JPH11157018A - 二層成形品 - Google Patents
二層成形品Info
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- JPH11157018A JPH11157018A JP32508297A JP32508297A JPH11157018A JP H11157018 A JPH11157018 A JP H11157018A JP 32508297 A JP32508297 A JP 32508297A JP 32508297 A JP32508297 A JP 32508297A JP H11157018 A JPH11157018 A JP H11157018A
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- core layer
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- skin layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂組成物のコア層と熱可塑性樹脂のスキン
層とからなる二層成形品であって、軽量である上に機械
的特性や耐候性に優れ、しかもコア層とスキン層との密
着性の良い二層成形品を提供する。 【解決手段】 コア層を少なくともエポキシ化合物を含
有する樹脂組成物で形成する。スキン層はアクリル樹脂
で形成する。
層とからなる二層成形品であって、軽量である上に機械
的特性や耐候性に優れ、しかもコア層とスキン層との密
着性の良い二層成形品を提供する。 【解決手段】 コア層を少なくともエポキシ化合物を含
有する樹脂組成物で形成する。スキン層はアクリル樹脂
で形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二層成形品に関し、
特に、樹脂組成物のコア層と熱可塑性樹脂のスキン層と
からなる二層成形品であって、軽量であるうえに機械的
特性や耐候性に優れ、しかもコア層とスキン層との密着
性が高い二層成形品に関する。
特に、樹脂組成物のコア層と熱可塑性樹脂のスキン層と
からなる二層成形品であって、軽量であるうえに機械的
特性や耐候性に優れ、しかもコア層とスキン層との密着
性が高い二層成形品に関する。
【0002】さらに、本発明は、自動車のドアミラース
テーのような車両用鏡体保持部品もしくはノート型パソ
コンの筐体のような電気機器筐体部品として好適に使用
できる二層成形品に関する。
テーのような車両用鏡体保持部品もしくはノート型パソ
コンの筐体のような電気機器筐体部品として好適に使用
できる二層成形品に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、省エネルギーの立場から自動車の
軽量化の必要性が増しており、従来の金属素材に代替で
きるよう、軽量でありながらしかも耐候性や機械的強度
や剛性等に優れた、金属素材以外の成形材料が要求され
ている。
軽量化の必要性が増しており、従来の金属素材に代替で
きるよう、軽量でありながらしかも耐候性や機械的強度
や剛性等に優れた、金属素材以外の成形材料が要求され
ている。
【0004】このような成形材料として、例えば、熱可
塑性樹脂100重量部に対してガラス繊維5〜100重
量部とマイカやタルクなどの無機充填材5〜80重量部
とを配合してなる成形用熱可塑性樹脂組成物が提案され
ている。しかし、このような熱可塑性樹脂組成物は耐候
性に劣るため、自動車のドアミラーステーのように屋外
で使用する部品に用いた場合には、耐候変色性や屋外暴
露による機械的特性の低下が著しく、市場の要求性能を
満足するものではなかった。
塑性樹脂100重量部に対してガラス繊維5〜100重
量部とマイカやタルクなどの無機充填材5〜80重量部
とを配合してなる成形用熱可塑性樹脂組成物が提案され
ている。しかし、このような熱可塑性樹脂組成物は耐候
性に劣るため、自動車のドアミラーステーのように屋外
で使用する部品に用いた場合には、耐候変色性や屋外暴
露による機械的特性の低下が著しく、市場の要求性能を
満足するものではなかった。
【0005】そのため、上記のような熱可塑性樹脂とガ
ラス繊維と無機充填材とからなる組成物からなる成形品
の表面を、耐候性のよいアクリロニトリル−スチレン−
アクリロニトリル共重合体(以下「ASA」と称す。)
にて被覆した二層成形品も提案されている。しかしこの
二層成形品は、コア層とスキン層との密着性が不十分で
あるためコア層とスキン層とが剥離を起こしやすいとい
う問題があった。
ラス繊維と無機充填材とからなる組成物からなる成形品
の表面を、耐候性のよいアクリロニトリル−スチレン−
アクリロニトリル共重合体(以下「ASA」と称す。)
にて被覆した二層成形品も提案されている。しかしこの
二層成形品は、コア層とスキン層との密着性が不十分で
あるためコア層とスキン層とが剥離を起こしやすいとい
う問題があった。
【0006】また、コア層に金属素材を用い、前記コア
層を耐候性のよいASAなどにて被覆した二層成形品も
提案されているが、このような成形品はコア層に金属素
材が用いられているため部品の軽量化を実現できないと
いう問題があった。
層を耐候性のよいASAなどにて被覆した二層成形品も
提案されているが、このような成形品はコア層に金属素
材が用いられているため部品の軽量化を実現できないと
いう問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決し、軽量であるうえに機械的特性や耐候性に優れ、
しかもコア層とスキン層との密着性が高い二層成形品を
提供するものである。
解決し、軽量であるうえに機械的特性や耐候性に優れ、
しかもコア層とスキン層との密着性が高い二層成形品を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討をした結果、本発明に至った
ものである。すなわち本発明は、樹脂組成物のコア層と
熱可塑性樹脂のスキン層とからなる二層成形品であっ
て、前記コア層が少なくともエポキシ化合物を含有する
樹脂組成物で形成され、かつ前記スキン層がアクリル樹
脂で形成されている二層成形品を要旨とするものであ
る。
を解決するために鋭意検討をした結果、本発明に至った
ものである。すなわち本発明は、樹脂組成物のコア層と
熱可塑性樹脂のスキン層とからなる二層成形品であっ
て、前記コア層が少なくともエポキシ化合物を含有する
樹脂組成物で形成され、かつ前記スキン層がアクリル樹
脂で形成されている二層成形品を要旨とするものであ
る。
【0009】本発明によれば、コア層及びスキン層を上
述のように金属素材以外の材料にて形成することで、軽
量な二層成形品とすることができる。また、スキン層を
アクリル樹脂にて形成することで、耐候性に優れた二層
成形品とすることができる。さらに、コア層を形成する
樹脂組成物に少なくともエポキシ化合物を含有させ、ス
キン層を上述のようにアクリル樹脂にて形成すること
で、コア層とスキン層との密着性に優れた二層成形品を
提供することができる。
述のように金属素材以外の材料にて形成することで、軽
量な二層成形品とすることができる。また、スキン層を
アクリル樹脂にて形成することで、耐候性に優れた二層
成形品とすることができる。さらに、コア層を形成する
樹脂組成物に少なくともエポキシ化合物を含有させ、ス
キン層を上述のようにアクリル樹脂にて形成すること
で、コア層とスキン層との密着性に優れた二層成形品を
提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の二層成形品は、樹脂組成
物のコア層と熱可塑性樹脂のスキン層とからなる二層成
形品であって、前記コア層が少なくともエポキシ化合物
を含有する樹脂組成物で形成され、かつ前記スキン層が
アクリル樹脂で形成される必要がある。
物のコア層と熱可塑性樹脂のスキン層とからなる二層成
形品であって、前記コア層が少なくともエポキシ化合物
を含有する樹脂組成物で形成され、かつ前記スキン層が
アクリル樹脂で形成される必要がある。
【0011】このように、コア層およびスキン層に金属
素材を用いず、コア層を樹脂組成物で、スキン層をアク
