JPH11158777A - 通気性を有する液体遮断性不織布及びその製造方法 - Google Patents

通気性を有する液体遮断性不織布及びその製造方法

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JPH11158777A
JPH11158777A JP10222477A JP22247798A JPH11158777A JP H11158777 A JPH11158777 A JP H11158777A JP 10222477 A JP10222477 A JP 10222477A JP 22247798 A JP22247798 A JP 22247798A JP H11158777 A JPH11158777 A JP H11158777A
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radiation
nonwoven fabric
curable resin
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JP10222477A
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Jerry Zucker
ズッカー ジェリー
Arthur J Sampson
ジェイ.サンプソン アーサー
Richard L Ferencz
エル.フェレンツ リチャード
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、蒸気は透過させるが液体は透過さ
せない通気性を有する液体遮断性不織布及びその製造方
法を提供するものである。 【解決手段】 結合した繊維やフィラメントから製造さ
れた多孔性不織布の表面に液体の放射線硬化性樹脂を塗
布する。そして、放射線硬化性樹脂に照射して放射線硬
化性樹脂を硬化させ、不織布の表面に固体フィルムを形
成する。このフィルムにより液体は透過しないが蒸気は
透過する不織布となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気は透過させる
が液体は透過させない性質を備えた通気性を有する液体
遮断性不織布及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不織布は、機織上の織り糸から織るのと
は区別される種々のプロセスによって生産されている。
概して、不織布は繊維または連続的なフィラメントから
製造され、繊維またはフィラメントは交差点で熱または
接着等の接合によって、または繊維やフィラメントの絡
み合いによって形成されている。一般に商業的に生産さ
れる大抵の不織布は、多孔性で液体及び液体によって運
ばれる作用物質や液体中で運ばれる作用物質を容易に透
過する。しかし、不織布の多くの既存の用途及び提案さ
れている用途は基本的に液体を通しては困るが水蒸気は
透過できることによって通気性のある不織布が求められ
ている。通気性を有する不織布の最終用途には医者等が
着用する医療用衣類、おむつの構成部分またはその他の
使い捨て衛生用品などの衣類、建築用カバー材などがあ
る。上記の特性を有する不織布を提供するため、従来よ
り多くの試みがなされてきている。一例として、不織布
を積層にするかフィルムを押出被覆することができ、フ
ィルムは非孔性か微孔性のタイプでよいが、積層または
押出被覆プロセスは費用がかかり、また、十分な広い空
間および製造装置を必要とする。特に積層を不織布と同
じラインで生産する場合はなおさらである。また、不織
布をフッ素性化合物などの防水剤で処理することも知ら
れているが、このようなフッ素性化合物は比較的高価
で、不織布の孔を充填せず、別個の処理ステップと乾燥
ステップを必要とする。不織布の平均的な孔のサイズ
は、スパン結合・溶融吹込み・スパン結合(SMS)布
などの合成布を提供することによって小さくすることが
でき、ここで溶融吹込層が非常に細かい繊維を備える。
しかし、合成布でさえ液体に対して高度の遮断性を提供
せず、通常は高い液体遮断特性を獲得する局所的な処理
または押出フィルム層を必要とする。遮断性問題に対す
る現在の解決策の多くは、処理した不織布やフィルムを
積層した不織布の耐久性がそれほどなく、初期特性が取
扱い、製作、洗浄などで劣化するという点で不適切であ
る。また、処理した不織布やフィルムを積層してなる不
織布は硬く、このため多くの用途に不適切なことが多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑み発明されたものであり、製造するのに比較的安価で
