JPH11157678A - エアー分離給紙装置の静音化機構 - Google Patents
エアー分離給紙装置の静音化機構Info
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- JPH11157678A JPH11157678A JP32286497A JP32286497A JPH11157678A JP H11157678 A JPH11157678 A JP H11157678A JP 32286497 A JP32286497 A JP 32286497A JP 32286497 A JP32286497 A JP 32286497A JP H11157678 A JPH11157678 A JP H11157678A
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- suction
- shielding member
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、エアー噴射手段によるエアー噴射
性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下さ
せることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を消
音することができるエアー分離給紙装置の静音化機構を
提供するエアー分離給紙装置の静音化機構を提供するも
のである。 【解決手段】 ブロア装置10の外周部を覆うことによ
り、ブロア装置10を外気と密閉する遮蔽部材33と、遮蔽
部材33の内周面に被覆された吸音部材34と、遮蔽部材33
の所定箇所に形成され、吐出用ファン14の吸入口11aの
開口面積以上の開口面積を有するエアー吸入口35と、遮
蔽部材33の内部に設けられるとともに、エアー吸入口35
とブロア装置10の間に配設された遮蔽板36と、から静音
化機構を構成する。
性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下さ
せることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を消
音することができるエアー分離給紙装置の静音化機構を
提供するエアー分離給紙装置の静音化機構を提供するも
のである。 【解決手段】 ブロア装置10の外周部を覆うことによ
り、ブロア装置10を外気と密閉する遮蔽部材33と、遮蔽
部材33の内周面に被覆された吸音部材34と、遮蔽部材33
の所定箇所に形成され、吐出用ファン14の吸入口11aの
開口面積以上の開口面積を有するエアー吸入口35と、遮
蔽部材33の内部に設けられるとともに、エアー吸入口35
とブロア装置10の間に配設された遮蔽板36と、から静音
化機構を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿トレイに載置
した原稿または転写紙等の用紙を、エアーによって分離
して最下位から給紙するようにした自動原稿搬送装置お
よび両面複写機の中間トレイ等に用いられるエアー分離
給紙装置に関し、このエアー分離給紙装置に設けられた
ブロア装置の騒音を抑制するようにしたエアー分離給紙
装置の静音化機構に関する。
した原稿または転写紙等の用紙を、エアーによって分離
して最下位から給紙するようにした自動原稿搬送装置お
よび両面複写機の中間トレイ等に用いられるエアー分離
給紙装置に関し、このエアー分離給紙装置に設けられた
ブロア装置の騒音を抑制するようにしたエアー分離給紙
装置の静音化機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動原稿搬送装置(以下、単にADFと
いう)は、複写機等の上部に搭載され、オペレータに近
い場所に設置されているため、複写機本体が低騒音であ
ってもADFの騒音が大きいと装置全体が高騒音な印象
のものとなる。一般的にADFによる原稿の搬送速度
は、複写機のスキャナが原稿の読取りを終了してホーム
ポジションに戻る間に原稿の入れ換えを行なわなければ
ならないため、複写機本体の転写紙の搬送速度の2〜3
倍以上の速度となっている。このため、ADFは複写機
本体よりも騒音が大きくなることが多い。
いう)は、複写機等の上部に搭載され、オペレータに近
い場所に設置されているため、複写機本体が低騒音であ
ってもADFの騒音が大きいと装置全体が高騒音な印象
のものとなる。一般的にADFによる原稿の搬送速度
は、複写機のスキャナが原稿の読取りを終了してホーム
ポジションに戻る間に原稿の入れ換えを行なわなければ
ならないため、複写機本体の転写紙の搬送速度の2〜3
倍以上の速度となっている。このため、ADFは複写機
本体よりも騒音が大きくなることが多い。
【0003】特に、超高速機の場合には、原稿の分離給
紙方式が摩擦分離であると、原稿を傷めてしまうため、
エアー分離給紙方式を採用することがある。従来のこの
種のエアー分離装置としては、例えば、図7〜9に示す
ようなものがある。図7〜9において、1は原稿トレイ
であり、この原稿トレイ1の上方には、原稿束Pの給紙
方向前端部に後述するブロア装置によってノズル2aか
らエアーを吹き付けて原稿束Pの最下位に位置する原稿
とその上の原稿の間に空気層を形成することにより、最
下位の原稿を分離させるエアーナイフ2が設けられてい
る。
紙方式が摩擦分離であると、原稿を傷めてしまうため、
エアー分離給紙方式を採用することがある。従来のこの
種のエアー分離装置としては、例えば、図7〜9に示す
ようなものがある。図7〜9において、1は原稿トレイ
であり、この原稿トレイ1の上方には、原稿束Pの給紙
方向前端部に後述するブロア装置によってノズル2aか
らエアーを吹き付けて原稿束Pの最下位に位置する原稿
とその上の原稿の間に空気層を形成することにより、最
下位の原稿を分離させるエアーナイフ2が設けられてい
る。
【0004】また、原稿トレイ1の前方にはバキューム
タンク3が設けられており、このバキュームタンク3は
吸引力が作用されるようになっており、給紙ベルト4に
形成された複数の微小な穴を通して最下位に位置する原
稿を給紙ベルト4に吸着させるようになっている。給紙
ベルト4は給紙ベルト駆動ローラ5と給紙ベルト従動ロ
ーラ6によって駆動されるようになっており、この給紙
ベルト4によって分離された原稿は搬送ローラ対7によ
って図示しないコンタクトガラスに向かって搬送され、
コンタクトガラス上で図示しない読取装置によって原稿
の読取りが終了すると、図示しない搬送部材によって搬
送され、排紙経路8上に搬送され排紙ローラ対9によっ
て原稿トレイ1上に排紙される。また、原稿トレイ1上
にはストッパー部材23が設けられており、排紙された原
稿は後端部がこのストッパー部材23に衝突することによ
り、後端部が揃えられる。
タンク3が設けられており、このバキュームタンク3は
吸引力が作用されるようになっており、給紙ベルト4に
形成された複数の微小な穴を通して最下位に位置する原
稿を給紙ベルト4に吸着させるようになっている。給紙
ベルト4は給紙ベルト駆動ローラ5と給紙ベルト従動ロ
ーラ6によって駆動されるようになっており、この給紙
ベルト4によって分離された原稿は搬送ローラ対7によ
って図示しないコンタクトガラスに向かって搬送され、
コンタクトガラス上で図示しない読取装置によって原稿
の読取りが終了すると、図示しない搬送部材によって搬
送され、排紙経路8上に搬送され排紙ローラ対9によっ
て原稿トレイ1上に排紙される。また、原稿トレイ1上
にはストッパー部材23が設けられており、排紙された原
稿は後端部がこのストッパー部材23に衝突することによ
り、後端部が揃えられる。
【0005】ブロア装置はエアーナイフ2からエアーを
噴射する系統Aとバキュームタンク3からエアーを吸引
する系統Bの2系統のエアーの流れを作るものであり、
図10のように示される。図10において、10はブロア装置
であり、このブロア装置10はファンケーシング11内にブ
ロアモータ12が収納されている。このファンケーシング
11はエアーナイフ2に連通するエアー噴射ダクト13が一
体的に形成されており、ファンケーシング11内にはブロ
アモータ12によって駆動される吐出用ファン14が収納さ
れている。
噴射する系統Aとバキュームタンク3からエアーを吸引
する系統Bの2系統のエアーの流れを作るものであり、
図10のように示される。図10において、10はブロア装置
であり、このブロア装置10はファンケーシング11内にブ
ロアモータ12が収納されている。このファンケーシング
11はエアーナイフ2に連通するエアー噴射ダクト13が一
体的に形成されており、ファンケーシング11内にはブロ
アモータ12によって駆動される吐出用ファン14が収納さ
れている。
【0006】この吐出用ファン14はファンケーシング11
に形成されたエアー吸入口11aから取入れた外気Aをエ
アー噴射ダクト13を通してエアーナイフ2に供給するよ
うになっている。また、ファンケーシング11にはバキュ
ームファンケーシング15が取付けられており、このケー
シング15にはバキューム用ファン16が収納されている。
このファン16はブロアモータ12によって駆動されるよう
になっており、ブロアモータ12にセットスクリュー17に
よって取付けられている。また、吐出用ファン14もセッ
トスクリュー18によってブロアモータ12に取付けられて
おり、これらスクリュー17、18はエアーの流れがスムー
ズに行なわれるような形状になっている。
に形成されたエアー吸入口11aから取入れた外気Aをエ
アー噴射ダクト13を通してエアーナイフ2に供給するよ
うになっている。また、ファンケーシング11にはバキュ
ームファンケーシング15が取付けられており、このケー
シング15にはバキューム用ファン16が収納されている。
このファン16はブロアモータ12によって駆動されるよう
になっており、ブロアモータ12にセットスクリュー17に
よって取付けられている。また、吐出用ファン14もセッ
トスクリュー18によってブロアモータ12に取付けられて
おり、これらスクリュー17、18はエアーの流れがスムー
ズに行なわれるような形状になっている。
【0007】また、バキュームファンケーシング15はバ
キュームダクト19を介してバキュームタンク3に接続さ
れており、バキュームタンク3はバキューム用ファン16
によってバキュームタンク19を介してエアーが吸引され
るようになっている。また、バキュームファンケーシン
グ15は周囲が開放されているため、バキュームタンク3
から吸引されたエアーは周囲360゜の方向に排気され
る。したがって、ブロア装置10は吐出用ファン14とバキ
ューム用ファン16によって独立したエアーの系統A、B
を構成している。
キュームダクト19を介してバキュームタンク3に接続さ
れており、バキュームタンク3はバキューム用ファン16
によってバキュームタンク19を介してエアーが吸引され
るようになっている。また、バキュームファンケーシン
グ15は周囲が開放されているため、バキュームタンク3
から吸引されたエアーは周囲360゜の方向に排気され
る。したがって、ブロア装置10は吐出用ファン14とバキ
ューム用ファン16によって独立したエアーの系統A、B
を構成している。
【0008】また、バキュームタンク3のバキュームダ
クト19側には図9(a)(b)に示すようにシャッター
部材20が設けられており、このシャッター部材20はソレ
ノイド21によってバキュームタンク3とバキュームダク
ト19の連通を開放および遮断することにより、バキュー
ム用ファン16によるエアーの吸引を開放および遮断する
ようになっている。
クト19側には図9(a)(b)に示すようにシャッター
部材20が設けられており、このシャッター部材20はソレ
ノイド21によってバキュームタンク3とバキュームダク
ト19の連通を開放および遮断することにより、バキュー
ム用ファン16によるエアーの吸引を開放および遮断する
ようになっている。
【0009】具体的には、シャッター部材20はソレノイ
ド21がONの状態にあるときには、ソレノイド21によっ
て吸引されて図9(b)中、実線で示す位置に移動して
バキュームタンク3とバキュームダクト19を連通するこ
とにより、バキューム用ファン16によって原稿を給紙ベ
ルト4に吸引し、シャッター部材20はソレノイド21がO
FFの状態にあるときには、ソレノイド21のスプリング
に付勢されて図9(b)中、破線で示す位置に移動して
バキュームタンク3とバキュームダクト19の連通を遮断
することにより、バキューム用ファン16によって原稿を
給紙ベルト4に吸引するのを停止するようになってい
る。
ド21がONの状態にあるときには、ソレノイド21によっ
て吸引されて図9(b)中、実線で示す位置に移動して
バキュームタンク3とバキュームダクト19を連通するこ
とにより、バキューム用ファン16によって原稿を給紙ベ
ルト4に吸引し、シャッター部材20はソレノイド21がO
FFの状態にあるときには、ソレノイド21のスプリング
に付勢されて図9(b)中、破線で示す位置に移動して
バキュームタンク3とバキュームダクト19の連通を遮断
することにより、バキューム用ファン16によって原稿を
給紙ベルト4に吸引するのを停止するようになってい
る。
【0010】なお、ブロアモータ12は防振ゴム24を介し
てモータブラケット25にネジ止めされており、ブラケッ
ト25はADF本体にネジによって固定されている。この
ようなブロア装置10によってエアーの吸引および噴射を
行なうことにより、原稿を分離する方法を説明する。ま
ず、図7に示すように原稿束Pを原稿トレイ1とバキュ
ームタンク3上に載置する。このとき、バキュームタン
ク3のシャッター部材20はスプリングの付勢力によって
破線で示す位置にある。
てモータブラケット25にネジ止めされており、ブラケッ
ト25はADF本体にネジによって固定されている。この
ようなブロア装置10によってエアーの吸引および噴射を
