JPH11158059A - 皮膚を通じて薬剤を供給するシステムの位置決めおよび位置を補助するキット - Google Patents
皮膚を通じて薬剤を供給するシステムの位置決めおよび位置を補助するキットInfo
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- JPH11158059A JPH11158059A JP9343563A JP34356397A JPH11158059A JP H11158059 A JPH11158059 A JP H11158059A JP 9343563 A JP9343563 A JP 9343563A JP 34356397 A JP34356397 A JP 34356397A JP H11158059 A JPH11158059 A JP H11158059A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M37/00—Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/42—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests having means for desensitising skin, for protruding skin to facilitate piercing, or for locating point where body is to be pierced
- A61M5/427—Locating point where body is to be pierced, e.g. vein location means using ultrasonic waves, injection site templates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薬剤の有効な経皮供給を行なう局所的供給シ
ステムの反復位置決めおよび適用時に、患者またはヘル
スケア専門家を補助できる薬剤供給システムの位置決め
方法およびキットを提供することにある。 【解決手段】 長期間に亘って一種類以上の薬剤の局所
的、皮下的および/または全身的投与を必要とする疾患
を患う人の治療に有効な経皮薬剤供給システムの位置決
め方法およびキットを開示する。本発明の方法を使用す
ることにより、患者は、医療従事者の実質的な関与なく
して、経皮供給システムにより長期治療養生の正確な自
己投与を行なうことができる。
ステムの反復位置決めおよび適用時に、患者またはヘル
スケア専門家を補助できる薬剤供給システムの位置決め
方法およびキットを提供することにある。 【解決手段】 長期間に亘って一種類以上の薬剤の局所
的、皮下的および/または全身的投与を必要とする疾患
を患う人の治療に有効な経皮薬剤供給システムの位置決
め方法およびキットを開示する。本発明の方法を使用す
ることにより、患者は、医療従事者の実質的な関与なく
して、経皮供給システムにより長期治療養生の正確な自
己投与を行なうことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬剤供給システムに
関し、より詳しくは、経皮/局所薬剤供給システムの位
置決めを行なう方法およびキットに関する。経皮/局所
薬剤供給システムは、一種類以上の薬剤の局所的かつ皮
下的な病巣内および/または全身的投与に使用される。
関し、より詳しくは、経皮/局所薬剤供給システムの位
置決めを行なう方法およびキットに関する。経皮/局所
薬剤供給システムは、一種類以上の薬剤の局所的かつ皮
下的な病巣内および/または全身的投与に使用される。
【0002】
【従来の技術】この数年来、或る薬剤を、皮膚を穿刺す
ることなく血流中に有効に導入するのに皮膚を通じて薬
剤を供給するシステム(以下、経皮薬剤供給システムと
いう)が使用されている。快適性および利便性は別とし
て、経皮薬剤供給システムは、胃腸管および供給速度の
問題、および経口供給、筋内供給または静脈内供給等の
伝統的な投与技術に付随する潜在的な毒性の心配を回避
できる。経皮薬剤供給が身体自体の分泌系に似ているた
め、例えば、このような供給システムは、メラトニンそ
の他の天然ホルモンを身体に供給するのが特に有効であ
ることが証明されている。従来知られている経皮薬剤供
給用具は、膜、感圧接着マトリックスおよび皮膚パッチ
を備えたリザーバ形用具である。係属中のFuisz の米国
特許出願第08/613,710号には、一種類以上の薬剤を、血
流中に導くことなく、局所的および/または経皮的に供
給する新しい経皮薬剤供給形式の一例が開示されてい
る。
ることなく血流中に有効に導入するのに皮膚を通じて薬
剤を供給するシステム(以下、経皮薬剤供給システムと