リル樹脂にて形成することで、金属素材を用いたものよ
りも軽量な二層成形品とすることができる。
素材を用いず、コア層を樹脂組成物で、スキン層をアク
リル樹脂にて形成することで、金属素材を用いたものよ
りも軽量な二層成形品とすることができる。
【0012】また、スキン層を形成するアクリル樹脂は
耐候性に優れる樹脂であるため、自然環境下で好適に利
用できる二層成形品となる。さらに、コア層を形成する
樹脂組成物にエポキシ化合物を含有させることでアクリ
ル樹脂で形成されるスキン層との密着性が向上し、高温
あるいは低温雰囲気下や冷熱サイクルや薬品浸漬などに
よってもコア層とスキン層とが剥離しにくい二層成形品
となる。
耐候性に優れる樹脂であるため、自然環境下で好適に利
用できる二層成形品となる。さらに、コア層を形成する
樹脂組成物にエポキシ化合物を含有させることでアクリ
ル樹脂で形成されるスキン層との密着性が向上し、高温
あるいは低温雰囲気下や冷熱サイクルや薬品浸漬などに
よってもコア層とスキン層とが剥離しにくい二層成形品
となる。
【0013】コア層を形成する樹脂組成物は金属素材の
代替となる強度が要求されるため、その曲げ弾性率は、
10GPa以上であることが好ましい。曲げ弾性率が1
0GPaより小さくなると、金属素材の代替として使用
できるだけの強度が得られなくなる。
代替となる強度が要求されるため、その曲げ弾性率は、
10GPa以上であることが好ましい。曲げ弾性率が1
0GPaより小さくなると、金属素材の代替として使用
できるだけの強度が得られなくなる。
【0014】このような強度上の要求を満足するため
に、樹脂組成物の主成分となる樹脂としては、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポ
リエーテルケトン樹脂、液晶ポリエステル樹脂などが挙
げられるが、中でもポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂が好
適に使用でき、その中でも特にポリアミド樹脂が好適に
使用できる。
に、樹脂組成物の主成分となる樹脂としては、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポ
リエーテルケトン樹脂、液晶ポリエステル樹脂などが挙
げられるが、中でもポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂が好
適に使用でき、その中でも特にポリアミド樹脂が好適に
使用できる。
【0015】ポリアミド樹脂としては、環状ラクタムを
開環重合して得られる線状ポリアミド(ポリラクタム
類)、あるいは脂肪族ジカルボン酸や芳香族ジカルボン
酸から選ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸と脂肪
族ジアミンや芳香族ジアミンから選ばれた少なくとも1
種類のジアミンとを縮合重合してなる線状ポリアミド、
もしくは脂肪族アミノカルボン酸や芳香族アミノカルボ
ン酸から選ばれた少なくとも1種類のアミノカルボン酸
を縮合重合してなる線状ポリアミド等が挙げられる。
開環重合して得られる線状ポリアミド(ポリラクタム
類)、あるいは脂肪族ジカルボン酸や芳香族ジカルボン
酸から選ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸と脂肪
族ジアミンや芳香族ジアミンから選ばれた少なくとも1
種類のジアミンとを縮合重合してなる線状ポリアミド、
もしくは脂肪族アミノカルボン酸や芳香族アミノカルボ
ン酸から選ばれた少なくとも1種類のアミノカルボン酸
を縮合重合してなる線状ポリアミド等が挙げられる。
【0016】このようなポリアミド樹脂には結晶性のポ
リアミド樹脂と非晶性のポリアミド樹脂とがあり、それ
ぞれを単独で使用してもよいが、本発明においては結晶
性ポリアミド樹脂50〜95重量%と非晶性ポリアミド
樹脂50〜5重量%とを含んで合計で100重量%とな
る混合ポリアミド樹脂として用いることが好ましい。
リアミド樹脂と非晶性のポリアミド樹脂とがあり、それ
ぞれを単独で使用してもよいが、本発明においては結晶
性ポリアミド樹脂50〜95重量%と非晶性ポリアミド
樹脂50〜5重量%とを含んで合計で100重量%とな
る混合ポリアミド樹脂として用いることが好ましい。
【0017】結晶性のポリアミド樹脂としては、ポリカ
プロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパ
ミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナ
イロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイ
ロン612)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイ
ロン116)、ポリウンデカミド(ナイロン11)、ポ
リドデカミド(ナイロン12)、ポリトリメチルヘキサ
メチレンテレフタルアミド(ナイロンTMHT)、ポリ
ヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポ
リヘキサメチレンテレフタル/イソフタルアミド(ナイ
ロン6T/6I)、ポリビス(4−アミノシクロヘキシ
ル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリ
ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン
ドデカミド(ナイロンジメチルPACM12)、ポリメ
タキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリウ
ンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、
ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド
(ナイロン11T(H))及びこれらの共重合ポリアミ
ド、混合ポリアミド等が挙げられる。中でもナイロン
6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナ
イロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン
6T、ナイロンMXD6およびこれらの共重合ポリアミ
ド及びこれらの共重合物、混合物が好ましく、その中で
も特にナイロン6、ナイロン66及びこれらの共重合
物、混合物が好適に使用できる。
プロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパ
ミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナ
イロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイ
ロン612)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイ
ロン116)、ポリウンデカミド(ナイロン11)、ポ
リドデカミド(ナイロン12)、ポリトリメチルヘキサ
メチレンテレフタルアミド(ナイロンTMHT)、ポリ
ヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポ
リヘキサメチレンテレフタル/イソフタルアミド(ナイ
ロン6T/6I)、ポリビス(4−アミノシクロヘキシ
ル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリ
ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン
ドデカミド(ナイロンジメチルPACM12)、ポリメ
タキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリウ
ンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、
ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド
(ナイロン11T(H))及びこれらの共重合ポリアミ
ド、混合ポリアミド等が挙げられる。中でもナイロン
6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナ
イロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン
6T、ナイロンMXD6およびこれらの共重合ポリアミ
ド及びこれらの共重合物、混合物が好ましく、その中で
も特にナイロン6、ナイロン66及びこれらの共重合
物、混合物が好適に使用できる。
【0018】また非晶性ポリアミド樹脂としては、イソ
フタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミン/ビ
ス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンの
重縮合体、テレフタル酸/2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミン/2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/ビス(3−
メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/ω−ラウ
ロラクタムの重縮合体、イソフタル酸/テレフタル酸/
ヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,
4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合
体、イソフタル酸/テレフタル酸/2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジアミン/2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/ビ
ス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/
ω−ラウロラクタムの重縮合体等が挙げられる。また、
これらの重縮合体を構成するテレフタル酸成分及び/又
はイソフタル酸成分のベンゼン環が、アルキル基やハロ
ゲン原子で置換されたものも含まれる。さらに、これら
の非晶性ポリアミドは2種以上併用することもできる。
好ましくは、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチ
レンジアミン/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘ
キシル)メタンの重縮合体、又はテレフタル酸/2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,4,
4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、又
はイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミ
ン/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メ
タンの重縮合体とテレフタル酸/2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン/2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンジアミンの重縮合体との混合物が用いられ
る。
フタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミン/ビ
ス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンの
重縮合体、テレフタル酸/2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミン/2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/ビス(3−
メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/ω−ラウ
ロラクタムの重縮合体、イソフタル酸/テレフタル酸/
ヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,
4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合
体、イソフタル酸/テレフタル酸/2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジアミン/2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/ビ
ス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/
ω−ラウロラクタムの重縮合体等が挙げられる。また、
これらの重縮合体を構成するテレフタル酸成分及び/又
はイソフタル酸成分のベンゼン環が、アルキル基やハロ
ゲン原子で置換されたものも含まれる。さらに、これら
の非晶性ポリアミドは2種以上併用することもできる。
好ましくは、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチ
レンジアミン/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘ
キシル)メタンの重縮合体、又はテレフタル酸/2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,4,
4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、又
はイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミ
ン/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メ
タンの重縮合体とテレフタル酸/2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン/2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンジアミンの重縮合体との混合物が用いられ
る。
【0019】また、上記の結晶性ポリアミド樹脂中に層
状珪酸塩を分子レベルで均一に分散させた強化ポリアミ
ド樹脂も好適に使用できる。ポリアミド樹脂に層状珪酸
塩が分子レベルで均一に分散するとは、層状珪酸塩層の
一層一層、もしくは平均的な重なりが5層以下の多層物
が、平行あるいはランダム、もしくは平行とランダムが
混在した状態で、その50%以上、好ましくは70%以
上が塊を形成することなく分散している状態をいう。例
えば、層状珪酸塩が分子レベルで均一に分散されると、
樹脂ペレットについて広角X線回析測定を行った際に、
層状珪酸塩層の厚み方向に起因するピークが消失され
る。従って、この測定により層状珪酸塩の分散状態が確
認できる。
状珪酸塩を分子レベルで均一に分散させた強化ポリアミ
ド樹脂も好適に使用できる。ポリアミド樹脂に層状珪酸
塩が分子レベルで均一に分散するとは、層状珪酸塩層の
一層一層、もしくは平均的な重なりが5層以下の多層物
が、平行あるいはランダム、もしくは平行とランダムが
混在した状態で、その50%以上、好ましくは70%以
上が塊を形成することなく分散している状態をいう。例
えば、層状珪酸塩が分子レベルで均一に分散されると、
樹脂ペレットについて広角X線回析測定を行った際に、
層状珪酸塩層の厚み方向に起因するピークが消失され
る。従って、この測定により層状珪酸塩の分散状態が確
認できる。
【0020】このように結晶性ポリアミド樹脂中に層状
珪酸塩が分子レベルで均一に分散されることで、曲げ強
度や曲げ弾性率などの剛性や耐衝撃性や耐熱性などに優
れ、しかも軽量な強化ポリアミド樹脂となるため、金属
素材の代替として二層成形品のコア層に好適に使用でき
る。なお、ポリアミド樹脂に対する層状珪酸塩の配合割
合は特に限定されるものではないが、0.1〜10重量
