JPH11158338A - 包装用ストレッチフィルム - Google Patents

包装用ストレッチフィルム

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JPH11158338A
JPH11158338A JP9324359A JP32435997A JPH11158338A JP H11158338 A JPH11158338 A JP H11158338A JP 9324359 A JP9324359 A JP 9324359A JP 32435997 A JP32435997 A JP 32435997A JP H11158338 A JPH11158338 A JP H11158338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
packaging
stretch film
stretch
polyvinyl chloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP9324359A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Sasaki
正雄 佐々木
Takumi Mochizuki
巧 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Okamoto Industries Inc filed Critical Okamoto Industries Inc
Priority to JP9324359A priority Critical patent/JPH11158338A/ja
Publication of JPH11158338A publication Critical patent/JPH11158338A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸展機で円滑に幅方向に延伸できる延伸性のよ
い包装用ストレッチフィルムを提供する。 【解決手段】ロールから解反して引出し、次いで長さ方
向の両側端縁部を把持して幅方向に引き伸ばして包装に
使用するための包装用ストレッチフィルムであって、該
フィルムは(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体
を含有するポリ塩化ビニルフィルムからなっている。こ
のポリ塩化ビニルフィルムは押出し成形機で成形された
フィルムであり、その厚さが押出し成形機のTダイのリ
ップ間隔の1/40〜1/80であるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装用ストレッチフ
ィルムに関する。特に詳しくは、使用時に幅方向に円滑
に引き伸ばせるラップフィルムに関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】ポリ塩化
ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなどの熱可
塑性樹脂からなる包装用ストレッチフィルムは食品の包
装など種々の用途に利用されている。その代表的なもの
として、スーパーマーケットやコンビニエンスストアー
などで多用されているトレイ包装がある。このトレイ包
装は、トレイ容器に魚、肉などの食品を入れ、その上か
らストレッチフィルムで被覆する包装方法である。ここ
で使用するストレッチフィルムはロール状に巻かれてい
る。そして、このロールを解反機に掛け、ストレッチフ
ィルムをロールから引出しながらトレイ容器の被覆に用
いている。
【0003】ところで、トレイ容器は収納する対象食品
の種類により、そのタテ、ヨコの長さがまちまちであ
る。そして、トレイ容器の被覆に用いるストレッチフィ
ルムはトレイ容器の長さに応じて適宜に選定し、使用し
ている。そのため、トレイ容器の長さに応じて、幅の異
なる幾種類ものストレッチフィルムのロールを準備する
必要があり、しかも被覆するトレイ容器の長さが変わる
たびに、それに応じたストレッチフィルムのロールを解
反機に掛け換える必要がある。そのため、このトレイ容
器の包装には、包装作業の外にロールを掛け換える手数
や煩わしさがある。かかる煩わしさや、手間を省くた
め、解反機から引き出したストレッチフィルムを、トレ
イ容器の長さに応じて幅方向に引き伸して、トレイ容器
の被覆に供することが提案されている(特開平8−21
7008号公報)。
【0004】上記のストレッチフィルムを幅方向に引き
伸ばす伸展機の一つとして、長さ方向の両側端縁部をそ
れぞれ一対の無端ベルトで挟持し、幅方向に延伸する機
械が提案されている。しかして、この伸展機に従来の包
装用ストレッチフィルムを掛けて実施したとき、ストレ
ッチフィルムの幅方向の延伸性が悪いと、大きな伸長力
が必要になり、そのため引き伸ばし時にストレッチフィ
ルムが無端ベルトの間から抜け出てしまったり、所定の
幅に引き伸ばせないことがある。本発明は、上記の如き
伸展機で円滑に引き伸ばすことができるストレッチフィ
ルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ロー
ルから解反して引出し、次いで長さ方向の両側端縁部を
幅方向に引き伸ばして包装に使用するための包装用スト
レッチフィルムであって、該フィルムは(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル重合体を含有するポリ塩化ビニル
フィルムであることを特徴とする包装用ストレッチフィ
ルムである。上記のポリ塩化ビニルフィルムは、押出し
成形機で成形されたものであり、その製品厚さが押出し
成形機のTダイのリップ間隙の1/40〜1/80であ
るものが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の包装用ストレッチフィル
ムの素材はポリ塩化ビニルであり、このポリ塩化ビニル
は塩化ビニルと少量の他のビニル系単量体との共重合体
であってもよい。ポリ塩化ビニルに配合する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル重合体は、例えばアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチルなどである。特に、メタクリル酸メチ
ル、或はその共重合体が好ましい。これらの重合体は、
パラロイドK−101P、パラロイドK−125P、パ
ラロイドK−120ND、パラロイドK−400(以
上、呉羽化学工業社製)、メタブレンP−520、メタ
ブレンP−570、メタブレンP−501、メタブレン
P−551(以上、三菱レイヨン)などの商標名で市販
されている。(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体を配合することによって、幅方向に引き伸ばすとき、