行なうことにより、原稿を分離する方法を説明する。ま
ず、図7に示すように原稿束Pを原稿トレイ1とバキュ
ームタンク3上に載置する。このとき、バキュームタン
ク3のシャッター部材20はスプリングの付勢力によって
破線で示す位置にある。
【0011】複写機本体のスタートスイッチを押下する
と、一定時間後にブロアモータ12が回転し始め、吐出用
ファン14からエアー噴射ダクト13を介してエアーナイフ
2にエアーが供給される。このため、ノズル2aからエ
アーが噴射され原稿束Pの最下位に位置する原稿とその
上の用紙の間に空気層を形成される。一定時間経過して
原稿が十分に捌かれたときに、ソレノイド21をONして
シャッター部材20を実線で示す位置に移動させることに
より、バキュームタンク3とバキュームダクト19が連通
され、バキューム用ファン16によって微小穴を通して給
紙ベルト4に吸引力が作用し、最下位に位置する原稿が
給紙ベルト4に吸着される。
と、一定時間後にブロアモータ12が回転し始め、吐出用
ファン14からエアー噴射ダクト13を介してエアーナイフ
2にエアーが供給される。このため、ノズル2aからエ
アーが噴射され原稿束Pの最下位に位置する原稿とその
上の用紙の間に空気層を形成される。一定時間経過して
原稿が十分に捌かれたときに、ソレノイド21をONして
シャッター部材20を実線で示す位置に移動させることに
より、バキュームタンク3とバキュームダクト19が連通
され、バキューム用ファン16によって微小穴を通して給
紙ベルト4に吸引力が作用し、最下位に位置する原稿が
給紙ベルト4に吸着される。
【0012】次いで、給紙ベルト駆動ローラ5が図示し
ない給紙モータによって反時計方向に駆動されると、給
紙ベルト4が反時計時計方向に周回移動し、図8に示す
ように原稿P1を搬送ローラ対7まで搬送する。搬送ロ
ーラ対7の原稿搬送方向下流側には給紙センサ22が設け
られているため、原稿の先端がこの給紙センサ22によっ
て検知されると、ソレノイド21がOFFになるため、シ
ャッター部材20がスプリングによって付勢され破線で示
す位置に移動する。
ない給紙モータによって反時計方向に駆動されると、給
紙ベルト4が反時計時計方向に周回移動し、図8に示す
ように原稿P1を搬送ローラ対7まで搬送する。搬送ロ
ーラ対7の原稿搬送方向下流側には給紙センサ22が設け
られているため、原稿の先端がこの給紙センサ22によっ
て検知されると、ソレノイド21がOFFになるため、シ
ャッター部材20がスプリングによって付勢され破線で示
す位置に移動する。
【0013】このため、バキューム用ファン16から吸引
力がバキュームタンク3に作用しなくなるため、微小穴
を通して給紙ベルト4に原稿が吸引されなくなるととも
に、給紙モータの駆動も停止されて給紙ベルト4の周回
移動も停止する。ここで、シャッター部材20を閉じるの
は、原稿を給紙ベルト4に吸引した状態を維持すると、
給紙ベルト4から原稿を無理失理剥がしながら給紙ロー
ラ対7で搬送することになり、原稿を傷めてしまうから
である。
力がバキュームタンク3に作用しなくなるため、微小穴
を通して給紙ベルト4に原稿が吸引されなくなるととも
に、給紙モータの駆動も停止されて給紙ベルト4の周回
移動も停止する。ここで、シャッター部材20を閉じるの
は、原稿を給紙ベルト4に吸引した状態を維持すると、
給紙ベルト4から原稿を無理失理剥がしながら給紙ロー
ラ対7で搬送することになり、原稿を傷めてしまうから
である。
【0014】このようにバキュームタンク3で原稿を吸
引しているときには原稿によって給紙ベルト4の微小穴
が塞がれた状態にあるため、エアーがバキューム用ファ
ン16から殆ど排気されない。従来のブロア装置では、フ
ァンを1個だけ設け、このファンによってエアーをエア
ーナイフ2側に循環させる場合には、エアーの噴射が不
安定になるため、ファンをバキュームファン16と吐出用
ファン14の2つから構成し、エアーの流れを2系統にし
て原稿の分離用のエアーを吐出用ファン14から安定して
確実に供給するようにしている。
引しているときには原稿によって給紙ベルト4の微小穴
が塞がれた状態にあるため、エアーがバキューム用ファ
ン16から殆ど排気されない。従来のブロア装置では、フ
ァンを1個だけ設け、このファンによってエアーをエア
ーナイフ2側に循環させる場合には、エアーの噴射が不
安定になるため、ファンをバキュームファン16と吐出用
ファン14の2つから構成し、エアーの流れを2系統にし
て原稿の分離用のエアーを吐出用ファン14から安定して
確実に供給するようにしている。
【0015】このため、従来のエアー分離給紙装置は上
述したような構成を有するブロア装置10を有するため、
騒音が大きくこの騒音を低減する必要がある。ここで、
図11に示すように、ブロア装置10の騒音を周波数分析し
たものを参照すると、ブロアモータ12による騒音は、特
に500Hz以下で騒音が目立つ。また、ファン14、16の羽
根の回転による周波数(羽根枚数×回転数n)とその高
調波は1KHz以上で2つ程のピークがあることが分か
る。
述したような構成を有するブロア装置10を有するため、
騒音が大きくこの騒音を低減する必要がある。ここで、
図11に示すように、ブロア装置10の騒音を周波数分析し
たものを参照すると、ブロアモータ12による騒音は、特
に500Hz以下で騒音が目立つ。また、ファン14、16の羽
根の回転による周波数(羽根枚数×回転数n)とその高
調波は1KHz以上で2つ程のピークがあることが分か
る。
【0016】これはブロア装置10から発生する騒音の殆
どが広帯域の風の乱入であり、ブロアモータ12とファン
14、16の回転によって発生する周波数成分だけ静音化し
ても効果がないことを意味している。一方、従来から騒
音を低減するものが種々開発されており、以下に示す。
ファンの騒音を低減するものとしては、特開平6−85
81号公報や特開平7−40630号公報(以下、これ
ら公報を第1従来例という)に記載されたものがある。
このものは、騒音源となるファンの音をマイクで集音
し、DSP回路によってマイクからの音声波を逆位相に
変換し、その結果をスピーカーから出力することによ
り、ファンの音とスピーカーからの音を合成してファン
の音を低減するものである。
どが広帯域の風の乱入であり、ブロアモータ12とファン
14、16の回転によって発生する周波数成分だけ静音化し
ても効果がないことを意味している。一方、従来から騒
音を低減するものが種々開発されており、以下に示す。
ファンの騒音を低減するものとしては、特開平6−85
81号公報や特開平7−40630号公報(以下、これ
ら公報を第1従来例という)に記載されたものがある。
このものは、騒音源となるファンの音をマイクで集音
し、DSP回路によってマイクからの音声波を逆位相に
変換し、その結果をスピーカーから出力することによ
り、ファンの音とスピーカーからの音を合成してファン
の音を低減するものである。
【0017】また、その他の騒音抑制方法としては、特
開平8−123264号公報(以下、第2従来例とい
う)に記載されたものがある。このものは、ファンやダ
クトの騒音を排気ダクトに取付けられたレゾネータによ
って吸音するものである。このものは、レゾネータの形
状を周波数に応じて変更することにより、異なる周波数
の音も抑制することができるメリットがある。
開平8−123264号公報(以下、第2従来例とい
う)に記載されたものがある。このものは、ファンやダ
クトの騒音を排気ダクトに取付けられたレゾネータによ
って吸音するものである。このものは、レゾネータの形
状を周波数に応じて変更することにより、異なる周波数
の音も抑制することができるメリットがある。
【0018】また、その他の騒音抑制方法としては、特
開平9−50152号公報(以下、第3従来例という)
に記載されたものがある。このものは、エアーの吹出し
によって発生する機器内の騒音の各周波数を、機器内に
設けた共鳴器によって共鳴させて消音するとともに、複
数のピーク周波数を高レベルのものから順次共鳴消音さ
せるようになっている。
開平9−50152号公報(以下、第3従来例という)
に記載されたものがある。このものは、エアーの吹出し
によって発生する機器内の騒音の各周波数を、機器内に
設けた共鳴器によって共鳴させて消音するとともに、複
数のピーク周波数を高レベルのものから順次共鳴消音さ
せるようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来例に記載されたものにあっては、マイクや逆位相を発
生させるDSP回路、スピーカー等が必要になるため、
装置が複雑、かつ、高価なものとなってしまうという問
題が発生する。また、第2従来例に記載されたものにあ
っては、レゾネータによって単一の周波数の音を抑制す
るようになっていたため、これをブロア装置に適用した
場合には、ファンの回転による特定の周波数だけを低減
することができるが、その他の大部分を占めるエアーの
流れによる広帯域の乱流騒音を抑制することができない
という問題があった。
来例に記載されたものにあっては、マイクや逆位相を発
生させるDSP回路、スピーカー等が必要になるため、
装置が複雑、かつ、高価なものとなってしまうという問
題が発生する。また、第2従来例に記載されたものにあ
っては、レゾネータによって単一の周波数の音を抑制す
るようになっていたため、これをブロア装置に適用した
場合には、ファンの回転による特定の周波数だけを低減
することができるが、その他の大部分を占めるエアーの
流れによる広帯域の乱流騒音を抑制することができない
という問題があった。
【0020】さらに、第3従来例に記載されたものにあ
っては、エアーの吹出しによって発生する機器内の騒音
の各周波数を、機器内に設けた共鳴器によって共鳴させ
て消音するようになっているが、第2従来例と同様にフ
ァンの回転による特定の周波数だけを低減することがで
きるが、その他の大部分を占めるエアーの流れによる広
帯域の乱流騒音を抑制することができないという問題が
あった。
っては、エアーの吹出しによって発生する機器内の騒音
の各周波数を、機器内に設けた共鳴器によって共鳴させ
て消音するようになっているが、第2従来例と同様にフ
ァンの回転による特定の周波数だけを低減することがで
きるが、その他の大部分を占めるエアーの流れによる広
帯域の乱流騒音を抑制することができないという問題が
あった。
【0021】そこで本発明は、エアー噴射手段によるエ
アー噴射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能
を低下させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数
帯域を消音することができるエアー分離給紙装置の静音
化機構を提供することを目的としている。
アー噴射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能
を低下させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数
帯域を消音することができるエアー分離給紙装置の静音
化機構を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束
を載置する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエ
アーを吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその
上の用紙の間に空気層を形成することにより、最下位の
用紙を分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最
下位の用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させなが
ら給紙するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段
とバキューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から
取込んだエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファン
およびバキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に
放出する吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキュ
ーム吸引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアー
の吸引を開放および遮断するシャッター部材と、を備
え、前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引
されて所定時間搬送されたときに前記シャッター部材を
閉塞してバキューム吸引手段によるエアー吸引を停止す
るようにしたエアー分離給紙装置において、前記ブロア
装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と
密閉する遮蔽部材と、該遮蔽部材の内周面に被覆された
吸音部材と、前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記
吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口面積を有する
エアー吸入口と、前記遮蔽部材の内部に設けられるとと
もに、前記エアー吸入口と前記ブロア装置の間に配設さ
れた遮蔽板と、からなることを特徴としている。
上記課題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束
を載置する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエ
