JPH11161404A - 文書表示方法および装置と文書表示プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

文書表示方法および装置と文書表示プログラムを記録した記録媒体

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JPH11161404A
JPH11161404A JP32642097A JP32642097A JPH11161404A JP H11161404 A JPH11161404 A JP H11161404A JP 32642097 A JP32642097 A JP 32642097A JP 32642097 A JP32642097 A JP 32642097A JP H11161404 A JPH11161404 A JP H11161404A
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JP
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operation button
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Application number
JP32642097A
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English (en)
Inventor
Takehiko Ono
健彦 大野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ボタン選択の応答時間を動的に決定して
誤選択および利便性の低下を防止するとともに、文章の
表示を低減することなく多くの操作ボタンを表示し得る
文書表示方法および装置と文書表示プログラムを記録し
た記録媒体を提供する。 【解決手段】 文章および該文章上に半透過状態で操作
ボタンが表示されるモニタを見る作業者の視線を視線記
録装置1で検出して記録し、この検出した視線情報から
作業者が行っている作業を作業判別部2で判別し、この
判別した作業に基づいて操作ボタンの反応時間を反応時
間決定部3で動的に決定し、また視線情報に基づいて操
作ボタンを選択中であることを選択検出部4で検出し、
この検出した操作ボタンが選択中である状態が反応時間
以上継続した場合、該操作ボタンが選択されたと操作実
行部5で判別し、この操作ボタンに割り当てられた処理
を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モニタに文章と操
作ボタンを表示し、この表示を見る作業者の視線に基づ
いて操作ボタンを判別し、この操作ボタンに対応する処
理を行う文書表示方法および装置と文書表示プログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文書表示装置では、コンピュータ
のディスプレイ上に文章が表示され、作業者はこの表示
された文章に対してキーボード、マウス、タッチパネル
等の入力装置を利用して操作を行っている。従って、作
業者は常に入力装置の付近に居る必要があるとともに、
また手を用いて入力装置を操作するために、手の不自由
な人にとっては操作が困難である。
【0003】このような問題を解決するために、コンピ
ュータと視線記録装置を併用した文書表示装置が考案さ
れている。このような文書表示装置では、作業者は表示
画面上に表示された操作ボタンを注視することにより操
作を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、視線
記録装置を利用した従来の文書表示装置では、作業者が
操作ボタンを注視してから該操作ボタンが選択されるま
での応答時間が一定に定められているため、応答時間が
短い場合には、作業者が意図しない時に誤選択が発生
し、また応答時間が長い場合には、操作時間が長くなっ
て利便性が低下するという問題がある。
【0005】更に、従来の文書表示装置では、表示画面
上に常に操作ボタンを表示すべく配置する必要があるた
め、操作ボタンの個数が多い場合には、表示画面上の文
章表示領域が制約され、多くの文章を同時に表示するこ
とができなくなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、操作ボタン選択の応答時間を
動的に決定して誤選択および利便性の低下を防止すると
ともに、文章の表示を低減することなく多くの操作ボタ
ンを表示し得る文書表示方法および装置と文書表示プロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、文章および操作ボタンを
モニタに表示するように制御し、文章および操作ボタン
が表示されるモニタを見る作業者の視線を検出し、この
検出した視線情報から作業者が行っている作業を判別
