JPH11159655A - 自転車用空気圧測定器 - Google Patents

自転車用空気圧測定器

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JPH11159655A
JPH11159655A JP32856997A JP32856997A JPH11159655A JP H11159655 A JPH11159655 A JP H11159655A JP 32856997 A JP32856997 A JP 32856997A JP 32856997 A JP32856997 A JP 32856997A JP H11159655 A JPH11159655 A JP H11159655A
Authority
JP
Japan
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bicycle
air pressure
measuring device
valve
pressure measuring
Prior art date
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Application number
JP32856997A
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English (en)
Inventor
Toji Takemura
統治 竹村
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Fuji Univance Corp
Original Assignee
Fuji Univance Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Oリングがかみ込むことがなく、シリンダ部
材が動かなくなることがなくなり、空気の洩れがなく安
定した測定を行うことができる。 【解決手段】 ボディ12の先端から底壁12Dまでの
ねじ部12Bの距離をHとし、自転車のタイヤバルブ1
のプランジャー5のねじ部5Aの距離をhとし、底壁1
2Dとプランジャー5との間に介装される弾性部材27
の適性締代をA、線径をdとしたとき、Hとhの関係が
H=h+Adとなるように寸法を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用空気圧測
定器に関し、自転車タイヤバルブに取り付けることによ
り自転車に取り付けたまま走行することができる小型の
自転車用空気圧測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車のタイヤバルブは大別すると、英
式、米式、仏式の三つの方式のものがある。これらのタ
イヤバルブに対応する空気圧計としては米式と仏式とに
対応するものが製品化されている。しかしながらこれら
のものは大型であり、自転車につけて走れるものではな
い。また、市場の90%以上を占めている英式タイヤバ
ルブ用の空気圧計は製品化されていない。
【0003】一方、米国式バルブの自転車につけて走れ
る空気圧計としては、特開平8−4941号、特開平8
−326955号、特開平8−327481号、特開平
9−1127205号などに開示されている自動車用空
気圧計の取付けが自動車用のタイヤバルブと同じなの
で、これらの空気圧計を取付けることができる。これら
の空気圧計は自動車用として製品化されたものであり、
自動車のタイヤの測定時にゆっくり操作をすると、内部
に入れすぎた空気を抜くことができるようになってい
る。
【0004】この自動車の場合は、タイヤバルブの口金
にパッキンなしで空気圧測定器を取り付けて計測して
も、タイヤバルブの口金と、空気圧測定器との間隙から
の空気の洩れはタイヤの空気圧が2kg/cm2 程度と
低いため、またタイヤの空気の容量が大きいため、多少
の洩れがあっても充分測定することができた。また、ト
ラック用など高い空気圧が適用される時は空気圧測定器
のボディの底部に少し硬いパッキンを挿入することによ
り、充分測定することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
用の空気圧測定器の場合は、タイヤの空気容量が小さい
上に適性圧力が2.5〜3.2kg/cm2 と高く、測
定に当り少しの空気洩れも許容されないため、自転車の
場合、自動車と同じように空気圧測定器のボディと自転
車用のタイヤバルブのプランジャーの間隙の寸法を大き
くとり、Oリングの位置にOリングないし角パッキンな
