブ
ルを検索して空きブロックを取得し、使用のマークをつ
け、また既存ファイルへのライトオープンの場合には前
記ファイルブロック管理テーブルの使用のマークを未使
用にするブロック管理テーブルアクセス部と、前記ファ
イルへの新規書き込みの場合には、ファイル名ごとに当
該ファイルの開始ブロック番号を表示するディレクトリ
エントリの該当する開始ブロック番号をセットし、また
前記既存ファイルへのライトオープンの場合には、前記
ディレクトリエントリの該当する開始ブロック番号をク
リアするとともにファイルサイズ値を0にするディレク
トリエントリアクセス部とを有し、前記ファイルへの新
規書き込みの場合には前記ブロック管理テーブルアクセ
ス部、また前記既存ファイルへのライトオープンの場合
には前記ディレクトリエントリアクセス部をそれぞれ先
に作動させるようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明のカラオケセットは、上記のファイ
ルシステムを組み込んだことを特徴とする。
【0014】本発明のカーナビゲーションシステムは、
上記のファイルシステムを組み込んだことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】図5は本発明が適用されるファイルシステ
ムの概念図であり、ファイルブロック管理テーブル1
と、ファイルを階層的に管理するためのディレクトリエ
ントリ2と、ファイルの内容が格納されるデータ領域3
とを有する。
【0017】ファイルブロック管理テーブル1は、ブロ
ック番号11と、その対応するブロックの使用状況12
を保持する領域を有し、ディレクトリエントリ2は、フ
ァイル名21を保持するフィールドと、そのファイル名
21に対応したファイルの先頭を表す開始ブロック番号
22が保持されている領域22を有する。
【0018】データ領域3は、ファイルの内容が格納さ
れており、一定のサイズ単位のブロックに分割され、ブ
ロック番号がつけられたブロックを備えている。
【0019】ファイルブロック管理テーブル1の現在使
用されているブロックに対応する使用状況の領域には、
使用中である旨のマークがついている。この使用中のマ
ークは、ファイルが複数のブロックにまたがるような場
合には、次のブロックのブロック番号を入れるなど次の
ブロックへのリンクとすることで、使用中のマークとし
てもよい。またディレクトリエントリには、そのファイ
ルのデータ内容を含むブロックの開始ブロック番号が格
納されている。新規にファイルを作成して書き込みを行
う場合や、既存のファイルを削除するような場合には、
これらの領域の値を書き換える必要がある。その場合
に、図12や図13で示されたように、ディレクトリエ
ントリ2の開始ブロック番号22と、ファイルブロック
管理テーブル1の未使用のマークに矛盾が生じるとファ
イルシステムの破壊が起こる。本発明では、以下に示す
ように、このような状態にならない方法で書き換えるた
め、ファイル書き込みや削除中の任意の時点で異常終了
した場合においても、ファイルシステム自体の破壊が起
こらないようにすることができる。
【0020】図1および図2は、本発明のファイル管理
方法を示すフローチャートである。
【0021】ファイルへの新規書き込み要求が与えられ
た場合、図1において、本発明のファイルシステムは、
ファイルブロック管理テーブル1の使用状況12を順次
調べ、未使用のマークを探す。未使用のマークが見つか
ったならば、そのブロック番号を取得する(ステップA
1)。ここで取得したブロック番号に対応したファイル
ブロック管理テーブル1にこのブロックは使用されてい
るというマークをつける(ステップA2)。このブロッ
クがファイルへ先頭ブロックなら(A3)ディレクトリ
エントリ2に、新規書き込みを行ったファイルのファイ
ル名と、先に取得したブロックのブロック番号をセット
する(ステップA4)。次に、データ領域3のこのブロ
ックに、書き込むべきデータを転送する(ステップA
5)。書き込むデータの量が1ブロックサイズでおさま
らない場合には、同様の処理を必要なサイズ分繰り返す
(ステップA6)。
【0022】上記に述べた処理は、ファイルブロック管
理テーブル1を検索し、ファイルブロック管理テーブル
1に使用のマークをつけた後で、ディレクトリエントリ
2の開始ブロック番号22のセットを行っているため、
図1に示す処理の任意の処理途中で、システムが異常終
了した場合でも、ディレクトリエントリ2の開始ブロッ
ク番号22にセットされて使用中のブロックが、ファイ
ルブロック管理テーブル1では未使用のマークがつくよ
うなことは発生しない。この結果、別の書き込み要求が
起きた場合に、実際に使用されているブロックが、再度
別の書き込み要求で使用されるようなことや、図12に
示したように、ディレクトリエントリ2の開始ブロック
番号はデータを保持しているブロック番号を示している
にもかかわらず、ファイルブロック管理テーブル1では
該当するブロックは未使用のマークがつけられるような
状況や、図13に示したような複数のディレクトリエン