し、この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応時間
を動的に決定し、前記検出した視線情報に基づいて操作
ボタンを選択中であることを検出し、この検出した操作
ボタンが選択中である状態が前記反応時間以上継続した
場合、該操作ボタンが選択されたと判別することを要旨
とする。
【0008】請求項1記載の本発明にあっては、文章お
よび操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者の視線
を検出し、この視線情報から作業者が行っている作業を
判別し、この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応
時間を動的に決定し、前記視線情報に基づいて操作ボタ
ンを選択中であることを検出し、この検出した操作ボタ
ンが選択中である状態が前記反応時間以上継続した場
合、該操作ボタンが選択されたと判別するため、操作ボ
タンの反応時間を作業に応じて動的に決定することがで
き、誤選択および利便性の低下を防止することができ
る。
【0009】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記モニタに表示するように制御
する処理が、モニタに文章を表示するように制御し、こ
の表示される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表
示するように制御し、この半透過状に重ねて表示される
操作ボタンの透過度を前記作業判別結果に基づいて動的
に変化させることを要旨とする。
【0010】請求項2記載の本発明にあっては、モニタ
に表示される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表
示し、この半透過状に重ねて表示される操作ボタンの透
過度を作業判別結果に基づいて動的に変化させるため、
操作ボタンが多くても文章を表示する領域が制約される
ことがなく、多くの文章を表示することができる。
【0011】更に、請求項3記載の本発明は、文章およ
び操作ボタンをモニタに表示するように制御する表示制
御手段と、文章および操作ボタンが表示されるモニタを
見る作業者の視線を検出する視線検出手段と、該視線検
出手段で検出した視線情報から作業者が行っている作業
を判別する作業判別手段と、該作業判別手段で判別した
作業に基づいて操作ボタンの反応時間を動的に決定する
反応時間決定手段と、前記視線検出手段で検出した視線
情報に基づいて操作ボタンを選択中であることを検出す
る選択検出手段と、該選択検出手段で検出した操作ボタ
ンが選択中である状態が前記反応時間以上継続した場
合、該操作ボタンが選択されたと判別する操作ボタン判
別手段とを有することを要旨とする。
【0012】請求項3記載の本発明にあっては、文章お
よび操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者の視線
を検出し、この視線情報から作業者が行っている作業を
判別し、この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応
時間を動的に決定し、前記視線情報に基づいて操作ボタ
ンを選択中であることを検出し、この検出した操作ボタ
ンが選択中である状態が前記反応時間以上継続した場
合、該操作ボタンが選択されたと判別するため、操作ボ
タンの反応時間を作業に応じて動的に決定することがで
き、誤選択および利便性の低下を防止することができ
る。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、前記表示制御手段が、モニタに文章を表
示するように制御する文章表示制御手段と、この表示さ
れる文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表示するよ
うに制御する半透過ボタン表示制御手段と、この半透過
状に重ねて表示される操作ボタンの透過度を前記作業判
別手段での判別結果に基づいて動的に変化させる透過度
変化手段とを有することを要旨とする。
【0014】請求項4記載の本発明にあっては、モニタ
に表示される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表
示し、この半透過状に重ねて表示される操作ボタンの透
過度を作業判別手段での判別結果に基づいて動的に変化
させるため、操作ボタンが多くても文章を表示する領域
が制約されることがなく、多くの文章を表示することが
できる。
【0015】また、請求項5記載の本発明は、文章およ
び操作ボタンをモニタに表示するように制御し、文章お
よび操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者の視線
を検出し、この検出した視線情報から作業者が行ってい