どを設けて締め付けると、自転車のねじ部は自動車の口
金のように大きくないため、空気圧測定器の取付け推力
により、パッキンの強度が耐えきれず、つぶれて内径側
にはみだし、シリンダ部材のプッシュロッドの廻りを押
すようになり、空気がタイヤバルブから空気圧測定器側
に流れにくくなったり、測定のために押し込もうとして
も、ボディの通し孔とシリンダ部材のプッシュロッドと
の間にOリングがかみ込み、シリンダ部材が動かなくな
る問題が生じる。
【0006】そこで、前記間隙に大型のパッキンを設け
ることが考えられる。しかしながらこの場合は、パッキ
ンの内径部よりトップナットの内径のねじ部に空気が洩
れるため、測定を安定させることができなかった。さら
に、これを防ぐためパッキンを厚くすると、ねじの締加
減により、プッシュロッドとタイヤバルブのバルブシス
テムとの距離Bの管理幅が大きくなり、上部カバーのス
トローク量E=B+C(バルブステムの開弁ストローク
量)の関係より、バルブの弁開口の最少量を確保する上
部カバーのストローク量Eを大きくする必要があり、全
体として、大型化するという問題もあった。
【0007】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、自転車のタイヤバルブに適用す
ることができ、Oリングのかみ込みもなく、シリンダ部
材もスムーズに動き、測定時の空気洩れを防止すること
ができる小型の自転車用空気圧測定器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。本発明は、自転車の
タイヤバルブの口金に着脱自在に装着されるボディと、
該ボディに固定された下部カバーと、該下部カバーの内
周に移動可能に設けられる上部カバーと、該上部カバー
と前記ボディとの間に初期荷重をもって設置されたスプ
リングと、前記上部カバーと一体で軸方向に移動するこ
とで前記自転車のタイヤバルブのバルブステムを押圧し
て前記タイヤバルブを開放して空気圧を導入するプッシ
ュロッドを一体に設けたシリンダ部材と、該シリンダ部
材内に収納されシリンダ部材から導入された空気圧によ
り移動するピストン部材と、該ピストン部材を初期荷重
を設けて付勢し、空気圧の大きさにより変位の変わるス
プリングと、前記シリンダ部材の外周に設けられ前記ピ
ストン部材の移動量を表示する表示部を有する自転車用
空気圧測定器において、前記ボディの先端から底壁まで
のねじ部の距離をHとし、前記自転車のタイヤバルブの
プランジャーのねじ部の距離をhとし、前記底壁と前記
プランジャーとの間に介装される弾性部材の適性締代を
A、線径をdとしたとき、Hとhの関係がH=h+Ad
となるように寸法を設定する。
【0009】この場合、前記適性締代Aを0.6〜0.
95の範囲とした。また、前記弾性部材としてOリング
を用いた。このような構成を備えた本発明によれば、ボ
ディの先端から底壁までのねじ部の距離をHとし、自転
車のタイヤバルブのプランジャーのねじ部の距離をhと
し、ボディの底壁とタイヤバルブのプランジャーとの間
に介装される弾性部材としてのOリングの適性締代を
A、線径をdとしたとき、Hとhの関係がH=h+A
d、例えばH=h+(0.6〜0.95)dとなるよう
に寸法を設定するので、Oリングがボディの通し孔とプ
ッシュロッドの間にかみ込むことがなく、シリンダ部材
が動かなくなることがない。その結果、自転車のタイヤ
バルブに適用することができ、空気の洩れがなく、安定
した測定を行うことができる。また、Oリングが正常に
動作するため、安定した密封効果が得られる。また、O
リングのつぶれ代によりねじ部のゆるみを防止すること
ができる。また、ボディとトップナットの間隙にパッキ
ンを設ける必要がないため、パッキンの内径部よりトッ
プナットのねじ部に空気が洩れることがなく、押し込み
ストローク量を大きくする必要がなく、小型化を図るこ
とができる。さらに、弾性部材としてOリングを用いる
ため、低コストですむ。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自転車用空気
圧測定器の断面図、図2は自転車のタイヤバルブの断面
図、図3は自転車用空気圧測定器を自転車のタイヤバル
ブに取り付けた図である。図1〜図3において、上半分
は取り付けた時の状態を示し、下半分は測定のために自
転車用空気圧計の頭部を指で押し込んだ状態を示してい
る。また、下半分のピストン23は圧力がかかる前の状
態と内部に空気圧のかけられた2つの状態を同一図中に
表示している。
【0011】図1〜図3において、1は本発明の自転車