いう)が使用されている。快適性および利便性は別とし
て、経皮薬剤供給システムは、胃腸管および供給速度の
問題、および経口供給、筋内供給または静脈内供給等の
伝統的な投与技術に付随する潜在的な毒性の心配を回避
できる。経皮薬剤供給が身体自体の分泌系に似ているた
め、例えば、このような供給システムは、メラトニンそ
の他の天然ホルモンを身体に供給するのが特に有効であ
ることが証明されている。従来知られている経皮薬剤供
給用具は、膜、感圧接着マトリックスおよび皮膚パッチ
を備えたリザーバ形用具である。係属中のFuisz の米国
特許出願第08/613,710号には、一種類以上の薬剤を、血
流中に導くことなく、局所的および/または経皮的に供
給する新しい経皮薬剤供給形式の一例が開示されてい
る。
【0003】経皮薬剤供給システムを使用すると、
(1)特定治療において医者または他の医療従事者との
強い係わり合いの必要性を低下させ、従ってヘルスケア
専門家への反復訪問(通院)の重荷および費用を大幅に
低減でき、および(2)患者が、局所的および/または
皮下的薬剤供給の厳格で長時間の投与スケジュールに拘
束される必要性を除去することにより、治療の全体的効
率を向上できるという長所が得られる。経皮/局所薬剤
供給システムの有効使用における必須ファクタは、供給
システムの適正配置である。この場合の適正配置とは、
供給システムの正確な物理的位置決めだけでなく、治療
養生中に供給システムが一貫して適正配置されるという
概念をも意味する。例えば、前記米国特許出願第08/61
3,710号により詳細に説明されているように、皮膚癌の
治療に経皮薬剤供給システムを使用する場合には、供給
される薬剤(単一または複数)が、患者の病巣の正確な
部位に一貫して供給されることが、首尾よく治療する上
で重要である。位置決めする上で病巣の視認が困難な場
合、または治療中に病巣が見えなくなったり或いは視認
性が低下する場合には、治療期間中に患者が供給システ
ムを多数回着脱する伝統的な経皮供給システムは無力な
ものとなる。
(1)特定治療において医者または他の医療従事者との
強い係わり合いの必要性を低下させ、従ってヘルスケア
専門家への反復訪問(通院)の重荷および費用を大幅に
低減でき、および(2)患者が、局所的および/または
皮下的薬剤供給の厳格で長時間の投与スケジュールに拘
束される必要性を除去することにより、治療の全体的効
率を向上できるという長所が得られる。経皮/局所薬剤
供給システムの有効使用における必須ファクタは、供給
システムの適正配置である。この場合の適正配置とは、
供給システムの正確な物理的位置決めだけでなく、治療
養生中に供給システムが一貫して適正配置されるという
概念をも意味する。例えば、前記米国特許出願第08/61
3,710号により詳細に説明されているように、皮膚癌の
治療に経皮薬剤供給システムを使用する場合には、供給
される薬剤(単一または複数)が、患者の病巣の正確な
部位に一貫して供給されることが、首尾よく治療する上
で重要である。位置決めする上で病巣の視認が困難な場
合、または治療中に病巣が見えなくなったり或いは視認
性が低下する場合には、治療期間中に患者が供給システ
ムを多数回着脱する伝統的な経皮供給システムは無力な
ものとなる。
【0004】伝統的に、経皮薬剤供給システムの位置決
めは患者に任されており、患者は、しばしば医療専門家
の補助を必要とする。また、患者には、経皮供給システ
ムの適正位置決めを補助する許容できる方法またはシス
テムが提供されていない。従って、従来のシステムおよ
び位置決め方法は本来的に不正確であり、患者だけでな
くヘルスケア専門家も同様に、反復視覚検査および適当
領域と経皮供給システムとの整合に頼らなくてはならな
い。これは、供給システムが比較的簡単な薬剤付き包帯
または病巣部位等を穿刺する同類のシステムである場合
に特に当てはまる。最後に、経皮供給システムの殆どの
伝統的使用は、一種類以上の薬剤の全身的供給に関連し
てなされ、重要度の低い患者での経皮供給システムの正
確な配置が行なわれる。
めは患者に任されており、患者は、しばしば医療専門家
の補助を必要とする。また、患者には、経皮供給システ
ムの適正位置決めを補助する許容できる方法またはシス
テムが提供されていない。従って、従来のシステムおよ
び位置決め方法は本来的に不正確であり、患者だけでな
くヘルスケア専門家も同様に、反復視覚検査および適当
領域と経皮供給システムとの整合に頼らなくてはならな
い。これは、供給システムが比較的簡単な薬剤付き包帯
または病巣部位等を穿刺する同類のシステムである場合
に特に当てはまる。最後に、経皮供給システムの殆どの
伝統的使用は、一種類以上の薬剤の全身的供給に関連し
てなされ、重要度の低い患者での経皮供給システムの正
確な配置が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、薬剤(単一ま
