JPH11156885A - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents
太陽電池モジュールの製造方法Info
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- JPH11156885A JPH11156885A JP9326727A JP32672797A JPH11156885A JP H11156885 A JPH11156885 A JP H11156885A JP 9326727 A JP9326727 A JP 9326727A JP 32672797 A JP32672797 A JP 32672797A JP H11156885 A JPH11156885 A JP H11156885A
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- Japan
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- solar cell
- cell module
- polyol
- mold
- sealing member
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な操作で太陽電池モジュール本体を傷め
ることなく、しかも、太陽電池モジュール本体の周端部
を完全に封止することのできる太陽電池モシュールの製
造方法を提供すること。 【解決手段】 金型6は表型61と裏型62とを備え、
表型61と裏型とを閉じたときに、表型61と裏型62
の間に、太陽電池モジュール本体2とほぼ等しい形状の
本体部キャビティ63と封止部剤3とほぼ等しい封止部
キャビティ64とが形成されるのもであり、型6を開い
て本体部キャビティ63に太陽電池モジュール本体2を
取り付けた後、閉じて、ポリオールとイソシアネートか
らなる封止部剤組成物を注入し、硬化させて太陽電池モ
ジュール本体2の周端部を封止部材で封止した後、太陽
電池モジュール1を取り出す。
ることなく、しかも、太陽電池モジュール本体の周端部
を完全に封止することのできる太陽電池モシュールの製
造方法を提供すること。 【解決手段】 金型6は表型61と裏型62とを備え、
表型61と裏型とを閉じたときに、表型61と裏型62
の間に、太陽電池モジュール本体2とほぼ等しい形状の
本体部キャビティ63と封止部剤3とほぼ等しい封止部
キャビティ64とが形成されるのもであり、型6を開い
て本体部キャビティ63に太陽電池モジュール本体2を
取り付けた後、閉じて、ポリオールとイソシアネートか
らなる封止部剤組成物を注入し、硬化させて太陽電池モ
ジュール本体2の周端部を封止部材で封止した後、太陽
電池モジュール1を取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池モジュール
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭や石油等の燃料の消費増大等
に起因する地球環境問題の深刻化に伴い、特開平7−1
73909号公報に記載あるように、住宅等の屋根の上
にパネル状の太陽電池モジュールを設置し、クリーンな
太陽エネルギーから直接電力を取り出して住宅に供給す
る住宅用ソーラー発電システムが注目されている。
に起因する地球環境問題の深刻化に伴い、特開平7−1
73909号公報に記載あるように、住宅等の屋根の上
にパネル状の太陽電池モジュールを設置し、クリーンな
太陽エネルギーから直接電力を取り出して住宅に供給す
る住宅用ソーラー発電システムが注目されている。
【0003】従来の太陽電池モジュールは、特開昭和6
1−69179号公報(以後従来例1と称する)に記載
あるように、太陽電池モジュール本体の周端部をブチル
ゴム等の絶縁材で覆い、この絶縁材をアルミニウム枠で
固定したものである。このときに使用する太陽電池モジ
ュール本体は、内部に太陽電池セルを埋設したポリビニ
ルブチラールやエチレンビニルアセテート等の封止材
を、ガラス等の透明板と合成樹脂フィルム等の裏面材の
間に挟んだものである。
1−69179号公報(以後従来例1と称する)に記載
あるように、太陽電池モジュール本体の周端部をブチル
ゴム等の絶縁材で覆い、この絶縁材をアルミニウム枠で
固定したものである。このときに使用する太陽電池モジ
ュール本体は、内部に太陽電池セルを埋設したポリビニ
ルブチラールやエチレンビニルアセテート等の封止材
を、ガラス等の透明板と合成樹脂フィルム等の裏面材の
間に挟んだものである。
【0004】又、特開昭60−97657号公報(以後
従来例2と称する)には、太陽電池モジュール本体とア
ルミニュウム枠との間にシリコーン樹脂系のシーリング
材を充填した太陽電池モジュールや、前記アルミニウム
枠とシーリング材の替わりに、加熱により収縮するタイ
プの断面コ字形のシリコーンゴム枠を取り付けた後、加
熱してシリコーンゴム枠を収縮させて太陽電池モジュー
ル本体の周端部に密着させた太陽電池モジールが記載さ
れている。
従来例2と称する)には、太陽電池モジュール本体とア
ルミニュウム枠との間にシリコーン樹脂系のシーリング
材を充填した太陽電池モジュールや、前記アルミニウム
枠とシーリング材の替わりに、加熱により収縮するタイ
プの断面コ字形のシリコーンゴム枠を取り付けた後、加
熱してシリコーンゴム枠を収縮させて太陽電池モジュー
ル本体の周端部に密着させた太陽電池モジールが記載さ
れている。
【0005】一方、特開平3−176111号公報(以
後従来例3と称する)には板ガラスの周囲に樹脂枠を形
成させる方法が記載されている。この方法は、型の中に
ガラスを取り付けたときに、このガラスの周端部に樹脂
枠に相当するキャビティが形成される型の中に、ガラス
板を取り付け、この樹脂枠に相当するキャビティーの中
に熱可塑性樹脂を溶融して射出し、冷却固化させた後に
脱型させる。その後に、熱可塑性樹脂を架橋させる方法
である。尚、この際使用する熱可塑性樹脂は比較的低温
で溶融し、粘度も比較的低い樹脂の中に架橋剤を含有さ
せたものである。
後従来例3と称する)には板ガラスの周囲に樹脂枠を形
成させる方法が記載されている。この方法は、型の中に
ガラスを取り付けたときに、このガラスの周端部に樹脂
枠に相当するキャビティが形成される型の中に、ガラス
板を取り付け、この樹脂枠に相当するキャビティーの中
に熱可塑性樹脂を溶融して射出し、冷却固化させた後に
脱型させる。その後に、熱可塑性樹脂を架橋させる方法
である。尚、この際使用する熱可塑性樹脂は比較的低温
で溶融し、粘度も比較的低い樹脂の中に架橋剤を含有さ
せたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1記載
のアルミニウム枠と太陽電池モジュール本体との間にブ
チルゴム等を挟んで、アルミニウム枠で固定する方法
は、アルミニウム枠でブチルゴムの上から太陽電池モジ
ュール本体の周端部を緩く押さえると、この間から水や
空気が入って太陽電池モジュール本体が傷むし、強く押
さえると太陽電池モジュール本体が割れるという問題が
ある上、更に、アルミニウム枠とブチルゴムの合計の材
料費が高いという問題がある。
のアルミニウム枠と太陽電池モジュール本体との間にブ
チルゴム等を挟んで、アルミニウム枠で固定する方法
は、アルミニウム枠でブチルゴムの上から太陽電池モジ
ュール本体の周端部を緩く押さえると、この間から水や
空気が入って太陽電池モジュール本体が傷むし、強く押
さえると太陽電池モジュール本体が割れるという問題が
ある上、更に、アルミニウム枠とブチルゴムの合計の材
料費が高いという問題がある。
【0007】又、従来例2記載のアルミニウム枠と太陽
電池モジュール本体との間にシリコーン樹脂系のシーリ
ング材を充填する方法は、従来例2に記載あるように、
アルミニウム枠と太陽電池モジュール本体との間の隙間
が大きく、高価なシーリング材が多量に必要であり高価
になる。又、シーリング材を注入してから硬化するまで
に、例えば、1時間という長時間が必要であり生産性が
悪い。又、この硬化している長時間にわたって太陽電池
モジュール本体を静止させねばならず極めて生産性が悪
いという問題がある。又、アルミニウム枠からはみ出た
硬化したシーリング材を取り除く等極めて煩雑な作業が
多いという問題がある。
電池モジュール本体との間にシリコーン樹脂系のシーリ
ング材を充填する方法は、従来例2に記載あるように、
アルミニウム枠と太陽電池モジュール本体との間の隙間
が大きく、高価なシーリング材が多量に必要であり高価
になる。又、シーリング材を注入してから硬化するまで
に、例えば、1時間という長時間が必要であり生産性が
悪い。又、この硬化している長時間にわたって太陽電池
モジュール本体を静止させねばならず極めて生産性が悪
いという問題がある。又、アルミニウム枠からはみ出た
硬化したシーリング材を取り除く等極めて煩雑な作業が
多いという問題がある。
【0008】又、従来例2記載のアルミニウム枠とシー
