JPH11160371A - 組み電池の電圧検出装置 - Google Patents
組み電池の電圧検出装置Info
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- JPH11160371A JPH11160371A JP9327399A JP32739997A JPH11160371A JP H11160371 A JPH11160371 A JP H11160371A JP 9327399 A JP9327399 A JP 9327399A JP 32739997 A JP32739997 A JP 32739997A JP H11160371 A JPH11160371 A JP H11160371A
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Abstract
路によるモジュ−ル電圧検出のための入力信号電流の低
減と、差動型電圧検出回路内の各素子の低耐圧化を図り
つつ高精度の電池電圧の検出を実現した組み電池の電圧
検出装置を提供すること。 【解決手段】組み電池19は互いに縦続接続される多数
の電池モジュ−ル101〜120に区分され、各モジュ
−ル電圧V1〜V21はそれぞれ差動型電圧検出回路で
検出された後、A/D変換回路に送られる。互いに隣接
する複数の電池モジュ−ルのモジュ−ル電圧を検出する
複数の差動型電圧検出回路により電圧検出ブロックが構
成される。同一の電圧検出ブロック内の各差動型電圧検
出回路201〜205の入力側抵抗回路網の一端には、
共通の基準電位V4が印加され、基準電位は各電圧検出
ブロックごとに異なる値とされる。
Description
出装置に関する。
続形式の多数の単電池からなる組み電池を構成する複数
のモジュ−ルのモジュ−ル電圧を個別に検出し、また、
組み電池の電流を検出し、組み電池の充電制御を各モジ
ュ−ル(連続して縦続接続された複数の単電池で構成さ
れる)ごとに行うことを提案している。
存容量検出では、その総電圧と電流とから推定した開放
端子電圧に基づいて行うことが一般的であるが、電気自
動車の組み電池では数百の単電池を縦続接続して組み電
池して高圧化することにより配線抵抗損失の低減を図る
のが通常である。上述したように多数の単電池を縦続接
続した電気自動車の走行電力発生用の組み電池では、電
力消費の低減及び回路構成の簡素化を図りつつ総電圧を
高精度に検出することが要求されているが、それは容易
ではなかった。更に説明すると、たとえば電圧検出回路
の電圧検出精度が0.1%とし、総電圧が300Vであ
れば0.3Vの誤差が生じることになるが、単電池の端
子電圧が1.2V程度であるので、総電圧により単電池
の不良などをチェックしたり、充電状況をチェックする
ことは困難であった。更に、検出された総電圧は、マイ
コン信号処理のためにA/D変換されることが通常であ
るが、A/D変換回路の分解能が11ビットとすれば上
記と同様に0.15V程度の分解誤差が生じてしまうの
で、高価な高精度A/D変換回路を採用しなければなら
ず、安価な低分解能のA/D変換回路では必要な検出精
度が得られなかった。また、一挙に高電圧である総電圧
を検出するには高電圧半導体素子を必要とするので、そ
の特製のための費用を支出せねばならない。
複数の電池モジュ−ル101〜120に分割し、各モジ
ュ−ル電圧を差動型電圧検出回路201〜220により
個別に検出し、それらを合計して組み電池の総電圧を算
出したり、各電池モジュ−ルの充電状態を把握すること
が従来より提案されている。
たように各モジュ−ル電圧を多数の差動型電圧検出回路
で個別に検出する場合、以下に説明する問題が発生する
ことがわかった。各差動型電圧検出回路201〜220
はそれぞれ、オペアンプと、その両入力端電位(仮想接
地電位)を設定するための入力側抵抗回路網と、帰還抵
抗とを少なくとも有するが、この入力側抵抗回路網の低
位端は低位側電源端に接続され、仮想接地電位が所定の
基準電位に設定されている。これにより、各差動型電圧
検出回路201〜220の信号入力端に流れ込むあるい
は流れ出る電流(以下、入力信号電流という)はこの入