たは複数)の有効な経皮供給を行なう局所的供給システ
ムの反復位置決めおよび適用時に、患者またはヘルスケ
ア専門家を補助できる薬剤供給システムの位置決め方法
およびキットが要望されている。
たは複数)の有効な経皮供給を行なう局所的供給システ
ムの反復位置決めおよび適用時に、患者またはヘルスケ
ア専門家を補助できる薬剤供給システムの位置決め方法
およびキットが要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の経皮薬剤供給シ
ステムは、経皮供給システムに使用する迅速、容易およ
び正確な位置決めおよび配置方法およびキットを提供す
ることにより、伝統的アプローチに付随するこれらのお
よび他の問題を解消する。本願明細書で使用する用語
「経皮供給システム」および「薬剤供給システム」は、
皮膚の幾つかの層を通して一種類以上の薬剤を搬送でき
る供給システムであって、これらの薬剤を血流に導くこ
とができるか、或いは薬剤を血流に導くことなく単に局
所的、皮下的および/または病巣内の供給を行なうこと
ができる供給システムを意味する。また、「経皮供給シ
ステム」および「薬剤供給システム」には、薬剤が付着
された包帯および針穿刺システム(但しこれらに限定さ
れない)を含む薬剤供給システムを位置決めするのに使
用されるあらゆるシステムが包含される。
ステムは、経皮供給システムに使用する迅速、容易およ
び正確な位置決めおよび配置方法およびキットを提供す
ることにより、伝統的アプローチに付随するこれらのお
よび他の問題を解消する。本願明細書で使用する用語
「経皮供給システム」および「薬剤供給システム」は、
皮膚の幾つかの層を通して一種類以上の薬剤を搬送でき
る供給システムであって、これらの薬剤を血流に導くこ
とができるか、或いは薬剤を血流に導くことなく単に局
所的、皮下的および/または病巣内の供給を行なうこと
ができる供給システムを意味する。また、「経皮供給シ
ステム」および「薬剤供給システム」には、薬剤が付着
された包帯および針穿刺システム(但しこれらに限定さ
れない)を含む薬剤供給システムを位置決めするのに使
用されるあらゆるシステムが包含される。
【0007】本発明の位置決め方法およびキットの好ま
しい実施形態を用いることにより、患者の適当な領域
(例えば皮膚の病巣)が、消えないインキにより予め形
成されたスタンプが付されかつマークされる。インキス
タンプのマークは、適当領域に中心が合わされる水平線
および垂直線で構成するのが好ましい。インキは消えな
いインキであるため、目標領域は、治療中に一回だけマ
ーキングすればよい。このことは本発明にとって重要な
ことである。なぜならば、治療が進行するときに適正な
治療位置を位置決めすることは、しばしば非常に困難に
なるからである。皮膚パッチの形態をなす経皮供給シス
テムにも、その露出底面に同様な水平線および垂直線を
設けることができる。パッチのマークと患者の皮膚上の
消えないインキによるスタンプマークとを整合させるこ
とにより、パッチの着脱の度毎にパッチを適正に整合で
きる。
しい実施形態を用いることにより、患者の適当な領域
(例えば皮膚の病巣)が、消えないインキにより予め形
成されたスタンプが付されかつマークされる。インキス
タンプのマークは、適当領域に中心が合わされる水平線
および垂直線で構成するのが好ましい。インキは消えな
いインキであるため、目標領域は、治療中に一回だけマ
ーキングすればよい。このことは本発明にとって重要な
ことである。なぜならば、治療が進行するときに適正な
治療位置を位置決めすることは、しばしば非常に困難に
なるからである。皮膚パッチの形態をなす経皮供給シス
テムにも、その露出底面に同様な水平線および垂直線を
設けることができる。パッチのマークと患者の皮膚上の
消えないインキによるスタンプマークとを整合させるこ
とにより、パッチの着脱の度毎にパッチを適正に整合で
きる。
【0008】本発明の新規な位置決めシステムおよびキ
ットを用いることにより、経皮供給システムは、治療中
に、患者または非ヘルスケアワーカによって容易かつ適
正に位置決めされる。本発明の位置決め方法およびシス
テムに付随する使用の容易性により、患者または他の非
ヘルスケア従事者は、伝統的治療形態に付随する多数回
の通院の必要なくして、或る疾患の有効な長期治療を行
なうことができる。
ットを用いることにより、経皮供給システムは、治療中
に、患者または非ヘルスケアワーカによって容易かつ適
正に位置決めされる。本発明の位置決め方法およびシス
テムに付随する使用の容易性により、患者または他の非
ヘルスケア従事者は、伝統的治療形態に付随する多数回
の通院の必要なくして、或る疾患の有効な長期治療を行
なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明およびその長所をより完全