リング材との替わりに断面コ字形の収縮性のシリコーン
ゴム枠を用いる方法では極めて高価な特殊な収縮性のシ
リコーンゴムの使用を要するという問題がある。
リング材との替わりに断面コ字形の収縮性のシリコーン
ゴム枠を用いる方法では極めて高価な特殊な収縮性のシ
リコーンゴムの使用を要するという問題がある。
【0009】又、従来例3記載の板ガラスの周端部に樹
脂枠を形成させる方法では、通常の熱可塑性樹脂を溶融
させて射出すると、高温の溶融した熱可塑性樹脂がガラ
ス板に触れる熱ショックや、高圧の射出圧がガラス板に
当たる衝撃圧によって割れたりするので、比較的低温で
溶融し、しかも、低圧でも射出できる粘度の低い樹脂を
使用するが、この比較的低温で溶融し、粘度の低い樹脂
は機械的強度が小さく耐熱性に劣る。そのために、その
後、架橋させている。このように、板ガラスの周端部に
樹脂枠を形成させるためには、特殊な熱可塑性樹脂で成
形した後、架橋させるという極めて煩雑な工程が必要で
ある。
脂枠を形成させる方法では、通常の熱可塑性樹脂を溶融
させて射出すると、高温の溶融した熱可塑性樹脂がガラ
ス板に触れる熱ショックや、高圧の射出圧がガラス板に
当たる衝撃圧によって割れたりするので、比較的低温で
溶融し、しかも、低圧でも射出できる粘度の低い樹脂を
使用するが、この比較的低温で溶融し、粘度の低い樹脂
は機械的強度が小さく耐熱性に劣る。そのために、その
後、架橋させている。このように、板ガラスの周端部に
樹脂枠を形成させるためには、特殊な熱可塑性樹脂で成
形した後、架橋させるという極めて煩雑な工程が必要で
ある。
【0010】そこで、本発明の目的は、簡単な操作で太
陽電池モジュール本体を傷めることなく、しかも、太陽
電池モジュール本体を完全に封止することのできる太陽
電池モジュールの製造方法を提供することである。
陽電池モジュール本体を傷めることなく、しかも、太陽
電池モジュール本体を完全に封止することのできる太陽
電池モジュールの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、太陽電池モジュール本体を金型の中に取り付け、こ
の金型の中に封止部材を注入して、太陽電池モジュール
本体の周端部を封止部材で封止する太陽電池モジュール
の製造方法であって、前記金型は開閉自在な表型と裏型
とを備え、この表型と裏型とを閉じたときに、表型と裏
型との間に、太陽電池モジュール本体とほぼ等しい形状
の本体部キャビティと、この本体部キャビティーの周端
部の周りに封止部材の形状とほぼ等しい形状の封止部キ
ャビティとが形成されるものであり、型を開いて本体部
キャビティに太陽電池モジュール本体を取り付けた後、
型を閉じて、ポリオールとイソシアネートとが混合され
た反応性の封止部材組成物を封止部キャビティの中に注
入して封止部材用組成物を硬化させて太陽電池モジュー
ル本体の周端部を封止部材で封止し、金型を開いて太陽
電池モジュールを取り出す太陽電池モジュールの製造方
法において、封止部材用組成物のポリオールがポリエー
テルポリオールであり、イソシアネートがメタンジフェ
ニルイソシアネート(MDI)であるものである。
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、太陽電池モジュール本体を金型の中に取り付け、こ
の金型の中に封止部材を注入して、太陽電池モジュール
本体の周端部を封止部材で封止する太陽電池モジュール
の製造方法であって、前記金型は開閉自在な表型と裏型
とを備え、この表型と裏型とを閉じたときに、表型と裏
型との間に、太陽電池モジュール本体とほぼ等しい形状
の本体部キャビティと、この本体部キャビティーの周端
部の周りに封止部材の形状とほぼ等しい形状の封止部キ
ャビティとが形成されるものであり、型を開いて本体部
キャビティに太陽電池モジュール本体を取り付けた後、
型を閉じて、ポリオールとイソシアネートとが混合され
た反応性の封止部材組成物を封止部キャビティの中に注
入して封止部材用組成物を硬化させて太陽電池モジュー
ル本体の周端部を封止部材で封止し、金型を開いて太陽
電池モジュールを取り出す太陽電池モジュールの製造方
法において、封止部材用組成物のポリオールがポリエー
テルポリオールであり、イソシアネートがメタンジフェ
ニルイソシアネート(MDI)であるものである。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、封止部材用組成物の硬化時間(封止部材用
組成物を注入したときから硬化がほぼ完了するまでの時
間)が45秒以下であるものである。
明において、封止部材用組成物の硬化時間(封止部材用
組成物を注入したときから硬化がほぼ完了するまでの時
間)が45秒以下であるものである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、加熱温度が55℃以上であるもの
である。
記載の発明において、加熱温度が55℃以上であるもの
である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明に使用するポリオールの中に乾燥空気を30〜4
0容量%混入するものである。
の発明に使用するポリオールの中に乾燥空気を30〜4
0容量%混入するものである。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載
の発明において、ポリオールとイソシアネートとからな
る封止部材用組成物を封止部キャビティの中に注入する
方法が、メタリングポンプでポリオールとイソシアネー
トとを別々にミキシングヘッドに送り込み、ミキシング
ヘッドでこのポリオールとイソシアネートとを混合して
封止部材用組成物としながら封止部キャビティの中に注
入する方法であり、ポリオールをミキシングヘッドに送
り込む圧力が150〜180kgf/cm2 で、イソシ
アネートをミキシングヘッドに送り込む圧力が160〜
190kgf/cm2 であり、且つ、イソシアネートを
送り込む圧力がポリオールを送り込む圧力より10kg
f/cm2 以上大きいものである。
の発明において、ポリオールとイソシアネートとからな
る封止部材用組成物を封止部キャビティの中に注入する
方法が、メタリングポンプでポリオールとイソシアネー
トとを別々にミキシングヘッドに送り込み、ミキシング
ヘッドでこのポリオールとイソシアネートとを混合して
封止部材用組成物としながら封止部キャビティの中に注
入する方法であり、ポリオールをミキシングヘッドに送
り込む圧力が150〜180kgf/cm2 で、イソシ
アネートをミキシングヘッドに送り込む圧力が160〜
190kgf/cm2 であり、且つ、イソシアネートを
送り込む圧力がポリオールを送り込む圧力より10kg
f/cm2 以上大きいものである。
【0016】請求項1記載の発明におけるイソシアネー
トとは、−NCO基を有する化合物をいい、メタンジフ
ェニルイソシアネート(MDI)や2,4または2,6
トリレンジイソシアネート(TDI)が使用し得るが、
MDIが毒性が少なく取り扱い易い。
トとは、−NCO基を有する化合物をいい、メタンジフ
ェニルイソシアネート(MDI)や2,4または2,6
トリレンジイソシアネート(TDI)が使用し得るが、
MDIが毒性が少なく取り扱い易い。
【0017】請求項1記載の発明におけるポリオールと
は、末端にOH基を有する化合物であって、通常、ポリ
エステルポリオールとポリエーテルポリオールが使用し
得る。
は、末端にOH基を有する化合物であって、通常、ポリ
エステルポリオールとポリエーテルポリオールが使用し
得る。
【0018】ポリエステルポリオールとは、2個以上の
−0H基を有する化合物と2個以上の−COOH基を有
する化合物との重縮合した物であり、アジピン酸−グリ
セリン重合体等がある。
−0H基を有する化合物と2個以上の−COOH基を有
する化合物との重縮合した物であり、アジピン酸−グリ
セリン重合体等がある。
【0019】ポリエーテルポリオールとはアルキレンオ
キサイドを開環重合したものであって、最も多く使用さ
れるものは、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドを開環共重合したものがある。本発明におけるポリオ
ールは、ポリエーテルポリオールが大きな発泡がなく適
度な弾性を有する化合物が得られるために好適に用いら
れる。
キサイドを開環重合したものであって、最も多く使用さ
れるものは、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドを開環共重合したものがある。本発明におけるポリオ
ールは、ポリエーテルポリオールが大きな発泡がなく適
度な弾性を有する化合物が得られるために好適に用いら
れる。
【0020】尚、このプロピレンオキサイドとエチレン
オキサイドとを共重合する際の開始剤の種類によって官
能基が異なり、イソシアネートと反応させたときのポリ
ウレタンの性質も異なる。開始剤としてジオール(水、
プロピレングリコール、エチレングリコール等を使用す