トリA,Bの開始ブロック番号が、同一のブロック(ブ
ロック番号2)を指してしまうようなことが起きること
を回避できる。このため、電源断等の影響によりシステ
ムが異常終了しても、ファイルシステム自体に矛盾が生
じることがなく、信頼性が確保される。
【0023】次に、図6〜図9を使用して、上述の本発
明による処理内容を更に詳細に説明する。
【0024】図6において、本発明のファイルシステム
は、ファイルブロック管理テーブル31と、ファイルを
階層的に管理するためのディレクトリエントリ32と、
ファイルの内容が格納されるデータ領域33とを備えて
おり、それぞれの内容はは図6に示すとおりであるとす
る。この状態において、いま、ファイル(ファイル名D
DD)への新規書き込みがあった場合に、ファイルブロ
ック管理テーブル31を検索し、未使用のブロック番号
領域に対応するブロック番号「5」を取得する(ステッ
プA1)。次に、図7に示すように、取得したブロック
番号管理テーブル「5」に対応した領域に使用のマーク
をつける(ステップA2)。さらに、図8に示すよう
に、ディレクトリエントリ32の空き領域のファイル名
321に、この場合のファイル名[DDD]を書き込
み、あわせて、先に取得したブロック番号「5」をファ
イル名[DDD]に対応した開始ブロック番号の領域3
22に書き込む(ステップA4)。この後に、図9に示
すように取得したブロック331へデータを書き込む
(ステップA5)。そして、必要ならば、次のブロック
に対して同様の操作を繰り返す(ステップA6)。
【0025】次に、本発明のファイル管理方法につい
て、他のモード、即ち既存ファイルへのライトオープン
要求があった場合について、図2,図10および図11
により説明する。この場合には、図10のディレクトリ
エントリ102にファイルサイズの領域108を有する
点で図5と異なる。既にファイルが存在している場合に
はこのファイルサイズの領域にはファイルサイズの値が
書かれていることになる。
【0026】図2を参照すると、既存ファイルへのライ
トオープン要求が与えられた場合、本発明のファイルシ
ステムは、ディレクトリ102の開始ブロック番号10
7をクリアする(ステップB1)。さらに、ディレクト
リエントリ102の対応するファイルサイズ値108の
サイズ値を0にする(ステップB2)。次に、ファイル
ブロック管理テーブル101の対応するブロック番号1
04の領域の使用中のマークをクリアして未使用の状態
とする(ステップB3)。この後の書き込みに対して
は、図1と同様の処理を行うため、説明は省略する。
【0027】この場合の具体的な動作としては、図11
において、たとえば、ファイル「AAA」へライトオー
プンの要求があった場合に、ディレクトリエントリ52
のこのファイルの開始ブロック番号522をクリアする
(ステップB1)。次に、このファイルのファイルサイ
ズ523をクリアする(ステップB2)。さらに、ファ
イルブロック管理テーブル51のファイル「AAA」に
対応していたブロック番号「2」に対応する使用状況領
域を未使用にする(ステップB3)。
【0028】以上は、既存のファイルに対してライトで
オープンし、再度書き込みを行う場合について述べた
が、単純に、ファイルを削除するのみの場合にも、同様
に、ファイル開始番号のクリア(ステップB1)からブ
ロック管理テーブルの使用中のマークをクリアして未使
用にする処理(ステップB3)までの処理を行うことに
より、システムが異常終了しても、ファイルシステム自
体に矛盾が生じることがなく、信頼性が確保される。
【0029】次に、本発明の機能ブロック図を図3と図
4に示す。
【0030】図3は、アプリケーションプログラムC0
からのファイルC3へのアクセス要求に対して、デバイ
スドライバC2を介してファイルC3にデータを書き込
み、またはファイルC3からデータを読み込み、その結
果をアプリケーションプログラムC0に伝えるファイル
システムC1を示す。ファイルシステムC1は、ファイ
ルアプリケーションインタフェース部C11,全体制御
部C12,ブロック管理テーブルアクセス部C13,デ
ィレクトリエントリアクセス部C14,データ領域アク
セス部C15およびデバイスドライバインタフェース部
C16から構成される。
【0031】ブロック管理テーブルアクセス部C13は
図1中のA1,A2および図2中のB3,ディレクトリ
エントリアクセス部C14は図1中のA4および図2中
のB2,B1、データ領域アクセス部C15は図1中の
A5、全体制御部C12は図1中のA4,A6および図
1,図2のフロー全体の制御を行う。
【0032】また、図4は、図3における全体制御部C
12の機能の一部(図1中のA3やA6)をオペレーテ
ィングシステムインタフェース部D17を介してオペレ
ーティングシステムD4に分担させることによって全体
制御部D12の負担を軽減させたファイルシステムD1
の機能ブロック図である。オペレーティングシステムD
4は、また図3におけ2デバイスドライバC2の機能
中、割り込み機能を分担し、デバイスドライバD2の負
担を軽減させている。
