JPH11159016A - 止水材及びその止水構造 - Google Patents

止水材及びその止水構造

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JPH11159016A
JPH11159016A JP34699997A JP34699997A JPH11159016A JP H11159016 A JPH11159016 A JP H11159016A JP 34699997 A JP34699997 A JP 34699997A JP 34699997 A JP34699997 A JP 34699997A JP H11159016 A JPH11159016 A JP H11159016A
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water
adhesive
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Takehiro Ui
丈裕 宇井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捩じれや位置狂い等の配置ミスなく部材間に
容易に装着できて施工性に優れ、水シール処理の信頼性
に優れる止水材及び止水構造の開発。 【解決手段】 非発泡基材(3)の表裏の両面に粘着層
(2,4)を有し、その片方の粘着層の外表面に非粘着
性の易水溶層(1)を有する止水材、及びその止水材を
部材間に配置して水シール処理してなる止水構造。 【効果】 粘着層の露出面を介し部材等に接着して信頼
性に優れる水シールを達成でき、非粘着性の易水溶層側
を介し部材を容易に位置修正できて施工性に優れ、浸水
に対し易水溶層が吸水増粘して止水効果を発現する。ま
た易水溶層が仮に流出しても粘着層が露出して部材に密
着し止水処理を達成し、止水材両面で高度な水シールが
達成されその止水効果を長期に持続し、種々の部材間が
高い信頼性で水シールされた止水構造を容易に形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、部材間への装着性やシー
ル性能に優れて建築物の水シールなどに好適な止水材及
びその止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡体に粘着層を付設してなる止
水材が知られていた。これは、建築物用等の部材間に装
着して水シールするようにしたものであり、一方の部材
に粘着層を介して接着し、他方の部材で発泡体を圧縮し
て水シールを達成する。しかしながら、粘着層側は粘着
層を介して良密着するものの、他方側は発泡体の圧縮反
発力を介した接触であるため水シールが不充分であり、
また経年による圧縮反発力の低下で水シールの信頼性に
乏しい問題点があった。部材が粗面体からなる場合、特
に漏水が著しい。
【0003】前記に鑑みて、発泡体の両面に粘着層を付
設した止水材とする試みもあるが、一方の部材に対して
他方の部材を位置合せする際に、作業が完了する前に粘
着層が他方の部材と接着し、それを剥がす際に止水材が
一方の部材より剥がれて位置狂いしたり、粘着層が接着
したままの位置合せで止水材が捩じれたりして作業ミス
が多発しやすく、水シールの信頼性にも劣る難点があっ
た。
【0004】粘着層にセパレータを仮着した状態で他方
の部材を位置合せすることも考えられるが、その場合に
は、部材を設定した後に粘着層よりセパレータを剥離除
去する必要が生じ、その除去の際に止水材の捩じれや、
下地材との剥がれによる位置狂いなどが多発して、水シ
ールの信頼性がより低下する。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、捩じれや位置狂い等の
配置ミスを生じることなく部材間に容易に装着できて施
工性に優れ、水シール処理の信頼性に優れる止水材及び
止水構造の開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、非発泡基材の表裏の両面
に粘着層を有し、その片方の粘着層の外表面に非粘着性
の易水溶層を有することを特徴とする止水材、及びその
止水材を部材間に配置して水シール処理してなることを
特徴とする止水構造を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、粘着層の露出面を介し