風合いが柔らかく、破れにくくなり、いわゆる引き伸ば
し易さが向上し、包装作業性が向上する。配合量はポリ
塩化ビニル100重量部に対し0.3〜20重量部であ
る。1重量部未満の配合量でも効果がある。本発明の包
装用ストレッチフィルムには、可塑剤、安定剤、防曇
剤、抗菌剤など必要に応じて配合してもよい。
【0007】本発明の包装用ストレッチフィルムである
ポリ塩化ビニルフィルムは、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル重合体を配合したポリ塩化ビニルを押出し成
形機でフィルムに成形して製造する。この押出し成形機
でフィルムを成形するには、溶融したポリ塩化ビニル
を、押出し成形機のTダイから押し出し、次いで必要に
応じて空気を吹き付けたりして、冷却ドラム表面で冷却
して巻きとる。本発明の包装用ストレッチフィルムで
は、フィルムの製品厚さ、すなわち上記の冷却巻き取り
時のフィルムの厚さとTダイのリップ間隙との関係(延
伸率)が、フィルムの製品厚さがリップ間隙の1/40
〜1/80、好ましくは1/50〜1/70の関係にあ
るものが好ましい。1/40以上では、幅方向への伸び
が悪くなり破れやすくなって包装作業性が劣り、1/8
0以下では製膜加工性が劣り、好ましくない。本発明に
おけるフィルムの製品厚さは7〜20μ程度である。
【0008】次に、本発明の包装用ストレッチフィルム
の使用について説明する。本発明においては、包装用ス
トレッチフィルムのポリ塩化ビニルフィルムは、トレイ
容器の長さに応じて幅方向に引き伸ばして使用する。こ
の幅方向への引き伸ばしは、伸展機を用いて行なっても
よいし、手で行なってもよい。図1の(a)図、(b)
図、(c)図は、伸展機を用いて引き伸ばす工程の一例
を示したものである。1はポリ塩化ビニルフィルムのロ
ールである。2はこのロールを支持する心棒である。
3、4はフィルムの長さ方向の両側端縁部を把持する一
対の把持機である。この把持機3、4は、それぞれ上下
一対の逆方向に回転する無端ベルトからなっており、こ
の上下の無端ベルトでフィルム両端を把持し、移送す
る。またこの一対の把持機の相互の間隔は拡げることが
可能になっている。
【0009】本発明の包装用ストレッチフィルムを先
ず、図1の(a)図の如く、ロール状のポリ塩化ビニル
フィルムのロールを解反機(図示せず)に掛け、該フィ
ルムの先端部5を引き出し、その先端部の両側を把持機
3、4にそれぞれ把持させる。フィルムは把持機に把持
された状態で前方に移送される。そして、例えばトレイ
容器の幅の長さに応じて切断6する。図1の(b)図
は、使用するフィルム7が把持機3、4に収まった状態
を示す。この状態になったら、把持機の各無端ベルトの
回転を停止させる。次いで図1の(c)図に示すよう
に、把持機の相互の間隔を徐々に拡げる。これによって
フィルム7は幅方向に引き伸ばされ、所要の幅になる。
この(c)図のフィルム7を引き伸ばした状態で、その
下方から、商品を収納したトレイ容器を持ち上げて、ト
レイを被覆する。斯くて、幅が狭いフィルムを用いて、
より大きい長さのトレイ容器の被覆を行うことができ
る。伸展機には上記の例の他に、例えば解反機から繰り
出したフィルムの両端側縁を一対の逆ハの字形に配置し
た把持機で把持し、移送させながら徐々に所要の幅に引
き伸ばす伸展機を用いることができる。
【0010】
【実施例及び比較例】実施例1及び比較例1〜3 表1に示す配合割合(重量部)でポリ塩化ビニルフィル
ム用の配合組成物を調製し、この配合組成物を、押出し
成形機を用いて所定の延伸率で厚さ13μmのフィルム
に成形した。この時の製品厚さと成形機のTダイのリッ
プ間隔との比を延伸率として示した。そして、伸展機に
おける幅方向の引き伸ばし性、及びフィルム成形時の製
膜加工性を調べた。その結果を合わせて表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1の引き伸ばし性の評価 ○:良好 △:普通 ×:悪い 表1の製膜加工性の評価 ○:良好 △:普通 ×:製膜できず 表1に見るように、メタクリル酸メチルを配合すること
によって引き伸ばし性が良好になる。また延伸率が1/
40〜1/80の範囲外のものは製膜加工性が劣ったり
或は引き伸ばし性が劣る。
【0013】
【発明の効果】ロールから解反して引出し、次いで長さ
方向の両側端縁部を人手や機械で幅方向に引き伸ばして
包装に使用するための包装用ストレッチフィルムについ
て、該フィルムをポリ塩化ビニルで作り、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル重合体を配合したので、幅方向
に延伸するとき風合いが柔らかく、破れることがなく、
円滑に引き伸ばすことができる。また、このフィルムは
押出し成形機で成形して製造するが、その厚さが押出し
成形機のTダイのリップ間隔の1/40〜1/80にな
るようにすることにより、製膜加工性を低下させること
なく、引き伸ばし性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用ストレッチフィルムの引き伸ば
し過程の概略図
【符号の説明】
1 包装用ストレッチフィルムのロール、2 心棒、
3、4 把持機、7 使用フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29D 7/00 B29D 7/00 B29K 27:06 33:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールから解反して引出し、次いで長さ方
    向の両側端縁部を幅方向に引き伸ばして包装に使用する
    ための包装用ストレッチフィルムであって、該フィルム
    が(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体を含有す
    るポリ塩化ビニルフィルムであることを特徴とする包装
    用ストレッチフィルム。
  2. 【請求項2】ポリ塩化ビニルフィルムが押出し成形機で
    成形されたフィルムであり、その製品厚さが押出し成形
    機のTダイのリップ間隔の1/40〜1/80であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の包装用ストレッチフィル
    ム。
JP9324359A 1997-11-26 1997-11-26 包装用ストレッチフィルム Pending JPH11158338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111016143A (zh) * 2019-12-25 2020-04-17 贾方益 一种塑料膜生产机的抚平装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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