%が配合されることが好ましい。層状珪酸塩の配合割合
が0.1重量%より少なくなると、曲げ強度や曲げ弾性
率といった機械的特性や耐熱性に劣るものとなる。ま
た、層状珪酸塩の配合割合が10重量%より多くなる
と、成形品への射出成形が困難となる。
珪酸塩が分子レベルで均一に分散されることで、曲げ強
度や曲げ弾性率などの剛性や耐衝撃性や耐熱性などに優
れ、しかも軽量な強化ポリアミド樹脂となるため、金属
素材の代替として二層成形品のコア層に好適に使用でき
る。なお、ポリアミド樹脂に対する層状珪酸塩の配合割
合は特に限定されるものではないが、0.1〜10重量
%が配合されることが好ましい。層状珪酸塩の配合割合
が0.1重量%より少なくなると、曲げ強度や曲げ弾性
率といった機械的特性や耐熱性に劣るものとなる。ま
た、層状珪酸塩の配合割合が10重量%より多くなる
と、成形品への射出成形が困難となる。
【0021】結晶性ポリアミド樹脂に配合する層状珪酸
塩としては、モンモリロナイト、ハイデライト、サポナ
イト、ヘクトライト、ソーコナイト等のスメクタイト系
鉱物、バーミキュライト等のバーミキュライト系鉱物、
白雲母、黒雲母、パラゴナイト、レビトライト、膨潤性
フッ素雲母等の雲母系鉱物、マーガライト、クリントナ
イト、アナンダイト等の脆雲母系鉱物、ドンバサイト、
スドーアイト、クッケアイト、クリノクロア、シャモサ
イト、ニマイト等の緑泥石系鉱物、セピオライト等の含
水イノケイ酸塩系鉱物等が挙げられるが中でも特に膨潤
性フッ素雲母系鉱物が好適に使用できる。
塩としては、モンモリロナイト、ハイデライト、サポナ
イト、ヘクトライト、ソーコナイト等のスメクタイト系
鉱物、バーミキュライト等のバーミキュライト系鉱物、
白雲母、黒雲母、パラゴナイト、レビトライト、膨潤性
フッ素雲母等の雲母系鉱物、マーガライト、クリントナ
イト、アナンダイト等の脆雲母系鉱物、ドンバサイト、
スドーアイト、クッケアイト、クリノクロア、シャモサ
イト、ニマイト等の緑泥石系鉱物、セピオライト等の含
水イノケイ酸塩系鉱物等が挙げられるが中でも特に膨潤
性フッ素雲母系鉱物が好適に使用できる。
【0022】上記強化ポリアミド樹脂を得るには、結晶
性ポリアミド樹脂を形成するアミノカプロン酸、ラクタ
ムあるいはジアミンとジカルボン酸等のモノマーに、上
記の層状珪酸塩を所定量存在させた状態で、モノマーを
重合すればよい。
性ポリアミド樹脂を形成するアミノカプロン酸、ラクタ
ムあるいはジアミンとジカルボン酸等のモノマーに、上
記の層状珪酸塩を所定量存在させた状態で、モノマーを
重合すればよい。
【0023】コア層を形成する樹脂組成物に配合するエ
ポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、クレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂、変性ノボラック型エポキシ樹脂が挙げられ、中
でもビスフェノールA型エポキシ樹脂が好適に使用でき
る。なお、樹脂組成物に対するエポキシ化合物の配合割
合は、特に限定されるものではないが1〜10重量%が
配合されることが好ましい。エポキシ化合物の配合割合
が1重量%よりも少なくなるとコア層とスキン層との密
着性に劣るものとなる。また、エポキシ化合物の配合割
合が10重量%よりも多くなると射出成形性に劣るもの
となる。
ポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、クレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂、変性ノボラック型エポキシ樹脂が挙げられ、中
でもビスフェノールA型エポキシ樹脂が好適に使用でき
る。なお、樹脂組成物に対するエポキシ化合物の配合割
合は、特に限定されるものではないが1〜10重量%が
配合されることが好ましい。エポキシ化合物の配合割合
が1重量%よりも少なくなるとコア層とスキン層との密
着性に劣るものとなる。また、エポキシ化合物の配合割
合が10重量%よりも多くなると射出成形性に劣るもの
となる。
【0024】コア層を形成する樹脂組成物には、上記の
主成分となる樹脂及びエポキシ化合物の他に、成形品の
機械的強度をさらに向上させる目的で繊維状強化材や無
機充填材を配合してもよい。
主成分となる樹脂及びエポキシ化合物の他に、成形品の
機械的強度をさらに向上させる目的で繊維状強化材や無
機充填材を配合してもよい。
【0025】繊維状強化材としては、耐熱性を有し、弾
性率、強度、弾性回復率等の力学特性に優れた短繊維、
ウィスカー、フィブリッド等の繊維状のものがあげら
れ、例えばガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化
ケイ素繊維、チタン酸カリウムやホウ酸アルミニウム等
のウィスカー、ボロン繊維やチタン繊維等の金属繊維、
アラミド繊維等の有機繊維を用いることができる。これ
らの中で力学特性、経済性等を総合的に考慮するとガラ
ス繊維が特に好ましい。
性率、強度、弾性回復率等の力学特性に優れた短繊維、
ウィスカー、フィブリッド等の繊維状のものがあげら
れ、例えばガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化
ケイ素繊維、チタン酸カリウムやホウ酸アルミニウム等
のウィスカー、ボロン繊維やチタン繊維等の金属繊維、
アラミド繊維等の有機繊維を用いることができる。これ
らの中で力学特性、経済性等を総合的に考慮するとガラ
ス繊維が特に好ましい。
【0026】繊維状強化材の長さについては、繊維長が
長すぎるとコア層を形成する樹脂やその他の成分と均一
に混合・分散させることが難しく、逆に短すぎると強化
材としての効果が不十分となるため、通常は、繊維長が
0.1〜10mmであるものが好ましい。中でも、繊維
状強化材がガラス繊維である場合には、繊維長が0.1
〜7mmのものが好ましく、0.3〜5mmのものが特
に好ましい。この繊維長が0.1mm未満のものでは、
曲げ強度等の機械的強度に優れた成形品が得られにく
い。一方、この繊維長が10mmを超えるものでは、成
形品にしたとき、繊維状強化材が表面に浮き出し、外観
の劣るものとなる。繊維状強化材の直径は、9〜15μ
mの範囲にあるものが好ましい。
長すぎるとコア層を形成する樹脂やその他の成分と均一
に混合・分散させることが難しく、逆に短すぎると強化
材としての効果が不十分となるため、通常は、繊維長が
0.1〜10mmであるものが好ましい。中でも、繊維
状強化材がガラス繊維である場合には、繊維長が0.1
〜7mmのものが好ましく、0.3〜5mmのものが特
に好ましい。この繊維長が0.1mm未満のものでは、
曲げ強度等の機械的強度に優れた成形品が得られにく
い。一方、この繊維長が10mmを超えるものでは、成
形品にしたとき、繊維状強化材が表面に浮き出し、外観
の劣るものとなる。繊維状強化材の直径は、9〜15μ
mの範囲にあるものが好ましい。
【0027】無機充填材としては、マイカ、タルク、ワ
ラストナイト、シリカ、炭酸カルシウム、亜鉛華、ハロ
サイトクレー、カオリン、塩基性炭酸マグネシウム、石
英粉、酸化チタン、硫化バリウム、硫酸カルシウム、ア
ルミナ等を挙げることができ、中でも板状のマイカが好
ましい。これらの、無機充填材は、その平均粒径が50
0μm以下のものが好ましく、その平均粒径が100μ
m以下であるものが特に好ましい。この平均粒径が50
0μmを超えるものでは、機械的強度に優れた成形品が
得られにくい。
ラストナイト、シリカ、炭酸カルシウム、亜鉛華、ハロ
サイトクレー、カオリン、塩基性炭酸マグネシウム、石
英粉、酸化チタン、硫化バリウム、硫酸カルシウム、ア
ルミナ等を挙げることができ、中でも板状のマイカが好
ましい。これらの、無機充填材は、その平均粒径が50
0μm以下のものが好ましく、その平均粒径が100μ
m以下であるものが特に好ましい。この平均粒径が50
0μmを超えるものでは、機械的強度に優れた成形品が
得られにくい。
【0028】コア層を形成する樹脂組成物に対する上記
の繊維状強化材や無機充填材の配合割合は特に限定され
るものではないが、本発明においては、金属素材の代替
となる強度、すなわち上述のようにコア層の曲げ弾性率