に理解できるように、添付図面を参照して本発明を以下
に説明する。本発明のキットは、マークを作る少なくと
も1つの手段と、該マーキング手段により作られたマー
クを補完するように該マークと関連するパターンを備え
た少なくとも1つの経皮薬剤供給システムとを有してい
る。治療領域にマークをマーキングする手段は、治療領
域を半永久的にマークするのに使用される。ひとたびマ
ークされると、経皮供給システムに関連する補完パター
ンが、治療領域のマークと整合される。治療領域はマー
クされているので、治療が治療領域の視覚的位置決め能
力を低下させる場合でも、経皮供給システムを引き続き
適正に位置決めしかつ配置できる。
に理解できるように、添付図面を参照して本発明を以下
に説明する。本発明のキットは、マークを作る少なくと
も1つの手段と、該マーキング手段により作られたマー
クを補完するように該マークと関連するパターンを備え
た少なくとも1つの経皮薬剤供給システムとを有してい
る。治療領域にマークをマーキングする手段は、治療領
域を半永久的にマークするのに使用される。ひとたびマ
ークされると、経皮供給システムに関連する補完パター
ンが、治療領域のマークと整合される。治療領域はマー
クされているので、治療が治療領域の視覚的位置決め能
力を低下させる場合でも、経皮供給システムを引き続き
適正に位置決めしかつ配置できる。
【0010】経皮供給システムは、皮膚パッチまたは多
層パッチのような任意の形式の経皮供給システムでよ
く、かつ単独で使用できるし或いはイオン導入法のよう
に一種類以上の薬剤の経皮供給を行なう手段と組み合わ
せて使用することもできる。マーキング手段は、消えな
いインキを使用するインキスタンプが好ましい。本願で
説明するものはインキであるが、所望ならば、治療領域
を半永久的にマーキングする任意の適当な方法を使用で
きる。図1〜図3には、本発明の方法およびキットに使
用される種々のマーク形式が示されている。図1は多分
最も簡単なものであり、従って、好ましくは単一の水平
線と単一の垂直線とからなり、これらの両線の端点は、
経皮供給システムにより治療すべき領域の中心に合わさ
れる。
層パッチのような任意の形式の経皮供給システムでよ
く、かつ単独で使用できるし或いはイオン導入法のよう
に一種類以上の薬剤の経皮供給を行なう手段と組み合わ
せて使用することもできる。マーキング手段は、消えな
いインキを使用するインキスタンプが好ましい。本願で
説明するものはインキであるが、所望ならば、治療領域
を半永久的にマーキングする任意の適当な方法を使用で
きる。図1〜図3には、本発明の方法およびキットに使
用される種々のマーク形式が示されている。図1は多分
最も簡単なものであり、従って、好ましくは単一の水平
線と単一の垂直線とからなり、これらの両線の端点は、
経皮供給システムにより治療すべき領域の中心に合わさ
れる。
【0011】図2は、図1に示すマークの変形例であ
り、経皮供給システムにより治療すべき領域の中心に合
わされる「十字線」パターンを形成する単一の水平線お
よび垂直線からなる。最後に図3は、治療すべき領域の
中心に合わされる多数の線からなる半径方向パターンを
示す。上記マークを図示しかつ説明したが、経皮供給シ
ステムの位置決めおよび配置を補助できる、単一線を含
む任意の適当な本数の線からなる任意の構成を考えるこ
とができる。図4〜図6は、図1〜図3に示したマーク
の補完パターンを備えた多層パッチ形態をなす3つの経
皮供給システムの底面図である。図4は、図1に示した
マークの補完パターンを備えた多層経皮パッチを示す。
同様に、図5には、図2に示したマークの補完パターン
を備えた多層経皮パッチが示されている。最後に図6に
は、図3に示したマークの補完パターンを備えた多層経
皮パッチが示されている。
り、経皮供給システムにより治療すべき領域の中心に合
わされる「十字線」パターンを形成する単一の水平線お
よび垂直線からなる。最後に図3は、治療すべき領域の
中心に合わされる多数の線からなる半径方向パターンを
示す。上記マークを図示しかつ説明したが、経皮供給シ
ステムの位置決めおよび配置を補助できる、単一線を含
む任意の適当な本数の線からなる任意の構成を考えるこ
とができる。図4〜図6は、図1〜図3に示したマーク
の補完パターンを備えた多層パッチ形態をなす3つの経
皮供給システムの底面図である。図4は、図1に示した
マークの補完パターンを備えた多層経皮パッチを示す。
同様に、図5には、図2に示したマークの補完パターン
を備えた多層経皮パッチが示されている。最後に図6に
は、図3に示したマークの補完パターンを備えた多層経
皮パッチが示されている。
【0012】上記マークと同様に、経皮供給システムの
底部に設けられる補完パターンは、単一の線またはマー
クを含む任意数の線またはマーキングからなり、かつ経
皮供給システムの位置決めおよび配置を補助できる任意