る作業を判別し、この判別した作業に基づいて操作ボタ
ンの反応時間を動的に決定し、前記検出した視線情報に
基づいて操作ボタンを選択中であることを検出し、この
検出した操作ボタンが選択中である状態が前記反応時間
以上継続した場合、該操作ボタンが選択されたと判別す
ることを要旨とする。
【0016】請求項5記載の本発明にあっては、文章お
よび操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者の視線
を検出し、この視線情報から作業者が行っている作業を
判別し、この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応
時間を動的に決定し、前記視線情報に基づいて操作ボタ
ンを選択中であることを検出し、この検出した操作ボタ
ンが選択中である状態が前記反応時間以上継続した場
合、該操作ボタンが選択されたと判別する文書表示プロ
グラムを記録媒体として記録しているため、該記録媒体
を利用して、その流通性を高めることができる。
【0017】更に、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記モニタに表示するように制御
する処理が、モニタに文章を表示するように制御し、こ
の表示される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表
示するように制御し、この半透過状に重ねて表示される
操作ボタンの透過度を前記作業判別結果に基づいて動的
に変化させることを要旨とする。
【0018】請求項6記載の本発明にあっては、モニタ
に表示される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表
示し、この半透過状に重ねて表示される操作ボタンの透
過度を作業判別結果に基づいて動的に変化させるため、
操作ボタンが多くても文章を表示する領域が制約される
ことがなく、多くの文章を表示することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る文書表
示装置の構成を示すブロック図である。同図に示す文書
表示装置は、モニタ10に表示される文章および操作ボ
タンを注視する作業者の視線を検出して、この検出した
視線データをリアルタイムで記録する視線記録装置1を
有する。この視線記録装置1において、作業者の視線を
検出する周期が長いと、作業者の視線を十分に捉えられ
ない場合があるので、本実施形態では、例えば1秒間に
30回程度のリアルタイムで検出するようにしている。
【0021】視線記録装置1で記録された視線データ
は、作業判別部2および選択検出部4に供給される。作
業判別部2は、視線記録装置1で記録された視線データ
から作業者が行っている作業を判別する。作業判別部2
が判別する作業の種類は、表示する文章の種類および本
文書表示装置を利用する局面から予め定められている。
すなわち、作業判別部2が判別する作業の種類Sは、S
1 ,S2 ,・・・,Snと定められ、例えば作業の種類
Sは文章読解作業S1 および操作ボタン選択作業S2 等
である。
【0022】作業判別部2で判別された作業情報は、反
応時間決定部3に供給される。反応時間決定部3は、作
業判別部2が判別した作業Sn に対して反応時間Tn を
動的に決定する。この作業Sn と反応時間Tn は例えば
一対一に対応していてもよい。また、作業判別部2が複
数の作業Sn1,Sn2,・・・,Snmを同時に選択する場
合もあるが、この場合には関数fを導入して、作業Sn
1,Sn2,・・・,Snmに対する反応時間Tn1,Tn2,
・・・,Tnmを次式のように定めてもよい。
【0023】
【数1】Tn1,Tn2,・・・,Tnm=f(Sn1,Sn2,
・・・,Snm) 選択検出部4は、モニタ10上に表示された操作ボタン
が視線によって選択中であるかどうかを判別する。この
判別方法は、例えば操作ボタンをB1 ,B2 ,・・・,
Bn とした時、個々の操作ボタンに対応する領域A1 ,
A2 ,・・・,An を表示画面上に割り当てておき、視
線がモニタ10の所定領域Ai に位置した時、領域Ai
に対応する操作ボタンBi が選択中であると判別する。
すなわち、領域Ai を操作ボタンBi のモニタ10上の
形状と同一にしておき、モニタ10上に表示された操作
ボタンの内部に視線が位置した場合に該操作ボタンが選
択中であると判別し、操作ボタンの内部に視線が位置し
ない場合には該操作ボタンは選択中でないと判別する。
【0024】操作実行部5は、選択検出部4によって操
作ボタンBn が選択中であると判別された状態が時間T
n 以上継続した時、該操作ボタンBn が選択されたと判
別する。その結果、該操作ボタンBn に割り当てられた
処理が実行される。操作ボタンに割り当てられる処理
は、例えば文章の表示位置の変更、大きさの変更、目次
の表示、表示方法の切り替えなどである。