用空気圧測定器10が適用される改良された英式の自転
車のタイヤバルブを示す。日本国内においては、現在9
0%以上が英式自転車タイヤバルブが使われており、米
式、仏式はごくわずかしか適用されていない。そのた
め、その大部分を占める虫ゴム式の英式タイヤバルブを
改良したバルブコア付とし、このバルブコアを外部より
押すことにより開く方式とした本発明の自転車用空気圧
測定器10を自転車のタイヤバルブ1と組み合わせて用
いる。
【0012】2は自転車のタイヤバルブ1のバルブボデ
ィであり、バルブボディ2は自転車のタイヤに取り付け
られ、内部には中空部2Aが形成されている。バルブボ
ディ2の外周にはねじ部2Bが形成され、ねじ部2Bに
は複数のナット3がねじ込まれ、ナット3の間には図示
しない自転車のリムがしめつけられる。また、バルブボ
ディ2の端部には湾曲部2Cが一体に形成され、湾曲部
2Cとバルブボディ1の外周に設けた支持板4との間に
は図示しない自転車のタイヤが支持される。
【0013】バルブボディ2の開口部側には複数の切欠
き2Dが形成され、切欠き2Dにはプランジャー5がは
め込まれる。プランジャー5の自転車用空気圧測定器1
0側の外周にはねじ部5Aが形成され、自転車用空気圧
測定器10のボディ12に形成したガイド孔12A内に
形成したねじ部12Bが形成され、自転車用空気圧測定
器10はプランジャー5のねじ部5Aにガイド孔12A
のねじ部12Bでねじ止めされて自転車のタイヤバルブ
1に取り付けられる。
【0014】プランジャー5のねじ部5Aの反対側の開
口部には内筒6が圧入されており、プランジャー5と内
筒6は一体的に構成されている。プランジャー5と内筒
6とで構成されている溝6Aとバルブボディ2の内壁と
の間にはパッキン7Aが装着されている。プランジャー
5とバルブボディ2がトップナット8で締められること
により、パッキン7Aで大気と自転車のタイヤの内部の
圧力が分離されている。
【0015】内筒6の内部には中空部6Bが形成され、
中空部6B内にはバルブステム9が移動自在に収納され
る。バルブステム9の一端側には頭部9Aが形成され、
頭部9Aは空気を密封するパッキン7Bが焼着されてい
る。バルブステム9が左方向に移動しないときは、パッ
キン7Bが内筒6の開口部6Cを閉止しており、バルブ
ボディ2の中空部2A内の空気が内筒6の中空部6Bに
流れるのを遮断する。バルブステム9が左方向に移動す
ると、内筒6の開口部6Cはパッキン7Bにより開放さ
れ、バルブボディ2の中空部2A内の空気は内筒6の中
空部6Bに流れる。バルブステム9の他端部側はカシメ
られて突起9Bが形成され、突起9Bの内側のバルブス
テム9の外周にはリング部材51が装着されている。リ
ング部材51と内筒6に形成した段部6Dとの間にはリ
ターンスプリング50が介装され、リターンスプリング
50のバルブステム9に対する付勢力により、パッキン
7Bは内筒6の開口部6Cを常時閉止している。
【0016】リターンスプリング50の付勢力に抗して
バルブステム9を左方向に移動させると、パッキン7B
は内筒6の開口部6Cを開き、バルブステム9による押
圧力がかからなくなると、リターンスプリング50によ
りバルブステム9は元の位置に戻って内筒6の開口部6
Cを閉止する。リターンスプリング50はリング部材5
1により支持され、リング部材51はバルブステム9の
突起9Bにより抜けるのが防止されている。突起9Bは
バルブステム9に直角に加工された端面9Cを有する。
【0017】この自転車のタイヤバルブ1には本発明の
自転車用空気圧測定器10が装着される。この自転車用
空気圧測定器10は、自転車のタイヤバルブ1のプラン
ジャー5に着脱自在に装着されるボディ12と、ボディ
12に固定された下部カバー11と、下部カバー11の
内周に移動可能に設けられる上部カバー14と、上部カ
バー14とボディ12との間に初期荷重をもって設置さ
れたスプリングとしての支持スプリング16と、上部カ
バー14と一体で軸方向に移動することで自転車のタイ
ヤバルブ1のバルブステム9を押圧して自転車のタイヤ
バルブ1を開放して空気圧を導入するプッシュロッド1
5Aを一体に設けたシリンダ部材15と、シリンダ部材
15内に収納されシリンダ部材15から導入された空気
圧により移動するピストン部材としてのピストン23
と、ピストン23を初期荷重を設けて付勢し、空気圧の
大きさにより変位の変わるスプリングとしてのリターン
スプリング26と、シリンダ部材15の外周に設けられ
ピストン23の移動量を表示する表示部15Gを有す
る。
【0018】ボディ12にはガイド孔12Aが形成さ
