JPH1115783A - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JPH1115783A
JPH1115783A JP9162459A JP16245997A JPH1115783A JP H1115783 A JPH1115783 A JP H1115783A JP 9162459 A JP9162459 A JP 9162459A JP 16245997 A JP16245997 A JP 16245997A JP H1115783 A JPH1115783 A JP H1115783A
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JP
Japan
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signal
flip
enable
flop
clock
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JP9162459A
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Moriharu Seki
守治 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、Dフリップフロップの準
安定状態を回避でき、しかもオーバーヘッドが少なく、
データ信号をクロック信号と同期させる。 【解決手段】 開示される同期回路は、クロックバッフ
ァ13aとイネーブル付Dフリップフロップ14aとか
らなる。クロックバッファ13aは、第2クロック信号
を所定時間遅延した遅延第2クロック信号S2C1を生成
すると共に、第2イネーブル信号S2Eを生成する。遅延
第2クロック信号S2C1と第2イネーブル信号S2Eとの
関係は、イネーブル付Dフリップフロップ14aのセッ
トアップタイム及びホールドタイムを満足するものであ
る。イネーブル付Dフリップフロップ14aは、第2イ
ネーブル信号S2Eに基づいて、遅延第2クロック信号S
2C1に同期して第2データ信号S2Dの取り込み又は出力
保持を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同期回路に係
り、特に、あるクロック信号を用いて生成されたデータ
信号を他のクロック信号に同期させる同期回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】それぞれ異なるクロック信号で動作して
いる複数のデジタル回路間でデータ信号を交換する場合
において、ある回路に供給されたデータ信号をその回路
内部で処理するためには、そのデータ信号を内部で生成
されているクロック信号と同期させる必要がある。
【0003】そこで、従来では、例えば、図6に示すよ
うに、Dフリップフロップ1a及び1bを2段直列に接
続し、供給されたデータ信号SDを内部で生成されてい
るクロック信号SCと同期させていた(以下、これを第
1の従来技術という)。即ち、ある回路に供給されたデ
ータ信号SDは当然その回路内部で生成されているクロ
ック信号SCと同期していないので、Dフリップフロッ
プ1aにおいては、データ信号SDとクロック信号SC
が競合し、メタステーブル(準安定)状態になる場合が
ある。しかし、クロック信号SCの周期がDフリップフ
ロップ1aの準安定期間より長い場合には、Dフリップ
フロップ1aから出力され、後段のDフリップフロップ
1bに入力されるデータ信号SD1は、Dフリップフロッ
プ1bのデータ信号取り込み時には必ず安定している。
従って、Dフリップフロップ1bでは準安定状態は発生
せず、クロック信号SCに同期したデータ信号SD2が安
定して出力される。
【0004】また、デジタル回路間でパラレル・データ
伝送が行われている場合には、従来から、回路間でリク
エスト信号とアクノリッジ信号を入出力してハンドシェ
イクを行い、データ信号を入出力する方法が採られてい
た(以下、これを第2の従来技術という)。
【0005】さらに、特開平5−313783号公報に
は、図7に示すような、タップ付のDフリップフロップ
2、遅延回路3及びセレクタ4を用いた同期回路が開示
されている(以下、これを第3の従来技術という)。図
7において、Dフリップフロップ2は、直列接続された
ラッチ5a及び5bと、インバータ6とから構成されて