アーを吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその
上の用紙の間に空気層を形成することにより、最下位の
用紙を分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最
下位の用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させなが
ら給紙するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段
とバキューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から
取込んだエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファン
およびバキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に
放出する吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキュ
ーム吸引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアー
の吸引を開放および遮断するシャッター部材と、を備
え、前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引
されて所定時間搬送されたときに前記シャッター部材を
閉塞してバキューム吸引手段によるエアー吸引を停止す
るようにしたエアー分離給紙装置において、前記ブロア
装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と
密閉する遮蔽部材と、該遮蔽部材の内周面に被覆された
吸音部材と、前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記
吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口面積を有する
エアー吸入口と、前記遮蔽部材の内部に設けられるとと
もに、前記エアー吸入口と前記ブロア装置の間に配設さ
れた遮蔽板と、からなることを特徴としている。
【0023】その場合、内部が消音部材によって覆われ
た遮蔽部材によってブロア装置を外気と遮断してしまう
ため、ブロア装置から発生する騒音を広範囲な周波数帯
域に亘って消音することができる。但し、ブロア装置を
遮蔽部材によって完全に遮断すると、次のような不具合
が発生する。
た遮蔽部材によってブロア装置を外気と遮断してしまう
ため、ブロア装置から発生する騒音を広範囲な周波数帯
域に亘って消音することができる。但し、ブロア装置を
遮蔽部材によって完全に遮断すると、次のような不具合
が発生する。
【0024】送風ファンは、エアー噴射のために吸入口
から外気を取り込んで噴射するが、吸引ファンは用紙を
給紙するときしかエアーを吸引しない。このため、ブロ
ア装置を遮蔽部材によって外気と遮断すると、エアーの
需要と供給のバランスが狂い、エアー噴射のための空気
が不足してしまう。本発明では、遮蔽部材の一部にエア
ー吸入口を形成し、このエアー吸入口から遮蔽部材内に
エアーを供給することにより、送風ファンからエアー噴
射手段に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。
から外気を取り込んで噴射するが、吸引ファンは用紙を
給紙するときしかエアーを吸引しない。このため、ブロ
ア装置を遮蔽部材によって外気と遮断すると、エアーの
需要と供給のバランスが狂い、エアー噴射のための空気
が不足してしまう。本発明では、遮蔽部材の一部にエア
ー吸入口を形成し、このエアー吸入口から遮蔽部材内に
エアーを供給することにより、送風ファンからエアー噴
射手段に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。
【0025】但し、エアー吸入口を設けると、このエア
ー吸入口から音が外部に漏れてしまい、静音効果を得る
ことができなくなる。本発明では、遮蔽部材の内部で、
かつエアー吸入口とブロア装置の間に遮蔽板を設けるこ
とにより、ブロア装置からの音は遮蔽板に衝突してエア
ー吸入口から外に漏れることはなく、遮蔽板と遮蔽部材
の間に形成された通路で減衰される。
ー吸入口から音が外部に漏れてしまい、静音効果を得る
ことができなくなる。本発明では、遮蔽部材の内部で、
かつエアー吸入口とブロア装置の間に遮蔽板を設けるこ
とにより、ブロア装置からの音は遮蔽板に衝突してエア
ー吸入口から外に漏れることはなく、遮蔽板と遮蔽部材
の間に形成された通路で減衰される。
【0026】この結果、エアー噴射手段によるエアー噴
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。請求項2記載の発明は、上記課
題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束を載置
する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを
吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用
紙の間に空気層を形成することにより、最下位の用紙を
分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最下位の
用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙
するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキ
ューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込ん
だエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファンおよび
バキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に放出す
る吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキューム吸
引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引
を開放および遮断するシャッター部材と、を備え、前記
バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所
定時間搬送されたときに前記シャッター部材を閉塞して
バキューム吸引手段によるエアー吸引を停止するように
したエアー分離給紙装置において、前記ブロア装置の外
周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と密閉する
遮蔽部材と、前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記
吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口面積を有する
エアー吸入口と、該エアー吸入口に設けられ、前記遮蔽
部材と外気を連通および遮断するように前記エアー吸入
口を開閉する開閉部材と、を備え、前記シャッター部材
が閉塞されるときに前記開閉部材を開放するとともにシ
ャッター部材が開放されるときに前記開閉部材を閉塞す
るようにしたことを特徴としている。
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。請求項2記載の発明は、上記課
題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束を載置
する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを
吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用
紙の間に空気層を形成することにより、最下位の用紙を
分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最下位の
用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙
するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキ
ューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込ん
だエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファンおよび
バキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に放出す
る吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキューム吸
引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引
を開放および遮断するシャッター部材と、を備え、前記
バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所
定時間搬送されたときに前記シャッター部材を閉塞して
バキューム吸引手段によるエアー吸引を停止するように
したエアー分離給紙装置において、前記ブロア装置の外
周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と密閉する
遮蔽部材と、前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記
吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口面積を有する
エアー吸入口と、該エアー吸入口に設けられ、前記遮蔽
部材と外気を連通および遮断するように前記エアー吸入
口を開閉する開閉部材と、を備え、前記シャッター部材
が閉塞されるときに前記開閉部材を開放するとともにシ
ャッター部材が開放されるときに前記開閉部材を閉塞す
るようにしたことを特徴としている。
【0027】その場合、遮蔽部材によってブロア装置を
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、遮蔽部材の一部にエアー吸入口を形成し、このエア
ー吸入口から遮蔽部材内にエアーを供給することによ
り、送風ファンからエアー噴射手段に噴射されるエアー
を十分に確保することができる。
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、遮蔽部材の一部にエアー吸入口を形成し、このエア
ー吸入口から遮蔽部材内にエアーを供給することによ
り、送風ファンからエアー噴射手段に噴射されるエアー
を十分に確保することができる。
【0028】但し、エアー吸入口を設けると、このエア
ー吸入口から音が外部に漏れてしまい、静音効果を得る
ことができなくなるが、本発明では、エアー吸入口に遮
蔽部材と外気を連通および遮断するようにエアー吸入口
を開閉する開閉部材を設け、用紙を吸引するタイミング
に合わせてシャッター部材が開放されるときに開閉部材
を閉塞することにより、ブロア装置の音が外部に漏れる
のを防止することができるとともに、用紙を吸引しない
タイミングに合わせてシャッター部材が閉塞されるとき
に開閉部材を開放することにより、エアー吸入口から遮
蔽部材内にエアーを取り込むことにより、送風ファンか
らエアー噴射手段に供給されるエアーを十分に確保する
ことができる。
ー吸入口から音が外部に漏れてしまい、静音効果を得る
ことができなくなるが、本発明では、エアー吸入口に遮
蔽部材と外気を連通および遮断するようにエアー吸入口
を開閉する開閉部材を設け、用紙を吸引するタイミング
に合わせてシャッター部材が開放されるときに開閉部材
を閉塞することにより、ブロア装置の音が外部に漏れる
のを防止することができるとともに、用紙を吸引しない
タイミングに合わせてシャッター部材が閉塞されるとき
に開閉部材を開放することにより、エアー吸入口から遮
蔽部材内にエアーを取り込むことにより、送風ファンか
らエアー噴射手段に供給されるエアーを十分に確保する
ことができる。
【0029】また、開閉部材によってエアー吸入口を開
閉するようにしたため、請求項1記載の発明のようにブ
ロア装置とエアー吸入口の間に遮蔽板を設ける必要がな
く、その分だけ遮蔽部材のスペースを少なくすることが
でき、遮蔽部材を小型化することができる。この結果、
エアー噴射手段によるエアー噴射性能およびバキューム
吸引手段による吸引性能を低下させることなしに、簡単
な構成で広範囲な周波数帯域を消音することができる。
閉するようにしたため、請求項1記載の発明のようにブ
ロア装置とエアー吸入口の間に遮蔽板を設ける必要がな
く、その分だけ遮蔽部材のスペースを少なくすることが
でき、遮蔽部材を小型化することができる。この結果、
エアー噴射手段によるエアー噴射性能およびバキューム
吸引手段による吸引性能を低下させることなしに、簡単
な構成で広範囲な周波数帯域を消音することができる。
【0030】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙載
置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて
用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空
気層を形成することにより、最下位の用紙を分離させる
エアー噴射手段と、前記分離された最下位の用紙を吸引
力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙するバキュ
ーム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキューム吸引
手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込んだエアーを
エアー噴射手段に供給する送風ファンおよびバキューム
吸引手段から吸引するエアーを外気に放出する吸引ファ
ンを有するブロア装置と、前記バキューム吸引手段に設
けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引を開放およ
び遮断するシャッター部材と、を備え、前記バキューム
吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所定時間搬送
されたときに前記シャッター部材を閉塞してバキューム
吸引手段によるエアー吸引を停止するようにしたエアー
分離給紙装置において、前ブロア装置の外周部を覆うこ
とにより、該ブロア装置を外気と密閉する遮蔽部材と、
前記用紙ガイドの外周部に形成された通気孔および該用
紙ガイドの内部に形成され前記通気孔と前記遮蔽部材の
内部を連通する流通路と、前記遮蔽部材の所定箇所に形
成され、前記吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口
面積を有するエアー吸入口と、前記エアー噴射手段から
噴射されたエアーの一部を前記通気孔、流通路を通して
遮蔽部材の内部に供給することを特徴としている。
るために、複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙載
置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて
用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空
気層を形成することにより、最下位の用紙を分離させる
エアー噴射手段と、前記分離された最下位の用紙を吸引
力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙するバキュ
ーム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキューム吸引
手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込んだエアーを
エアー噴射手段に供給する送風ファンおよびバキューム
吸引手段から吸引するエアーを外気に放出する吸引ファ
ンを有するブロア装置と、前記バキューム吸引手段に設
けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引を開放およ
び遮断するシャッター部材と、を備え、前記バキューム
吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所定時間搬送
されたときに前記シャッター部材を閉塞してバキューム
吸引手段によるエアー吸引を停止するようにしたエアー
分離給紙装置において、前ブロア装置の外周部を覆うこ
とにより、該ブロア装置を外気と密閉する遮蔽部材と、
前記用紙ガイドの外周部に形成された通気孔および該用
紙ガイドの内部に形成され前記通気孔と前記遮蔽部材の
内部を連通する流通路と、前記遮蔽部材の所定箇所に形
成され、前記吸引ファンの吸入口の開口面積以上の開口
面積を有するエアー吸入口と、前記エアー噴射手段から
噴射されたエアーの一部を前記通気孔、流通路を通して
遮蔽部材の内部に供給することを特徴としている。
【0031】その場合、遮蔽部材によってブロア装置を
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、エアー噴射手段から噴射されたエアーの一部を用紙
ガイドに形成された通気孔、流通路を通して遮蔽部材の
内部に供給することにより、送風ファンからエアー噴射
手段に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。また、エアー吸入口を外気と連通する必要がないた
め、ブロア装置から外部に騒音が漏れるのをより一層防
止することができる。
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、エアー噴射手段から噴射されたエアーの一部を用紙
ガイドに形成された通気孔、流通路を通して遮蔽部材の
内部に供給することにより、送風ファンからエアー噴射
手段に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。また、エアー吸入口を外気と連通する必要がないた
め、ブロア装置から外部に騒音が漏れるのをより一層防
止することができる。
【0032】この結果、エアー噴射手段によるエアー噴
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。請求項4記載の発明は、上記課
題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束を載置
する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを
吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用
紙の間に空気層を形成することにより、最下位の用紙を
分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最下位の
用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙
するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキ
ューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込ん
だエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファンおよび
バキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に放出す
る吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキューム吸
引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引
を開放および遮断するシャッター部材と、を備え、前記
バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所
定時間搬送されたときに前記シャッター部材を閉塞して
バキューム吸引手段によるエアー吸引を停止するように
したエアー分離給紙装置において、前記ブロア装置の外
周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と密閉する
遮蔽部材と、該遮蔽部材の内周面に被覆された吸音部材
と、を備え、前記遮蔽部材内の容積を所定容積に設定
し、該所定容積は、遮蔽部材内のブロア装置を除いた容
積に、前記バキューム吸引手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に前記遮蔽部材内に送り込むエアーの容積を足し
た容積が、前記エアー噴射手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に必要な空気の容積以上であることを特徴として
いる。
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。請求項4記載の発明は、上記課
題を解決するために、複数の用紙からなる用紙束を載置
する用紙載置台と、用紙束の給紙方向前端部にエアーを
吹き付けて用紙束の最下位に位置する用紙とその上の用
紙の間に空気層を形成することにより、最下位の用紙を
分離させるエアー噴射手段と、前記分離された最下位の
用紙を吸引力によって給紙ベルトに吸着させながら給紙
するバキューム吸引手段と、前記エアー噴射手段とバキ
ューム吸引手段にそれぞれ接続され、吸入口から取込ん
だエアーをエアー噴射手段に供給する送風ファンおよび
バキューム吸引手段から吸引するエアーを外気に放出す
る吸引ファンを有するブロア装置と、前記バキューム吸
引手段に設けられ、前記吸引ファンによるエアーの吸引
を開放および遮断するシャッター部材と、を備え、前記
バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引されて所
定時間搬送されたときに前記シャッター部材を閉塞して
バキューム吸引手段によるエアー吸引を停止するように
したエアー分離給紙装置において、前記ブロア装置の外
周部を覆うことにより、該ブロア装置を外気と密閉する
遮蔽部材と、該遮蔽部材の内周面に被覆された吸音部材
と、を備え、前記遮蔽部材内の容積を所定容積に設定
し、該所定容積は、遮蔽部材内のブロア装置を除いた容
積に、前記バキューム吸引手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に前記遮蔽部材内に送り込むエアーの容積を足し
た容積が、前記エアー噴射手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に必要な空気の容積以上であることを特徴として
いる。
【0033】その場合、遮蔽部材によってブロア装置を
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、遮蔽部材の容積を、遮蔽部材内のブロア装置を除い
た容積に、バキューム吸引手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に遮蔽部材内に送り込むエアーの容積を足した容
積が、エアー噴射手段が用紙1枚相当を分離する時間に
必要な空気の容積以上に設定することにより、送風ファ
ンからエアー噴射手段に噴射されるエアーを十分に確保
することができる。また、エアー吸入口を遮蔽部材に設
ける必要がないため、ブロア装置から外部に騒音が漏れ
るのをより一層防止することができる。
外気と遮断してしまうため、ブロア装置から発生する騒
音を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができ
る。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完全に遮断す
ると、上述したような不具合が発生するが、本発明で
は、遮蔽部材の容積を、遮蔽部材内のブロア装置を除い
た容積に、バキューム吸引手段が用紙1枚相当を分離す
る時間に遮蔽部材内に送り込むエアーの容積を足した容
積が、エアー噴射手段が用紙1枚相当を分離する時間に
必要な空気の容積以上に設定することにより、送風ファ
ンからエアー噴射手段に噴射されるエアーを十分に確保
することができる。また、エアー吸入口を遮蔽部材に設
ける必要がないため、ブロア装置から外部に騒音が漏れ
るのをより一層防止することができる。
【0034】この結果、エアー噴射手段によるエアー噴
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。
射性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係るエアー分離給紙
装置の静音化機構の第1実施形態を示す図であり、請求
項1記載の発明に対応している。なお、本実施形態で
は、ブロア装置の静音化機構に特徴があるものであり、
エア分離給紙装置の構成は従来例で説明したものと同様
であるため、全体構成は図7〜9を用いて説明するとと
もに、従来と同様の構成には同一番号を付して説明を省
略する。
基づいて説明する。図1は本発明に係るエアー分離給紙
装置の静音化機構の第1実施形態を示す図であり、請求
項1記載の発明に対応している。なお、本実施形態で
は、ブロア装置の静音化機構に特徴があるものであり、
エア分離給紙装置の構成は従来例で説明したものと同様
であるため、全体構成は図7〜9を用いて説明するとと
もに、従来と同様の構成には同一番号を付して説明を省
略する。
【0036】まず、構成を説明する。図1、7〜9にお
いて、ファンケーシング11にはエアーノズルダクト31が
取付けられており、このエアーノズルダクト31はエアー
ナイフ2に接続されている。また、ファンケーシング11
には吸入口11aが形成されており、この噴射用ファン14
はこの吸入口11aを通して外気を取入れるようになって
いる。
いて、ファンケーシング11にはエアーノズルダクト31が
取付けられており、このエアーノズルダクト31はエアー
ナイフ2に接続されている。また、ファンケーシング11
には吸入口11aが形成されており、この噴射用ファン14
はこの吸入口11aを通して外気を取入れるようになって
いる。
【0037】また、バキュームファンケーシング15には
バキュームダクト32が取付けられており、このバキュー
ムダクト32はバキュームタンク3に接続されている。ま
た、バキュームダクト32にはシャッター部材20が取付け
られており、このシャッター部材20はソレノイド21によ
ってバキュームタンク3とバキューム用ファン16の連通
を開放および遮断することによりバキューム用ファン16
によるエアーの吸引を開放および遮断するようになって
いる。
バキュームダクト32が取付けられており、このバキュー
ムダクト32はバキュームタンク3に接続されている。ま
た、バキュームダクト32にはシャッター部材20が取付け
られており、このシャッター部材20はソレノイド21によ
ってバキュームタンク3とバキューム用ファン16の連通
を開放および遮断することによりバキューム用ファン16
によるエアーの吸引を開放および遮断するようになって