ると官能基が2のポリエーテルポリオールができるし、
開始剤としてグリセリン、ヘキサントリオール、トリエ
タノールアミン等を使用すると官能基が3のポリエーテ
ルポリオールができる。又、ジグリセリン、ペンタエリ
スリトール、エチレンジアミン、メチルクリコジット、
芳香族ジアミン等を使用すると官能基が4のポリエーテ
ルポリオールができる本発明では官能基が3のポリエー
テルポリオールが適度に架橋されて適度に弾性を有する
封止部材となるので好ましい。
オキサイドとを共重合する際の開始剤の種類によって官
能基が異なり、イソシアネートと反応させたときのポリ
ウレタンの性質も異なる。開始剤としてジオール(水、
プロピレングリコール、エチレングリコール等を使用す
ると官能基が2のポリエーテルポリオールができるし、
開始剤としてグリセリン、ヘキサントリオール、トリエ
タノールアミン等を使用すると官能基が3のポリエーテ
ルポリオールができる。又、ジグリセリン、ペンタエリ
スリトール、エチレンジアミン、メチルクリコジット、
芳香族ジアミン等を使用すると官能基が4のポリエーテ
ルポリオールができる本発明では官能基が3のポリエー
テルポリオールが適度に架橋されて適度に弾性を有する
封止部材となるので好ましい。
【0021】このポリオールの中に乾燥空気を混入させ
ると、ポリオールの粘度が低下し流れ易くなり、しか
も、イソシアネートと均一に混合し安くなるので好まし
い。余り多く含有させると封止部材の中に空気が残る。
従って、適当量が好ましい。この乾燥空気の混入量はポ
リオールの種類によって異なるが、ポリオールがポリエ
ーテルポリオールの場合には、請求項4記載の発明のよ
うに30〜40容量%が好ましい。
ると、ポリオールの粘度が低下し流れ易くなり、しか
も、イソシアネートと均一に混合し安くなるので好まし
い。余り多く含有させると封止部材の中に空気が残る。
従って、適当量が好ましい。この乾燥空気の混入量はポ
リオールの種類によって異なるが、ポリオールがポリエ
ーテルポリオールの場合には、請求項4記載の発明のよ
うに30〜40容量%が好ましい。
【0022】請求項1記載の封止部材用組成物は上記ポ
リオールとイソシアネート化合物とからなるが、この中
に触媒や充填材等を添加してもよい。触媒としては、ア
ミンや金属塩が使用される。金属塩としては錫系化合物
が好ましい。この触媒は通常予めポリオールの中に添加
しておくことが好ましい。
リオールとイソシアネート化合物とからなるが、この中
に触媒や充填材等を添加してもよい。触媒としては、ア
ミンや金属塩が使用される。金属塩としては錫系化合物
が好ましい。この触媒は通常予めポリオールの中に添加
しておくことが好ましい。
【0023】このポリオールとイソシアネートの混合比
率はポリオールの種類、当量やイソシアネートの種類、
当量等によって異なるが、丁度反応する量(当量)を混
合することが好ましい。ポリオールがポリエーテルポリ
オールであり、イソシアネートがMDIである場合に
は、ポリオールが100重量部に対してイソシアネート
が30重量部が丁度反応する量(当量)であり、この割
合に混合することが好ましい。
率はポリオールの種類、当量やイソシアネートの種類、
当量等によって異なるが、丁度反応する量(当量)を混
合することが好ましい。ポリオールがポリエーテルポリ
オールであり、イソシアネートがMDIである場合に
は、ポリオールが100重量部に対してイソシアネート
が30重量部が丁度反応する量(当量)であり、この割
合に混合することが好ましい。
【0024】又、ポリオールがポリエーテルポリオール
であり、イソシアネートがMDIであり、封止部材用組
成物を封止部キャビティの中に注入する方法がポリオー
ルとイソシアネートを別々にメタリングヘッドに送り込
み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシアネー
トとを混合し封止部材用組成物としながら封止部キャビ
ティの中に注入する場合は、請求項5記載のように、ポ
リオールをミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜
180kgf/cm2 で、イソシアネートをミキシング
ヘッドに送り込む圧力が160/190kgf/cm2
であり、且つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオ
ールを送り込む圧力より10kgf/cm2 以上大きく
すると、ポリオールとイソシアネートとがほぼ当量ずつ
十分均一に混合されて封止部キャビティの中に注入され
るので好ましい。
であり、イソシアネートがMDIであり、封止部材用組
成物を封止部キャビティの中に注入する方法がポリオー
ルとイソシアネートを別々にメタリングヘッドに送り込
み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシアネー
トとを混合し封止部材用組成物としながら封止部キャビ
ティの中に注入する場合は、請求項5記載のように、ポ
リオールをミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜
180kgf/cm2 で、イソシアネートをミキシング
ヘッドに送り込む圧力が160/190kgf/cm2
であり、且つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオ
ールを送り込む圧力より10kgf/cm2 以上大きく
すると、ポリオールとイソシアネートとがほぼ当量ずつ
十分均一に混合されて封止部キャビティの中に注入され
るので好ましい。
【0025】請求項1記載の発明においては封止部材用
組成物を封止部キャビテーの中に注入して硬化させるの
であるが、この硬化を促進するために加熱することがあ
る。この加熱時間が短かったり加熱温度が低いと硬化に
長時間を要し、封止部材の中に未硬化の層ができたり大
きな気泡が発生する場合がある。又、枠の角部分に欠如
した部分が発生したり離型したときに型の中に残ったり
する場合もある。
組成物を封止部キャビテーの中に注入して硬化させるの
であるが、この硬化を促進するために加熱することがあ
る。この加熱時間が短かったり加熱温度が低いと硬化に
長時間を要し、封止部材の中に未硬化の層ができたり大
きな気泡が発生する場合がある。又、枠の角部分に欠如
した部分が発生したり離型したときに型の中に残ったり
する場合もある。
【0026】この加熱時間や金型温度は使用するポリオ
ールやイソシアネートの種類によって異なるし、又、触
媒の使用の有無、触媒の種類等によっても異なる。しか
し、請求項2記載のようにポリオールとしてポリエーテ
ルポリオールを使用し、イソシアネートとしてMDIを
使用した場合には、加熱時間は請求項3記載の発明のよ
うに、45秒以上が好ましいし、金型温度は、請求項4
記載の発明のように、55℃以上が好ましい。
ールやイソシアネートの種類によって異なるし、又、触
媒の使用の有無、触媒の種類等によっても異なる。しか
し、請求項2記載のようにポリオールとしてポリエーテ
ルポリオールを使用し、イソシアネートとしてMDIを
使用した場合には、加熱時間は請求項3記載の発明のよ
うに、45秒以上が好ましいし、金型温度は、請求項4
記載の発明のように、55℃以上が好ましい。
【0027】このように封止部材用組成物を加熱するの
であるが、原料であるポリオールやイソシアネートを予
熱すると、この加熱が速くなるので好ましい。又、金型
の表面には離型剤を塗布していると、封止部材が金型の
表面から離れ易くなるので好ましい。かかる離型剤とし
てはワックスを溶剤に溶解したものが好ましい。又、太
陽電池モジュール本体の周端部(封止部材に接する部
分)にはプライマーを塗布しておくと、封止部材と太陽
電池モジュール本体との密着性がよくなるので好まし
い。かかるプライマーとしてはポリウレタン樹脂を主成
分としたプライマーが好ましい。
であるが、原料であるポリオールやイソシアネートを予
熱すると、この加熱が速くなるので好ましい。又、金型
の表面には離型剤を塗布していると、封止部材が金型の
表面から離れ易くなるので好ましい。かかる離型剤とし
てはワックスを溶剤に溶解したものが好ましい。又、太
陽電池モジュール本体の周端部(封止部材に接する部
分)にはプライマーを塗布しておくと、封止部材と太陽
電池モジュール本体との密着性がよくなるので好まし
い。かかるプライマーとしてはポリウレタン樹脂を主成
分としたプライマーが好ましい。
【0028】(作用)請求項1記載の発明では、ポリオ
ールとイソシアネートとからなる封止部材用組成物は粘
度が低いので、封止部キャビティの中に隅から隅まで十
分注入することができる。従って、金型の中にポリオー
ルやイソシアネートを注入する圧力が通常の熱可塑性樹
脂を射出するときのような数百kgf/cm2 という高
圧を必要としない。
ールとイソシアネートとからなる封止部材用組成物は粘
度が低いので、封止部キャビティの中に隅から隅まで十
分注入することができる。従って、金型の中にポリオー
