JPH11157120A - 描画装置 - Google Patents

描画装置

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JPH11157120A
JPH11157120A JP9324985A JP32498597A JPH11157120A JP H11157120 A JPH11157120 A JP H11157120A JP 9324985 A JP9324985 A JP 9324985A JP 32498597 A JP32498597 A JP 32498597A JP H11157120 A JPH11157120 A JP H11157120A
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JP
Japan
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light beam
main scanning
scanning direction
deflecting
image rotating
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JP9324985A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Usumoto
宏昭 臼本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 描画時間の短縮化が可能な描画装置を提供す
る。 【解決手段】 露光ヘッドは、レーザビーム30を主走
査方向に偏向する主走査方向偏向素子と、主走査方向偏
向素子を通過したレーザビーム30を副走査方向に偏向
する第1および第2像回転プリズム16a,16bを備
える。第1像回転プリズム16aはレーザビーム30を
副走査の順方向Y1に角度α1だけ偏向し、第2像回転
プリズム16bはレーザビーム30を副走査の逆方向Y
2に角度α2だけ偏向する。プリズム切換器は順方向Y
1へのテーブル移動時に第1像回転プリズム16aをレ
ーザビーム30の光軸上に移動させ、逆方向Y2へのテ
ーブル移動時に第2像回転プリズム16bをレーザビー
ム30の光軸上に移動させて往復描画動作を行なわせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画対象物に光ビ
ームを走査して描画を行なう描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを用いた描画装置では、描画信
号に基づいて変調された光ビームを主走査方向に走査さ
せるとともに、描画対象物を保持したテーブルを副走査
方向に移動させることによって描画対象物に光ビームに
よる描画を行なう。
【0003】このような描画装置としては、プリント基
板やリードフレーム用のマスクなどの感光材にレーザー
光でパターンを描画するために用いられる分割露光方式
(分割描画方式)の露光装置がある。
【0004】図8は従来の分割露光方式の描画動作の説
明図である。分割露光方式の露光装置では、図8に示す
ように、感光材100を原点側からY軸方向(副走査方
向)に一定速度で移動させながら、露光ヘッドからレー
ザービームBをX軸方向(主走査方向)に走査すること
により、感光材100の表面に一定の走査幅Wで描画を
行なう。
【0005】図9は描画動作の拡大模式図である。感光
材100は副走査の順方向Y1に一定速度で移動してい
る。このため、レーザビームBを主走査方向Xに走査す
ると、感光材100上には描画ライン31が主走査方向
Xに対して傾斜して作成される。このため、露光装置で
は、像回転プリズム等を用いてレーザビームBを主走査
方向Xから所定の角度αだけ順方向Y1側に傾斜するよ
うに偏向させて感光材100の表面に照射している。そ
れにより、感光材100の表面に主走査方向Xに平行に
描画ラインAが形成される。
【0006】感光材100がストローク端部まで移動す
れば、露光ヘッドを感光材100のY軸方向の原点側に
戻すとともに、一定距離だけX軸方向に移動させる。そ
の後、感光材100をY軸方向に移動させるとともにレ
ーザビームBをX軸方向に走査させる。
【0007】このような動作を繰り返すことにより、感
光材100上の短冊状の領域(以下、ストライプ領域と
呼ぶ)101ごとに順次露光が行なわれ、最終的に感光