製造することができると共に製造する場合に広いスペー
スや高価な製造設備を必要としない通気性を有する液体
遮断性不織布及びその製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通気
性を有する液体遮断性不織布を製造する方法であって、
前記方法は結合した多孔性不織布を準備するステップ
と、液体の放射線硬化性樹脂を少なくとも前記多孔性不
織布の一方の表面に塗布して、多孔性不織布に連続的な
皮膜を形成するステップと、次に前記放射線硬化性樹脂
に照射して、前記多孔性不織布上に硬化した連続的な固
体フィルムを形成するステップと、を含み前記多孔性不
織布は液体をほぼ透過させずに蒸発は透過させることを
特徴としている。請求項2の発明は、前記通気性を有す
る液体遮断性不織布が、生産ライン上で連続的に生産さ
れ、前記放射線硬化性樹脂が前記生産ラインで塗布され
て、硬化されることを特徴としている。請求項3の発明
は、前記通気性を有する液体遮断性不織布が連続的なフ
ィラメントを備えてなることを特徴としている。請求項
4の発明は、前記通気性を有する液体遮断性不織布が繊
維を備えてなることを特徴としている。請求項5の発明
は、前記皮膜の厚みが約5乃至500ミクロンの厚さで
塗布されることを特徴としている。請求項6の発明は、
前記皮膜の厚みが約3乃至約100ミクロンの厚さで塗
布されることを特徴としている。請求項7の発明は、前
記液体の放射線硬化性樹脂が、単量体、重合体及び光開
始剤を備えていることを特徴としている。請求項8の発
明は、前記液体の放射線硬化性樹脂がビニル・エーテル
・エステルを備えていることを特徴としている。請求項
9の発明は、前記液体の放射線硬化性樹脂が前記不織布
の一部にのみ被覆されていることを特徴としている。請
求項10の発明は、前記不織布の一方の表面又は他方の
表面に放射線硬化性樹脂を被覆することにより液体をほ
ぼ透過せず、蒸気を透過させることを特徴としている。
請求項11の発明は、蒸気を透過させ、液体を透過させ
ない複合体で、前記複合体は一方の表面及び他方の表面
を有する多孔性不織布と、前記一方の表面に結合させた
厚さ3乃至100ミクロンの放射線硬化性樹脂を塗布
し、前記他方の表面に放射線硬化性樹脂を塗布しないこ
とを特徴としている。請求項12の発明は、前記放射線
硬化性樹脂がポリエステル重合体及び同時硬化性ビニル
・エーテルを備えてなることを特徴としている。請求項
13の発明は、前記通気性を有する液体遮断性不織布が
1日に1平方メートル当たり500グラムを上回る蒸気
透過率を有し、水頭が65cmを上回ることを特徴とし
ている。請求項14の発明は、前記放射線硬化性樹脂が
前記不織布の一部にしか延在しないことを特徴としてい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本明細書では、「不織布」とは、
人工または重合体の繊維またはフィラメントを複数の個
所で互いに結合するか、絡み合わせて整合性のある平面
状の布にした布を意味する。様々なタイプの結合には、
熱結合、科学および接着性結合が含まれる。絡み合いタ
イプは、縫製および水性絡み合いを含み、後者は噴射し
た水を、多孔性支持体上に支持された一体でないウェブ
に衝突させる。繊維は湿式堆積技術で統合してもよい。
不織布を作成する様々な方法はよく知られているので、
本明細書では詳細に説明しない。スパン結合という用語
は、多数の連続的なフィラメントを紡ぐか押出成形し、
引っ張って可動ウェブとして可動コンベヤ上に付着させ
る。次に、軟化温度が低いフィラメントを利用するか、
多少の結合剤または融点の低いフィラメントを利用する
か、多少の結合剤または融点の低いフィラメントをウェ
ブに組み込むことによって、フィラメントを熱結合す
る。関連するプロセスは溶融吹込成形で、溶融したフィ
ラメントを小さい口から押出成形し、高速の高温の空気
をコンベヤに衝突させることによって吹込成形し、絞っ
て、連続的なウェブを形成する。繊維から作成した布
は、通常、梳毛または空気織りし、次にウェブを結合ま
たは統合することによって繊維を形成する。例えば、彫
刻熱カレンダーまたは超音波結合装置を使用してウェブ
をパターン結合するか、熱空気結合する、あるいは樹脂
結合し加熱することができる。絡み合い手順については
上述した。不織布の作成に現在使用する重合体は、ポリ
エチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、およ
びポリエステルなどを含むが、ナイロン、レーヨン、ポ