【0033】図4における他の構成要求であるアプリケ
ーションプログラムD0,ファイルアプリケーションイ
ンタフェース部D11,ブロック管理テーブルアクセス
部D13,ディレクトリエントリアクセス部D14,デ
ータ領域アクセス部D15,デバイスドライバインタフ
ェース部D16およびファイルD3の機能は、図3にお
ける同名称のものと同様の機能を有する。
【0034】なお、図1および図2に示したフローチャ
ートに沿って本発明の処理手順をプログラミングし、そ
のプログラムをフロッピィディスク等の記録媒体に格納
し、処理装置に読み込んでプログラムを実行するように
してもよい。
【0035】本発明は、特に、近年その需要が激増して
いるカラオケセットやカーナビゲーションシステムに対
する多様なニーズに応えるのに好適なファイルシステム
を提供するものである。即ち、カラオケ業界では、これ
までのように、単にファイルシステムに格納済みの曲を
選出・読み出して歌唱に供するだけではなく、新曲をい
ち早く各種通信手段にて客自身がファイルシステムに書
き込むことによって、客の満足を得ることが事業発展の
一つの条件になりつつある。
【0036】また、カーナビゲーションにおいても、こ
れまでのように、単にファイルシステムに格納している
地図情報等を一方的に読み出すだけでなく、走行近辺の
レストランや娯楽施設の情報を客自身で好みに合わせて
インプットできる機能を備えれば、商品の付加価値を一
段と高めることができる。
【0037】本発明は、このようなファイルシステムへ
の書き込み、あるいは消去の処理時に異常終了した場合
であっても、ファイル自体の破壊を防止することによっ
て、エンドユーザの操作にも耐え得るファイルシステム
を提供するものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ファイルシステムにデ
ータを書き込みときには、先ずファイルブロック管理テ
ーブルに使用中のマークをつけ、その後にディレクトリ
エントリの開始ブロック番号をセットし、またファイル
システムからデータを消去するときには、ディレクトリ
エントリの開始ブロック番号をクリアした後にファイル
ブロック番号テーブルの使用中のマークをクリアするよ
うにしたため、これらの処理の途中、例えば図1におけ
るA2からA4の間、図2におけるB2からB3の間で
処理が異常終了した場合であっても、ファイルシステム
自体に矛盾が生じることがないので、ファイルシステム
の破壊が起こらないという効果が得られる。
【0039】なお、本発明においては、ディレクトリエ
ントリに未使用のマークをつけたにも拘わらず、ファイ
ルブロック管理テーブルには、まだ未使用のマークをつ
けていないブロックが存在するために、異常終了した場
合には、どのディレクトリエントリからも参照されてい
ないブロックが存在することになる可能性がある。この
ようなブロックは、永久にどこからも参照されず、また
空き領域としても使用できなく、見かけ上ディスク容量
が減ることになる。
【0040】しかしながら、エラー発生時または定期的
に修復用のツール等を用いて当該ブロックを解放するこ
とができるので、上述の弊害は大きな問題とはならず、
ファイルシステムに矛盾が生ずると致命的な問題となる
ような組み込み系のシステムにおいては、特に本発明は
その威力を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイルシステムに新規にデータを書
き込む場合のフローチャートである。
【図2】本発明のファイルシステムの既存ファイルへの
ライトオープン要求に対する前半の処理のフローチャー
トである。
【図3】本発明のファイルシステムの機能ブロック図で
ある。
【図4】本発明の他のファイルシステムの機能ブロック
図である。
【図5】本発明が適用されるファイルシステムの概念図
である。
【図6】本発明のファイルシステムに新規にデータを書
き込む場合の第1ステップの説明図である。
【図7】本発明のファイルシステムに新規にデータを書
き込む場合の第2ステップの説明図である。
【図8】本発明のファイルシステムに新規にデータを書
き込む場合の第3ステップの説明図である。
【図9】本発明のファイルシステムに新規にデータを書
き込む場合の第4ステップの説明図である。
【図10】本発明のファイルシステムからデータを削除
する場合の第1ステップの説明図である。
【図11】本発明のファイルシステムからデータを削除
する処理第2のステップおよび本発明のファイルシステ
ムの既存ファイルへのライトオープン要求に対する処理
の説明図である。
【図12】従来例の第1の問題点を説明するための図で
ある。
【図13】従来例の第2の問題点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
C0,D0 アプリケーションプログラム C1,D1 ファイルシステム C11,D11 ファイルシステムアプリケーション