ルやイソシアネートを注入する圧力が通常の熱可塑性樹
脂を射出するときのような数百kgf/cm2 という高
圧を必要としない。
【0029】又、この封止部材用組成物をキャビティー
の中に注入し加熱して封止部材用組成物を硬化させるか
ら、速く硬化し生産性がよい。この加熱温度は100℃
以下であり、従来の熱可塑性樹脂を射出するときのよう
な150℃〜250℃という高温を必要としない。この
ように高圧、高温を必要としないから、太陽電池モジュ
ール本体に使用されているガラス板が割れない。
の中に注入し加熱して封止部材用組成物を硬化させるか
ら、速く硬化し生産性がよい。この加熱温度は100℃
以下であり、従来の熱可塑性樹脂を射出するときのよう
な150℃〜250℃という高温を必要としない。この
ように高圧、高温を必要としないから、太陽電池モジュ
ール本体に使用されているガラス板が割れない。
【0030】又、この請求項1記載の方法では、金型の
中に太陽電池モジュール本体を取り付け、封止部材用組
成物を封止部キャビティの中に注入し加熱するだけであ
るから、極めて簡単な操作で太陽電池モジュールを製造
することができる。又、ポリオールとイソシアネートか
らなる封止部材用組成物を硬化させたポリウレタン樹脂
は硬化する前に接している部材に極めて接着する性質を
有するので、この方法で製造すると、太陽電池モジュー
ル本体の周端部に封止部材が強固に接着し、太陽電池モ
ジュール本体の中に水や空気が入らない良好な太陽電池
モジュールとなる。特に、太陽電池モジュール本体の周
端部(封止部材と接する部分)にプライマーを塗布して
いると更に接着強度が増す。
中に太陽電池モジュール本体を取り付け、封止部材用組
成物を封止部キャビティの中に注入し加熱するだけであ
るから、極めて簡単な操作で太陽電池モジュールを製造
することができる。又、ポリオールとイソシアネートか
らなる封止部材用組成物を硬化させたポリウレタン樹脂
は硬化する前に接している部材に極めて接着する性質を
有するので、この方法で製造すると、太陽電池モジュー
ル本体の周端部に封止部材が強固に接着し、太陽電池モ
ジュール本体の中に水や空気が入らない良好な太陽電池
モジュールとなる。特に、太陽電池モジュール本体の周
端部(封止部材と接する部分)にプライマーを塗布して
いると更に接着強度が増す。
【0031】請求項1記載の発明では、封止部材用組成
物のポリオールがポリエーテルポリオールであり、イソ
シアネートがMDIであるから、大きな発泡がなく極め
安価で良好なゴム弾性を有する封止部材となる。又、イ
ソシアネートの毒性が少なく安全性が向上する。
物のポリオールがポリエーテルポリオールであり、イソ
シアネートがMDIであるから、大きな発泡がなく極め
安価で良好なゴム弾性を有する封止部材となる。又、イ
ソシアネートの毒性が少なく安全性が向上する。
【0032】請求項2記載の発明では、封止部材用組成
物がポリエーテルポリオールであり、封止部材用組成物
の硬化時間が45秒以上であるから、十分硬化した封止
部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止され、未
硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュー
ルが得られる。
物がポリエーテルポリオールであり、封止部材用組成物
の硬化時間が45秒以上であるから、十分硬化した封止
部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止され、未
硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュー
ルが得られる。
【0033】請求項3記載の発明では、封止部材用組成
物がポリエーテルポリオールであり、封止部材用組成物
の金型温度が50℃以上であるから、十分硬化した封止
部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止され、未
硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュー
ルが得られる。
物がポリエーテルポリオールであり、封止部材用組成物
の金型温度が50℃以上であるから、十分硬化した封止
部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止され、未
硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュー
ルが得られる。
【0034】請求項4記載の発明では、ポリオールの中
に乾燥空気を30〜40容量%混入するものであるか
ら、ポリオールの粘度が低下し注入し易くなるし、イソ
シアネートと混合し易くなる。このように混合し易くな
るので、未硬化の部分がなくなり良好な太陽電池モジュ
ールが得られる。
に乾燥空気を30〜40容量%混入するものであるか
ら、ポリオールの粘度が低下し注入し易くなるし、イソ
シアネートと混合し易くなる。このように混合し易くな
るので、未硬化の部分がなくなり良好な太陽電池モジュ
ールが得られる。
【0035】請求項5記載の発明では、ポリオールとイ
ソシアネートとからなる封止部材用組成物を封止部キャ
ビティの中に注入する方法が、メタリングポンプでポリ
オールとイソシアネートとを別々にミキシングヘッドに
送り込み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシ
アネートとを混合して封止部材用組成物としながら封止
部キャビティの中に注入する方法であり、ポリオールを
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 で、イソシアネートをミキシングヘッドに送
り込む圧力が160/190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいものである
から、ほぼ当量ずつミキシングヘッドの中に流れ込み、
この流れの速度によってほぼ均一に混合され、このほぼ
当量ずつ混合された封止部材用組成物が封止部キャビテ
ィの中に注入される。従って、太陽電池モジュール本体
の周端部に良好に硬化した封止部材が形成される。
ソシアネートとからなる封止部材用組成物を封止部キャ
ビティの中に注入する方法が、メタリングポンプでポリ
オールとイソシアネートとを別々にミキシングヘッドに
送り込み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシ
アネートとを混合して封止部材用組成物としながら封止
部キャビティの中に注入する方法であり、ポリオールを
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 で、イソシアネートをミキシングヘッドに送
り込む圧力が160/190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいものである
から、ほぼ当量ずつミキシングヘッドの中に流れ込み、
この流れの速度によってほぼ均一に混合され、このほぼ
当量ずつ混合された封止部材用組成物が封止部キャビテ
ィの中に注入される。従って、太陽電池モジュール本体
の周端部に良好に硬化した封止部材が形成される。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1
は太陽電池モジュールを取り付けた状態を示す成形装置
の説明図、図2は太陽電池モジュールの断面図、図3は
太陽電池モジュール本体の断面図、図4は太陽電池モジ
ュールを製造する装置の配置を示す説明図、図5は太陽
電池モジュールの製造方法の工程を示すフロー図、図6
は封止部材用組成物を注入した金型の断面図である。
る。図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1
は太陽電池モジュールを取り付けた状態を示す成形装置
の説明図、図2は太陽電池モジュールの断面図、図3は
太陽電池モジュール本体の断面図、図4は太陽電池モジ
ュールを製造する装置の配置を示す説明図、図5は太陽
電池モジュールの製造方法の工程を示すフロー図、図6
は封止部材用組成物を注入した金型の断面図である。
【0037】図1〜図6において、1は太陽電池モジュ
ールであり、この太陽電池モジュール1は、図2に示す
ように、太陽電池モジュール本体2と、この太陽電池モ
ジュール本体2の周端部に設けられた封止部材3とから
なる。
ールであり、この太陽電池モジュール1は、図2に示す
ように、太陽電池モジュール本体2と、この太陽電池モ
ジュール本体2の周端部に設けられた封止部材3とから
なる。
【0038】太陽電池モジュール本体2は、図3に示す
ように、多数の単結晶シリコン太陽電池(pn接合素
子)21、21、・・を直並列に配線し、これをエチレ
ンビニルアセテート共重合体(EVA)の封止材22の
中に埋設し、この封止材22を表面の透明なガラス板2
3と、裏面の絶縁性に優れたポリフッ化ビニル(PV