いる。
【0038】なお、本実施形態では、原稿トレイ1が用
紙載置台に対応し、エアーナイフ2およびエアーノズル
ダクト31がエアー噴射手段に対応し、バキュームタンク
3およびバキュームダクト32がバキューム吸引手段に対
応し、吐出用ファン14が送風ファンに対応し、バキュー
ム用ファン16が吸引ファンに対応している。一方、ブロ
ア装置10の外周部には遮蔽部材33が設けられており、ブ
ロア装置10はこの遮蔽部材33によって外周部が覆われる
ことにより、外気と密閉されている。また、遮蔽部材33
はモータブラケット25に固定されているとともに、開口
部33a、33bを挟んでエアーノズルダクト31およびバキ
ュームダクト32に取付けられている。
紙載置台に対応し、エアーナイフ2およびエアーノズル
ダクト31がエアー噴射手段に対応し、バキュームタンク
3およびバキュームダクト32がバキューム吸引手段に対
応し、吐出用ファン14が送風ファンに対応し、バキュー
ム用ファン16が吸引ファンに対応している。一方、ブロ
ア装置10の外周部には遮蔽部材33が設けられており、ブ
ロア装置10はこの遮蔽部材33によって外周部が覆われる
ことにより、外気と密閉されている。また、遮蔽部材33
はモータブラケット25に固定されているとともに、開口
部33a、33bを挟んでエアーノズルダクト31およびバキ
ュームダクト32に取付けられている。
【0039】この遮蔽部材33は金属板等の透過損失の大
きい材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止する機能を有している。なお、
遮蔽部材33は板厚が厚ければ厚い程、静音効果が大きい
が、板厚があまり厚いと重たくなったり、コスト高にな
るため、必要に応じた厚さに設定されるのが好ましい。
きい材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止する機能を有している。なお、
遮蔽部材33は板厚が厚ければ厚い程、静音効果が大きい
が、板厚があまり厚いと重たくなったり、コスト高にな
るため、必要に応じた厚さに設定されるのが好ましい。
【0040】また、遮蔽部材33の内周面には吸音部材34
が被覆されており、この吸音部材34は密閉空間を構成す
る遮蔽部材33内で反射されて内部音圧が高くなった音を
吸音するようになっている。なお、吸音部材34として
は、(株)横浜ゴムのハマダンパーHU−4Kが用いら
れている。また、遮蔽部材33の所定箇所にはエアー吸入
口35が形成されており、このエアー吸入口35は吐出用フ
ァン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設定
されている。
が被覆されており、この吸音部材34は密閉空間を構成す
る遮蔽部材33内で反射されて内部音圧が高くなった音を
吸音するようになっている。なお、吸音部材34として
は、(株)横浜ゴムのハマダンパーHU−4Kが用いら
れている。また、遮蔽部材33の所定箇所にはエアー吸入
口35が形成されており、このエアー吸入口35は吐出用フ
ァン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設定
されている。
【0041】また、遮蔽部材33の内部には遮蔽板36が設
けられており、この遮蔽板36はエアー吸入口35とブロア
装置10の間に配設され、エアー吸入口35から遮蔽部材33
内に吸入されたエアーを遮蔽部材33との対向面を通して
吸入口11aに供給する通路を画成している。また、遮蔽
板36のブロア装置10に対向する面には吸音部材37が貼付
されており、この吸音部材37は吸音部材34と同様の材料
から構成されている。
けられており、この遮蔽板36はエアー吸入口35とブロア
装置10の間に配設され、エアー吸入口35から遮蔽部材33
内に吸入されたエアーを遮蔽部材33との対向面を通して
吸入口11aに供給する通路を画成している。また、遮蔽
板36のブロア装置10に対向する面には吸音部材37が貼付
されており、この吸音部材37は吸音部材34と同様の材料
から構成されている。
【0042】次に、作用を説明する。まず、図7に示す
ように原稿束Pを原稿トレイ1とバキュームタンク3上
に載置する。このとき、バキュームタンク3のシャッタ
ー部材20はスプリングの付勢力によって破線で示す位置
にある。複写機本体のスタートスイッチを押下すると、
一定時間後にブロアモータ12が回転し始め、矢印Aで示
すように吸入口11aから取り込んだエアーを吐出用ファ
ン14からエアーノズルダクト31を介してエアーナイフ2
に供給する。このため、ノズル2aからエアーが噴射さ
れ原稿束の最下位に位置する原稿とその上の用紙の間に
空気層を形成される。
ように原稿束Pを原稿トレイ1とバキュームタンク3上
に載置する。このとき、バキュームタンク3のシャッタ
ー部材20はスプリングの付勢力によって破線で示す位置
にある。複写機本体のスタートスイッチを押下すると、
一定時間後にブロアモータ12が回転し始め、矢印Aで示
すように吸入口11aから取り込んだエアーを吐出用ファ
ン14からエアーノズルダクト31を介してエアーナイフ2
に供給する。このため、ノズル2aからエアーが噴射さ
れ原稿束の最下位に位置する原稿とその上の用紙の間に
空気層を形成される。
【0043】一定時間経過して原稿が十分に捌かれたと
きに、ソレノイド21をONしてシャッター部材20を実線
で示す位置に移動させることにより、バキュームタンク
3とバキューム用ファン16が連通され、バキューム用フ
ァン16によって微小穴を通して給紙ベルト4に吸引力が
作用し、最下位に位置する原稿が給紙ベルト4に吸着さ
れる。このとき、バキューム用ファン16によって吸引さ
れたエアーは矢印Bで示すように周囲360゜の範囲に排
気される。
きに、ソレノイド21をONしてシャッター部材20を実線
で示す位置に移動させることにより、バキュームタンク
3とバキューム用ファン16が連通され、バキューム用フ
ァン16によって微小穴を通して給紙ベルト4に吸引力が
作用し、最下位に位置する原稿が給紙ベルト4に吸着さ
れる。このとき、バキューム用ファン16によって吸引さ
れたエアーは矢印Bで示すように周囲360゜の範囲に排
気される。
【0044】次いで、給紙ベルト駆動ローラ5が図示し
ない給紙モータによって反時計方向に駆動されると、給
紙ベルト4が反時計時計方向に周回移動し、図8に示す
ように原稿P1を搬送ローラ対7まで搬送する。搬送ロ
ーラ対7の原稿搬送方向下流側には給紙センサ22が設け
られているため、原稿の先端がこの給紙センサ22によっ
て検知されると、ソレノイド21がOFFになるため、シ
ャッター部材20がスプリングによって付勢され破線で示
す位置に移動する。
ない給紙モータによって反時計方向に駆動されると、給
紙ベルト4が反時計時計方向に周回移動し、図8に示す
ように原稿P1を搬送ローラ対7まで搬送する。搬送ロ
ーラ対7の原稿搬送方向下流側には給紙センサ22が設け
られているため、原稿の先端がこの給紙センサ22によっ
て検知されると、ソレノイド21がOFFになるため、シ
ャッター部材20がスプリングによって付勢され破線で示
す位置に移動する。
【0045】このため、バキューム用ファン16から吸引
力がバキュームタンク3に作用しなくなるため、微小穴
を通して給紙ベルト4に原稿が吸引されなくなるととも
に、給紙モータの駆動も停止されて給紙ベルト4の周回
移動も停止する。このため、給紙ベルト4に原稿が吸引
されて給紙ベルト4から原稿が無理失理剥がされること
がなく、原稿を傷めてしまうのを防止することができ
る。
力がバキュームタンク3に作用しなくなるため、微小穴
を通して給紙ベルト4に原稿が吸引されなくなるととも
に、給紙モータの駆動も停止されて給紙ベルト4の周回
移動も停止する。このため、給紙ベルト4に原稿が吸引
されて給紙ベルト4から原稿が無理失理剥がされること
がなく、原稿を傷めてしまうのを防止することができ
る。
【0046】ところで、ブロアモータ12は高速で回転し
ているため、ファン14、16は高速で回転しており、非常
に大きな騒音が発生する。本実施形態では、ブロア装置
10の外周部を遮蔽部材33で覆うことにより、ブロア装置
10を外気と密閉しているため、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止することができる。また、遮蔽
部材33の内周面に吸音部材34を被覆したため、密閉空間
を構成する遮蔽部材33内で反射されて内部音圧が高くな
った音を吸音部材34によって吸音することができる。
ているため、ファン14、16は高速で回転しており、非常
に大きな騒音が発生する。本実施形態では、ブロア装置
10の外周部を遮蔽部材33で覆うことにより、ブロア装置
10を外気と密閉しているため、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止することができる。また、遮蔽
部材33の内周面に吸音部材34を被覆したため、密閉空間
を構成する遮蔽部材33内で反射されて内部音圧が高くな
った音を吸音部材34によって吸音することができる。
【0047】一方、吐出用ファン14はエアー噴射のため
に吸入口11aから外気を取り込んで噴射するが、バキュ
ーム用ファン16は原稿を給紙するときしかエアーを吸引
しないため、ブロア装置10を遮蔽部材33によって外気と
遮断すると、エアーの需要と供給のバランスが狂い、エ
アー噴射のための空気が不足してしまうが、本実施形態
では、遮蔽部材33の一部にエアー吸入口35を形成し、こ
のエアー吸入口35から遮蔽部材33内にエアーを供給する
ことにより、吐出用ファン14からエアーナイフ2に噴射
されるエアーを十分に確保することができる。
に吸入口11aから外気を取り込んで噴射するが、バキュ
ーム用ファン16は原稿を給紙するときしかエアーを吸引
しないため、ブロア装置10を遮蔽部材33によって外気と
遮断すると、エアーの需要と供給のバランスが狂い、エ
アー噴射のための空気が不足してしまうが、本実施形態
では、遮蔽部材33の一部にエアー吸入口35を形成し、こ
のエアー吸入口35から遮蔽部材33内にエアーを供給する
ことにより、吐出用ファン14からエアーナイフ2に噴射
されるエアーを十分に確保することができる。
【0048】また、エアー吸入口35を設けると、このエ
アー吸入口35から音が外部に漏れてしまい、静音効果を
得ることができなくなるが、本実施形態では、遮蔽部材
33内で、かつエアー吸入口35とブロア装置10の間に遮蔽
板36および吸音部材37を設けることにより、ブロア装置
10からの音は消音部材37および遮蔽板36に衝突してエア
ー吸入口35から外に漏れるのを防止することができ、遮
蔽板35と遮蔽部材33の間に形成された通路で減衰するこ
とができる。
アー吸入口35から音が外部に漏れてしまい、静音効果を
得ることができなくなるが、本実施形態では、遮蔽部材
33内で、かつエアー吸入口35とブロア装置10の間に遮蔽
板36および吸音部材37を設けることにより、ブロア装置
10からの音は消音部材37および遮蔽板36に衝突してエア
ー吸入口35から外に漏れるのを防止することができ、遮
蔽板35と遮蔽部材33の間に形成された通路で減衰するこ
とができる。
【0049】この結果、エアーナイフ2によるエアー噴
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。なお、本実施形態では、吸音部
材37をブロア装置10側に設けたため、ブロア装置10から
発生する騒音を効率良く吸収することができるが、遮蔽
板36の反対側にも設ければ、より一層吸音効果を高める
ことができる。また、ブロアモータ12を挟んでエアーの
吸引および噴射の流れを発生させているため、ブロアモ
ータ12の発熱を効率良く冷却することができる。
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。なお、本実施形態では、吸音部
材37をブロア装置10側に設けたため、ブロア装置10から
発生する騒音を効率良く吸収することができるが、遮蔽
板36の反対側にも設ければ、より一層吸音効果を高める
ことができる。また、ブロアモータ12を挟んでエアーの
吸引および噴射の流れを発生させているため、ブロアモ
ータ12の発熱を効率良く冷却することができる。
【0050】図2は本発明に係るエアー分離給紙装置の
静音化機構の第2実施形態を示す図であり、請求項2記
載の発明に対応している。なお、本実施形態では、全体
構成は図7〜9を用いて説明するとともに、第1実施形
態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図2において、ブロア装置10の外周部には遮蔽部材41が
設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽部材41によっ
て外周部が覆われることにより、外気と密閉されてい
る。また、遮蔽部材31はモータブラケット25に固定され
ているとともに、開口部41a、41bを挟んでエアーノズ
ルダクト31およびバキュームダクト32に取付けられてい
る。
静音化機構の第2実施形態を示す図であり、請求項2記
載の発明に対応している。なお、本実施形態では、全体
構成は図7〜9を用いて説明するとともに、第1実施形
態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図2において、ブロア装置10の外周部には遮蔽部材41が
設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽部材41によっ
て外周部が覆われることにより、外気と密閉されてい
る。また、遮蔽部材31はモータブラケット25に固定され
ているとともに、開口部41a、41bを挟んでエアーノズ
ルダクト31およびバキュームダクト32に取付けられてい
る。
【0051】この遮蔽部材41は金属板等の透過損失の大