【0025】画面表示部6は、文書表示部7と半透過ボ
タン表示部8から構成される。文書表示部7は、モニタ
10上に文章を表示するように画面表示装置9を介して
制御し、半透過ボタン表示部8は、このモニタ10上に
表示された文章上に操作ボタンを半透過状態で表示する
ように画面表示装置9を介して制御する。
【0026】図2は、画面表示部6によって表示される
モニタ10上の画面の一例を示している。図2では、モ
ニタ10に表示された文章13上に複数(この例では、
3個)の操作ボタン11が重ねて表示されている。各操
作ボタン11には領域12が設定されており、視線が該
領域12上に位置した時、選択検出部4はこの領域12
に対応する操作ボタン11が選択中であると判別する。
【0027】半透過ボタン表示部8は、操作ボタンBn
を対応する透過度Rn で画面表示装置9を介してモニタ
10に表示する。操作ボタンBn の透過度をRn とする
と、この透過度Rn が100%の時、操作ボタンは完全
に透明になり、透過度Rn が0%の時、操作ボタンの下
にある文章は見えなくなる。初期状態においては、操作
ボタンの透過度をRn0と定めている。
【0028】操作ボタンBn の無反応時間Cn は、作業
判別部2が判別した作業Sn に対応する操作ボタンの反
応時間Tn および予め決定しておいた透過度変動時間S
n から次式のように算出される。
【0029】Cn =Tn −Sn 操作ボタンBn の透過度は、選択検出部4が操作ボタン
Bn の選択を検出した状態が継続した時には、無反応時
間Cn の間、初期状態の透過と同じ透過度Rn0とし、更
に選択検出部4での検出状態が継続した時には、透過度
変動時間Sn の間、徐々に増大する。
【0030】次に、図3に示すフローチャートを参照し
て、作業判別部2による作業の判別方法について説明す
る。作業の判別方法は、作業の種類、モニタ10の大き
さ、画面表示部6によって表示される操作ボタンおよび
文章の大きさを元に定められる。作業の種類Sは、例え
ば文章読解作業S1 および操作ボタン選択作業S2 から
構成される。
【0031】図3に示す作業判別処理では、まず視線記
録装置1で検出して記録した視線データを取得し(ステ
ップS11)、この取得した視線データから視線の移動
方向ベクトルVn を算出する(ステップS13)。この
視線の移動方向ベクトルVnは、視線記録装置1によっ
て検出された連続した2回の作業者から画面までの視線
ベクトルEn およびEn-1 から算出される。図4は、視
線ベクトルE1 およびE2 から視線の移動方向ベクトル
V1 を算出する方法を示している。すなわち、視線の移
動方向ベクトルVn は、 Vn =En+1 −En として求めることができる。
【0032】次に、以上のようにして求めた移動方向ベ
クトルVn の大きさである移動距離が所定の基準値F以
上であるか否かがチェックされる(ステップS15)。
移動方向ベクトルVn が基準値F以内である場合には、
作業者の眼球運動において常に発生する固視微動および
ノイズの可能性が高く、誤判別の可能性が高くなるの
で、データを除去して作業判別には利用しない。従っ
て、この場合には、処理は最初のステップS11に戻
る。移動距離が基準値F以上である場合には、視線ベク
トルが作業Sの所定の条件を満たすか否かをチェックす
る(ステップS17)。作業Sn には視線ベクトル集合
Ln および所定の判別時間Dn が対応している。すなわ
ち、作業判別部2は視線ベクトルVn が視線ベクトル集
合Ln に含まれている状態が所定の判別時間Dn 以上継
続しているという条件を満たしているか否かを判定し、
満たしている時、現在の作業はSn であると判別する
(ステップS19)。なお、各視線ベクトル集合Ln
は、領域が重複している場合も考えられるので、その時
は同時に複数の作業Sが選択されることもあり得る。こ
の場合には、予め作業に優先順位をつけておくか、また
は複数の作業が同時に行われたと判別してもよい。
【0033】以上のように構成される文書表示装置で
は、モニタ10には文書表示部7によって画面表示装置
9を介して文章が表示されるとともに、この文章上に半
透過ボタン表示部8により画面表示装置9を介して半透
過状態で操作ボタンが表示されている状態において、作
業者はモニタ10上の文章および文章上に半透過状態で
表示された操作ボタンを見ると、この作業者の視線は視
線記録装置1によって検出されて視線データとして記録
されるとともに、作業判別部2および反応時間決定部3
に供給される。作業判別部2は、この視線データに基づ
き図3で説明した処理により作業者が行っている作業を
判別し、この判別した作業情報を反応時間決定部3に供
給する。反応時間決定部3は、この作業情報に対応する
反応時間を動的に決定する。
【0034】一方、選択検出部4は、視線記録装置1か
らの視線データに基づいて作業者が操作ボタンを選択中
であることを検出する。操作実行部5は、選択検出部4