インタフェース部 C12,D12 全体制御部 C13,D13 ブロック管理テーブルアクセス部 C14,D14 ディレクトリエントリアクセス部 C15,D15 データ領域アクセス部 C16,D16 デバイスドライバインタフェース部 D17 オペレーティングシステムインタフェース部 C2,D2 デバイスドライバ C3,D3 ファイル D4 オペレーティングシステム 1,31,101,51 ファイルブロック管理テー
ブル 2,32,52,102 ディレクトリエントリ 3,33,53,103 データ領域 11 ブロック番号 12 使用状況 21,321,106,521 ファイル名 22,107,322,522 開始ブロック番号 523,108 ファイルサイズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルに対する新規書き込み中,既存
    ファイルをライトモードでオープンして書き込み中また
    は既存ファイルを消去中に、各処理が異常終了した場合
    においても、ファイルブロックごとに使用・未使用の別
    を表示するファイルブロック管理テーブルと、ファイル
    名ごとに当該ファイルの開始ブロック番号を表示するデ
    ィレクトリエントリとの矛盾を回避して、ファイルシス
    テムの破壊が起こらないようにしたことを特徴とするフ
    ァイル管理方法。
  2. 【請求項2】 ファイルにデータを新規に書き込むとき
    には、前記ファイルブロック管理テーブルを検索して空
    きブロックを取得し、使用のマークをつけた後に、前記
    ディレクトリエントリに前記取得したブロックの番号を
    セットするようにし、また、既存ファイルをライトモー
    ドでオープンしてデータを書き込むときには、先ず、デ
    ィレクトリエントリのファイルの開始ブロック番号をク
    リアし、前記ディレクトリエントリのファイルサイズ値
    を0にセットした後に、前記ファイルブロック管理テー
    ブルの当該ブロックについて使用のマークを未使用にす
    ることを特徴とする請求項1記載のファイル管理方法。
  3. 【請求項3】 ファイルにデータを新規に書き込むとき
    には、ファイルブロックごとに使用・未使用の別を表示
    するファイルブロック管理テーブルを検索して空きブロ
    ックを取得し、使用のマークをつけた後に、ファイル名
    ごとに当該ファイルの開始ブロック番号を表示するディ
    レクトリエントリに前記取得したブロックの番号をセッ
    トするようにし、また、既存ファイルをライトモードで
    オープンしてデータを書き込むときには、先ず、ディレ
    クトリエントリのファイルの開始ブロック番号をクリア
    し、前記ディレクトリエントリのファイルサイズ値を0
    にセットした後に、前記ファイルブロック管理テーブル
    の当該ブロックについて使用のマークを未使用にするよ
    うにしたプログラムを記録したコンピュータ読み込み可
    能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 ファイルへの新規書き込みの場合には、
    ファイルブロックごとに使用・未使用の別を表示するフ
    ァイルブロック管理テーブルを検索して空きブロックを
    取得し、使用のマークをつけ、また既存ファイルへのラ
    イトオープンの場合には前記ファイルブロック管理テー
    ブルの使用のマークを未使用にするブロック管理テーブ
    ルアクセス部と、 前記ファイルへの新規書き込みの場合には、ファイル名
    ごとに当該ファイルの開始ブロック番号を表示するディ
    レクトリエントリの該当する開始ブロック番号をセット
    し、また前記既存ファイルへのライトオープンの場合に
    は、前記ディレクトリエントリの該当する開始ブロック
    番号をクリアするとともにファイルサイズ値を0にする
    ディレクトリエントリアクセス部とを有し、 前記ファイルへの新規書き込みの場合には前記ブロック
    管理テーブルアクセス部、また前記既存ファイルへのラ
    イトオープンの場合には前記ディレクトリエントリアク
    セス部をそれぞれ先に作動させるようにしたことを特徴
    とするファイルシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のファイルシステムを組み
    込んだことを特徴とするカラオケセット。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のファイルシステムを組み
    込んだことを特徴とするカーナビゲーションシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210224225A1 (en) * 2018-02-05 2021-07-22 Huawei Technologies Co., Ltd. Data query method and apparatus

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