部材等の被着面に接着してその面の信頼性に優れる水シ
ールを達成できると共に、非粘着性の易水溶層の露出面
側を介して部材を配置する際に接着や大きな摩擦力が生
じることを防止でき、止水材の捩じれや位置狂い等の配
置ミスなく部材を容易に位置合せできて施工性に優れて
いる。
【0008】一方、水の浸入があると易水溶層がその水
を吸収して速やかに増粘状態となり、相手側部材の平滑
や粗面の表面状態を問わずに良密着して止水効果を発現
する。また易水溶層は、水を吸収しても部材間より流出
しにくく部材間に位置して乾湿を繰返すが、仮に流出し
ても粘着層が露出して部材に密着し止水処理を達成す
る。その結果、止水材両面で高度な水シールが達成され
その止水効果を長期に持続して、種々の部材間が高い信
頼性で水シールされた止水構造を容易に形成することが
できる。
【0009】
【発明の実施形態】本発明の止水材は、非発泡基材の表
裏の両面に粘着層を有し、その片方の粘着層の外表面に
非粘着性の易水溶層を有するものからなる。その例を図
1、図2に示した。1が非粘着性の易水溶層、2,4が
粘着層、3が非発泡基材であり、41はセパレータ、5
は滑膜コートである。
【0010】非発泡基材を形成する材料については特に
限定はなく、発泡体でない適宜な材料で形成されていて
よい。ちなみにその材料としては、ポリエチレンやポリ
プロピレンの如きポリオレフィン、ポリ(メタ)アクリ
レートや(メタ)アクリレート共重合体の如きアクリル
系ポリマー、ポリエチレンテレフタレートや不飽和ポリ
エステルの如きポリエステル系樹脂、ポリカーボネート
やポリスルホン、ポリエーテルスルホンやポリスチレ
ン、セルロース系ポリマーやポリ塩化ビニル、ポリアリ
レートやポリアミド、ポリウレタンやシリコーン系ポリ
マー、ポリイミドやエポキシ系樹脂などがあげられる。
【0011】また、エチレン・プロピレン共重合体やエ
チレン・プロピレン・ジエン共重合体の如きオレフィン
系ゴムやシリコーンゴム、フッ素ゴムやアクリルゴム、
ポリウレタン系ゴムやポリアミド系ゴム、天然ゴムやポ
リイソブチレン、ポリイソプレンやクロロプレンゴム、
ブチルゴムやニトリルブチルゴム、スチレン・ブタジエ
ンゴムやスチレン・ブタジエン・スチレンゴム、スチレ
ン・イソプレン・スチレンゴムやスチレン・エチレン・
ブタジエンゴム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチ
レンゴムやスチレン・イソプレン・プロピレン・スチレ
ンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンなどのゴム系ポ
リマーなども非発泡基材の形成材料としてあげられる。
【0012】非発泡基材の形成には、1種又は2種以上
の材料を用いることができる。また非発泡基材は、単層
物又はラミネート等の複層物の適宜な層形態に形成する
ことができる。ちなみに硬質プラスチックフィルム等の
硬い層の片面又は両面にゴム系ポリマー等からなる柔ら
かい層を設けた重畳体などとして非発泡基材を形成する
ことにより、その柔らかい層の圧縮性を介して部材に対
する良変形密着性を確保しつつ、硬い層を介して折れ曲
がり難くすることができ、止水材における折り曲げシワ
の発生の防止等に有効である。
【0013】非発泡基材の厚さは、止水材の適用箇所な
どに応じて適宜に決定でき一般には、10mm以下、就中
5μm〜5mm、特に10μm〜1mmとされる。
【0014】非発泡基材の表裏の両面に設ける粘着層の
形成には、ゴム系やアクリル系、シリコーン系やウレタ
ン系などの適宜な耐水性粘着剤を用いることができ、そ
の種類について特に限定はない。また非発泡基材の表裏
両面に設ける粘着層は、その表裏で種類が異なっていて
もよい。表裏で異なる粘着層の付設は、接着対象の材質
が相違することを前提にその材質に応じた接着特性の付
与などの点より有利である。
【0015】ちなみに易水溶層を設ける側の粘着層は、
水シール性などの点よりブチル系等のゴム系粘着層が好
ましく、易水溶層を設けない側の粘着層は、接着力など
の点よりアクリル系等の粘着層が好ましい。さらに非発
泡基材の表裏両面に設ける一方又は両方の粘着層は、種
類の異なる粘着層の重畳層からなっていてもよい。粘着
層の重畳化は、接着力やそれと圧縮性のバランスを制御
する点などより有利である。
【0016】粘着層の厚さは、接着対象部材の表面粗さ
等の止水材の適用個所や、適度なクッション性の付与に