材100の全面に描画が行なわれる。
【0008】上記のような露光装置に対して、近年では
描画処理の高速化が望まれている。このために、種々の
方法が提案されている。たとえば、露光ヘッドとテーブ
ルとの相対移動速度を高め、副走査方向への走査速度を
大きくする第1の方法、あるいは複数の露光ヘッドを用
いて複数のストライプ領域を同時に描画する第2の方法
などが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の方法では、露光ヘッドとテーブルとの相対移動速度
を高めるためには限界があり、大きな効果を得ることが
できない。また、露光ヘッドとテーブルとの相対移動速
度を変化させると、主走査方向の走査速度と副走査方向
の走査速度の比が変化し、このために、レーザビームの
副走査方向への偏向量を変化させる必要が生じる。しか
しながら、従来の露光装置では、レーザビームの副走査
方向への偏向量を変化させることが困難である。
【0010】また、第2の方法では、複数の露光ヘッド
が必要となり、露光装置の構成が複雑化するとともにコ
ストが高くなる。
【0011】本発明の目的は、描画時間の短縮化が可能
な描画装置を提供することである。本発明の他の目的
は、光ビームの主走査方向への走査速度と副走査方向へ
の走査速度との比に応じて光ビームの副走査方向への偏
向量を変化させることが可能な描画装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するために、本発明者は、露光ヘッドと感光材
との相対的な副走査方向への往復移動行程において往復
描画動作を行なわせる方法を検討した。この場合には、
露光ヘッドと感光材との相対移動方向が往復描画の往行
程と復行程とで異なる。このため、感光材上に主走査方
向に平行に光ビームを走査させるためには、往行程と復
行程とで主走査時の光ビームの偏向方向を切り換える必
要が生じる。そこで、往行程と復行程とで1つの像回転
プリズムの取付け角度を変えて光ビームの偏向方向を切
り換える構造を考案した。
【0013】しかしながら、この構造では、像回転プリ
ズムの取り付け角度を変更する度に、像回転プリズムを
正規の位置に固定、保持することが困難であり、像回転
プリズムの取り付け位置にずれが生じ、その結果、往行
程と復行程とで主走査方向への描画ラインに傾きが生
じ、ストライプ領域間のつなぎ目部分にずれが生じたり
して描画品質が劣化する。
【0014】そこで、本発明者は、描画品質の劣化が生
じることなく描画時間を短縮化すべく、以下の発明を案
出したものである。
【0015】(1)第1の発明 第1の発明に係る描画装置は、光ビームを主走査方向に
走査させて描画対象物に照射する光ビーム照射手段と、
光ビーム照射手段と描画対象物とを副走査方向に相対的
に往復移動させる移動手段とを備え、光ビーム照射手段
は、光ビームを出射する光源と、光源から出射された光
ビームを主走査方向に走査させる主走査手段と、主走査
手段からの光ビームが主走査方向に対して傾いた第1の
方向で走査するように光ビームを偏向する第1の偏向手
段と、主走査手段からの光ビームが主走査方向に対して
第1の方向と反対に傾いた第2の方向で走査するように
光ビームを偏向する第2の偏向手段と、光ビーム照射手
段と描画対象物との相対移動の方向に応じて第1の偏向
手段および第2の偏向手段の一方が主走査手段からの光
ビームを偏向するように切り換える切り換え手段とを備
えたものである。
【0016】第1の発明に係る描画装置においては、光
ビーム照射手段と描画対象物との相対移動の方向にそれ
ぞれ対応する第1の偏向手段と第2の偏向手段とが設け
られている。切り換え手段は、光ビーム照射手段と描画
対象物とが副走査の一方向に相対移動する際には、第1
の偏向手段を用いて光ビームを偏向して主走査を行なわ
せ、また光ビーム照射手段と描画対象物とが副走査の他
方向に相対移動する際には、第2の偏向手段を用いて光
ビームを偏向して主走査を行なわせることができる。し
かも、第1の偏向手段および第2の偏向手段はそれぞれ
光ビームを所定の向きに偏向するように偏向量が定めら
れている。このため、描画対象物への副走査方向に応じ
て第1および第2の偏向手段を切り換えて使用すること
により、主走査方向への描画ラインの傾きのばらつきが
防止され、高品質で往復描画を行なえ、これによって描
画時間を短縮化することができる。