が10GPa以上の剛性が得られ、かつ成形性に劣らな
い程度に配合することが好ましい。
の繊維状強化材や無機充填材の配合割合は特に限定され
るものではないが、本発明においては、金属素材の代替
となる強度、すなわち上述のようにコア層の曲げ弾性率
が10GPa以上の剛性が得られ、かつ成形性に劣らな
い程度に配合することが好ましい。
【0029】また、コア層を形成する樹脂組成物には、
スキン層との密着性をさらに向上させるために後述のス
キン層を形成するアクリル樹脂を配合してもよい。本発
明においてコア層を形成する樹脂組成物の成分を混合す
る方法は特に限定されるものではなく、混合の結果、繊
維状強化材や無機充填材などが各々均一に分散している
状態になれば良い。具体的には、ポリアミド樹脂などの
ペレットに繊維状強化材や無機充填材などを加えタンブ
ラーあるいはヘンシルミキサーで均一にブレンドした
後、押出機でペレット化し、成形すれば良い。
スキン層との密着性をさらに向上させるために後述のス
キン層を形成するアクリル樹脂を配合してもよい。本発
明においてコア層を形成する樹脂組成物の成分を混合す
る方法は特に限定されるものではなく、混合の結果、繊
維状強化材や無機充填材などが各々均一に分散している
状態になれば良い。具体的には、ポリアミド樹脂などの
ペレットに繊維状強化材や無機充填材などを加えタンブ
ラーあるいはヘンシルミキサーで均一にブレンドした
後、押出機でペレット化し、成形すれば良い。
【0030】なお、上記コア層を形成する樹脂組成物に
は、必要に応じて可塑剤、架橋剤、架橋促進剤、加硫
剤、加硫促進剤、充填剤、熱安定剤、光安定剤、酸化防
止剤、滑剤、着色剤、発泡剤、離型剤、耐衝撃改良剤、
顔料、難燃剤等の添加剤を添加してもよい。
は、必要に応じて可塑剤、架橋剤、架橋促進剤、加硫
剤、加硫促進剤、充填剤、熱安定剤、光安定剤、酸化防
止剤、滑剤、着色剤、発泡剤、離型剤、耐衝撃改良剤、
顔料、難燃剤等の添加剤を添加してもよい。
【0031】スキン層を形成するアクリル樹脂として
は、ASA、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、クロ
ロプレン−スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレー
トのいずれかが好適に使用できる。
は、ASA、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、クロ
ロプレン−スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレー
トのいずれかが好適に使用できる。
【0032】コア層とスキン層との割合は特に限定され
るものではないが、肉厚比でコア層/スキン層=1/1
〜4/1であることが好ましい。スキン層が上記範囲よ
り厚くなると成形品に反りが発生しやすくなる。逆にス
キン層が上記範囲よりも薄くなると射出成形性に劣るも
のとなる。
るものではないが、肉厚比でコア層/スキン層=1/1
〜4/1であることが好ましい。スキン層が上記範囲よ
り厚くなると成形品に反りが発生しやすくなる。逆にス
キン層が上記範囲よりも薄くなると射出成形性に劣るも
のとなる。
【0033】本発明の二層成形品は、一般的な二層成形
(ダイスライド成形ともいう。)にて形成される。図1
は、二層成形による成形品の製造工程を示したものであ
る。
(ダイスライド成形ともいう。)にて形成される。図1
は、二層成形による成形品の製造工程を示したものであ
る。
【0034】まず、コア層を形成する材料を二軸押出機
を用いて溶融混練し、樹脂組成物のペレットを作成す
る。図1(a)に示すように、得られた樹脂組成物のペ
レットをシリンダー1aにて溶融混練し、スプルー2a
を介してダイ4aの内部に充填し、樹脂組成物3からな
るコア層を形成する。得られたコア層の樹脂組成物3を
ダイ4aから取り出し、図1(b)に示すようにダイ4
bにセットする。次に、図1(c)に示すようにアクリ
ル樹脂5をシリンダー1bにて溶融し、スプルー2bを
介してあらかじめセットしたコア層の樹脂組成物3の片
面にこのアクリル樹脂5を被覆する。
を用いて溶融混練し、樹脂組成物のペレットを作成す
る。図1(a)に示すように、得られた樹脂組成物のペ
レットをシリンダー1aにて溶融混練し、スプルー2a
を介してダイ4aの内部に充填し、樹脂組成物3からな
るコア層を形成する。得られたコア層の樹脂組成物3を
ダイ4aから取り出し、図1(b)に示すようにダイ4
bにセットする。次に、図1(c)に示すようにアクリ
ル樹脂5をシリンダー1bにて溶融し、スプルー2bを
介してあらかじめセットしたコア層の樹脂組成物3の片
面にこのアクリル樹脂5を被覆する。
【0035】得られた成形品は、図1(d)に示すよう
に樹脂組成物3にて形成されたコア層と、アクリル樹脂
5にて形成されたスキン層とからなる二層成形品6とな
る。上記のように形成された二層成形品は、金属素材が
使用されていないため軽量であり、コア層は機械的特性
に優れ、スキン層は耐候性に優れており、しかもコア層
とスキン層との密着性が良いため、自動車のドアミラー
ステーなどの車両用鏡体保持部品もしくは電気機器保持
部品として好適に使用できる。
に樹脂組成物3にて形成されたコア層と、アクリル樹脂
5にて形成されたスキン層とからなる二層成形品6とな
る。上記のように形成された二層成形品は、金属素材が
使用されていないため軽量であり、コア層は機械的特性
に優れ、スキン層は耐候性に優れており、しかもコア層
とスキン層との密着性が良いため、自動車のドアミラー
ステーなどの車両用鏡体保持部品もしくは電気機器保持
部品として好適に使用できる。
【0036】
【実施例】次に実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、以下の実施例、比較例における各種物性
値の測定は以下の方法により実施した。
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、以下の実施例、比較例における各種物性
値の測定は以下の方法により実施した。
【0037】(1)ポリアミド樹脂の相対粘度:96重
量%濃硫酸中にそれぞれの樹脂の乾燥ペレットを濃度が
1g/dlとなるように溶解し、温度25℃で測定し
た。
量%濃硫酸中にそれぞれの樹脂の乾燥ペレットを濃度が
1g/dlとなるように溶解し、温度25℃で測定し
た。
【0038】(2)曲げ弾性率(GPa)および曲げ強
度(MPa):ASTM−D−790に記載の方法に準
じて、コア層を形成する樹脂組成物の曲げ強度および曲
げ弾性率を測定した。
度(MPa):ASTM−D−790に記載の方法に準
じて、コア層を形成する樹脂組成物の曲げ強度および曲
げ弾性率を測定した。
【0039】(3)耐候変色性:試験品としてコア層の
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成し、サンシャインウ
ェザーメーター(スガ試験機社製、WEL−SUN−H
C型)を使用して、JIS−K5400の促進耐候性の
試験法に基づき、ブラックパネル温度を63℃にして、
2時間照射−18分降雨のサイクル条件下で耐候促進試
験を2000時間繰り返して測定を行い、色差値(Δ
E)を指標として評価した。なお、ΔEは分光式色差計
(日本電色工業社製、SZ−Σ90)を用いて測定した
もので、値が小さい程耐候変色性が良好である。
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成し、サンシャインウ
ェザーメーター(スガ試験機社製、WEL−SUN−H
C型)を使用して、JIS−K5400の促進耐候性の
試験法に基づき、ブラックパネル温度を63℃にして、
2時間照射−18分降雨のサイクル条件下で耐候促進試
験を2000時間繰り返して測定を行い、色差値(Δ
E)を指標として評価した。なお、ΔEは分光式色差計
(日本電色工業社製、SZ−Σ90)を用いて測定した
もので、値が小さい程耐候変色性が良好である。
【0040】(4)一次密着性:試験品としてコア層の
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成し、この試験品を2