よる施工性の向上性などに応じて適宜に決定することが
できる。一般には、5mm以下、就中0.01〜3mm、特
に0.02〜2mmとされる。また非発泡基材の表裏両面
における粘着層は、その厚さが同じであってもよいし、
相違していてもよい。
【0017】ちなみに易水溶層を設ける側の粘着層は、
水シール性の信頼性を向上させる点などより、例えば
0.5mm以上の厚さとすることが好ましい。すなわち外
壁材等の接着部材の凹凸や段差や歪等を粘着層の変形を
介して許容できるように粘着層の厚さを厚めに設定し、
接着部材面に止水材の易水溶層が隙間なく良好に密接す
るようにすることが水シール性の信頼性の向上などの点
より好ましい。
【0018】前記した凹凸等の変化の許容性や圧縮変形
による密接性などの点よりは軟質な粘着層であるほど好
ましいが、強度やシートないしテープ等への加工性等と
のバランスを加味した場合には23℃、荷重50gの条
件に基づく針入度が150以下、就中50〜130、特
に70〜120の粘着層であることが好ましい。かかる
針入度の粘着層によれば、易水溶層が流出しても露出し
た粘着層が部材に密着して良好な止水効果を発揮し、ま
た部材間の圧力で変形して隙間のない良好な密着状態を
形成しやすく、外壁材などでは止水材の扁平化によりサ
イズ精度が安定する利点なども発生する。
【0019】粘着層は、塗布方式や押出成形方式、カレ
ンダー成形方式などの適宜な方式で形成することができ
る。また非発泡基材上への直接成形方式や、シート状粘
着層の接着方式、セパレータ上に設けた粘着層の移着方
式などの適宜な方式で非発泡基材上にラミネートするこ
とができる。その場合、両面粘着シートを用いて粘着層
を形成してもよい。
【0020】粘着層は、非発泡基材の表裏において全面
又は筋状等の漏水を防止しうる形態にて部分的に設ける
こともできる。ちなみに筋状形態では、粘着層の単位面
積あたりの負荷荷重が大きくなり、止水材がより扁平化
して接着部材間の隙間をさらに狭くすることができる。
なお粘着層を付設する非発泡基材の表裏の一方又は両方
に対しては、必要に応じてコロナ放電処理や火炎暴露、
下地処理などの適宜な接着力向上処理を施すことができ
る。
【0021】非粘着性の易水溶層は、侵入水を吸収して
増粘し止水効果を発揮すると共に、粘着層によるベタツ
キを防止して部材の位置調節等の作業を容易とするもの
である。従って例えば易水溶層を有しない粘着層を介し
一方の部材に接着して止水材を位置決め固定した後、他
方の部材を易水溶層を有する粘着層の上に配置して位置
調節等を行いビス等の治具を介し固定する施工方式など
を適用できて、施工効率に優れている。なお既成の部材
間に詰め込み式で圧入する施工方式などの如く、他の施
工方式で本発明による止水材を適用することも可能であ
る。
【0022】易水溶層の形成は、適宜な非粘着性の水溶
性ポリマーを用いて行うことができる。就中、耐久性な
どの点より例えばポリビニルアルコールやカルボキシメ
チルセルロース、ポリエチレングリコールやポリプロピ
レングリコールなどが好ましく用いられる。特に、主鎖
に化学的に安定なエーテル結合を有する変性ポリエチレ
ングリコールなどが好ましい。なおポリビニルアルコー
ルの場合、高ケン化度である必要はなく、50〜70%
程度の低ケン化度のものも用いうる。
【0023】易水溶層の止水箇所での居止まり性、すな
わち易水溶層が吸水により易流動化して止水箇所より早
期に流出することの防止と吸水による止水効果の発現速
度とのバランスなどの点より好ましく用いうる水溶性ポ
リマーは、その平均分子量が5万〜20万、就中6万〜
19万、特に7万〜18万のものである。
【0024】止水効果の発現速度、すなわち水の侵入が
あったとき、就中、最初の浸水があったときに速やかに
吸水増粘して止水効果を発揮するその応答速度性や、止
水材に対する緩い圧縮力による止水効果の発現性などの
点より好ましい易水溶層は、厚さ30μm、30mm角の
寸法片として15℃、100gの水上に配置した場合に
10秒以内に溶解消失し、かつ引張り破断強度が25〜
65kgf/cm2の水溶性ポリマーにて形成したものであ
る。
【0025】前記の止水効果が遅延なく発現することの
信頼性などの点より特に好ましい易水溶層は、前記した
溶解消失が9秒以内のもの、就中1〜8秒、特に2〜7
秒のものである。また前記の引張り破断強度は、特に低
圧縮力下での止水効果の発現性に関係し、その発現性等