【0017】(2)第2の発明 第2の発明に係る描画装置は、第1の発明に係る描画装
置の構成において、第1の偏向手段が、主走査手段によ
って主走査方向に走査される光ビームを第1の方向に偏
向する第1の像回転プリズムからなり、第2の偏向手段
が、主走査手段によって主走査方向に走査される光ビー
ムを第2の方向に偏向する第2の像回転プリズムからな
るものである。
【0018】第1および第2の像回転プリズムはそれぞ
れ光ビームを第1の方向および第2の方向に偏向するよ
うに光ビーム照射手段の所定位置に固定されている。そ
して、切り換え手段が第1の像回転プリズムに切り換え
ると、第1の像回転プリズムが主走査手段からの光ビー
ムを第1の方向に偏向し、また切り換え手段が第2の像
回転プリズムに切り換えると、第2の像回転プリズムが
主走査手段からの光ビームを第2の方向に偏向する。
【0019】第1および第2の像回転プリズムは切り換
え手段により切り換えられる度に第1および第2の方向
にそれぞれ光ビームを正確に偏向する。これにより、往
復描画動作時において、描画対象物に主走査方向に平行
に描画ラインを形成することができ、高品質の描画を行
なうことができる。
【0020】(3)第3の発明 第3の発明に係る描画装置は、第2の発明に係る描画装
置の構成において、切り換え手段が、第1および第2の
像回転プリズムの一方に主走査手段からの光ビームが入
射するように第1および第2の像回転プリズムを移動さ
せる駆動手段を含むものである。
【0021】この場合、駆動手段を駆動させることによ
って光ビーム照射手段と描画対象物との相対移動の方向
に応じて第1および第2の像回転プリズムを切り換えて
高品質の往復描画動作を行なうことができる。
【0022】(4)第4の発明 第4の発明に係る描画装置は、光ビームを主走査方向に
走査させて描画対象物に照射する光ビーム照射手段と、
光ビーム照射手段と描画対象物とを副走査方向に相対的
に移動させる移動手段とを備え、光ビーム照射手段は、
光ビームを出射する光源と、光源から出射された光ビー
ムを主走査方向に走査させる主走査手段と、主走査手段
からの光ビームが主走査方向に対してそれぞれ異なる角
度傾いた方向に走査するように光ビームを偏向する複数
の偏向手段と、光ビーム照射手段と描画対象物との相対
移動速度と主走査方向への光ビームの走査速度との比に
応じて複数の偏向手段の1つが主走査手段からの光ビー
ムを偏向するように切り換える切り換え手段とを備えた
ものである。
【0023】第4の発明に係る描画装置においては、複
数の偏向手段を備えている。各偏向手段は、主走査手段
からの光ビームを主走査方向に対してそれぞれ異なる角
度傾いた方向に光ビームを偏向することができる。この
ため、描画対象物の種類あるいは画像の種類等に応じて
光ビーム照射手段と描画対象物との相対移動速度と、主
走査方向への光ビームの走査速度との比が変化する場合
でも、その比に応じた偏向手段を選択し、切り換え手段
が切り換えることによって光ビームを主走査方向に正確
に走査させることができ、これによって高品質の描画を
行なうことができる。
【0024】(5)第5の発明 第5の発明に係る描画装置は、第4の発明に係る描画装
置の構成において、各偏向手段が、主走査手段からの光
ビームを主走査方向に対して異なる角度傾いた方向に偏
向する像回転プリズムからなるものである。
【0025】この場合、光ビーム照射手段と描画対象物
との相対移動速度と主走査方向への光ビームの走査速度
との比に応じた像回転プリズムを選択し、切り換え手段
により切り換えることにより、高品質の描画を行なうこ
とができる。
【0026】(6)第6の発明 第6の発明に係る描画装置は、第5の発明に係る描画装
置の構成において、切り換え手段が、複数の像回転プリ
ズムの1つに主走査手段からの光ビームが入射するよう
に複数の像回転プリズムを移動させる駆動手段を含むも
のである。
【0027】この場合、駆動手段により複数の像回転プ
リズムの各々を主走査方向に移動させて像回転プリズム
を切り換えることにより、高品質の描画動作を行なわせ
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例にお
ける描画装置のブロック図であり、図2は図1の描画装
置の概略斜視図である。本実施例の描画装置は、描画領
域を主走査方向に分割した複数のストライプ領域ごとに
描画を行なう分割露光方式の露光装置である。なお、以
下の説明において、X軸方向を主走査方向、X軸方向に