リウレタン、その他多くが知られ、それを使用すること
ができる。本発明は、不織布に使用する重合体または繊
維のタイプに制限されないと考えられる。機械的に加え
られたようなフィルムが繊維と相互作用し、少なくとも
繊維またはフィラメントの一部を囲んで、強力な機械的
結合を提供するからである。連続的なフィルムは、孔の
サイズが小さい繊維に、より容易に加えることができ
る。不織布の重量は重要でなく、1平方メートル当たり
3ないし100グラムのオーダーの範囲でよい。繊維ま
たはフィラメントの非統合ウェブは、繊維またはフィラ
メントが所定の位置に固定され、ウェブが結合性を有
し、形状を保持するよう、フィルム皮膜を加える前に結
合するのが好ましい。ウェブが形状を十分保持して液体
フィルムを加えられる限り、結合の程度は重要ではな
い。本明細書では「不織布」とは結合した繊維またはフ
ィラメントのウェブを意味する。不織布基板は、単層ま
たは複数の層を含むことができ、これらの層は同一また
は異なったプロセスで生成することができる。例えば、
合成不織布はスパン結合した層と溶融吹込成形した層を
含んでもよい。フィルムは、外部結合層として存在する
か、複合体の内部層として存在してもよい。一つの好ま
しい不織布基板は、少なくとも一つの溶融吹込成形層お
よび少なくとも一つのスパン結合層を有する布である。
放射線硬化性重合体は、種々の販売元から入手可能で、
液体の形態で提供され、概して溶剤はない。樹脂は通
常、一つ以上の官能基を有する単量体とある程度の不飽
和性を有する重合体または低重合体とを備えた混合物で
ある。低重合体は、硬化して可撓性フィルムを形成する
ことができるものから選択する。単量体は、重合体の希
釈剤とされ、この2つの比率は粘度調節のために調節可
能である。本発明では、硬化していない液体樹脂は、不
織布上に塗布され、数秒から数分の間、そこに連続的な
液体フィルムとして保持されるのに十分な粘度でなけれ
ばならない。このパラメータは、通常は十分でない。通
常、1秒の数分の一から数秒以内で液体フィルムを塗布
し、硬化することができるからである。液体樹脂は、電
子ビーム照射で直接硬化させるか、光開始剤を樹脂に組
み込む場合は、紫外線で硬化してもよい。光開始剤には
基本的に2つのタイプ、つまり遊離基タイプおよびカチ
オン・タイプがあり、使用する樹脂の種類に応じて選択
する。遊離基開始剤は、アクリレートで使用し、カチオ
ン光開始剤はビニル・エーテルおよびエポキシ化合物で
使用する。多種多様な放射線硬化性樹脂の調合物が、イ
リノイ州ノースブロック(Northbrook)のラ
ドテック(RadTech)から入手可能である。放射
線硬化性樹脂は、参照により本明細書に組み込む米国特
許第4,125,503号、第4,649,082号、
第4,937,173号、第5,098,982号、第
5,281,662号、第5,352,713号に記載
されている。本発明では、重合化してフィルムにすると
可撓性で、液体を透過しないが蒸気の透過率が高く、フ
ィルムを被覆した布が通気できる放射線硬化性樹脂を選
択する。概して、フィルムの可撓性および通気性は、フ
ィルムの厚さと、例えば単量体の割合、横断線密度およ
び単量体の土台の化学的性質などのフィルムの化学的性
質とによって決定される。不織布を衣類または使い捨て
の衛生用品などの用品に使用する場合、硬化性樹脂は非
中毒性および非反応性でなければならない。これらの用
品の多くで、血液や液体廃棄物などの液体の浸透または
透過を防止しながら、快適性向上のために水蒸気は透過
できることが重要である。フィルムと布の複合体は、湿
気または蒸気の透過率が1日に1平方メートル当たり5
00グラムを上回ることが好ましく、1日に3,000
g/m2を上回り、水頭が65cmを上回ることが好ま
しい。特に適切な樹脂システムが、米国特許第5,53
6,760号に記載され、参照により本明細書に組み込
まれる。液体樹脂複合体は、(A)不飽和ポリエステル
重合体、不飽和ポリエステル低重合体またはその混合物
を含む不飽和ポリエステル成分、および(B)不飽和ポ
リエステル成分から分離できる。または、これに構造的
に組み込める非重合同時硬化性ビニル・エーテル成分を
備えるが、ただしこれは、ビニル・エーテル成分が、平
均してビニル・エーテル成分の分子1個当たり少なくと
も2個のビニル・エーテル基を含む場合である。紫外線
硬化が望ましい場合は、光開始剤を添加する。加える前
に種々の添加剤を液体樹脂に添加してもよい。可能な添
加剤には、静電防止剤、抗菌物質、重量および粘度を調
節する充填剤、顔料などがある。添加剤に対する制約
は、これが放射線硬化プロセスと干渉してはならず、使
