JPH11157383A

JPH11157383A - 追突防止用照明装置

Info

Publication number: JPH11157383A
Application number: JP36427197A
Authority: JP
Inventors: Tatsuo Yonede; 達雄米出
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-11-28
Filing date: 1997-11-28
Publication date: 1999-06-15

Abstract

(57)【要約】【目的】夜間、トラック等への追突事故を防止する
照明装置。【構成】従来の追突防止用の反射板の周辺に固定し
た照明装置により反射板をライトアップする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明による追突防止用照明装置
は、従来、追突防止用として設置が義務化されて、トラ
ックの後部背面に固定されている黄色の反射板に、黄色
のＬＥＤの光を照射し、反射板をライトアップし、従来
の追突防止用の反射板をより遠方から認識し得る様にす
る。また、ＬＥＤの光を路面に照射し、路面をライトア
ップすることにより、暗い場所であっても、車間距離を
正確に認識することが出来、夜間に発生する車間距離の
誤認識から生ずる追突事故を防止することが出来る。

【０００２】

【従来の技術】従来は車の追突防止用として、特に、夜
間、後部背面に一定の黄色の反射板を設置し、固定し、
停車中、後続車の照明が反射板により反射され、反射光
が後続車の運転者の目に入ることにより、前方に停車中
の車の存在を認識させることが出来る様にしたものであ
る。特に、トラックに対する追突事故が多いため、最
近、トラックに対し、設置が義務化されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の追突防止用の反
射板は、車の後部背面に設置し、固定し、特に、夜間停
車時に後続車の前照灯の光を反射し、その反射光を後続
車の運転者が視界に捕らえることにより前方に停車する
車の存在を認識することが出来る様にしたものである。
さて、車の後部背面に反射板を固定する場合、その固定
位置及び固定面の傾き等、更に、後続車の運転者の目の
位置及び相互の車間距離等の条件によって、後続車の前
照灯の反射光は後続車の運転者の目に映ずることはな
く、反射板のみでは、前方に停車中の車を認識すること
が出来ない場合が生ずる。加えて、車の後部背面の下部
は、車が走行中に発生する空気の負圧による渦流によっ
て、路面上のほこりや泥水等が激しくはね上げられ、反
射板に付着するため反射機能そのものを喪失することに
なる。そのため、夜間、前方に停車中の車の存在に気付
くのが遅れる結果を招く。本発明は以上の課題を解決す
るために行ったものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】従来の追突防止用の反射
板の状態、特に固定面の位置や傾斜や車間距離及び後続
車の運転者の目の位置等、反射条件が不適当な場合、ま
た、走行によるほこりや泥等の汚れの付着により反射板
の反射機能そのものの低下等、種々の問題がある。これ
らを解決するためには反射板そのものが光を発する様に
することにより解決することは明らかである。また、こ
の場合、反射板と同寸法の透光性の良い材料で、強い衝
撃にも耐えることが出来、且つ安価なものを選ぶことが
必要である。従って、一般的なプラスチックやガラス等
の材料を使用することは、明らかに無理がある。また、
発光面が広いことは、激しい車の泥はねを考えた場合、
厚く積層し、光の透過を妨げられ易い。従って、高輝度
ＬＥＤの様な電力消費の小さい照明をレンズ等によりス
ポットライトの様に集中させ、より強い明るさにしたも
のを使用する。また、エンジンを停止し長時間停車中の
車のバッテリーから電力をとり照明を点灯し続けること
は、バッテリーを消耗し、エンジンの再起動が出来なく
なる恐れが大きい。従って、エンジンの再起動が出来な
くなる前に、自動的に負荷である照明のＬＥＤを回路上
で切離す様にし、これ以上のバッテリーの消耗を止める
バッテリーの電圧監視回路が設けられている。

【０００５】

【作用】本発明による追突防止用照明装置は、エンジン
を停止し、バッテリーへの充電が行われなくなった後、
引き続き照明を点灯させるため高輝度ＬＥＤの様な集光
レンズの付いた非常に小さな消費電力で、且つ発光を集
光したスポットライトでより遠方に光が届く様に光源を
使用する。しかし乍ら、バッテリーを充電なしで長時間
にわたり使用するため、エンジンを停止し、長時間停車
を続ける場合は、バッテリーの消耗は避けられずバッテ
リーの出力電圧は徐々に低下する。この場合、バッテリ
ーの電圧が一定電圧以下に低下しない様にすることが必
要である。すなわち、トラック等の車輌のバッテリーの
出力電圧は通常ＤＣ２４Ｖであるがエンジンの再起動が
可能な最低電圧は、例えばＤＣ２０Ｖであるとすれば、
バッテリーの電圧がＤＣ２４Ｖの正常な電圧からＤＣ２
０Ｖに低下した時に、自動的に本発明による追突防止用
照明装置の電圧監視回路が働きバッテリーからの入力を
遮断し、ＬＥＤの照明を消灯し、以後のバッテリーの照
明の点灯によるバッテリーの電圧降下を阻止する。ま
た、照明が消灯した後でも、エンジンを再起動し、バッ
テリーへの充電が自動的に開始され電圧が上昇し始める
と、再度、電圧監視回路が働きバッテリーからの入力に
より自動的に照明を点灯させる様になっている。以上の
様なバッテリーの電圧監視回路によりコントロールされ
た高輝度ＬＥＤの照明によって、すでに設置が義務化さ
れている黄色の反射板をライトアップすることにより、
後続車の運転者は、周囲の種々の状態による影響を受け
ることなくより遠方から、容易に、前方の車の存在を確
認することが出来る。次に、本発明による追突防止用照
明装置の高輝度ＬＥＤの光を真下に向け路面をライトア
ップする様に設置した場合には、同じ走行中の路面がラ
イトアップされているため後続車の運転者は、その車間
距離を正確に把握することが出来る。従って、この場合
には車間距離の誤認による追突事故の恐れを解消するこ
とが出来る。無論、本発明による追突防止用照明装置に
使用する照明は、ＬＥＤであるため、発火したり焼けた
りする心配は全くない安全なものであることは言うまで
もない。