F)又はポリエチレンテレフタレート(PET)を両面
コートされた金属シート24とで挟んだものである。封
止部材3はポリオールとイソシアネートとからなる封止
部材用組成物を硬化させたポリウレタン樹脂である
ように、多数の単結晶シリコン太陽電池(pn接合素
子)21、21、・・を直並列に配線し、これをエチレ
ンビニルアセテート共重合体(EVA)の封止材22の
中に埋設し、この封止材22を表面の透明なガラス板2
3と、裏面の絶縁性に優れたポリフッ化ビニル(PV
F)又はポリエチレンテレフタレート(PET)を両面
コートされた金属シート24とで挟んだものである。封
止部材3はポリオールとイソシアネートとからなる封止
部材用組成物を硬化させたポリウレタン樹脂である
【0039】4は太陽電池モジュールを製造する成形装
置であり、この成形装置4は図1に示すように、原料供
給装置5と金型6とからなる。原料供給装置5は、ポリ
オールタンク51と、イソシアネートタンク52と、ポ
リオールを一定速度で供給するメタリングポンプ53
と、イソシアネートを一定速度で供給するメタリングポ
ンプ54と、ポリオールとイソシアネートを混合するミ
キンシグヘッド55と、メタリングポンプ53からミキ
シングヘッド55にポリオールを供給したり停止させた
りする弁56、メタリングポンプ54からミキシングヘ
ッド55にイソシアネートを供給したり停止させたりす
る弁57とからなり、これ等の装置が図1に示すように
管で連結されている。
置であり、この成形装置4は図1に示すように、原料供
給装置5と金型6とからなる。原料供給装置5は、ポリ
オールタンク51と、イソシアネートタンク52と、ポ
リオールを一定速度で供給するメタリングポンプ53
と、イソシアネートを一定速度で供給するメタリングポ
ンプ54と、ポリオールとイソシアネートを混合するミ
キンシグヘッド55と、メタリングポンプ53からミキ
シングヘッド55にポリオールを供給したり停止させた
りする弁56、メタリングポンプ54からミキシングヘ
ッド55にイソシアネートを供給したり停止させたりす
る弁57とからなり、これ等の装置が図1に示すように
管で連結されている。
【0040】金型6は上型61と下型62からなり、こ
の上型61と下型62を閉じると、図1に示すように、
上型61と下型62の間に太陽電池モジュール本体2と
ほぼ等しい形状の本体部キャビティ63と、この本体部
キャビティ63の周りに封止部材の形状とほぼ等しい形
状の封止部キャビティ64とが形成されるようになって
いる。そして、図6に示すように、本体部キャビティ6
3に太陽電池モジュール本体2を取り付け、入口65か
ら封止部材用組成物を注入すると、封止部材用組成物
は、太陽電池モジュール本体2の周端部に形成されてい
る封止部キャビティ64を経て余分な封止部材用組成物
は出口66から出るようになっている。
の上型61と下型62を閉じると、図1に示すように、
上型61と下型62の間に太陽電池モジュール本体2と
ほぼ等しい形状の本体部キャビティ63と、この本体部
キャビティ63の周りに封止部材の形状とほぼ等しい形
状の封止部キャビティ64とが形成されるようになって
いる。そして、図6に示すように、本体部キャビティ6
3に太陽電池モジュール本体2を取り付け、入口65か
ら封止部材用組成物を注入すると、封止部材用組成物
は、太陽電池モジュール本体2の周端部に形成されてい
る封止部キャビティ64を経て余分な封止部材用組成物
は出口66から出るようになっている。
【0041】成形装置4は原料供給装置5と金型6の他
に、図4に示すように、制御装置7、原料温調装置7
1、熱交換器72、エアーローディングユニット73、
ドライエアーユニット74、注入油圧ユニット75、型
締機76、型締機用油圧ユニット77、局所排気装置7
8、金型温調装置79等が設けられている。制御装置7
は温度、時間、操作等全体を制御するものである。
に、図4に示すように、制御装置7、原料温調装置7
1、熱交換器72、エアーローディングユニット73、
ドライエアーユニット74、注入油圧ユニット75、型
締機76、型締機用油圧ユニット77、局所排気装置7
8、金型温調装置79等が設けられている。制御装置7
は温度、時間、操作等全体を制御するものである。
【0042】原料温調装置71はポリオールタンク51
の中のポリオールやイソシアネートタンク52の中のイ
ソシアネートを所定温度に保つものである。このポリオ
ールやイソシアネートを所定温度に保つ操作について説
明すると、原料温調装置71の内部に図示しない原料ヒ
ーターや冷却装置が設けられていて、内部の熱媒体を所
定温度に保っている。そして、この原料ヒーターで加熱
されたり冷却装置で冷却された所定温度の媒体が熱交換
装置72の中に入って再び原料温調装置71に戻るよう
になっている。
の中のポリオールやイソシアネートタンク52の中のイ
ソシアネートを所定温度に保つものである。このポリオ
ールやイソシアネートを所定温度に保つ操作について説
明すると、原料温調装置71の内部に図示しない原料ヒ
ーターや冷却装置が設けられていて、内部の熱媒体を所
定温度に保っている。そして、この原料ヒーターで加熱
されたり冷却装置で冷却された所定温度の媒体が熱交換
装置72の中に入って再び原料温調装置71に戻るよう
になっている。
【0043】一方、メタリングポンプ53、54は常時
稼働しているし、金型6の中に封止部材用組成物が注入
されないときには、弁56、57が閉じられている。従
って、弁56、57が閉じているときには、メタリング
ポンプ53、54でポリオールタンク51、イソシアネ
ートタンク52から送り出されたポリオールやイソシア
ネートは熱交換装置72を通ってポリオールタンク51
やイソシアネートタンク52の中に戻るようになってい
る。即ち、ポリオールやイソシアネートは熱交換装置7
2とポリオールタンク51やイソシアネートタンク52
の間を循環するようになっている。そして、この熱交換
装置72を通過する低温のポリオールやイソシアネート
は媒体で加熱されるし、循環している間に摩擦熱で高温
になっているポリオールやイソシアネートは媒体で冷却
されて所定温度になるようになっている。
稼働しているし、金型6の中に封止部材用組成物が注入
されないときには、弁56、57が閉じられている。従
って、弁56、57が閉じているときには、メタリング
ポンプ53、54でポリオールタンク51、イソシアネ
ートタンク52から送り出されたポリオールやイソシア
ネートは熱交換装置72を通ってポリオールタンク51
やイソシアネートタンク52の中に戻るようになってい
る。即ち、ポリオールやイソシアネートは熱交換装置7
2とポリオールタンク51やイソシアネートタンク52
の間を循環するようになっている。そして、この熱交換
装置72を通過する低温のポリオールやイソシアネート
は媒体で加熱されるし、循環している間に摩擦熱で高温
になっているポリオールやイソシアネートは媒体で冷却
されて所定温度になるようになっている。
【0044】そして、弁56、57が開くと、所定温度
になっているポリオールとイソシアネートがミキシング
ヘッド55の中に急激に入り、ほぼ均一に混合されて封
止部材用組成物となって封止部キャビティ64の中に注
入されるようになっている。エアーローディングユニッ
ト73はドライエアーユニット74で湿気を除去された
空気をポリオールの中に吹き込む装置である。この乾燥
空気をポリオールの中に吹き込む操作は次のようになっ
ている。即ち、メタリングポンプ53から図示しない管
を通ってエアーローディングユニット73を通過してポ
リオールタンク51に戻るようになっていて、このエア
ーローディングユニット73を通過する間にポリオール
の中に乾燥空気が吹き込まれるようになっている。
になっているポリオールとイソシアネートがミキシング
ヘッド55の中に急激に入り、ほぼ均一に混合されて封
止部材用組成物となって封止部キャビティ64の中に注
入されるようになっている。エアーローディングユニッ
ト73はドライエアーユニット74で湿気を除去された
空気をポリオールの中に吹き込む装置である。この乾燥
空気をポリオールの中に吹き込む操作は次のようになっ
ている。即ち、メタリングポンプ53から図示しない管
を通ってエアーローディングユニット73を通過してポ
リオールタンク51に戻るようになっていて、このエア
ーローディングユニット73を通過する間にポリオール
の中に乾燥空気が吹き込まれるようになっている。
【0045】注入油圧ユニット75は、弁56、57を
作動させるものである。型締機76は上型61と下型6
2を所定圧力で締める機械であり、型締機用油圧ユニッ
ト77はこの型締機75を稼働させるユニットである。
局所排気装置78は若干毒性のあるイソシアネートを室
外に排気させる装置であり、図示しない排気ファン、フ
ード、ダクトとからなる。
作動させるものである。型締機76は上型61と下型6
2を所定圧力で締める機械であり、型締機用油圧ユニッ
ト77はこの型締機75を稼働させるユニットである。
局所排気装置78は若干毒性のあるイソシアネートを室