によって操作ボタンが選択中であると判別された状態が
反応時間決定部3で決定された前記反応時間以上に継続
した場合、該操作ボタンが選択されたと判別し、この操
作ボタンに割り当てられた処理を実行する。
【0035】本実施形態においては、例えば作業者が行
っている作業Sが文書を読んでいる文章読解作業S1 お
よび操作ボタンを選択する操作ボタン選択作業S2 の2
種類から構成されるとき、作業者の視線から作業者がい
ずれの作業を行っているのかを判別することができる。
なお、文書読解作業S1 で、文書を読んでいる間に操作
ボタンを選択したくはなく、また、操作ボタン選択作業
S2 での、操作ボタンの選択は高速になされる方が良い
ものとする。それぞれの作業に対応する視線ベクトル集
合Lは、例えば文章読解作業および操作ボタン選択作業
を別個に行い、それぞれの作業における視線記録から求
めることができる。
【0036】例えば、縦900ドット、横1152ドッ
トの20インチカラーモニタ上に縦14ドット、横7ド
ットのフォントを用いて英文を表示し、また縦60ドッ
ト、横100ドットの操作ボタンを縦方向1列に30ド
ット間隔で配置した場合、別個に行った作業における視
線記録から視線ベクトル集合Lをベクトルの大きさd
[ドット]およびベクトルの角度θ[rad]で表す
と、例えば作業S1 に対応する視線ベクトル集合L1 お
よび作業S2 に対応する視線ベクトル集合L2 は、それ
ぞれ次式のように定めればよい。
【0037】
【数2】 L1 ={(d,θ)|0≦50,−5≦θ≦5} L2 =otherwise (その他) また、作業判別部2における前記基準値Fは、上述した
モニタでは例えば画面上の距離で15ドットとすること
で、ノイズおよび固視微動の影響を軽減することができ
る。
【0038】図5は、各作業における透過度の変化の一
例を示すグラフであり、横軸に時間を取り、縦軸に透過
度を示している。図5において、操作ボタン選択作業S
2 における操作ボタンの反応時間T2 が文書読解作業S
1 における操作ボタンの反応時間T1 よりも短い。その
ため作業判別部によって判別された作業者の作業がS2
である場合には、短時間の選択が可能となる。また、判
別された作業がS1 である場合には、T1 が長いために
短時間での選択はおこなわれず、その結果、作業者が文
書を読んでいる際に発生する操作ボタンの誤選択を軽減
することが可能となる。
【0039】例えば、以下の様に定めればよい。
【0040】T1 =1[秒] T2 =0.27[秒] 被験者8名による実験を行った結果、本文書表示装置で
英文を表示して、被験者が表示された文章を読んだ場
合、視線が操作ボタン上に位置した時に誤選択される割
合は平均9.4%であった。そのうち、操作ボタン選択
作業であると判別された割合は75.4%であった。作
業判別を行わない場合、視線が操作ボタン上に位置する
度に操作ボタンが選択されることが予想されるので、誤
選択される割合が平均9.4%にとどまったのは、本発
明が有効に機能していることを意味している。
【0041】また、同じ被験者8名による実験におい
て、本文書表示装置で英文を表示し、被験者は表示され
た文章を読んだ後に操作ボタンを注視することで文章の
表示位置を変更した結果、操作ボタンを視線で選択した
場合の72.0%が操作ボタン選択作業であると判別さ
れた。その結果、被験者は高速に文章の表示位置を制御
することに成功した。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文章および操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者
の視線を検出し、この視線情報から作業者が行っている
作業を判別し、この判別した作業に基づいて操作ボタン
の反応時間を動的に決定し、前記視線情報に基づいて操
作ボタンを選択中であることを検出し、この検出した操
作ボタンが選択中である状態が前記反応時間以上継続し
た場合、該操作ボタンが選択されたと判別するので、操
作ボタンの反応時間を作業に応じて動的に決定すること
ができ、誤選択および利便性の低下を防止することがで
きる。
【0043】また、本発明によれば、モニタに表示され
る文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表示し、この
半透過状に重ねて表示される操作ボタンの透過度を作業
判別結果に基づいて動的に変化させるので、操作ボタン
が多くても文章を表示する領域が制約されることがな
く、多くの文章を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文書表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す文書表示装置に使用されている画面
表示部によって表示されるモニタ上の画面の一例を示し
ている。
【図3】図1に示す文書表示装置に使用されている作業