直交するY軸方向を副走査方向とする。
【0029】図1において、描画装置は、露光ヘッド1
およびテーブル7を備える。露光ヘッド1は、レーザビ
ーム30を発生するレーザチューブ2、光学レンズ系
3、反射ミラー4、レーザビーム30をX軸方向(主走
査方向)に偏向する主走査方向偏向素子5およびレーザ
ビーム30をY軸方向(副走査方向)に偏向する副走査
方向偏向部6を有している。
【0030】主走査方向偏向素子5は、音響光学偏向器
から構成されている。音響光学偏向器は、二酸化テルル
等の結晶からなる音響媒質の表面にトランスデューサと
呼ばれる超音波振動子を配置して形成されている。そし
て、超音波振動子から周波数の異なる超音波を音響媒質
中に伝搬させ、音響光学相互作用による光の回折現象を
利用して音響媒質に入射したレーザビームを超音波の周
波数に対応した角度で偏向する。このような作用により
主走査方向偏向素子5はレーザビーム30をX軸方向に
偏向する。
【0031】図3は副走査方向偏向部の斜視図であり、
(a)は往復描画時の往路における副走査方向偏向部の
動作状態を模式に示し、(b)は往復描画時の復路にお
ける副走査方向偏向部の動作状態を模式的に示してい
る。なお、後述するように、往路においては、感光材1
00の上端100aから下端100bに向かって描画が
行なわれるようにテーブル7が順方向Y1に移動し、ま
た復路においては、感光材100の下端100bから上
端100aに向かって描画が行なわれるようにテーブル
7が逆方向Y2に移動する。
【0032】図3において、副走査方向偏向部6は第1
像回転プリズム16a、第2像回転プリズム16b、ガ
イド17およびリニアモータ等からなる駆動部(図示せ
ず)から構成される。
【0033】第1および第2像回転プリズム16a,1
6bはガイド17に沿って主走査方向Xに移動可能に構
成されており、駆動部により第1および第2像回転プリ
ズム16a,16bの一方が主走査方向偏向素子5を通
過したレーザビーム30が入射する位置に移動される。
すなわち、図3(a)に示す往路においては、第1像回
転プリズム16aがレーザビーム30の入射位置に移動
され、図3(b)に示す復路においては、第2像回転プ
リズム16bがレーザビーム30の入射位置に移動され
る。
【0034】第1および第2像回転プリズム16a,1
6bはペチャンプリズムやダハプリズム等の光学素子か
らなる。これらの光学素子は入射光を所定の角度だけ回
転して出射する。このような性質を利用して、第1およ
び第2像回転プリズム16a,16bは主走査方向偏向
素子5によって主走査方向Xに走査されるレーザビーム
30を主走査方向に対して副走査方向側に傾けて偏向す
る。これにより、第1像回転プリズム16aを通過した
レーザビーム30は主走査方向Xに対して角度α1だけ
順方向Y1側に偏向され、第2像回転プリズム16bを
通過したレーザビーム30は主走査方向Xに対して第1
像回転プリズム16aの場合と反対の逆方向Y2側に角
度α2だけ偏向される。
【0035】また、図2に示すように、露光ヘッド1は
ヘッドガイド24によりX軸方向に移動可能に案内され
ている。さらに、露光ヘッド1はボールねじ25を介し
てX軸駆動モータ23に連結されており、X軸駆動モー
タ23によりX軸方向に駆動される。そして、図1に示
すように、露光ヘッド1はレーザビーム30をX軸方向
に所定の走査幅Wで走査させながら感光材100上に照
射する。
【0036】テーブル7は、基台21上に配置されたテ
ーブルガイド22によってY軸方向に案内され、Y軸駆
動モータ(図示せず)によってY軸方向に移動される。
描画時には、テーブル7上に感光材100が載置され
る。
【0037】さらに、描画装置は、図1に示すようにヘ
ッド送り制御器8、テーブル送り制御器9、プリズム切
換器10、偏向素子インタフェース11、偏向素子制御
器12、CPU(中央演算処理装置)13、メモリ14
および描画データ演算器15を備えている。
【0038】ヘッド送り制御器8は、X軸駆動モータ2
3(図2参照)を制御し、露光ヘッド1をX軸方向の所
定の位置に移動させる。テーブル送り制御器9は、Y軸
駆動モータ(図示せず)を制御し、テーブル7を所定の
速度でY軸方向に移動させる。
【0039】プリズム切換器10は、テーブル7の送り
方向に応じて第1像回転プリズム16aおよび第2像回
転プリズム16bの一方がレーザビーム30の入射位置