いる。ラッチ5aにはインバータ6を介して、ラッチ5
bには直接それぞれ図8(a)に示すクロック信号SC
が供給されている。上記遅延回路3は、クロック信号S
CをDフリップフロップ2のセットアップタイムTSを満
足するだけ遅延して図8(c)に示す遅延クロック信号
C1として出力する。セレクタ4は、その入力端Aにラ
ッチ5aから出力されたデータ信号SS1(図8(e)参
照)がインバータ7を介して供給され、その入力端Bに
図8(b)に示すデータ信号SDが供給されている。セ
レクタ4は、遅延クロック信号SC1が"L"レベルの時デ
ータ信号SDを選択して出力し、"H"レベルの時インバ
ータ7の出力信号を選択して出力する。
【0006】次に、上記同期回路の動作について、図8
に示すタイミングチャートを参照して説明する。図8
(b)及び(c)からわかるように、データ信号SD
立ち上がりSDU1と立ち下がりSDD1は、Dフリップフロ
ップ2のセットアップタイムTSを満たしている、即
ち、遅延クロック信号SC1が"L"レベルの間に変化して
いるので、セレクタ4は、入力端Bに供給されたデータ
信号SDを選択し、図8(d)に示す選択データ信号SS
として出力する。これにより、図8(f)に示すよう
に、次のクロック信号SCの立ち上がりで出力すべき同
期化されたデータ信号SS2が変化する。
【0007】一方、図8(b)及び(c)からわかるよ
うに、データ信号SDの立ち上がりSDU2と立ち下がりS
DD2は、Dフリップフロップ2のセットアップタイムTS
を満たしていないので、即ち、遅延クロック信号S
C1が"H"レベルの間に変化しているので、セレクタ4
は、ラッチ5aから出力され、インバータ7を介して入
力端Aに供給されたデータ信号を選択し、図8(d)に
示す選択データ信号SSとして出力する。そして、再び
遅延クロック信号SC1が"L"レベルになると、セレクタ
4は、入力端Bに供給されたデータ信号SDを選択し、
図8(d)に示す選択データ信号SSとして出力する。
これにより、図8(f)に示すように、次のクロック信
号SCの立ち上がりで出力すべき同期化されたデータ信
号SS2が変化する。以上のように、上記構成によれば、
データ信号SDは、Dフリップフロップ2のセットアッ
プタイムTS前に入力した場合には、クロック信号SC
次のサイクルでクロック信号SCと同期し、Dフリップ
フロップ2のセットアップタイムTS後に入力した場合
には、クロック信号SCの次の次のサイクルでクロック
信号SCと同期する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した第
1の従来技術においては、データ信号SDとクロック信
号SCとが競合した場合、その構成上クロック信号SC
最大2サイクルのオーバーヘッド(信号処理に直接関係
しない時間)が発生してしまう、という欠点があった。
また、上記した第2の従来技術においては、リクエスト
信号とアクノリッジ信号の送受信にそれぞれクロック信
号の数サイクル分のオーバーヘッドが発生しまう、とい
う問題があった。
【0009】さらに、上記した第3の従来技術において
は、Dフリップフロップ2のセットアップタイムTS
ついては考慮されているが、ホールドタイムについては
考慮されていないので、データ信号SDとクロック信号
Cのタイミング次第では、同期化されたデータ信号S
S2が不安定になる虞があった。
【0010】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、簡単な回路構成で、Dフリップフロップの準安
定状態を回避でき、しかもオーバーヘッドが少なく、デ
ータ信号をクロック信号と同期させることができる同期
回路を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る同期回路は、クロックバ
ッファと、イネーブル付Dフリップフロップとからな
り、上記クロックバッファは、クロック信号を所定時間
遅延した遅延クロック信号を生成すると共に、上記イネ
ーブル付Dフリップフロップを制御するためのイネーブ
ル信号を生成し、上記遅延クロック信号と上記イネーブ
ル信号との関係は、上記イネーブル付Dフリップフロッ
プのセットアップタイム及びホールドタイムを満足する
ものであり、上記イネーブル付Dフリップフロップは、
上記イネーブル信号に基づいて、上記クロック信号に同
期してデータ信号の取り込み又は出力保持を行うことを