力側抵抗回路網を通じて上記低位側電源端に流れこむあ
るいは流れ出ると考えることができる。
0は、それぞれのモジュ−ル電圧を検出するための各差
動型電圧検出回路201〜220に消費電流を供給する
ことになる。従来は、この低位側電源端すなわちオペア
ンプの入力端仮想接地電位を組み電池100の低位側電
源端に単一設定しているために、各電池モジュ−ル10
1〜120のうち、各電池モジュ−ルが負担する各入力
信号電流の大きさが大きく異なり、それにより計測誤差
や電池消耗のばらつきが生じる不具合が存在することが
わかった。
る。最高位の差動型電圧検出回路201の負入力端には
電池モジュ−ル101の高位端から入力信号電流を給電
され、この電流は差動型電圧検出回路201に入力側抵
抗回路網を通じて組み電池100の低位側電源端まで流
れる。結局、差動型電圧検出回路201の負入力端は、
各電池モジュ−ル101〜120の全てから給電される
ことになる。なお、差動型電圧検出回路201の正入力
端に接続される入力側抵抗回路網についても同じことが
言える。
には電池モジュ−ル102の高位端から入力信号電流を
給電され、この電流は差動型電圧検出回路202に入力
側抵抗回路網を通じて組み電池100の低位側電源端ま
で流れる。結局、差動型電圧検出回路202の負入力端
は、各電池モジュ−ル101〜120のうち電池モジュ
−ル101を除く残りの電池モジュ−ルから給電される
ことになる。
検出回路220の負入力端には電池モジュ−ル120の
高位端から入力信号電流を給電され、この電流は差動型
電圧検出回路220に入力側抵抗回路網を通じて組み電
池100の低位側電源端まで流れる。結局、差動型電圧
検出回路220の負入力端は、電池モジュ−ル120の
みから給電されることになる。
1は差動型電圧検出回路201だけの入力信号電流を給
電し、最低位の電池モジュ−ル120は各差動型電圧検
出回路201〜220すべての入力信号電流を負担する
ことがわかる。これら入力信号電流と各電池モジュ−ル
の内部抵抗との積は、その電池モジュ−ルの内部電圧効
果となって電池モジュ−ル101〜120のモジュ−ル
電圧を低下させる。この時、上述した作用により一部の
電池モジュ−ル(たとえば電池モジュ−ル120やその
近傍の電池モジュ−ル)は多くの差動型電圧検出回路の
入力信号電流を負担するために、そのモジュ−ル電圧の
低下が顕著となり、電力消費も大きくなる。
側抵抗回路網には高電圧が印加されるのでその電力消費
が増大する。それを抑止するために入力側抵抗回路網の
抵抗値を高く設定すると熱抵抗雑音の増大や周波数特性
の低下などの問題が生じる。更に、従来では差動型電圧
検出回路の入力側抵抗回路網の抵抗の高耐圧化を行う必
要もあった。
あり、各電池モジュ−ルが負担する差動型電圧検出回路
によるモジュ−ル電圧検出のための入力信号電流の低減
と、差動型電圧検出回路内の各素子の低耐圧化を図りつ
つ高精度の電池電圧の検出を実現した組み電池の電圧検
出装置を提供することをその解決すべき課題としてい
る。
明の組み電池の電圧検出装置によれば、高圧の組み電池
は、互いに縦続接続される多数の電池モジュ−ルに区分
され、各モジュ−ル電圧はそれぞれ差動型電圧検出回路
で検出された後、A/D変換回路に送られる。本構成で
は特に、互いに隣接する複数の電池モジュ−ルのモジュ
−ル電圧を検出する複数の差動型電圧検出回路により電
圧検出ブロックが構成される。
型電圧検出回路の入力側抵抗回路網の一端には、共通の
基準電位が印加され、基準電位は各電圧検出ブロックご
とに異なる値とされる。このようにすれば、各電池モジ
ュ−ルが負担する差動型電圧検出回路によるモジュ−ル
電圧検出のための入力信号電流の低減、それによる電池
モジュ−ルの電力消費の低減及び電池モジュ−ル間の電
力消費のばらつきの低減、差動型電圧検出回路内の各素
子の低耐圧化、電池電圧の高精度の検出を実現すること
ができる。また、従来の電池モジュ−ル分散検出方式と
同じく、差動型電圧検出回路及びA/D変換回路に高精
度を必要としない安価な量産品を用いることができると
いう利点もある。
載の組み電池の電圧検出装置において更に、電圧検出ブ
ロック内の共通の基準電位をもつ全ての差動型電圧検出