外に排気させる装置であり、図示しない排気ファン、フ
ード、ダクトとからなる。
【0046】金型温調装置79は金型6(上型61、下
型62)を所定温度にするものであって、上型61と下
型62の中には図示しない湯道と温度計が設けられてい
て、ヒーターにより温調された温水が図示しない湯道を
循環し、金型温調装置79が温度計を絶えず監視しヒー
ターを稼働させたり止めたりして所定温度に保つように
なっている。
型62)を所定温度にするものであって、上型61と下
型62の中には図示しない湯道と温度計が設けられてい
て、ヒーターにより温調された温水が図示しない湯道を
循環し、金型温調装置79が温度計を絶えず監視しヒー
ターを稼働させたり止めたりして所定温度に保つように
なっている。
【0047】次に、この成形装置4で太陽電池モジュー
ルを製造する方法について説明する。尚、この実施例に
おいては、ポリオールとしては官能基を3のポリエーテ
ルポリオールを用い、イソシアネートとしてはMDIを
用いた。先ず、制御装置7をスタートさせる。すると、
弁56、57が閉じたまま、メタリングポンプ53、5
4が稼働し、メタリングポンプ53、54によってポリ
オールタンク51、イソシアネートタンク52から送り
出されたポリオールやイソシアネートは熱交換装置72
を通ってポリオールタンク51やイソシアネートタンク
52の中に戻る。一方、原料温調装置71から所定温度
に加熱された熱媒体が熱交換装置72を通過する。従っ
て、ポリオールやイソシアネートはこの熱交換装置72
を通過する際に所定温度になる。
ルを製造する方法について説明する。尚、この実施例に
おいては、ポリオールとしては官能基を3のポリエーテ
ルポリオールを用い、イソシアネートとしてはMDIを
用いた。先ず、制御装置7をスタートさせる。すると、
弁56、57が閉じたまま、メタリングポンプ53、5
4が稼働し、メタリングポンプ53、54によってポリ
オールタンク51、イソシアネートタンク52から送り
出されたポリオールやイソシアネートは熱交換装置72
を通ってポリオールタンク51やイソシアネートタンク
52の中に戻る。一方、原料温調装置71から所定温度
に加熱された熱媒体が熱交換装置72を通過する。従っ
て、ポリオールやイソシアネートはこの熱交換装置72
を通過する際に所定温度になる。
【0048】又、エアーローディングユニット73が稼
働する。すると、ポリオールタンク51の中のポリオー
ルは、メタリングポンプ53から図示しない管を通って
エアーローディングユニット73を通過する間にポリオ
ールの中に乾燥空気が吹き込まれ、ポリオールタンク5
1に戻る。このようにしてポリオールの中に乾燥空気が
混入される。又、金型温調装置79が稼働し表型61と
裏型62は所定温度に加熱される。
働する。すると、ポリオールタンク51の中のポリオー
ルは、メタリングポンプ53から図示しない管を通って
エアーローディングユニット73を通過する間にポリオ
ールの中に乾燥空気が吹き込まれ、ポリオールタンク5
1に戻る。このようにしてポリオールの中に乾燥空気が
混入される。又、金型温調装置79が稼働し表型61と
裏型62は所定温度に加熱される。
【0049】表型61と裏型62の温度が所定温度にな
ると、図1に示すように、本体部キャビティ63の中に
太陽電池モジュール本体2を設置する。図5に示すよう
に、この状態を確認すると、型締機用油圧ユニット76
が稼働し型締機75によって表型61と裏型62とを所
定の圧力で締め付ける。このように表型61と裏型62
が締め付けられているので、封止部材用組成物を注入す
る圧力によってずれたり、表型61と裏型62の間から
樹脂が漏れなくなる。このプレス圧力が所定の圧力にな
っていることを確認する。
ると、図1に示すように、本体部キャビティ63の中に
太陽電池モジュール本体2を設置する。図5に示すよう
に、この状態を確認すると、型締機用油圧ユニット76
が稼働し型締機75によって表型61と裏型62とを所
定の圧力で締め付ける。このように表型61と裏型62
が締め付けられているので、封止部材用組成物を注入す
る圧力によってずれたり、表型61と裏型62の間から
樹脂が漏れなくなる。このプレス圧力が所定の圧力にな
っていることを確認する。
【0050】一方、原料温調装置71によって予熱され
たポリオールとイソシアネートが所定温度になっている
ことを確認する。これ等が確認されると、メタリングポ
ンプ53、54の先に設けられている弁55、56を開
ける。すると、高い圧力になっているメタリングポンプ
53、54の中のポリオールとイソシアネートがミキシ
ングヘット55の中に勢いよく流れ込み、ここで、ほぼ
均一に混合され封止部材用組成物となって、封止部キャ
ビティ64の中に注入される。
たポリオールとイソシアネートが所定温度になっている
ことを確認する。これ等が確認されると、メタリングポ
ンプ53、54の先に設けられている弁55、56を開
ける。すると、高い圧力になっているメタリングポンプ
53、54の中のポリオールとイソシアネートがミキシ
ングヘット55の中に勢いよく流れ込み、ここで、ほぼ
均一に混合され封止部材用組成物となって、封止部キャ
ビティ64の中に注入される。
【0051】注入が完了すると、弁55、56を閉じ、
注入油圧ユニット74で稼働し、図示しないポンプでミ
キンシグヘッド55の中に残っている封止部材用組成物
を封止部キャビティー64の中に押し込む。尚、この間
にも金型6が所定圧力で締めつけられているか確認して
おく。封止部材用組成物が注入されると、図示しないヒ
ーターで所定温度に加熱されている上型61と下型62
から熱で封止部材用組成物が加熱され硬化し封止部材と
なり、太陽電気モジュールとなる。
注入油圧ユニット74で稼働し、図示しないポンプでミ
キンシグヘッド55の中に残っている封止部材用組成物
を封止部キャビティー64の中に押し込む。尚、この間
にも金型6が所定圧力で締めつけられているか確認して
おく。封止部材用組成物が注入されると、図示しないヒ
ーターで所定温度に加熱されている上型61と下型62
から熱で封止部材用組成物が加熱され硬化し封止部材と
なり、太陽電気モジュールとなる。
【0052】所定時間経過すると、上型61と下型62
とを開き、取り出し、入口65、出口66の余分の封止
部材を切断すると、良好な太陽電池モジュール1が製造
できる。このポリオールとイソシアネートが硬化してい
る間にも、メタリングポンプ53、54は稼働してい
て、ポリオールやイソシアネートは所定温度になって
る。又、エアーローディングユニット73も稼働してい
て、ポリオールの中に乾燥空気が吹き込まれている。
とを開き、取り出し、入口65、出口66の余分の封止
部材を切断すると、良好な太陽電池モジュール1が製造
できる。このポリオールとイソシアネートが硬化してい
る間にも、メタリングポンプ53、54は稼働してい
て、ポリオールやイソシアネートは所定温度になって
る。又、エアーローディングユニット73も稼働してい
て、ポリオールの中に乾燥空気が吹き込まれている。
【0053】従って、太陽電池モジュール1を取り出し
た後に、再び、太陽電池モジュール本体2を取り付け、
表型61と裏型62を閉じて、弁55、56を開くと、
再び、封止部材用組成物が封止部キャビティ64の中に
封止部材用組成物が注入されると太陽電池モジュール1
が製造できる。このようにして次々と太陽電池モジュー
ル1が製造できるようになっている。
た後に、再び、太陽電池モジュール本体2を取り付け、
表型61と裏型62を閉じて、弁55、56を開くと、
再び、封止部材用組成物が封止部キャビティ64の中に
封止部材用組成物が注入されると太陽電池モジュール1
が製造できる。このようにして次々と太陽電池モジュー
ル1が製造できるようになっている。
【0054】次に、この製造装置(金型6としてアルミ
ニウム製の金型を使用し、太陽電池モジュールは縦80
0mm、横800mm、厚み4.5mmの大きさを使用
する)を使用し、ポリオールとして少量の触媒(ジアミ
ノジエチルトルエン、単鎖ポリエーテル、金属石鹸)の
入っているポリエーテルポリオール(プロピレンオキサ
イドとエチレンオキサイドとをグリセリン等を開始剤と
して共重合したもので、分子量は400〜10000、
官能基数3の化合物)を、又、イソシアネートとしてM
DIを使用したときの状態について説明する。
ニウム製の金型を使用し、太陽電池モジュールは縦80
0mm、横800mm、厚み4.5mmの大きさを使用
する)を使用し、ポリオールとして少量の触媒(ジアミ
ノジエチルトルエン、単鎖ポリエーテル、金属石鹸)の
入っているポリエーテルポリオール(プロピレンオキサ
イドとエチレンオキサイドとをグリセリン等を開始剤と
して共重合したもので、分子量は400〜10000、
官能基数3の化合物)を、又、イソシアネートとしてM
DIを使用したときの状態について説明する。
【0055】このときの評価基準を次に示す。 1、混合状態 入口65、出口66、中間部(封止部キャビティ部分)
64に未硬化の層がないし、又、大きな目に見える気泡