となるように第1および第2像回転プリズム16a,1
6bを移動させる。
【0040】偏向素子制御器12は、レーザビーム30
を主走査方向に偏向するための制御信号を偏向素子イン
タフェース11を介して主走査方向偏向素子5に出力
し、所定幅のストライプ領域の主走査を行なわせる。
【0041】本実施例において、露光ヘッド1が本発明
の光ビーム照射手段に相当し、テーブル7、テーブルガ
イド22およびY軸駆動モータが移動手段に相当し、レ
ーザチューブ2が光源に相当し、第1および第2像回転
プリズム16a,16bが第1および第2の偏向手段に
相当し、ガイド17、駆動部およびプリズム切換器10
が切り換え手段に相当する。
【0042】次に、第1の実施例の描画装置における描
画動作について説明する。図4および図5は本実施例の
描画装置における分割露光方式の描画動作の説明図であ
り、図4は往復描画動作における往路の描画状態を示
し、図5は復路における描画状態を示している。また、
図6は描画動作のフローチャートである。
【0043】図4および図5において、X軸は主走査方
向を示し、Y軸は副走査方向を示す。また、Y1および
Y2はそれぞれ副走査における順方向および逆方向を示
している。順方向Y1への副走査では、感光材100の
上端100aから下端100bに向かって描画が行なわ
れるようにテーブル7が順方向Y1に移動し、逆方向Y
2への副走査では、感光材100の下端100bから上
端100aに向かって描画が行なわれるようにテーブル
7が逆方向Y2に移動する。
【0044】感光材100には描画領域102が設定さ
れており、描画領域102は仮想的に区切られた複数の
ストライプ領域ST1〜STnに分割されている。そし
て、奇数番目のストライプ領域STi(iは奇数)では
テーブル7が順方向Y1に移動しつつ描画が行なわれ、
偶数番目のストライプ領域STi(iは偶数)では、逆
方向Y2に移動しつつ描画が行なわれる。
【0045】図4および図6を参照して、まず、ストラ
イプ領域STiのカウント変数iをリセットした後(ス
テップS1)、カウント変数iをインクリメントする
(ステップS2)。
【0046】次に、テーブル7の移動方向が順方向Y1
か逆方向Y2かを判定する(ステップS3)。第1スト
ライプ領域ST1では順方向Y1の移動が判定され、そ
れに応じて、露光ヘッド1およびテーブル7が第1スト
ライプ領域ST1の走査開始位置に移動する(ステップ
S4)。そして、描画データ演算器15が描画データを
リップ(RIP)演算処理する(ステップS5)。
【0047】描画データの処理が終わると、プリズム切
換器10は副走査方向偏向部6を駆動し、順方向用の第
1像回転プリズム16aをレーザビーム30の光軸上に
位置するように移動させる(ステップS6)。そして、
テーブル7を順方向Y1に移動させながら感光材100
の第1ストライプ領域ST1に描画動作を行なう。
【0048】この描画動作において、第1像回転プリズ
ム16aは主走査方向に走査されるレーザビーム30を
主走査方向Xに対して順方向Y1に角度α1だけ偏向す
る。図4中の点線は、レーザビーム30の走査ライン3
0aを示す。これにより、順方向Y1に移動する感光材
100の第1ストライプ領域ST1に主走査方向Xに平
行にレーザビーム30による描画が行なわれる。図4中
の実線は、レーザビーム30による描画ライン30bを
示す(ステップS9)。
【0049】第1ストライプ領域ST1の描画が終了す
ると、すべてのストライプ領域STnの描画が終了した
か否かを判定し(ステップS10)、ここでは、第2の
ストライプ領域ST2の描画動作に移る。
【0050】図5および図6を参照して、ステップS2
においてストライプ領域のカウント変数iをインクリメ
ントする。そしてテーブル7の逆方向Y2への移動が判
定された後(ステップS3)、露光ヘッド1およびテー
ブル7が第2ストライプ領域ST1の走査開始位置に移
動する(ステップS7)。そして、描画データ演算器1
5が描画データをリップ演算処理する(ステップS
8)。さらに、プリズム切換器10が副走査方向偏向部
6を駆動し、逆方向用の第2像回転プリズム16bがレ
ーザビーム30の光軸上に位置するように移動させる
(ステップS9)。そして、テーブル7を逆方向Y2に
移動させながら感光材100の第2ストライプ領域ST
2に描画動作を行なう。
【0051】この描画動作において、第2像回転プリズ
ム16bは主走査方向に走査されるレーザビーム30を