れ、ガイド孔12Aにはプランジャー5のねじ部5Aに
ねじ嵌合するねじ部12Bが形成されている。また、ボ
ディ12の内部にはシールシリンダ部12Cが形成さ
れ、シールシリンダ部12Cの底壁12Dには通し孔1
2Eが形成されている。通し孔12Eにはシリンダ部材
15に一体に形成されている。プッシュロッド15Aが
移動自在に挿入される。プッシュロッド15Aが英式タ
イヤバルブ1のバルブステム9を左方向に押圧すること
により、内筒6の開口部6Cを開放して空気圧を導入す
る。
【0019】シリンダ部材15の先端部にはシールピス
トン15Bが一体に形成され、シールピストン15Bは
ボディ12のシールシリンダ部12Cに嵌合する。シー
ルピストン15Bには溝15Cが形成され、溝15Cに
は弾性部材としてのOリング17が装着されている。図
1〜図3の上半分に示すように、自転車のタイヤバルブ
1に本発明の自転車用空気圧測定器10を装着したとき
の状態においては、Oリング17とシールシリンダ部1
2Cの先端部シール開始位置12Gとの距離をAとなる
ように設定する。
【0020】シリンダ部材15に収納したピストン23
の空気導入側には、スリーブ22が組み込まれている。
このスリーブ22は、シリンダ部材15の通気孔15D
に対しつの部22Aを嵌め入れることで、プッシュロッ
ド15Aの部分に組み込まれる。スリーブ22は上部カ
バー14を左側に押し込んだ際にシリンダ部材15と共
に移動し、シリンダ部材15のストッパ面15Eがボデ
ィ12のシールシリンダ部12Cの先端面12Fに当接
して停止する前に、ボディ12の底壁12Dにスリーブ
22の当接面22Bが当接し、ピストン23を右方向に
僅かに移動させる。
【0021】また、図1〜図3の上半分に示すように、
自転車のタイヤバルブ1に本発明の自転車用空気圧測定
器10を装着した状態においては、プッシュロッド15
Aの先端面15Fとバルブステム9の端面9Cとの距離
をBとなるように設定して、AとBとの関係がA<Bと
なるように寸法を設定する。図1〜図3の下半分に示す
ように、測定する過程においては、シールピストン15
Bに装着してOリング17がボディ12のシールシリン
ダ部12Cに嵌合するタイミングは、プッシュロッド1
5Aがバルブステム9の端面9Cを押圧して自転車のタ
イヤバルブ1の空気を自転車用空気圧測定器10の中に
導入するタイミングよりも早くなる。
【0022】このため、測定に消費される空気量は、シ
リンダ部材17内のピストン23がストロークして形成
される空間20を満す量だけで良いことになる。なお、
AとBの寸法差は、大きくすればするほど、Dに示す上
部カバー14のストローク量を大きくする必要があり、
Cに示すバルブステム9の開弁ストローク量も必要以上
に大きくなる。このため、距離Bは、各部材の寸法公差
やパッキン7Bのへたり、摩耗量なども配慮してAの距
離に近いものとすることが必要である。
【0023】ここで、ボディ12の底壁12Dのタイヤ
バルブ側の下面と自転車のタイヤバルブ1のプランジャ
ー5との間に弾性部材としてのOリング27を介装す
る。この場合、ボディ12の先端から底壁12Dまでの
一部円筒部を含むねじ部12Bの距離をHとし、プラン
ジャー5のねじ部5Aの距離をhとし、Oリング27の
線径をd、適性締代をAとすると、H=h+Adの関係
となるように寸法を設定する。
【0024】Oリング27の適性締代Aとしては、例え
ば線径dの0.6〜0.95の範囲となるように設定す
る。このように、Oリング27を適性締代となるよう
に、プランジャー5で底壁12Dに押圧するため、Oリ
ング27が通し孔12Eとプッシュロッド15Aの間に
かみ込むことがなくなり、シリンダ部材15は動かなく
なることはない。
【0025】自転車用空気圧測定器10の自転車のタイ
ヤバルブ1に対する取り付け、取りはずしを繰り返して
も、Oリング27は正常に動作するので、安定した密封
効果を得ることができる。また、取り付け時のねじ部5
A,12Bのゆるみについても強く締め込むことができ
るので、Oリング27のつぶれ代によりねじぶ5A,1
2Bのゆるみ防止に対する適度な摩擦力を得ることがで
きる。
【0026】また、ボディ12と自転車のタイヤバルブ
1のトップナット8との間隙にパッキンを設ける必要が
ないため、パッキンの内径部からトップナット8のねじ
部を通して空気が洩れることはない。また、バルブステ
ム9とプッシュロッド15Aの距離Bの管理幅を大きく
する必要がなく、上部カバー14のストローク量Dを大
きくする必要がないので、自転車用空気圧測定器10を
大型化しない。
【0027】次に、図1〜図3において、上部カバー1