3℃×50%HRの雰囲気下で24時間放置した後、接
着面を機械的に剥がし、剥離状況を目視で評価した。
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成し、この試験品を2
3℃×50%HRの雰囲気下で24時間放置した後、接
着面を機械的に剥がし、剥離状況を目視で評価した。
【0041】(5)二次密着性:試験品としてコア層の
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成した。この試験品
を、80℃で15.5時間加熱し、次に常温で0.5時
間保持した後、−30℃で7.5時間冷却し、常温で
0.5時間保持する冷熱サイクルを1サイクルとし、こ
のサイクルを10回繰り返して接着面を機械的に剥が
し、剥離状況を目視で評価した。
厚さ1.5mm、スキン層の厚さ0.75mm、100
mmφの円板形の二層成形品を形成した。この試験品
を、80℃で15.5時間加熱し、次に常温で0.5時
間保持した後、−30℃で7.5時間冷却し、常温で
0.5時間保持する冷熱サイクルを1サイクルとし、こ
のサイクルを10回繰り返して接着面を機械的に剥が
し、剥離状況を目視で評価した。
【0042】(6)層状珪酸塩の分散性:広角X線回析
装置(理学電機社製、型番RAD−rB)により、樹脂
ペレット中における層状珪酸塩の分散性を測定した。
装置(理学電機社製、型番RAD−rB)により、樹脂
ペレット中における層状珪酸塩の分散性を測定した。
【0043】(実施例1)コア層の厚さ1.5mm、ス
キン層の厚さ0.75mm、100mmφの円板形の二
層成形品を作成するために、まず二軸押し出し機(東芝
機械社製、TEM50)を用いて、コア層を形成する樹
脂組成物のペレットを作成した。
キン層の厚さ0.75mm、100mmφの円板形の二
層成形品を作成するために、まず二軸押し出し機(東芝
機械社製、TEM50)を用いて、コア層を形成する樹
脂組成物のペレットを作成した。
【0044】樹脂として、結晶性ポリアミド樹脂である
ナイロン6(ユニチカ社製、A1030BRL)18重
量部と、非晶性ポリアミド樹脂であるイソフタル酸/テ
レフタル酸/ヘキサメチレンジアミン/ビス(3−メチ
ル−4アミノシクロヘキシル)メタンの重縮合体(エム
ス社製、グリボリーXE−3038)12重量部と、A
SA(日立化成工業社製、バイタックスV6700A)
20重量部とを用いた。
ナイロン6(ユニチカ社製、A1030BRL)18重
量部と、非晶性ポリアミド樹脂であるイソフタル酸/テ
レフタル酸/ヘキサメチレンジアミン/ビス(3−メチ
ル−4アミノシクロヘキシル)メタンの重縮合体(エム
ス社製、グリボリーXE−3038)12重量部と、A
SA(日立化成工業社製、バイタックスV6700A)
20重量部とを用いた。
【0045】エポキシ化合物としては、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピコー
ト1004)5重量部を用いた。強化材としては、ガラ
ス繊維(日本電気硝子社製、T−289)37.5重量
部と、無機充填材であるマイカ(クラレ社製、325・
K1)7.5重量部とを用いた。
A型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピコー
ト1004)5重量部を用いた。強化材としては、ガラ
ス繊維(日本電気硝子社製、T−289)37.5重量
部と、無機充填材であるマイカ(クラレ社製、325・
K1)7.5重量部とを用いた。
【0046】そして、上記の各種樹脂とエポキシ化合物
とマイカとを均一にブレンドした後ホッパー投入口から
投入し、ガラス繊維は二軸押出機のサイドフィーダーか
ら投入して溶融混練した。押出し条件は、シリンダー温
度を250〜300℃に設定し、スクリュー回転数を2
00rpmとし、吐出量を150kg/hrとして押し
出し、押し出し直後のストランドは水冷によりペレタイ
ザーにてペレット化した。
とマイカとを均一にブレンドした後ホッパー投入口から
投入し、ガラス繊維は二軸押出機のサイドフィーダーか
ら投入して溶融混練した。押出し条件は、シリンダー温
度を250〜300℃に設定し、スクリュー回転数を2
00rpmとし、吐出量を150kg/hrとして押し
出し、押し出し直後のストランドは水冷によりペレタイ
ザーにてペレット化した。
【0047】そして、射出成形機(東芝機械社製、IS
−100)を用いて、図1(a)に示すようにシリンダ
ー1aにてこの樹脂組成物3のペレットを溶融混練して
ダイ4aにインサートし、厚さ1.5mmのコア層を形
成した。その際のシリンダー温度は250〜300℃に
設定し、射出圧力800kg/cm2、射出速度100
mm/sec、金型温度80℃とした。
−100)を用いて、図1(a)に示すようにシリンダ
ー1aにてこの樹脂組成物3のペレットを溶融混練して
ダイ4aにインサートし、厚さ1.5mmのコア層を形
成した。その際のシリンダー温度は250〜300℃に
設定し、射出圧力800kg/cm2、射出速度100
mm/sec、金型温度80℃とした。
【0048】このコア層をダイ4aから取り出し、図1
(b)に示すようにダイ4bにセットした。次にスキン
層を形成するために、図1(c)に示すように、シリン
ダー1bにてASA(日立化成工業社製、バイタックス
V6700A)を溶融し、スプルー2bを通してコア層
の表層部の片面を被覆した。その際のシリンダー温度は
230〜260℃に設定し、射出圧力を800kg/c
m2、射出速度100mm/sec、金型温度60℃と
した。
(b)に示すようにダイ4bにセットした。次にスキン
層を形成するために、図1(c)に示すように、シリン
ダー1bにてASA(日立化成工業社製、バイタックス
V6700A)を溶融し、スプルー2bを通してコア層
の表層部の片面を被覆した。その際のシリンダー温度は
230〜260℃に設定し、射出圧力を800kg/c
m2、射出速度100mm/sec、金型温度60℃と
した。
【0049】得られた二層成形品6の物性及びコア層物
性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に示す。
性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】(実施例2)コア層を作成するに際し、結
晶性ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とASAと
エポキシ化合物とガラス繊維とマイカとの配合割合を表
1に示すようにした。
晶性ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とASAと
エポキシ化合物とガラス繊維とマイカとの配合割合を表
1に示すようにした。
【0052】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
【0053】(実施例3)コア層を形成する樹脂組成物
を形成するに際し、樹脂成分としてポリエチレンテレフ
タレート(以下「PET」と称す。)とASAとを用い
た。また強化材としては、マイカを用いずにガラス繊維
のみとして、PETとASAとエポキシ化合物とガラス
繊維との配合割合を表1に示すようにした。
を形成するに際し、樹脂成分としてポリエチレンテレフ
タレート(以下「PET」と称す。)とASAとを用い
た。また強化材としては、マイカを用いずにガラス繊維
のみとして、PETとASAとエポキシ化合物とガラス
繊維との配合割合を表1に示すようにした。
【0054】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
【0055】(実施例4)コア層を形成する樹脂組成物
を形成するに際し、樹脂成分としてポリブチレンテレフ
タレート(以下「PBT」と称す。)とASAとを用い
た。また強化材としては、マイカを用いずにガラス繊維
のみとして、PBTとASAとエポキシ化合物とガラス
繊維との配合割合を表1に示すようにした。
を形成するに際し、樹脂成分としてポリブチレンテレフ
タレート(以下「PBT」と称す。)とASAとを用い