用する樹脂システムに適合することである。他のタイプ
の添加剤には、脱泡剤、定着剤、艶消し剤および安定剤
などがある。液体樹脂皮膜は、既知の従来の被覆プロセ
スによって不織布、好ましくはコンベヤが担持する不織
布ウェブに加えられる。被覆プロセスの例には、グラビ
ア印刷およびフレキソ印刷、ロール塗布、ナイフ塗布、
および吹付け塗布などがある。好ましい方法は、ドクタ
ー・ブレード・アセンブリを使用するグラビア印刷で、
ゴム・ロールに薄い層をトランスファー塗布し、不織布
がコンベヤ・ベルト上を移動して一方側でウェブと接触
できるようにする。最終用途の要件に応じて、塗布はウ
ェブにゾーン状または均等に行い、皮膜厚さは3ないし
500ミクロンで、3ないし100ミクロンが好まし
い。塗布は不織布の片側または両側に行うことができ
る。所望の特性を獲得する最低量の液体樹脂を布基板に
塗布し、これによって皮膜をより迅速に硬化させること
ができる。ピンホールのない硬化フィルムを提供するた
め、均一な皮膜として液体を塗布する速度は、1平方メ
ートル当たり約3グラム(gsm)を上回らない方がよ
いことが分かっている。皮膜塗布の上限は、費用の考慮
事項に基づき、概して25gsm以下の塗布速度で、2
5ミクロンの塗布厚さになる。概して、液体樹脂が溶剤
を含まない場合、液体塗布速度は硬化フィルムの速度と
等しくなる。これほど好ましくはないが、樹脂が硬化し
たときに、布の柔らかさ、ドレープ性および可撓性に有
意の影響を与えず、布の静水頭が有意に増加するよう、
低ベース重量の液体樹脂を塗布してもよい。例えば3な
いし7gsmの低い塗布速度では、通常は、布が水蒸気
を透過させないままで、2ないし3倍だけ静水頭を増加
させることができる。次に、表面に存在する液体フィル
ムが急速に硬化するか、液体樹脂が不織布上で連続的で
間断のないフィルムとして存在しながら硬化する。これ
は、樹脂を被覆した不織布を適切な照射源に曝すことに
よって達成される。例えば、樹脂中の光開始剤が紫外線
によって活性化する場合は、被覆基板が、水銀ランプな
どの一連の紫外線ランプを有する筐体を通過してもよ
い。適切な硬化手順が、前記の米国特許第5,536,
760号に記載されている。電子ビームを使用すること
により電離放射線を使用する場合は、0.5ないし5メ
ガラドの電離放射線に曝すと、1milの厚さの液体フ
ィルムは、空気中でその厚さ全体を硬化することができ
る。光開始剤を樹脂に組み込む場合は、180〜400
ナノメートルの波長を有する紫外線を使用して硬化させ
てもよい。典型的な中圧管状水銀ランプは、管の長さに
沿って1インチ当たり200ワットの出力を有する。管
は直列または並列にすることができ、通常は未硬化フィ
ルムから数インチ間隔をおく。紫外線硬化には光増感剤
と光開始剤との両方を使用する。光増感剤の例には、イ
ソブチル・ベンゾイン・エーテル、アルファ、アルファ
・ジエトキソジアセトフェノン、およびアルファ、アル
ファ・ジメトキシ・アルファ・フェニルアセトフェノン
などがある。硬化した皮膜を連続的な不織布の生産ライ
ンに塗布する場合、皮膜の塗布および硬化の装置は、ラ
インの出口端に、つまり完成した不織布ウェブの出口と
ウェブをロールに巻き取る巻取り装置との間に備える。
液体樹脂の塗布中、ウェブは平坦なコンベヤ上または回
転するロール上に支持するか、支持なしで塗布装置を通
過させることができる。液体樹脂を被覆したウェブは、
次に放射線源を含む筐体を通過する。ライン速度は重要
ではない。少なくとも300メートル/分までのライン
速度で連続的な硬化が可能だからである。放射線容量お
よび被爆量は、液体樹脂の化学的性質および厚さ、あれ
ば充填剤、およびライン速度によって決定される。皮膜
がウェブに塗布されて硬化するにつれ、皮膜が布に余分
に浸透するのを防止することが望ましい。これは、例え
ば孔サイズの小さいウェブを使用するか、塗布直後に照
射硬化を開始することによって達成される。また、種々
の皮膜を使用することができ、これを加熱して塗布中に
粘度を低下させるか、高剪断被覆法を使用することがで
きる。本発明の重要な態様は、軽量な不織布の水頭を大
幅に増加させながら、高い蒸気透過率を維持できること
である。基本重量が50gsm未満の処理済み布は、9
0cmを上回る水頭を容易に達成しながら、1日当たり
3,000g/m2を上回る水蒸気透過率を維持するこ
とができる。例えば、静水頭が20gsm(グラム/平
方メートル)のSMS不織布は、塗布前の約30cmか
ら塗布後の100cm超へと増加させることができる。
撥水性が大幅に増加しても、布の水分透過率は1日当た