主走査方向Xに対して逆方向Y2に角度α2だけ偏向す
る。図5中の点線は、レーザビーム30の走査ライン3
0aを示す。これにより、逆方向Y2に移動する感光材
100の第2ストライプ領域ST2に主走査方向Xに平
行にレーザビーム30による描画が行なわれる。図5中
の実線は、レーザビーム30による描画ライン30bを
示す(ステップS10)。
【0052】上記のような描画動作がすべてのストライ
プ領域STnにわたって繰り返し行なわれ、往復描画動
作が終了する。
【0053】このように、本実施例の描画装置では、テ
ーブル7を順方向Y1および逆方向Y2に移動させて往
復描画を行なった場合でも、各ストライプ領域STiに
おいて主走査方向に平行にレーザビーム30を走査する
ことができる。このため、往復描画によって描画動作を
高速化し、かつ各ストライプ領域間で主走査方向への描
画ラインの傾きのばらつきが防止された高品質の描画を
行なうことができる。
【0054】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本発明による副走査方向偏向部の構成は、第1の
実施例における往復描画動作のみならず、主走査方向お
よび副走査方向への走査速度が可変の描画動作にも適用
することができる。
【0055】すなわち、レーザビームの主走査方向への
走査速度と露光ヘッドおよびテーブルの相対移動速度と
の比(以下、走査速度比と称する)が変化すると、それ
に応じて主走査方向に走査されるレーザビームの偏向角
度を変える必要がある。そこで、第2の実施例による描
画装置では、レーザビームの走査速度比に応じて所定の
角度に偏向させる複数の像回転プリズムを設けている。
【0056】図7は第2の実施例による描画装置の副走
査方向偏向部の模式図である。図7の例では、3つの像
回転プリズム16c〜16eがガイド17上に移動可能
に取り付けられている。3つの像回転プリズム16c〜
16eはリニアモータ等からなる駆動部(図示せず)に
よりレーザビームの光軸上に移動可能に構成されてい
る。なお、第2の実施例の描画装置の構成は、副走査方
向偏向部の構成および往復描画動作のための構成を除い
て、図1および図2に示す第1の実施例の描画装置と実
質的に同一である。
【0057】本実施例においては、3つの像回転プリズ
ム16c〜16eが本発明の偏向手段に相当し、ガイド
17、駆動部およびプリズム切換器10が切り換え手段
に相当する。
【0058】描画動作時に、レーザビームの走査速度比
が変化すると、プリズム切換器10は3つの像回転プリ
ズム16c〜16eの中から走査速度比に適した像回転
プリズム16c〜16eを選択し、レーザビームの光軸
上に移動させる。これにより、レーザビームが主走査方
向Xに平行に照射される。それゆえ、主走査方向と副走
査方向との走査速度比が変化した場合でも、描画ライン
の傾斜による描画品質の劣化を防止することができる。
【0059】なお、像回転プリズムの数は、レーザビー
ムの走査速度比の種類に応じて適宜設定される。
【0060】また、上記第1の実施例における往復描画
のための2つの像回転プリズムを含む構成と、第2の実
施例における走査速度比の変化に対応させるための複数
の像回転プリズムを含む構成とを同一の描画装置に備え
てもよい。この場合には、往復描画が可能で、かつ走査
速度比が可変で、高品質の描画が可能な描画装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における描画装置のブロ
ック図である。
【図2】図1の描画装置の概略斜視図である。
【図3】副走査方向偏向部の斜視図である。
【図4】本実施例の描画装置における分割露光方式の描
画動作の説明図である。
【図5】本実施例の描画装置における分割露光方式の描
画動作の説明図である。
【図6】描画動作のフローチャートである。
【図7】第2の実施例による副走査方向偏向部の模式図
である。
【図8】従来の分割露光方式の描画動作の説明図であ
る。
【図9】描画動作の拡大模式図である。
【符号の説明】 1 露光ヘッド 2 レーザチューブ 3 光学レンズ系 5 主走査方向偏向素子 6 副走査方向偏向部 7 テーブル 10 プリズム切換器 12 偏向素子制御器 13 CPU 16a 第1像回転プリズム 16b 第2像回転プリズム 16c〜16e 像回転プリズム 17 ガイド 30 レーザビーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを主走査方向に走査させて描画