た。また強化材としては、マイカを用いずにガラス繊維
のみとして、PBTとASAとエポキシ化合物とガラス
繊維との配合割合を表1に示すようにした。
【0056】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
【0057】(実施例5)コア層を形成する樹脂組成物
を形成するに際し、樹脂成分として非晶性ポリアミド樹
脂であるイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレン
ジアミン/ビス(3−メチル−4アミノシクロヘキシ
ル)メタンの重縮合体(エムス社製グリボリーXE−3
038)とASAとを用いた。非晶性ポリアミド樹脂と
ASAとエポキシ化合物とガラス繊維とマイカとの配合
割合を表1に示すようにした。
を形成するに際し、樹脂成分として非晶性ポリアミド樹
脂であるイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレン
ジアミン/ビス(3−メチル−4アミノシクロヘキシ
ル)メタンの重縮合体(エムス社製グリボリーXE−3
038)とASAとを用いた。非晶性ポリアミド樹脂と
ASAとエポキシ化合物とガラス繊維とマイカとの配合
割合を表1に示すようにした。
【0058】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
【0059】(実施例6)ASAを用いず、ASAの分
だけ非晶性ポリアミド樹脂の配合割合を増やした。そし
てそれ以外は実施例5と同様にして二層成形品6を作成
した。
だけ非晶性ポリアミド樹脂の配合割合を増やした。そし
てそれ以外は実施例5と同様にして二層成形品6を作成
した。
【0060】得られた二層成形品6の物性及びコア層物
性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に示す。
性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に示す。
【0061】(実施例7)まず、膨潤性フッ素雲母系鉱
物の合成を行った。ボールミルにより平均粒径が2μm
となるように粉砕したタルクに対し、平均粒径が同じく
2μmの珪フッ化ナトリウムを全量の20重量%となる
ように混合し、これを磁性ルツボに入れ、電気炉で80
0℃に1時間保持し、フッ素雲母系鉱物を合成した。
物の合成を行った。ボールミルにより平均粒径が2μm
となるように粉砕したタルクに対し、平均粒径が同じく
2μmの珪フッ化ナトリウムを全量の20重量%となる
ように混合し、これを磁性ルツボに入れ、電気炉で80
0℃に1時間保持し、フッ素雲母系鉱物を合成した。
【0062】生成したフッ素雲母系鉱物の粉末につい
て、広角X線回析測定(理学電機社製、RAD−rB型
広角X線回析装置を使用)を行った結果、原料タルクの
C軸方向の厚み9.2Åに対するピークは消失し、膨潤
性フッ素雲母系鉱物の生成を示す12〜13Åに対応す
るピークが認められた。
て、広角X線回析測定(理学電機社製、RAD−rB型
広角X線回析装置を使用)を行った結果、原料タルクの
C軸方向の厚み9.2Åに対するピークは消失し、膨潤
性フッ素雲母系鉱物の生成を示す12〜13Åに対応す
るピークが認められた。
【0063】次にこの膨潤性フッ素雲母系鉱物を用いて
強化ナイロン6樹脂を作製した。ナイロン6樹脂の原料
であるε−カプロラクタム10kgに対して、1kgの
水と400gの膨潤性フッ素雲母系鉱物とを添加し、こ
れを内容量30リットルの反応缶に入れε−カプロラク
タムを重合し、強化ナイロン6樹脂を得た。なお、重合
反応は次のごとく行った。
強化ナイロン6樹脂を作製した。ナイロン6樹脂の原料
であるε−カプロラクタム10kgに対して、1kgの
水と400gの膨潤性フッ素雲母系鉱物とを添加し、こ
れを内容量30リットルの反応缶に入れε−カプロラク
タムを重合し、強化ナイロン6樹脂を得た。なお、重合
反応は次のごとく行った。
【0064】すなわち、攪拌しながら原料混合物を25
0℃に加熱し、徐々に水蒸気を放出しつつ、1.5MP
aの圧力まで昇圧し、次いで、常圧まで放圧した後、2
60℃で3時間重合した。重合の終了した時点で反応缶
から強化ナイロン6樹脂を払い出し、これを切断してペ
レットとした。このペレットを95℃の熱水で処理して
精練を行った後、真空乾燥した。
0℃に加熱し、徐々に水蒸気を放出しつつ、1.5MP
aの圧力まで昇圧し、次いで、常圧まで放圧した後、2
60℃で3時間重合した。重合の終了した時点で反応缶
から強化ナイロン6樹脂を払い出し、これを切断してペ
レットとした。このペレットを95℃の熱水で処理して
精練を行った後、真空乾燥した。
【0065】この強化ナイロン6樹脂は、相対粘度が
2.4であり、膨潤性フッ素雲母系鉱物を4.0重量%
含有するものであった。また、この強化ナイロン6樹脂
のペレットについて、広角X線回析測定を行った結果、
膨潤性フッ素雲母鉱物の厚み方向のピークは完全に消失
しており、ナイロン6樹脂中に膨潤性フッ素雲母系鉱物
が均一に分散されていることがわかった。
2.4であり、膨潤性フッ素雲母系鉱物を4.0重量%
含有するものであった。また、この強化ナイロン6樹脂
のペレットについて、広角X線回析測定を行った結果、
膨潤性フッ素雲母鉱物の厚み方向のピークは完全に消失
しており、ナイロン6樹脂中に膨潤性フッ素雲母系鉱物
が均一に分散されていることがわかった。
【0066】コア層を形成する樹脂組成物を形成するに
際し、樹脂成分として得られた強化ポリアミド樹脂とA
SAとを用いた。強化ポリアミド樹脂とASAとエポキ
シ化合物とガラス繊維とマイカとの配合割合を表1に示
すようにした。
際し、樹脂成分として得られた強化ポリアミド樹脂とA
SAとを用いた。強化ポリアミド樹脂とASAとエポキ
シ化合物とガラス繊維とマイカとの配合割合を表1に示
すようにした。
【0067】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表1に
示す。
【0068】実施例1〜7では、曲げ強度や曲げ弾性率
に優れたコア層が得られた。特にガラス繊維やマイカを
含有させることで、これら曲げ弾性率や曲げ強度が顕著
に優れたコア層が得られた。また、スキン層にはいずれ
もASAを用いていたため、ドアミラーステーなどの車
両用鏡体保持部品として実際に使用しても問題のない耐
候性が得られた。さらに、コア層にはいずれもエポキシ
化合物が配合されていたため、アクリル樹脂にて形成さ
れたスキン層と密着性の良いものが得られた。
に優れたコア層が得られた。特にガラス繊維やマイカを
含有させることで、これら曲げ弾性率や曲げ強度が顕著
に優れたコア層が得られた。また、スキン層にはいずれ
もASAを用いていたため、ドアミラーステーなどの車
両用鏡体保持部品として実際に使用しても問題のない耐
候性が得られた。さらに、コア層にはいずれもエポキシ
化合物が配合されていたため、アクリル樹脂にて形成さ
れたスキン層と密着性の良いものが得られた。
【0069】(比較例1)コア層を形成するに際し、エ
ポキシ化合物を配合せず、結晶性ポリアミド樹脂と非晶
性ポリアミド樹脂とASAとガラス繊維とマイカとの配
合割合を表2に示すようにした。
ポキシ化合物を配合せず、結晶性ポリアミド樹脂と非晶
性ポリアミド樹脂とASAとガラス繊維とマイカとの配
合割合を表2に示すようにした。
【0070】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0071】
【表2】
【0072】(比較例2)コア層を形成するに際し、A
SAとエポキシ化合物を配合せずに、結晶性ポリアミド
樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とガラス繊維とマイカとの
配合割合を表2に示すようにした。
SAとエポキシ化合物を配合せずに、結晶性ポリアミド
樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とガラス繊維とマイカとの
配合割合を表2に示すようにした。
【0073】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0074】(比較例3)コア層を形成するに際し、A