の適当な配置がなされている。また、補完パターンは、
経皮供給システムの底面以外の場所に設けることもでき
る。例えば、透明または半透明のパッチ設計を採用する
場合には、マーキングを経皮供給システムの頂部に設け
ることもできる。なぜならば、パッチを通してマークを
見ることにより、パターンとマークとを整合させること
ができるからである。図7は、本発明の治療方法の一実
施形態のステップを示すフローチャートである。本発明
の方法によれば、ステップ10で、経皮供給システムに
よる治療を行なう適当な領域が選択される。次に、ステ
ップ20で、マーキング装置(例えばインキスタンプ)
が選択されかつ適当な治療領域に関連するマークを付す
のに使用される。ステップ30では、ステップ20で付
されたマークの補完パターンを備えた経皮供給システム
が選択される。次に、ステップ40で、経皮供給システ
ムが、治療領域に関連するマークと整合されかつ所定位
置に着脱可能に固定される。ステップ50では、経皮供
給システムが治療領域に着脱可能に取り付けられる。最
後に、ステップ60では、疾患領域の治療のために適当
な治療養生が必要であれば、ステップ30〜ステップ5
0が反復される。
底部に設けられる補完パターンは、単一の線またはマー
クを含む任意数の線またはマーキングからなり、かつ経
皮供給システムの位置決めおよび配置を補助できる任意
の適当な配置がなされている。また、補完パターンは、
経皮供給システムの底面以外の場所に設けることもでき
る。例えば、透明または半透明のパッチ設計を採用する
場合には、マーキングを経皮供給システムの頂部に設け
ることもできる。なぜならば、パッチを通してマークを
見ることにより、パターンとマークとを整合させること
ができるからである。図7は、本発明の治療方法の一実
施形態のステップを示すフローチャートである。本発明
の方法によれば、ステップ10で、経皮供給システムに
よる治療を行なう適当な領域が選択される。次に、ステ
ップ20で、マーキング装置(例えばインキスタンプ)
が選択されかつ適当な治療領域に関連するマークを付す
のに使用される。ステップ30では、ステップ20で付
されたマークの補完パターンを備えた経皮供給システム
が選択される。次に、ステップ40で、経皮供給システ
ムが、治療領域に関連するマークと整合されかつ所定位
置に着脱可能に固定される。ステップ50では、経皮供
給システムが治療領域に着脱可能に取り付けられる。最
後に、ステップ60では、疾患領域の治療のために適当
な治療養生が必要であれば、ステップ30〜ステップ5
0が反復される。
【0013】図8には、本発明の方法およびキットに使
用される一形式のマーキング装置が示されている。マー
キング装置10は、円筒状本体20と、該本体30の頂
部に配置されたプッシュボタン30と、本体20の底部
に向かって移動可能に取り付けられた1つ以上のマーキ
ング棒40とを有している。使用に際し、マーキング装
置10は治療領域50に隣接して配置される。プッシュ
ボタン30を押すと、1つ以上のマーキング棒40が、
第1位置52から、弧状の経路(破線で示す経路)に沿
って第2位置54へと落下し、該第2位置54に接触す
る。この第2位置54は、治療領域50と接触する位置
である。マーキング棒40にはばね(図示せず)を設け
ておき、プッシュボタン30を解放すると、マーキング
棒40がばねにより自動的に第2位置54から第1位置
52へと戻るように構成するのが好ましい。
用される一形式のマーキング装置が示されている。マー
キング装置10は、円筒状本体20と、該本体30の頂
部に配置されたプッシュボタン30と、本体20の底部
に向かって移動可能に取り付けられた1つ以上のマーキ
ング棒40とを有している。使用に際し、マーキング装
置10は治療領域50に隣接して配置される。プッシュ
ボタン30を押すと、1つ以上のマーキング棒40が、
第1位置52から、弧状の経路(破線で示す経路)に沿
って第2位置54へと落下し、該第2位置54に接触す
る。この第2位置54は、治療領域50と接触する位置
である。マーキング棒40にはばね(図示せず)を設け
ておき、プッシュボタン30を解放すると、マーキング
棒40がばねにより自動的に第2位置54から第1位置
52へと戻るように構成するのが好ましい。
【0014】各マーキング棒40が治療領域50(すな
わち、第2位置54)と接触すると、治療領域50にマ
ーク60が付される。プッシュボタン30を解放する
と、マーキング棒40は、第2位置54(すなわち、治
療領域50)から第1位置(すなわち、マーキング装置
10の本体20)へと、マーキング棒の経路に沿って戻
される。マーキング棒40は、非使用時には、マーキン
グ装置10の円筒状本体20の一部に納まるように構成
するのが好ましい。図8には、治療領域50に「L」形
マークを形成する2本のマーキング棒40が示されてい