判別部による作業の判別方法を示すフローチャートであ
る。
【図4】図3に示すフローチャートにおいて視線ベクト
ルから視線の移動方向ベクトルを算出する方法を示す説
明図である。
【図5】各作業における透過度の時間経過による変化の
一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 視線記録装置 2 作業判別部 3 反応時間決定部 4 選択検出部 5 操作実行部 6 画面表示部 7 文書表示部 8 半透過ボタン表示部 9 画面表示装置 10 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/36 530 G06F 15/20 502Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文章および操作ボタンをモニタに表示す
    るように制御し、 文章および操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者
    の視線を検出し、 この検出した視線情報から作業者が行っている作業を判
    別し、 この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応時間を動
    的に決定し、 前記検出した視線情報に基づいて操作ボタンを選択中で
    あることを検出し、 この検出した操作ボタンが選択中である状態が前記反応
    時間以上継続した場合、該操作ボタンが選択されたと判
    別することを特徴とする文書表示方法。
  2. 【請求項2】 前記モニタに表示するように制御する処
    理は、モニタに文章を表示するように制御し、この表示
    される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表示する
    ように制御し、この半透過状に重ねて表示される操作ボ
    タンの透過度を前記作業判別結果に基づいて動的に変化
    させることを特徴とする請求項1記載の文書表示方法。
  3. 【請求項3】 文章および操作ボタンをモニタに表示す
    るように制御する表示制御手段と、 文章および操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者
    の視線を検出する視線検出手段と、 該視線検出手段で検出した視線情報から作業者が行って
    いる作業を判別する作業判別手段と、 該作業判別手段で判別した作業に基づいて操作ボタンの
    反応時間を動的に決定する反応時間決定手段と、 前記視線検出手段で検出した視線情報に基づいて操作ボ
    タンを選択中であることを検出する選択検出手段と、 該選択検出手段で検出した操作ボタンが選択中である状
    態が前記反応時間以上継続した場合、該操作ボタンが選
    択されたと判別する操作ボタン判別手段とを有すること
    を特徴とする文書表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段は、モニタに文章を表
    示するように制御する文章表示制御手段と、この表示さ
    れる文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表示するよ
    うに制御する半透過ボタン表示制御手段と、この半透過
    状に重ねて表示される操作ボタンの透過度を前記作業判
    別手段での判別結果に基づいて動的に変化させる透過度
    変化手段とを有することを特徴とする請求項3記載の文
    書表示装置。
  5. 【請求項5】 文章および操作ボタンをモニタに表示す
    るように制御し、 文章および操作ボタンが表示されるモニタを見る作業者
    の視線を検出し、 この検出した視線情報から作業者が行っている作業を判
    別し、 この判別した作業に基づいて操作ボタンの反応時間を動
    的に決定し、 前記検出した視線情報に基づいて操作ボタンを選択中で
    あることを検出し、 この検出した操作ボタンが選択中である状態が前記反応
    時間以上継続した場合、該操作ボタンが選択されたと判
    別することを特徴とする文書表示プログラムを記録した
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記モニタに表示するように制御する処
    理は、モニタに文章を表示するように制御し、この表示
    される文章上に操作ボタンを半透過状に重ねて表示する
    ように制御し、この半透過状に重ねて表示される操作ボ
    タンの透過度を前記作業判別結果に基づいて動的に変化
    させることを特徴とする請求項5記載の文書表示プログ
    ラムを記録した記録媒体。
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