4を左側に押し込むことによりタイヤの空気圧を測定す
る際の動作を説明する。図1〜図3の上半分に示すよう
に、上部カバー14を左方向に押さない状態において、
ボディ12のガイド孔12Aのねじ部12Bに自転車の
タイヤバルブ1のプランジャー5のねじ部15Aがねじ
嵌合し、自転車用空気圧測定器10が自転車のタイヤバ
ルブ1に取り付けられる。この状態においては、Oリン
グ17とシールシリンダ部12Cの先端部シール開始位
置12Gとの距離はAで示され、プッシュロッド15A
の先端面15Fとバルブステム9の端面9Cとの距離
は、Bで示され、B>Aの関係になっている。
【0028】この状態から上部カバー14を指で押し込
むと、上部カバー14の左方向への移動に伴って同時に
内部のシリンダ部材15も移動する。シリンダ部材15
のシールピストン15Bに装着したOリング17も移動
して、シールシリンダ部15Cに嵌合するが、このタイ
ミングは、B>Aとなるように寸法が設定されているた
め、プッシュロッド15Aがバルブステム9の端面9C
を押圧するタイミングより早い。
【0029】一方、シリンダ部材15が移動すると、ス
リーブ22の当接面22Bがボディ12のシールシリン
ダ部12Cの底壁12Dに当接する。このため、スリー
ブ22の動きが停止し、さらに押し込むとスリーブ22
を介してピストン23の動きを止めた状態でシリンダ部
材15が左側に動く。このときOリング24がシリンダ
部材15の内周面にくっついていても、ピストン23と
シリンダ部材15の相対的な動きによって離脱され、そ
の後の空気圧の導入によるピストン23の移動を容易に
する。
【0030】さらに上部カバー14によってシリンダ部
材15が左側に移動すると、シリンダ部材15のストッ
パ面15Eがボディ12のシールシリンダ部12Cの先
端部12Fに当接する。この状態でシリンダ部材15の
先端に設けているプッシュロッド15Aはボディ12の
通し孔12Eを通過して下半分で示す位置に突出し、バ
ルブステム9を左方向に押圧する。
【0031】バルブステム9はリターンスプリング50
に抗して左方向に移動し、パッキン7Bはプランジャー
5の開口部5Cを開放する。このため、自転車のタイヤ
バルブ1内の空気圧は、内筒6の中空部6B、プランジ
ャー5の内部、ボディ12の通し孔12E、シールシリ
ンダ部12Cを通り、自転車用空気圧測定器10内に導
入される。
【0032】この結果、自転車のタイヤ空気圧をピスト
ン23の左側の室18に受け、ピストン23が導入した
空気圧によりリターンスプリング26に抗して右側に移
動する。ピストン23は、その左側の室18の自転車の
タイヤ空気圧による力と右側のリターンスプリング26
による力とがバランスした位置に停止する。このピスト
ン23の停止状態で、ピストン23の右側端部に耳状に
形成している圧力指示部23Aが表示部15Gの適宜の
位置に停止し、導入した自転車のタイヤ空気圧の圧力値
を表示する。
【0033】このため、自転車のタイヤ空気圧の点検の
際には、この自転車用空気圧測定器10の表示を見るだ
けで直ちに自転車のタイヤ空気圧の状態を知ることがで
きる。自転車のタイヤ空気圧の測定が終了し上部カバー
14を離すと、保持スプリング16によりシリンダ部材
15および上部カバー14は初期状態に復帰する。図3
に示すように、ボディ12のねじ部12Bの距離は、プ
ランジャー5のねじ部5Aの距離h、Oリング27の線
径dの関係がH=h+(0.6〜0.95)dとなるよ
うに設定したため、Oリング27がボディ12の通し孔
12Eとプッシュロッド15Aとの間にかみ込むことが
なく、シリンダ部材15が動かなくなることがない。そ
の結果、空気を洩らすことなく、スムーズに測定を行う
ことができる。また、取り付け、取りはずしを繰り返し
てもOリング27が正常に動作するため、安定した密封
効果を得ることができる。また、Oリング27のつぶれ
代により、ねじ部5A,12Bのゆるみの防止を図るこ
とができる。さらに、ボディ12とトップナット8との
間隙にパッキンを設ける必要がなく、パッキンの内径部
よりトップナット8のねじ部に空気が洩れることがな
く、大型化も防止することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ボディの先端から底壁までのねじ部の距離をHと
し、自転車のタイヤバルブのプランジャーのねじ部の距
離をhとし、ボディの底壁とタイヤバルブのプランジャ
ーとの間に介装される弾性部材としてのOリングの適性
締代をA、線径をdとしたとき、Hとhの関係がH=h