きい材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止する機能を有している。また、
遮蔽部材41の内周面には吸音部材42が被覆されており、
この吸音部材42は密閉空間を構成する遮蔽部材41内で反
射されて内部音圧が高くなった音を吸音するようになっ
ている。なお、吸音部材42としては、(株)横浜ゴムの
ハマダンパーHU−4Kが用いられている。
きい材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音
が外部に漏れるのを防止する機能を有している。また、
遮蔽部材41の内周面には吸音部材42が被覆されており、
この吸音部材42は密閉空間を構成する遮蔽部材41内で反
射されて内部音圧が高くなった音を吸音するようになっ
ている。なお、吸音部材42としては、(株)横浜ゴムの
ハマダンパーHU−4Kが用いられている。
【0052】また、遮蔽部材41の所定箇所にはエアー吸
入口43が形成されており、このエアー吸入口43は吐出用
ファン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設
定されている。また、エアー吸入口43にはシャッター部
材(開閉部材)44が設けられており、このシャッター部
材44は図示しないソレノイドによって駆動されることに
より遮蔽部材41と外気を連通および遮断するようにエア
ー吸入口43を開閉するようになっている。
入口43が形成されており、このエアー吸入口43は吐出用
ファン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設
定されている。また、エアー吸入口43にはシャッター部
材(開閉部材)44が設けられており、このシャッター部
材44は図示しないソレノイドによって駆動されることに
より遮蔽部材41と外気を連通および遮断するようにエア
ー吸入口43を開閉するようになっている。
【0053】また、シャッター部材20が閉塞されるとき
にシャッター部材44が開放されるとともに、シャッター
部材20が開放されるときにシャッター部材44が閉塞され
るようになっており、この開閉を行なうために図示しな
いコントローラによってソレノイド21およびシャッター
部材44を駆動するソレノイドが制御されるようになって
いる。
にシャッター部材44が開放されるとともに、シャッター
部材20が開放されるときにシャッター部材44が閉塞され
るようになっており、この開閉を行なうために図示しな
いコントローラによってソレノイド21およびシャッター
部材44を駆動するソレノイドが制御されるようになって
いる。
【0054】本実施形態では、原稿の分離方法は第1実
施形態と同様であるため、説明を省略するが、本実施形
態にあっても、遮蔽部材41によってブロア装置10を外気
と遮断してしまうため、ブロア装置10から発生する騒音
を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができる。
但し、ブロア装置10を遮蔽部材41によって完全に遮断す
ると、吐出用ファン14に供給されるエアーが不足する
が、本実施形態では、遮蔽部材41の一部にエアー吸入口
43を形成し、このエアー吸入口43から遮蔽部材41内にエ
アーを供給することにより、吐出用ファン14からエアー
ナイフ2に噴射されるエアーを十分に確保することがで
きる。
施形態と同様であるため、説明を省略するが、本実施形
態にあっても、遮蔽部材41によってブロア装置10を外気
と遮断してしまうため、ブロア装置10から発生する騒音
を広範囲な周波数帯域に亘って消音することができる。
但し、ブロア装置10を遮蔽部材41によって完全に遮断す
ると、吐出用ファン14に供給されるエアーが不足する
が、本実施形態では、遮蔽部材41の一部にエアー吸入口
43を形成し、このエアー吸入口43から遮蔽部材41内にエ
アーを供給することにより、吐出用ファン14からエアー
ナイフ2に噴射されるエアーを十分に確保することがで
きる。
【0055】但し、エアー吸入口43を設けると、このエ
アー吸入口43から音が外部に漏れてしまい、静音効果を
得ることができなくなるが、本実施形態では、エアー吸
入口43に遮蔽部材41と外気を連通および遮断するように
エアー吸入口43を開閉するシャッター部材44を設け、原
稿を吸引するタイミングに合わせてシャッター部材20が
実線で示すように開放されるときにシャッター部材44を
実線で示すように閉塞することにより、ブロア装置10の
音が外部に漏れるのを防止することができるとともに、
原稿を吸引しないタイミング(すなわち、原稿の先端が
給紙センサ22によって検知されたとき)に合わせてシャ
ッター部材20が破線で示すように閉塞されるときにシャ
ッター部材44を破線で示すように開放することにより、
エアー吸入口43から遮蔽部材41内にエアーを取り込むこ
とにより、噴射用ファン14からエアーナイフ2に供給さ
れるエアーを十分に確保することができる。
アー吸入口43から音が外部に漏れてしまい、静音効果を
得ることができなくなるが、本実施形態では、エアー吸
入口43に遮蔽部材41と外気を連通および遮断するように
エアー吸入口43を開閉するシャッター部材44を設け、原
稿を吸引するタイミングに合わせてシャッター部材20が
実線で示すように開放されるときにシャッター部材44を
実線で示すように閉塞することにより、ブロア装置10の
音が外部に漏れるのを防止することができるとともに、
原稿を吸引しないタイミング(すなわち、原稿の先端が
給紙センサ22によって検知されたとき)に合わせてシャ
ッター部材20が破線で示すように閉塞されるときにシャ
ッター部材44を破線で示すように開放することにより、
エアー吸入口43から遮蔽部材41内にエアーを取り込むこ
とにより、噴射用ファン14からエアーナイフ2に供給さ
れるエアーを十分に確保することができる。
【0056】また、シャッター部材44によってエアー吸
入口43を開閉するようにしたため、ブロア装置10とエア
ー吸入口43の間に遮蔽板を設ける必要がなく、その分だ
け遮蔽部材41のスペースを少なくすることができ、遮蔽
部材41を小型化することができる。この結果、エアーナ
イフ2によるエアー噴射性能およびバキュームタンク3
による吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で
広範囲な周波数帯域を消音することができる。
入口43を開閉するようにしたため、ブロア装置10とエア
ー吸入口43の間に遮蔽板を設ける必要がなく、その分だ
け遮蔽部材41のスペースを少なくすることができ、遮蔽
部材41を小型化することができる。この結果、エアーナ
イフ2によるエアー噴射性能およびバキュームタンク3
による吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で
広範囲な周波数帯域を消音することができる。
【0057】図3〜5は本発明に係るエアー分離給紙装
置の静音化機構の第3実施形態を示す図であり、請求項
3記載の発明に対応している。なお、本実施形態では、
全体構成は図7、8を用いて説明するとともに第1実施
形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略す
る。図3において、原稿トレイ1上には用紙ガイド50が
設けられており、このガイド50は原稿トレイ1に載置さ
れた原稿束の後端部が突き当てられて揃えるようになっ
ている。また、この用紙ガイド50はエアーナイフ2に対
向しており、原稿トレイ1の長さ方向(原稿の搬送方
向)に設けられた摺動ダクト51に挿通されており、原稿
の大きさに応じて摺動ダクト51に沿って原稿トレイ1の
長さ方向に移動するようになっている。
置の静音化機構の第3実施形態を示す図であり、請求項
3記載の発明に対応している。なお、本実施形態では、
全体構成は図7、8を用いて説明するとともに第1実施
形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略す
る。図3において、原稿トレイ1上には用紙ガイド50が
設けられており、このガイド50は原稿トレイ1に載置さ
れた原稿束の後端部が突き当てられて揃えるようになっ
ている。また、この用紙ガイド50はエアーナイフ2に対
向しており、原稿トレイ1の長さ方向(原稿の搬送方
向)に設けられた摺動ダクト51に挿通されており、原稿
の大きさに応じて摺動ダクト51に沿って原稿トレイ1の
長さ方向に移動するようになっている。
【0058】一方、ブロア装置10の外周部には遮蔽部材
52が設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽部材52に
よって外周部が覆われることにより、外気と密閉されて
いる。 この遮蔽部材52は金属板等の透過損失の大きい
材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音が外
部に漏れるのを防止する機能を有している。また、遮蔽
部材52の内周面には吸音部材53が被覆されており、この
吸音部材53は密閉空間を構成する遮蔽部材52内で反射さ
れて内部音圧が高くなった音を吸音するようになってい
る。なお、吸音部材52としては、(株)横浜ゴムのハマ
ダンパーHU−4Kが用いられている。
52が設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽部材52に
よって外周部が覆われることにより、外気と密閉されて
いる。 この遮蔽部材52は金属板等の透過損失の大きい
材料から構成されており、ブロア装置10からの騒音が外
部に漏れるのを防止する機能を有している。また、遮蔽
部材52の内周面には吸音部材53が被覆されており、この
吸音部材53は密閉空間を構成する遮蔽部材52内で反射さ
れて内部音圧が高くなった音を吸音するようになってい
る。なお、吸音部材52としては、(株)横浜ゴムのハマ
ダンパーHU−4Kが用いられている。
【0059】また、遮蔽部材52の所定箇所にはエアー吸
入口54が形成されており、このエアー吸入口54は吐出用
ファン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設
定されている。一方、用紙ガイド50の外周部には図4に
示すように複数の通気孔55が形成されており、この通気
孔55は原稿が入り込まないように斜めに形成されている
とともに、原稿の幅よりも狭く設定され、用紙ガイド50
としての本来の機能を損わないように形成されている。
入口54が形成されており、このエアー吸入口54は吐出用
ファン14側の吸入口11aの開口面積以上の開口面積に設
定されている。一方、用紙ガイド50の外周部には図4に
示すように複数の通気孔55が形成されており、この通気
孔55は原稿が入り込まないように斜めに形成されている
とともに、原稿の幅よりも狭く設定され、用紙ガイド50
としての本来の機能を損わないように形成されている。
【0060】また、用紙ガイド50の内部には流通路56が
形成されており、この流通路56は通気孔55に連通してい
る。また、流通路56は用紙ガイド50の一端部が閉塞され
ているため、流通路56の他端部は摺動ダクト51に連通
し、この摺動ダクト51はエアー吸入口54に連通してい
る。このため、エアーナイフ2から噴射されたエアーの
一部は通気孔55、流通路56および摺動ダクト51を通して
遮蔽部材51の内部に供給される。
形成されており、この流通路56は通気孔55に連通してい
る。また、流通路56は用紙ガイド50の一端部が閉塞され
ているため、流通路56の他端部は摺動ダクト51に連通
し、この摺動ダクト51はエアー吸入口54に連通してい
る。このため、エアーナイフ2から噴射されたエアーの
一部は通気孔55、流通路56および摺動ダクト51を通して
遮蔽部材51の内部に供給される。
【0061】本実施形態では、遮蔽部材52によってブロ
ア装置10を外気と遮断してしまうため、ブロア装置10か
ら発生する騒音を広範囲な周波数帯域に亘って消音する
ことができる。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完
全に遮断すると、吐出用ファン14に供給されるエアーが
不足するが、本実施形態では、エアーナイフ2から噴射
されたエアーの一部を用紙ガイド50に形成された通気孔
55、流通路56および摺動ダクト51を通して遮蔽部材52の
内部に供給されるため、吐出用ファン14からエアーナイ
フ2に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。また、エアー吸入口54を外気に連通する必要がない
ため、ブロア装置10から外部に騒音が漏れるのをより一
層防止することができる。
ア装置10を外気と遮断してしまうため、ブロア装置10か
ら発生する騒音を広範囲な周波数帯域に亘って消音する
ことができる。但し、ブロア装置を遮蔽部材によって完
全に遮断すると、吐出用ファン14に供給されるエアーが
不足するが、本実施形態では、エアーナイフ2から噴射
されたエアーの一部を用紙ガイド50に形成された通気孔
55、流通路56および摺動ダクト51を通して遮蔽部材52の
内部に供給されるため、吐出用ファン14からエアーナイ
フ2に噴射されるエアーを十分に確保することができ
る。また、エアー吸入口54を外気に連通する必要がない
ため、ブロア装置10から外部に騒音が漏れるのをより一
層防止することができる。
【0062】この結果、エアーナイフ2によるエアー噴
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。図6は本発明に係るエアー分離
給紙装置の静音化機構の第4実施形態を示す図であり、
請求項4記載の発明に対応している。なお、本実施形態
では、全体構成は図7〜9を用いて説明するとともに第