特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の同期回路に係り、上記クロックバッファは、縦続接
続され、上記クロック信号を所定時間遅延する複数のイ
ンバータと、第1の入力端に上記クロック信号が入力さ
れ、第2の入力端に上記インバータのいずれかの出力信
号が入力されるナンドゲートとからなり、上記イネーブ
ル付Dフリップフロップは、第1の入力端に上記データ
信号が入力され、第2の入力端に上記イネーブル信号が
入力され、それらの論理積をとる第1のアンドゲート
と、反転入力である第1の入力端に上記データ信号が入
力され、第2の入力端に上記イネーブル信号が入力さ
れ、それらの論理積をとる第2のアンドゲートと、J入
力端に上記第1のアンドゲートの出力信号が入力され、
K入力端に上記第2のアンドゲートの出力信号が入力さ
れ、クロック信号入力端に上記遅延クロック信号が入力
され、上記遅延クロック信号に同期したデータ信号を出
力するJ−Kフリップフロップとからなることを特徴と
している。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の同期回路に係り、上記クロックバッファ又はイネ
ーブル付Dフリップフロップの少なくとも1つは、カス
タムICのファンクションブロックのひとつであること
を特徴としている。
【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずかに記載の同期回路に係り、上記クロック
バッファは、使用するクロック信号の数に対応して設け
られ、上記イネーブル付Dフリップフロップは、同期さ
せるべきデータ信号の数に対応して設けられていること
を特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の態様について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図2はこの発明の一実施例である同期
回路11を適用した同期システムの電気的構成を示すブ
ロック図である。この同期システムは、同期回路11と
同期回路12とから構成されている。
【0016】同期回路12は、第1クロック信号S1C
動作しており、第1データ信号S1Dを第1クロック信号
1Cに同期させると共に、第2及び第3データ信号S2D
及びS3Dを生成して第1クロック信号S1Cに同期させて
出力する。同期回路11は、第2及び第3クロック信号
2C及びS3Cで動作しており、第2及び第3データ信号
2D及びS3Dを第2及び第3クロック信号S2C及びS3C
に同期させると共に、第4データ信号S4Dを生成して出
力する。
【0017】図1はこの発明の一実施例である同期回路
11の一部の電気的構成を示す回路図である。この例の
同期回路は、クロックバッファ13a及び13bと、イ
ネーブル付Dフリップフロップ14a〜14cと、Dフ
リップフロップ15a〜15cと、論理回路16〜19
とから概略構成されている。クロックバッファ13a
は、入力される第2クロック信号S2Cで動作するイネー
ブル付Dフリップフロップ14a並びにDフリップフロ
ップ15a及び15b全てに遅延第2クロック信号S
2C1を供給すると共に、イネーブル付Dフリップフロッ
プ14aに対し、そのセットアップタイム及びホールド
タイムを満足するように、イネーブル付Dフリップフロ
ップ14aを制御するための第2イネーブル信号S2E
供給する。
【0018】クロックバッファ13bは、入力される第
3クロック信号S3Cで動作するイネーブル付Dフリップ
フロップ14b及び14c並びにDフリップフロップ1
5c全てに遅延第3クロック信号S3C1を供給すると共
に、イネーブル付Dフリップフロップ14b及び14c
に対し、そのセットアップタイム及びホールドタイムを
満足するように、イネーブル付Dフリップフロップ14
b及び14cを制御するための第3イネーブル信号S3E
を供給する。
【0019】ここで、図3にクロックバッファ13aの
回路構成の一例を示す。図3において、クロックバッフ
ァ13aは、縦続接続され、第2クロック信号S2Cが入
力されるインバータ20a〜20cと、第1の入力端に
第2クロック信号S2Cが入力され、第2の入力端にイン
バータ20cの出力信号が入力されるナンドゲート21
とから構成されている。
【0020】インバータ20a及び20bは、第2クロ
ック信号S2Cをイネーブル付Dフリップフロップ14a