がない場合には○、層があったり目に見える気泡がある
場合には×とする。
64に未硬化の層がないし、又、大きな目に見える気泡
がない場合には○、層があったり目に見える気泡がある
場合には×とする。
【0056】2、エッジ部分の形状 架けている部分がない場合には○、架けている部分があ
る場合には×とする。 3、ショートショット ショートショット(例えば、入口65から中間部64に
余分の封止部材用組成物がはみ出ること)がない場合に
は○、ショートショットがある場合には×とする。
る場合には×とする。 3、ショートショット ショートショット(例えば、入口65から中間部64に
余分の封止部材用組成物がはみ出ること)がない場合に
は○、ショートショットがある場合には×とする。
【0057】4、離型状態 金型に成形物が付着しないし、金型に残留物が付着して
いない場合には○、成形物が付着したり残留物が付着す
る場合には×とする。尚、金型6の表面には型離れをよ
くするためにワックスを溶剤に溶かした溶液を塗布し乾
燥して、ワックス(離型剤)の薄膜を形成させ、太陽電
池モジュール本体2の周端部にはポリウレタン樹脂を主
成分とするプライマーを塗布した。
いない場合には○、成形物が付着したり残留物が付着す
る場合には×とする。尚、金型6の表面には型離れをよ
くするためにワックスを溶剤に溶かした溶液を塗布し乾
燥して、ワックス(離型剤)の薄膜を形成させ、太陽電
池モジュール本体2の周端部にはポリウレタン樹脂を主
成分とするプライマーを塗布した。
【0058】(実験1)表1に示す条件で金型6内にお
ける封止部材用組成物の硬化時間を10秒から5秒毎に
変化させたときの封止部材の硬化状況を評価した。評価
結果は表5に示す通りである。
ける封止部材用組成物の硬化時間を10秒から5秒毎に
変化させたときの封止部材の硬化状況を評価した。評価
結果は表5に示す通りである。
【0059】(実験2)表2に示す条件で金型6の温度
を40℃から5℃毎に変化させたときの封止部材用組成
物の硬化状況を評価した。評価結果は表6に示す通りで
ある。
を40℃から5℃毎に変化させたときの封止部材用組成
物の硬化状況を評価した。評価結果は表6に示す通りで
ある。
【0060】(実験3)表3に示す条件で乾燥空気の含
有率(容積率)を10%から5%毎に変化させたときの
封止部材用組成物の硬化状況を評価した。評価結果は表
7に示す通りである。
有率(容積率)を10%から5%毎に変化させたときの
封止部材用組成物の硬化状況を評価した。評価結果は表
7に示す通りである。
【0061】(実験4)表4に示す条件でポリエーテル
ポリオールをミキシングヘッドに送り込む圧力と、MD
Iのミキシングヘッドに送り込む圧力を変化させたとき
の止封止部材用組成物の硬化状況を評価した。評価結果
は表8に示す通りである。
ポリオールをミキシングヘッドに送り込む圧力と、MD
Iのミキシングヘッドに送り込む圧力を変化させたとき
の止封止部材用組成物の硬化状況を評価した。評価結果
は表8に示す通りである。
【0062】この実験1、2の評価結果から判るよう
に、硬化時間が45秒以上、又、金型6の温度が55℃
以上であれば、封止部材用組成物が十分硬化し、大きな
気泡もなく、金型6からの離型性もよかった。又、実験
3の評価結果からわかるように、ポリオールの中に乾燥
空気が30%(容量)以上であればポリエーテルとイソ
シアネートとが十分均一に混合する。その結果、封止部
材用組成物が十分硬化し、大きな気泡もなく、金型の離
型性もよい。
に、硬化時間が45秒以上、又、金型6の温度が55℃
以上であれば、封止部材用組成物が十分硬化し、大きな
気泡もなく、金型6からの離型性もよかった。又、実験
3の評価結果からわかるように、ポリオールの中に乾燥
空気が30%(容量)以上であればポリエーテルとイソ
シアネートとが十分均一に混合する。その結果、封止部
材用組成物が十分硬化し、大きな気泡もなく、金型の離
型性もよい。
【0063】又、実験4から判るように、ポリオールを
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 でイソシアネートをミキンシグヘッドに送り
込む6力が160〜190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいときには、
ポリエーテルとイソシアネートとが十分均一に混合し、
封止部材用組成物が十分硬化し、大きな気泡もなく、金
型の離型性もよい。
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 でイソシアネートをミキンシグヘッドに送り
込む6力が160〜190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいときには、
ポリエーテルとイソシアネートとが十分均一に混合し、
封止部材用組成物が十分硬化し、大きな気泡もなく、金
型の離型性もよい。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、ポリオールと
イソシアネートとからなる封止部材用組成物は粘度が低
く、しかも、低い温度の加熱で十分硬化するので太陽電
気モジュール本体に使用するガラス板が割れることがな
く安心である。
イソシアネートとからなる封止部材用組成物は粘度が低
く、しかも、低い温度の加熱で十分硬化するので太陽電
気モジュール本体に使用するガラス板が割れることがな
く安心である。
【0073】金型の中に太陽電池モジュール本体を取り
付け、封止部材用組成物を封止部キャビティの中に注入
し反応硬化させるだけであるから、極めて操作が簡単で
あり、連続運転が可能である。又、ポリオールとイソシ
アネートからなる封止部材用組成物を硬化したポリウレ
ンタ樹脂は極めて接着強度が大きいので、この方法で製
造した太陽電池モジュールの周端部に強固に接着し、太
陽電池モジュール本体の中に水や空気が入らない。
付け、封止部材用組成物を封止部キャビティの中に注入
し反応硬化させるだけであるから、極めて操作が簡単で
あり、連続運転が可能である。又、ポリオールとイソシ
アネートからなる封止部材用組成物を硬化したポリウレ
ンタ樹脂は極めて接着強度が大きいので、この方法で製
造した太陽電池モジュールの周端部に強固に接着し、太
陽電池モジュール本体の中に水や空気が入らない。
【0074】請求項1記載の発明では、封止部材用組成
物のポリオールがポリエーテルポリオールであり、イソ
シアネートがMDIであるから、反応性がよく、硬化が
速やかで、極めて安価で良好なゴム弾性を有する封止部
材となる。又、イソシアネートの毒性が少なく比較的安
全であり、取り扱い易いので便利である。
物のポリオールがポリエーテルポリオールであり、イソ
シアネートがMDIであるから、反応性がよく、硬化が
速やかで、極めて安価で良好なゴム弾性を有する封止部
材となる。又、イソシアネートの毒性が少なく比較的安
全であり、取り扱い易いので便利である。
【0075】請求項2記載の発明では、封止部材用組成
物がポリエーテルポリオールとMDIであり、封止部材
用組成物の硬化時間が45秒以上であるから十分硬化し
た封止部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止さ
れ、未硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モ
ジュールが得られる。
物がポリエーテルポリオールとMDIであり、封止部材
用組成物の硬化時間が45秒以上であるから十分硬化し
た封止部材で太陽電池モジュール本体の周端部が封止さ
れ、未硬化による欠け等の欠陥のない良好な太陽電池モ
ジュールが得られる。
【0076】請求項3記載の発明では、封止部材用組成
物がポリエーテルポリオールとMDIであり、金型温度
が50℃以上であるから十分硬化した封止部材で太陽電
池モジュール本体の周端部が封止され、未硬化による欠
け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュールが得られ
る。
物がポリエーテルポリオールとMDIであり、金型温度
が50℃以上であるから十分硬化した封止部材で太陽電
池モジュール本体の周端部が封止され、未硬化による欠
け等の欠陥のない良好な太陽電池モジュールが得られ
る。
【0077】請求項4記載の発明では、ポリオールの中
に乾燥空気を30〜40容量%混入するものであるか
ら、ポリオールの粘度が低下し注入し易く、イソシアネ
ートと混合し易くなるので、十分硬化した封止部材とな
り、未硬化による欠け等の欠陥が発生しない。
に乾燥空気を30〜40容量%混入するものであるか
ら、ポリオールの粘度が低下し注入し易く、イソシアネ
ートと混合し易くなるので、十分硬化した封止部材とな
り、未硬化による欠け等の欠陥が発生しない。
【0078】請求項5記載の発明では、ポリオールとイ
ソシアネートとからなる封止部材用組成物を封止部キャ
ビティの中に注入する方法が、メタリングポンプでポリ
オールとイソシアネートとを別々にミキシングヘッドに