1実施形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省
略する。
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。図6は本発明に係るエアー分離
給紙装置の静音化機構の第4実施形態を示す図であり、
請求項4記載の発明に対応している。なお、本実施形態
では、全体構成は図7〜9を用いて説明するとともに第
1実施形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省
略する。
【0063】図6において、ブロア装置10の外周部には
遮蔽部材61が設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽
部材61によって外周部が覆われることにより、外気と密
閉されている。また、遮蔽部材61の内周面には吸音部材
62が被覆されており、この吸音部材62は密閉空間を構成
する遮蔽部材61内で反射されて内部音圧が高くなった音
を吸音するようになっている。この吸音部材62の材料は
第1〜3実施形態と同様である。
遮蔽部材61が設けられており、ブロア装置10はこの遮蔽
部材61によって外周部が覆われることにより、外気と密
閉されている。また、遮蔽部材61の内周面には吸音部材
62が被覆されており、この吸音部材62は密閉空間を構成
する遮蔽部材61内で反射されて内部音圧が高くなった音
を吸音するようになっている。この吸音部材62の材料は
第1〜3実施形態と同様である。
【0064】また、本実施形態では、遮蔽部材61内の設
定容積に特徴があり、遮蔽部材61内の設定容積は、遮蔽
部材61内のブロア装置10を除いた容積に、バキュームタ
ンク3が原稿1枚相当を分離する時間に遮蔽部材61内に
送り込むエアーの容積を足した容積が、エアーナイフ2
が原稿1枚相当を分離する時間に必要な空気の容積以上
に設定されている。
定容積に特徴があり、遮蔽部材61内の設定容積は、遮蔽
部材61内のブロア装置10を除いた容積に、バキュームタ
ンク3が原稿1枚相当を分離する時間に遮蔽部材61内に
送り込むエアーの容積を足した容積が、エアーナイフ2
が原稿1枚相当を分離する時間に必要な空気の容積以上
に設定されている。
【0065】以下、その理由を具体的に説明する。遮蔽
部材61でブロア装置10を完全に密閉しただけでは、バキ
ューム用ファン16が遮蔽部材61によって密閉された空間
に排気しない時間があるため、エアーを噴射する必要が
ある吐出用ファン14に供給されるエアーが不足して原稿
の分離機能を十分に発揮することができない。
部材61でブロア装置10を完全に密閉しただけでは、バキ
ューム用ファン16が遮蔽部材61によって密閉された空間
に排気しない時間があるため、エアーを噴射する必要が
ある吐出用ファン14に供給されるエアーが不足して原稿
の分離機能を十分に発揮することができない。
【0066】そこで、本実施形態では密閉された遮蔽部
材61の容積V(密閉された遮蔽部材61の容積からブロア
装置10の体積を引いたもの)を工夫することにより、こ
の不具合を解消するようにした。具体的には、バキュー
ム用ファン16を一回転させたときのエアーの流量を0.
7m3/minとする。また、原稿を1枚分離するのに
要する時間が1分間につき90枚送るものとすると、6
0秒/90枚で、0.66秒/1枚である。
材61の容積V(密閉された遮蔽部材61の容積からブロア
装置10の体積を引いたもの)を工夫することにより、こ
の不具合を解消するようにした。具体的には、バキュー
ム用ファン16を一回転させたときのエアーの流量を0.
7m3/minとする。また、原稿を1枚分離するのに
要する時間が1分間につき90枚送るものとすると、6
0秒/90枚で、0.66秒/1枚である。
【0067】また、シャッター部材20を閉塞して原稿を
吸引しない時間をその半分の0.33秒すると、バキュ
ーム用ファン16は1枚分離しているときに以下の空気を
遮蔽部材61内に送り込んでいる。 0.7m3/min=0.01166m3/s 0.33秒のエアーの流量(q1)は、 1:0.33=0.01166:q1より、 q1≒0.0039m3となる。
吸引しない時間をその半分の0.33秒すると、バキュ
ーム用ファン16は1枚分離しているときに以下の空気を
遮蔽部材61内に送り込んでいる。 0.7m3/min=0.01166m3/s 0.33秒のエアーの流量(q1)は、 1:0.33=0.01166:q1より、 q1≒0.0039m3となる。
【0068】これは、1辺が約157mmの立方体の容
積である。ここで、吐出用ファン14の空気の流量を0.
6m3/minとし、こちらの原稿1枚の分離に要する
空気の流量をq2とすると、 0.6m3/min=0.01m3/s 1:0.66=0.01:q2 q2≒0.0067m3となり、一辺が188mmの立方
体の容積となる。
積である。ここで、吐出用ファン14の空気の流量を0.
6m3/minとし、こちらの原稿1枚の分離に要する
空気の流量をq2とすると、 0.6m3/min=0.01m3/s 1:0.66=0.01:q2 q2≒0.0067m3となり、一辺が188mmの立方
体の容積となる。
【0069】その差は、0.0028m3であり、一辺
が140mmの立方体の容積となる。要するに、原稿を
1枚分離するときの不足分のエアー量は0.0028m
m3となるので、密閉された部分の容積Vはそれ以上あ
れば良い。この程度の空間ならば、高速の分離装置に組
み込むことも可能である。
が140mmの立方体の容積となる。要するに、原稿を
1枚分離するときの不足分のエアー量は0.0028m
m3となるので、密閉された部分の容積Vはそれ以上あ
れば良い。この程度の空間ならば、高速の分離装置に組
み込むことも可能である。
【0070】したがって、以下の式が成立すれば、ブロ
ア装置10の機能を損わずに、ブロア装置10の騒音を完全
密閉することができる。 Q1+V≧Q2 ここで、Q1m3は原稿を1枚吸引するときに遮蔽部材61
内に出されるエアーの量を示し、Q2m3は原稿を1枚分
離するときに必要なエアーの量を示し、Vm3は密閉さ
れた容積からブロア装置10の体積を引いた容積を示す。
ア装置10の機能を損わずに、ブロア装置10の騒音を完全
密閉することができる。 Q1+V≧Q2 ここで、Q1m3は原稿を1枚吸引するときに遮蔽部材61
内に出されるエアーの量を示し、Q2m3は原稿を1枚分
離するときに必要なエアーの量を示し、Vm3は密閉さ
れた容積からブロア装置10の体積を引いた容積を示す。
【0071】また、第1実施形態で説明したようにスタ
ートスイッチを押下したときには、原稿を分離するため
にエアーの噴射しか行なわないが、シャッター部材20が
破線で示す位置にあるため、スタート時にエアーを十分
に取り込むことが可能である。本実施形態によれば、ブ
ロア装置10の外周部に遮蔽部材61を設け、遮蔽部材61内
の容積を、遮蔽部材61内のブロア装置10を除いた容積
に、バキュームタンク3が原稿1枚相当を分離する時間
に遮蔽部材61内に送り込むエアーの容積を足した容積
が、エアーナイフ2が原稿1枚相当を分離する時間に必
要な空気の容積以上になるように設定したため、遮蔽部
材61によってブロア装置10を外気と完全に遮断してブロ
ア装置10から発生する騒音を広範囲な周波数帯域に亘っ
て消音することができる上に、吐出用ファン14からエア
ーナイフ2に噴射されるエアーを十分に確保することが
できる。
ートスイッチを押下したときには、原稿を分離するため
にエアーの噴射しか行なわないが、シャッター部材20が
破線で示す位置にあるため、スタート時にエアーを十分
に取り込むことが可能である。本実施形態によれば、ブ
ロア装置10の外周部に遮蔽部材61を設け、遮蔽部材61内
の容積を、遮蔽部材61内のブロア装置10を除いた容積
に、バキュームタンク3が原稿1枚相当を分離する時間
に遮蔽部材61内に送り込むエアーの容積を足した容積
が、エアーナイフ2が原稿1枚相当を分離する時間に必
要な空気の容積以上になるように設定したため、遮蔽部
材61によってブロア装置10を外気と完全に遮断してブロ
ア装置10から発生する騒音を広範囲な周波数帯域に亘っ
て消音することができる上に、吐出用ファン14からエア
ーナイフ2に噴射されるエアーを十分に確保することが
できる。
【0072】この結果、エアーナイフ2によるエアー噴
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。なお、上記各実施形態では、原
稿トレイ上に載置された原稿をエアー分離する例を説明
しているが、これに限らず、両面複写機等の中間トレイ
上に載置された用紙束を分離するものに適用しても良
い。要は、原稿や転写紙をエアーで分離する装置に適用
できれば如何なる態様の装置でも良いのである。
射性能およびバキュームタンク3による吸引性能を低下
させることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を
消音することができる。なお、上記各実施形態では、原
稿トレイ上に載置された原稿をエアー分離する例を説明
しているが、これに限らず、両面複写機等の中間トレイ
上に載置された用紙束を分離するものに適用しても良
い。要は、原稿や転写紙をエアーで分離する装置に適用
できれば如何なる態様の装置でも良いのである。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エアー噴
射手段によるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段
による吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で
広範囲な周波数帯域を消音することができる。請求項2
記載の発明によれば、エアー噴射手段によるエアー噴射
性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下さ
せることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を消
音することができる。これに加えて、開閉部材によって
エアー吸入口を開閉するようにしたため、請求項1記載
の発明のようにブロア装置とエアー吸入口の間に遮蔽板
を設ける必要がなく、その分だけ遮蔽部材のスペースを
少なくすることができ、遮蔽部材を小型化することがで
きる。
射手段によるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段
による吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で
広範囲な周波数帯域を消音することができる。請求項2
記載の発明によれば、エアー噴射手段によるエアー噴射
性能およびバキューム吸引手段による吸引性能を低下さ
せることなしに、簡単な構成で広範囲な周波数帯域を消
音することができる。これに加えて、開閉部材によって
エアー吸入口を開閉するようにしたため、請求項1記載
の発明のようにブロア装置とエアー吸入口の間に遮蔽板
を設ける必要がなく、その分だけ遮蔽部材のスペースを
少なくすることができ、遮蔽部材を小型化することがで
きる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、エアー噴射
手段によるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段に
よる吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で広
範囲な周波数帯域を消音することができる。これに加え
て、エアー吸入口を外気と連通する必要がないため、ブ
ロア装置から外部に騒音が漏れるのをより一層防止する
ことができる。
手段によるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段に
よる吸引性能を低下させることなしに、簡単な構成で広
範囲な周波数帯域を消音することができる。これに加え
て、エアー吸入口を外気と連通する必要がないため、ブ
ロア装置から外部に騒音が漏れるのをより一層防止する
ことができる。
【0075】請求項4記載の発明は、エアー噴射手段に
よるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段による吸
引性能を低下させることなしに、簡単な構成で広範囲な
周波数帯域を消音することができる。これに加えて、エ
アー吸入口を設ける必要がないため、ブロア装置から外
部に騒音が漏れるのをより一層防止することができる。
よるエアー噴射性能およびバキューム吸引手段による吸
引性能を低下させることなしに、簡単な構成で広範囲な
周波数帯域を消音することができる。これに加えて、エ
アー吸入口を設ける必要がないため、ブロア装置から外
部に騒音が漏れるのをより一層防止することができる。
【図1】本発明に係るエアー分離給紙装置の静音化機構
の第1実施形態を示す図である。
の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係るエアー分離給紙装置の静音化機構
の第2実施形態を示す図である。
の第2実施形態を示す図である。
【図3】本発明に係るエアー分離給紙装置の静音化機構
の第3実施形態を示す図であり、その静音化機構を含ん
だエアーナイフ、バキュームタンクおよび用紙ガイドの
構成図である。
の第3実施形態を示す図であり、その静音化機構を含ん
だエアーナイフ、バキュームタンクおよび用紙ガイドの
構成図である。
【図4】(a)は第3実施形態の用紙ガイドの構成図、
(b)は用紙ガイドの断面図である。
(b)は用紙ガイドの断面図である。
【図5】第3実施形態の静音化機構を示す図である。
【図6】本発明に係るエアー分離給紙装置の静音化機構
の第4実施形態を示す図である。