SAとエポキシ化合物を配合せずに、PBT55重量部
とガラス繊維45重量部のみで形成した。
SAとエポキシ化合物を配合せずに、PBT55重量部
とガラス繊維45重量部のみで形成した。
【0075】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0076】(比較例4)コア層を形成するに際し、A
SAとエポキシ化合物を配合せずに、PET55重量部
とガラス繊維45重量部のみで形成した。
SAとエポキシ化合物を配合せずに、PET55重量部
とガラス繊維45重量部のみで形成した。
【0077】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0078】(比較例5)コア層を形成するに際し、エ
ポキシ化合物を配合せず、非晶性ポリアミド樹脂とAS
Aとガラス繊維とマイカとの配合割合を表2に示すよう
にした。
ポキシ化合物を配合せず、非晶性ポリアミド樹脂とAS
Aとガラス繊維とマイカとの配合割合を表2に示すよう
にした。
【0079】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0080】(比較例6)コア層を形成するに際し、エ
ポキシ化合物を配合せず、結晶性ポリアミド樹脂とAS
Aとガラス繊維とマイカとの配合割合を表2に示すよう
にした。
ポキシ化合物を配合せず、結晶性ポリアミド樹脂とAS
Aとガラス繊維とマイカとの配合割合を表2に示すよう
にした。
【0081】そしてそれ以外は実施例1と同様にして二
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
層成形品6を作成した。得られた二層成形品6の物性及
びコア層物性、コア層とスキン層との肉厚比等を表2に
示す。
【0082】比較例1〜6は、いずれも曲げ弾性率や曲
げ強度には優れたコア層が得られたものの、コア層にエ
ポキシ化合物が配合されていないため、コア層とスキン
層との密着性に劣るものであった。
げ強度には優れたコア層が得られたものの、コア層にエ
ポキシ化合物が配合されていないため、コア層とスキン
層との密着性に劣るものであった。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、コア層を少なくともエ
ポキシ化合物を含有する樹脂組成物で形成し、スキン層
をアクリル樹脂で形成することで、コア層とスキン層と
が金属素材以外の材料にて形成されるため、軽量な二層
成形品が得られる。また、スキン層はアクリル樹脂にて
形成するため耐候性に優れた二層成形品が得られる。さ
らに、コア層にはエポキシ化合物が配合されているため
アクリル樹脂にて形成されるスキン層との密着性が高い
二層成形品が得られる。
ポキシ化合物を含有する樹脂組成物で形成し、スキン層
をアクリル樹脂で形成することで、コア層とスキン層と
が金属素材以外の材料にて形成されるため、軽量な二層
成形品が得られる。また、スキン層はアクリル樹脂にて
形成するため耐候性に優れた二層成形品が得られる。さ
らに、コア層にはエポキシ化合物が配合されているため
アクリル樹脂にて形成されるスキン層との密着性が高い
二層成形品が得られる。
【0084】このような二層成形品は、屋外で使用する
ようなドアミラーステーなどの車両用鏡体保持部品やノ
ート型パソコンの筐体のような電気機器筐体部品として
好適に使用できる。
ようなドアミラーステーなどの車両用鏡体保持部品やノ
ート型パソコンの筐体のような電気機器筐体部品として
好適に使用できる。
【図1】本発明の二層成形品の製造工程を示す図であ
る。
る。
1a,1b シリンダー 2a,2b スプルー 3 樹脂組成物 4a,4b ダイ 5 アクリル樹脂 6 二層成形品
Claims (6)
- 【請求項1】 樹脂組成物のコア層と熱可塑性樹脂のス
キン層とからなる二層成形品であって、前記コア層が少
なくともエポキシ化合物を含有する樹脂組成物で形成さ
れ、かつ前記スキン層がアクリル樹脂で形成されている
ことを特徴とする二層成形品。 - 【請求項2】 コア層を形成する樹脂組成物の曲げ弾性
率が10GPa以上であることを特徴とする請求項1記
載の二層成形品。 - 【請求項3】 スキン層を形成するアクリル樹脂がアク
リロニトリル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、クロロプレン−ス
チレン共重合体、ポリメチルメタクリレートのいずれか
であることを特徴とする請求項1または2記載の二層成
形品。 - 【請求項4】 コア層を形成する樹脂組成物が、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポ
リカーボネート樹脂のいずれかを含有する樹脂組成物で
ある請求項1から3までのいずれか1項記載の二層成形
品。 - 【請求項5】 コア層を形成する樹脂組成物が、繊維状
強化材と無機充填材との少なくとも一方を含有すること
を特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の
二層成形品。 - 【請求項6】 車両用鏡体保持部品もしくは電気機器筐
体部品であることを特徴とする請求項1から5までのい
ずれか1項記載の二層成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32508297A JPH11157018A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 二層成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32508297A JPH11157018A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 二層成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157018A true JPH11157018A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18172955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32508297A Pending JPH11157018A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 二層成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157018A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012104291A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Sony Corp | 耐収縮性微多孔膜および電池用セパレータ |
JP2015101670A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 東邦テナックス株式会社 | 発泡樹脂シート、該発泡樹脂シートを用いる繊維強化熱硬化性樹脂複合成形体及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32508297A patent/JPH11157018A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012104291A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Sony Corp | 耐収縮性微多孔膜および電池用セパレータ |
JP2015101670A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 東邦テナックス株式会社 | 発泡樹脂シート、該発泡樹脂シートを用いる繊維強化熱硬化性樹脂複合成形体及びその製造方法 |
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