送り込み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシ
アネートとを混合して封止部材用組成物としながら封止
部キャビティの中に注入する方法であり、ポリオールを
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 で、イソシアネートをミキシングヘッドに送
り込む圧力が160/190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいものである
から、ほぼ当量ずつミキシングヘッドの中に流れ込み、
この流れの速度によってほぼ均一に混合され、このほぼ
当量ずつ混合された封止部材用組成物が封止部キャビテ
ィの中に注入される。従って、太陽電池モジュール本体
の周端部に良好に硬化した封止部材が形成される。
ソシアネートとからなる封止部材用組成物を封止部キャ
ビティの中に注入する方法が、メタリングポンプでポリ
オールとイソシアネートとを別々にミキシングヘッドに
送り込み、ミキシングヘッドでこのポリオールとイソシ
アネートとを混合して封止部材用組成物としながら封止
部キャビティの中に注入する方法であり、ポリオールを
ミキシングヘッドに送り込む圧力が150〜180kg
f/cm2 で、イソシアネートをミキシングヘッドに送
り込む圧力が160/190kgf/cm2 であり、且
つ、イソシアネートを送り込む圧力がポリオールを送り
込む圧力より10kgf/cm2 以上大きいものである
から、ほぼ当量ずつミキシングヘッドの中に流れ込み、
この流れの速度によってほぼ均一に混合され、このほぼ
当量ずつ混合された封止部材用組成物が封止部キャビテ
ィの中に注入される。従って、太陽電池モジュール本体
の周端部に良好に硬化した封止部材が形成される。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、太陽電池モジ
ュール本体を取り付けている状態を示す成形装置の説明
図である。
ュール本体を取り付けている状態を示す成形装置の説明
図である。
【図2】太陽電池モジュールの断面図である。
【図3】太陽電池モジュール本体の断面図である。
【図4】太陽電池モジュールを製造する装置の配置を示
す説明図である。
す説明図である。
【図5】太陽電池モジュールの製造方法の工程を示すフ
ロー図である。
ロー図である。
【図6】封止部材用組成物を注入した金型の断面図であ
る。
る。
1 太陽電池モジュール 2 太陽電池モジュール本体 3 封止部材 4 成形装置 5 原料供給装置 51 ポリオールタンク 52 イソシアネートタンク 53 ポリオールのメタリングポンプ 54 イソシアネートのメタリングポ
ンプ 55 ミキシングヘッド 56、57 弁 6 金型 61 表型 62 裏型 63 本体部キャビティ 64 封止部キャビティ
ンプ 55 ミキシングヘッド 56、57 弁 6 金型 61 表型 62 裏型 63 本体部キャビティ 64 封止部キャビティ
Claims (5)
- 【請求項1】 太陽電池モジュール本体を金型の中に取
り付け、この金型の中に封止部材を注入して、太陽電池
モジュール本体の周端部を封止部材で封止する太陽電池
モジュールの製造方法であって、前記金型は開閉自在な
表型と裏型とを備え、この表型と裏型とを閉じたとき
に、表型と裏型との間に、太陽電池モジュール本体とほ
ぼ等しい形状の本体部キャビティと、この本体部キャビ
ティーの周端部の周りに封止部材の形状とほぼ等しい形
状の封止部キャビティとが形成されるものであり、型を
開いて本体部キャビティに太陽電池モジュール本体を取
り付けた後、型を閉じて、ポリオールとイソシアネート
とが混合された反応性の封止部材組成物を封止部キャビ
ティの中に注入して封止部材用組成物を硬化させて太陽
電池モジュール本体の周端部を封止部材で封止し、金型
を開いて太陽電池モジュールを取り出す太陽電池モジュ
ールの製造方法において、封止部材用組成物のポリオー
ルがポリエーテルポリオールであり、イソシアネートが
メタンジフェニルイソシアネート(MDI)であること
を特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。 - 【請求項2】 封止部材用組成物の硬化時間(封止部材
用組成物を注入したときから硬化がほぼ完了するまでの
時間)が45秒以上であることを特徴とする請求項1記
載の太陽電池モジュールの製造方法。 - 【請求項3】 金型温度が55℃以上であることを特徴
とする請求項1または2記載の太陽電池モジュールの製
造方法。 - 【請求項4】 ポリオールの中に乾燥空気を30〜40
容量%混入することを特徴とする請求項1〜3記載の太
陽電池モジュールの製造方法。 - 【請求項5】 ポリオールとイソシアネートとからなる
封止部材用組成物を封止部キャビティの中に注入する方
法が、メタリングポンプでポリオールとイソシアネート
とを別々にミキシングヘッドに送り込み、ミキシングヘ
ッドでこのポリオールとイソシアネートとを混合して封
止部材用組成物としながら封止部キャビティの中に注入
する方法であり、ポリオールをミキシングヘッドに送り
込む圧力が150〜180kgf/cm2 で、イソシア
ネートをミキシングヘッドに送り込む圧力が160〜1
90kgf/cm2 であり、且つ、イソシアネートを送
り込む圧力がポリオールを送り込む圧力より10kgf
/cm2 以上大きいことを特徴とする請求項1〜4記載
の太陽電池モジュールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9326727A JPH11156885A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 太陽電池モジュールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9326727A JPH11156885A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 太陽電池モジュールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11156885A true JPH11156885A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18191008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9326727A Withdrawn JPH11156885A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 太陽電池モジュールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11156885A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1267419A2 (en) * | 2001-06-13 | 2002-12-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | Solar cell and method of producing the same |
KR101199039B1 (ko) | 2005-08-08 | 2012-11-07 | 현대모비스 주식회사 | 그레인 제품 제조를 위한 주입식 투명코팅 방법 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP9326727A patent/JPH11156885A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1267419A2 (en) * | 2001-06-13 | 2002-12-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | Solar cell and method of producing the same |
EP1267419A3 (en) * | 2001-06-13 | 2007-11-28 | Sharp Kabushiki Kaisha | Solar cell and method of producing the same |
KR101199039B1 (ko) | 2005-08-08 | 2012-11-07 | 현대모비스 주식회사 | 그레인 제품 제조를 위한 주입식 투명코팅 방법 |
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Legal Events
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|
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