のセットアップタイムTS1(図5参照)を満足するだけ
の時間遅延して、図5(c)に示す遅延第2クロック信
号S2C1として出力する。インバータ20c及びナンド
ゲート21の遅延時間は、イネーブル付Dフリップフロ
ップ14aのホールドタイムTH1(図5参照)を満足す
る値に設定されており、第2クロック信号S2Cとインバ
ータ20cの負論理積を、図5(d)に示す第2イネー
ブル信号S2Eとして出力する。これにより、クロックバ
ッファ13aは、図5(c)及び(d)に示すように、
遅延第2クロック信号S2C1の立ち上がりを挟んで、第
2イネーブル信号S2Eが"L"レベルになり、第2イネー
ブル信号S2Eが立ち下がってから遅延第2クロック信号
2C1が立ち上がるまではセットアップタイムTS1を満
足するように動作し、遅延第2クロック信号S2C1が立
ち上がってから第2イネーブル信号S2Eが立ち上がるま
ではホールドタイムTH1を満足するように動作する。な
お、クロックバッファ13bの回路構成及び動作は、上
記クロックバッファ13aと同様であるので、その説明
を省略する。
【0021】また、図1において、イネーブル付Dフリ
ップフロップ14aは、第2イネーブル信号S2Eがアク
ティブ(この実施例では"H"レベル)の時は、通常のD
フリップフロップ15aと同様に、遅延第2クロック信
号S2C1の立ち上がりで第2データ信号S2Dを取り込
み、遅延第2クロック信号S2C1に同期した安定したデ
ータ信号を出力する。一方、第2イネーブル信号S2E
アクティブでない(この実施例では"L"レベル)の時
は、イネーブル付Dフリップフロップ14aは、遅延第
2クロック信号S2C1の立ち上がりで第2データ信号S
2Dを取り込まず、出力は変化せず、前の出力状態を保持
し続ける。これにより、イネーブル付Dフリップフロッ
プ14aの後段の論理回路16、17、19、Dフリッ
プフロップ15a、15bは全て遅延第2クロック信号
2C1に同期して動作することになる。
【0022】イネーブル付Dフリップフロップ14b
は、第3データ信号S3D、第3イネーブル信号S3E及び
遅延第3クロック信号S3C1が供給され、上記イネーブ
ル付Dフリップフロップ14aと同様の動作により、遅
延第3クロック信号S3C1に同期した安定したデータ信
号を出力する。これにより、イネーブル付Dフリップフ
ロップ14bの後段の論理回路18及びDフリップフロ
ップ15cは全て遅延第3クロック信号S3C1に同期し
て動作することになる。
【0023】さらに、イネーブル付Dフリップフロップ
14cは、データ信号として遅延第2クロック信号S
2C1に同期した論理回路19の出力信号が供給されると
共に、第3イネーブル信号S3E及び遅延第3クロック信
号S3C1が供給され、上記イネーブル付Dフリップフロ
ップ14aと同様の動作により、遅延第3クロック信号
3C1に同期した安定したデータ信号を出力する。
【0024】ここで、図4にイネーブル付Dフリップフ
ロップ14aの回路構成の一例を示す。イネーブル付D
フリップフロップ14b及び14cの回路構成は、これ
と同様であるので、その説明を省略する。図4におい
て、イネーブル付Dフリップフロップ14aは、J−K
フリップフロップ22と、アンドゲート23と、第1の
入力端が反転入力であるアンドゲート24とから構成さ
れている。アンドゲート23は、第1の入力端に図5
(b)に示す第2データ信号S2Dが入力され、第2の入
力端に図5(d)に示す第2イネーブル信号S2Eが入力
され、その論理積をJ−Kフリップフロップ22のJ入
力端に供給する。アンドゲート24は、第1の入力端に
第2データ信号S2Dが入力され、第2の入力端に第2イ
ネーブル信号S2Eが入力され、その論理積をJ−Kフリ
ップフロップ22のK入力端に供給する。
【0025】J−Kフリップフロップ22は、第2イネ
ーブル信号S2Eが"L"レベルの時は、J入力端及びK入
力端に入力されるアンドゲート23及び24の出力信号
が共に"L"レベルとなるので、クロック入力端に入力さ
れる遅延第2クロック信号S2C 1の立ち上がりでも、出
力は変化せず、前の出力状態を保持し続ける。一方、第
2イネーブル信号S2Eが"H"レベルの時は、J−Kフリ
ップフロップ22は、アンドゲート23を介してJ入力
端に第2データ信号S2Dが入力され、アンドゲート24
を介して反転された第2データ信号S2Dが入力されるの
で、クロック入力端に入力される遅延第2クロック信号