    対象物に照射する光ビーム照射手段と、 前記光ビーム照射手段と前記描画対象物とを副走査方向
    に相対的に往復移動させる移動手段とを備え、 前記光ビーム照射手段は、 前記光ビームを出射する光源と、 前記光源から出射された前記光ビームを主走査方向に走
    査させる主走査手段と、 前記主走査手段からの前記光ビームが前記主走査方向に
    対して傾いた第1の方向で走査するように前記光ビーム
    を偏向する第1の偏向手段と、 前記主走査手段からの前記光ビームが前記主走査方向に
    対して前記第1の方向と反対に傾いた第2の方向で走査
    するように前記光ビームを偏向する第2の偏向手段と、 前記光ビーム照射手段と前記描画対象物との相対移動の
    方向に応じて前記第1の偏向手段および前記第2の偏向
    手段の一方が前記主走査手段からの前記光ビームを偏向
    するように切り換える切り換え手段とを備えたことを特
    徴とする描画装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の偏向手段は、前記主走査手段
    によって前記主走査方向に走査される前記光ビームを前
    記第1の方向に偏向する第1の像回転プリズムからな
    り、 前記第2の偏向手段は、前記主走査手段によって前記主
    走査方向に走査される前記光ビームを前記第2の方向に
    偏向する第2の像回転プリズムからなることを特徴とす
    る請求項1記載の描画装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換え手段は、前記第1および第
    2の像回転プリズムの一方に前記主走査手段からの前記
    光ビームが入射するように前記第1および第2の像回転
    プリズムを移動させる駆動手段を含むことを特徴とする
    請求項2記載の描画装置。
  4. 【請求項4】 光ビームを主走査方向に走査させて描画
    対象物に照射する光ビーム照射手段と、 前記光ビーム照射手段と前記描画対象物とを副走査方向
    に相対的に移動させる移動手段とを備え、 前記光ビーム照射手段は、 前記光ビームを出射する光源と、 前記光源から出射された前記光ビームを主走査方向に走
    査させる主走査手段と、 前記主走査手段からの前記光ビームが前記主走査方向に
    対してそれぞれ異なる角度傾いた方向に走査するように
    前記光ビームを偏向する複数の偏向手段と、 前記光ビーム照射手段と前記描画対象物との相対移動速
    度と前記主走査方向への前記光ビームの走査速度との比
    に応じて前記複数の偏向手段の1つが前記主走査手段か
    らの前記光ビームを偏向するように切り換える切り換え
    手段とを備えたことを特徴とする描画装置。
  5. 【請求項5】 各偏向手段は、前記主走査手段からの前
    記光ビームを前記主走査方向に対して異なる角度傾いた
    方向に偏向する像回転プリズムからなることを特徴とす
    る請求項4記載の描画装置。
  6. 【請求項6】 前記切り換え手段は、前記複数の像回転
    プリズムの1つに前記主走査手段からの前記光ビームが
    入射するように前記複数の像回転プリズムを移動させる
    駆動手段を含むことを特徴とする請求項5記載の描画装
    置。
JP9324985A 1997-11-26 1997-11-26 描画装置 Pending JPH11157120A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075635A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Dainippon Screen Mfg Co Ltd パターン描画装置およびパターン描画方法

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JP2011075635A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Dainippon Screen Mfg Co Ltd パターン描画装置およびパターン描画方法

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