回路の出力電圧を、同一のA/D変換回路に順次入力を
切り替えて共用する。すなわち、各差動型電圧検出回路
の基準電位が等しいので、単一のA/D変換回路を共用
使用するのが容易となる。
電圧検出装置において更に、各A/D変換回路の出力信
号は、所定の低電源電圧で駆動されるデジタル信号処理
回路へフォトカプラ素子を通じて出力される。多数の各
A/D変換回路は高圧であり、しかも互いに異なるDC
電位レベルをもつが、本構成のフォトカプラ素子の採用
により、後段のデジタル信号処理回路(通常はCPU)
の入力DCレベルの共通化と、低圧化とを実現すること
がができる。
の組み電池の電圧検出装置において更に、電圧検出ブロ
ックは互いに隣接する3個以上の電池モジュ−ルのモジ
ュ−ル電圧をそれぞれ検出する3個以上の前記差動型電
圧検出回路からなり、基準電位は、互いに隣接する3個
以上の電池モジュ−ルの最高電位より低く、その最低電
位より高い中間電位に設定される。
上記入力消費電流の大きさ及びそのアンバランスの一層
の低減を実現することができるので、請求項1記載の作
用効果の一層の向上を図ることができる。請求項5記載
の構成によれば請求項4記載の組み電池の電圧検出装置
において更に、基準電位は、同一の前記電圧検出ブロッ
ク内の各電池モジュ−ルの各端子電圧のうち、最も中間
電位に近い電位に設定される。
略することができ、回路構成を簡素化することができ
る。
の実施例により詳細に説明する。ただし、本発明は下記
の実施例の構成に限定されるものではなく、置換可能な
公知回路を用いて構成できることは当然である。
を図1、図2を参照して説明する。図1は、組み電池1
9の各モジュ−ル電圧をデジタル信号に変換する組み電
池の電圧検出装置を示すブロック図であり、組み電池1
9、差動型電圧検出回路201〜220、A/D変換回
路5〜8、フォトカプラ素子20aが図示されている。
図2は図1のこの電圧検出装置を用いた電池モニタ装置
の一実施例を示すブロック図である。
デマルチプレクサからなるクロック信号分配用のセレク
タ回路(以下、クロック信号セレクタ回路ともいう)、
3はデマルチプレクサからなる制御信号分配用のセレク
タ回路(以下、制御信号セレクタ回路ともいう)、4は
マルチプレクサからなるデジタル信号選択用のセレクタ
回路(以下、デ−タセレクタ回路ともいう)、5〜10
はA/D変換回路、201〜220及び13は差動型電
圧検出回路、14はアナログ増幅回路、15は電流セン
サ、101〜120は組み電池19の各電池モジュ−ル
(単にモジュ−ルともいう)である。ただし、図2にお
いて、電池モジュ−ル106〜120、差動型電圧検出
回路206〜220、A/D変換回路6〜8は図示省略
されている。
12個の単電池を縦続接続してなる。電池モジュ−ル1
01は最高位のモジュ−ル電圧をもち、電池モジュ−ル
120は最低位のモジュ−ル電圧をもつ。20は各セレ
クタ回路2〜4と各A/D変換回路5〜10を接続する
シリアル信号線群であり、この実施例では、各信号線は
CPU1の保護のためにそれぞれフォトカプラ(たとえ
ば20a)を有している。A/D変換回路5〜10はそ
れぞれ5チャンネル入力の切り替え入力型のA/D変換
回路であり、入力される切り替え信号により、各A/D
変換回路5〜10は同期してチャンネル切り替えされ
る。
のモジュ−ル電圧は差動型電圧検出回路201で所定の
基準電位1に対する信号電圧に変換されてからA/D変
換回路5でA/D変換される。同様に、モジュ−ル10
2のモジュ−ル電圧は差動型電圧検出回路202で所定
の基準電位1に対する信号電圧に変換されてからA/D
変換回路5でA/D変換され、モジュ−ル103のモジ
ュ−ル電圧は差動型電圧検出回路203で所定の基準電
位1に対する信号電圧に変換されてからA/D変換回路
5でA/D変換され、モジュ−ル104のモジュ−ル電
圧は差動型電圧検出回路204で所定の基準電位1に対
する信号電圧に変換されてからA/D変換回路5でA/
D変換され、モジュ−ル105のモジュ−ル電圧は差動
型電圧検出回路205で所定の基準電位1に対する信号
電圧に変換されてからA/D変換回路5でA/D変換さ
れる。
モジュ−ル電圧は差動型電圧検出回路206〜210を