の第4実施形態を示す図である。
【図7】エアー分離給紙装置の構成を示す図であり、原
稿の分離を開始する状態を示す図である。
稿の分離を開始する状態を示す図である。
【図8】エアー分離給紙装置の構成を示す図であり、原
稿を分離した状態を示す図である。
稿を分離した状態を示す図である。
【図9】(a)はエアー分離給紙装置の斜視図、(b)
はシャッター部材の構成図、(c)はシャッター部材を
駆動するソレノイドを示す図である。
はシャッター部材の構成図、(c)はシャッター部材を
駆動するソレノイドを示す図である。
【図10】ブロア装置の構成図である。
【図11】従来のブロアファンとブロアモータの音圧レベ
ルと周波数の関係を示すFFT分析結果を示す図であ
る。
ルと周波数の関係を示すFFT分析結果を示す図であ
る。
1 原稿トレイ(用紙載置台) 2 エアーナイフ(エアー噴射手段) 3 バキュームタンク(バキューム吸引手段) 4 給紙ベルト 10 ブロア装置 11a 吸入口 14 吐出用ファン(送風ファン) 16 バキューム用ファン(吸引ファン) 20 シャッター部材 31 エアーノズルダクト(エアー噴射手段) 32 バキュームダクト(バキューム吸引手段) 33、41、52、61 遮蔽部材 34 吸音部材 35、43、54 エアー吸入口 36 遮蔽板 44 シャッター部材(開閉部材) 50 用紙ガイド 55 通気孔 56 流通路
Claims (4)
- 【請求項1】複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙
載置台と、 用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて用紙束の
最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空気層を形
成することにより、最下位の用紙を分離させるエアー噴
射手段と、 前記分離された最下位の用紙を吸引力によって給紙ベル
トに吸着させながら給紙するバキューム吸引手段と、 前記エアー噴射手段とバキューム吸引手段にそれぞれ接
続され、吸入口から取込んだエアーをエアー噴射手段に
供給する送風ファンおよびバキューム吸引手段から吸引
するエアーを外気に放出する吸引ファンを有するブロア
装置と、前記バキューム吸引手段に設けられ、前記吸引
ファンによるエアーの吸引を開放および遮断するシャッ
ター部材と、を備え、 前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引され
て所定時間搬送されたときに前記シャッター部材を閉塞
してバキューム吸引手段によるエアー吸引を停止するよ
うにしたエアー分離給紙装置において、 前記ブロア装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装
置を外気と密閉する遮蔽部材と、 該遮蔽部材の内周面に被覆された吸音部材と、 前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記吸引ファンの
吸入口の開口面積以上の開口面積を有するエアー吸入口
と、 前記遮蔽部材の内部に設けられるとともに、前記エアー
吸入口と前記ブロア装置の間に配設された遮蔽板と、か
らなることを特徴とするエアー分離給紙装置の静音化機
構。 - 【請求項2】複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙
載置台と、 用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて用紙束の
最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空気層を形
成することにより、最下位の用紙を分離させるエアー噴
射手段と、 前記分離された最下位の用紙を吸引力によって給紙ベル
トに吸着させながら給紙するバキューム吸引手段と、 前記エアー噴射手段とバキューム吸引手段にそれぞれ接
続され、吸入口から取込んだエアーをエアー噴射手段に
供給するとともに送風ファンおよびバキューム吸引手段
から吸引するエアーを外気に放出する吸引ファンを有す
るブロア装置と、前記バキューム吸引手段に設けられ、
前記吸引ファンによるエアーの吸引を開放および遮断す
るシャッター部材と、を備え、 前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引され
る度に前記シャッター部材を閉塞してバキューム吸引手
段によるエアー吸引を停止するようにしたエアー分離給
紙装置において、 前記ブロア装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装
置を外気と密閉する遮蔽部材と、 前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記吸引ファンの
吸入口の開口面積以上の開口面積を有するエアー吸入口
と、 該エアー吸入口に設けられ、前記遮蔽部材と外気を連通
および遮断するように前記エアー吸入口を開閉する開閉
部材と、を備え、 前記シャッター部材が閉塞されるときに前記開閉部材を
開放するとともにシャッター部材が開放されるときに前
記開閉部材を閉塞するようにしたことを特徴とするエア
ー分離給紙装置の静音化機構。 - 【請求項3】複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙
載置台と、 用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて用紙束の
最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空気層を形
成することにより、最下位の用紙を分離させるエアー噴
射手段と、 該エアー噴射手段に対向するように前記用紙載置台上に
設けられ、該用紙載置台に載置された原稿の端部を揃え
る用紙ガイドと、 前記分離された最下位の用紙を吸引力によって給紙ベル
トに吸着させながら給紙するバキューム吸引手段と、 前記エアー噴射手段とバキューム吸引手段にそれぞれ接
続され、吸入口から取込んだエアーをエアー噴射手段に
供給するとともに送風ファンおよびバキューム吸引手段
から吸引するエアーを外気に放出する吸引ファンを有す
るブロア装置と、前記バキューム吸引手段に設けられ、
前記吸引ファンによるエアーの吸引を開放および遮断す
るシャッター部材と、を備え、 前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引され
る度に前記シャッター部材を閉塞してバキューム吸引手
段によるエアー吸引を停止するようにしたエアー分離給
紙装置において、 前記ブロア装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装
置を外気と密閉する遮蔽部材と、 前記用紙ガイドの外周部に形成された通気孔および該用
紙ガイドの内部に形成され前記通気孔と前記遮蔽部材の
内部を連通する流通路と、 前記遮蔽部材の所定箇所に形成され、前記吸引ファンの
吸入口の開口面積以上の開口面積を有するエアー吸入口
と、 前記エアー噴射手段から噴射されたエアーの一部を前記
通気孔、流通路を通して遮蔽部材の内部に供給すること
を特徴とするエアー分離給紙装置の静音化機構。 - 【請求項4】複数の用紙からなる用紙束を載置する用紙
載置台と、 用紙束の給紙方向前端部にエアーを吹き付けて用紙束の
最下位に位置する用紙とその上の用紙の間に空気層を形
成することにより、最下位の用紙を分離させるエアー噴
射手段と、 前記分離された最下位の用紙を吸引力によって給紙ベル
トに吸着させながら給紙するバキューム吸引手段と、 前記エアー噴射手段とバキューム吸引手段にそれぞれ接
続され、吸入口から取込んだエアーをエアー噴射手段に
供給するとともに送風ファンおよびバキューム吸引手段
から吸引するエアーを外気に放出する吸引ファンを有す
るブロア装置と、前記バキューム吸引手段に設けられ、
前記吸引ファンによるエアーの吸引を開放および遮断す
るシャッター部材と、を備え、 前記バキューム吸引手段の給紙ベルトに用紙が吸引され
る度に前記シャッター部材を閉塞してバキューム吸引手
段によるエアー吸引を停止するようにしたエアー分離給
紙装置において、 前記ブロア装置の外周部を覆うことにより、該ブロア装
置を外気と密閉する遮蔽部材と、 該遮蔽部材の内周面に被覆された吸音部材と、を備え、 前記遮蔽部材内の容積を所定容積に設定し、該所定容積
は、遮蔽部材内のブロア装置を除いた容積に、前記バキ
ューム吸引手段が用紙1枚相当を分離する時間に前記遮
蔽部材内に送り込むエアーの容積を足した容積が、前記
エアー噴射手段が用紙1枚相当を分離する時間に必要な
空気の容積以上であることを特徴とするエアー分離給紙
装置の静音化機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32286497A JPH11157678A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | エアー分離給紙装置の静音化機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32286497A JPH11157678A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | エアー分離給紙装置の静音化機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157678A true JPH11157678A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18148469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32286497A Pending JPH11157678A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | エアー分離給紙装置の静音化機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157678A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008262065A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US8141864B2 (en) | 2007-05-28 | 2012-03-27 | Ricoh Company, Limited | Recording-medium feeding device |
WO2013111483A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | シャープ株式会社 | 給紙装置および画像形成装置 |
JP2013154974A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Sharp Corp | 給紙装置および画像形成装置 |
US9235169B2 (en) | 2012-09-25 | 2016-01-12 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus |
JP2018091250A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 株式会社川本製作所 | 給水装置 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP32286497A patent/JPH11157678A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008262065A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US8238778B2 (en) | 2007-04-12 | 2012-08-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with vibration generating source and damping member |
US8141864B2 (en) | 2007-05-28 | 2012-03-27 | Ricoh Company, Limited | Recording-medium feeding device |
WO2013111483A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | シャープ株式会社 | 給紙装置および画像形成装置 |
JP2013154974A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Sharp Corp | 給紙装置および画像形成装置 |
US9079734B2 (en) | 2012-01-27 | 2015-07-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Paper feeding device and image forming device |
US9235169B2 (en) | 2012-09-25 | 2016-01-12 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus |
JP2018091250A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 株式会社川本製作所 | 給水装置 |
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