の点よりは引張り破断強度が28〜63kgf/cm2、就中
30〜60kgf/cm2の易水溶層であることが特に好まし
い。
【0026】易水溶層には折り曲げシワ等の発生の防止
を目的に可塑化剤を配合することもできる。すなわち易
水溶層にシワがあるとそれによる浸水吸収に遅延がなく
ても、シワによる隙間部における止水効果の発現、特に
最初の浸水の際の止水効果発現に遅れて、その隙間より
浸水するおそれがあり、可塑化剤を配合することにより
易水溶層にシワの発生することを抑制することができ
る。ちなみに易水溶層と非発泡基材の弾性の相違等が大
きいと折り曲げ等により止水材、特に易水溶層に復元不
能なシワが発生しやすい。
【0027】前記において易水溶層に可塑化剤を配合し
て軟質化ないし柔軟化することにより、非発泡基材が折
り曲げ等の外力で大きく変形した際にもその変形に易水
溶層が密着追随して折り曲げシワ等の発生を防止するこ
とができる。可塑化剤としては、水溶性ポリマーからな
る易水溶皮膜を柔軟化しうる親水性や親油性等の適宜な
ものを用いうる。
【0028】就中、水溶性ポリマーとの相溶性や吸水作
用の阻害防止性などの点より、例えば前記水溶性ポリマ
ーで例示したものやヒドロキシエチルセルロース、ポリ
アクリル酸ソーダの如き水溶性のものなどからなる低分
子量の、就中、平均分子量が100〜4000のオリゴ
マーなどが可塑化剤として好ましく用いうる。
【0029】水溶性ポリマーからなる皮膜の柔軟化効果
や皮膜中よりの流出防止性などの点より特に好ましく用
いうるオリゴマーの平均分子量は、100〜4000、
就中150〜3800、特に200〜3500である。
なおオリゴマーの平均分子量が過少では水溶性ポリマー
からなる皮膜が吸水した際に皮膜中より流出しやすく、
過多では水溶性ポリマーからなる皮膜の柔軟化効果に乏
しい。
【0030】前記においてオリゴマーの使用割合は、易
水溶皮膜の柔軟化の程度や、その易水溶皮膜中よりオリ
ゴマーが流出した後における止水効果の長期持続性など
の点より、水溶性ポリマー100重量部あたり10〜9
5重量部、就中15〜90重量部、特に20〜80重量
部が好ましい。
【0031】非粘着性の易水溶層の厚さは、水への溶解
速度などに応じて適宜に決定しうるが、一般には500
μm以下、就中5〜200μm、特に10〜100μmと
される。粘着層上への易水溶層の付設は、例えばフィル
ムのラミネート方式、粘着層上への溶融押出し方式や溶
液の塗布方式などの適宜な方式で行うことができる。粘
着層の上に付設した易水溶層に対しては、必要に応じ水
等の溶剤や加熱溶融等により液状化して粘着層との密着
処理を図ることもできる。かかる処理は、シワの発生防
止の点よりも有効である。
【0032】易水溶層は、耐久性、止水効果の発現性や
持続性などの点より、破断伸び率が150〜500%で
あることが好ましく、40重量%水溶液とした場合にそ
の粘度が40〜400ポイズであるものが好ましい。そ
の粘度は、BH型粘度計、ローターNo.4、回転数2
0rpm、30℃による測定条件に基づく。なお上記した
非発泡基材や粘着層や易水溶層には必要に応じて老化防
止剤や充填剤などの適宜な添加剤を配合することができ
る。
【0033】非粘着性の易水溶層の外表面に対しては必
要に応じて、図2に例示の如く滑膜コート5を設けるこ
ともできる。滑膜コートは、易水溶層と部材との接触抵
抗を低くして滑りやすくし、施工性の向上を図ることを
目的とする。従って滑膜コートの形成には、例えば長鎖
アルキル系やシリコーン系やフッ素系等の剥離剤の如
く、摩擦抵抗の小さい良滑り性の皮膜を形成する適宜な
ポリマー類などを用いることができる。
【0034】なお滑膜コートを剥離剤にて形成した場合
には、その滑膜コートの離型性を利用してロール状に巻
回したり、重ね置きすることができ、巻戻しなどを容易
とするために図1に例示した如く非発泡基材3の反対側
で露出する粘着層4をセパレータ41にて仮着カバーす
る必要を回避することができる。
【0035】滑膜コートの形成は、易水溶層上に形成材
を塗布する方式などの適宜な方式で行うことができ、滑
膜コートを付与した易水溶フィルムとして粘着層上にラ
ミネートする方式などにても止水材を形成することがで
きる。滑膜コートの厚さは、100μm以下、就中1〜
50μmが一般的であるが、易水溶層の水溶性を阻害し
ない範囲で適宜に決定してよい。
【0036】本発明の止水材は、適用個所の全面に接着