通じてA/D変換回路6に入力され、電池モジュ−ル1
11〜115のモジュ−ル電圧は差動型電圧検出回路2
11〜215を通じてA/D変換回路7に入力され、電
池モジュ−ル116〜120のモジュ−ル電圧は差動型
電圧検出回路216〜220を通じてA/D変換回路8
に入力される。
検出回路13で所定の共通接地電位に対する信号電圧に
変換されからA/D変換回路9でA/D変換され、組み
電池19の電流は増幅回路14を通じてA/D変換回路
19でA/D変換される。各A/D変換回路5〜10の
出力は、デ−タセレクタ回路4にて時間順次に選択さ
れ、信号SINとしてCPU1に読み込まれる。
ル出力型のA/D変換回路であって、変換デ−タすなわ
ちシリアルデジタル信号はデジタル信号確定後に入力す
るクロックパルスに同期して出力される。更に説明する
と、A/D変換回路5は、アナログ信号が入力されるア
ナログ入力端子、シリアル信号であるデジタル信号を出
力するデ−タ出力端子、シリアル信号である制御命令が
入力される制御命令入力端子、及び、同期用のクロック
パルスが入力されるクロックパルス入力端子を有し、読
み込み指令が制御命令入力端子へ入力されると、アナロ
グ信号の読み込みが行われ、その後、次のクロックパル
スの入力により8ビットのシリアルデジタル信号が出力
される。その他のA/D変換回路6〜10も同じ構造を
有している。
動作を以下に説明する。CPU1は、クロック信号セレ
クタ回路2へクロックパルスSCLK及びA/D変換回
路選択信号SELを出力し、制御信号セレクタ回路3へ
読み込み指令などの制御命令信号SOUT及びA/D変
換回路選択信号SELを出力し、デ−タセレクタ回路4
へA/D変換回路選択信号SELを出力し、デ−タセレ
クタ回路4からシリアルデジタル信号を受け取る。
回路選択信号SELによりA/D変換回路5〜10の全
てを選択することをクロック信号セレクタ回路2及び制
御信号セレクタ回路3に通知し、これにより制御信号セ
レクタ回路3は読み込み命令をA/D変換回路5〜10
全てに送信し、クロック信号セレクタ回路2はクロック
パルスSCLKをA/D変換回路5〜10全てに送信
し、各A/D変換回路5〜10は読み込み命令入力直後
にアナログ信号の読み込みを行い、それを8ビットのデ
ジタル信号に変換して保持する。なお、この時、A/D
変換回路5〜10の全てを選択するA/D変換回路選択
信号SELはデ−タセレクタ回路4に対してはデ−タセ
レクタ回路4の内部において無効とされる。
換回路選択信号SELによりA/D変換回路5を選択す
ることをセレクタ回路2〜4に通知し、これによりクロ
ック信号セレクタ回路2はクロックパルスSCLKをA
/D変換回路5にだけ送信し、これによりA/D変換回
路5はクロックパルスSCLKのエッジに同期してシリ
アルデジタル信号をデ−タセレクタ回路4に出力し、デ
−タセレクタ回路4はA/D変換回路選択信号SELに
よりA/D変換回路5を選択しているので、このA/D
変換回路5からのシリアルデジタル信号はCPU1に送
信される。
号SELによりA/D変換回路6を選択することをセレ
クタ回路2〜4に通知し、その後は上記と同じ動作を行
ってA/D変換回路6のシリアルデジタル信号をCPU
1へ送信し、以下同様に、各A/D変換回路7〜10の
シリアルデジタル信号がCPU1へ送信される。なお、
上記一連の動作は入力切り替え型のマルチ入力A/D変
換回路5〜10の第1の入力チャンネルに対して実行さ
れるが、その後、上記一連の動作が、第2〜第5の各チ
ャンネル入力に対して実施される。
検出する差動型電圧検出回路201〜220について、
図1を参照して説明する。この実施例では組み電池19
を構成する合計240個の単電池が互いに縦続接続され
る20個の電池モジュ−ル101〜120に区分され、
更に、電池モジュ−ル101〜105は第1の電圧検出
ブロックを構成し、電池モジュ−ル106〜110は第
2の電圧検出ブロックを構成し、電池モジュ−ル111
〜115は第3の電圧検出ブロックを構成し、電池モジ
ュ−ル116〜120は第4の電圧検出ブロックを構成
している。
位である基準電位1をもち、第2の電圧検出ブロックは
第2の基準電位である基準電位2をもち、第3の電圧検