るが、所望に応じ、任意の適当なパターンを形成するた
め、任意数のマーキング棒40(単一のマーキング棒を
含む)を使用できることに留意すべきである。
わち、第2位置54)と接触すると、治療領域50にマ
ーク60が付される。プッシュボタン30を解放する
と、マーキング棒40は、第2位置54(すなわち、治
療領域50)から第1位置(すなわち、マーキング装置
10の本体20)へと、マーキング棒の経路に沿って戻
される。マーキング棒40は、非使用時には、マーキン
グ装置10の円筒状本体20の一部に納まるように構成
するのが好ましい。図8には、治療領域50に「L」形
マークを形成する2本のマーキング棒40が示されてい
るが、所望に応じ、任意の適当なパターンを形成するた
め、任意数のマーキング棒40(単一のマーキング棒を
含む)を使用できることに留意すべきである。
【0015】治療領域50にマーク60を付すため、マ
ーキング棒40には、インキ(好ましくは消えないイン
キ)を供給する手段(図示せず)を設けるのが好まし
い。インキ供給手段はマーキング装置10の円筒状本体
20内に収容し、プッシュボタン30または他の適当な
手段を押すとマーキング棒40にインキを供給するよう
に構成するのが好ましい。或いは、インキはマーキング
装置10の外部に収容しておき、マーキング棒40が治
療領域50に接触する前に、先ずインキ(例えば、イン
キパッド)と接触させることによりインキとマーキング
棒40とを関連させることもできる。本願では、手動マ
ーキング装置10を示しかつ説明したが、所望ならば、
治療領域にマークを付すことができる任意の適当なマー
キング装置を使用できることに留意すべきである。
ーキング棒40には、インキ(好ましくは消えないイン
キ)を供給する手段(図示せず)を設けるのが好まし
い。インキ供給手段はマーキング装置10の円筒状本体
20内に収容し、プッシュボタン30または他の適当な
手段を押すとマーキング棒40にインキを供給するよう
に構成するのが好ましい。或いは、インキはマーキング
装置10の外部に収容しておき、マーキング棒40が治
療領域50に接触する前に、先ずインキ(例えば、イン
キパッド)と接触させることによりインキとマーキング
棒40とを関連させることもできる。本願では、手動マ
ーキング装置10を示しかつ説明したが、所望ならば、
治療領域にマークを付すことができる任意の適当なマー
キング装置を使用できることに留意すべきである。
【0016】本発明の方法およびキットを使用すること
により、患者は、医療従事者の補助なくして、病気また
は感染症に対する正確で一貫した自己投与長期治療を行
なうことができる。適当な治療領域の最初の位置決め
(ステップ10)を行なうときに、医療専門家が患者を
補助できるときでも、患者は、その後、ヘルスケア専門
家との実質的な係わり合いをもつことなく、ときには数
カ月または数年に亘って治療養生を完了でき、従って、
このような治療に付随する費用および時間の重荷を大幅
に低減できる。以上、本発明の好ましい実施形態を図示
しかつ詳細に説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく、部
品および構成部品について多くの変更が可能であること
を理解すべきである。
により、患者は、医療従事者の補助なくして、病気また
は感染症に対する正確で一貫した自己投与長期治療を行
なうことができる。適当な治療領域の最初の位置決め
(ステップ10)を行なうときに、医療専門家が患者を
補助できるときでも、患者は、その後、ヘルスケア専門
家との実質的な係わり合いをもつことなく、ときには数
カ月または数年に亘って治療養生を完了でき、従って、
このような治療に付随する費用および時間の重荷を大幅
に低減できる。以上、本発明の好ましい実施形態を図示
しかつ詳細に説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく、部
品および構成部品について多くの変更が可能であること
を理解すべきである。
【図1】本発明の位置決め方法およびキットに使用でき
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
【図2】本発明の位置決め方法およびキットに使用でき
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
【図3】本発明の位置決め方法およびキットに使用でき
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
るインキスタンプの一形式を示す平面図である。
【図4】消えないスタンプと整合される位置決めマーク
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
【図5】消えないスタンプと整合される位置決めマーク