り5,000g/m2を上回る。フィルム層には実質的
に孔がないので、蒸気の透過は、フィルムの一方の表面
で吸収し、フィルムの他の表面に向けて染み込ませるこ
とによって生じる。上記の数字は、過フッ化炭化水素の
撥水剤で処理したSMS布と同等にすることができる。
例えば、米国特許第5,482,765号は水頭が92
〜96cmで水蒸気透過率が1日当たり4720〜48
30g/m2の54gsmのSMS布について報告して
いる。本明細書では「水頭」とは布の液体遮断性を測定
する表充填機試験を指す。水頭試験は、所定の量の液体
が通過する前に布が支持する水頭(センチメートル)を
測定し、連邦試験基準No.191A、方法5514で
定義されている。布の水蒸気透過率(WVTR)はAS
TM規格の試験法E−96−80で指定されている。前
記不織布はロールの形態で大量に生産され、その後切断
されて多種多様の有用な用品に変換される。現在、撥水
性で低コストで供給できる通気性不織布に対する需要が
ある。考えられる最終用途には、医療用や研究室用の白
衣、産業用保護服および雨着など単一または複数用途の
保護衣類がある。幾つかのケースでは、樹脂皮膜を、手
術着の前面パネルや袖など、布の高い撥水性が要求され
る部分にのみ塗布することができる。放射線硬化性樹脂
は、布を最終製品に変換する時に塗布することもでき
る。例えば、おむつなどの使い捨て衛生用品の生産中
に、液体の漏れを防止しながら柔らかい布のような感触
を維持するために、布の最も外側にある層の内面など、
布の予め選択した部分を被覆することができる。大部分
の最終用途では、樹脂皮膜を布の片側にしか塗布せず、
可能な限り薄く塗布しながら、良好な液体遮断性を提供
する。これによって、複合体は依然として柔らかい布の
感触を有し、被覆していない側は多孔性の布の外観と感
触を有する。
【0006】従って、本発明によると、不織布に、重合
体または樹脂を形成する放射線硬化性の液体フィルムを
被覆して、布上に連続的で間断のないフィルムを設け、
液体重合体のフィルムに照射して重合体を硬化させ、耐
久性があり間断のない可撓性フィルムを形成し、布に接
着または接合させる。驚いたことに、多孔性の基質上に
連続的で可撓性の不透水性フィルムを形成することがで
きる。この結果生じた被覆布は、通常の樹脂用途レベル
内で、水、血液およびアルコールなどの液体を透過また
は通過させないが、水蒸気を透過させることができる。
被覆および硬化ステップは、最小限の空間しか必要とせ
ず、通常の不織布の生産ライン速度で小さい生産スペー
スを使用し、不織布の生産中に操作をオンラインで実施
することができる。被覆を、例えば不織布ウェブの可動
部分のみに選択的に適用し、おむつの構成部分または医
療用製品で望まれているように、特定の部分のみ不透水
性にすることができるので有利である。本発明の別の態
様では、布の静水頭を少なくとも通常の静水頭の2ない
し3倍増加させるために、液体放射線硬化性樹脂を不織
布の表面に塗布し、その後、樹脂を硬化させる。放射線
硬化性樹脂の好ましいタイプの1つは、1つ以上の官能
基を有する単量体を含む紫外線硬化性樹脂、不飽和サイ
トを有する重合体または低重合体、および紫外線照射に
反応する光開始剤である。光開始剤は遊離基またはカチ
オンを供給して、単量体と重合体とを重合させ、固体フ
ィルムを提供する。放射線硬化性でフィルムを形成する
重合体を使用すると、現在の代替方法と比較して費用が
大幅に削減される。液体塗布装置および放射線源しか必
要ないからである。比較的高価な処理剤の費用、余分な
加熱、フィルムの押出成形、および積層ステップがなく
なる。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る通気性
を有する液体遮断性不織布は液体は透過させないが蒸気
は透過できしかも比較的安価に製造することができると
いう優れた効果を有する。また、本発明に係る通気性を
有する液体遮断性不織布の製造方法は通気性を有する液
体遮断性不織布を製造する場合において広いスペースや
高価な製造設備を必要とすることがなく、比較的安価に
製造することができるという優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー ジェイ.サンプソン アメリカ合衆国 28036 ノースカロライ ナ州 デイビッドソン、メイプルクロフト レークレーン18809 (72)発明者 リチャード エル.フェレンツ アメリカ合衆国 29451 サウスカロライ ナ州 アイルオブパームス シーホースコ ート4