+Ad、例えばH=h+(0.6〜0.95)dとなる
ように寸法を設定するため、Oリングがボディの通し孔
とプッシュロッドの間にかみ込むことがなく、シリンダ
部材が動かなくなることがない。その結果、自転車のタ
イヤバルブに適用することができ、空気の洩れがなく、
安定した測定を行うことができる。また、Oリングが正
常に動作するため、安定した密封効果が得られる。ま
た、Oリングのつぶれ代によりねじ部のゆるみを防止す
ることができる。また、ボディとトップナットの間隙に
パッキンを設ける必要がないため、パッキンの内径部よ
りトップナットのねじ部を通して外部に空気が洩れるこ
とがなく、押し込みストローク量を大きくする必要がな
く、小型化を図ることができる。さらに、弾性部材とし
てOリングを用いるため、低コストですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す自転車用空気圧測定
器の断面図
【図2】自転車のタイヤバルブの断面図
【図3】自転車のタイヤバルブに自転車用空気圧測定器
を装着した状態を示す図
【符号の説明】
1:自転車のタイヤバルブ 2:バルブボディ 2A,6B:中空部 2B,5A:ねじ部 2C:湾曲部 2D:切欠き 3:ナット 4:支持板 5:プランジャー 6:内筒 6A:溝 6C:開口部 6D:段部 7A,7B:パッキン 8:トップナット 9:バルブステム 9A:頭部 9B:突起 9C:端面 10:自転車用空気圧測定器 11:下部カバー 12:ボディ 12A:ガイド孔 12B:ねじ部 12C:シールシリンダ部 12D:底壁 12E:通し孔 12F:先端部 12G:先端部シール開始位置 14:上部カバー 15:シリンダ部材 15A:プッシュロッド 15B:シールピストン 15C:溝 15D:通気孔 15E:ストッパ面 15F:先端面 15G:表示部 16:保持スプリング(スプリング) 17,24:Oリング 18:室 20:空間 22:スリーブ 22A:つの部 22B:当接面 23:ピストン(ピストン部材) 23A:圧力指示部 26:リターンスプリング(スプリング) 27:リターンスプリング(弾性部材) 50:リターンスプリング 51:リング部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のタイヤバルブの口金に着脱自在に
    装着されるボディと、 該ボディに固定された下部カバーと、 該下部カバーの内周に移動可能に設けられる上部カバー
    と、 該上部カバーと前記ボディとの間に初期荷重をもって設
    置されたスプリングと、 前記上部カバーと一体で軸方向に移動することで前記自
    転車のタイヤバルブのバルブステムを押圧して前記タイ
    ヤバルブを開放して空気圧を導入するプッシュロッドを
    一体に設けたシリンダ部材と、 該シリンダ部材内に収納されシリンダ部材から導入され
    た空気圧により移動するピストン部材と、 該ピストン部材を初期荷重を設けて付勢し、空気圧の大
    きさにより変位の変わるスプリングと、 前記シリンダ部材の外周に設けられ前記ピストン部材の
    移動量を表示する表示部を有する自転車用空気圧測定器
    において、 前記ボディの先端から底壁までのねじ部の距離をHと
    し、前記自転車のタイヤバルブのプランジャーのねじ部
    の距離をhとし、前記底壁と前記プランジャーとの間に
    介装される弾性部材の適性締代をA、線径をdとしたと
    き、Hとhの関係がH=h+Adとなるように寸法を設
    定することを特徴とする自転車用空気圧測定器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自転車用空気圧測定器にお
    いて、 前記適性締代Aを0.6〜0.95の範囲としたことを
    特徴とする自転車用空気圧測定器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自転車用空気圧測定器にお
    いて、 前記弾性部材としてOリングを用いたことを特徴とする
    自転車用空気圧測定器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435269B1 (ko) * 2001-12-13 2004-06-11 기아자동차주식회사 타이어의 압력 제어 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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