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
【図6】消えないスタンプと整合される位置決めマーク
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
を備えた経皮薬剤供給システムの一例を示す底面図であ
る。
【図7】本発明の治療方法の一実施形態のステップを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図8】本発明のキットに関連して使用されるマーキン
グ装置を示す側面図である。
グ装置を示す側面図である。
【符号の説明】 10 マーキング装置 20 マーキング装置の本体 30 プッシュボタン 40 マーキング棒 50 治療領域 52 第1位置 54 第2位置 60 マーク
Claims (10)
- 【請求項1】 治療を必要とする患者の一領域にマーク
を付す手段と、 該マーク付着手段により付されたマークと関連する補完
パターンを備えた少なくとも1つの経皮供給システムと
を有し、 該経皮供給システムは、該経皮供給システムに関連する
パターンとマーク付着手段により付されたマークとを整
合させることにより、治療領域上に位置決めおよび配置
されることを特徴とする経皮供給システムの位置決めお
よび配置を補助するキット。 - 【請求項2】 前記マーク付着手段はインキスタンプで
あることを特徴とする請求項1に記載のキット。 - 【請求項3】 前記マーク付着手段により付されるマー
クは、(a)水平線および垂直線の近位端点が連結され
て、「L」形を形成する水平線および垂直線、(b)水
平線および垂直線の近位端点が連結されて、任意の固定
拡角を形成する水平線および垂直線、(c)水平線およ
び垂直線の中間点が連結されて、「+」形を形成する水
平線および垂直線、(d)補完線または補完形状と整合
できる単一線または単一形状、および(e)複数の補完
線または補完形状と整合できる複数の線または複数の形
状、の1つ以上からなることを特徴とする請求項1に記
載のキット。 - 【請求項4】 前記経皮供給システムはパッチからなる
ことを特徴とする請求項1に記載のキット。 - 【請求項5】 前記パッチは多層形パッチであり、前記
層のうちの少なくとも1つの層は透明または半透明であ
ることを特徴とする請求項4に記載のキット。 - 【請求項6】 前記パッチは、該パッチを通して治療領
域と関連するマークを見ることにより、前記マーク付着
手段により付されたマークと整合されることを特徴とす
る請求項5に記載のキット。 - 【請求項7】 (1)治療を必要とする患者の一領域を
選択し、(2)前記領域にマークを付し、(3)該マー
クに補完関連するパターンを備えた経皮供給システムを
選択し、(4)経皮供給システムの補完パターンと治療
領域のマークとを整合させ、(5)経皮供給システムを
治療領域に着脱可能に取り付けるステップからなること
を特徴とする経皮供給システムを位置決めおよび配置す
る方法。 - 【請求項8】 前記マークはインキスタンプで形成され
ることを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 前記経皮供給システムは多層形パッチで
あり、前記層のうちの少なくとも1つの層は透明または
半透明であることを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 【請求項10】 (1)治療を必要とする患者の一領域
を選択し、(2)前記領域に消えないインキマークを付
し、(3)該マークに補完関連するパターンを備えた経
皮供給システムを選択し、(4)経皮供給システムの補
完パターンと治療領域のマークとを整合させ、(5)経
皮供給システムを治療領域に着脱可能に取り付け、
(6)上記ステップ(3)〜(5)を反復して経皮供給
システムを交換するステップからなることを特徴とする
経皮供給システムを位置決めする方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/616,173 US5733269A (en) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | Method and kit for positioning transdermal delivery system |
JP9343563A JPH11158059A (ja) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | 皮膚を通じて薬剤を供給するシステムの位置決めおよび位置を補助するキット |
AU44415/97A AU707003B1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Method and kit for positioning a transdermal delivery system |