【０００６】

【実施例】図１はトラックの後部背面の模式図である。
図１において１は従来の追突防止用の反射板であり、ト
ラックの後部背面に設置が義務づけられたものである。
２は本発明による追突防止用照明装置であり、１の反射
板の周辺部に設置し、反射板１に光を照射し、これをラ
イトアップするものである。３は荷台の後部背面であ
り、一般には、この部分に、反射板１を設置し、固定す
る。４は後輪のタイヤを示す。５はリヤーバンパーであ
り、この部分に１の反射板を設置固定する場合もある。
図２は本発明による追突防止用照明装置の正面図であ
る。６は黄色に発光する集光レンズ付高輝度ＬＥＤであ
る。１個又は複数個を適当な間隔で横に並べ、ケース７
に収納したものである。ケース７はアルミ合金等の軽く
て強い材料からなり押し出し型等により押出し成形され
たものである。特に、トラック等に設置し、固定し使用
するため、耐衝撃性、耐振動性及び防水、防塵機能のす
ぐれたエポキシ系接着充填剤をＬＥＤ６及び電圧監視回
路等を構成する電子部品等を収納したケース７の内部に
充填し、一体のまま固化する。図３は本発明による追突
防止用照明装置の右側面図の断面図である。８は基板で
あり、６のＬＥＤや電子部品をハンダ付けしたものであ
る。９はバッテリーから電源をとるためのケーブルであ
る。１０は本発明による追突防止用照明装置を取付け固
定するための固定金具である。

【０００７】

【発明の効果】本発明による追突防止用照明装置を、従
来、追突防止用として用いられている反射板１の周辺部
に固定し、黄色発光するＬＥＤの光束を反射板１に照射
しこれをライトアップするものである。従って、反射板
１の光の反射効果を高めるだけではなく、反射板１にほ
こりや泥が付着し反射機能がなくなった時でも、ＬＥＤ
によるライトアップの部分は、十分に明るく、遠方より
容易に確認し得るため、追突防止機能は十分である。ま
た、前記の様に、従来の追突防止用として用いられる反
射板だけでは、反射板１を固定する部分の状態と後方の
運転者の目の位置との位置関係及び車間距離によって
は、全く目に映ずることはなく、機能を果たせなくなる
場合も生ずる。しかし乍ら、本発明による追突防止用照
明装置のＬＥＤの光によるライトアップにより、あらゆ
る相互の位置関係は、問題とならなくなり、反射板１に
十分な追突防止機能を与えることが出来る。また、バッ
テリーの電圧監視回路によりバッテリーが設定電圧まで
低下した場合、自動的に負荷であるＬＥＤを遮断し、更
に設定電圧以下にバッテリーが消耗して、電圧が低下
し、以後、エンジンを再起動させることが出来なくなる
様な事態に至らない様になっている。従って、バッテリ
ーの消耗についての特別な配慮は不要である。特に、夜
間では本発明による追突防止用照明装置のＬＥＤの光を
下向とし、直接、路面を照射し、ライトアップする様に
設置した場合には、後続車の運転者は、自分の走行中の
路面と同じ路面上で、ライトアップされた部分を光とし
て視界に捕らえることにより、車間距離を誤ることなく
把握し、確実に追突防止に役立てることが出来る。一
方、本発明による追突防止用照明装置は、美観を目的と
した使用も可能である。照射するＬＥＤの発光色を赤、
緑等を使用し、ライトアップする部分を種々に選択し、
広告に利用することも出来る。また、この場合に、照射
するＬＥＤの光の角度を変化させたり、ＬＥＤの発光色
を組合わせたりすることにより、種々のライトアップに
よる宣伝効果及び美的効果を得ることが出来る。さて、
本発明による追突防止用照明装置に使用されるＬＥＤ表
面に付着するほこりや泥等は、表面が透明なプラスチッ
クの半丸球であるため、汚れが付着しても剥離し易く、
厚く積層して光の放出を妨げることはない。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】トラックの後部背面を示す模式図である。

【図２】本発明による追突防止用照明装置の正面図であ
る。

【図３】本発明による追突防止用照明装置の右側面図の
断面図である。

【符号の説明】

１．反射板２．本発明による追突防止用照明装置３．荷台の後部背面４．後輪のタイヤ５．リヤバンパー６．ＬＥＤ７．ケース８．基板９．ケーブル１０．固定金具１１．充填剤

Claims

【特許請求の範囲】

車の後部背面をエンジンの始動が不可能となるバッテリ
ーの電圧で入力電源を遮断し得る様にした電気回路によ
って照明装置を点灯し、照射することによりエンジンを
停止した停車中の車の存在を確認することが出来る様に
構成した追突防止用照明装置。