2C1の立ち上がりで第2データ信号S2 Dを取り込み、
第2クロック信号S2Cに同期した安定した第2データ信
号S2D1を出力する。
【0026】次に、上記クロックバッファ13a及びイ
ネーブル付Dフリップフロップ14aの動作について、
図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。図
5(b)及び(c)からわかるように、第2データ信号
2Dの立ち上がりS2DU1と立ち下がりS2DD1は、第2イ
ネーブル信号S2Eが"H"レベルの間に変化している、即
ち、イネーブル付Dフリップフロップ14aのセットア
ップタイムTS1及びホールドタイムTH1を満たしている
ので、図5(e)に示すように、次の遅延第2クロック
信号S2C1の立ち上がりで出力すべき同期化された第2
データ信号S2D1が変化する。
【0027】一方、図5(b)及び(c)からわかるよ
うに、第2データ信号S2Dの立ち上がりS2DU2は、イネ
ーブル付Dフリップフロップ14aのセットアップタイ
ムTS1を満足せず、また、第2データ信号S2Dの立ち下
がりS2DD2は、イネーブル付Dフリップフロップ14a
のホールドタイムTH1を満たしていない、即ち、共に第
2イネーブル信号S2Eが"L"レベルの間に変化してい
る。従って、第2イネーブル信号S2Eが"L"レベルの間
の遅延第2クロック信号S2C1の立ち上がりでは、イネ
ーブル付Dフリップフロップ14aは、第2データ信号
2Dを取り込まず、出力は変化せず、前の出力状態を保
持し続ける。即ち、イネーブル付Dフリップフロップ1
4aは、準安定状態にはならない。そして、再び第2イ
ネーブル信号S2Eが"H"レベルになると、図5(e)に
示すように、次の遅延第2クロック信号S2C1の立ち上
がりで出力すべき同期化された第2データ信号S2D1
変化する。なお、クロックバッファ13b並びにイネー
ブル付Dフリップフロップ14b及び14cの動作も、
上記したクロックバッファ13a及びイネーブル付Dフ
リップフロップ14aの動作と同様であるので、その説
明を省略する。
【0028】このように、この例の構成によれば、バッ
ファリングされ、かつタイミング調整されたクロック信
号を生成すると共に、イネーブル付Dフリップフロップ
14の動作を制御するイネーブル信号を生成するクロッ
クバッファ13と、イネーブル信号でデータ信号の保持
と取り込みが制御されるイネーブル付Dフリップフロッ
プ14とを設けたので、イネーブル付Dフリップフロッ
プ14の準安定状態を回避できる。これにより、データ
信号の同期化がクロック信号の1サイクル内で行うこと
ができるので、同期化におけるオーバーヘッドを小さく
できる。
【0029】また、イネーブル付Dフリップフロップ1
4のセットアップタイム及びホールドタイムを満足する
ような遅延クロック信号及びイネーブル信号をクロック
バッファ13が生成しているので、クロックバッファ1
3とイネーブル付Dフリップフロップ14とを組み合わ
せるだけで同期回路が簡単に構成できる。
【0030】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、クロック信号が2系統、同期をと
るべきデータ信号が3系統である例を示したが、これに
限定されない。要するに、クロックバッファ13は、ク
ロック信号の数だけあれば良く、また、イネーブル付D
フリップフロップ14は、同期させるべきデータ信号の
数だけあれば良い。
【0031】また、上述の実施例においては、クロック
バッファ13及びイネーブル付Dフリップフロップ14
は、基本的なゲート素子やDフリップフロップで構成す
る例を示したが、これに限定されず、例えば、プログラ
マブルロジックICやゲートアレイ等のカスタムICに
おいて、そのファンクションブロックのひとつとして実
現することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の同期回
路によれば、クロックバッファがクロック信号を所定時
間遅延した遅延クロック信号を生成すると共に、遅延ク
ロック信号との関係がイネーブル付Dフリップフロップ
のセットアップタイム及びホールドタイムを満足するイ
ネーブル信号を生成し、イネーブル付Dフリップフロッ
プがイネーブル信号に基づいて、クロック信号に同期し
てデータ信号の取り込み又は出力保持を行うので、簡単
な回路構成で、イネーブル付Dフリップフロップの準安
定状態を回避でき、しかもオーバーヘッドが少なく、デ