EP97650051A EP0914819A1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Kit for positioning a transdermal delivery system |
CA002220562A CA2220562A1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Method and kit for positioning a transdermal delivery system |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/616,173 US5733269A (en) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | Method and kit for positioning transdermal delivery system |
JP9343563A JPH11158059A (ja) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | 皮膚を通じて薬剤を供給するシステムの位置決めおよび位置を補助するキット |
AU44415/97A AU707003B1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Method and kit for positioning a transdermal delivery system |
EP97650051A EP0914819A1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Kit for positioning a transdermal delivery system |
CA002220562A CA2220562A1 (en) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | Method and kit for positioning a transdermal delivery system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11158059A true JPH11158059A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=31721751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9343563A Pending JPH11158059A (ja) | 1996-03-15 | 1997-11-07 | 皮膚を通じて薬剤を供給するシステムの位置決めおよび位置を補助するキット |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5733269A (ja) |
EP (1) | EP0914819A1 (ja) |
JP (1) | JPH11158059A (ja) |
AU (1) | AU707003B1 (ja) |
CA (1) | CA2220562A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1996-03-15 US US08/616,173 patent/US5733269A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-11-07 AU AU44415/97A patent/AU707003B1/en not_active Ceased
- 1997-11-07 CA CA002220562A patent/CA2220562A1/en not_active Abandoned
- 1997-11-07 JP JP9343563A patent/JPH11158059A/ja active Pending
- 1997-11-07 EP EP97650051A patent/EP0914819A1/en not_active Withdrawn
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CA2220562A1 (en) | 1999-05-07 |
EP0914819A1 (en) | 1999-05-12 |
AU707003B1 (en) | 1999-07-01 |
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