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する液体遮断性不織布を製造
    する方法であって、前記方法は結合した多孔性不織布を
    準備するステップと、液体の放射線硬化性樹脂を少なく
    とも前記多孔性不織布の一方の表面に塗布して、多孔性
    不織布に連続的な皮膜を形成するステップと、次に前記
    放射線硬化性樹脂に照射して、前記多孔性不織布上に硬
    化した連続的な固体フィルムを形成するステップと、を
    含み前記多孔性不織布は液体をほぼ透過させずに蒸発は
    透過させることを特徴とする通気性を有する液体遮断性
    不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記通気性を有する液体遮断性不織布
    が、生産ライン上で連続的に生産され、前記放射線硬化
    性樹脂が前記生産ラインで塗布されて、硬化されること
    を特徴とする請求項1記載の通気性を有する液体遮断性
    不織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記通気性を有する液体遮断性不織布が
    連続的なフィラメントを備えてなることを特徴とする請
    求項1記載の通気性を有する液体遮断性不織布の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記通気性を有する液体遮断性不織布が
    繊維を備えてなることを特徴とする請求項1記載の通気
    性を有する液体遮断性不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記皮膜の厚みが約5乃至500ミクロ
    ンの厚さで塗布されることを特徴とする請求項1記載の
    通気性を有する液体遮断性不織布の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記皮膜の厚みが約3乃至約100ミク
    ロンの厚さで塗布されることを特徴とする請求項5記載
    の通気性を有する液体遮断性不織布の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記液体の放射線硬化性樹脂が、単量
    体、重合体及び光開始剤を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の通気性を有する液体遮断性不織布の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記液体の放射線硬化性樹脂がビニル・
    エーテル・エステルを備えていることを特徴とする請求
    項1記載の通気性を有する液体遮断性不織布の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記液体の放射線硬化性樹脂が前記不織
    布の一部にのみ被覆されていることを特徴とする請求項
    1記載の通気性を有する液体遮断性不織布の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記不織布の一方の表面又は他方の表
    面に放射線硬化性樹脂を被覆することにより液体をほぼ
    透過せず、蒸気を透過させることを特徴とする通気性を
    有する液体遮断性不織布。
  11. 【請求項11】 蒸気を透過させ、液体を透過させない
    複合体で、前記複合体は一方の表面及び他方の表面を有
    する多孔性不織布と、前記一方の表面に結合させた厚さ
    3乃至100ミクロンの放射線硬化性樹脂を塗布し、前
    記他方の表面に放射線硬化性樹脂を塗布しないことを特
    徴とする通気性を有する液体遮断性不織布。
  12. 【請求項12】 前記放射線硬化性樹脂がポリエステル
    重合体及び同時硬化性ビニル・エーテルを備えてなるこ
    とを特徴とする請求項11記載の通気性を有する液体遮
    断性不織布。
  13. 【請求項13】 前記通気性を有する液体遮断性不織布
    が1日に1平方メートル当たり500グラムを上回る蒸
    気透過率を有し、水頭が65cmを上回ることを特徴と
    する請求項11記載の通気性を有する液体遮断性不織
    布。
  14. 【請求項14】 前記放射線硬化性樹脂が前記不織布の
    一部にしか延在しないことを特徴とする請求項11記載
    の通気性を有する液体遮断性不織布。
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