ータ信号をクロック信号と同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である同期回路の主要部の
構成を示す回路図である。
【図2】同同期回路を適用した同期システムの電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すクロックバッファの構成例を示す回
路図である。
【図4】図1に示すイネーブル付Dフリップフロップの
構成例を示す回路図である。
【図5】同クロックバッファと同イネーブル付Dフリッ
プフロップの動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【図6】第1の従来技術の同期回路の構成例を示す回路
図である。
【図7】第3の従来技術の同期回路の構成例を示す回路
図である。
【図8】図7に示す同期回路の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
11,12 同期回路 13a,13b クロックバッファ 14a〜14c イネーブル付Dフリップフロップ 15a〜15c Dフリップフロップ 16〜19 論理回路 20a〜20c インバータ 21 ナンドゲート 22 J−Kフリップフロップ 23,24 アンドゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックバッファと、イネーブル付Dフ
    リップフロップとからなり、 前記クロックバッファは、クロック信号を所定時間遅延
    した遅延クロック信号を生成すると共に、前記イネーブ
    ル付Dフリップフロップを制御するためのイネーブル信
    号を生成し、前記遅延クロック信号と前記イネーブル信
    号との関係は、前記イネーブル付Dフリップフロップの
    セットアップタイム及びホールドタイムを満足するもの
    であり、 前記イネーブル付Dフリップフロップは、前記イネーブ
    ル信号に基づいて、前記クロック信号に同期してデータ
    信号の取り込み又は出力保持を行うことを特徴とする同
    期回路。
  2. 【請求項2】 前記クロックバッファは、縦続接続さ
    れ、前記クロック信号を所定時間遅延する複数のインバ
    ータと、第1の入力端に前記クロック信号が入力され、
    第2の入力端に前記インバータのいずれかの出力信号が
    入力されるナンドゲートとからなり、 前記イネーブル付Dフリップフロップは、第1の入力端
    に前記データ信号が入力され、第2の入力端に前記イネ
    ーブル信号が入力され、それらの論理積をとる第1のア
    ンドゲートと、反転入力である第1の入力端に前記デー
    タ信号が入力され、第2の入力端に前記イネーブル信号
    が入力され、それらの論理積をとる第2のアンドゲート
    と、J入力端に前記第1のアンドゲートの出力信号が入
    力され、K入力端に前記第2のアンドゲートの出力信号
    が入力され、クロック信号入力端に前記遅延クロック信
    号が入力され、前記遅延クロック信号に同期したデータ
    信号を出力するJ−Kフリップフロップとからなること
    を特徴とする請求項1記載の同期回路。
  3. 【請求項3】 前記クロックバッファ又はイネーブル付
    Dフリップフロップの少なくとも1つは、カスタムIC
    のファンクションブロックのひとつであることを特徴と
    する請求項1記載の同期回路。
  4. 【請求項4】 前記クロックバッファは、使用するクロ
    ック信号の数に対応して設けられ、前記イネーブル付D
    フリップフロップは、同期させるべきデータ信号の数に
    対応して設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の同期回路。
JP9162459A 1997-06-19 1997-06-19 同期回路 Pending JPH1115783A (ja)

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JP9162459A JPH1115783A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 同期回路

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