することを目的としたシートや、適用個所に部分的に接
着することを目的とした所定幅のテープなどの適宜な形
態で使用することができる。
【0037】また止水材は、それを適宜な部材間に配置
して適用箇所に応じた水シールの信頼性に優れる適宜な
止水構造を施工性よく容易に形成することができる。そ
の適用対象の部材間については特に限定はなく、水シー
ル処理を要する適宜な箇所に好ましく用いることができ
る。
【0038】ちなみに前記部材間の例としては、建築部
材間や換気口等の開口部における開口形成材とそれへの
取付け部材間、あるいは屋根板と屋根瓦等の間(屋根下
地材)、サッシやドアとその枠等の間、室内におけるシ
ンク等の台所用品や洗面化粧台、浴槽等の衛生用品とそ
の支持部材の間などがあげられる。
【0039】なお図3に、本発明の止水材を配置してな
る止水構造を例示した。かかる止水構造は、外壁材8の
目地部81における下地材7と外壁材8からなる部材間
に止水材6を配置したものである。これは、当該目地8
1にガスケット10を装着して主シール処理を行うと共
に、水シールの信頼性を高めるために当該止水材6を用
いて下地材7と外壁材8の間を2次シールしたものであ
る。
【0040】なお図3における符号の9は、下地材7と
外壁材8を固定するためのビスであり、止水材6は、そ
の粘着層4を介し下地材7に接着して、非粘着性の易水
溶層1が外壁材8の側となるように取付けられている。
【0041】
【実施例】実施例1 厚さ100μmのポリエステルフィルム(非発泡体)の
片面にセパレータでカバーした厚さ50μmのアクリル
系粘着層を設け、他面に厚さ1mmのブチルゴム粘着シー
トをラミネートした後、その上に平均分子量8万のポリ
エーテル型の変性ポリエチレングリコールからなる厚さ
30μmの非粘着性易水溶層形成フィルムをラミネート
して幅40mmの止水材を得た。
【0042】比較例 易水溶層を設けないほかは実施例1に準じて止水材を得
た。
【0043】評価試験 図4(a),(b)の如く実施例1、比較例で得た止水
材(6)を、アクリル板15にアクリル系粘着層4の側
を介して接着し、その上より外壁材8を配置してブチル
ゴム粘着層の厚さが0.7mmとなるまで圧縮し、その外
壁材の上に水槽11を配置して止水材の二側辺を残し各
接合部をシーリング処理13,14した後、水槽に水頭
高さ(h)が100mmとなるように注水12して性能試
験体を形成し、前記外壁材の配置作業性と24時間放置
後の漏水状態を調べた。なお図4(b)は、(a)のA
−A’断面図である。
【0044】前記の結果、実施例1、比較例いずれの止
水材にても漏水は認められなったが、外壁材の配置作業
性において実施例1では外壁材の位置修正時の再分離性
や位置ズラシの滑り性が良好で容易かつ効率的に位置修
正を行うことができた。しかし比較例では外壁材がブチ
ルゴム粘着層に接着して位置修正が困難であり、作業効
率が著しく低かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】止水材例の断面図
【図2】他の止水材例の断面図
【図3】止水構造例の断面図
【図4】水シール性能試験体の説明図
【符号の説明】
6:止水材 1:非粘着性の易水溶層 2、4:粘着層 3:非発泡基材 5:滑膜コート 7:下地材 8:外壁材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非発泡基材の表裏の両面に粘着層を有
    し、その片方の粘着層の外表面に非粘着性の易水溶層を
    有することを特徴とする止水材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の止水材を部材間に配置
    して水シール処理してなることを特徴とする止水構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、部材間が外壁材の目
    地部における下地材と外壁材の間である止水構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299072A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nitto Denko Corp 防水気密用粘着テープ

Cited By (2)

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