出ブロックは、第3の基準電位である基準電位3をも
ち、第4の電圧検出ブロックは第4の基準電位である基
準電位4を有している。この実施例では、基準電位1は
電池モジュ−ル103の低位側端子電圧(電池モジュ−
ル104の高位側端子電圧)に設定され、以下同様に、
各基準電位2〜4は、各電圧検出ブロックにおける高電
位側から3番目の電池モジュ−ルの低位側端子電圧(低
位側から2番目の電池モジュ−ルの高位側端子電圧)に
設定されている。
出ブロック内の各差動型電圧検出回路の基準電位(入力
側抵抗回路網の一端に印加される定電位)は等しくさ
れ、また、各電圧検出ブロックには異なる基準電位1〜
4が印加される。更に、各基準電位1〜4は、電圧検出
ブロック内の各電池モジュ−ルの中間電位(最高端子電
圧と最低端子電圧との中間の値にできるだけ近い値)に
設定され、更に、各基準電位1〜4として電池モジュ−
ルの端子電圧を用いている。
用効果を奏することができる。まず、組み電池19の総
電圧を各電池モジュ−ル101〜120のモジュ−ル電
圧V1〜V20の合計で算出できるので、各差動型電圧
検出回路201〜220及びA/D変換回路5〜8は個
数は増大するものの、それらの必要精度、分解能を低減
することができ、安価品を用いて高精度を得ることがで
き、ノイズの影響も低減することができる。
クごとに異なる基準電位を与えているので、各差動型電
圧検出回路201〜220の入力消費電流の循環はこの
基準電位を通じて行われるので、電力消費が少なくな
る。更に、従来のように、組み電池の最高位の電池モジ
ュ−ルが差動型電圧検出回路に給電する入力消費電流に
対して、組み電池の最低位の電池モジュ−ルが差動型電
圧検出回路に給電する入力消費電流が極端に大きくな
り、電池消耗の程度に差が生じたり、それによる内部電
圧降下によりモジュ−ル電圧の計測値に誤差が生じたり
するのが抑止される。
路網の抵抗器の低耐圧化を図ることができ、回路の製造
が容易となる。図3に差動型電圧検出回路201の回路
図を示す。2011は入力抵抗r1及び帰還抵抗rf1
をもつオペアンプであって、電池モジュ−ル101の高
電位側の端子電圧V1と基準電位1(ここでは電池モジ
ュ−ル103の低位側端子電圧(電池モジュ−ル104
の高位側端子電圧に設定されている)との差(V4−V
1)を検出する。
び帰還抵抗rf2をもつオペアンプであって、電池モジ
ュ−ル101の低電位側の端子電圧V2と差(V4−V
1)との和から基準電位1(ここでは電池モジュ−ル1
03の低位側端子電圧(電池モジュ−ル104の高位側
端子電圧に設定されている))を減算することにより、
差V1−V2を検出する。
電源電圧は、オペアンプの正、負の入力端の電位が仮想
接地電位すなわち、この実施例では基準電位V4にほぼ
等しくなることから、正の電源電圧VHは基準電位V4
より所定電圧(ここでは7.3V)高く設定し、負の電
源電圧VLは基準電位V4より所定電圧(ここでは4.
7V)低く設定した電圧を形成すればよい。
クの最高電位V1と最低電位V6の中間電位であればよ
く、特別の電圧発生回路を用いて形成してもよい。本実
施例の回路装置の他の特徴を以下に説明する。まず、同
一の電圧検出ブロック内において同一の上記基準電位を
もつ全ての差動型電圧検出回路の出力電圧を同一の順次
切り替え型のA/D変換回路に入力するので、検出すべ
き各電池モジュ−ルの電圧が大幅に異なるにもかかわら
ずA/D変換回路の共用化を実現して回路構成の大幅な
簡素化を実現することができる。
定の低電源電圧で駆動されるCPU1へフォトカプラ素
子(たとえば20a)を通じて出力されるので、前段の
電圧検出ブロックの動作電圧に合わせてそれぞれ電源電
圧が異なる各A/D変換回路の出力信号電圧のDC電圧
差を解消すると共に、高圧をカットして低電圧で作動す
る単一のデジタル信号処理回路(通常はCPU)で信号
をデジタル処理することができる。
0、A/D変換回路5〜10に印加される電源電圧(V
H、VL)を形成する電源電圧発生回路の一例を図4に
示す。301は電気自動車の補機に給電する低圧(12
V)の補機バッテリであり、そのDC電力は発振回路3
02で交流電力に変換された4つの二次コイルをもつト
ランス303を通じて4つの電圧検出ブロック給電用電
源回路304〜307に給電されている。
回路304〜307は同じ回路構成であるので、最高電
位の電圧検出ブロックに電源電圧を給電する電源回路3
04について以下に説明する。トランス303から印加
された交流電圧は整流平滑回路3041で直流電圧に変
換されて、差動型電圧検出回路201〜205の正負の
電源端に印加される。
生する次の回路構成に特徴をもつ。具体的に説明すれ
ば、定電圧回路3042とツェナダイオ−ド3043と
を直列接続して整流平滑回路3041から直流電圧を印
加する。そして、定電圧回路3042の出力電圧をA/
D変換回路5の高位電源電圧VH’とし、定電圧回路3
042とツェナダイオ−ド3043との接続点をA/D
変換回路5の低位電源電圧VL’とし、更に、この低位
電源電圧VL’を、差動型電圧検出回路201〜205
に基準電位1=Vc1として給電する。
D変換回路5に定電源電圧を印加する定電圧回路304
2に更にツェナダイオ−ド3043を一個追加するだけ
で、両電源オペアンプの電源を形成することができる。
なお、電圧検出ブロック給電用電源回路304は差動型
電圧検出回路201〜205及びA/D変換回路5に給
電するのと同様に、電圧検出ブロック給電用電源回路3
05は差動型電圧検出回路206〜210及びA/D変
換回路6に給電し、電圧検出ブロック給電用電源回路3
06は差動型電圧検出回路211〜215及びA/D変
換回路7に給電し、電圧検出ブロック給電用電源回路3
07は差動型電圧検出回路216〜220及びA/D変
換回路8に給電するのは当然である。
号に変換する組み電池の電圧検出装置を示すブロック図
である。
池の電池モニタ装置の一実施例を示すブロック回路図で
ある。
回路5のブロック回路図である。
路201に給電する電源回路のブロック回路図である。
出する組み電池の電圧検出装置を示すブロック回路図で
ある。
01〜220は差動型電圧検出回路、5〜10はA/D
変換回路、20aはフォトカプラ素子。
Claims (5)
- 【請求項1】互いに縦続接続されて高圧の組み電池を構
成する多数の電池モジュ−ルの各モジュ−ル電圧を個別
に検出する多数の差動型電圧検出回路と、各前記差動型
電圧検出回路の出力電圧をそれぞれA/D変換するA/
D変換回路とを有する組み電池の電圧検出装置におい
て、 互いに隣接する複数の電池モジュ−ルのモジュ−ル電圧
をそれぞれ検出する複数の前記差動型電圧検出回路によ
り構成される電圧検出ブロックを複数有し、同一の電圧
検出ブロック内の各差動型電圧検出回路の入力側抵抗回
路網の一端の電位からなる基準電位は共通とされ、前記
基準電位は各電圧検出ブロックごとに異なる値とされる
ことを特徴とする組み電池の電圧検出装置。 - 【請求項2】請求項1記載の組み電池の電圧検出装置に
おいて、 前記A/D変換回路は前記各電圧検出ブロックごとに設
けられ、各前記A/D変換回路は同一の電圧検出ブロッ
クに属する全ての前記差動型電圧検出回路の出力電圧を
順次切り替えてA/D変換することを特徴とする組み電
池の電圧検出装置。 - 【請求項3】請求項2記載の組み電池の電圧検出装置に
おいて、 前記各A/D変換回路の出力信号は、所定の低電源電圧
で駆動されるデジタル信号処理回路へフォトカプラ素子
を通じて出力されることを特徴とする組み電池の電圧検
出装置。 - 【請求項4】請求項1記載の組み電池の電圧検出装置に
おいて、 前記電圧検出ブロックは互いに隣接する3個以上の電池
モジュ−ルのモジュ−ル電圧をそれぞれ検出する3個以
上の前記差動型電圧検出回路からなり、前記基準電位
は、前記互いに隣接する3個以上の電池モジュ−ルの最
高電位より低く、その最低電位より高い中間電位に設定
されることを特徴とする組み電池の電圧検出装置。 - 【請求項5】請求項4記載の組み電池の電圧検出装置に
おいて、 前記基準電位は、同一の前記電圧検出ブロック内の各電
池モジュ−ルの各端子電圧のうち、最も中間電位に近い
電位に設定されることを特徴とする組み電池の電圧検出
装置。
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